JP2005173694A - 懸装品用警報装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、第2のセキュリティシステムとして、ドアや窓の室内側に設置されるブラインド、カーテン等の懸装品が、当該懸装品にわずかな力が作用することにより揺れ動く原理を利用し、当該力が加わった時の揺れに反応して警報音等を出すことを課題とする。
【解決手段】横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、該懸装品の下部にマグネット基体より構成された被検知部を設け、該被検知部から設定された位置に該マグネット基体の移動による磁力線の発生により作動するスイッチと、警報音を発生する電磁石を有する音響部と、を有する警報部を設けたこと、を特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、不審者が外部から室内へ侵入するのを防ぐためのセキュリティシステムに関するものであり、特にブラインド、ロールカーテン等の懸装品(本明細書では、ドア・窓等に吊り下げられた装飾品としてのカーテン、ブラインド等を指すものとする。)に取り付けた警報装置に関するものである。
従来、不審者が外部から室内へ侵入するのを防ぐためのセキュリティシステム(本明細書では防犯システムを指すものとする。)としての問題点は、以下のようなものであった。
(1)従来のセキュリティシステムは不審者が外部から室内へ入らないように、鍵を特殊なものにする、補助鍵を付けてドアや窓等の鍵を二重(ダブルロック)にする、等の方法が一般的であったが、鍵の種類に関係の無い新しい手口が増え、「鍵の交換」だけでは犯罪の手口を防げない。
(2)ドアや窓のガラスを鋼線入りの補強ガラスにする、等の方法が取られたが、ガラスカッター等で切り破られて、犯罪を防げない。
(3)窓外の躯体に鉄・アルミニウム等の枠をネジ類で取り付ける、等の方法が取られているが、当該ネジ類はドライバー類で取外しが簡単にできるので、防犯の効果が少ない。また、当該鉄・アルミニウム等の枠の取り付けに、工事代がかかるので、コストアップになる。
(4)建物のドアや窓等の枠部分(サッシ部分とも言う。)にセキュリティシステムとしての防犯装置(警報装置等を含む。)を設置する方法が取られているが、ドアや窓等の外周部分やガラス部分を破られ開錠され、不審者が室内に入り込んでしまって、犯罪を防げない。
(5)また、上記の(1)〜(4)のセキュリティシステムには、不審者が室内に入り込む時点でのセキュリティシステムがない。
換言すると、上記の(1)〜(4)は、外部と室内との境目であるドアや窓から不審者が侵入するのを防ぐセキュリティシステムであり、当該不審者が室内へ入り込んだ時点でのセキュリティシステムではない。当該セキュリティシステムは、不審者が室内へ入り込んでしまえば、室内の重要書類、重要なコンピュータシステムのデータ等の盗難を防ぎようがないものである。以下の説明では、当該(1)〜(4)の外部と室内との境目であるドアや窓から不審者が侵入するのを防ぐセキュリティシステムを第1のセキュリティシステムと呼び、不審者が室内に入り込んだ時点でのセキュリティシステムを第2のセキュリティシステムと呼ぶこととする。また、当該第2のセキュリティシステムについては、的確な技術がないのが現状である。
特許文献1に記載の発明には、「障害物検知装置の配線構造を提供することを目的として創案されたものであって、開口部に建付けたガイドレールに案内されるシャッターカーテン下端の座板に障害物検知スイッチを設けてなるシャッターにおいて、前記障害物検知スイッチにリード線を接続し、該リード線を前記ガイドレールの下端部に設けられ、常時巻取る方向に蓄勢せしめた巻取り具に巻装してあることを特徴とする」、が記載されている。
また、特許文献2に記載の発明には、「この障害物検知装置によると、検知手段で障害物が検知されないときには障害物検知連動手段により反射部材は隠し状態となっており、障害物が検知されたときに反射部材は障害物検知連動手段で露出状態となるため、開閉体が全開位置に達しているなどで時間の大部分を占める平常時には、反射部材は隠された状態になっている。このため、反射部材にほこりが溜まりにくくなり、障害物検知装置の誤作動を防止できる」、が記載されている。
また、特許文献3に記載の発明には、「本発明による電動シャッターの障害物検知装置は、電動シャッターのシャッターケース側に受光機を設け、シャッターカーテンの下端側には、前記受光機に向けて光を照射させることが可能な圧電発光手段と、シャッターカーテン下端の座板がシャッターカーテンに対して相対的に上動することによって前記圧電発光手段を加圧する加圧手段とを設け、シャッターカーテンの下降中にシャッターカーテン下端の座板が障害物に当接することにより、前記加圧手段が前記圧電発光手段を加圧し、前記圧電発光手段が前記受光機に向けて光を照射することにより、シャッターカーテンの下降を停止させるように構成したことを特徴としている」、が記載されている。
特開平06−307174号公報(第2頁、左欄40〜47行目、並びに図1〜図4) 特開2001−214678号公報(第3頁、左欄43〜50行目、並びに図1〜図8) 特開2002−147151号公報(第2頁、右欄9〜20行目、並びに図1〜図7)
しかし、前記する従来のセキュリティシステムは、外部と室内との境目であるドアや窓から不審者が侵入するのを防ぐための第1のセキュリティシステムであり、当該不審者が室内へ入り込む時点での第2のセキュリティシステムではない。
また、特許文献1に記載の発明には、「1は窓に建付けられる窓シャッターであって、該窓シャッター1は、窓開口の左右に一体的に建付けられるガイドレール2、該ガイドレール2に開閉案内されるシャッターカーテン3、シャッターカーテン3の巻取り、巻戻しを行う巻取りドラム4、該巻取りドラム4を正逆回転せしめる開閉機5等の各種部材装置を用いて構成される」(特許文献1、第2頁、右欄4〜10行目参照)、と記載されているように、シャッターカーテン3は、窓開口の左右に一体的に建付けられたガイドレール2に案内されている。このように、当該シャッターカーテン3を使用した障害物検知装置は、吊り下げられた懸装品に対する警報装置ではない。
また、特許文献2に記載の発明には、「建物用シャッター2は、開口部1の上部の壁に取り付けられたシャッターケース3と、このシャッターケース3の内部に回転自在に架設された巻取軸4と、水平なこの巻取軸4に上端部が連結され、巻取軸4の回転で巻取軸4から繰り出し自在、巻き取り自在になっているシャッターカーテン5と、開口部1の左右両側の壁に取り付けられ、開閉体であるこのシャッターカーテン5の左右両端部がスライド自在に挿入されることによってシャッターカーテン5の上下動である開閉動作を案内するガイドレール6と、シャッターケース3の内部に配置され、スプロケットやチェーン等による伝動機構7を介して巻取軸4に接続されている開閉機8と、この開閉機8の駆動を制御する制御装置9とを含んで構成」(特許文献2、第4頁、右欄38〜50行目)、と記載されている。このように、開閉体であるシャッターカーテン5は、当該シャッターカーテン5の左右両端部をガイドレール6にスライド自在に挿入されることによって当該シャッターカーテン5は上下動して開閉動作を繰り返す。このように、当該シャッターカーテン5を使用した障害物検知装置は、吊り下げられた懸装品に対する警報装置ではない。
また、特許文献3に記載の発明には、「図1、図2は、障害物検知装置1を備えた電動シャッターの一例を示す。2は建物の開口上部に設置されたシャッターケースであり、シャッターカーテン3の巻取りシャフト4、巻取りシャフト4を駆動する開閉機5と、その制御盤6等が内装されている。7は開口の左右両側に設置された一対のガイドレール、8は壁面に設置されたスイッチボックスであり、シャッターカーテン3の「上昇」、「下降」、任意位置での「停止」の動作を指令する開放ボタン、閉鎖ボタン、停止ボタンを備えている」(特許文献3、第3頁、左欄9〜18行目参照)、と記載されている。このように、シャッターカーテン3の両側は、左右両側に設けられた開口されたガイドレール7を上昇、下降するものである。このように、当該シャッターカーテン3を使用した障害物検知装置は、吊り下げられた懸装品に対する警報装置ではない。
上記に説明したものをまとめると、従来のセキュリティシステムは第1のセキュリティシステムを解決したものであり、特許文献1〜3のセキュリティシステムは、側面の溝を上下昇降するシャッターカーテンの下側の障害物を検知する検知装置に関するものであり、不審者が外部から室内へ侵入するのを防ぐことを意図した第2のセキュリティシステムではない。また、吊り下げられた懸装品に対する警報装置でもない。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたもので、不審者が室内に入り込む時点でのセキュリティシステムである第2のセキュリティシステムを課題とする。
すなわち、従来の第1のセキュリティシステムは、ドア、窓ガラス、枠部分(サッシ部分)の強度を高めたり、防犯装置を設置することで外部からの侵入を防ぐことであったが、本発明は、第2のセキュリティシステムとして、ドアや窓の室内側に設置されるブラインド、カーテン等の懸装品が、当該懸装品にわずかな力が作用することにより揺れ動く原理を利用し、当該力が加わった時の揺れに反応して警報音等を出すことを課題とする。
上記の課題を達成するために、本発明の懸装品用警報装置においては、下記のような手段を取った。
請求項1記載の本発明は、横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、該懸装品の下部に被検知部を設け、該被検知部から設定された位置に警報部を設けたこと、を特徴とする懸装品用警報装置である。
これは、本発明の懸装品用警報装置により、横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品に対して、風や力の外部エネルギーによる揺れを感知する警報装置を取り付けることにより、安価なコストで不審者の室内への侵入を防ぐ第2のセキュリティシステムを構築することができるようになったことである。
請求項2記載の本発明は、横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、該懸装品の下部に警報部を設け、該警報部から設定された位置に被検知部を設けたこと、を特徴とする懸装品用警報装置である。
これは、前記の請求項1と同様であるが、警報装置の構成要素である警報部を懸装品の下部に取り付け、もう一つの構成要素である被検知部を警報部から設定した位置に設けたものである。前記請求項1と該請求項2との違いは、警報装置の構成要素である、警報部と被検知部の相手側の取り付け物を、入れ替えているだけの違いである。
更に、詳しく説明すると、請求項1では、マグネット基体より構成された被検知部を簡単に懸装品の下部(具体的には、ブラインド下部)に取り付けることができるので、既存のブラインド等の懸装品に容易に取り付けることができる。また、請求項2では、懸装品の製作の当初より、懸装品の下部(具体的には、ブラインド下部)に警報部を組み込むことができるというメリットがある。
請求項3記載の本発明は、横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、該懸装品の下部に被検知部を設け、該被検知部から設定された位置に検知部を設け、該検知部から離間した位置に検知警報部を設けたこと、を特徴とする懸装品用警報装置である。
これは、該被検知部から設定された位置に検知部を設け、該検知部から離間した位置に検知警報部を設けたこと、により、請求項1の警報部を検知部と検知警報部とに分離したものである。例えば、検知部を室内窓枠に載置し、それから離間した位置(室内の他の場所、室外など)に検知警報部を設けることにより、不審者が侵入の際に警報部の破壊等ができないようにして、警報音が発生しないとの不具合を防ぐためである。
請求項4記載の本発明は、横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、該懸装品の下部に被検知部を設け、該被検知部から設定された位置に検知部を設け、該検知部と一体化した検知警報部を設けたこと、を特徴とする懸装品用警報装置である。
これは、前記請求項3に対して、検知部及び検知警報部を一体化したものである。当該一体化とは、検知部及び検知警報部の配線を同一基盤に組み込む、検知部及び検知警報部を同一筐体内に収める、等を指すものであり、一体化することにより、コンパクト、簡便さ、低コスト化を図るためである。
請求項5記載の本発明は、請求項1又は2記載の懸装品用警報装置であって、マグネット基体より構成された被検知部と、該マグネット基体の相対移動による磁力線の発生により作動するスイッチを有する警報部と、から構成され、該警報部には、警報音を発生する電磁石を有する音響部を有すること、を特徴とする該警報音により不審者の室内への侵入を防ぐための横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品用警報装置である。
これは、被検知部にはマグネット基体という簡単な部材を使用し、警報部にはスイッチと音響部とを有する簡単な構成とすることにより、安価なコストで警報装置を製作することができるようにしたものである。
請求項6記載の本発明は、請求項3又は4記載の懸装品用警報装置であって、マグネット基体より構成された被検知部と、該マグネット基体の相対移動による磁力線の発生により誘導電流を生じる検知部と、該誘導電流によりコイルに発生する磁力に作動するスイッチを有する検知警報部とから構成され、該検知警報部には警報音を発生する電磁石を有する音響部を有すること、を特徴とする該警報音により不審者の室内への侵入を防ぐための横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品用警報装置である。
これは、被検知部にはマグネット基体という簡単な部材を使用し、検知部には磁力線による誘導電流を生じる簡単な構成とし、更に検知警報部にはスイッチと音響部とを有する簡単な構成とすることにより、安価なコストで警報装置を製作することができるようにしたものである。
請求項7記載の本発明は、請求項5記載の懸装品用警報装置であって、前記警報部には、リレー回路を組み込んだ自己保持装置を有すること、を特徴とする懸装品用警報装置である。
これは、当該懸装品用警報装置が、懸装品の揺れによって警報部のスイッチがONとなり警報音を発するが、揺れが初期の位置に戻るとスイッチOFFとなり、当該警報音が止む。これを避けるために、当該警報部は、一回警報音が発生すると、手動で当該警報部の電気回路を遮断しない限り、警報音は鳴りつづけるように、当該警報部の電気回路にリレー回路を組み込んだ自己保持装置を有するものである。こうすることによって、不審者の侵入により、一端警報音が鳴り出すと、手動で警報部の電気回路をOFFにしない限り、当該警報装置の警報音は鳴り止まないようにしたものである。
請求項8記載の本発明は、請求項6記載の懸装品用警報装置であって、前記検知警報部には、リレー回路を組み込んだ自己保持装置を有すること、を特徴とする懸装品用警報装置である。
これは、請求項7の警報部と同様に、検知警報部の電気回路にリレー回路を組み込んだ自己保持装置を有するものである。当該検知警報部の機能は、前記警報部と同様のため、説明を省略するが、当該検知警報部は、不審者の侵入により、一端警報音が鳴り出すと、手動で検知警報部の電気回路をOFFにしない限り、当該警報装置の警報音は鳴り止まないようにしたものである。
本発明は、以上の説明から、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明は、普段の生活の中で使用しているブラインド類の懸装品が、大掛かりな工事も必要なく、低コストで、容易に防犯用商品に用途を変えられ、しかも、当該懸装品は、本来の機能である装飾用商品としての機能も失わず、基本的な機能である陽射し除けや装飾用としての機能も果たしている。
また、本発明は、すでに取り付けられているブラインド類の懸装品にも後からセキュリティシステムを設置することが可能であり、複雑な工事も必要でなく、低コストでセキュリティシステムの設置が可能となった。
また、不審者が外部から室内へ侵入するときに、カーテン、ブラインド等の懸装品に当然に触れてしまうので、当該懸装品は揺れて静止位置からずれて、当該警報装置が作動して警報音が高音で鳴る。しかし、不審者が懸装品に触れずに室内に侵入しようとしても不可能であることは、明らかである。従って、本発明は、第2のセキュリティシステムの機能を果たしている。
また、本発明は、普段の生活では警報装置をスイッチOFFの状態にし、外出時に警報装置をスイッチONにセットするだけでよく、簡単な操作で警報装置を作動状態(ONの状態)にすることができる。
また、本発明は、被検知物を懸装品の下部に設けたとき外出時に警報装置の警報部を組み込んだセットバーを室内窓枠に載置するだけで簡単にセキュリティシステムを構築できるので、普段の生活に不具合も無く美感も損なわない。
また、本発明は、小さな子供が窓に近づき懸装品に触れると、セキュリティシステムとしての機能を発揮して警報音を発生するので、子供が危険な状態になっていることを知らせる危険防止用としても活用することもでき、また、窓の閉め忘れによる小さな風にも反応できるセキュリティシステムとなるので、窓の閉め忘れを防止することもでき、万一、室内での火災が発生しても火災による風の流れで懸装品が揺れることにより、セキュリティシステムが働き警報音が発生するので、室内での火災防止用としても活用することができる。
以下に、本発明の実施をするための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の警報装置を横型ブラインドに取り付けたときの第一の実施例の正面図である。図2は、本発明の警報装置を横型ブラインドに取り付けたときの第二の実施例の正面図である。図3は、図1の第1の実施例の側面図である。図4は、図1の第1の実施例における本発明の警報装置の警報部をセットバーに組み込んだときの説明用の平面図である。
次に、図5は、横型ブラインドの説明用の図面である。(a)は、正面図であり、(b)は、側面図である。図6は、図5の横型ブラインドにおける重力の影響を説明する側面図である。(a)は、横型ブラインドの自重により、垂直に垂れ下がった状態であり、(b)は、外部からの運動エネルギーにより、左側へ揺れた状態である。図7は、ロールカーテンの説明用の図面である。(a)は、正面図であり、(b)は、側面図である。図8は、図7のロールカーテンにおける重力の影響を説明する側面図である。(a)は、ロールカーテンの自重により、垂直に垂れ下がった状態であり、(b)は、外部からの運動エネルギーにより、左側へ揺れた状態である。
次に、図9は、ブラインド下部と被検知部との取り付けを説明する斜視図である。(a)は、ブラインド下部に被検知部を埋設したとき、(b)は、被検知物をネジ止めしたとき、(c)は、被検知物を挿入したときを示す。図10は、本発明の警報装置における警報部の実施例を説明するための電気回路の図面である。(a)は、スイッチがマグネット基体に引き寄せられてOFF状態であり、(b)は、スイッチがマグネット基体を離れてON状態で、かつ電気回路がOFF状態であり、(c)は、スイッチがON状態で、かつ鉄片が接触片と接触して電気回路がON状態である。図11は、本発明の警報装置における検知警報部の実施例を説明するための電気回路の図面である。図12は、本発明の警報装置における警報部に自己保持装置としてのリレー回路を組み込んだときの電気回路の図面である。
次に、本発明によるブラインド等の懸装品に警報装置を取り付けたときの実施の形態について説明する。図1〜図9により本発明の警報装置の第一の実施例及び第二の実施例について説明する。
図1は、本発明の警報装置を横型ブラインドに取り付けたときの第一の実施例の正面図である。図示するように、懸装品である横型ブラインド50は、主に上部にブラインド上部51、複数のブラインドはね52、52、…、ブラインド下部53(ボトム部分とも言う。)、操作棒54、とから構成されている。
当該横型ブラインド50のブラインド下部53の左右両側に本発明の警報装置の2個の被検知部1、1が取り付けられている。図1では、2個の被検知部1,1が取り付けられているが、複数個の被検知部1、1、…を取り付けても良い。更に、室内窓枠81には、当該被検知部1,1から離間した設定された位置に、セットバー基体71に当該被検知部1,1に対応する警報部3、3が組み込まれたセットバー70を、載置若しくは設置している。当該警報装置は、吊り下げられた懸装品の揺れにより、被検知部1と警報部3との距離の変化を感知して警報音を発生するものである。尚、警報音の発生、及び横型ブラインド50の詳細は後記する(図5及び図10等の説明を参照)。
図2は、本発明の警報装置を横型ブラインドに取り付けたときの第二の実施例の正面図である。懸装品である横型ブラインド50の構成は、図1と同様のため、説明を省略し、本発明の警報装置について説明する。
当該横型ブラインド50のブラインド下部53の左右両側に本発明の警報装置の2個の警報部3、3が取り付けられている。図2では、2個の警報部3,3が取り付けられているが、複数個の警報部3、3、…を取り付けても良い。更に、室内窓枠81に、当該警報部3,3から離間した設定された位置に対応する被検知部1、1が載置若しくは設置されている。当該警報装置は、吊り下げられた懸装品の揺れにより、該警報部3と被検知部1との距離の変化を感知して警報音を発生するものである。尚、警報音の発生、及び横型ブラインド50の詳細は後記する(図5及び図10等の説明を参照)。
ところで、図1の第一の実施例と図2の第二の実施例との相違は、被検知部1と警報部3とが互いに入れ替わっているところである。図1の第一の実施例では、ブラインド下部53に被検知部1を設け、室内窓枠81に警報部3を設けているが、図2の第二の実施例では、当該ブラインド下部53に警報部3を設け、室内窓枠81に被検知部1を設けている。図1では、当該警報部3,3をセットバー基体71に組み込んでセットバー70とし、当該セットバー70を室内窓枠81上に設置若しくは載置している。
次に、図3は、図1の第一の実施例の側面図である。図示するように、右側に窓80があり、左側の室内側に横型ブラインド50がブラインド上部51に吊り下げられている。そして、複数の薄い羽根状のブラインドはね52、52、…は、左側から右上がりに斜面状になっており、採光及び陽射し除けの機能を果たしている。また、ブラインド下部53も、同様に左側から右上がりに斜面状になっている。当該ブラインド下部53に被検知部1が取り付けられている。更に、当該被検知部1の下側の設定された位置に警報部3をセットバー基体71に組み込んだセットバー70を室内窓枠81に設置若しくは載置している。当該横型ブラインド50の横揺れに対して、被検知部1のマグネット基体11と警報部3との距離が変化することにより、当該マグネット基体11の磁力線の変化に応じて当該警報部3の電気回路のスイッチ31がON状態になり、警報音を発することになるのである。詳細については後記する(図10参照)。尚、図2の第二の実施例の側面図も同様のため、省略する。
次に、図4は、図1の第一の実施例における本発明の警報装置の警報部をセットバー基体に組み込んだセットバーの説明用の平面図である。図示するように、セットバー70は、セットバー基体71と当該セットバー基体71の左右に設置された警報部3,3とより構成されており、当該左右に警報部3,3は当該セットバー基体71に埋設されている。また、セットバー基体71の長さLは、横型ブラインド50等の幅寸法にほぼ等しい長さとなっている。これは、セットバー70を室内窓枠81に設置若しくは載置する際に、横型ブラインド50等の幅寸法に合せることによって、設置若しくは載置の位置をより一層確実とすることができる。また、当該セットバー基体71の幅寸法Hは、室内窓枠81の幅寸法よりも若干小さめにすると良い。そうすると、当該セットバー70が、室内窓枠81よりはみ出すことがないので、セットバー70の設置若しくは載置が安定する。しかし、室内窓枠81の幅寸法は、様々であるので、セットバー基体71の幅寸法に対応する警報部3の幅寸法をできるだけ小さく設定することが必要であるが、当該セットバー基体71の幅寸法を限定するものでは無い。当該セットバー基体71の幅寸法は、当該セットバー70が室内窓枠81に安定して設置若しくは載置できる寸法を設定すれば良い。
また、図4は、2個の警報部3,3を埋設しているが、複数個の警報部3,3、…を埋設しても良い。当然のことであるが、当該複数個の警報部3,3、…の対応する位置には、複数個の被検知部1,1、…をブラインド下部53に取り付けることになる。また、図示していないが、警報部3,3、…に替わって、被検知部1,1、…をセットバー基体71に埋設しても良い。このときは、ブラインド下部53には、警報部3、3、…を取り付けることになる。
ここで、吊り下げられている横型ブラインド、ロールカーテン等の懸装品の揺れの動きについて図5〜図8により説明する。まず、横型ブラインドの揺れの動きについて、図5及び図6により説明する。
図5は、横型ブラインドの説明用の図面であり、(a)は、正面図であり、(b)は、側面図である。当該横型ブラインドは、一般に市販されているもので周知の横型ブラインドであるが、簡単に説明すると、横型ブラインド50は、主として上部にブラインド上部51、複数のブラインドはね52、52、…、ブラインド下部53(ボトム部分とも言う。)、とから構成されている。当該横型ブラインド50は、図1に示す操作棒54の操作により、上下に昇降する。尚、操作棒54は、一般に紐状のものが多い。また、当該ブラインド上部51は、上部に設定された上部ヘッドボックス511内に固定されており、ブラインドはね52,52、…は、複数の糸状の紐でお互いを結束している。また、当該ブラインドはね52は、軽量な金属材料であるアルミニウム等が使用されている。また、当該ブラインド下部53は、当該ブラインドはね52、52、…よりも重量があり、当該横型ブラインド50が、垂直に垂れ下がるようになっており、当該ブラインド50を最下端まで降ろしたときのブラインド下部53の最下位置は、所定の位置に設定されており、そして、横型ブラインド50の重力により、その設定された位置(設定位置と言う。)で静止する。
次に、図6は、図5の横型ブラインドにおける重力の影響を説明する横型ブラインドの側面図である。(a)は、横型ブラインドの自重により、垂直に垂れ下がった状態であり、(b)は、外部からの運動エネルギーにより、左側へ揺れた状態である。(a)に示すように、横型ブラインド50は、重力の影響により、設定位置で垂直に垂れ下がって静止している。このとき、(b)に示すように、右側矢印方向(右手方向)から横型ブラインド50に外部から運動エネルギーが加えられる(換言すると、風や外力による力が加わる)と、当該横型ブラインド50は、全体として斜め方向へ傾く。すなわち、横型ブラインド50は、ブラインド上部51が上部ヘッドボックス511内に固定されているので、ブラインド下部53が左側に寄って、横型ブラインド50の全体が斜め方向へ傾くことになる。そうすると、被検知部1と警報部3との距離が離れるので、当該被検知部1の磁力線の変化により警報部の警報音が発生する。詳細は後記する。
次に、図7は、本発明の警報装置を取り付けるロールカーテンの説明用の図面である。(a)は、正面図であり、(b)は、側面図である。当該ロールカーテンは、一般に市販されているもので周知のロールカーテンであるが、簡単に説明すると、ロールカーテン60は、主に上部に上部ヘッドボックス61、スクリーン62、ブラインド下部53(ボトム部分とも言う。)、ブラインド錘64、及び操作棒(図示せず)とから構成されている。当該ロールカーテン60は、図1に示す操作棒54と同様の操作棒の操作により、上下に昇降する。尚、操作棒は、紐である場合が多い。また、当該上部ヘッドボックス61には、スクリーン62を巻き取る装置が設けられており(図示せず)、当該スクリーン52を巻き上げて、窓等からの陽射しを受け入れている。また、当該ブラインド下部63の中央には、ブラインド錘64が吊り下げられており、ブラインド下部63とブラインド錘64との総重量は、スクリーン62の重量より重く設定されているので、当該スクリーン62を下方へ垂れ下げさせている。尚、当該ブラインド下部63を最下端まで降ろしたときのブラインド下部63の最下位置は、所定の位置に設定されており、そして、ロールカーテン60の重力により、その設定された位置(設定位置と言う。)で静止する。
次に、図8は、図7のロールカーテンにおける重力の影響を説明するロールカーテンの側面図である。(a)は、ロールカーテンの自重により、垂直に垂れ下がった状態であり、(b)は、外部からの運動エネルギーにより、左側へ揺れた状態である。(a)に示すように、ロールカーテン60は、重力の影響により、設定位置で垂直に静止している。このとき、(b)に示すように、ロールカーテン60に外部から右手矢印方向(右手方向)に運動エネルギーが加えられる(換言すると、風や外力による力が加わる)と、当該ロールカーテン60は、全体として斜め方向へ傾く。すなわち、ロールカーテン60のカーテン62は、上部が上部ヘッドボックス61に固定されているので、ブラインド下部63が左側に寄って、ロールカーテン60の全体が斜め方向へ傾くことになる。そうすると、被検知部1と警報部3との距離が離れるので、当該被検知部1の磁力線の変化により警報部3の警報音が発生する。詳細は後記する。
次に、図9は、ブラインド下部と被検知部との取り付けを説明する斜視図である。(a)は、ブラインド下部に被検知部を埋設したとき、(b)は、被検知部をネジ止めしたとき、(c)は、被検知物を挿入したときを示す。図示するように、(a)は、ブラインド下部53に被検知部1としてのマグネット基体11を埋設したものである。(b)では、被検知部1はマグネット基体11と受台12とで構成され、当該マグネット基体11を受台12に埋設し、当該被検知部1をネジ13、13にてブラインド下部53に取り付けたものであり、(c)は、円筒形のブラインド下部63に被検知部1であるマグネット基体11を挿入し、固定したものである。当該マグネット基体11は、ブラインド下部63に穿孔された孔631より見えるので、所定の位置にマグネット基体11を設定し、固定することができる。また、(a)及び(b)は、横型ブラインド50の実施例を記載したが、ロールカーテン60についても同様に実施することができ、そして、(c)は、ロールカーテン60の実施例について記載したが、同様に、横型ブラインド50についても実施することができる。このように、被検知部1は、マグネット基体11の単体で構成される場合もあり、マグネット基体11と受台12とで構成される場合もあり、その他様々な構成がある。尚、被検知部1のブラインド下部53若しくは63への設置若しくは取り付けは、埋設、ネジ止め、挿入、接着、固定、等の様々な方法があり、適宜設定すれば良い。
次に、図10は、本発明の警報装置の第一及び第二の実施例(図1及び図2)を説明するための警報部の電気回路の図面である。(a)は、スイッチがマグネット基体に引き寄せられてOFF状態であり、(b)は、スイッチがマグネット基体を離れてON状態で、かつ鉄片が電磁石の端部に接触して電気回路がOFF状態であり、(c)は、スイッチON状態で、かつ鉄片が接触片と接触して電気回路がON状態である。
次に、図1、図5、図6及び図10により、本発明の警報装置の第一の実施例について説明する。図1に示すように、本発明の警報装置は、マグネット基体11より構成された被検知部1と警報音を発する電気回路で構成された警報部3とから構成されている。そして、図6に示すように、横型ブラインド50に右側からの外部のエネルギーにより、当該横型ブラインド50は、左側へ傾く。そうすると、横型ブラインド50のブラインド下部51に設置されたマグネット基体11より構成された被検知部1は、横型ブラインド50の左側への移動により、スイッチ31へのマグネット基体11の磁力線の影響が無くなる(正確には、磁力線の影響がスイッチ31のON側へ戻ろうとする力よりも弱くなる。)ので、室内窓枠81に設置若しくは載置された又は設けられたセットバー70に埋設されている警報部3の電気回路のスイッチ31がOFF状態からON状態になる。
すなわち、(a)では、マグネット基体11の磁力により、スイッチ31は、OFF状態であるが、当該被検知部1が、図6(b)に示すように、右側から外力により当該横型ブラインド50が左方向へ揺れると、ブラインド下部53に設置されたマグネット基体11と警報部3との距離が変化するので、マグネット基体11の磁力によりスイッチ31をOFF状態にしていた磁力が弱くなり、スイッチ31がON状態になる。勿論、スイッチ31は、被検知部1のマグネット基体11の磁力が働かないときは、スイッチONの状態になるように設定されている。従って、スイッチ31に磁力が働かないと、ON状態になるのである。また、警報装置を使用しないときを考慮して、手動スイッチ37が当該電気回路に設けられており、警報装置を使用するときは、当然ながら、手動スイッチ37はON状態であることが条件である。また、当該警報装置を使用しないときは、手動スイッチ37をOFF状態にしておくのである。
次に、当該警報部3の音響部Aについて説明する。当該音響部Aは、鉄芯34に電磁石用コイル33を巻き付け、当該電磁石用コイル33に電流が流れると、磁力が発生し、鉄片35を鉄芯34の端部341に引き寄せて接触させる。そうすると、電気回路が切れて、電流が切断されるので、磁力が無くなり、鉄片35はばね力により、元の位置に戻って接触片36と鉄片35とが接触する。すると、電気回路に電流が流れ、(b)の状態になる。(b)から(c)へ、(c)から(b)へを繰り返すことにより、鉄片35と端部341との打音若しくは振動音と、鉄片35と接触片36との打音若しくは振動音との繰り返しで、警報音を発する。
換言して説明すると、当該警報音は警報部3の電気回路のスイッチ31のON状態で行うものである。図10(a)では、スイッチ31がマグネット基体11に引き寄せられてスイッチOFF状態で、かつ電気回路がOFF状態であり、(b)では、スイッチ31がONになると、電磁石用コイル33に電流が流れて電磁石32になり、鉄片35が鉄芯35の端部341に引きつけらて接触し、電気回路の電流を遮断する。すると、(c)では、当該電磁石32の磁力が無くなり当該鉄片35のバネ力で鉄片35が元の位置に戻り、接触片36と接触し、電気回路に電流が流れる。そうすると、電磁石32の電磁石用コイル33に電流が流れるので、電磁石32は磁力が発生し、鉄片35が鉄芯34の頭部341に引き寄せられて接触して、(b)の状態になる。この(b)と(c)の動作を高速で繰り返され振動することにより音を発生し、この音が警報音となる。
また、この電気回路は警報音を発生する機構であるが、電波信号を発信する電波発信の電気回路(電子回路を含む)とすれば、電波を送ることができる。すなわち、当該警報部3の音響部Aを発信回路にして、他所に受信回路を設定して、異常を知らせる警報等を認知することができるようにすることもできる。
また、図2の警報装置の第二の実施例についても、同様のため説明を省略する。更に、図7のロールカーテン70に警報装置を取り付けた場合も、前記と同様のため、説明を省略する。
次に、図11は、本発明の警報装置の検知警報部を説明するための電気回路の図面である。当該図11の検知警報部を取り付けている警報装置は、被検知部、検知部、及び検知警報部より構成されている。従って、図1、図5、及び図11により説明する。
本発明の警報装置を図1により説明する。図1のブラインド下部53に被検知部1を設け、図1の警報部3に替わって検知部2をセットバー基体11に設置若しくは埋設し、横型ブラインド50から離間した位置に検知警報部4を設けている。当然ながら、当該検知警報部4は、検知部2から離間している。ところで、この場合の「離間している」とは、横型ブラインド50を取り付けている窓側から離れている、室外である、等のことで、当該横型ブラインド50から離れていることを意味している。また、検知部2は、セットバー基体71に埋設するのでは無く室内窓枠81に設置若しくは載置しても良い。
また、前記の説明では、検知部2と検知警報部4とは、お互いは離間した位置に設けられているが、当該検知部2と検知警報部4とを一体化しても良い。この場合の「一体化」とは、検知部及び検知警報部の配線を同一基盤に組み込む、検知部及び検知警報部を同一筐体内に収める、等を指すものであり、一体化することにより、コンパクト、簡便さ、低コスト化を図ることができる。
そして、本発明の警報装置における電気回路は、前記の電気回路に対して、マグネット基体11の被検知部1の反応をキャッチする警報部3を、検知部2と音や信号を発生する検知警報部4とに分離したものである。被検知部1のマグネット基体11の移動で、検知部2に設けられたコイル(図示せず)に電磁誘導により電流が流れ、この電磁誘導によって流れる電流により検知警報部4のコイル49に電流が流れて(当該コイル49の結線は図示せず)磁界が変化し、スイッチ41のON/OFFを行う。図11は、図10(a)の状態に相当するものであり、図11の警報装置の電気回路も図10(b)、(c)の状態を繰り返すことにより警報音を発するのである。詳細は図10で説明したので省略する。
また、図7のロールカーテン60に図11の検知警報部4を取り付けたときも、前記と同様のため、説明を省略する。
次に、図12は、本発明の警報装置における警報部に自己保持装置としてのリレー回路を組み込んだときの電気回路の図面である。図示するように、警報部3は、スイッチ31と手動スイッチ37の間にリレー(継電器とも言う)39を組み込んだ自己保持装置を有するものである。電磁石32を含む音響部Aは、図10と同様のため省略する(図示せず)。ところで、図10の警報部3の電気回路では、懸装品の揺れによって、マグネット基体11の磁力線が変化して警報部3のスイッチ31がONとなり警報音を発するが、揺れが初期の位置に戻るとスイッチ31がOFFとなり、当該警報音が止む。一方、図12では、当該警報部3の電気回路にリレー回路を組み込んだ自己保持装置を組み込むことによって、継続して警報音を発する。
すなわち、図12では、図10のような、懸装品の揺れが初期の位置に戻るとスイッチ31がOFFとなり、当該警報音が止むのを防ぐために、当該警報部3は、一回警報音が発生すると、手動で当該警報部3の電気回路を遮断しない限り、警報音は鳴りつづけるように、当該警報部3の電気回路のスイッチ31部分にバイパス回路としてリレー回路を組み込んだ自己保持装置を有するようにしたものである。こうすることによって、不審者の侵入により、一端警報音が鳴り出すと、手動で警報部3の電気回路をOFFにしない限り、当該警報装置の警報音は鳴り止まないようにしたものである。図12は、スイッチ31がONになると、コイル391とスイッチ392とから構成されたリレー39の回路に電流が流れ、当該コイル391の電磁誘導による磁力によりスイッチ392がONとなり、当該リレー39の回路は継続して通電するので、スイッチ392はON状態を継続する。すなわち、リレー39の回路が働き警報部3の電気回路は接続状態を保持するように自己保持機能が働く装置となっている。従って、一端発生した警報音は、手動スイッチ37により当該電気回路を遮断(手動スイッチ37をOFF状態)して止めることとなる。
尚、図12は、図10の警報部3にリレー回路による自己保持装置を付けた場合について説明したが、図11の検知警報部4についても、同様にリレー回路による自己保持装置を付けることができる。この場合の機能については、図12と同様のため説明を省略する。
ここで、本発明の懸装品用警報装置をまとめると、以下のようになる。
前記の図1、図2、図5〜図8、図10等の説明から、本発明は、横型ブラインド50、ロールカーテン60等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、
該懸装品の下部(横型ブラインド50のブラインド下部53又はロールカーテン60のブラインド下部63)に被検知部1を設け、該被検知部1から設定された位置に警報部3を設けたこと、を特徴とする懸装品用警報装置である。
また、本発明は、横型ブラインド50、ロールカーテン60等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、
該懸装品の下部(横型ブラインド50のブラインド下部53又はロールカーテン60のブラインド下部63)に警報部3を設け、該警報部3から設定された位置に被検知部1を設けたこと、を特徴とする懸装品用警報装置である。
また、図1、図5〜図8、及び図11の説明から、本発明は、横型ブラインド50、ロールカーテン60等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、
該懸装品の下部(横型ブラインド50のブラインド下部53又はロールカーテン60のブラインド下部63)に被検知部1を設け、該被検知部1から設定された位置に検知部2を設け、該検知部2から離間した位置に検知警報部4を設けたこと、を特徴とする懸装品用警報装置である。
また、本発明は、横型ブラインド50、ロールカーテン60等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、
該懸装品の下部(横型ブラインド50のブラインド下部53又はロールカーテン60のブラインド下部63)に被検知部1を設け、該被検知部1から設定された位置に検知部2を設け、該検知部2と一体化した検知警報部4を設けたこと、を特徴とする懸装品用警報装置である。
また、本発明の懸装品用警報装置においては、被検知部1、検知部2、及び警報部3を、それぞれ複数個設けても良い。当然ながら、被検知部1と対応する検知部2若しくは警報部3は、同数であるが、検知部2に対応する検知警報部4は1個で良い。これは、複数の検知部2、2、…に対して離間して設けられている検知警報部4は、当該複数の検知部2,2、…よりのリード線をまとめて検知警報部4に接続することにより可能であり、コスト削減にも寄与するものである。尚、検知部2と検知警報部4とが一体化したものは、被検知部1と当該一体化したものは、同数であることは、当然である。
更に、本発明の懸装品用警報装置は、マグネット基体11より構成された被検知部1と、該マグネット基体11の相対移動による磁力線の発生により作動するスイッチ31を有する警報部3とから構成され、該警報部3には、警報音を発生する電磁石32を有する音響部Aを有すること、を特徴とする該警報音により不審者の室内への侵入を防ぐための横型ブラインド50、ロールカーテン60等の吊り下げられた懸装品用警報装置である。
ところで、前記する「マグネット基体11の相対移動」とは、「マグネット基体11の相対的な移動」であり、物理学の相対運動の概念である。図1では、基準の座標系を当初のマグネット基体11の位置を基準に取ったときのマグネット基体11の移動であり、図2では、警報部3の位置を基準に取ったときのマグネット基体11の移動である。このとき、図2では、地球を基準に取ったときは、マグネット基体11の移動はないが、警報部3を基準にすると、マグネット基体11は移動している。従って、当該マグネット基体11の相対移動により、マグネット基体11と警報部3との相対距離も変化し、磁力線が発生しスイッチ31がON/OFFすることになる。
また、本発明は、マグネット基体11より構成された被検知部1と、該マグネット基体11の相対移動による磁力線の発生により誘導電流を生じる検知部2と、該誘導電流によりコイルに発生する磁力に作動するスイッチ31を有する検知警報部4とから構成され、該検知警報部4には警報音を発生する電磁石42を有する音響部Bを有すること、を特徴とする該警報音により不審者の室内への侵入を防ぐための横型ブラインド50、ロールカーテン60等の吊り下げられた懸装品用警報装置である。
また、図1、図5〜図8、図10、図11、及び図12の説明から、本発明は、横型ブラインド50、ロールカーテン60等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、
マグネット基体11より構成された被検知部1と、該マグネット基体11の相対移動による磁力線の発生により作動するスイッチ31を有する警報部3とから構成され、該警報部3には、警報音を発生する電磁石32を有する音響部Aを有すること、並びに該警報部3には、リレー回路を組み込んだ自己保持装置を有すること、を特徴とする懸装品用警報装置である。
また、本発明は、横型ブラインド50、ロールカーテン60等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、
マグネット基体11より構成された被検知部1と、該マグネット基体11の相対移動による磁力線の発生により誘導電流を生じる検知部2と、該誘導電流によりコイルに発生する磁力に作動するスイッチ31を有する検知警報部4とから構成され、該検知警報部4には警報音を発生する電磁石42を有する音響部Bを有すること、並びに該検知警報部4に、リレー回路を組み込んだ自己保持装置を有すること、を特徴とする懸装品用警報装置である。
本発明は、上記に説明したように、横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げて使用される懸装品に係る警報装置に利用することができる。
以上の説明は、開示された実施の形態のすべての点で例示であり制限的なものではない。従って、本発明の範囲は、上記の説明に限定されたものではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内のすべての変更が含まれることが意図されている。
図1は、本発明の警報装置を横型ブラインドに取り付けたときの第一の実施例の正面図である。 図2は、本発明の警報装置を横型ブラインドに取り付けたときの第二の実施例の正面図である。 図3は、図1の第一の実施例の側面図である。 図4は、図1の第一の実施例における警報部をセットバーに組み込んだときのセットバーの説明用の平面図である。 次に、図5は、本発明の警報装置を取り付ける横型ブラインドの説明用の図面である。(a)は、正面図であり、(b)は、側面図である。 図6は、図5の横型ブラインドにおける重力の影響を説明する横型ブラインドの側面図である。(a)は、横型ブラインドの自重により、垂直に垂れ下がった状態であり、(b)は、外部からの運動エネルギーにより、左側へ揺れた状態である。 図7は、本発明の警報装置を取り付けるロールカーテンの説明用の図面である。(a)は、正面図であり、(b)は、側面図である。 図8は、図7のロールカーテンにおける重力の影響を説明するロールカーテンの側面図である。(a)は、ロールカーテンの自重により、垂直に垂れ下がった状態であり、(b)は、外部からの運動エネルギーにより、左側へ揺れた状態である。 図9は、ブラインド下部と被検知部との取り付けを説明する斜視図である。(a)は、ブラインド下部に被検知部を埋設したとき、(b)は、被検知物をネジ止めしたとき、(c)は、被検知物を挿入したときを示す。 図10は、本発明の警報装置における警報部の実施例を説明するための電気回路の図面である。(a)は、スイッチがマグネット基体に引き寄せられてOFF状態であり、(b)は、スイッチがマグネット基体を離れてON状態であり、かつ電気回路がOFF状態であり、(c)は、スイッチがON状態で、かつ鉄片が接触片と接触して電気回路がON状態である。 図11は、本発明の警報装置における検知警報部の実施例を説明するための図面である。 図12は、本発明の警報装置における警報部に自己保持装置としてのリレー回路を組み込んだときの電気回路の図面である。
符号の説明
1 被検知部 11 マグネット基体 12 受台 13 ネジ
2 検知部
3 警報部
31 スイッチ
A 音響部 32 電磁石 33 電磁石用コイル
34 鉄芯 341 端部 35 鉄片 36 接触片
37 手動スイッチ
38 電池
39 リレー(継電器) 391 コイル 392 スイッチ
4 検知警報部
41 スイッチ
B 音響部 42 電磁石 43 電磁石用コイル
44 鉄芯 441 端部 45 鉄片 46 接触片
47 手動スイッチ
48 電池
49 コイル
50 横型ブラインド
51 ブラインド上部 511 上部ヘッドボックス
52、52、… 複数のブラインドはね
53 ブラインド下部(ボトム部分)、
54 操作棒
60 ロールカーテン
61 上部ヘッドボックス
62 スクリーン
63 ブラインド下部(ボトム部分) 631 孔
64 ブラインド錘
70 セットバー 71 セットバー基体
80 窓 81 室内窓枠

Claims (8)

  1. 横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、該懸装品の下部に被検知部を設け、該被検知部から設定された位置に警報部を設けたこと、を特徴とする懸装品用警報装置。
  2. 横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、該懸装品の下部に警報部を設け、該警報部から設定された位置に被検知部を設けたこと、を特徴とする懸装品用警報装置。
  3. 横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、該懸装品の下部に被検知部を設け、該被検知部から設定された位置に検知部を設け、該検知部から離間した位置に検知警報部を設けたこと、を特徴とする懸装品用警報装置。
  4. 横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品に外部エネルギーによる揺れを感知する懸装品用警報装置であって、該懸装品の下部に被検知部を設け、該被検知部から設定された位置に検知部を設け、該検知部と一体化した検知警報部を設けたこと、を特徴とする懸装品用警報装置。
  5. 請求項1又は2記載の懸装品用警報装置であって、マグネット基体より構成された被検知部と、該マグネット基体の相対移動による磁力線の発生により作動するスイッチを有する警報部と、から構成され、該警報部には、警報音を発生する電磁石を有する音響部を有すること、を特徴とする該警報音により不審者の室内への侵入を防ぐための横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品用警報装置。
  6. 請求項3又は4記載の懸装品用警報装置であって、マグネット基体より構成された被検知部と、該マグネット基体の相対移動による磁力線の発生により誘導電流を生じる検知部と、該誘導電流によりコイルに発生する磁力に作動するスイッチを有する検知警報部とから構成され、該検知警報部には警報音を発生する電磁石を有する音響部を有すること、を特徴とする該警報音により不審者の室内への侵入を防ぐための横型ブラインド、ロールカーテン等の吊り下げられた懸装品用警報装置。
  7. 請求項5記載の懸装品用警報装置であって、前記警報部には、リレー回路を組み込んだ自己保持装置を有すること、を特徴とする懸装品用警報装置。
  8. 請求項6記載の懸装品用警報装置であって、前記検知警報部には、リレー回路を組み込んだ自己保持装置を有すること、を特徴とする懸装品用警報装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106447979A (zh) * 2016-10-25 2017-02-22 广西大学 一种具有防盗预警功能的门窗帘系统

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CN106447979A (zh) * 2016-10-25 2017-02-22 广西大学 一种具有防盗预警功能的门窗帘系统

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