JP2005173330A - 多色画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 転写材搬送ベルト上での紙浮きが発生しやすい紙であっても転写不良や画像の飛び散りを発生させない。また、紙浮きは発生しにくいが腰が強く屈曲させると搬送ベルトから剥がれてしまうような転写材に対しても弊害の無い画像形成装置を達成する。
【解決手段】 薄紙をしごくことで紙浮きを防止する転写前押し上げローラを、厚紙を通紙する際には離間できる構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は電子写真方式等を利用した多色画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置として、電子写真方式・熱転写方式・インクジェット方式等さまざまな方式が採用されている。これらのうち、電子写真方式を用いた画像形成装置は高速・高画質・静粛性の点で優位性を有している。
図4に電子写真方式を用いた従来の画像形成装置の画像形成部の一例の概略構成を示す。電子写真方式の画像形成装置は、像担持体としての、例えば矢印方向に回転可能なドラム状の電子写真感光体、即ち、感光ドラム1を有しており、その表面を1次帯電手段2が一様に帯電させた後、例えばLED、レーザなどの露光手段11が画像情報に従って露光する事により静電潜像を感光ドラム1の表面に形成する。その後、現像装置8が現像剤3(トナーを含む)をこの静電潜像に静電的に付着させ、感光ドラム1上にはトナー像が形成する。次いで、搬送手段にて感光ドラム1と対向する転写位置まで搬送されてきた転写材上に、感光ドラム1上のトナー像は、転写手段の作用により静電的に転写される。
その後、転写材上に転写された未定着のトナー像は、定着装置21にて加熱及び加圧される事により転写材上に定着し、永久画像が形成する。一方、転写後に感光ドラム1上に残留する転写残トナーはクリーニングブレードによって除去されて、廃トナー容器10内に回収される。こうして表面がクリーニングされた感光ドラム1は繰り返し画像形成に供される。
また、近年、電子写真方式を用いたカラー画像形成装置も普及してきている。この電子写真方式を用いたカラー画像形成装置においてもさまざまな方式に分かれている。例えば、従来良く知られている多重転写方式・中間転写体方式のほかに、感光体表面にカラー像を重ねた後一括転写して像形成を行う多重現像方式、或いは、複数の異なる色の画像形成手段(プロセスステーション)を有し、転写ベルトにより搬送された転写材に現像剤を転写するインライン方式等がある。
インライン方式によるカラー画像形成装置は、高速化が可能であり、また、トナー像転写の回数が少ないため画質に有利など、多くの優位点を有している。このインライン方式においては、ユーザビリティの向上・設置面積の低減のためプロセスステーションを鉛直方向に並べ、転写材をほぼ垂直に搬送するといった構成も提案されている。
図5に示すインライン方式を用いた従来のフルカラー画像形成装置では、転写手段としての静電転写前帯電搬送ベルト(以下、単に「搬送ベルト」と呼ぶ)が、駆動23ローラ、転写前帯電対向ローラ22、テンションローラ13a、13bの各ローラに巻架される。
搬送ベルトの周面に沿って、シアン・イエロー・マゼンタ・ブラックの各色の画像形成部であるプロセスステーション24C・24Y・24M・24Bkが配置されており、搬送ベルト14は図中の矢印の方向に回転する事により、転写材を各プロセスステーションに順次搬送する。各プロセスステーションは、プロセスカートリッジとして画像形成装置本体に対して着脱可能になっており、各プロセスカートリッジは、感光ドラム1、1次帯電器2、現像装置8、クリーニング装置10が一体にまとめられた構成となっている。
各プロセスステーション内の感光ドラム1は搬送ベルト14を介して転写手段である転写ローラ4C・4Y・4M・4Bkと当接しており、転写ローラ4C・4Y・4M・4Bkには、転写バイアス電源25C・25Y・25M・25Bkより転写バイアスが印加される。
電子写真方式の画像形成装置において、例えば、感光ドラムとして、負極性の有機半導体電子写真感光体(OPC感光体)を用いて、露光により負電荷が減衰した露光部を現像する場合には、負極性のトナーを含む現像剤が用いられる。したがって、転写ローラには転写バイアス電源より正極性の転写バイアスを印加する。
転写材は、給紙カセット15などからピックアップローラ16、給紙ローラ17・18によって画像形成装置内に送り出されると、まず、画像形成動作と転写材の搬送との同期をとるための、例えば、ローラ状とされる同期回転体、即ち、レジストローラ19a、及びレジスト対向ローラ19bに一旦挟持された後、転写材と搬送ベルト14との吸着と転写前帯電がおこなわれる転写前帯電部に導かれる。
転写前帯電部では、例えば転写前帯電部材としての転写前帯電ローラ20が搬送ベルト14を介して転写前帯電対向ローラ22と対向し、搬送ベルト14及び転写材Pを挟持するよう構成されている。転写前帯電ローラ20には高電圧源である転写前帯電バイアス電源より電圧が印加される事によって、転写材に電荷が付与され、電荷を付与された転写材は搬送ベルト14を分極することによって搬送ベルト14に静電吸着される。
このようにして搬送ベルト14に吸着した転写材Pは各プロセスステーションを順次通過し、感光ドラム1C〜1Bkの各色トナー像が次々に転写される。その後、定着装置21にて未定着トナーのカラー画像は加熱及び加圧されて永久画像となる。
搬送ベルト14としては、厚さ50〜200μm、体積抵抗率9乗〜16乗(LogΩ・cm)程度のPVDF(弗化ビニリデン樹脂)、ETFE(四弗化エチレン−エチレン共重合樹脂)、ポリイミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネート等の樹脂フィルムや、あるいは、厚さ0.5〜2mm程度の、例えばEPDM等とされるゴムの基層の上に、例えばウレタンゴムにPTFEなど弗素樹脂を分散したものを被覆して用いる。
上記搬送ベルト14は、通常は表面にトナー像を直接担持させる事はないので、トナー像により汚染される事は少ないが、ジャム時や非画像部への地かぶりトナー付着、或いは、搬送ベルト14上にレジストマークや濃度検出パターンを直接形成してこれを検知する様なシステム使用時等においては搬送ベルト14上にトナーが付着する。この汚染トナーを清掃するために別途クリーニング手段を設けたり、或いは、転写ローラ4C〜4Bkに転写時とは逆極性のクリーニングバイアスを印加して搬送ベルト14上のトナーを図5の感光ドラムを介して廃トナー容器10C〜10Bkに回収する、という工程を各々のプロセスステーション24C〜24Bkについておこなう事が考えられる。
転写工程を終了した転写材Pは、定着装置21に搬送され、ここで加熱・加圧されてトナー像が転写材表面に永久画像として定着される。
更に近年、設置面積の低減を図る目的で、プロセスステーションを構成する電子写真ユニットを縦に配置した、縦搬送方式のインラインプリンタも開発されている。これは、図5に示した横搬送方式のインラインプリンタを90゜回転させた形になっており、搬送ベルト上に吸着された転写材を重力に逆らって上方に搬送しつつ、各プロセスステーションから各色のトナー像を転写いて、転写材上にフルカラー画像を形成し、装置上部に設置された定着装置により加熱定着するものである。
図6に縦搬送方式のインラインプリンタの装置構成例を示す。図6における、各部の動作は図5における場合と同様であるため、説明は省略する。
このような縦搬送のインラインプリンタ装置においては、図7(a)に示すように、転写時に転写材Pが重力等の作用により搬送ベルト1から浮き気味になると、図7(b)のように転写ローラ4によって転写を受ける際に、部分的に浮き(搬送ベルト1への密着不良)が生じる事がある。この場合、軽度の浮きでは転写時にトナーが部分的に飛び散りを起こし、重度の浮きでは部分的に転写不良を生じる事がある。この転写材Pの浮きは、転写材Pに波打ち等がある場合に、特に発生しやすくなる。転写材Pの波打ちは転写材の放置されている環境条件(例えば高温高湿度では波打ちが生じやすい)によって発生する場合があるが、一方、以下に述べる両面プリント時においても発生しやすい。
つまり、従来のように電子写真ユニットを横に並べた横搬送方式のインラインプリンタの場合、定着装置は搬送ベルトの横に配置され、定着装置内の加熱ローラと加圧ローラの位置関係は、加圧ローラの上に加熱ローラがある形となっている。従って、図8に示すように、転写材Pは自重によって排出方向が下向き、すなわち加圧ローラ27側となり、実線Tsで示すような下に撓んだ経路を形成しつつ、排出ローラ対28、29によって装置外へと排出される。
一方、電子写真ユニットを縦に並べた縦搬送方式のインラインプリンタの場合は図9のようになる。この方式では、定着装置11が搬送ベルト14の上に位置し、定着装置11内部の位置関係は、定着部26、27の真上に排出部28、29が位置する形となって、定着ニップ部で転写材Pは略垂直となる。
このため、横搬送方式の場合と異なり、転写材Pの自重によって排出方向が加圧ローラ27側へ向く効果が得られず、転写材Pは図9中の経路T0の他に加熱ローラ26側に撓んだ経路T1を形成したり、加圧ローラ27側に撓んだ経路T2を形成して、経路が安定しない。
このため、定着時において、縦搬送方式では横搬送方式に比較し、不規則な波打ちが転写材Pに発生し易くなり、両面プリント時においては、1面目の定着時において不規則な波打ちを生じた転写材Pが転写時に飛び散りや転写不良を生じやすくなるのである。
これに対し、例えば搬送ベルト14に対する吸着ローラ20の当接圧を上げて、転写材Pの波打ちを強制する方法が考えられるが、全ての転写ステーションに対し、良好な転写性能を得ることは非常に困難である。また、別の方法として、搬送ベルト14に対する、各ステーションでの転写ローラ4の当接圧を上げて、各々の転写ステーション毎に転写材Pの波打ちを矯正する方法が考えられるが、転写ローラ4の当接圧を上げると、転写時におけるトナーの中抜け現象(圧力により、一部のトナーが凝集して感光ドラム1に付着し、部分的に中抜けを生じる現象)が生じるなど、画質的に不具合が生じる。
このような画像不具合を防止する方法として、従来、特開2003-241482に示す手段がある。この方法を図10を元に説明する。
図10は一例として図6の画像形成装置のシアン(C)ステーション近傍を拡大したものであり、感光ドラム1の中心からETB14に対して引いた垂線Aを基準とすると、転写ローラ4Cの中心はAよりも下流(上方)にZmmだけずらして配置してある。
次に感光ドラム1よりも上流に設けたETB14の押圧部材である転写前ローラ25Cについて説明する。転写前ローラ25Cは電気的に接地されていない芯金の表面に、厚さ30μmの絶縁チューブを被覆し、外径をφ5mmとしたローラで構成されている。絶縁チューブとしては、PvdF、PFA、PTFE等のテフロン(登録商標)系材質が、汚れにくにために好ましいが、他にナイロン系、ABS系その他の樹脂を適宜用いても良い。
ここで、前述の垂線Aに対し、転写前ローラ25CとETB14の接点をETB14の上流(下方)側にYmmの位置とし、転写前ローラ25Cが存在しない場合に対してXmmだけETB14を感光ドラム1側(図中で右側方向)に侵入させるように配置する。
このようにすると、侵入量Xが大きくなるに従い、転写材Pが転写に先立ち感光ドラム1に強く押し当てられるようになるので、転写材Pに波打ちが発生しても、転写ステーションの入り口において転写前ローラ25Cにしごかれ、平滑化されて転写不良が生じなくなる。更に、転写材Pが感光ドラム1に先に当接してから転写ローラ4Cで転写バイアスを受けるので、転写ニップの入り口における転写バイアス電界によるトナーの飛び散りが生じなくなる。
特開2003-241482号
しかしながら、侵入量が大きくなりすぎると、転写材PがETB14に対し、転写前ローラ25Cの近傍で密着力を失い、垂直パスであるためにETB14方向への重力作用も得られず、転写ステーションの前で転写材PがETB14から剥離してしまう。
この場合、一旦転写ニップに転写材Pが導かれても、4つの転写ステーションを移動する間に、次第に転写材PがETB14から剥離したり、転写材PがETB14とずれて色ズレが生じる等の不具合が発生する。
このような転写材PがETB14から剥離する現象は、紙の腰が強い厚紙やフィルムを基材とするOHT用紙において顕著となることが判明した。そのため、紙の腰が弱い普通紙の転写不良や飛び散りが発生しないように転写前ローラ25Cの位置を決定した場合、そのままの設定では、厚紙やOHT用紙の通紙が困難となる場合が有った。
また、その逆に、厚紙やOHT用紙を通紙出来るように転写ローラ30Cの位置を決定した場合には、特に波打ちを起こしやすい坪量が64g/m2以下の薄紙に対して十分な効果が得られないという不具合が有った。
本発明はこれらの問題点を鑑みてなされたものであり、即ち紙の腰が弱く1面目の定着によって不規則な波打ちを発生し、2面目のプリント時に飛び散りや転写不良が発生しやすい紙に対しては、その波打ちを矯正するのに十分となるように転写前ローラを配置し、一方、1面目のプリント時や紙の腰が強い場合など、転写材の波打ちが発生しない場合には、紙がETBから剥離しないように転写前ローラを配置させる事を目的とする。
上述の目的を達成するための請求項1に係る手段は、転写材を略鉛直方向に搬送する転写材搬送手段と、前記搬送手段に沿って配置された複数色のトナー像を坦持する複数のドラム形状の像担持体と、各々の前記像担持体に対し前記転写材搬送手段を介して対向配置され、バイアス電圧を印加する事により該像担持体上のトナーを転写材に転写する複数の転写部材とを有する画像形成装置において、前記転写部材は、前記像担持体に対し転写材の搬送方向下流側に相対配置されると共に、前記複数の像担持体の全部または一部の上流側に、前記転写材搬送手段を前記像担持体方向に押圧するための押圧部材を設け、搬送する転写材の特性に応じて押圧状態と解除状態に切り替え可能とする事を特徴とする。
請求項2に係る手段は、請求項1に係る手段において、搬送する転写材の坪量に応じて前記押圧部材の押圧状態と解除状態を切り替え可能とする事を特徴とする。
請求項3に係る手段は、転写材を略鉛直方向に搬送する転写材搬送手段と、前記搬送手段に沿って配置された複数色のトナー像を坦持する複数のドラム形状の像担持体と、各々の前記像担持体に対し前記転写材搬送手段を介して対向配置され、バイアス電圧を印加する事により該像担持体上のトナーを転写材に転写する複数の転写部材とを有する画像形成装置において、前記転写部材は、前記像担持体に対し転写材の搬送方向下流側に相対配置されると共に、前記複数の像担持体の全部または一部の上流側に、前記転写材搬送手段を前記像担持体方向に押圧するための押圧部材を設け、前記画像形成装置の画像形成速度に応じて押圧状態と解除状態に切り替え可能とする事を特徴とする。
請求項4に係る手段は、請求項3に係る手段において、前記画像形成装置の画像形成速度が低い状態において、前記押圧部材を解除状態に切り替える事を特徴とする。
請求項5に係る手段は、転写材を略鉛直方向に搬送する転写材搬送手段と、前記搬送手段に沿って配置された複数色のトナー像を坦持する複数のドラム形状の像担持体と、各々の前記像担持体に対し前記転写材搬送手段を介して対向配置され、バイアス電圧を印加する事により該像担持体上のトナーを転写材に転写する複数の転写部材とを有し、転写材を再給紙することによって自動的に転写材の裏面にも印字を可能とする両面印刷機構を有する画像形成装置において、前記転写部材は、前記像担持体に対し転写材の搬送方向下流側に相対配置されると共に、前記複数の像担持体の全部または一部の上流側に、前記転写材搬送手段を前記像担持体方向に押圧するための押圧部材を設け、表面乃至裏面の画像の印字面に応じて押圧状態と解除状態に切り替え可能とする事を特徴とする。
請求項6に係る手段は、請求項5に係る手段において、前記画像形成装置が表面の印字を実行する際に、前記押圧部材を解除状態に切り替える事を特徴とする。
請求項7に係る手段は、請求項1、3、5に係る手段において、前記画像形成装置が略鉛直方向に転写材を搬送する転写材搬送手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、紙の坪量や材質等による特性の違いに応じて自在に転写設定を可変する事が可能になり、特に定着後の波打ちにより2面目の転写時に転写抜けや飛び散りが発生しやすい薄紙に対して、効果的に転写前ローラを当接させることが可能になる。
一方、転写前ローラを当接させることで、ETBから紙が剥離して紙の搬送が不安定になる恐れのある厚紙やOHT等の転写材に対しては、転写前ローラを離間させることで、転写前ローラの影響を排除することが可能になるため、転写前ローラを薄紙に特化して効果的に当接させることも可能になる。
そのため、紙の坪量や材質等によらず、常に最適な転写が実行され、高安定で高画質の画像を常に得ることが可能になる。
以下、図面に沿って本発明の具体的な実施形態について説明する。
図1〜3をもとに本発明第一の実施例について説明する。
レーザプリンタの画像形成動作については、従来例で説明したとおりであるため省略する。
ここでは、本実施例の転写に関わる部材の設定について説明する。
図1の画像形成装置において、一例としてCステーション部分を図2に拡大し、本実施形態を説明する。図2でETB14は周長略800mm、厚さ100μmのカーボン等の分散により体積抵抗率を1011Ωcm程度としたPvdF樹脂フィルムを用いている。このほかに、適宜抵抗調整を行った、ETFE、PI等のフィルムを用いても良い。また、転写ローラ4Cは芯金上にNBRゴムとエピクロルヒドリンゴムを混ぜ、抵抗調整を行った弾性ゴム層を形成した長さ220mm、直径φ14mmのローラで、Asker−C500g加重硬度測定にて、略35゜としてある。転写ローラ4Cの材質としては、このほかにウレタン系ゴム、EPDM等が適宜用いられる。転写ローラ4Cの抵抗値は、幅1cmの金属箔をローラ外周に巻き付け、芯金との間に500Vの電圧を印加した時の抵抗値で5×106Ωであった。なお、転写ローラ4Cは不図示のバネにてETB14を介し総圧400gで感光ドラム1に当接せさせている。
感光ドラム1Cの中心からETB14に対して引いた垂線Aを基準とすると、転写ローラ4Cの中心はAよりも下流(上方)にZmmだけずらして配置してある。
このZの値が小さすぎると、一旦転写前ローラ25Cでしごかれた転写材Pが、転写ローラ4Cのバイアス電圧で再びETB14に静電吸着するための力が弱すぎ、0.5mm程度が下限となる。一方、Zの値が大きすぎると、転写ローラ4Cが感光ドラム1Cと接触しなくなってきて、転写電流が流れにくくなるため、3.0mm程度が上限となる。そこで、本実施例ではZの値を1.2mmに固定した。
転写前ローラ25Cは従来例と同様の材質からなるφ5mmの部材を用いた。
侵入量X(mm)に関しては、転写前ローラの上流方向位置Y(mm)との組み合わせで感光ドラム1Cに対するETB14の入射角度(図2のオフセット角θ)が、
tanθ=X/Y ・・・(1)
で決まるので、このX/Yについて紙の坪量ごとに適正な範囲を求めたところ、下表1の様になった。
なお、この時、転写ローラ4Cの位置ZはZ=1.2mmに固定している。
(○:良好、△:実用限度、×:不良)
Figure 2005173330
Figure 2005173330
Figure 2005173330
上記表1の結果、X/Y≦0.03では、薄紙から普通紙に対しては、転写材Pの波打ちを防止する効果が不十分でありX/Yの下限は0.05が実用限度であった。一方、X≧0.25では、転写材PがETB14から剥離してしまい不都合を生じたため、X/Yの上限は0.2が実用限度であった。
即ち薄紙乃至普通紙に対しては、
0.05≦X/Y≦0.2 ・・・(2)
とするのが良い。
表2の結果、X/Y=0であっても、厚手の普通紙では紙の腰がある程度強くなるため、紙の波打ちが殆ど発生しなかった。一方、X≧0.25では、薄紙と同様に転写材PがETB14から剥離してしまい不都合を生じたため、X/Yの上限は0.2が実用限度であった。
即ち厚手の普通紙に対しては、
X/Y≦0.2 ・・・(3)
とするのが良い。
表3の結果、X/Y=0であっても、厚紙では紙の腰が強いため、紙の波打ちが全く発生しなかった。一方、厚紙は紙の腰が非常に強いため、X≧0.1になると転写材PがETB14から剥離してしまい不都合を生じたため、X/Yの上限は0.05が実用限度であった。
即ち厚紙に対しては、
X/Y≦0.05 ・・・(4)
とするのが良い。
尚、X/Y=tanθで決まるθを所定値に保ってもXの値が大きすぎると、それ自体で転写材PがETB14から剥離してしまい、一方Xの値が小さすぎると、結果的にYを小さくして転写前ローラ25Cを感光ドラム1に近接させすぎる事となり、実際的でない。このため、特に薄紙に対するXは、
0.2mm≦X≦2.0mm ・・・(5)
の範囲で用いるのが好ましい。
同様に、Yは
5mm≦Y≦40mm ・・・(6)
の範囲で用いるのが好ましい。
このように、紙の坪量によって、X/Y=tanθの最適値が異なるため、本実施例では、紙の坪量毎にX/Yの値を可変とする構成とした。本実施例では、図3に示すように、転写前ローラ25Cを当接カム31Cによって加圧する構成とした。図のAのように不図示の駆動手段により当接カム31Cが転写前ローラを賦勢する側に回転した場合は、転写前ローラがX=1.0mmとなって、薄紙の波打ちを打ち消すのに十分な位置に押し出される。図のBに示すように、当接カム31Cが転写前ローラを賦勢しない側に回転した場合は、転写前ローラがETB14から完全に離間する構成とした。
例えばプリンターや複写機のような画像形成装置の場合、ユーザーは使用する紙の種類に応じて、画像形成装置の操作部やあるいはホストコンピュータの選択画面上で普通紙を設定したり、厚紙を設定する。本実施例では、ユーザーが普通紙乃至薄紙として坪量が105g以下の紙を設定した場合は転写前ローラ25がX=1.0mmとなるようにETB14に対して当接し、ユーザーが厚紙として106g以上の紙を設定した場合は転写前ローラ25がETB14から離間する構成とした。
本実施例では、一例として、M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各ステーションとも、各々の感光ドラム1に対し、各々の転写ローラ4M、4C、4Y、4K、及び、転写前ローラ25M、25C、25Y、25Kの相対位置関係が同じとなるよう、X=1.0mm、Y=10.0mm、Z=1.2mmとしたところ、高温高湿度(30℃、80%RH)下において、坪量60g/m2のA4サイズ紙を用い、自動両面プリントを約1000枚行っても紙の波打ちによる転写不良や転写時のトナーの飛び散りが無く、また転写ローラ4M、4C、4Y、4Kの当接圧を低く保てるので、中抜け等の画像欠陥も生じる事の無い、良好な画像が常に得られた。
また、同様の試験条件で、坪量135g/m2のA4サイズ紙を用い、厚紙指定をして、転写前ローラをETB14から離間した状態で表面のみのプリントを約1000枚行っても、紙がETB14から剥離することによる画像不良やジャム等の発生が無く、良好な画像が常に得られた。
次に本発明第2の実施例について説明する。実施例1と同様の機構を有する部分についての説明は省略する。
実施例1において、転写前ローラ25の位置を紙の坪量を元に決定していたが、本実施例では、画像形成装置の印字スピードに応じて転写前ローラ25の位置を変える事を特徴とする。
従来、坪量の高い厚紙でも十分な定着性を得るため、或いはOHT画像の透過性を向上させるため、或いはグロスの高い写真のような画質を求めるグロス紙でグロスを高めるといった目的で、定着スピードを標準的なスピードの1/2から1/4といった低速に切り替える構成が実用化されている。図1の様なインライン方式の画像形成装置に限定はされないが、装置の小型化を追求すると、転写材の先端が定着ニップに突入しても、転写材の後端はETB14から分離していない構成となる。そのため、定着のスピードを低速に切り替える場合には転写のスピードも同じ速度に切り替える必要がある。
一方、上記したような厚紙、OHT、グロス紙といった転写材は坪量が高く定着後の波打ちが発生しない、または、紙搬送が困難であるため、自動両面プリントには使用しない。そのため、実施例1のように転写前ローラ25をETB14に当接させる必要が生じない。
そこで本実施例では、画像形成装置が薄紙乃至普通紙用の通常速度で駆動される場合のみ図3のAのように転写前ローラ25がETB14に当接し、低速モードに切り替わった場合は図3のBのように転写前ローラ25をETB14から離間させる構成とした。
以上のように、速度に応じて転写前ローラの設定を切り替えることで、紙種に応じた転写設定の最適化が可能になり、安定した高画質の画像が得られる。
また、通常速度モードと低速モードで、スピードと位置設定を同時に切り替えるため、転写のバイアス条件等の設定も追従して切り替える事が可能になり、転写条件の設定を簡略化できるという利点も有する。
本実施例は、実施例2のように画像形成装置の印字スピードには依存せず、画像の印字面に基づいて転写前ローラ25の位置を変える事を特徴とする。
前記してきたように、転写材の波打ちは一旦定着器を転写材が通る事で発生する。そのため、2面目の印字においてのみ転写抜けや転写時の画像飛び散りが発生する。従って、1面目の印字では坪量の低い薄紙であっても転写前ローラを当接させる必要が無く、結果として1面目であれば転写前ローラを当接させる必要が無い事になる。
一方、2面目は前記したように坪量の高い紙は自動両面に使用せず、腰の強いOHT等も2面目の印字はしない。そのため、2面目の印字であれば常に転写前ローラ25は当接させる事が可能になる。
そこで本実施例では、画像形成装置が2面目の印字を実行する場合のみ図3のAのように転写前ローラ25がETB14に当接し、表面を印字する場合は図3のBのように転写前ローラ25をETB14から離間させる構成とした。
以上のように、印字する面に応じて転写前ローラ25の設定を切り替えることで、紙の状態に応じた転写設定の最適化が可能になり、安定した高画質の画像が得られる。
また、本実施例の構成の場合、本発明の画像形成装置をオフィス環境で複数のユーザーが同時に使用するプリンターとして用いるときに、連続して薄紙と厚紙を交互に通紙するような場合でも、表面の印字のみを連続する場合であれば頻繁に転写前ローラ位置を切り替える必要が無くなるため、切り替え機構を酷使せずに済むという利点も有する。
本発明の実施例1〜3に係る電子写真方式のインライン型フルカラー画像形成装置。 本発明の実施例1〜3に係る転写手段周辺の拡大図。 本発明の実施例1〜3を説明する図。 従来の画像形成装置の一例を示す図。 従来の横型インライン型フルカラー画像形成装置。 従来の縦型インライン型フルカラー画像形成装置。 従来の転写問題を説明する図。 従来の横型インライン型フルカラー画像形成装置における定着器を説明する図。 従来の縦型インライン型フルカラー画像形成装置における定着器を説明する図。 従来の画像形成装置に係る転写手段周辺の拡大図。
符号の説明
1 感光ドラム
2 一次帯電ローラ
3 現像剤
4 転写ローラ
5 現像スリーブ
6 トナー供給ローラ
7 現像ブレード
8 現像装置
9 クリーニングブレード
10 廃トナー容器
11 露光手段
12 光束
13 テンションローラ
14 搬送ベルト
15 給紙カセット
16 ピックアップローラ
17 給紙ローラ
18 給紙ローラ
19 レジストローラ
20 転写前帯電ローラ
21 定着装置
22 転写前帯電対向ローラ
23 駆動ローラ
24 プロセスステーション
25 転写前ローラ
26 加熱ローラ
27 加圧ローラ
28 排出ローラ
29 排出ローラ
30 当接カム

Claims (7)

  1. 転写材を搬送する転写材搬送手段と、前記搬送手段に沿って配置された複数色のトナー像を坦持する複数のドラム形状の像担持体と、各々の前記像担持体に対し前記転写材搬送手段を介して対向配置され、バイアス電圧を印加する事により該像担持体上のトナーを転写材に転写する複数の転写部材とを有する画像形成装置において、前記転写部材は、前記像担持体に対し転写材の搬送方向下流側に相対配置されると共に、前記複数の像担持体の全部または一部の上流側に、前記転写材搬送手段を前記像担持体方向に押圧するための押圧部材を設け、該押圧部材は搬送する転写材の特性に応じて押圧状態と解除状態に切り替え可能とする事を特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1において、搬送する転写材の坪量に応じて前記押圧部材の押圧状態と解除状態を切り替え可能とする事を特徴とする画像形成装置。
  3. 転写材を搬送する転写材搬送手段と、前記搬送手段に沿って配置された複数色のトナー像を坦持する複数のドラム形状の像担持体と、各々の前記像担持体に対し前記転写材搬送手段を介して対向配置され、バイアス電圧を印加する事により該像担持体上のトナーを転写材に転写する複数の転写部材とを有する画像形成装置において、前記転写部材は、前記像担持体に対し転写材の搬送方向下流側に相対配置されると共に、前記複数の像担持体の全部または一部の上流側に、前記転写材搬送手段を前記像担持体方向に押圧するための押圧部材を設け、該押圧部材は前記画像形成装置の画像形成速度に応じて押圧状態と解除状態に切り替え可能とする事を特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3において、前記画像形成装置の画像形成速度が低い状態において、前記押圧部材を解除状態に切り替える事を特徴とする多色画像形成装置。
  5. 転写材を搬送する転写材搬送手段と、前記搬送手段に沿って配置された複数色のトナー像を坦持する複数のドラム形状の像担持体と、各々の前記像担持体に対し前記転写材搬送手段を介して対向配置され、バイアス電圧を印加する事により該像担持体上のトナーを転写材に転写する複数の転写部材とを有し、転写材を再給紙することによって自動的に転写材の裏面にも印字を可能とする両面印刷機構を有する画像形成装置において、前記転写部材は、前記像担持体に対し転写材の搬送方向下流側に相対配置されると共に、前記複数の像担持体の全部または一部の上流側に、前記転写材搬送手段を前記像担持体方向に押圧するための押圧部材を設け、該押圧部材は表面乃至裏面の画像の印字面に応じて押圧状態と解除状態に切り替え可能とする事を特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5において、前記画像形成装置が表面の印字を実行する際に、前記押圧部材を解除状態に切り替える事を特徴とする多色画像形成装置。
  7. 請求項1、3、5において、前記画像形成装置が略鉛直方向に転写材を搬送する転写材搬送手段を有することを特徴とする多色画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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