JP2005171007A - シリコーン変性剤 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、シリコーン変性剤、その変性剤により変性された変性シリコーン及びその変性シリコーンからなる界面活性剤に関する。
従来、シリコーン変性剤としてアリルアルコールの誘導体、すなわちアリルアルコールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加した化合物、及びその硫酸化物が使用されてきた(特許文献1参照)。
特開平3−217421号公報
本発明は、良好な乳化特性を有する変性シリコーンを安全に取扱い易く製造できるシリコーン変性剤を提供することを課題とする。
本発明は、式(I)で表される化合物(以下化合物(I)という)を含有するシリコーン変性剤、さらに、式(II)で表される化合物(以下化合物(II)という)を含有するシリコーン変性剤を提供する。
[式中、A1は炭素数3〜18の直鎖若しくは分岐鎖アルキレン基、又は式(III)若しくは式(IV)
(式中、Rは炭素数4〜18の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示す)で表されるアルコキシメチルエチレン基、E1Oはオキシエチレン基、a1は基A1Oの平均付加モル数で0〜50の数、b1は基E1Oの平均付加モル数で0〜200の数を示し、a1とb1は同時に0にならない。X1は水素原子又はSO3M1を示し、M1はカチオンを示す。なおa1個の基A1Oとb1個の基E1Oはブロック結合でもランダム結合でもよく、ブロック結合の場合、基A1Oと基E1Oの配列順序はいずれでもよい。またa1個の基A1Oは同一でも異なっていてもよい。]
[式中、A2は炭素数3〜18の直鎖若しくは分岐鎖アルキレン基、又は式(III)若しくは式(IV)
(式中、Rは前記の意味を示す)で表されるアルコキシメチルエチレン基、E2Oはオキシエチレン基、a2は基A2Oの平均付加モル数で0〜50の数、b2は基E2Oの平均付加モル数で0〜200の数を示し、a2とb2は同時に0にならない。X2は水素原子又はSO3M2を示し、M2はカチオンを示す。なおa2個の基A2Oとb2個の基E2Oはブロック結合でもランダム結合でもよく、ブロック結合の場合、基A2Oと基E2Oの配列順序はいずれでもよい。またa2個の基A2Oは同一でも異なっていてもよい。]
また、本発明は、上記シリコーン変性剤とシリコーンを反応させて得られる変性シリコーン、及びこの変性シリコーンからなる界面活性剤を提供する。
また、本発明は、上記シリコーン変性剤とシリコーンを反応させて得られる変性シリコーン、及びこの変性シリコーンからなる界面活性剤を提供する。
本発明に係るシリコーン変性剤を使用することで、乳化特性が良好な変性シリコーンを安全に取扱い易く製造できる。
環境及び安全性の観点から、より取り扱いやすいアリルアルコール誘導体に代わるシリコーン変性剤の検討がなされてきた。
本発明者等は、3−メチル−3−ブテニル基を有する化合物をシリコーン変性剤として使用するための構造を種々検討し、従来のアリルアルコール誘導体では付与することが困難であった十分な疎水性を付与して、乳化特性が良好な変性シリコーンをより安全に得られることを見出した。
[シリコ−ン変性剤]
本発明のシリコーン変性剤は、3−メチル−3−ブテニル基を有する化合物(I)を含有することが必要である。
本発明のシリコーン変性剤は、3−メチル−3−ブテニル基を有する化合物(I)を含有することが必要である。
式(I)において、A1は前記の意味を示すが、変性剤製造の容易さの観点から、好ましくは、炭素数3〜18の直鎖又は分岐鎖アルキレン基、式(III)で表されるアルコキシメチルエチレン基であり、より好ましくは、炭素数3〜18の直鎖又は分岐鎖アルキレン基である。
炭素数3〜18の直鎖又は分岐鎖アルキレン基としては、変性剤に必要な疎水性及び変性剤製造の容易さの観点から、好ましくは、プロピレン、エチルエチレン、ジメチルエチレン、ブチルエチレン、オクチルエチレン、デシルエチレン、ドデシルエチレン、テトラデシルエチレン、ヘキサデシルエチレンであり、より好ましくは、エチルエチレン、デシルエチレン、ドデシルエチレン、テトラデシルエチレンであり、さらに好ましくは、エチルエチレン、デシルエチレン、ドデシルエチレンであり、特に好ましくは、エチルエチレンである。
A1が、式(III)又は(IV)で表されるアルコキシメチルエチレン基である場合、Rで示される炭素数4〜18の直鎖又は分岐鎖アルキル基としては、変性剤に必要な疎水性付与及び変性剤製造の容易さの観点から、好ましくは、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基であり、より好ましくは、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基であり、さらに好ましくは、ブチル基、2−エチルヘキシル基、ドデシル基であり、特に好ましくは、ドデシル基である。
a1は基A1Oの平均付加モル数で0〜50の数であるが、好ましくは0〜20の数であり、A1又はRの炭素数とa1は、式(VI)を満足する数が特に好ましい。
5≦(A1又はRの炭素数−2.8)×a1≦15 (VI)
式(VI)を満足することにより、シリコーン変性剤の疎水性が適度な範囲となり、シリコーンとの反応性が低下せず、また変性シリコーンの界面活性剤としての十分な性能を得ることができる。
式(VI)を満足することにより、シリコーン変性剤の疎水性が適度な範囲となり、シリコーンとの反応性が低下せず、また変性シリコーンの界面活性剤としての十分な性能を得ることができる。
b1は基E1Oの平均付加モル数で0〜200の数であるが、好ましくは1〜50の数で、界面活性能が十分な変性シリコーンを得る観点から、a1とb1は同時に0にならない。
a1個の基A1Oとb1個の基E1Oはブロック結合でもランダム結合でもよく、ブロック結合の場合、基A1Oと基E1Oの配列順序はいずれでもよいが、変性シリコーンの特性向上の観点から、好ましくは、(A1O)a1(E1O)b1の配列順序である。またa1個の基A1Oは同一でも異なっていてもよいが、変性剤製造の容易さの観点から、同一であることが好ましい。
M1で示されるカチオンとしては、変性剤の溶解性の観点から、好ましくは、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数1〜4のアルキル基で置換されたアンモニウムイオンであり、より好ましくは、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数1〜4のアルキル基で置換されたアンモニウムイオンであり、さらに好ましくは、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、アンモニウムイオンであり、特に好ましくは、アンモニウムイオンである。
本発明に係わる化合物(I)は、公知の方法を用いて製造することができ、例えば、X1が水素原子であるエーテルアルコールの場合、3−メチル−3−ブテン−1−オールに触媒存在下、α−オレフィンエポキサイドあるいはアルキルグリシジルエーテルを付加し、得られた反応生成物にエチレンオキサイドを常法に従って付加する方法、又は3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキサイドを付加した後、α−オレフィンエポキサイドあるいはアルキルグリシジルエーテルを付加する方法が挙げられる。反応率の観点から、3−メチル−3−ブテン−1−オールに触媒存在下、α−オレフィンエポキサイドあるいはアルキルグリシジルエーテルを付加し、得られた反応生成物にエチレンオキサイドを常法に従って付加する方法が好ましい。
X1がSO3M1である化合物は、上記のエーテルアルコールを硫酸化剤により硫酸化し、塩基性物質で中和することによって得られる。硫酸化剤としては、クロロスルホン酸、無水硫酸、アミド硫酸が挙げられるが、アミド硫酸を用いた場合には、既にアンモニウム塩を形成しているので塩基性物質による中和は必ずしも必要ではない。
さらに、上記のような化合物(I)を製造する工程において、化合物(II)が副生するが、かかる不純物を除くよりも、混合物として使用する方が、工業的に効率的であり、本発明のシリコーン変性剤は、化合物(I)と共に、化合物(II)を含有することが好ましい。
かかる場合、化合物(II)を構成するA2、E2O、a2、b2、X2の好ましい態様は、それぞれ化合物(I)のA1、E1O、a1、b1、X1の好ましい態様と同様である。
本発明のシリコーン変性剤が、化合物(I)と化合物(II)を含有する場合、シリコ−ンとの反応率を向上させる観点から、両者の重量比は、好ましくは、化合物(I)/化合物(II)=99.9/0.1〜80/20であり、より好ましくは、99.9/0.1〜90/10であり、さらに好ましくは、99.9/0.1〜95/5である。
本発明のシリコーン変性剤は、化合物(I)又は化合物(II)が併用される場合の効果を損なわない範囲で、他の添加物、例えば、アリルアルコールのアルキレンオキサイド付加物等を併用できる。
本発明のシリコーン変性剤中、化合物(I)は、変性剤の全重量に対して、シリコーンとの反応性の観点から、好ましくは99.9〜80.0重量%であり、より好ましくは、99.9〜90.0重量%であり、特に好ましくは、99.9〜95.0重量%である。
[シリコーン]
本発明のシリコーン変性剤によって変性されるシリコーンは、反応効率の観点から、分子内にSi−H結合を有することが好ましく、式(V)で表される化合物(以下化合物(V)という)であることがさらに好ましい。
本発明のシリコーン変性剤によって変性されるシリコーンは、反応効率の観点から、分子内にSi−H結合を有することが好ましく、式(V)で表される化合物(以下化合物(V)という)であることがさらに好ましい。
[式中、R1は各々独立で同一又は異なる水素原子、水酸基、あるいは炭素数1〜10の炭化水素基又は酸素原子を有する炭化水素基を示し、nは1以上の数を示し、2n+6個のR1のうち1個以上は水素原子であり、全てが水素原子であることはない。]
式(V)において、R1は前記の意味を示すが、炭化水素基としては、特に限定されないが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキル基、又はフェニル、トルイル、キシリル、エチルフェニル等のアリール基であり、さらに好ましくは、メチル基である。また、酸素原子を有する炭化水素基としては、上記炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキルオキシ基、上記アリール基を有するアリールオキシ基が好ましく、メトキシ基が更に好ましい。
式(V)において、R1は前記の意味を示すが、炭化水素基としては、特に限定されないが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキル基、又はフェニル、トルイル、キシリル、エチルフェニル等のアリール基であり、さらに好ましくは、メチル基である。また、酸素原子を有する炭化水素基としては、上記炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキルオキシ基、上記アリール基を有するアリールオキシ基が好ましく、メトキシ基が更に好ましい。
また化合物(V)は、2n+6個のR1基が存在するが、この内の1個以上は水素原子でなければならない。nは1以上の数であり、1〜1000が好ましく、さらに1〜100が好ましい。
[変性シリコーン]
本発明の変性剤とシリコーンとを反応させて、本発明の変性シリコーンが得られる。この製造法は特に限定されず、公知のヒドロシリル化反応を利用でき、触媒の存在下で反応させることが好ましい。
本発明の変性剤とシリコーンとを反応させて、本発明の変性シリコーンが得られる。この製造法は特に限定されず、公知のヒドロシリル化反応を利用でき、触媒の存在下で反応させることが好ましい。
触媒としては例えば、過酸化物系触媒、アゾ化合物系触媒、塩化白金酸等の白金系触媒、ロジウム系触媒、コバルト系触媒、パラジウム系触媒、ニッケル系触媒、トリアルキルアミン等が挙げられる。特に効率的な触媒は、塩化白金酸等の白金系触媒である。
触媒の使用量は特に限定されないが、通常分子内にSi−H結合を有するシリコーン1モルに対して10-2〜10-10モル、好ましくは10-3〜10-7モルである。
反応は、通常は常圧下で、本発明の変性剤とシリコーン、所定量の触媒を混合して、無溶媒又は溶媒中で混合して行わせる。溶媒としては、アルコール系溶媒、ケトン系溶媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒、セロソルブ系溶媒、炭化水素系溶媒等が使用できる。反応温度は、好ましくは0〜200℃、さらに好ましくは50〜150℃であり、反応時間は、好ましくは10分から20時間である。
本発明の変性シリコーンは界面活性能を有する。従って、界面活性剤、消泡剤、乳化剤、離型剤、繊維処理剤、ウレタンフォーム等の整泡剤、塗料用添加剤等として使用できる。
例中の%は、特記しない限り重量%である。
製造例I−1:変性剤(A−1)の製造
攪拌機、温度計、滴下漏斗、還流管を備えた反応容器に3−メチル−3−ブテン−1−オール(東京化成(株)製)397g(4.6モル)、粉末ナトリウムメトキサイド3.11g(0.0576モル)を仕込み、窒素雰囲気下130℃で炭素数12、14のα−オレフィンエポキサイド(AOE X24、ダイセル化学工業(株)製)236.7g(1.15モル)を4時間かけて滴下し、この温度で12時間熟成した。還流管を蒸留管に換え、減圧下で未反応の3−メチル−3−ブテン−1−オールを除去した。1H−NMRによれば、α−オレフィンエポキサイドの平均付加モル数は1.32であった。得られた反応混合物300gをオートクレーブに仕込み、140℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド477gを付加した。次に、得られた反応混合物の一部87.8g、アミド硫酸12.0gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下120℃で90分間反応させて硫酸化を行い、未反応のアミド硫酸を加圧ろ過により除去し、下記式(I-1)で表される化合物と、式(II-1)で表される化合物を重量比92/8で含有する変性剤(A−1)を得た。
攪拌機、温度計、滴下漏斗、還流管を備えた反応容器に3−メチル−3−ブテン−1−オール(東京化成(株)製)397g(4.6モル)、粉末ナトリウムメトキサイド3.11g(0.0576モル)を仕込み、窒素雰囲気下130℃で炭素数12、14のα−オレフィンエポキサイド(AOE X24、ダイセル化学工業(株)製)236.7g(1.15モル)を4時間かけて滴下し、この温度で12時間熟成した。還流管を蒸留管に換え、減圧下で未反応の3−メチル−3−ブテン−1−オールを除去した。1H−NMRによれば、α−オレフィンエポキサイドの平均付加モル数は1.32であった。得られた反応混合物300gをオートクレーブに仕込み、140℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド477gを付加した。次に、得られた反応混合物の一部87.8g、アミド硫酸12.0gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下120℃で90分間反応させて硫酸化を行い、未反応のアミド硫酸を加圧ろ過により除去し、下記式(I-1)で表される化合物と、式(II-1)で表される化合物を重量比92/8で含有する変性剤(A−1)を得た。
製造例I−2:変性剤(A−2)の製造
オートクレーブに3−メチル−3−ブテン−1−オール390g(4.5モル)、KOH 7.58g(0.1351モル)を仕込み、145℃、0.3MPaの条件で1,2−エポキシブタン1621g(22.5モル)を付加し、続いて150℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド1985g(45モル)を付加した。次に、得られた反応混合物の一部261g、アミド硫酸34.7gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下120℃で90分間反応させて硫酸化を行い、未反応のアミド硫酸を加圧ろ過により除去し、下記式(I-2)で表される化合物と、式(II-2)で表される化合物を重量比95/5で含有する変性剤(A−2)を得た。
オートクレーブに3−メチル−3−ブテン−1−オール390g(4.5モル)、KOH 7.58g(0.1351モル)を仕込み、145℃、0.3MPaの条件で1,2−エポキシブタン1621g(22.5モル)を付加し、続いて150℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド1985g(45モル)を付加した。次に、得られた反応混合物の一部261g、アミド硫酸34.7gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下120℃で90分間反応させて硫酸化を行い、未反応のアミド硫酸を加圧ろ過により除去し、下記式(I-2)で表される化合物と、式(II-2)で表される化合物を重量比95/5で含有する変性剤(A−2)を得た。
製造例I−3:変性剤(A−3)の製造
オートクレーブに3−メチル−3−ブテン−1−オール390g(4.5モル)、KOH 7.58g(0.1351モル)を仕込み、145℃、0.3MPaの条件で1,2−エポキシブタン1945g(27モル)を付加し、続いて150℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド2955g(67モル)を付加した。次に、得られた反応混合物の一部261g、アミド硫酸34.7gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下120℃で90分間反応させて硫酸化を行い、未反応のアミド硫酸を加圧ろ過により除去し、下記式(I-3)で表される化合物と、式(II-3)で表される化合物を重量比97/3で含有する変性剤(A−3)を得た。
オートクレーブに3−メチル−3−ブテン−1−オール390g(4.5モル)、KOH 7.58g(0.1351モル)を仕込み、145℃、0.3MPaの条件で1,2−エポキシブタン1945g(27モル)を付加し、続いて150℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド2955g(67モル)を付加した。次に、得られた反応混合物の一部261g、アミド硫酸34.7gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下120℃で90分間反応させて硫酸化を行い、未反応のアミド硫酸を加圧ろ過により除去し、下記式(I-3)で表される化合物と、式(II-3)で表される化合物を重量比97/3で含有する変性剤(A−3)を得た。
製造例I−4:変性剤(A−4)の製造
オートクレーブに3−メチル−3−ブテン−1−オール390g(4.5モル)、KOH 7.58g(0.1351モル)を仕込み、145℃、0.3MPaの条件で1,2−エポキシブタン1945g(27モル)を付加し、続いて150℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド3969g(90モル)を付加し、下記式(I-4)で表される化合物と、式(II-4)で表される化合物を重量比98/2で含有する変性剤(A−4)を得た。
オートクレーブに3−メチル−3−ブテン−1−オール390g(4.5モル)、KOH 7.58g(0.1351モル)を仕込み、145℃、0.3MPaの条件で1,2−エポキシブタン1945g(27モル)を付加し、続いて150℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド3969g(90モル)を付加し、下記式(I-4)で表される化合物と、式(II-4)で表される化合物を重量比98/2で含有する変性剤(A−4)を得た。
製造例I−5:変性剤(A−5)の製造
オートクレーブに3−メチル−3−ブテン−1−オール390g(4.5モル)、KOH 7.58g(0.1351モル)を仕込み、145℃、0.3MPaの条件で1,2−エポキシブタン1945g(27モル)を付加し、続いて150℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド5954g(135モル)を付加し、下記式(I-5)で表される化合物と、式(II-5)で表される化合物を重量比97/3で含有する変性剤(A−5)を得た。
オートクレーブに3−メチル−3−ブテン−1−オール390g(4.5モル)、KOH 7.58g(0.1351モル)を仕込み、145℃、0.3MPaの条件で1,2−エポキシブタン1945g(27モル)を付加し、続いて150℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド5954g(135モル)を付加し、下記式(I-5)で表される化合物と、式(II-5)で表される化合物を重量比97/3で含有する変性剤(A−5)を得た。
製造例II−1
攪拌機、温度計、滴下漏斗、還流管を備えた反応容器に、上記変性剤(A−1)を149.6g、水100g、イソプロパノール200g、白金として20ppmとなるように、塩化白金酸の2%イソプロパノール溶液を仕込んだ。この溶液に、温度80〜85℃で、下記式(V−1)で表されるシリコーン(以下シリコーン1という)を150.4g滴下した。滴下終了後、さらに5時間80〜85℃に加熱した。反応終了後、溶媒を減圧留去し、本発明の変性シリコーンAを得た。
攪拌機、温度計、滴下漏斗、還流管を備えた反応容器に、上記変性剤(A−1)を149.6g、水100g、イソプロパノール200g、白金として20ppmとなるように、塩化白金酸の2%イソプロパノール溶液を仕込んだ。この溶液に、温度80〜85℃で、下記式(V−1)で表されるシリコーン(以下シリコーン1という)を150.4g滴下した。滴下終了後、さらに5時間80〜85℃に加熱した。反応終了後、溶媒を減圧留去し、本発明の変性シリコーンAを得た。
製造例II−2
攪拌機、温度計、滴下漏斗、還流管を備えた反応容器に、上記変性剤(A−2)を173.2g、エタノール300g、白金として20ppmとなるように、塩化白金酸の10%メタノール溶液を仕込んだ。この溶液に下記式(V−2)で表されるシリコーン(以下シリコーン2という)を126.8g滴下し、滴下終了後、さらに5時間エタノール還流下加熱した。反応終了後、溶媒を減圧留去し、本発明の変性シリコーンBを得た。
攪拌機、温度計、滴下漏斗、還流管を備えた反応容器に、上記変性剤(A−2)を173.2g、エタノール300g、白金として20ppmとなるように、塩化白金酸の10%メタノール溶液を仕込んだ。この溶液に下記式(V−2)で表されるシリコーン(以下シリコーン2という)を126.8g滴下し、滴下終了後、さらに5時間エタノール還流下加熱した。反応終了後、溶媒を減圧留去し、本発明の変性シリコーンBを得た。
製造例II−3
変性剤(A−3)を207.3g、下記式(V−3)で表されるシリコーン(以下シリコーン3という)を92.7g使用した以外は、製造例II−2と同様にして、変性シリコーンCを得た。
変性剤(A−3)を207.3g、下記式(V−3)で表されるシリコーン(以下シリコーン3という)を92.7g使用した以外は、製造例II−2と同様にして、変性シリコーンCを得た。
製造例II−4
攪拌機、温度計、滴下漏斗、還流管を備えた反応容器に、上記変性剤(A−4)を198.9g、トルエン300g、白金として20ppmとなるように、塩化白金酸の10%メタノール溶液を仕込んだ。この溶液に、温度80〜85℃で、シリコーン1を101.1g滴下した。滴下終了後、さらに5時間80〜85℃に加熱した。反応終了後、溶媒を減圧留去し、本発明の変性シリコーンDを得た。
攪拌機、温度計、滴下漏斗、還流管を備えた反応容器に、上記変性剤(A−4)を198.9g、トルエン300g、白金として20ppmとなるように、塩化白金酸の10%メタノール溶液を仕込んだ。この溶液に、温度80〜85℃で、シリコーン1を101.1g滴下した。滴下終了後、さらに5時間80〜85℃に加熱した。反応終了後、溶媒を減圧留去し、本発明の変性シリコーンDを得た。
製造例II−5
変性剤(A−4)を213.1g、シリコーン3を86.9g使用した以外は、製造例II−4と同様にして、変性シリコーンEを得た。
変性剤(A−4)を213.1g、シリコーン3を86.9g使用した以外は、製造例II−4と同様にして、変性シリコーンEを得た。
製造例II−6
変性剤(A−5)を222.0g、シリコーン2を78.0g使用した以外は、製造例II−4と同様にして、変性シリコーンFを得た。
変性剤(A−5)を222.0g、シリコーン2を78.0g使用した以外は、製造例II−4と同様にして、変性シリコーンFを得た。
実施例1〜8及び比較例1〜2
製造例II−1〜6で得られた変性シリコーンA〜F及び下記式で表される比較の変性シリコーンGについて、下記方法で乳化安定性試験を行った。結果を表1に示す。
製造例II−1〜6で得られた変性シリコーンA〜F及び下記式で表される比較の変性シリコーンGについて、下記方法で乳化安定性試験を行った。結果を表1に示す。
<乳化安定性試験>
油として、イソノナン酸イソトリデシル、トリオクタン酸グリセリル又はポリジメチルシロキサン(粘度1000cSt/25℃)を使用し、表1に示す組成で、ホモミキサーで3000rpm×10分間攪拌し、乳化物を調製した。内径3.6cm、高さ12cmのガラス製容器(スクリュー管)に100mlの乳化物を仕込み、25℃で1日保存した。1日後の安定性を目視により下記基準で評価した。
○:乳化、×:分離
油として、イソノナン酸イソトリデシル、トリオクタン酸グリセリル又はポリジメチルシロキサン(粘度1000cSt/25℃)を使用し、表1に示す組成で、ホモミキサーで3000rpm×10分間攪拌し、乳化物を調製した。内径3.6cm、高さ12cmのガラス製容器(スクリュー管)に100mlの乳化物を仕込み、25℃で1日保存した。1日後の安定性を目視により下記基準で評価した。
○:乳化、×:分離
Claims (7)
- 式(I)で表される化合物を含有するシリコーン変性剤。
- さらに、式(II)で表される化合物を含有する請求項1記載のシリコーン変性剤。
- 式(I)において、A1がエチルエチレン基である、請求項1又は2記載のシリコーン変性剤。
- 請求項1〜3いずれか記載の変性剤とシリコーンを反応させて得られる変性シリコーン。
- シリコーンが分子内にSi−H結合を少なくとも1個有する、請求項4記載の変性シリコーン。
- 請求項4〜6いずれかに記載の変性シリコーンからなる界面活性剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013032523A (ja) * | 2005-09-29 | 2013-02-14 | Nippon Shokubai Co Ltd | ポリアルキレングリコール親水化物、その製造方法及びその用途 |
JP2019026767A (ja) * | 2017-08-01 | 2019-02-21 | 株式会社クラレ | ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン |
-
2003
- 2003-12-09 JP JP2003409983A patent/JP2005171007A/ja active Pending
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