JP2005175100A - 太陽電池の製造方法および集電電極形成装置 - Google Patents

太陽電池の製造方法および集電電極形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、簡単な構成で、均一品質の太陽電池を製造する太陽電池の製造方法および集電電極形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の太陽電池の製造方法は、光電変換層を成膜した太陽電池基板1の上に、集電用の金属線3を張り付ける太陽電池の製造方法において、太陽電池基板1を回転部材21の周面に設置して、金属線3を回転部材21の周面に供給し、回転部材21を回転させて金属線3を張り付けることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、太陽電池の製造方法および集電電極形成装置に関するものである。
太陽電池の光電変換層で生成された電荷は、集電電極により外部に取り出される。この集電電極の一つの方式として、光電変換層を成膜した太陽電池基板の上に、集電用の金属線を張り付けるものがある。
この集電用の金属線を張り付ける方法としては、特許文献1に示すものが提案されている。これは、水平方向に並べられた多数の金属線をグリッパでつかみ、直線的な往復運動によって、太陽電池基板上に張り渡す。太陽電池基板に張り渡された金属線を、上方からプレスで押圧して張り付けを行うものである。
特開平9−27626号公報(段落[0016]〜[0033],及び図1〜図4)
ところで、特許文献1に示すものは、金属線の数だけ金属線をつかむ機構が必要であるまた、太陽電池へ密着させるためプレスが必要であるなど装置が複雑になり、コストがかかる。また、装置が複雑なので、故障し易く、メンテナンスが難しいという問題がある。
また、多数の金属線の張り渡しを均一にするのが困難で、そのため太陽電池の品質にバラツキがでるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、簡単な構成で、均一品質の太陽電池を製造する太陽電池の製造方法および集電電極形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明にかかる太陽電池の製造方法では、光電変換層を成膜した太陽電池基板の上に、集電用の金属線を張り付ける太陽電池の製造方法において、前記太陽電池基板を回転部材の周面に設置して、前記金属線を前記回転部材の周面に供給し、前記回転部材を回転させて前記金属線を張り付けることを特徴とする。
このように、太陽電池基板を周面に設置した回転部材を回転させて金属線を張り付けているので、金属線は回転部材に引っ張られつつ巻き付けられる。そのため、金属線は張力をかけられた状態で、太陽電池基板に張り付けられるので、金属線は太陽電池基板に均一に密着される。したがって、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
なお、供給される金属線に太陽電池基板へ接合する接合材を付着させている場合には、接合材により金属線を太陽電池基板へ接合する。また、供給される金属線に接合材が塗布されていない場合には、後工程で太陽電池を保護する樹脂をラミネートする際、このラミネートを利用して金属線を接合する。
また、本発明にかかる太陽電池の製造方法では、前記太陽電池基板は、フレキシブル基板とされ、前記回転部材は、略円筒形状とされていることを特徴とする。
フレキシブル基板である太陽電池基板は、ある程度曲がることを許容する。これを活用して略円筒形状をした回転部材の周面に設置する。そして、太陽電池基板を周面に設置した回転部材を回転させる。回転部材は略円筒形状であるので、周面にかかる力は均一になる。したがって、金属線は、より均一な張力をかけられた状態で、太陽電池基板に張り付けられるので、金属線は太陽電池基板に一層均一に密着される。したがって、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
なお、ここで「略円筒形状」と称しているのは、断面形状が真円のものばかりではなく、円に近い多角形形状(例えば、数十角形以上)を含むものである。
また、本発明にかかる太陽電池の製造方法では、前記回転部材は、辺の長さが前記太陽電池基板のいずれかの辺より長く形成されている多角形形状とされていることを特徴とする。
このように、回転部材は多角形形状をし、その辺の長さが、太陽電池基板のいずれかの辺より長く形成しているので、曲がりを許容しないガラス基板等の太陽電池基板を取り付けることができる。
そして、太陽電池基板を多角形の各辺に設置した回転部材を回転させる。回転部材は多角形形状であるので、金属線は、角部に引っかかって、引っ張られる。そして、次の角部に係合する際に、引っ張られた状態で太陽電池基板に押し付けられる。したがって、金属線は、均一な張力をかけられた状態で、太陽電池基板に張り付けられるので、金属線は太陽電池基板に均一に密着される。したがって、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
また、本発明にかかる太陽電池の製造方法では、前記金属線の供給過程の間に、前記金属線に前記太陽電池基板へ接合する導電性の接合材を塗布することを特徴とする。
このように、金属線の供給過程の間に、言い換えると金属線を太陽電池基板に接触させる直前に接合材を付着させるので、金属線が別部材と接触しない。したがって、接合材が剥がれることを防止できる。これにより、金属線は、少量の接合材で接合できる。また、接合材は連続的に塗布されるので、効率的に、かつ均一に塗布できる。
なお、接合材としては、導電性を有していればよく、接着剤あるいはハンダ等を含むものである。
また、本発明にかかる太陽電池の製造方法では、前記金属線の供給過程の間に、前記金属線の張力を調整することを特徴とする。
このように、金属線の供給途中で、金属線の張力を調整するので、回転部材の回転に伴う太陽電池基板への金属線の押付力を調整できる。そのため、例えば、太陽電池基板の種類、金属線の種類、接合材の種類等の組み合わせに応じて、最適の密着強度に調整できるので、高品質の太陽電池が製造できる。
また、本発明にかかる太陽電池の製造方法では、前記回転部材および金属線供給位置は、1回転するごとに前記金属線の所要ピッチ分に相当する長さだけ、連続的に回転軸方向に相対的に移動することを特徴とする。
このように、回転部材と、回転部材への金属線供給位置とが、回転部材の回転軸方向で相対的に連続的に移動するので金属線は円筒部材に均等間隔で巻くことができる。しかも、両者の移動量を併せると前記回転部材が1回転するごとに前記金属線の所要ピッチ分に相当する長さだけ移動するので、回転部材に設置された太陽電池基板には、金属線が所要ピッチだけ間隔を設けられた状態で平行に複数本張り付けられる。
また、本発明の太陽電池の集電電極形成装置では、光電変換層を成膜した太陽電池基板の上に、集電用の金属線を張り付ける太陽電池の集電電極形成装置において、周面に前記太陽電池基板が設置される回転部材と、前記回転部材の周面に金属線を供給する金属線供給手段と、を備えたことを特徴とする。
このように、金属線供給手段から供給される金属線は、回転部材を回転させて回転部材の周面に設置した太陽電池基板に張り付けられるので、金属線は回転部材に引っ張られつつ巻き付けられる。そのため、金属線は張力をかけられた状態で、太陽電池基板に張り付けられるので、金属線は太陽電池基板に均一に密着される。したがって、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
また、回転部材を回転させることで、金属線が太陽電池基板に密着して均一品質の太陽電池の集電電極が形成できるので、装置構成が単純で、安価となる。そして、装置構成が単純なので、故障が少なく、保守作業が容易である。
また、本発明の太陽電池の集電電極形成装置では、前記太陽電池基板は、フレキシブル基板とされ、前記回転部材は、略円筒形状とされていることを特徴とする。
ある程度曲がることを許容するフレキシブル基板である太陽電池基板は、略円筒形状をした回転部材の周面に設置される。そして、太陽電池基板を周面に設置した回転部材を回転させる。回転部材は略円筒形状であるので、周面にかかる力は均一になる。したがって、金属線は太陽電池基板により均一な張力をかけられた状態で、太陽電池基板に張り付けられるので、金属線は太陽電池基板に一層均一に密着される。したがって、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
また、回転部材を回転させることで、金属線が太陽電池基板に密着して均一品質の太陽電池の集電電極が形成できるので、装置構成が単純で、安価となる。そして、装置構成が単純なので、故障が少なく、保守作業が容易である。
なお、ここで「略円筒形状」と称しているのは、断面形状が真円のものばかりではなく、円に近い多角形形状を含むものである。
また、本発明の太陽電池の集電電極形成装置では、前記回転部材は、多角形形状とされるとともに、多角形の辺の長さが前記太陽電池基板のいずれかの辺の長さより長くされたことを特徴とする。
このように、回転部材は多角形形状をし、その辺の長さが、太陽電池基板のいずれかの辺より長く形成しているので、曲がりを許容しないガラス基板等の太陽電池基板を取り付けることができる。
そして、太陽電池基板を多角形の各辺に設置した回転部材を回転させる。回転部材は多角形形状であるので、金属線は、角部に引っかかって、引っ張られる。そして、次の角部に係合する際に、引っ張られた状態で太陽電池基板に押し付けられる。したがって、金属線は、均一な張力をかけられた状態で、太陽電池基板に張り付けられるので、金属線は太陽電池基板に均一に密着される。したがって、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
また、回転部材を回転させることで、金属線が太陽電池基板に密着して均一品質の太陽電池の集電電極が形成できるので、装置構成が単純で、安価となる。そして、装置構成が単純なので、故障が少なく、保守作業が容易である。
また、本発明の太陽電池の集電電極形成装置では、前記金属線供給手段に、前記金属線に前記太陽電池基板へ接合する導電性の接合材を塗布する塗布手段を備えたことを特徴とする。
このように、金属線供給手段に備えた塗布手段により金属線に接合材を付着させるので、必要量だけ塗布できる。また、連続的に塗布されるので、効率的に、かつ均一に塗布できる。
この場合、接合材の付着後には、接合材が剥がれることを防止するため、金属線は別部材との接触を防止する必要がある。
なお、接合材としては、導電性を有していればよく、接着剤あるいはハンダ等を含むものである。
また、本発明の太陽電池の集電電極形成装置では、前記金属線供給手段に、前記金属線の張力を調整する張力調整手段を備えたことを特徴とする。
このように、金属線供給手段に、金属線の張力を調整する張力調整手段を備えたので、回転部材の回転に伴う太陽電池基板への金属線の押付力を調整できる。そのため、例えば、太陽電池基板の種類、金属線の種類、接合材の種類等の組み合わせに応じて、最適の密着強度に調整できるので、高品質の太陽電池が製造できる。
また、本発明の太陽電池の集電電極形成装置では、前記回転部材を、連続的に回転軸方向に移動する回転部材移動手段と、前記金属線供給手段の前記回転部材への金属線供給位置を、連続的に前記回転部材の回転軸方向で、かつ前記回転部材の移動方向とは反対側へ移動する金属線移動手段と、の少なくともいずれか一方を備え、前記回転部材移動手段と、前記金属線移動手段との移動量を併せると前記回転部材が1回転するごとに前記金属線の所要ピッチ分に相当する距離だけ、移動させることを特徴とする。
このように、回転部材移動装置と金属線移動手段との少なくともいずれか一方により、回転部材への金属線供給位置が、連続的に移動するので、金属線は円筒部材に等間隔で巻くことができる。しかも、この移動量は、前記回転部材が1回転するごとに前記金属線の所要ピッチ分に相当する距離とされているので、回転部材に設置された太陽電池基板には、金属線が所要ピッチだけ間隔を設けられた状態で平行に複数本張り付けられる。
請求項1に記載の発明によれば太陽電池基板を周面に設置した回転部材を回転させて金属線を張り付けているので、金属線は張力をかけられた状態で、太陽電池基板に張り付けられるしたがって、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
請求項2に記載の発明によれば、回転部材は略円筒形状であるので、周面にかかる力は均一になる。したがって、金属線は、より均一な張力をかけられた状態で、太陽電池基板に張り付けられるので、より均一な品質の太陽電池を製造することができる。
請求項3に記載の発明によれば、回転部材は多角形形状をし、その辺の長さが、太陽電池基板のいずれかの辺より長く形成しているので、曲がりを許容しないガラス基板等の太陽電池基板を取り付けることができる。
また、太陽電池基板を多角形の各辺に設置した回転部材を回転させると、金属線は回転部材の角部に引っかかって、引っ張られた状態で太陽電池基板に押し付けられるので、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
請求項4に記載の発明によれば、金属線の供給途中で、金属線に接合材を付着させるので、必要量だけ塗布できる。また、連続的に塗布されるので、効率的に、かつ均一に塗布できる。
請求項5に記載の発明によれば、金属線の供給途中で、金属線の張力を調整するので、状況の変化によらず、高品質の太陽電池が製造できる。
請求項6に記載の発明によれば、回転部材と、回転部材への金属線供給位置とが、回転部材の回転軸方向で相対的に連続的に移動するので太陽電池基板には、金属線が所要ピッチだけ間隔を設けられた状態で平行に複数本張り付けられる。
請求項7に記載の発明によれば、金属線供給手段から供給される金属線は、回転部材を回転させて回転部材の周面に設置した太陽電池基板に張り付けられるので、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
また、回転部材を回転させることで、金属線が太陽電池基板に密着して均一品質の太陽電池の集電電極が形成できるので、装置構成が単純で、安価となる。そして、装置構成が単純なので、故障が少なく、保守作業が容易である。
請求項8に記載の発明によれば、回転部材は円筒形状であるので、周面にかかる力は均一になる。したがって、より均一な品質の太陽電池を製造することができる。
また、回転部材を回転させることで、金属線が太陽電池基板に密着して均一品質の太陽電池の集電電極が形成できるので、装置構成が単純で、安価となる。そして、装置構成が単純なので、故障が少なく、保守作業が容易である。
請求項9に記載の発明によれば、回転部材は多角形形状をし、その辺の長さが、太陽電池基板のいずれかの辺より長く形成しているので、曲がりを許容しないガラス基板等の太陽電池基板を取り付けることができる。
そして、太陽電池基板を多角形の各辺に設置した回転部材を回転させると、金属線は、角部に引っかかって引っ張られた状態で太陽電池基板に押し付けられるので、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
また、回転部材を回転させることで、金属線が太陽電池基板に密着して均一品質の太陽電池の集電電極が形成できるので、装置構成が単純で、安価となる。そして、装置構成が単純なので、故障が少なく、保守作業が容易である。
請求項10に記載の発明によれば、金属線供給手段に備えた塗布手段により金属線に接合材を付着させるので、必要量だけ塗布できる。また、連続的に塗布されるので、効率的に、かつ均一に塗布できる。
請求項11に記載の発明によれば、金属線供給手段に、金属線の張力を調整する張力調整手段を備えたので、状況によらず、高品質の太陽電池が製造できる。
請求項12に記載の発明によれば、回転部材への金属線供給位置が、連続的に移動するので、金属線は円筒部材に等間隔で巻くことができる。しかも、この移動量は、前記回転部材が1回転するごとに前記金属線の所要ピッチ分に相当する距離とされているので、回転部材に設置された太陽電池基板には、金属線が所要ピッチだけ間隔を設けられた状態で平行に複数本張り付けられる。
以下に、本発明にかかる一実施形態について、図1ないし図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかる太陽電池の集電電極形成装置の全体構成を示すブロック図である。
本実施形態では、太陽電池基板1として、例えばフレキシブルなポリイミド樹脂に、ニッケル、銀等の電極を蒸着し、その上に順次n/i/p型アモルファスシリコンとITO(酸化インジウムスズ)透明電極を成膜したものを対象としている。この太陽電池基板1は、ポリイミド樹脂がフレキシブルな材質なので、全体としてある程度の変形を許容するため、フレキシブル基板と称される。
この太陽電池基板1の上に集電用の金属線3を複数本接着し、その上にEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)をラミネートし、さらにETFE(エチレンテトラクルオロエチレン共重合体)を貼って太陽電池が製造される。
金属線3としては、銅の表面に銀がメッキされたものを使用している。これは、銅イオンが導出することを阻止するためである。また、金属線3の径は0.1mmである。
集電電極形成装置は、金属線3を供給する金属線供給装置(金属線供給手段)5と、供給された金属線3を太陽電池基板1に張り付ける金属線接合装置7と、を主たる構成としている。
金属線供給装置5には、金属線3が巻きつけられているボビン9と、金属線3を案内するプーリ11と、金属線3へ張力を付与する張力調整手段13と、金属線3に導電性接着剤を塗布する塗布手段15と、が備えられている。
ボビン9には、ボビン9を軸方向に移動させる機構が備えられている。これは、金属線3が繰出されて、金属線3の繰出し位置が、ボビンの軸方向で変化しても、常に金属線3の繰出し位置を一定に保持するものである。
張力調整手段13には、金属線3をU字型に案内するプーリ17と、プーリ17を下方に付勢する錘19とを備えている。錘19を交換することで、金属線3にかかる張力を調整できる。
塗布手段15は、内部に導電性接着剤(導電性の接合材)を貯蔵して、その中を金属線3が通過することにより、金属線3に導電性接着剤を塗布する。
導電性接着剤としては、スチレンにカーボン粉末を混入したものを採用している。カーボン粉末に代えて、銀、銅の粉末を混入してもよい。
なお、周囲に導電性接着剤をコートされた金属線3を使う場合には、塗布手段15は省略できる。また、金属線3を張り付けた後EVAをラミネートして金属線3を固定する場合にも、塗布手段15は省略できる。
図2ないし図4により、金属線接合装置7について説明する。
回転部材21は、軸方向両端につば部を有する円筒体であり、その軸心に軸23が固定されている。回転部材21の円筒表面22には、四フッ化エチレン樹脂がコーティングされている。回転部材21の直径は、例えば30cmである。
円筒表面22には、太陽電池基板1が耐熱テープで固定されている。太陽電池基板1を固定するには、例えば、静電気や真空吸着等を利用することも考えられる。
なお、本実施形態における回転部材21は、円筒形状であるが、例えば数十角形以上の円に近い形状にすることもできる。
台板25には、軸受台27および軸受台29が取り付けられている。軸23は、軸受台27および軸受台29に回転および軸方向の摺動を許容されて支持されている。軸23は軸受台27および軸受台29の外側に延設されている。
軸23の、軸受台29側端部には、ハンドル31が取り付けられている。軸23の、軸受台27側端部には、軸受台27の側部で、軸23の伸張方向に案内される側板33,33を備えたガイド35が取り付けられている。
軸23には、ウォーム37が設けられている。ガイド35には、外側端部分に、軸39が回転自在に取り付けられている。軸39には、ウォーム37とかみ合うウォームホイール41と、プーリ43とが取り付けられている。プーリ43には、ワイヤ45の一端が固定されている。ワイヤ45の他端は、軸受台27に固定されている。
ガイド35は、プーリ43がワイヤ45により軸受台27に引っ張られて揺動することを防止する。
ウォーム37と、ウォームホイール39と、プーリ41と、ワイヤ45と、ガイド35とが、本発明の回転部材移動手段を構成している。
本実施形態では、金属線3の供給位置Lは固定であるので、本発明の金属線移動手段は備えられていない。
以上説明した本実施形態にかかる集電電極形成装置は、次のとおり動作する。
接着剤のなじみをよくするために、予め回転部材21を取り外して、炉にいれ、80℃で30分加熱する。
なお、回転部材21の加熱では、回転部材21を取り外さないで、通電加熱やラバーヒータ巻付け加熱や輻射加熱等を利用してもよい。
そして、回転部材21の円筒表面22に、5cm角の太陽電池基板1を、耐熱テープで貼りつける。金属線3の端部を、円筒表面22に耐熱テープで固定する。この状態で、ハンドル31を反時計方向に回すと、軸23、回転部材21が回転する。
回転部材21が回転すると、金属線3を引っ張ることになる。このように金属線3が引っ張られると、金属線3はボビン9から引き出される。その途中、張力調整手段13で適当な張力を付与されつつ、塗布手段15で導電性接着剤を塗布されて回転部材21に送られる。
塗布手段を2ヶ所に設けて、1回塗布して乾燥させて金属線3に被覆を形成し、その後、接着のための接着剤を塗布してもよい。こうすると、金属線3から金属イオンが溶け出して太陽電池1に悪影響を与えることを防止できる。
すなわち、金属線3は、回転部材21に引っ張られつつ、円筒表面に巻き付けられる。このように、金属線3は張力をかけられた状態で、円筒表面22に固定された太陽電池基板1の表面に係合することになる。しかも、回転部材21が円筒なので、この引っ張る力は周面の位置によらず均一である。したがって、金属線3は、太陽電池基板1の表面に均一に密着される。
一方、軸23が回転するとウォーム37が回転する。ウォーム37の回転によりウォームホイール41が反時計方向に回転する。ウォームホイール41が回転すると、軸39を介してプーリ43が反時計方向に回転する。プーリ43が反時計方向に回転すると、ワイヤ45がプーリ43に巻き取られる。ワイヤ45がプーリ43に巻き取られると、ワイヤ45の他端が軸受台27に固定されているため、プーリ43が右方向、すなわち軸受台27方向へ移動する。
このプーリ43の移動に伴い、一体に構成されているガイド35、軸23、回転部材21およびハンドル31等が、右方向に移動する。このときの移動量は、回転部材21が一回転する、すなわち、ウォーム37が一回転すると、金属線3の張り付けピッチ、例えば10mm移動するように、ウォームホイール37の歯のピッチを設定している。
すなわち、回転部材21は、回転しつつ、一回転で一ピッチずつ軸方向に移動している。したがって、金属線3は円筒表面22の回りに連続的に巻きつけられるだけで、金属線3の所要ピッチ分だけ間隔を空けて巻きつけられることになる。これにより、金属線3は太陽電池基板1に、所要ピッチだけ間隔を設けられた状態で平行に複数本張り付けられる。
なお、金属線3の所要ピッチが変更になった場合には、ウォームホイール41のピッチを調節、すなわち交換することになる。
本実施形態では、ハンドル31を回して回転部材21を回転させているが、電動または流体モータで駆動してもよい。また、回転部材21の軸方向の移動も、電動または流体モータで行ってもよい。こうすれば、巻き付け力、ピッチ調整等の制御が容易となる。
本実施形態では、回転部材21が、軸方向に移動されるようにしたが、これに限定されるものではなく、金属線3の回転部材21への供給位置Lを移動させる手段(金属線移動手段)を設け、金属線供給装置5の供給位置Lが軸方向に移動されるようにしてもよい。また、回転部材21と供給位置Lの両方が軸方向へ移動されるようにしてもよい。
いずれにしても、回転部材21の一回転で、金属線3の所要ピッチ相対的に移動されるようにする。
太陽電池基板1への金属線3の巻き付けが終わると、加熱して導電性接着剤を固定する。その後、金属線3を切断して、太陽電池基板1を取り外す。
なお、円筒周面に完全に巻きつけられる長さの太陽電池基板1を用いると、切断した後に金属線3の無駄がなくなる。
以下、本実施形態の作用・効果を説明する。
金属線供給手段5から供給される金属線3は、回転部材21を回転させて回転部材21の周面に設置した太陽電池基板1に張り付けられるので、金属線3は回転部材21に引っ張られつつ巻き付けられる。そのため、金属線3は張力をかけられた状態で、太陽電池基板1に張り付けられるので、金属線3は太陽電池基板1に均一に密着される。したがって、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
また、回転部材21を回転させることで、金属線3が太陽電池基板1に密着して均一品質の太陽電池の集電電極が形成できるので、装置構成が単純で、安価となる。そして、装置構成が単純なので、故障が少なく、保守作業が容易である。
太陽電池基板1を周面に設置した回転部材21を回転させる。回転部材21は円筒形状であるので、周面にかかる力は均一になる。したがって、金属線3は太陽電池基板1により均一な張力をかけられた状態で、太陽電池基板1に張り付けられるので、金属線3は太陽電池基板1に一層均一に密着される。したがって、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
また、金属線供給手段5に備えた塗布手段15により金属線3に導電性接着剤を付着させるので、必要量だけ塗布できる。また、連続的に塗布されるので、効率的に、かつ均一に塗布できる。
さらに、金属線供給手段5に、金属線の張力を調整する張力調整手段13を備えたので、回転部材21の回転に伴う太陽電池基板1への金属線3の押付力を調整できる。そのため、状況に応じて、最適の密着強度に調整できるので、高品質の太陽電池が製造できる。
また、さらに、回転部材移動装置により、回転部材21への金属線供給位置Lが、連続的に移動するので、金属線3は円筒部材21に等間隔で巻くことができる。しかも、この移動量は、前記回転部材21が1回転するごとに前記金属線3の所要ピッチ分に相当する距離とされているので、回転部材21に設置された太陽電池基板1には、金属線3が所要ピッチだけ間隔を設けられた状態で平行に複数本張り付けられる。
なお、本実施形態では、回転部材21が、円筒形状とされているが、辺の長さが太陽電池基板1のいずれかの辺より長く形成されている多角形形状とされてもよい。
このように、回転部材21が多角形形状とされ、かつ、その辺の長さが、太陽電池基板1のいずれかの辺の長さより長くされると、平面となる回転部材21の辺に曲がりを許容しないガラス基板等の太陽電池基板1を取り付けることができる。
このように回転部材21を多角形形状にした集電電極形成装置では、次のとおり動作する。すなわち、太陽電池基板1を多角形の各辺に設置した回転部材21を回転させると、回転部材21は多角形形状であるので、金属線3は、角部に引っかかって、引っ張られる。そして、次の角部に係合する際に、引っ張られた状態で太陽電池基板1に押し付けられる。したがって、金属線3は、均一な張力をかけられた状態で、太陽電池基板1に張り付けられるので、金属線3は太陽電池基板1に均一に密着される。したがって、均一な品質の太陽電池を製造することができる。
本発明の一実施形態の集電電極形成装置の全体を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の金属線接合装置の平面図である。 本発明の一実施形態の金属線接合装置の正面図である。 本発明の一実施形態の金属線接合装置の側面図である。
符号の説明
1 太陽電池基板
3 金属線
5 金属線供給装置
13 張力調整手段
15 塗布手段
21 回転部材
L 金属線供給位置

Claims (12)

  1. 光電変換層を成膜した太陽電池基板の上に、集電用の金属線を張り付ける太陽電池の製造方法において、
    前記太陽電池基板を回転部材の周面に設置して、
    前記金属線を前記回転部材の周面に供給し、
    前記回転部材を回転させて前記金属線を張り付けることを特徴とする太陽電池の製造方法。
  2. 前記太陽電池基板は、フレキシブル基板とされ、前記回転部材は、略円筒形状とされていることを特徴とする請求項1に記載された太陽電池の製造方法。
  3. 前記回転部材は、辺の長さが前記太陽電池基板のいずれかの辺より長く形成されている多角形形状とされていることを特徴とする請求項1に記載された太陽電池の製造方法。
  4. 前記金属線の供給過程の間に、前記金属線に前記太陽電池基板へ接合する導電性の接合材を塗布することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載された太陽電池の製造方法。
  5. 前記金属線の供給過程の間に、前記金属線の張力を調整することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載された太陽電池の製造方法。
  6. 前記回転部材および金属線供給位置は、1回転するごとに前記金属線の所要ピッチ分に相当する長さだけ、連続的に回転軸方向に相対的に移動することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の太陽電池の集電電極形成方法。
  7. 光電変換層を成膜した太陽電池基板の上に、集電用の金属線を張り付ける太陽電池の集電電極形成装置において、
    周面に前記太陽電池基板が設置される回転部材と、
    前記回転部材の周面に金属線を供給する金属線供給手段と、を備えたことを特徴とする太陽電池の集電電極形成装置。
  8. 前記太陽電池基板は、フレキシブル基板とされ、前記回転部材は、略円筒形状とされていることを特徴とする請求項7に記載された太陽電池の集電電極形成装置。
  9. 前記回転部材は、多角形形状とされるとともに、多角形の辺の長さが前記太陽電池基板のいずれかの辺の長さより長くされたことを特徴とする請求項7に記載された太陽電池の集電電極形成装置。
  10. 前記金属線供給手段に、前記金属線に前記太陽電池基板へ接合する導電性の接合材を塗布する塗布手段を備えたことを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載された太陽電池の集電電極形成装置。
  11. 前記金属線供給手段に、前記金属線の張力を調整する張力調整手段を備えたことを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれかに記載された太陽電池の集電電極形成装置。
  12. 前記回転部材を、連続的に回転軸方向に移動する回転部材移動手段と、
    前記金属線供給手段の前記回転部材への金属線供給位置を、連続的に前記回転部材の回転軸方向で、かつ前記回転部材の移動方向とは反対側へ移動する金属線移動手段と、の少なくともいずれか一方を備え、
    前記回転部材移動手段と、前記金属線移動手段との移動量を併せると前記回転部材が1回転するごとに前記金属線の所要ピッチ分に相当する距離だけ、移動させることを特徴とする請求項7ないし11のいずれかに記載の太陽電池の集電電極形成装置。
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