JP2005171953A - 回転流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転流体機械のロータの回転角に対するピストンのストロークの関係を任意に設定できるようにする。
【解決手段】 膨張機のアキシャルピストンシリンダ群Aのピストン42を駆動すべく、ロータ22の軸線Lを囲むようにケーシングに固定したカム部材25に軸線L方向の高さが変化するカム面25aを形成し、このカム面25aにピストン42の先端に回転自在に設けたローラ73を当接させたので、吸気行程、膨張行程、排気行程等の各行程のタイミングや長さを任意に設定し、ピストン42を任意のタイミングおよび任意の速度で駆動して膨張機の効率を高めることができる。しかもピストン42に設けたローラ73がカム面25aを転動するので、ロータ22のトルクに寄与しない反力がカム面25aからピストン42に伝達されるのを最小限に抑え、ピストン42およびシリンダスリーブ41の摺動面のコジリを防止して耐久性を向上させることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ケーシングと、ケーシングに回転自在に支持されたロータと、ロータにその軸線を囲むように配置されたアキシャルピストンシリンダ群とを備えた回転流体機械に関する。
かかる回転流体機械は、下記特許文献1により公知である。この回転流体機械は径方向内側に配置された第1のアキシャルピストンシリンダ群と、径方向外側に配置された第2のアキシャルピストンシリンダ群とを備えており、第1のアキシャルピストンシリンダ群のピストンの先端は斜板のディンプルに当接し、第2のアキシャルピストンシリンダ群のピストンはコネクティングロッドを介して前記斜板に接続されている。
特開2002−256805号公報
ところで、膨張機のアキシャルピストンシリンダ群のピストンのストロークを斜板によって制御しようとすると、ロータの回転角に対するピストンのストロークの関係が正弦波状に規制されてしまう問題があった。そのため、例えば膨張行程の長さをロータの回転角の180°を越えるように延長して膨張比を増加させようとしても、斜板によって膨張行程の最大長さが180°に制限されるために不可能であった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、回転流体機械のロータの回転角に対するピストンのストロークの関係を任意に設定できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ケーシングと、ケーシングに回転自在に支持されたロータと、ロータにその軸線を囲むように配置されたアキシャルピストンシリンダ群と、軸線を囲むようにケーシングに固定されて軸線方向の高さが変化するカム面が形成された環状のカム部材と、アキシャルピストンシリンダ群のピストンの先端に設けられてカム部材のカム面に当接するカムフォロアとを備えたことを特徴とする回転流体機械が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、カムフォロアは、軸線を中心として径方向に延びる回転軸を有するローラであることを特徴とする回転流体機械が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、ピストンをシリンダスリーブに対して回り止めする回り止め手段を備えたことを特徴とする回転流体機械が提案される。
尚、実施例のボール56、ローラ76およびローラピン77は本発明の回り止め手段に対応し、実施例のローラ73は本発明のカムフォロアに対応する。
請求項1の構成によれば、回転流体機械のアキシャルピストンシリンダ群のピストンを案内すべく、ロータの軸線を囲むようにケーシングに固定した環状のカム部材に軸線方向の高さが変化するカム面を形成し、このカム面にピストンの先端に設けたカムフォロアを当接させたので、吸気行程、膨張行程、排気行程等の各行程のタイミングや長さを任意に設定し、ピストンを任意のタイミングおよび任意の速度で作動させて回転流体機械の効率向上を可能にすることができる。
請求項2の構成によれば、ピストンに設けられてカム部材のカム面に当接するカムフォロアを、軸線を中心として径方向に延びる回転軸を有するローラで構成したので、カム面からピストンに作用する反力をロータの接線方向のみに作用させ、ピストンのコジリや摺動抵抗の増加を最小限に抑えることができる。しかもカムフォロアとカム面との接触が滑り接触でなく転がり接触になるので、カムフォロアやカム面の摩耗を抑制して耐久性を高めることができる。
請求項3の構成によれば、回り止め手段によってピストンをシリンダスリーブに対して回り止めしたので、カムフォロアの回転軸の方向を常に軸線に対する径方向に一致させ、カム面からピストンに作用する反力をロータの接線方向のみに作用させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図11は本発明の第1実施例を示すもので、図1は膨張機の縦断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3線矢視図、図4は図1の4部拡大図、図5はロータの分解斜視図、図6は図4の6−6線断面図、図7は図4の7−7線断面図、図8は図4の8−8線矢視図、図9はカム部材とピストンとの関係を示す斜視図、図10はロータの回転角とピストンのストロークとの関係を示すグラフ、図11はロータの回転角と各行程との関係を示す図である。
本実施例の膨張機Eは例えばランキンサイクル装置に使用されるもので、作動媒体としての高温高圧蒸気の熱エネルギーおよび圧力エネルギーを機械エネルギーに変換して出力する。膨張機Eのケーシング11は、ケーシング本体12と、ケーシング本体12の前面開口部にシール部材13を介して複数本のボルト14…で結合される前部カバー15と、ケーシング本体12の後面開口部にシール部材16を介して複数本のボルト17…で結合される後部カバー18と、ケーシング本体12の下面開口部にシール部材19を介して複数本のボルト20…で結合されるオイルパン21とで構成される。
ケーシング11の中央を前後方向に延びる軸線Lまわりに回転可能に配置されたロータ22は、その前部を前部カバー15に設けた組み合わせアンギュラベアリング23,23によって支持され、その後部をケーシング本体12に設けたラジアルベアリング24によって支持される。前部カバー15の後面に円筒状のカム部材25が軸線Lを囲むように複数本のボルト26…で固定されており、このカム部材25の後端面に軸線L方向の高さが変化するエンドレスのカム面25aが形成される。
ロータ22は、組み合わせアンギュラベアリング23,23で前部カバー15に支持された出力軸32と、出力軸32の後部に相互に所定幅の切欠57,58(図4参照)を介して一体に形成された3個のスリーブ支持フランジ33,34,35と、後側のスリーブ支持フランジ35にメタルガスケット36を介して複数本のボルト37…で結合され、前記ラジアルベアリング24でケーシング本体12に支持されたロータヘッド38と、3個のスリーブ支持フランジ33,34,35に前方から嵌合して複数本のボルト39…で前側のスリーブ支持フランジ33に結合された断熱カバー40とを備える。
3個のスリーブ支持フランジ33,34,35には各々5個のスリーブ支持孔33a…,34a…,35a…が軸線Lまわりに72°間隔で形成されており、それらのスリーブ支持孔33a…,34a…,35a…に5本のシリンダスリーブ41…が後方から嵌合する。各々のシリンダスリーブ41の後端にはフランジ41aが形成されており、このフランジ41aが後側のスリーブ支持フランジ35のスリーブ支持孔35aに形成した段部35bに嵌合した状態でメタルガスケット36に当接して軸方向に位置決めされる(図4参照)。各々のシリンダスリーブ41の内部にピストン42が摺動自在に嵌合しており、ピストン42の後端とロータヘッド38との間に蒸気の膨張室43が区画される。
前部カバー15の前面にシール部材91を介して板状のベアリングホルダ92が重ね合わされてボルト93…で固定され、そのベアリングホルダ92の前面にシール部材94を介してポンプボディ95が重ね合わされてボルト96…で固定される。組み合わせアンギュラベアリング23,23は、前部カバー15の段部とベアリングホルダ92との間に挟まれて軸線L方向に固定される。
組み合わせアンギュラベアリング23,23を支持する出力軸32に形成したフランジ32dと組み合わせアンギュラベアリング23,23のインナーレースとの間に所定厚さのシム97が挟持され、出力軸32の外周に螺合するナット98で組み合わせアンギュラベアリング23,23のインナーレースが締め付けられる。その結果、出力軸32は組み合わせアンギュラベアリング23,23に対して、つまりケーシング11に対して軸線L方向に位置決めされる。
ロータ22と一体の出力軸32内部に軸線L上に延びるオイル通路32aが形成されており、このオイル通路32aの前端は径方向に分岐して出力軸32の外周の環状溝32bに連通する。ロータ22の中央のスリーブ支持フランジ34の径方向内側位置において、前記オイル通路32aの内周にシール部材44を介してオイル通路閉塞部材45が螺合しており、その近傍のオイル通路32aから径方向外側に延びる複数のオイル孔32c…が出力軸32の外周面に開口する。
ポンプボディ95の前面に形成した凹部95aと、ポンプボディ95の前面にシール部材46を介して複数本のボルト47…で固定したポンプカバー48との間に配置されたトロコイド型のオイルポンプ49は、前記凹部95aに回転自在に嵌合するアウターロータ50と、出力軸32の外周に固定されてアウターロータ50に噛合するインナーロータ51とを備える。オイルパン21の内部空間はオイルパイプ52およびポンプボディ95のオイル通路95bを介してオイルポンプ49の吸入ポート53に連通し、オイルポンプ49の吐出ポート54はポンプボディ95のオイル通路95cを介して出力軸32の環状溝32bに連通する。
次に、図4〜図9を参照してピストン42の構造を詳細に説明する。
ピストン42は先端部61および基端部62を溶接で一体に結合してなり、その内部に大容積かつ真空の断熱空間64が区画される。基端部62の膨張室43側の端部にはトップリング65およびセカンドリング66が支持されており、また先端部61および基端部62の結合部には僅かに小径になった環状のオイル溝63が形成されるとともに、オイル溝63から先端部61の外周に沿って軸線L方向に延びる1本のボール案内溝61aが形成される。シリンダスリーブ41の内面には半球状のボール支持孔41dが形成されており、このボール支持孔41dとボール案内溝61aとに跨がるように1個のボール56が配置される。
ピストン41の先端部61から前方に突出する一対のブラケット61b,61b間に、回転軸72を介してボールベアリング状のローラ73が回転自在に支持される。ボール支持孔41dおよびボール案内溝61aに係合するボール56によってピストン41は軸線L方向の移動を可能にしながら回転方向に位置決めされており、この位置決め状態でローラ73の回転軸72は軸線Lに対して径方向に延びている。そしてローラ73はカム部材25のカム面25aに転動可能に当接する。このとき、ローラ73とカム面25aとは、軸線Lに直交する面内で相互に線接触する。
ローラ73が転動するカム面25aを潤滑すべく、図示せぬオイル供給源に連なるオイル供給パイプ74がカム部材25の内部に挿入されており、そこから延びるオイル供給孔25bがカム面25aに近い位置に開口する。
シリンダスリーブ41の中間部外周に環状溝41b(図4および図5参照)が形成されており、この環状溝41bに複数のオイル孔41c…が形成される。そしてピストン42に形成したオイル溝63がシリンダスリーブ41のオイル孔41c…に連通する。
ロータ22の前側のスリーブ支持フランジ33の後面にボルト37…で結合されたロータヘッド38の前側もしくは膨張室43側に環状の蓋部材69が溶接されており、蓋部材69の背面もしくは後面に環状の断熱空間70(図4参照)が区画される。ロータヘッド38はノックピン55により後側のスリーブ支持フランジ35に対して回転方向に位置決めされる。
図1に示すように、ケーシング11の後部カバー18とロータ22のシリンダヘッド38との間にロータリバルブ71が設けられる。ロータリバルブ71は、蒸気供給パイプ67からの高温高圧蒸気をロータ22の回転に伴って5個の膨張室43に順次供給し、膨張室43からの低温低圧蒸気は本体ケーシング12および後部カバー18間に区画された蒸気排出室68に排出される。
尚、5個のシリンダスリーブ41…と5個のピストン42…とは本発明のアキシャルピストンシリンダ群Aを構成する。
次に、上記構成を備えた本実施例の膨張機Eの作用を説明する。
蒸発器で水を加熱して発生した高温高圧蒸気が蒸気供給パイプ67からロータリバルブ71を経てシリンダスリーブ41内の膨張室43に供給されると、シリンダスリーブ41に嵌合するピストン42が上死点から下死点に向けて前方に押し出され、その先端部61に設けたローラ73がカム部材25のカム面25aを押圧する。その結果、ピストン42がカム面25aから受ける反力でロータ22に回転トルクが与えられる。そしてロータ22が5分の1回転する毎に、相隣り合う新たな膨張室43内に高温高圧蒸気が供給されてロータ22が連続的に回転駆動される。ロータ22の回転に伴って下死点に達したピストン42がカム面25aに押圧されて上死点に向かって後退する間に、膨張室43から押し出された低温低圧蒸気はロータリバルブ71を介して蒸気排出室68に排出される。
ロータ22の回転に伴って出力軸32に設けたオイルポンプ49が作動し、オイルパン21からオイルパイプ52、ポンプボディ95のオイル通路95b、吸入ポート53を経て吸入されたオイルが吐出ポート54から吐出され、ポンプボディ95のオイル通路95c、出力軸32のオイル通路32a、出力軸32の環状溝32b、出力軸32のオイル孔32c…、シリンダスリーブ41の環状溝41bおよびシリンダスリーブ41のオイル孔41c…を経て、ピストン42の外周面に形成したオイル溝63に供給される。そしてオイル溝63に保持されたオイルはピストン42とシリンダスリーブ41との摺動面を潤滑した後にオイルパン21に戻される。
図10に破線で示すように、アキシャルピストンシリンダ群Aのピストン42を斜板のディンプルに当接させた従来のものでは、ロータ22の位相に対するピストン42のストロークは正弦波状になるように決められてしまうが、本実施例では斜板に代えてカム部材25を採用したことにより、図10に実線で示すように、ロータ22の回転角に対するピストン42のストロークの関係を任意に設定することができる。
図11はロータ22の回転角と、吸気行程、膨張行程および排気行程との関係を示すものであり、図11(A)に示す従来の斜板を用いたものでは、膨張行程を位相180°の下死点の近傍までしかとることができなかったが、図11(B)に示す本実施例のカム部材25を用いたものでは、膨張行程を位相240°の下死点の近傍まで長くとることが可能となるので、高温高圧蒸気の膨張比を高めて膨張機Eの出力を増加させることができる。
またピストン42の先端部を斜板のディンプルに当接させた従来のものでは、ロータ22の回転に伴ってピストン42と斜板のディンプルとの当接点が移動するため、ピストン42が斜板から受ける反力が、ロータ22に有効なトルクを発生させる方向(つまりロータ22の接線方向)以外の成分を持ってしまい、この不要な反力成分によってピストン42のコジリや摺動抵抗の増加といった問題が発生してしまう。
それに対して本実施例では。ピストン42の先端に設けたローラ73をカム部材25のカム面25aに転動可能に当接させ、かつピストン42をボール56で回り止めしてローラ73およびカム面25aを常に軸線Lを中心とする放射線上で線接触させるので、ピストン42にロータ22の接線方向以外の反力が作用しないようにし、ピストン42のコジリや摺動抵抗の増加を最小限に抑えて膨張機Eの出力向上および耐久性向上を図ることができる。
また従来はピストン42のストロークを増加させて膨張機Eの膨張比を大きく確保するために斜板の傾斜角を大きくしようとしても、その傾斜角には限界があった。そこで斜板の傾斜角を増加させずにピストン42を大きなピッチ円上に配置してストロークを増加させようとすると、今度は膨張機Eの寸法が大型化する問題が発生する。しかしながら本実施例によれば、斜板に代えてカム部材25を採用したことにより、ピストン42のストロークを容易に増加させることができるので、膨張機Eを大型化することなく膨張比を大きく確保して出力の向上を図ることができる。
またピストンの外周面に形成したボール案内溝61aと、シリンダスリーブ41の内周面に形成したボール支持孔41dとにボール56を係合させたので、部品点数および加工工数の少ない簡単な構造でピストン42を確実に回り止めすることができる。
図12〜図14はピストン42の回り止め構造の第2実施例を示すもので、図12は前記図4に対応する図、図13は図12の13−13線断面図、図14は図12の14−14線矢視図である。
第2実施例はピストン42が先端部61の一側面に開口する凹部61cを備えており、この凹部61cを貫通する軸孔61dに挿入した回転軸75にボールベアリング状のローラ76が回転自在に支持される。ピストン42の外周面から径方向外側に僅かに突出するローラ76の外周面は、シリンダスリーブ41に内周面に軸線L方向に形成した平坦なガイド溝41eに転動自在に当接する。
しかして、ローラ76とガイド溝41eとはロータ22の接線方向に線接触するため、ピストン42が軸線L方向にスムーズに摺動するのを可能にしながら、ピストン42を回転不能に回り止めすることができる。この第2実施例によれば、第1実施例のピストン42のボール案内溝61aがボール56から受けるヘルツ面圧に比べて、シリンダスリーブ41のガイド溝41eがローラ76から受けるヘルツ面圧を大幅に小さくすることができる。
図15〜図17はピストン42の回り止め構造の第3実施例を示すもので、図15は前記図4に対応する図、図16は図15の16−16線断面図、図17は図15の17−17線矢視図である。
第3実施例はシリンダスリーブ41を貫通するピン孔41fに回転自在に挿入されたローラピン77を備えており、このローラピン77が転動自在に当接する平坦なガイド面61eがピストン42の先端部61の外周面に軸線L方向に形成される。
しかして、ローラピン77とガイド面61eとはロータ22の接線方向に線接触するため、ピストン42が軸線L方向にスムーズに摺動するのを可能にしながら、ピストン42を回転不能に回り止めすることができる。この第3実施例によれば、第1実施例と同様に簡単な構造でありながら、第1実施例に比べてガイド部のヘルツ面圧を低減することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
カム部材25のカム面25aのプロフィールは実施例に限定されず、その目的に応じて適宜変更することができる。例えば、吸気行程後の早い段階で膨張行程をとり、熱損失および機械損失が大きくなる前にエネルギー回収を行ったり、排気ポートが開いてトップリング65およびセカンドリング66の張りが弱くなったところから一気に排気を行うことで、排気ポンピングロスおよび機械損失を小さくしたり、ピストン42の上死点付近のストロークを小さくしてピストンが上死点に達してから排気ポートが閉じるようにすることで、液化した作動媒体を圧縮してマイナストルクが発生するのを抑制したりすることができる。
またカムフォロアは実施例のローラ73に限定されず、任意の方向に回転可能なボールであっても良い。このようなボールを採用すれば、ピストン42の回り止めは不要になる。またカムフォロアとしてローラやボールに代えて耐摩耗性を有するスライダを採用することが可能であり、スライダを採用した場合にはカム面との接触は転がり接触でなく滑り接触になる。
また本発明の回転流体機械は膨張機Eに限定されず、圧縮機にも適用することができる。
膨張機の縦断面図 図1の2−2線断面図 図1の3−3線矢視図 図1の4部拡大図 ロータの分解斜視図 図4の6−6線断面図 図4の7−7線断面図 図4の8−8線矢視図 カム部材とピストンとの関係を示す斜視図 ロータの回転角とピストンのストロークとの関係を示すグラフ ロータの回転角と各行程との関係を示す図 本発明の第2実施例に係る、前記図4に対応する図 図12の13−13線断面図 図12の14−14線矢視図 本発明の第3実施例に係る、前記図4に対応する図 図15の16−16線断面図 図15の17−17線矢視図
符号の説明
11 ケーシング
22 ロータ
25 カム部材
25a カム面
41 シリンダスリーブ
42 ピストン
56 ボール(回り止め手段)
72 回転軸
73 ローラ(カムフォロア)
76 ローラ(回り止め手段)
77 ローラピン(回り止め手段)
A アキシャルピストンシリンダ群
L 軸線

Claims (3)

  1. ケーシング(11)と、
    ケーシング(11)に回転自在に支持されたロータ(22)と、
    ロータ(22)にその軸線(L)を囲むように配置されたアキシャルピストンシリンダ群(A)と、
    軸線(L)を囲むようにケーシング(11)に固定されて軸線(L)方向の高さが変化するカム面(25a)が形成された環状のカム部材(25)と、
    アキシャルピストンシリンダ群(A)のピストン(42)の先端に設けられてカム部材(25)のカム面(25a)に当接するカムフォロア(73)と、
    を備えたことを特徴とする回転流体機械。
  2. カムフォロアは、軸線(L)を中心として径方向に延びる回転軸(72)を有するローラ(73)であることを特徴とする、請求項1に記載の回転流体機械。
  3. ピストン(43)をシリンダスリーブ(41)に対して回り止めする回り止め手段(56,76,77)を備えたことを特徴とする、請求項2に記載の回転流体機械。
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