JP2005172965A - レンズアレイ素子および表示素子、並びに立体画像撮影装置および立体画像表示装置 - Google Patents

レンズアレイ素子および表示素子、並びに立体画像撮影装置および立体画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構成でもって解像度の向上とデータ処理量の抑制を実現する、インテグラルフォトグラフィ方式の立体画像撮影装置および立体画像表示装置を提供する。
【解決手段】 複数の要素画像に対応する第1および第2のレンズ群を備え、上記第1のレンズ群SRa11〜SRanmに属する各レンズが格子状に配されるとともに、上記第2のレンズ群SRb11〜SRb(n−1)(m−1)に属する各レンズが、第1のレンズ群にて最小の格子を構成する4つのレンズに囲まれるように配された撮影用レンズアレイ素子21(レンズアレイ素子)を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、三次元(立体)画像を撮影するための装置あるいは三次元(立体)画像を表示するための装置に関する。
従来の立体像記録再生技術としては、光のコヒーレンスを利用したホログラフィと複数の画像を用いたコヒーレンスを利用しない方法がよく知られている。
ホログラフィは3次元立体像記録再生法として理想的な方法ではあるが、フルカラーの3次元立体表示を行うことは技術的な困難が多く、コスト的にも高くなるため、現在のところ、実時間3次元立体表示や立体映画などに利用されるには至っていない。
一方、複数の画像を用いる方法は、右目用、左目用のそれぞれの画像を用いる単純な2眼式のタイプや、多視点からの画像を用いた多眼式のタイプなどがある。例えば、2眼式の代表例としては偏光眼鏡を用いる立体映画やレンチキュラレンズを用いた立体テレビなどがあるが、これらは見る位置を変えた場合にも映像は変わることはない。すなわち、視差を利用して被視体を立体的に視認させているものの、立体像を完全に再現するものではない。
多眼式のものは見る位置によって見え方の違う多数の画像を多重再生しているので、目の位置の移動によって見え方が変わり、立体像はより自然な見え方に近づく。しかしながら、一定の面内に全視角の像があり、ここに目をフォーカスすると、視差により異なった位置に見えるので、フォーカス位置と見える位置とが一致せず、観察者が不自然さを感じるなどの問題がある。
そこで、近年、観察者の感じる不自然さが少なく、また、技術的にも実現性の高い実時間3次元立体表示の有力方式として、光線再生方式による表示装置の開発が活発に行われている。光線再生方式はインコヒーレントな方法で光線の強度と方向を再生する方法であり、ピンホールアレイとフーリエ変換光学系とを組み合わせた方式(ピンホール方式)やレンズアレイ素子を用いたインテグラルフォトグラフィ方式(IP方式)のものがよく知られている。
ピンホール方式では、その撮影システムにおいては、二次元配列された複数のピンホールを持つピンホールアレイ板が遠視野生成レンズの光軸上で遠視野生成レンズから焦点距離だけ離れた後方に配置され、記録媒体はピンホールアレイ板のさらに後方に、ピンホールアレイ板と平行に配置される。
上記した配置によって、ピンホール後面の記録媒体には、ピンホールごとに見る角度の異なった物体のピンホールカメラ像が、互いに重ならないようにピンホールの数だけ撮影記録される。このように記録された記録像は再生システムにおいて、ピンホールアレイ板と白色光源から構成された微小光源アレイによって、記録媒体に形成されている複数の記録像がそれぞれ照明され、各記録像の投影像は、結像系の結像レンズによって、その焦点距離だけ離れた位置に合成結像される。これにより、結像位置には元の物体の再生像が生成される。
しかしながら、上記ピンホール方式では、ピンホールアレイを用いているために、白色光源からの光の利用効率が非常に低くなり、再生される画像が暗くなるという欠点がある。
これに対し、レンズアレイ素子を用いたインテグラルフォトグラフィ方式(IP方式)は明るさの点で有利である。
図9は(a)(b)は上記IP方式の原理を説明するものであり、(a)は、立体画像撮影装置および記録原理を説明するブロック図であり、(b)は、立体画像表示装置および表示原理を説明するブロック図である。
図9(a)に示されるように、立体画像撮影装置110は、撮影装置150とデータ処理装置151と撮影用レンズアレイ素子121とを備えており、この撮影用レンズアレイ素子121は、撮影装置150の被写体113側に備えられている。上記撮影用レンズアレイ素子121には、図10(a)に示されるように、複数のレンズ(凸レンズ)Sr11〜Srnm(n、mは自然数、以下も同じ。)が格子状に(各レンズの中心位置が格子点となるように)配列されている。
なお、図9に示す撮影用レンズアレイ素子121は図10(a)に示す撮影用レンズアレイ素子121の断面図であり、図9に示されるレンズ(Sr〜Sr)は、図10(a)に示されるレンズSr11〜Srnmに相当する。
図9(a)の構成においては、各レンズSr〜Srによる被写体113の結像である要素画像Sei〜Seiが、撮影用レンズアレイ素子121と短焦点距離だけ離れた位置に生成される。この要素画像Sei〜Seiは、各レンズSr〜Srひとつひとつに対応しており、各レンズSr〜Srの配置位置(レンズと被写体113との角度)によって少しずつ異なっている。
ここで、これら各要素画像Sei〜Seiが同時に撮影装置150によって撮影される。この要素画像Sei〜Seiの撮影画像は上記データ処理装置151によって画像反転等のデータ処理がなされ、要素画像データeidとされる。
一方、立体画像表示装置140は、図9(b)に示されるように、表示用レンズアレイ素子181と液晶表示素子などの二次元表示素子130とを備えている。この表示用レンズアレイ素子181は、2次元表示素子130の観察者側に備えられている。上記表示用レンズアレイ素子181には、図9(b)に示されるように、複数のレンズ(凸レンズ)Dr11〜Drnmが格子状に(各レンズの中心位置が格子点となるように)配列されている。
なお、図9(b)に示す撮影用レンズアレイ素子181は図10(b)に示す表示用レンズアレイ素子181の断面図であり、図9(b)に示されるレンズ(Dr〜Dr)は、図10(b)に示されるレンズDr11〜Drnmに相当する。
図9(b)の構成では、要素画像データEidにより、2次元表示素子130に、再生要素画像Dei〜Deiが表示用レンズアレイ素子181に対して撮影時と同じ位置に表示される。そして、この再生要素画像Dei〜Deiを、表示用レンズアレイ素子181を介して、該表示用レンズアレイ素子181を挟んで2次元表示素子130の反対側(観察者側)から観察することで、上記被写体113の立体画像113’を再生することができる。
なお、撮影装置150で得られた要素画像Sei〜Seiをそのまま二次元表示素子130に表示した場合、観測される再生立体画像に奥行きの逆転現象がおきる。そこで、上記のように、上記データ処理装置151で要素画像Sei〜Seiの撮影画像を点対称(反転)処理した後に、要素画像データeidとする。この要素画像データeidにより二次元表示素子130には、要素画像Sei〜Seiと点対称の関係にある再生要素画像Dei〜Deiが表示され、この再生要素画像Dei〜Deiを表示用レンズアレイ素子181を介して観察することで、凹凸の正確な立体画像が再現される。
このように、上記IP方式においては、被写体113の再生立体画像(113’)の観察が、2次元表示素子130に表示された各再生要素画像Dei〜Deiのサンプリングによって行われることになる。
したがって、観察される再生立体画像の平面解像度は、要素画像Sei〜Seiを撮影するレンズSr〜Sr(Sr11〜Srnm、図10(a)参照)のレンズピッチ(各レンズ間距離)によって制限される。
特許文献1(特開2002−199417号)には、レンズピッチの制約を解消して平面解像度を向上させるための従来技術が記載されている。これを図11を用いて以下に説明する。
上記従来技術では、上記IP方式の立体画像撮影装置121において、要素画像Sei〜Seiを結像する素子として、平面上の屈折率分布が動的に変化する結合素子109(図11参照)を用いる。この結像素子は、時刻tと時刻t+nとの両方の時刻で、図10(a)に示されるような均一なレンズ径の複数のレンズを備えたレンズアレイ素子と同等の機能を持つ屈折率分布の形成するとともに、時刻tとt+nとで、その屈折率分布を空間的に変化させうるものである。
すなわち、図11に示されるように、時刻t+nに対応する屈折率分布Rd’(点線で示される部分)は、時刻tに対応する屈折率分布Rd(実線で表される部分)に比較して、空間的に変化しており、これにより、1枚のレンズアレイ素子で記録される場合の約2倍の要素画像Sei〜Seiが得られることになる。
立体画像の再生においては、それぞれの時刻(t・t+n)で得られた要素画像Sei〜Sei(図9(a)参照)を、2次元画像表示素子130(図9(b)参照)の位置に対応させて、順次、高速に表示する。この結果、観察者が再生立体画像を観察する際のサンプル点数が増加し、平面解像度を向上させることが可能となる。
特開2002−199417号公報(公開日:2002年12月22日)
しかしながら、この従来技術においては、レンズアレイ素子に該当する結合素子は、その屈折率分布が動的(時間経過に伴って空間的)に変化するような複雑な構成となる。さらに、異なる領域から記録された要素画像を順次切り替えつつ高速に表示しなければならないため、データ処理量が増大する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成でもって解像度の向上とデータ処理量の抑制を実現する立体画像撮影装置および立体画像表示装置を提供することにある。
本発明のレンズアレイ素子は、上記課題を解決するために、各要素画像に対応する第1および第2のレンズ群を備え、上記第1のレンズ群が格子状に配されるとともに、上記第2のレンズ群の各レンズが、第1のレンズ群にて最小の格子を構成する4つのレンズに囲まれるように配されていることを特徴としている。
また、上記レンズアレイ素子においては、上記第1のレンズ群に属する各レンズが同一の円形形状を有するとともに、上記第2のレンズ群に属する各レンズが、上記第1のレンズ群の各レンズより口径の小さい同一の円形形状を有していることが好ましい。
また、上記レンズアレイ素子においては、上記第2のレンズ群の各レンズは、第1のレンズ群にて最小の格子を構成する4つのレンズ各々に接していることが好ましい。
本発明の立体画像撮影装置は、上記レンズアレイ素子を備えたことを特徴としている。
本発明の表示素子は、上記課題を解決するために、複数の要素画像それぞれを、所定位置に配される各表示領域に対応させて表示する画像表示素子であって、上記各表示領域を構成する画素の数が、各表示領域の配置位置によって異なっていることを特徴としている。
また、上記表示素子においては、上記各表示領域を構成する1画素あたりの大きさが、該表示領域の配置位置によって異なっていることが好ましい。
また、上記表示素子においては、上記各表示領域は第1および第2の表示領域群からなり、上記第1の表示領域群が格子状に配されるとともに、上記第2の表示領域群の各表示領域が、上記第1の表示領域群にて最小格子を構成する4つの表示領域に囲まれるように配されており、第1の表示領域に属する各表示領域と第2の表示領域群に属する各表示領域とで、各表示領域を構成する画素の数が異なっていることが好ましい。
また、上記表示素子においては、上記第1の表示領域群の各表示領域に比較して、第2の表示領域群に属する各表示領域の面積が小さいことが好ましい。
また、本発明の立体画像表示装置は上記表示素子を備えたことを特徴としている。
本発明のレンズアレイ素子は、以上のように、複数の要素画像に対応する第1および第2のレンズ群を備え、上記第1のレンズ群に属する各レンズが格子状に配されるとともに、上記第2のレンズ群に属する各レンズが、第1のレンズ群にて最小の格子を構成する4つのレンズに囲まれるように配されている。
まず、各レンズが格子状に配されているとは、各レンズの中心部が、格子点となるように各レンズが配された状態(構成)をいう。
上記レンズアレイ素子は、第1あるいは第2のレンズ群に属する複数のレンズを備えており、このレンズによって例えば被写体を複数の要素画像として結像させるものである(撮影用のレンズアレイ素子として用いる場合)。また、上記レンズアレイ素子を介して、複数の要素画像を例えば観察者側に立体画像として結像させることもできる(表示用のレンズアレイ素子として用いる場合)。
上記構成は、上記第1のレンズ群に属する各レンズを格子状に配するとともに、この第1のレンズ群にて最小の格子を構成する4つのレンズに囲まれた間隙領域に、第2のレンズ群に属する各レンズを配するものである。
したがって、各レンズを単に格子状に配しただけの従来のレンズアレイ素子に比較して、各レンズ間の間隙領域を少なくすることができ、より多くのレンズをレンズアレイ素子に配することが可能となる。すなわち、撮影用のレンズアレイ素子として用いる場合には、上記従来のレンズアレイ素子に比較して、より多くの要素画像を生成することができ、また、表示用のレンズアレイ素子として用いる場合には、より多くの要素画像を結像させることができる。
この結果、撮影用のレンズアレイ素子として用いる場合には、被写体の解像度を高めることができる。また、表示用レンズアレイ素子として用いる場合は、より高解像度の画像(立体画像)を観察者側に再現させることができる。
また、上記レンズアレイ素子は、格子状に配置された第1のレンズ群の間隙(最小の格子を構成する4つのレンズの間隙)に、第2のレンズ群に属する各レンズが配置されただけの簡易な構成である。したがって、屈折率分布を動的に変化させるような従来の結合素子に比較して、レンズアレイ素子の製造が容易であるとともに、撮影時あるいは表示時のデータ処理量を低減することができる。
上記レンズアレイ素子においては、上記第1のレンズ群に属する各レンズが、同一の(同一口径の)円形形状を有するとともに、上記第2のレンズ群に属する各レンズが、上記第1のレンズ群の各レンズより口径の小さい同一の(同一口径の)円形形状を有していることが好ましい。
円形形状のレンズは、その周囲が曲線であるため、複数のレンズ(第1のレンズ群に属するレンズ)を格子状に配した場合、各レンズ間の間隙領域が大きくなる。そこで、上記構成では、この間隙領域に、上記各レンズより口径の小さいレンズ(第2のレンズ群に属するレンズ)を配している。
これにより、同一(同一口径)の円形形状を有するレンズを単に格子状に配しただけの従来のレンズアレイ素子に比較して、各レンズ間の間隙領域をより少なくすることができ、より多くのレンズをレンズアレイ素子に配することが可能となる。
この場合、上記第2のレンズ群の各レンズを、第1のレンズ群にて最小の格子を構成する4つのレンズ各々に接するように配すれば、各レンズ間の間隙領域をより一層少なくすることができる。
本発明の表示素子は、以上のように、複数の要素画像それぞれを、所定位置に配される各表示領域に対応させて表示する表示素子であって、上記各表示領域を構成する画素の数が、各表示領域の配置位置によって異なっている。
上記の表示素子は、複数の要素画像を、その各々に対応する表示領域に表示させるものである。したがって、上記要素画像の数が増大(高解像度化)するとこれに伴って表示領域の数も増大し、表示の際のデータ処理に負担がかかる。
そこで、上記構成では、各表示領域を構成する画素数を各表示領域の配置位置によって異ならせている。これにより、上記要素画像の数が増大しても、例えば、所定位置に配置された表示領域については構成画素数を少なくすることで、画像表示時のデータ処理の負担を低減させることができる。
また、各表示領域の面積が同一の場合でも、表示領域を構成する1画素あたりの大きさを異ならせる(変える)ことで、表示領域を構成する画素数を、各表示領域の配置位置によって異ならせる(変える)ことができる。
また、上記各表示領域を、第1および第2の表示領域群とし、第1の表示領域群を格子状に配するとともに、上記第2の表示領域群の各表示領域を、上記第1の表示領域群にて最小格子を構成する4つの表示領域に囲まれるように配し、第1の表示領域に属する各表示領域と第2の表示領域群に属する各表示領域とで、各表示領域の構成画素数を異ならせることもできる。
この場合、第1の表示領域群の各表示領域に比較して、第2の表示領域群に属する各表示領域の面積を小さくすることが好ましい。これにより、各表示領域を構成する画素の大きさが同一であっても、第2のレンズ群に属する各表示領域は、第1のレンズ群に属する各表示領域より、構成される画素数が少ないことになる。よって、画像表示時のデータ処理の負担を低減させることができる。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1〜5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
ここで、図1は、本実施の形態に用いる撮影用レンズアレイ素子の平面図であり、図2は、本実施の形態における立体画像撮影装置および撮影原理を説明するブロック図である。また、図3は、本実施の形態における立体画像表示装置および表示原理を説明するブロック図であり、図4は、本実施の形態に用いる表示用レンズアレイ素子の平面図である。
図2に示されるように、立体画像撮影装置10は、テレビカメラ等の撮影装置50とデータ処理装置51と撮影用レンズアレイ素子21とを備えており、この撮影用レンズアレイ素子21は、撮影装置50の被写体13側に備えられている。
撮影用レンズアレイ素子21には、図1に示されるように、各レンズが同一の(同一口径の)円形形状を有する第1のレンズ群SRa11〜SRanmが格子状に(各レンズの中心位置が格子点となるように)配されているとともに、第1のレンズ群にて最小の格子を構成する4つのレンズ(例えば、SRa11・SRa12・SRa21・SRa22)に囲まれるように、第2のレンズ群SRb11〜SRb(n−1)(m−1)の各レンズ(例えば、SRb11)が配されている。
この第2のレンズ群SRb11〜SRb(n−1)(m−1)の各レンズもすべて同一の(同一口径の)円形形状を有し、その口径は第1のレンズ群SRa11〜SRanmの口径より小さく、その周囲に位置する(各レンズを取り囲む)第1のレンズ群に属する4つのレンズと互いに接している。
すなわち、第1のレンズ群が、行方向にm個、列方向にn個、等間隔のピッチで配置されるとともに、第2のレンズ群が、第1のレンズ群の間隙を埋めるように、行方向にm−1個、列方向にn−1個、等間隔のピッチで形成されている。
なお、図2に示される撮影用レンズアレイ素子21は図1に示される撮影用レンズアレイ素子21の断面図であり、図2に示される第1のレンズ群(SRa〜SRa)および第2のレンズ群(SRb〜SRbn−1)はそれぞれ、図1に示される第1のレンズ群SRa11〜SRanmおよび第2のレンズ群SRb11〜SRb(n−1)(m−1)に相当する。
図2に示される構成においては、第1および第2のレンズ群(SRa〜SRa・SRb〜SRbn−1)の各レンズを介して、被写体13の実像が、撮影用レンズアレイ素子21から焦点距離だけ離れた位置に、要素画像(SIa〜SIa・SIb〜SIbn−1)として結像される。すなわち、この要素画像(SIa〜SIaおよびSIb〜SIbn−1)は、各レンズ(SRa〜SRaおよびSRb〜SRbn−1)ひとつひとつに対応しており、各レンズの配置位置(つまり、各レンズと被写体13との角度)によって少しずつ異なっている。また、その大きさも、対応する各レンズ(SRa〜SRa・SRb〜SRbn−1)のレンズ径によって異っている。
立体画像撮影装置10では、図2に示されるように、被写体13の要素画像(SIa〜SIa・SIb〜SIbn−1)全体が同時に、テレビカメラ等の撮影装置50によって撮影される。この結果、これらの要素画像(SIa〜SIa・SIb〜SIbn−1)が規則的に並んだ撮影画像SIが得られる。
この撮影画像SIは、データ処理装置51によってデータ処理され、要素画像データSIdとされる。なお、上記のデータ処理では、再生時に撮影画像SIの凹凸が反転して観察されるのを避けるため、各要素画像(SIa〜SIa・SIb〜SIbn−1)を点対称の画像へと順次変換する処理が含まれている。
一方、立体画像表示装置40は、図3に示されるように、表示用レンズアレイ素子81と液晶表示素子などの二次元表示素子30とを備えている。このレンズアレイ素子81は、2次元表示素子30の観察者側に備えられている。
表示用レンズアレイ素子81には、図4に示されるように、各レンズが同一の円形形状を有する第1のレンズ群DRa11〜DRanmが格子状に(各レンズの中心位置が格子点となるように)配されているとともに、第1のレンズ群にて最小の格子を構成する4つのレンズ(例えば、DRa11・DRa12・DRa21・DRa22)に囲まれるように第2のレンズ群DRb11〜DRb(n−1)(m−1)の各レンズ(例えば、DRb11)が配されている。
この第2のレンズ群DRb11〜DRb(n−1)(m−1)の各レンズはすべて同一の円形形状を有し、その口径は、第1のレンズ群DRa11〜DRanmに属する各レンズの口径より小さく、かつ、その周囲に位置する(各レンズを取り囲む)第1のレンズ群に属する4つのレンズと互いに接している。
このように、レンズアレイ素子81は、立体画像撮影装置10で用いたレンズアレイ素子21と相似関係にある形状を備えており、レンズアレイ素子81における第1のレンズ群DRa11〜DRanmの各レンズと第2のレンズ群DRb11〜DRb(n−1)(m−1)の各レンズの口径比は、レンズアレイ素子21における第1のレンズ群SRa11〜SRanmの各レンズと第2のレンズ群SRb11〜SRb(n−1)(m−1)の各レンズの口径比に等しくなっている。
なお、図3に示される表示用レンズアレイ素子81は図4に示される表示用レンズアレイ素子21の断面図であり、図3に示される第1のレンズ群DRa〜DRaおよび第2のレンズ群DRb〜DRbn−1は、それぞれ、図4に示される第1のレンズ群DRa11〜DRanmおよび第2のレンズ群DRb11〜DRb(n−1)(m−1)に相当する。
立体画像表示装置40においては、上記要素画像データSIdにより、2次元表示素子30に、再生要素画像(DIa〜DIa・DIb〜DIbn−1)が表示用レンズアレイ素子81に対して撮影時と同じ位置に表示される。なお、この再生要素画像(DIa〜DIa・DIb〜DIbn−1)と、これに対応する上記要素画像(SIa〜SIa・SIb〜SIbn−1)とは、点対称の関係にある。
図5に、2次元表示素子30に表示された再生要素画像を示す。同図に示されるように、2次元表示素子30には、第1の表示領域群DFa11〜DFanmの各表示領域が格子状に(各領域の中心位置が格子点となるように)配されているとともに、第1の表示領域群にて最小の格子を構成する4つの第1の表示領域(例えば、DFa11・DFa12・DFa21・DFa22)に囲まれるように、第2の表示領域DFb11〜DFb(n−1)(m−1)の各表示領域(例えば、DFb11)が配されている。この第2の表示領域DFb11〜DFb(n−1)(m−1)の各表示領域はすべて同一の円形形状を有し、その半径は第1の表示領域群DFa11〜DFanmの各表示領域の半径より小さく、その周囲に位置する(各表示領域を取り囲む)第1の表示領域に属する4つの表示領域と互いに接している。
そして、これら各表示領域(DFa11〜DFanmおよびDFb11〜DFb(n−1)(m−1))それぞれに、各再生要素画像(DIa11〜DIanmおよびDIb11〜DIb(n−1)(m−1))が表示される。例えば、再生要素画像DIa11は表示領域DFa11に、再生要素画像DIanmは表示領域DFanmに表示され、再生要素画像DIb11は表示領域DFb11に、再生要素画像DIb(n−1)(m−1)は表示領域DFb(n−1)(m−1)に表示される。
なお、図5に示されるように、第1の表示領域群DFa11〜DFanmの各表示領域と、第2の表示領域DFb11〜DFb(n−1)(m−1)の各表示領域とでは、各表示領域を構成する画素Pの大きさが等しい。したがって、第1の表示領域群DFa11〜DFanmの各表示領域より面積の小さい第2の表示領域群DFb11〜DFb(n−1)(m−1)の各表示領域においては、これを構成する画素数も少なくなる。
そして、図3に示されるように、各表示領域に表示された再生要素画像DIa〜DIa・DIb〜DIbn−1(DIa11〜DIanm・DIb11〜DIb(n−1)(m−1))を、上記表示用レンズアレイ素子81を介して、該表示用レンズアレイ素子81を挟んで2次元表示素子30の反対側(観察者側)から観察することによって、凹凸の正確な被写体13の再生立体画像13’を再生することができる。
このように、本実施の形態に用いる撮影用レンズアレイ素子21は、格子状に配された第1のレンズ群SRa11〜SRanmと、この第1のレンズ群SRa11〜SRanmの各レンズ間の間隙を埋めるように配された、より口径の小さなレンズからなる補完的な第2のレンズ群SRb11〜SRbnmとを備える。
このような撮影用レンズアレイ素子21は、均一口径のレンズが格子状に(二次元的に)配された従来型のレンズアレイ素子121に比較して、レンズ間の間隙領域が少なく、より多くのレンズを配することが可能である。
すなわち、撮影用レンズアレイ素子21よって、より多くの要素画像(SIa11〜SIanm・SIb11〜Ib(n−1)(m−1)を結像させることができ、したがって、再生要素画像(DIa11〜DIanm・DIb11〜DIb(n−1)(m−1))を二次元表示素子30に表示する際のサンプル点数を増加させることができる。この結果、再生立体画像(13’)の平面解像度を増加させることができる。
また、上記撮影用レンズアレイ素子21および表示用レンズアレイ素子81は、屈折率分布を動的に変化させるような複雑な構成の結合素子(従来技術の構成、図11参照)とは異なり、格子状に配置された第1のレンズ群SRa11〜SRanmの間隙(最小の格子を構成する4つのレンズの間隙)に、第2のレンズ群SRb11〜SRbnmに属する各レンズが配置されただけの簡易な構成である。これにより、上記従来の結合素子に比較して、レンズアレイ素子21(81)の製造が容易であるとともに、データ処理装置51や二次元表示素子30の負担を低減できる。
以上のように、本実施の形態によれば、立体画像撮影装置10あるいは立体画像表示装置40の複雑化を伴うことなく、またデータ処理に対する負担を増加させることもなく、平面的な解像度を向上させることができる。
なお、上記実施例においては要素画像(DIa〜DIa・DIb〜DIb(n−1))の点対称な像をデータ処理装置51(計算機)によって求めているが、他の方法として、プリズムを用いた光学系あるいは屈折率分布型ファイバーを用いて得ることもできる。これらの光学素子を用いれば、得られた点対称像を二次元表示素子30に直接転送することができるため、データ処理時間の短縮が可能となる。
〔実施の形態2〕
本発明の実施の他の形態について、図6(a)(b)〜図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態で述べる以外の構成は、上記実施の形態1と同じである。したがって、説明の便宜上、上記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
ここで、図6(a)は、本実施の形態に用いる撮影用レンズアレイ素子の平面図であり、図6(b)は、本実施の形態に用いる表示用レンズアレイ素子の平面図である。
本実施の形態の撮影用レンズアレイ素子21は、図6(a)に示されるように、各レンズが同一の円形形状を有する第1のレンズ群SRa11〜SRanmが格子状に(各レンズの中心位置が格子点となるように)配されているとともに、第1のレンズ群にて最小の格子を構成する4つのレンズ(例えば、SRa11・SRa12・SRa21・SRa22)に囲まれるように、第2のレンズ群SRb11〜SRb(n−1)(m−1)の各レンズ(例えば、SRb11)が配されている。
この第1のレンズ群SRa11〜SRanmにおいては、行方向に隣り合う各レンズが互いに接している。また、第2のレンズ群SRb11〜SRb(n−1)(m−1)の各レンズはすべて同一の円形形状を有し、その口径は第1のレンズ群SRa11〜SRanmの口径と等しく、その周囲に位置する(各レンズを取り囲む)第1のレンズ群に属する4つのレンズと互いに接している。さらに、この第2のレンズ群SRb11〜SRbnmにおいても、行方向に隣り合う各レンズが互いに接している。
また、図6(b)に示されるように、各レンズが同一の円形形状を有する第1のレンズ群DRa11〜DRanmが格子状に(各レンズの中心位置が格子点となるように)配されているとともに、第1のレンズ群にて最小の格子を構成する4つのレンズ(例えば、DRa11・DRa12・DRa21・DRa22)に囲まれるように、第2のレンズ群DRb11〜DRb(n−1)(m−1)の各レンズ(例えば、DRb11)が配されている。
この第1のレンズ群DRa11〜DRanmにおいては、行方向に隣り合う各レンズが互いに接している。また、第2のレンズ群DRb11〜DRb(n−1)(m−1)の各レンズはすべて同一の円形形状を有し、その口径は第1のレンズ群DRa11〜DRanmの口径と等しく、その周囲に位置する(各レンズを取り囲む)第1のレンズ群に属する4つのレンズと互いに接している。さらに、この第2のレンズ群DRb11〜DRbnmにおいても、行方向に隣り合う各レンズが互いに接している。
図7に、本実施の形態において2次元表示素子30に表示される再生要素画像を示す。同図に示されるように、2次元表示素子30には、第1の表示領域群DFa11〜DFanmの各表示領域が格子状に(各領域の中心位置が格子点となるように)配されているとともに、第1の表示領域群にて最小の格子を構成する4つの第1の表示領域(例えば、DFa11・DFa12・DFa21・DFa22)に囲まれるように、第2の表示領域DFb11〜DFb(n−1)(m−1)の各表示領域(例えば、DFb11)が配されている。
この第1の表示領域群DFa11〜DFanmにおいては、行方向に隣り合う各レンズが互いに接している。また、この第2の表示領域DFb11〜DFb(n−1)(m−1)の各表示領域はすべて同一の円形形状を有し、その半径は第1の表示領域群DFa11〜DFanmの各表示領域と等しく、その周囲に位置する(各表示領域を取り囲む)第1の表示領域に属する4つの表示領域と互いに接している。
さらに、この第2の表示領域群DFb11〜DFbnmにおいても、行方向に隣り合う各表示領域が互いに接している。
換言すれば、第1の表示領域群DFa11〜DFanmが、行方向にm個、列方向にn個、等間隔のピッチで格子状に配置されるとともに、第2の表示領域群DFb11〜DFbnmも、第1のレンズ群DFa11〜DFanmの間隙を埋めるように、行方向にm−1個、列方向にn−1個、等間隔のピッチで格子状に配されている。
そして、これら各表示領域(DFa11〜DFanmおよびDFb11〜DFb(n−1)(m−1))それぞれに、各再生要素画像(DIa11〜DIanmおよびDIb11〜DIb(n−1)(m−1))が表示される(図3参照)。例えば、再生要素画像DIa11は表示領域DFa11に、再生要素画像DIanmは表示領域DFanmに表示され、再生要素画像DIb11は表示領域DFb11に、再生要素画像DIb(n−1)(m−1)は表示領域DFb(n−1)(m−1)に表示される。
本実施の形態では、図7に示されるように、第1および第2の表示領域群(DFa11〜DFanm・DFb11〜DFb(n−1)(m−1))において、奇数列の表示領域(DFaj(2i−1)・DFbj(2i−1)、i及びjは自然数)と、偶数列の表示領域(DFaj(2i)・DFbj(2i)、i及びjは自然数)とでは、各表示領域を構成する画素の大きさが異なる。すなわち、奇数列の表示領域(DFaj(2i−1)・DFbj(2i−1)、i及びjは自然数)に比較して、偶数列の表示領域(DFaj(2i)・DFbj(2i)、i及びjは自然数)の方が各表示領域を構成する画素Pが小さい。
したがって、第1および第2の表示領域群(DFa11〜DFanm・DFb11〜DFb(n−1)(m−1))において、奇数列の表示領域(DFaj(2i−1)・DFbj(2i−1)、i及びjは自然数)と偶数列の表示領域域(DFaj(2i)・DFbj(2i)、i及びjは自然数)とでは、各表示領域の面積は等しいものの、これを構成する総画素数は、偶数列の表示領域域(DFaj(2i)・DFbj(2i)、i及びjは自然数)の方が多いことになる。
このように、本実施の形態の表示用レンズアレイ素子21は、行方向に隣り合う各レンズが互いに接するように格子状に配された第1のレンズ群SRa11〜SRanmと、この第1のレンズ群SRa11〜SRanmにて最小格子を構成する4つのレンズと接し、かつ、行方向に隣り合う各レンズが互いに接するように配された第2のレンズSRb11〜SRbnmを備えている。このような撮影用レンズアレイ素子21は、均一口径のレンズが格子状に(二次元的に)配された従来型のレンズアレイ素子121に比較して、レンズ間の間隙領域が少なく、より多くのレンズを配することが可能である。
すなわち、撮影用レンズアレイ素子21よって、より多くの要素画像(SIa11〜SIanm・SIb11〜Ib(n−1)(m−1))を結像させることができ、したがって、再生要素画像(DIa11〜DIanm・DIb11〜DIb(n−1)(m−1))を二次元表示素子30に表示する際のサンプル点数を増加させることができる。この結果、再生立体画像(13’)の平面解像度を増加させることができる。これにより、3次元表示(再生立体画像)を観測した場合の不自然さが軽減される。
また、上記撮影用レンズアレイ素子21および表示用レンズアレイ素子81は、屈折率分布を動的に変化させるような複雑な構成の結合素子(従来技術の構成、図11参照)とは異なり、格子状に配置された第1のレンズ群SRa11〜SRanmの間隙(最小の格子を構成する4つのレンズの間隙)に、第2のレンズ群SRb11〜SRbnmに属する各レンズが配置されただけの簡易な構成である。これにより、上記従来の結合素子に比較して、レンズアレイ素子21(81)の製造が容易であるとともに、データ処理装置51や二次元表示素子30の負担を低減できる。
さらに、本実施の形態に用いる二次元表示素子21では、第1および第2の表示領域群(DFa11〜DFanm・DFb11〜DFb(n−1)(m−1))において、奇数列の表示領域(DFaj(2i−1)・DFbj(2i−1)、i及びjは自然数)と偶数列の表示領域域(DFaj(2i)・DFbj(2i)、i及びjは自然数)とでは、各表示領域面積は等しいものの、構成される画素Pの数が異なる。
このように、交互に総画素数が少ない表示領域を配置することによって、高解像度に伴うデータ処理量の増大を任意に調整(抑制)することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、立体画像撮影装置10あるいは立体画像表示装置40の複雑化を伴うことなく、またデータ処理に対する負担を増加させることもなく、平面的な解像度を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、総画素数の少ない表示領域を、行方向に1つ(表示領域)ごとに設けているが、これに限定されない。周期的にデータ点数の少ない(総画素数の少ない)表示領域を配置する構成であれば何でもよい。例えば、第2の表示領域群DFb11〜DFb(n−1)(m−1)に属する各表示領域を、データ点数の少ない(総画素数の少ない)表示領域にしても構わない。
また、本実施の形態のような、周期的にデータ点数の少ない(総画素数の少ない)表示領域を配置する構成は、同一口径のレンズを格子状に配置した、従来型のレンズアレイ素子に適用することもできる。図8は、この場合における二次元表示素子の各表示領域を示す平面図である。
同図に示されるように、二次元表示素子30には、表示領域群Df11〜Dfnmの各表示領域が格子状に(各領域の中心位置が格子点となるように)配されている。すなわち、各表示領域が、行方向にm個、列方向にn個、行方向および列方向に隣り合う各表示領域が互いに接するように、格子状(m行n列)に配置された構成である。
そして、奇数行(Df(2i−1)j i及びjは自然数)の各表示領域は、偶数列(Df(2i−1)(2j) i及びjは自然数)の表示領域を、周期的にデータ点数の少ない(画素Pの数が少ない)表示領域とする。一方、偶数行(Df(2i)j i及びjは自然数)の各表示領域は、奇数列(Df(2j)(2i−1) i及びjは自然数)の表示領域を、周期的にデータ点数の少ない(画素Pの数の少ない)表示領域とする。
このように、交互に総画素数が少ない表示領域を配置することによって、高解像度に伴うデータ処理量の増大を任意に調整(抑制)することができる。
なお、上記実施の形態においては、立体画像撮影装置10と立体画像表示装置40の双方について分けて説明しているが、本発明は、これらを兼ね合わせた立体画像撮影表示装置に適用することもできる。この場合、リアルタイムの撮影、表示はできないが、撮影した映像をいったん記録しておき、記録映像を後で再生する用途においては、撮影用レンズアレイ素子21と表示用レンズアレイ素子81とを兼用とすることも可能である。
なお、本発明の立体画像撮影装置は、被写体と撮像手段との間に設置され、複数のレンズを平面上に並べることによって構成されたレンズアレイ素子と前記素子によって結像される前記被写体の要素画像を撮像する撮像手段からなる立体画像撮影装置において上記レンズアレイ素子が、レンズ径の異なる複数のレンズを配置することによって構成されているともいえる。また、本発明の立体画像表示装置は、複数のレンズを平面上に並べることによって構成されたレンズアレイ素子と、前記素子と光源との間に設置された二次元表示素子とを備えた立体表示装置において、異なる画素数を持つ要素画像が、上記二次元表示素子に規則的な並び方で、表示されることを特徴としているともいえる。
上記二次元表示素子においては、異なる要素画素数をもつ2つの要素画像において、要素画像の大きさが異ならせることもできる。また、上記二次元表示素子においては、異なる要素画素数をもつ2つの要素画像において、一画素あたりの大きさが異ならせることもできる。
以上のように、上記各実施の形態では、総画素数の少ない補完的な表示領域DFb11〜DFb(n−1)(m−1)がに設定されている二次元表示素子30を用いることによって、再生立体画像を表示する際のサンプル点数が増加することになり、該再生立体画像の平面空間周波数を増加させることが可能である。
また、表示用レンズアレイ21や撮影用レンズアレイ81(立体画像撮影装置10や立体画像表示装置40)の複雑化を伴うことなく、またデータ処理に対する負担を増加させることなく、平面的な解像度を向上させることができる。
加えて、奥行き方向の解像度を向上させるために、二次元表示素子30の画素ピッチを狭くする場合にも、総画素数の多い場所(表示領域)と少ない場所(表示領域)とを交互に(周期的に)配置することによって、画素数の極端な増加を抑え、解像度の向上にともなうデータ処理の負担を軽減することができる。
本発明のレンズアレイ素子および表示素子は、各レンズ間の間隙領域が少なく、より多くの要素画像を結像させることができるため、高解像度の立体画像撮影装置や立体画像表示装置あるいは、両者を備えた立体画像撮影表示装置に利用可能である。
本発明の実施の形態に用いる撮影用レンズアレイ素子の平面図である。 本発明の実施の形態における立体画像撮影装置および撮影原理を説明するブロック図である。 本発明の実施の形態における立体画像表示装置および表示原理を説明するブロック図である。 本発明の実施の形態に用いる表示用レンズアレイ素子の平面図である。 本発明の実施の形態に用いる2次元表示素子の平面図である。 (a)は、本発明の実施の他の形態に用いる撮影用レンズアレイ素子の平面図であり、(b)は、本発明の実施の他の形態に用いる表示用レンズアレイ素子の平面図である。 本発明の実施の他の形態に用いる2次元表示素子の平面図である。 本発明の実施のさらに他の形態に用いる2次元表示素子の平面図である。 (a)は、IP方式における従来の立体画像撮影装置および撮影原理を説明するブロック図であり、(b)は、IP方式における従来の立体画像表示装置および表示原理を説明するブロック図である。 (a)は、従来の撮影用レンズアレイ素子の平面図であり、(b)は、従来の表示用レンズアレイ素子の平面図である。 従来の結合素子の機能を説明する平面図である。
符号の説明
10 立体画像撮影装置
21 表示用レンズアレイ素子(レンズアレイ素子)
30 2次元表示素子(表示素子)
40 立体画像表示装置
81 表示用レンズアレイ素子(レンズアレイ素子)
SRa11〜SRanm・SRa1・1〜SRa 第1のレンズ群
SRb11〜SRb(n−1)(m−1)・SRb〜SRb(n−1) 第2のレンズ群
DRa11〜DRanm・DRa〜DRa 第1のレンズ群
DRb11〜DRb(n−1)・DRb11〜DRb(n−1) 第2のレンズ群
SIa〜SIa 要素画像
SIb〜SIbn−1 要素画像
DFa11〜DFanm 第1の表示領域群
DFb11〜DFbnm 第2の表示領域群
P 画素

Claims (9)

  1. 複数の要素画像に対応する第1および第2のレンズ群を備え、上記第1のレンズ群に属する各レンズが格子状に配されるとともに、上記第2のレンズ群に属する各レンズが、第1のレンズ群にて最小の格子を構成する4つのレンズに囲まれるように配されていることを特徴とするレンズアレイ素子。
  2. 上記第1のレンズ群に属する各レンズが同一の円形形状を有するとともに、上記第2のレンズ群に属する各レンズが、上記第1のレンズ群に属する各レンズより口径の小さい同一の円形形状を有することを特徴とする請求項1記載のレンズアレイ素子。
  3. 上記第2のレンズ群に属する各レンズは、第1のレンズ群にて最小の格子を構成する4つのレンズそれぞれに接していることを特徴とする請求項2記載のレンズアレイ素子。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項のレンズアレイ素子を備えたことを特徴とする立体画像撮影装置。
  5. 複数の要素画像それぞれを、所定位置に配される複数の表示領域各々に対応させて表示する表示素子であって、上記各表示領域を構成する画素の数が、各表示領域の配置位置によって異なっていることを特徴とする表示素子。
  6. 上記各表示領域を構成する1画素あたりの大きさが、該表示領域の配置位置によって異なっていることを特徴とする請求項5に記載の表示素子。
  7. 上記複数の表示領域は第1および第2の表示領域群からなり、上記第1に属する表示領域群が格子状に配されるとともに、上記第2の表示領域群に属する各表示領域が、上記第1の表示領域群にて最小格子を構成する4つの表示領域に囲まれるように配されており、第1の表示領域に属する各表示領域と第2の表示領域群に属する各表示領域とで、各表示領域を構成する画素の数が異なっていることを特徴とする請求項5に記載の表示素子。
  8. 上記第1の表示領域群に属する各表示領域に比較して、第2の表示領域群に属する各表示領域の面積が小さいことを特徴とする請求項7に記載の表示素子。
  9. 請求項5〜8のいずれか1項に記載の表示素子を備えたことを特徴とする立体画像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013205583A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 立体映像撮像装置
JP2015094939A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 日本放送協会 立体像撮影装置、要素画像群生成装置、そのプログラムおよび立体像表示装置
JP2019135512A (ja) * 2018-02-05 2019-08-15 シャープ株式会社 立体表示装置、及び空中立体表示装置

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