JP2005170780A - 水の分解装置及び分解方法並びに水分解用メカノ触媒 - Google Patents

水の分解装置及び分解方法並びに水分解用メカノ触媒 Download PDF

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Abstract

【課題】 金属、半導体、化合物、合金の何れか又は混合した微粒子を用いて、水の分解ができ、酸素の生成を著しく低下して主として水素だけを生成するメカノ触媒と、この触媒による水の分解装置及び分解方法を提供する。
【解決手段】 メカノ触媒2と水又は水を含む溶液とからなる懸濁液3を収容する反応容器4と、反応容器4内に配設される撹拌子5と、撹拌子5を撹拌する撹拌装置6と、を備えたメカノキャタリシスによる水の分解装置1において、メカノ触媒2は、金属、半導体、化合物、合金のいずれかの微粒子であり、水を分解することにより主として水素を発生させる。さらに、懸濁液3を脱気する不活性ガス供給部8を備えていてもよい。メカノ触媒2として、特にTi,Si,Al,Ti−Nb,Ti−Fe,TiSi2 ,ラネー鉄,ZrSi2 ,デバルタ合金などを用いると、水素の発生量が大きい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属、半導体、化合物、合金の何れか又は混合した微粒子によるメカノ触媒と、このメカノ触媒を用いた水の分解装置及び分解方法に関する。
水素が動力発生用の内燃機関の燃料として空気又は酸素と混合されて燃焼すると、その生成物は水(H2 O)だけであり、二酸化炭素(CO2 )や二酸化硫黄(SO2 )のような有害物質が発生しない。また、水素を燃料電池に用いることによって電気を取り出すことができる。このように、水素は無公害なエネルギー源として有望視されており、水素の発生方法として、従来から電気エネルギーによる水の電気分解や光触媒による水の分解反応が知られている。
メカノ触媒による水の分解反応は、1998年に初めて池田らにより発見、報告された現象である(非特許文献1及び2参照、特許文献1及び2参照)。メカノ触媒による水の分解反応は、パイレックス(登録商標)等の素材からなる反応容器中に水を入れ、水に遷移金属酸化物等を触媒として懸濁し、テフロン(登録商標)などの素材からなる撹拌子を撹拌器で触媒を擦り合わせるようにして撹拌すると、水が分解し、酸素と水素が生成するという現象である。
この現象は、懸濁液の攪拌による機械的エネルギーを化学的エネルギーに変換し、水を水素と酸素とに分解する方法であり、メカノキャタリシスによる水の分解方法としてその作用が説明されている。ここで、撹拌子の撹拌は動力としてはなんでもよく、特に風力や水力等のクリーンな運動エネルギーを使用することができる。
上記の非特許文献2においては、メカノキャタリシスによる水分解反応に利用する触媒、所謂メカノ触媒として、現在知られている化合物は、NiO,Cu2 O, Co3 4 ,Fe3 4 ,RuO2 ,IrO2 などの遷移金属酸化物であり、特にNiO,Co3 4 は高い活性を示し、水の分解から水素と酸素とが化学量論的組成、すなわち、H2 :O2 =2:1で生成され、さらに、同じ元素を含む酸化物でも酸化状態の異なるCuO,CoO,FeO,Fe2 3 では反応が起こらないことが報告されている。
また、これら遷移金属化合物以外にも、CuAlO2 ,CuFeO2 ,NiWO4 ,FeWO4 ,CoWO4 ,CoGaO4 などのデラフォサイト化合物もメカノ触媒活性を示すことが知られている。
特開平11−322301号公報 特開2001−80901公報 S. Ikeda 他9名, "Mechano-Catalytic overall water splitting", 1998, J. Chem. Soc., Chem. Commun. pp. 2185-2186 高田 剛,原 亨和,野村 淳子,堂免 一成、「遷移金属酸化物を用いるメカノキャタリシスによる水の分解反応」、1999年、金属、Vol.69、No.12、pp.48−53
メカノキャタリシスによる水の分解方法は、簡単な装置で反応を行えるため新世代の水素製造法として有望な方法である。しかしながら、現在知られているメカノ触媒では、水の分解から水素及び酸素が化学量論的組成で生成されるので、水素及び酸素の分離装置を付加して、水素だけを選択的に取り出す必要があり、主として水素だけを生成するメカノ触媒は知られていない。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、メカノキャタリシスによる水分解装置において、金属、半導体、化合物、合金の何れか又は混合した微粒子をメカノ触媒として用いた場合、水の分解ができ、従来のメカノ触媒とは異なり主として水素だけが生成することを見出し、本発明に至ったものである。
本発明は、上記課題に鑑み、金属、半導体、化合物、合金の何れか又は混合した微粒子を用いたメカノ触媒と、このメカノ触媒を用いた水の分解装置及び分解方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の水の分解装置は、メカノ触媒と水又は水を含む溶液とからなる懸濁液を収容する反応容器と、反応容器内に配設される撹拌子と、撹拌子を撹拌する撹拌装置と、を備えたメカノ触媒による水の分解装置において、メカノ触媒として、金属、半導体、化合物、合金の何れか又は混合した微粒子を用い、水を分解することにより主として水素を発生させることを特徴とする。上記構成において、好ましくは、さらに、懸濁液を脱気する不活性ガス供給部を備えている。
上記構成によれば、主として水素を発生させ、酸素の生成を著しく低下させた水分解装置を提供できる。
また、本発明の水の分解方法は、メカノ触媒と水又水を含む溶液とからなる懸濁液を、好ましくは反応容器に収容し、攪拌装置により反応容器と攪拌子の間で懸濁液内のメカノ触媒をこすりあわせるように摩擦し、攪拌することにより水を分解するものであって、メカノ触媒として、金属、半導体、化合物、合金の何れか又は混合した微粒子を用い、水を分解することにより主として水素を発生させることを特徴とする。上記構成において、好ましくは、懸濁液を脱気した後で、水分解を開始する。
上記構成によれば、主として水素を発生させ、酸素の生成を著しく低下できる水の分解方法を提供することができる。
また、本発明のメカノ触媒は、金属、半導体、化合物、合金の何れか又は混合した微粒子から成り、水分解により主として水素を生成することを特徴とする。
金属としては、好ましくは、Al,Ag,Au,Cr,Cu,Mo,Nb,Pt,Sn,Ti,W,Zn,Zrの中から選ばれる1種又は2種以上の元素の単体微粒子である。また、金属は、好ましくは、Fe,Co,Niの中から選ばれる1種又は2種以上の元素の単体微粒子である。前記半導体は、好ましくは、Si微粒子である。
前記化合物は、好ましくはTiと半導体との化合物である。或いは前記化合物は、Si化合物であってもよく、特に好ましくは、SiC,FeSi,Ni2 Si,CrSi2 ,FeSi2 ,MoSi2 ,NbSi2 ,TaSi2 ,TiSi2 ,WSi2 ,VSi2 ,ZrSi2 ,Ti5 Si3 の何れかである。
前記合金は、好ましくは、TiとTi以外の元素との合金である。また、好ましくは、Ti以外の元素がAl,Fe,Nb,Niの何れかである。或いは、合金は、Al−Si合金,Al−Ni合金(ラネー型合金),デバルタ合金の何れかであってもよい。又は合金は、ラネーニッケル,ラネー鉄,ラネーコバルトの何れかであってもよい。
さらに、前記微粒子は、好ましくは、金属と水酸化金属の混合物であり、特に好ましくはAlとAl(OH)3 との混合物である。
上記メカノ触媒によれば、主として水素を発生させ、酸素の生成を著しく低下させることができる。
本発明の水の分解装置によれば、主として水素を発生させ、酸素の生成を著しく低下させた水分解装置を提供することができる。
また、本発明の水の分解方法によれば、主として水素を発生させ、酸素の生成を著しく低下させた水の分解方法を提供することができる。
さらに、本発明によれば、水分解において、主として水素を発生させ、酸素の生成を著しく低下させたメカノ触媒を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である水の分解装置の構成を模式的に示す図である。本発明の水の分解装置1は、メカノ触媒2が混入された水又水を含む溶液からなる懸濁液3と、懸濁液3を収容する反応容器4と、懸濁液3を撹拌する撹拌子5と、撹拌子5を駆動する装置6としてマグネチックスターラーと、を備えている。
ここで、メカノ触媒2は、金属、半導体、化合物、合金の何れか又は混合した微粒子であり、水分解の生成物が主として水素である。
金属は、Al(アルミニウム),Ag(銀),Au(金),Cr(クロム),Cu(銅),Mo(モリブデン),Nb(ニオブ),Pt(白金),Sn(錫),Ti(チタン),W(タングステン),Zn(亜鉛),Zr(ジルコニウム)の中から選ばれる1種又は2種以上の元素の単体微粒子を用いることができる。また、金属としては、Fe(鉄),Co(コバルト),Ni(ニッケル)の中から選ばれる1種又は2種以上の元素の単体微粒子であってもよい。
また、半導体としては、Si(シリコン)微粒子が好適である。
化合物としては、Tiと半導体との化合物が使用できる。或いは、化合物として、Si化合物が使用でき、特に、SiC,FeSi,Ni2 Si,CrSi2 ,FeSi2 ,MoSi2 ,NbSi2 ,TaSi2 ,TiSi2 ,WSi2 ,VSi2 ,ZrSi2 ,Ti5 Si3 の何れか好適である。
合金としては、金属がTiであり、Ti以外の元素との合金が使用でき、特に、TiとAlとの合金,TiとFeとの合金,TiとNbとの合金,TiとNiとの合金の何れかが好適である。また、合金は、Al−Si合金,Al−Ni合金(ラネー型合金),デバルタ合金の何れかを用いることができる。さらに、合金は、ラネーニッケル,ラネー鉄,ラネーコバルトの何れかでもよい。
また、微粒子は、金属と水酸化金属の混合物が使用でき、特に、AlとAl(OH)3 との混合物が好適である。
ここで、ラミー鉄などのラネー触媒は、遷移金属(Ni,Co,Fe、Cu)とAlとの二元合金をアルカリ熱水溶液で処理し、合金からAlを溶出させた触媒であり、保有水素と若干の残存Alを含有し、各種水素化反応に高い活性を示す触媒として知られている。また、デバルタ合金は、Cu50%,Zn5%,Al45%からなり、硝酸イオンや塩素イオンなどの分析用還元剤として用いられている合金である。
ここで、メカノ触媒2の好ましい粒径範囲は1〜700μmであり、より好ましくは3〜150μm程度である。
反応容器4は、水分解による生成ガス12の取り出し部4aと、後述する脱気用ガスの注入部4bとを備えた平底ガラス製容器であり、例えば、パイレックス(登録商標)が好適に使用できる。ここで、反応容器4は、一定の温度となるように恒温槽10で温度制御してもよい。
撹拌子5は、磁性体金属がテフロン(登録商標)などのフッ素樹脂で被覆された磁気駆動用撹拌子である。
図2は、本発明の水分解装置に使用する撹拌子の形状を示す図であり、(a)はフラット型、(b)は十字型、(c)は三角柱型である。各図の左側が斜視図であり、右側が底面図である。撹拌子5の形状は、図示するようにフラット型の撹拌子5a、十字型の撹拌子5b、三角柱の撹拌子5cなどを使用することができる。撹拌子5は反応容器4の底部との接触面積が大きくなるようにすればよく、特にフラット型の撹拌子5aを使用することが好適である。
さらに、本発明の水の分解装置1は、水分解の前に懸濁液3の脱気を行う不活性ガス供給部8を備えていてもよい。不活性ガス供給部8は、流量調整ができる不活性ガス源12及び不活性ガスの供給をオンオフするバルブ14などから構成されている。ここで、不活性ガスとしては、窒素ガスやアルゴンガスを使用することができる。
図1において、図中の点線で囲まれた部分は、水分解による生成ガス12を分析するための測定部20であり、生成物を吸引するローラー22と、分析装置24とが備えられている。測定部20は、本発明の水の分解装置1に必須ではない。ここで、分析装置24は、水素及び酸素発生量を測定するためには、例えばガスクロマトグラフを用いることができる。
本発明の水の分解装置1は以上のように構成されており、以下のようにして水分解を行うことができる。
最初に、水に所定量のメカノ触媒2を懸濁し、この懸濁液3を反応容器4へ注入する。次に、撹拌子5をマグネチックスターラー6により駆動して懸濁液3を撹拌すると、撹拌子5と反応容器4の底部との間にあるメカノ触媒2が、反応容器4の底部で摩擦を生じることで水分解が行われ、水分解の生成物12として、主として水素が発生する。
なお、水分解の前に、懸濁液4に空気や酸素の混入がある場合には、懸濁液4に不活性ガス供給部8から窒素やアルゴンガスを導入し、懸濁液3に含まれている空気を除去する所謂、脱気を行ってもよい。これにより、懸濁液4内のメカノ触媒の空気や酸素による酸化を防止することができる。
本発明の特徴は、上記のメカノ触媒を用いると水分解の生成物は、主として水素、又は、特に水素のみが生成することである。
このように、従来のメカノ触媒と異なり水の化学量論的組成からずれて、主として水素、又は水の化学量論的組成ではなく、酸素が発生することなく特に水素のみが生成する理由は、メカノ触媒が水の還元反応を優先的に行うか、又は、発生した酸素が反応中に消費されることなどが推定されるが、詳細は不明である。
以下、実施例について説明する。
水又は水を含む溶液に加えて撹拌することにより、主として水素を生成する機能を有する本実施例に係るメカノ触媒としてTiを用意した。なお、Tiは、純度99.9%の試薬(株式会社レアメタリック製)を用いた。
実施例1では、水の分解装置1(図1参照)を使用し、パイレックス(登録商標)製の反応容器4に純水200cm3 と微粒子状(粒径75μm)のTiを0.1g添加した後で、アルゴンガスにより水を脱気処理した。その後、恒温水槽(小松エレクトロニクス株式会社製、CTE−42W)により液温を20℃に保ち、マグネチックスターラー(柴田科学機器工業株式会社製、MGP−306)によりテフロン(登録商標)樹脂で被覆した撹拌子を撹拌速度1000rpmで撹拌した。
そして、水素と酸素の発生をガスクロマトグラフ(島津科学機器製GC−14A、カラム:モレキュラーシーブ5A) を用いて測定した。
図3は、実施例1のメカノ触媒としてTi微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を示し、横軸は時間(h)を示す。図において黒丸印(●)及び白丸印(○)は、それぞれ水素及び酸素を示している。図3から明らかなように、水素発生量は1時間当り44.7μmol(以下、44.7μmol/hと表記する。)であり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例1のメカノ触媒であるTi微粒子を45時間撹拌の前後において、走査型電子顕微鏡(SEM)及びX線回折(XRD)測定を行った。図4は、実施例1のメカノ触媒であるTi微粒子の、(a)撹拌前及び(b)45時間撹拌後のSEM写真である。電子の加速電圧は15kVであり、倍率は1500倍である。図から明らかなように、撹拌前と比較すると45時間撹拌した後のTi微粒子の表面が粗い状態になることが分かった。
図5は、実施例1のメカノ触媒であるTi微粒子の、(A)撹拌前及び(B)45時間撹拌後のXRD強度を示す図である。図の横軸は角度(2θ、単位は度)を示し、縦軸は回折X線強度(任意強度)を示している。図から明らかなように、XRDスペクトルから45時間撹拌後において、Tiの酸化物によるピークは観察されなかった。
実施例2に係るメカノ触媒としてAl微粒子0.1gを用いた以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Alは、粒径75μmで純度99.99%の試薬(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。図6は、実施例2のメカノ触媒としてAl微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を示し、横軸は時間(h)を示す。図において黒丸印(●)及び白丸印(○)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図6から明らかなように、水素発生量は23.8μmol/hであり、酸素発生量は0.99μmol/hであることが分かった。酸素発生量は、水素発生量の約4%であり、主として水素が発生した。
実施例2のメカノ触媒であるAl微粒子を45時間撹拌の前後において、走査型電子顕微鏡(SEM)及びX線回折(XRD)測定を行った。図7は実施例2のメカノ触媒であるAl微粒子の、(a)撹拌前及び(b)45時間撹拌後のSEM写真である。電子の加速電圧は15kVであり、倍率は1500倍である。図から明らかなように、撹拌前と比較すると45時間撹拌した後のAl微粒子の表面状態は変化がないことが分かった。
図8は、実施例2のメカノ触媒であるAl微粒子の、(A)撹拌前及び(B)45時間撹拌後のXRD強度を示す図である。図の横軸は角度(2θ、単位は度)を示し、縦軸は回折X線強度(任意強度)を示している。図から明らかなように、45時間撹拌したAl微粒子のXRDスペクトルにおいて、酸化物によるピークが観測されなかった。また、その結晶性も変化しなかった。
実施例3に係るメカノ触媒としてNi微粒子0.1gを用いた以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Niは、粒径75μmで純度99.9%の試薬(株式会社レアメタリック製)を用いた。図9は、実施例3のメカノ触媒としてNi微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(h)を示す。図において黒丸印(●)及び白丸印(○)は、それぞれ水素及び酸素を示している。図9から明らかなように、約35時間の撹拌時間以前においては、水素発生量は3.4μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。また、35時間以降においては、水素の反応とともにほぼ化学量論的組成の酸素が発生した。したがって、本発明のメカノ触媒としてNiを用いて水素のみを発生させるには、反応を35時間以内とすればよい。
実施例3のメカノ触媒であるNi微粒子を45時間撹拌の前後において、SEM及びXRD測定を行った。図10は、実施例3のメカノ触媒であるNi微粒子の、(a)撹拌前、(b)3時間撹拌後及び(c)45時間撹拌後のSEM写真である。電子の加速電圧は10〜15kVであり、倍率は1500倍である。図10から明らかなように、撹拌前と比較すると3時間撹拌した後のNi微粒子の表面状態はやや粗くなり、45時間撹拌した後のNi微粒子の表面状態はいびつになりその結晶性が低下した。
図11は、実施例3のメカノ触媒であるNi微粒子の、(A)撹拌前、(B)3時間撹拌後及び(C)45時間撹拌後のXRD強度を示す図である。図の横軸は角度(2θ、単位は度)を示し、縦軸は回折X線強度(任意強度)を示している。図11から明らかなように、3時間及び45時間撹拌したNi微粒子のXRDスペクトルにおいて、NiOによるピークが観測されなかった(図11に示す矢印(↓)参照)。また、その結晶性も変化しなかった。
実施例4に係るメカノ触媒としてCo微粒子0.1gを用いた以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Coは、粒径5μmで純度99.0%の試薬(株式会社レアメタリック製製)を用いた。図12は、実施例4のメカノ触媒としてCo微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び白丸印(○)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図12から明らかなように、水素発生量は2.92μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例1と同様にメカノ触媒であるCo微粒子を3時間撹拌の前後において、SEM及びXRD測定を行った。SEM観察によれば、3時間撹拌後の表面は、微粒子が薄くのばされた状態になっていることが分かった。また、XRD測定によれば、3時間撹拌後の表面においては、Co3 4 の生成が観測された。
実施例5に係るメカノ触媒としてCu微粒子0.1gを用いた以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Cuは、粒径10μmで純度99.9%の試薬(株式会社レアメタリック製)を用いた。図13は、実施例5のメカノ触媒としてCu微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び白丸印(○)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図13から明らかなように、水素発生量は0.98μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例1と同様にメカノ触媒であるCu微粒子を45時間撹拌の前後において、SEM及びXRD測定を行った。SEM観察によれば、45時間撹拌後の表面は、微粒子が薄くのばされた状態になっていることが分かった。また、XRD測定によれば、45時間撹拌後の表面においては、Cu2 Oの生成が観測されたが、結晶性の変化は生じなかった。
実施例6に係るメカノ触媒としてFe微粒子0.1gを用いた以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Feは、粒径75μmで純度99.0%の試薬(株式会社レアメタリック製)を用いた。図14は、実施例6のメカノ触媒としてFe微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び白丸印(○)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図14から明らかなように、水素発生量は0.71μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例1と同様にメカノ触媒であるFe微粒子を45時間撹拌の前後において、SEM及びXRD測定を行った。SEM観察によれば、45時間撹拌後の表面は、微粒子がかなり粗い状態になっていることが分かった。また、XRD測定によれば、45時間撹拌後の表面においては、Fe3 4 の生成が観測されたが、結晶性については、Niよりも低下することがわかった。なお、XRD測定によれば、酸化の度合いは、Fe,Cu,Coの順に大きくなることが分かった。
実施例7に係るメカノ触媒としてZn微粒子0.1gを用いた以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Znは、粒径1〜10μmの亜鉛微粉末の特級試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。図15は、実施例7のメカノ触媒としてZn微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び白丸印(○)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図15から明らかなように、水素発生量は2.21μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。また、実施例1と同様にメカノ触媒であるZn微粒子を3時間撹拌の前後において、XRD測定を行ったところ、酸化と結晶性の低下は観測されなかった。
実施例8に係るメカノ触媒としてMo微粒子0.1gを用いた以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Moは、粒径3.0μmで純度99.9%の試薬(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。図16は、実施例8のメカノ触媒としてMo微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び白丸印(○)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図16から明らかなように、水素発生量は0.35μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。また、実施例1と同様にメカノ触媒であるMo微粒子を3時間撹拌の前後において、XRD測定を行ったところ、酸化と結晶性の低下は観測されなかった。
実施例9に係るメカノ触媒としてW(タングステン)微粒子0.1gを用いた以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Wは、粒径8.0μmで純度99.9%の試薬(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。図17は、実施例9のメカノ触媒としてW微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び白丸印(○)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図17から明らかなように、水素発生量は1.10μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。また、実施例1と同様にして、メカノ触媒であるW微粒子を3時間撹拌の前後においてXRD測定を行ったところ、酸化と結晶性の低下は観測されなかった。
実施例10に係るメカノ触媒としてAg微粒子0.1gを用いた以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Agとしては、粒径5〜10μmで純度99.0%の試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。図18は、実施例10のメカノ触媒としてAg微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び白丸印(○)は、それぞれ水素及び酸素を示している。図18から明らかなように、水素発生量は0.4μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。また、実施例1と同様にしてメカノ触媒であるAg微粒子を3時間撹拌の前後においてXRD測定を行ったところ、酸化と結晶性の低下は観測されなかった。
実施例11に係るメカノ触媒としてAu微粒子0.1gを用いた以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Auとしては、粒径150μmで純度99.9%の試薬(株式会社高純度化学研究所製)を用いた図19は、実施例11のメカノ触媒としてAu微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び白丸印(○)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図19から明らかなように、水素発生量は0.25μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。また、実施例1と同様にしてメカノ触媒であるAu微粒子を3時間撹拌の前後においてXRD測定を行ったところ、酸化と結晶性の低下は観測されなかった。
本実施例12に係るメカノ触媒としてPt微粒子0.1gを用いた以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Ptとしては、粒径約5μmで95.0%の試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。図20は、実施例12のメカノ触媒としてPt微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び白丸印(○)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図20から明らかなように、水素発生量は0.12μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。実施例1と同様にしてメカノ触媒であるPt微粒子を3時間撹拌の前後においてXRD測定を行ったところ、酸化と結晶性の低下は観測されなかった。
実施例13に係るメカノ触媒としてSi微粒子0.1gを用いた以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Siとしては、粒径150μmで純度99.9%の試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。水の分解反応の測定から、水素発生量は2.89μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例14に係るメカノ触媒としてZr微粒子0.2gと、撹拌子として三角柱を用い撹拌子の回転速度を500rpmとした以外は、実施例1と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Zrは、粒径45μmで純度99.5%の試薬(和光純薬株式会社製)を用いた。図21は、実施例14のメカノ触媒としてZr微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図21から明らかなように、水素発生量は3.84μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例15に係るメカノ触媒としてSn微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Snは、粒径38μmで純度99.9%の試薬(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。図22は、実施例15のメカノ触媒としてSn微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ水素及び酸素を示している。図22から明らかなように、水素発生量は1.03μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例16に係るメカノ触媒としてCr微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Crは、粒径63〜90μmで純度99.9%の試薬(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。図23は、実施例16のメカノ触媒としてCr微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を示し、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図23から明らかなように、水素発生量は0.93μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例17に係るメカノ触媒としてNb微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Nbは、粒径5〜50μmで純度99.5%の試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。図24は、実施例17のメカノ触媒としてNb微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ水素及び酸素を示している。図24から明らかなように、水素発生量は0.72μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例18に係るメカノ触媒として粒子サイズが50μm及び150μmのTi微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。粒子サイズが50μmのTiは、純度99.9%の試薬(株式会社高純度化学研究所製)を、粒子サイズが150μmのTiは、純度99.9%の試薬(株式会社レアメタリック製)をそれぞれ用いた。粒子サイズが50μm及び150μmのTiの場合における水素発生量は、それぞれ6.10μmol/h、13.43μmol/h、であり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例19に係るメカノ触媒としてAl微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Al微粒子は、粒径75μmで純度99.9%の試薬(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。水素発生量は、3.11μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
本実施例20に係るメカノ触媒としてSi微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。なお、Siは、粒径150μmで純度99.9%の試薬(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。水素発生量は、10.08μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例21に係るメカノ触媒としてケイ素化合物である炭化ケイ素(SiC)微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。SiCは、粒径10〜20μmで純度99.5%の試薬(添川理化学株式会社製)を用いた。図25は、実施例21のメカノ触媒としてSiC微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ水素及び酸素を示している。図25から明らかなように、水素発生量は0.47μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例22に係るメカノ触媒としてAl−Si合金微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Al−Si合金は、Al12:Si88重量比で、粒径50μm、純度99.9%の試薬(フルウチ化学株式会社製)を用いた。図26は、実施例22のメカノ触媒としてAl−Si合金微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図26から明らかなように、水素発生量は7.89μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例23に係るメカノ触媒は、金属ケイ化物としてFeSi微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。FeSiは、粒径30〜200μmで純度99.9%の試薬(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。図27は、実施例23のメカノ触媒としてFeSi微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図27から明らかなように、水素発生量は4.30μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
本実施例24に係るメカノ触媒として金属ケイ化物であるNi2 Si微粒子を0.2gとした以外は、実施例27と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Ni2 Siは、粒径5〜160μmで純度99.9%の試薬(添川理化学株式会社製)を用いた。図28は、実施例24のメカノ触媒としてNi2 Si微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図28から明らかなように、水素発生量は1.78μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例25に係るメカノ触媒として金属ケイ化物であるCrSi2 微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。CrSi2 は、粒径6〜12μmの試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。図29は、実施例25のメカノ触媒としてCrSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図29から明らかなように、水素発生量は8.26μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例26に係るメカノ触媒として金属ケイ化物であるFeSi2 微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。FeSi2 は、粒径75μmで純度99.5%の試薬(添川理化学株式会社製)を用いた。図30は、実施例26のメカノ触媒としてFeSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図30から明らかなように、水素発生量は4.47μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
本実施例27に係るメカノ触媒として金属ケイ化物であるMoSi2 微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。MoSi2 は粒径6〜12μmの試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。図31は、実施例27のメカノ触媒としてMoSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図31から明らかなように、水素発生量は2.24μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例28に係るメカノ触媒として金属ケイ化物であるNbSi2 微粒子を0.2gとした以外は、実施例31と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。NbSi2 は、粒径6〜12μmの試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。図32は、実施例28のメカノ触媒としてNbSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ水素及び酸素を示している。図32から明らかなように、水素発生量は7.69μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例29に係るメカノ触媒として金属ケイ化物であるTaSi2 微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。TaSi2 は、粒径6〜12μmの試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。図33は、実施例29のメカノ触媒としてTaSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ水素及び酸素を示している。図33から明らかなように、水素発生量は9.63μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例30に係るメカノ触媒として金属ケイ化物であるTiSi2 微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。TiSi2 は、化合物のSi濃度が52.5〜55%で粒径6〜12μmの粉末試料(和光純薬工業株式会社製)を用いた。図34は、実施例30のメカノ触媒としてTiSi2 微粒子を用いた場合の水の分解による水素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)、横軸は時間(分)を示す。図34から明らかなように、水素発生量は13.29μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例31に係るメカノ触媒として金属ケイ化物であるWSi2 微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。WSi2 は、粒径6〜12μmの試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。図35は、実施例31のメカノ触媒としてWSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図35から明らかなように、水素発生量は3.21μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例32に係るメカノ触媒として金属ケイ化物であるVSi2 微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。VSi2 は、粒径45μmで純度99.5%の試薬(添川理化学株式会社製)を用いた。図36は、実施例32のメカノ触媒としてVSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図36から明らかなように、水素発生量は15.03μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例33に係るメカノ触媒として金属ケイ化物であるZrSi2 微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。ZrSi2 は、粒径6〜12μmの試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。図37は、実施例33のメカノ触媒としてZrSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ水素及び酸素を示している。図37から明らかなように、水素発生量は11.71μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例34に係るメカノ触媒として金属ケイ化物であるTi5 Si3 微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Ti5 Si3 は、粒径75μmで純度99.5%の試薬(添川理化学株式会社製)を用いた。図38は、実施例34のメカノ触媒としてTi5 Si3 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図38から明らかなように、水素発生量は7.71μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例35に係るメカノ触媒としてAl(OH)3 微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Al(OH)3 は、粒径2〜3μmで純度99.99%の試薬(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。水素発生量は、0.07μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例36に係るメカノ触媒としてTi−Al合金微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Ti−Al合金の組成は、重量%で65:35であった(以下、Ti:Al=65:35wt%と表記する。)なお、Ti−Al合金としては、粒径10〜500μmの試薬(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。図39は、実施例36のメカノ触媒としてTi−Al合金微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図39から明らかなように、水素発生量は5.91μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例37に係るメカノ触媒としてTi−Fe合金微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Ti−Fe合金は、Ti:Fe=46.2:53.8wt%組成の粒径10〜1000μmの粉末試料(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。図40は、実施例37のメカノ触媒としてTi−Fe合金微粒子を用いた場合の水分解による水素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示し、十字印(+)がTi−Fe合金を用いた場合の水素発生量を示している。図40から明らかなように、水素発生量は0.99μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例38に係るメカノ触媒としてTi−Nb合金微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Ti−Nb合金は、Ti:Nb=48.9:51.1wt%組成の粒径100〜200μmの超電導用合金(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。図40は、実施例38のメカノ触媒としてTi−Nb合金微粒子を用いた場合の水分解による水素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示し、黒丸印(●)がTi−Nb合金を用いた場合の水素発生量を示している。図43から明らかなように、水素発生量は0.89μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例39に係るメカノ触媒としてTi−Ni合金微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Ti−Ni合金は、Ti:Ni=50:50wt%組成の粒径5〜700μmの試薬(株式会社高純度化学研究所製)を用いた。図41は、実施例39のメカノ触媒としてTi−Ni合金微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図41から明らかなように、水素発生量は2.30μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例40に係るメカノ触媒としてAl−Ni合金(ラネー型合金)微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Al−Ni合金(ラネー型合金)は、Al:Ni=50:50wt%組成の粒径100μmの試薬(関東化学株式会社製)を用いた。図42は、実施例40のメカノ触媒としてAl−Ni合金(ラネー型合金)微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図42から明らかなように、水素発生量は3.98μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例41に係るメカノ触媒としてデバルタ合金(Cu:Al:Zn=50:45:5wt%組成)微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。デバルタ合金触媒は粒径150μmの試薬(三津和化学薬品株式会社製)を用いた。図43は、実施例41のメカノ触媒としてデバルタ合金微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図43から明らかなように、水素発生量は13.78μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例42に係るメカノ触媒としてラネーニッケル微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。ラネーニッケルは、粒径10μmの試薬(関東化学株式会社製)を用いた。図44は、実施例42のメカノ触媒としてラネーニッケル微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ水素及び酸素を示している。図44から明らかなように、水素発生量は1.79μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例43に係るメカノ触媒としてラネー鉄微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。ラネー鉄は粒径30μmの試薬(三津和化学薬品株式会社製)を用いた。図45は、実施例43のメカノ触媒としてラネー鉄微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図45から明らかなように、水素発生量は17.73μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例44に係るメカノ触媒としてラネーコバルト微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。ラネーコバルトは、粒径30μmの試薬(三津和化学薬品株式会社製)を用いた。図46は、実施例44のメカノ触媒としてラネーコバルト微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)を、横軸は時間(分)を示す。図において黒丸印(●)及び印(+)は、それぞれ、水素及び酸素を示している。図46から明らかなように、水素発生量は5.79μmol/hであり、酸素は発生しないことが分かった。
実施例45に係るメカノ触媒としてAl微粒子とAl(OH)3 微粒子との混合物(Al:Al(OH)3 =50:50wt%)を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Al及びAl(OH)3 は、それぞれ実施例19及び38と同じ試薬を用いた。図47は、実施例45のメカノ触媒としてAl微粒子とAl(OH)3 微粒子との混合物を用いた場合の水分解による水素発生量の時間依存性を示す図である。図の縦軸は生成量(μmol)、横軸は時間(分)を示す。図において印(+)は、AlとAl(OH)3 との混合物(重量比1:1)を示し、比較のために、Al(黒丸印(●))及びAl(OH)3 の水素発生量の時間依存性も示している。図47から明らかなように、Al及びAl(OH)3 の混合物の水素発生量は69μmol/hであり、AlやAl(OH)3 を単独にメカノ触媒として使用した場合よりも水素発生量が大きくなることが分かった。そして、何れの場合にも酸素は発生しなかった。
図48及び図49は、それぞれ、実施例45で比較に用いたメカノ触媒であるAl微粒子の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性と、そのときのXRD強度とを示す図である。図48の縦軸は生成量(μmol)を示し、横軸は時間(時間)を示している。図の約24時間,48時間,72時間に示す点線は、発生した水素の脱気を行った時間である。図48から明らかなように、Alを長時間触媒として用いると、時間の経過につれ水素の発生量が増大することが分かった。
また、図49は、実施例45で比較に用いたメカノ触媒であるAl微粒子の、(A)撹拌前、(B)3時間撹拌後及び(C)96時間撹拌後のXRD強度を示す図である。図の横軸は角度(2θ、単位は度)を示し、縦軸は回折X線強度(任意強度)を示している。図49から明らかなように、時間の経過と共に、Al(OH)3 (図中の矢印(↓)参照)の信号が増大し、Al(OH)3 が生成されていることが分かった。
これにより、Alとその水酸化物であるAl(OH)3 の混合物からなるメカノ触媒においては、混合物となるメカノ触媒よりも、水素の発生量が増加することが分かった。
次に、比較例を説明する。
(比較例1)
比較例1のメカノ触媒としてCo3 4 微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Co3 4 は、粒径1〜3μmでCoとして66.0〜74.0%を含む試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。水素発生量は0.57μmol/hであり、酸素は水素の約1/2発生した。
(比較例2)
比較例2に係るメカノ触媒としてNiO微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。なお、NiOは、粒径5〜10μmで純度99.9%の試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。水素発生量は0.73μmol/hであり、酸素は水素の約1/2発生した。
(比較例3)
比較例3に係るメカノ触媒としてCu2 O微粒子を0.2gとした以外は、実施例14と同様に、水の分解装置1により水の分解と反応生成物の測定を行った。Cu2 Oは、粒径1〜4μmで純度99.5%の試薬(和光純薬工業株式会社製)を用いた。水素発生量は0.30μmol/hであり、酸素は水素の約1/2発生した。
次に、実施例14〜45及び比較例1〜3の対比について説明する。
図50は、実施例14〜45及び比較例1〜3の水素及び酸素発生量を比較した表である。表から明らかなように、従来のメカノ触媒である比較例1〜3が水素と酸素がほぼ化学量論的組成で発生するのに対して、本発明の実施例14〜45においては、水素だけが発生し、酸素が発生しないことが分かる。そして、実施例35のAl(OH)3 以外は、比較例1〜3の酸化物と同等かそれ以上の水素発生量が得られる。特に、実施例18のTi,実施例23のSi,実施例19のAlの水素発生量においても、比較例1〜3の酸化物のそれに比較して、数倍〜10倍以上の水素発生量が得られることが分かった。
また、Ti合金のうち、実施例37のTi−Fe合金及び実施例38のTi−Nb合金の水素発生量は、比較例1〜3の酸化物による水素発生量を上まわり、特にTiSi2 の水素発生量は比較例1〜3の酸化物と比べて数倍〜10倍以上の値が得られることが分かる。
さらに、Si化合物の実施例30のTiSi2 及び実施例33のZrSi2 、また、実施例41のデバルタ合金や実施例43のラネー鉄などは、比較例1〜3の酸化物のそれに比較して、20倍以上の大きな水素発生量が得られることが分かった。そして、本実施例45のAl微粒子とAl(OH)3 微粒子との混合物の水素発生量である69μmol/hは、比較例1〜3の酸化物のそれに比較して、数十倍以上の大きな水素発生量であることが分かった。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることはいうまでもない。
本発明の実施の形態である水の分解装置の構成を模式的に示す図である。 本発明の水分解装置に使用する撹拌子の形状を示す図で、(a)はフラット型、(b)は十字型、(c)は三角柱型である。 実施例1のメカノ触媒としてTi微粒子を用いた場合の水の分解による水素及び酸素の発生量の時間依存性を示す図である。 実施例1のメカノ触媒であるTi微粒子の、(a)撹拌前及び(b)45時間撹拌後のSEM写真である。 実施例1のメカノ触媒であるTi微粒子の、(A)撹拌前及び(B)45時間撹拌後のXRD強度を示す図である。 実施例2のメカノ触媒としてAl微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例2のメカノ触媒であるAl微粒子の、(a)撹拌前及び(b)45時間撹拌後のSEM写真である。 実施例2のメカノ触媒であるAl微粒子の、(A)撹拌前及び(B)45時間撹拌後のXRD強度を示す図である。 実施例3のメカノ触媒としてNi微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例3のメカノ触媒であるNi微粒子の、(a)撹拌前、(b)3時間撹拌後及び(c)45時間撹拌後のSEM写真である。 実施例3のメカノ触媒であるNi微粒子の、(A)撹拌前、(B)3時間撹拌後及び(C)45時間撹拌後のXRD強度を示す図である。 実施例4のメカノ触媒としてCo微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例5のメカノ触媒としてCu微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例6のメカノ触媒としてFe微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例7のメカノ触媒としてZn微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例8のメカノ触媒としてMo微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例9のメカノ触媒としてW微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例10のメカノ触媒としてAg微粒子を用いた場合の水の分解による水素及び酸素の発生量の時間依存性を示す図である。 実施例11のメカノ触媒としてAu微粒子を用いた場合の水の分解による水素及び酸素の発生量の時間依存性を示す図である。 実施例12のメカノ触媒としてPt微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例14のメカノ触媒としてZr微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例15のメカノ触媒としてSn微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例16のメカノ触媒としてCr微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例17のメカノ触媒としてNb微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例21のメカノ触媒としてSiC微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例22のメカノ触媒としてAl−Si微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例23のメカノ触媒としてFeSi微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例24のメカノ触媒としてNi2 Si微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例25のメカノ触媒としてCrSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例26のメカノ触媒としてFeSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例27のメカノ触媒としてMoSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例28のメカノ触媒としてNbSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例29のメカノ触媒としてTaSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例30のメカノ触媒としてTiSi2 微粒子を用いた場合の水の分解による水素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例31のメカノ触媒としてWSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例32のメカノ触媒としてVSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例33のメカノ触媒としてZrSi2 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例34のメカノ触媒としてTi5 Si3 微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例36のメカノ触媒としてTi−Al合金微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例37及び実施例38のメカノ触媒としてTi−Fe合金微粒子及びTi−Nb合金微粒子を用いた場合の水分解による水素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例39のメカノ触媒としてTi−Ni合金微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例40のメカノ触媒としてAl−Ni合金(ラネー型合金)微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例41のメカノ触媒としてデバルタ合金微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例42のメカノ触媒としてラネーニッケル微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例43のメカノ触媒としてラネー鉄微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例44のメカノ触媒としてラネーコバルト微粒子を用いた場合の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例45のメカノ触媒としてAl微粒子とAl(OH)3 微粒子との混合物を用いた場合の水分解による水素発生量の時間依存性を示す図である。 実施例45で比較に用いたメカノ触媒であるAl微粒子の水分解による水素及び酸素発生量の時間依存性示す図である。 実施例45で比較に用いたメカノ触媒であるAl微粒子の、(A)撹拌前、(B)3時間撹拌後及び(C)96時間撹拌後のXRD強度を示す図である。 実施例14〜45及び比較例1〜3の水素及び酸素発生量を比較した表である。
符号の説明
1: 水の分解装置
2: メカノ触媒
3: 懸濁液
4: 反応容器
4a: 生成ガスの取り出し部
4b: 脱気ガスの注入部
5: 撹拌子
5a: フラット型の撹拌子
5b: 十字型の撹拌子
5c: 三角柱型の撹拌子
6: マグネチックスターラー
8: 不活性ガス供給部
10: 恒温槽
12: 不活性ガス源
14: バルブ
20: 測定部
22: 生成物を吸引するローラー
24: 分析装置

Claims (18)

  1. メカノ触媒と水又は水を含む溶液とからなる懸濁液を収容する反応容器と、
    上記反応容器内に配設される撹拌子と、
    上記撹拌子を撹拌する撹拌装置と、を備えたメカノキャタリシスによる水の分解装置において、
    上記メカノ触媒は、金属、半導体、化合物、合金の何れか又は混合した微粒子であり、水を分解することにより主として水素を発生させることを特徴とする、水の分解装置。
  2. さらに、上記懸濁液を脱気する不活性ガス供給部を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の水の分解装置。
  3. メカノ触媒と水又は水を含む溶液とからなる懸濁液を摩擦し攪拌することにより水を分解する方法であって、
    上記メカノ触媒として、金属、半導体、化合物、合金の何れか又は混合した微粒子を用い、水を分解することにより主として水素を発生させることを特徴とする、水の分解方法。
  4. 前記メカノ触媒と水又は水を含む溶液とからなる懸濁液を、反応容器に収容し、攪拌装置により該反応容器と攪拌子の間で前記懸濁液内のメカノ触媒を摩擦し攪拌することを特徴とする、請求項3に記載の水の分解方法。
  5. 前記懸濁液を脱気した後で、水分解を開始することを特徴とする、請求項3に記載の水の分解方法。
  6. 金属、半導体、化合物、合金の何れか又は混合した微粒子から成り、水分解により主として水素を生成することを特徴とする、メカノ触媒。
  7. 前記金属は、Al,Ag,Au,Cr,Cu,Mo,Nb,Pt,Sn,Ti,W,Zn,Zrの中から選ばれる1種又は2種以上の元素の単体微粒子であることを特徴とする、請求項6に記載のメカノ触媒。
  8. 前記金属は、Fe,Co,Niの中から選ばれる1種又は2種以上の元素の単体微粒子であることを特徴とする、請求項6に記載のメカノ触媒。
  9. 前記半導体はSi微粒子であることを特徴とする、請求項6に記載のメカノ触媒。
  10. 前記化合物は、Tiと半導体との化合物であることを特徴とする、請求項6に記載のメカノ触媒。
  11. 前記化合物は、Si化合物であることを特徴とする、請求項6に記載のメカノ触媒。
  12. 前記Si化合物は、SiC,FeSi,Ni2 Si,CrSi2 ,FeSi2 ,MoSi2 ,NbSi2 ,TaSi2 ,TiSi2 ,WSi2 ,VSi2 ,ZrSi2 ,Ti5 Si3 の何れかであることを特徴とする、請求項11に記載のメカノ触媒。
  13. 前記合金は、TiとTi以外の元素との合金であることを特徴とする、請求項6に記載のメカノ触媒。
  14. 前記Ti以外の元素がAl,Fe,Nb,Niの何れかであることを特徴とする、請求項13に記載のメカノ触媒。
  15. 前記合金は、Al−Si合金,Al−Ni合金(ラネー型合金),デバルタ合金の何れかであることを特徴とする、請求項6に記載のメカノ触媒。
  16. 前記合金は、ラネーニッケル,ラネー鉄,ラネーコバルトの何れかであることを特徴とする、請求項6に記載のメカノ触媒。
  17. 前記微粒子は、金属と水酸化金属の混合物であることを特徴とする、請求項6に記載のメカノ触媒。
  18. 前記金属はAlであり、前記水酸化金属はAl(OH)3 であることを特徴とする、請求項17に記載のメカノ触媒。
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