JP2005168897A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 洗浄対象物を極力綺麗に仕上げることが可能であり、使用者に不衛生な印象を与えることのない食器洗浄機を提供する。
【解決手段】 洗浄水を循環流動及び排水しながら、洗浄対象物の洗浄、すすぎ、乾燥をこの順で行う洗浄乾燥処理を実行する洗浄手段Kと、循環流動及び排水される洗浄水に濾過作用するフィルター9と、洗浄手段Kの運転を制御する制御手段Hとが設けられた食器洗浄機であって、制御手段Hが、洗浄乾燥処理における洗浄の途中、洗浄後、又は、すすぎの途中に、フィルター9で捕集した残滓を除去するために一旦運転を停止する残滓除去用の運転停止処理を実行する。
【選択図】 図3
【解決手段】 洗浄水を循環流動及び排水しながら、洗浄対象物の洗浄、すすぎ、乾燥をこの順で行う洗浄乾燥処理を実行する洗浄手段Kと、循環流動及び排水される洗浄水に濾過作用するフィルター9と、洗浄手段Kの運転を制御する制御手段Hとが設けられた食器洗浄機であって、制御手段Hが、洗浄乾燥処理における洗浄の途中、洗浄後、又は、すすぎの途中に、フィルター9で捕集した残滓を除去するために一旦運転を停止する残滓除去用の運転停止処理を実行する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、洗浄水を循環流動及び排水しながら、洗浄対象物の洗浄、すすぎ、乾燥をこの順で行う洗浄乾燥処理又は洗浄対象物の洗浄、すすぎをこの順で行う洗浄処理を実行する洗浄手段と、循環流動及び排水される洗浄水に濾過作用するフィルターと、前記洗浄手段の運転を制御する制御手段とが設けられた食器洗浄機に関する。
上記構成の食器洗浄機においては、洗浄水を循環流動させながら洗浄対象物の洗浄を行うと、洗浄対象物に付着している残滓が洗浄作用によって食器などの洗浄対象物から取り除かれることになるが、洗浄対象物から取り除かれた残滓が食器洗浄機の内部において洗浄水と共に流動することにより洗浄対象物に再度付着することを防止するために、洗浄水に濾過作用するフィルターを備えて、このフィルターによって上記したような残滓を捕集するようにしている。従って、このフィルターは、例えば洗浄対象物を収納して洗浄するための洗浄用空間の底部等に備えられて容易に取り外すことが可能な状態で装着されることになる。
ところで、このような食器洗浄機においては使用者の設定内容に応じて選択可能な複数の運転コースとして、洗浄対象物の洗浄、すすぎ、乾燥をこの順で行う洗浄乾燥処理を行う運転コース、洗浄対象物の洗浄、すすぎをこの順で行う洗浄処理を行う運転コース、洗浄対象物に付着するおおまかな汚れを落としておくために予備的に洗浄対象物を洗浄する予洗い運転コース、洗浄対象物の乾燥処理だけを行う乾燥のみ運転コース等を備える構成のものがある。尚、前記予洗い運転コースは、前記洗浄乾燥処理を行う運転コースや前記洗浄処理を行う運転コースを実行する前に予備的に洗浄を行う場合に用いられるものである。そして、制御手段は、使用者によっていずれかの運転コースが選択されると、その運転コースに対応する状態で洗浄手段の運転を制御することになる。
前記各運転コースについて説明を加えると、前記洗浄乾燥処理では、洗浄水を循環流動させながら洗浄対象物の洗浄を行い洗浄対象物に付着している汚れを取り除いた後にその洗浄水を排出させ、新たな洗浄水を用いてすすぎを行って洗浄水を排出させ、その後乾燥を行って処理を終了させることになる。又、前記洗浄処理を行う運転コースでは、洗浄水を循環流動させながら洗浄対象物の洗浄を行い洗浄対象物に付着している汚れを取り除いた後にその洗浄水を排出させ、新たな洗浄水を用いてすすぎを行って洗浄水を排出させ、そのまま処理を終了させることになる。前記予洗い運転コースでは、洗浄水を循環流動させながら洗浄対象物の洗浄を行い洗浄対象物に付着している汚れを取り除いた後にその洗浄水を排出させることになるが、前記洗浄乾燥処理を行う運転コースや前記洗浄処理を行う運転コースでは、洗浄行程が約20分間程度行われるのに対しておおまかな汚れを落とすため予洗い運転コースでは約5分間程度の短い洗浄が行われる。
上述したように前記洗浄乾燥処理及び前記洗浄処理ではいずれにおいても、すすぎ行程においては、洗浄行程にて汚れた洗浄水ではなく新たな洗浄水を用いてすすぎを行うようになっている。そして、前記制御手段は、手動式の入力操作部の操作に基づいて上述したような洗浄乾燥処理又は洗浄処理の実行が指令されると、その指令された処理が終了するまで洗浄手段の運転を継続して実行するようになっており、その指令された処理が終了した後に使用者がフィルターに捕集された残滓を取り除くことが可能な構成となっていた(例えば、特許文献1参照。)。
上記従来構成においては、洗浄水を循環流動させながら洗浄対象物の洗浄を行った後にその洗浄水を排出して、新たな洗浄水を用いて洗浄対象物に対してすすぎを行うようにしているが、このすすぎ行程においても、洗浄水に対して濾過作用するためにフィルターを通過させる状態で洗浄水を循環流動させながらすすぎを行うことになる。そのため、残滓が残っているフィルターを通過することで例えば細かな残滓等が洗浄水と共に循環流動して洗浄対象物を再度汚してしまうおそれがある。このようにすすぎ行程において汚染されてしまうと、洗浄対象物が汚れたままの状態で全ての作業行程が終了することになる。
しかも、全ての作業行程が終了して洗浄用空間から洗浄対象物を取り出すときにおいて、その洗浄用空間の内部に備えられているフィルターに残滓が残った状態となるものであるから、使用者に対して不衛生な印象を与えるおそれもあった。
しかも、全ての作業行程が終了して洗浄用空間から洗浄対象物を取り出すときにおいて、その洗浄用空間の内部に備えられているフィルターに残滓が残った状態となるものであるから、使用者に対して不衛生な印象を与えるおそれもあった。
尚、上記した予洗い運転コースを備える場合には、先に、この予洗い運転コースを実行して洗浄対象物に付着するおおまかな汚れを落としたのちにフィルターに捕集された残滓を取り除き、その後、前記洗浄乾燥処理を行う運転コース又は前記洗浄処理を行う運転コースを実行することにより、全ての作業行程が終了したときにフィルターに残滓が残ることがないようにすることも考えられる。しかし、このような予洗い運転コースでは、洗浄時間が短い等のために、洗浄対象物に付着した残滓を完全に取り除くことは難しく、再度、前記洗浄乾燥処理を行う運転コース又は前記洗浄処理を行う運転コースを実行したときに、フィルターに残滓が残るおそれがあり、又、前記洗浄乾燥処理を行う運転コース又は前記洗浄処理を行う運転コース以外に、予洗い運転コースを合わせて行う必要があるから、それだけ洗浄が必要以上に長く行われることになり、エネルギーの無駄な消費が多くなったり、運転時間が不必要に長くかかる不利があり、残滓処理の方法としては適切なものではなかった。
本発明は、洗浄を必要以上に長く行うことなく、洗浄対象物を極力綺麗に仕上げることが可能であり、使用者に不衛生な印象を与えることのない食器洗浄機を提供することを目的としている。
本発明の第1特徴構成は、洗浄水を循環流動及び排水しながら、洗浄対象物の洗浄、すすぎ、乾燥をこの順で行う洗浄乾燥処理又は洗浄対象物の洗浄、すすぎをこの順で行う洗浄処理を実行する洗浄手段と、循環流動及び排水される洗浄水に濾過作用するフィルターと、前記洗浄手段の運転を制御する制御手段とが設けられた食器洗浄機であって、前記制御手段が、前記洗浄乾燥処理又は前記洗浄処理における洗浄の途中、洗浄後、又は、すすぎの途中に、前記フィルターで捕集した残滓を除去するために一旦運転を停止する残滓除去用の運転停止処理を実行するように構成されている点にある。
第1特徴構成によれば、制御手段が、洗浄乾燥処理又は洗浄処理における洗浄の途中、洗浄後、又は、すすぎの途中に、残滓除去用の運転停止処理を実行することにより、一旦運転が停止することになるから、装置の使用者は、その残滓除去用の運転停止処理により運転が停止している状態においてフィルターに捕集されている残滓を洗浄用空間の内部から取り除くことができる。そして、このように残滓を取り除いたのちにおいて、一旦停止した運転を再開させたのちには、残滓の無い状態でフィルターを通過させて洗浄水を循環流動させながら、洗浄対象物の洗浄の残りの行程やすすぎを行うことができるので、洗浄対象物が再汚染されるおそれがない。
つまり、例えば、先に予洗い運転を実行してその予洗い運転が終了したのちに残滓を取り除いて洗浄乾燥処理又は洗浄処理を行うようにしなくても、洗浄用空間の内部に残滓が残らない状態で洗浄の残りの行程やすすぎを行うことにより、洗浄対象物を汚れの少ない綺麗な状態に仕上げることが可能となる。しかも、洗浄乾燥処理又は洗浄処理における全ての作業行程が終了して洗浄対象物を取り出すときに、洗浄対象物が収納される洗浄用空間内に残滓が残っていないので使用者にとって衛生面で良好な印象を与えることになる。
従って、洗浄を必要以上に長く行うことなく、洗浄対象物を極力綺麗に仕上げることが可能であり、使用者に不衛生な印象を与えることのない食器洗浄機を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記制御手段が、前記残滓除去用の運転停止処理を実行したときに、残滓除去作業を促すために報知手段を作動させる報知処理を実行し、且つ、その後、運転再開条件が満たされると、前記洗浄乾燥処理又は洗浄処理を再開するように構成されている点にある。
第2特徴構成によれば、前記残滓除去用の運転停止処理を実行したときに報知処理を実行する構成となっているから、装置の使用者に対して残滓除去作業を促すことになるので、フィルターに捕集されている残滓を装置外部に取り除く作業が確実に行われることになり、誤って残滓の除去作業が行われないまま次の作業行程に移行するという不都合を回避させることが可能となる。そして、その後、制御手段は、運転再開条件が満たされると洗浄乾燥処理又は洗浄処理を再開することになるから、洗浄用空間の内部に残滓が残らない状態で適正に運転を再開させることができる。
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、前記洗浄手段を備えた洗浄槽が、洗浄機本体に対して、水平又は略水平方向に沿って挿脱自在に構成され、前記フィルターが、前記洗浄槽の前面部又は前記洗浄機本体から引き出したときに露呈する前記洗浄槽の側面部に着脱自在に装着されている点にある。
第3特徴構成によれば、洗浄槽内において残滓を捕集するフィルターが、洗浄槽の前面部又は洗浄機本体から引き出したときに露呈する洗浄槽の側面部に着脱自在に装着されることになるから、例えば、フィルターに捕集された残滓を取り除くためにフィルターを着脱させる場合には、洗浄槽の前面部又は洗浄機本体から引き出したときに露呈する洗浄槽の側面部から行うことになる。
例えば、フィルターを洗浄槽の上部側の開口を通して着脱するような構成であれば、使用者が洗浄槽の内部に備えられているフィルターを取り出して残滓を取り除く作業を行う場合に、フィルターの取り出しの邪魔にならないように洗浄槽内に収納されている洗浄対象物を一旦取り出してからフィルターを取り出して残滓を取り除いたのち、再度、洗浄対象物を洗浄槽内に収納させるといった煩わしい作業が必要となるが、上記構成によれば、フィルターの着脱作業を、洗浄槽から洗浄対象物を取り出す等といった煩わしい手間をかけずに、洗浄槽の前面部又は洗浄槽の側面部に対する着脱操作により簡単に行えるものとなる。
以下、本発明に係る食器洗浄機の実施形態を図面に基づいて説明する。
この食器洗浄機は、図1〜図3に示すように、前面部が開口された洗浄機本体1と、その洗浄機本体1に対して内部に収納される収納位置と外方に引き出される引き出し位置とにわたり移動可能な洗浄槽2と、洗浄槽2が洗浄機本体1に対して前記収納位置に収納された状態で洗浄槽2の上面部を閉塞し、かつ、洗浄槽2を洗浄機本体1から引き出した状態で洗浄槽2の上面部を開口させる内蓋部3と、食器洗浄機の運転を制御する制御部Hなどから構成されている。
この食器洗浄機は、図1〜図3に示すように、前面部が開口された洗浄機本体1と、その洗浄機本体1に対して内部に収納される収納位置と外方に引き出される引き出し位置とにわたり移動可能な洗浄槽2と、洗浄槽2が洗浄機本体1に対して前記収納位置に収納された状態で洗浄槽2の上面部を閉塞し、かつ、洗浄槽2を洗浄機本体1から引き出した状態で洗浄槽2の上面部を開口させる内蓋部3と、食器洗浄機の運転を制御する制御部Hなどから構成されている。
前記洗浄槽2には、図3に示すように、洗浄槽2に水を供給する給水路4および洗浄槽2内の水を排水する排水路5が接続され、給水路4を開閉する給水弁6が設けられ、排水路5には排水ポンプ7が設けられている。前記洗浄槽2の底部には、洗浄槽2内に供給された洗浄水としての水が貯留され、洗浄槽2の最深部となって洗浄水としての水が貯留されるように構成された凹み部8が設けられ、凹み部8の上面部の開口部には、図2に示すように、フィルター9が装着されている。この凹み部8には、前述の排水路5と、洗浄槽2内に貯留される洗浄水を洗浄ポンプ10により循環流動させるための搬送路11が接続されている。
前記洗浄槽2の内部には、洗浄ポンプ10により送り出される水を洗浄槽2の内部空間に向けて勢いよく噴出させる洗浄ノズル12、洗浄水を加熱するための加熱手段としての電気式のヒータ13、洗浄槽1の底部に貯留される洗浄水が設定水位まで貯留されたことを検出する水位センサ14等が設けられている。
又、洗浄槽2の内部の洗浄用空間には、食器などの被洗浄物を収納載置する食器収納かご15が取り出し自在に収納され、乾燥用ファン16の作動により機外の空気を洗浄槽2内に給気する給気口17及び洗浄空間2内の気体を機外に排出する排気口18が設けられている。
洗浄機本体1の内側には、洗浄槽2を洗浄機本体1に対して収納位置と引き出し位置とにわたりスライド移動自在に支持する左右一対のスライド機構19が設けられ、このスライド機構19によって、洗浄槽2が水平姿勢またはほぼ水平姿勢に維持された状態で、洗浄機本体1に対して収納される収納位置と洗浄機本体1から引き出された引き出し位置とにわたり移動操作自在に構成されている。前記洗浄槽2の前面部には、洗浄機本体1を開閉する扉部20が設けられ、その扉部20の上部外面側の左右中央箇所には、洗浄槽2を洗浄機本体1から引き出すための把手部21が設けられている。そして、洗浄槽2を洗浄機本体1に収納すると扉部20にて洗浄機本体1の前面部を閉塞するように構成されている。尚、前記排気口18は、把手部21の左側つまり、扉部20の上部外面側の左側箇所に設けられている。
前記把手部21の内部側箇所には、洗浄機本体1の端縁部との接合状態を検出することによって、洗浄槽2が洗浄機本体1に収納されている収納状態であるか否かを検出する収納状態検出センサ22が設けられている。
そして、洗浄槽2を洗浄機本体1から引き出した状態で、食器等の洗浄対象物を食器収納かご15に収納したり取り出すことが可能なように構成され、洗浄槽2を洗浄機本体1に収納した状態で、給水弁6、洗浄ポンプ10、排水ポンプ7、洗浄ノズル12、ヒータ13、乾燥用ファン16などを作動させて、後述するような洗浄運転、すすぎ運転、排水運転や乾燥運転などの各運転を行うように構成されている。
前記内蓋部3は、詳細な説明は省略するが、図外のコイルスプリングやカム機構を利用して、洗浄槽2の収納方向への移動および引き出し方向への移動に連動して、収納方向および引き出し方向に移動させるとともに、洗浄槽2の上面部に対して上下動させて、洗浄槽2を収納位置まで移動させると、内蓋部3にて洗浄槽2の上面部を閉塞し、洗浄槽2を洗浄機本体1から引き出した状態で洗浄槽2の上面部を開口させるように構成されている。
前記フィルター9は、循環流動又は排水される洗浄水に濾過作用し且つ捕集物を収納保持するためのものであり、図4に示すように、凹み部8の周縁に沿った形状の周縁部9aと、その内側に形成された多孔状部9bと、周縁部9aに上方に突出する状態で設けられた把手部9cによって構成されている。また、フィルター9は、凹み部8の上面開口部の周縁部23に載置支持されて、洗浄ノズル12や食器収納かご15に対して、その設置空間を干渉することがないように、上方側に移動させて取り外しできるように装着されている。
前記フィルター9は、フィルター9の上方を覆う状態で設けられた食器収納かご15を上下方向に挿通させて、洗浄槽2の上面の開口部から取り外し並びに装着できるように構成されている。そして、このフィルター9は、食器収納かご15を取り外すことなく、フィルター9を洗浄槽2の底面部から上方側へ移動させて容易に取り外すことができるようになっている。説明を加えると、図6に示すように、最初に、洗浄槽2の底面部に装着されたフィルター9を上方に略水平に持ち上げ、食器収納かご15を挿通させるときには、フィルター9を傾斜姿勢にし、把手部9cが上位側となるようにフィルター9の一方側を持ち上げる状態にする。次に、そのままの傾斜姿勢を維持しながら、食器収納かご15を挿通させ、洗浄槽2の上面の開口部に向けて移動させていくことになる。
洗浄動作やすすぎ動作によって洗い落とされた汚れや残滓が洗浄水とともに凹み部8に貯留され、この貯留されている洗浄水は、洗浄運転のときには循環され、洗浄運転が終了すると排水されることになる。この循環または排水される洗浄水に対して、前記フィルター9が濾過作用することとなり、洗い落とされた汚れや残滓が、捕集物として回収保持される。そして、この捕集物を除去するために、フィルター9を、食器収納かご15を取り外すことなく、洗浄槽2の底面部から上方側に移動させて取り外すことによって、容易に捕集物を除去できるものとなっている。
前記扉部20の上部外面側の右側箇所には、運転用の各種の操作を行う操作部Sが設けられている。この操作具Sは、図5に示すように、洗浄乾燥処理の運転開始及び運転停止を指令する運転指令手段として運転スイッチ24と、音声によって後述するような報知作動を行う報知手段としてのスピーカ25、電源の入切を行う電源スイッチ26、各種の運転コースのいずれかに切り換え設定するコース選択スイッチ27、及び、どの運転コースが選択されているかを示す複数のコース表示ランプ28等が備えられている。
前記制御部Hは、マイクロコンピュータを利用して構成され、操作部Sからの指令に基づいて、複数の運転コースのうち指令された運転コースに対応させて洗浄手段Kの運転を制御するように構成されている。複数の運転コースについて説明すると、洗浄動作、2回のすすぎ動作、仕上げすすぎ動作、乾燥動作の順に洗浄乾燥手段Kを運転させる標準運転コース、洗浄動作、3回のすすぎ動作、仕上げすすぎ動作、乾燥動作の順に洗浄乾燥手段Kを運転させる念入り運転コース、運転の順序は標準運転コースと同じであるが各運転の時間が短いスピーディ運転コース、洗浄動作、2回のすすぎ動作、仕上げすすぎ動作の順に洗浄乾燥手段Kを運転させる快速運転コース、乾燥動作のみ運転させる乾燥のみ運転コース、及び、加熱されない洗浄水にて洗浄を行う予洗い運転コースなど各種の運転コースを選択できるように構成されている。尚、すすぎ動作のときの洗浄水を温度を高温に設定する高温すすぎ運転モードにも切り換え可能である。
ちなみに、この食器洗浄機では、洗浄、すすぎ、乾燥をこの順で行う洗浄乾燥処理として、標準運転コース、念入り運転コース、スピーディ運転コースが対応しており、洗浄対象物の洗浄、すすぎをこの順で行う洗浄処理として快速運転コースが対応する。
そして、制御部Hは、前記洗浄乾燥処理における洗浄が終了した後に、フィルター9で捕集した残滓を除去するために一旦運転を停止する残滓除去用の運転停止処理を実行するように構成されている。又、その残滓除去用の運転停止処理を実行したときに、残滓除去作業を促すためにスピーカ25の音声による報知作動を実行する報知処理を実行し、且つ、その後、運転再開条件が満たされると、前記洗浄乾燥処理を再開するように構成されている。
以下、標準運転コースを例にとって制御部Hの制御動作についてフローチャートに基づいて説明を加える。
図7に示すように、電源スイッチ26がオン操作されている状態において、収納状態検出センサ22の検出情報により洗浄槽2が洗浄機本体1に収納されている収納状態であることが検出され、且つ、操作部Sの運転スイッチ24がON操作されて運転の開始が指令されると(ステップ1、2)、洗浄運転、すすぎ運転、乾燥運転の順に洗浄手段Kを運転させる(ステップ3〜5)。
図7に示すように、電源スイッチ26がオン操作されている状態において、収納状態検出センサ22の検出情報により洗浄槽2が洗浄機本体1に収納されている収納状態であることが検出され、且つ、操作部Sの運転スイッチ24がON操作されて運転の開始が指令されると(ステップ1、2)、洗浄運転、すすぎ運転、乾燥運転の順に洗浄手段Kを運転させる(ステップ3〜5)。
以下、洗浄運転、すすぎ運転、乾燥運転の各運転の動作について、図8〜図10のフローチャートに基づいて説明を加える。
前記洗浄運転の動作について説明すると、図8に示すように、まず、水位センサ14により洗浄水が設定水位まで貯留されたことが検出されると、排水ポンプ7を作動させて、洗浄槽2内の湯水を排水させる初期動作を行う(ステップ10)。そして、洗浄槽2に湯水が溜まっていない状態において、給水弁6を開弁して給水路4を通して洗浄槽2内に洗浄水を給水し、水位センサ14により洗浄水が設定水位まで貯留されたことが検出されると給水弁6を閉じる給水動作を行う(ステップ11)。その後、洗浄ポンプ10およびヒータ13を作動させて、洗浄水を洗浄ノズル12から被洗浄物に向けて噴出する洗浄動作を洗浄運転用設定時間だけ行ったのち、その洗浄動作を停止して、排水ポンプ7を作動させて洗浄槽2内の洗浄水を排水する排水動作を行う(ステップ12〜15)。
前記洗浄運転の動作について説明すると、図8に示すように、まず、水位センサ14により洗浄水が設定水位まで貯留されたことが検出されると、排水ポンプ7を作動させて、洗浄槽2内の湯水を排水させる初期動作を行う(ステップ10)。そして、洗浄槽2に湯水が溜まっていない状態において、給水弁6を開弁して給水路4を通して洗浄槽2内に洗浄水を給水し、水位センサ14により洗浄水が設定水位まで貯留されたことが検出されると給水弁6を閉じる給水動作を行う(ステップ11)。その後、洗浄ポンプ10およびヒータ13を作動させて、洗浄水を洗浄ノズル12から被洗浄物に向けて噴出する洗浄動作を洗浄運転用設定時間だけ行ったのち、その洗浄動作を停止して、排水ポンプ7を作動させて洗浄槽2内の洗浄水を排水する排水動作を行う(ステップ12〜15)。
前記排水動作が終了すると、その時点で一旦運転を停止させる残滓除去用の運転停止処理を実行する(ステップ16)。そして、スピーカ25を作動させて残滓除去作業を促すために音声による報知作動を実行する(ステップ17)。この音声による報知作動としては、例えば、「フィルターのゴミを取り除いてください」というような音声情報を発することで使用者にフィルター9に堆積している残滓を除去する作業を促すことになる。尚、音声情報は上記した表現に限らず各種の表現を使用することができる。
このとき、使用者は、洗浄槽2を洗浄機本体1から引き出して、上面の開口部を通して、フィルター9の上方側に位置している洗浄対象物を取り出した後に、フィルター9を取り出して残滓を廃棄させることになる。又、その後、取り出した洗浄対象物を洗浄槽2内に収納して洗浄槽2をスライドさせて洗浄機本体1に収納して、再度、運転スイッチ24をオン操作して運転を再開させることになる。
運転スイッチ24がオン操作されたことが検出され、且つ、収納状態検出センサ22の検出情報により洗浄槽2が洗浄機本体1に収納されている収納状態であることが検出されると、ステップ3のすすぎ運転に移行することになる(ステップ18、20)。このとき、運転停止状態になってから待機用設定時間(例えば、約5分間)が経過すると、運転スイッチ24がオンされていなくても、収納状態検出センサ22の検出情報により洗浄槽2が洗浄機本体1に収納されている収納状態であることが検出されると、すすぎ運転に移行することになる(ステップ18、19、20)。前記待機用設定時間は5分間に限られるものではなく、5〜10分間程度のうちの適当な時間に設定されることになる。
従って、運転スイッチ24がオン操作されたことが検出され、且つ、収納状態検出センサ22の検出情報により洗浄槽2が洗浄機本体1に収納されている収納状態であることが検出されるか、又は、運転停止状態になってから待機用設定時間が経過しており、且つ、収納状態検出センサ22の検出情報により洗浄槽2が洗浄機本体1に収納されている収納状態であることが検出されると、前記運転再開条件が満たされたものとして前記洗浄乾燥処理を再開することになる。
前記すすぎ運転の動作について説明すると、図9に示すように、上述の洗浄運転における給水動作と同様の給水動作を行い、洗浄槽2の底部にすすぎ水を設定水位貯留させたのち、洗浄ポンプ10およびヒータ13を作動させて、ヒータ13にて加熱されたすすぎ水により被洗浄物のすすぎを設定時間の間行うすすぎ動作を行ったのちに、排水ポンプ7を作動させて洗浄槽2の底部に貯留されたすすぎ水を排水する排水動作を行う(ステップ21〜23)。
そして、給水動作、すすぎ動作、排水動作の一連の動作の実行回数をカウントして、その実行回数が2回になると(ステップ24,25)、再度、給水動作を行ったのち(ステップ26)、洗浄ポンプ10およびヒータ13を作動させて、ヒータ13にて加熱されたすすぎ水により被洗浄物のすすぎを行うとともに、図示しない温度センサにより検出される、すすぎ水の温度が仕上げ用設定温度になるまで、洗浄ポンプ10およびヒータ13の作動を継続させる仕上げすすぎ動作を行う(ステップ27)。そして、すすぎ水の温度が仕上げ用設定温度になり、仕上げすすぎ動作が終了すると、すすぎ運転を終了して排水動作を実行し、乾燥運転に移行することになる(ステップ28)。
前記乾燥運転の動作について説明すると、図10に示すように、ヒータ13を作動させるとともに乾燥用ファン16を作動させる加熱乾燥動作を行い、その加熱乾燥動作を加熱乾燥用設定時間が経過するまで継続させる(ステップ31,32)。そして、加熱乾燥用設定時間が経過すると、ヒータ13を停止させて乾燥用ファン16を作動させる送風乾燥動作を行い、その送風乾燥動作を送風乾燥用設定時間が経過するまで継続させる(ステップ33,34)。その後、送風乾燥用設定時間が経過すると、乾燥用ファン16を停止させて、乾燥運転を終了するようにしている。
以上の制御部Hの制御動作の説明では、標準運転コースを例にとって説明したが、運転コースとして快速運転コースが設定されている場合には、上記したような標準運転コースにおける前記乾燥運転は行われず、上述のすすぎ運転が終了すると全ての処理行程が終了することになる。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、洗浄槽2の上面の開口部を通してフィルターを取り出す構成としたが、このような構成に代えて、前記フィルターが、洗浄機本体から引き出したときに露呈する洗浄槽の側面部に着脱自在に装着される構成としてもよい。
すなわち、図11、図12に示すように、洗浄槽2を洗浄機本体1から引き出した状態において露呈する洗浄槽側面部に、洗浄槽2内部の凹み部8に装着されて濾過作用する位置に対してフィルター9を挿脱するための取付用開口部30が形成されており、その取付用開口部30に対して挿脱方向Aへの挿脱によりフィルター9が着脱できるように構成するものでもよい。
説明を加えると、前記フィルター9は、図13、図14に示すように、循環又は排水される洗浄水に濾過作用し且つ捕集物を収納保持のための長尺状に半円筒状に形成された多孔状部32を備え、その一端部にはそれと同径の円筒部33、その円筒部33よりも大径の大径円筒部34、及び、その大径円筒部34よりも大径となる円筒状の係合作用部35が順に形成されている。前記多孔状部32は、洗い落とされた汚れや残滓を捕集する濾過作用を奏する多孔状に構成されている。そして、前記係合作用部35には、図示しないリミットスイッチと当接する係合部36、4個のL字状の切り欠き37、回動操作用のつまみ38が形成されている。なお、前記切り欠き37は、係合作用部35の周方向に等間隔となるように、90度毎に形成されている。
前記洗浄槽2における取付用開口部30から凹み部8の間には、フィルター9を挿脱するための挿脱用筒部39が形成されており、その挿脱用筒部39の洗浄槽内部側は、フィルター9の円筒部33と嵌合する小径の嵌合部40が形成され、挿脱用筒部39の洗浄槽外部側は、大径円筒部34と嵌合する大径の嵌合部41が形成されている。また、凹み部8の形成箇所には、フィルター9を載置支持するフィルター支持部42が形成されている。前記小径の嵌合部40と前記大径の嵌合部41の段差部には、漏水防止のためのシール部材43が、フィルター9における大径円筒部34と円筒部33の段差部と当接するように設けられている。また、取付用開口部30の外周面には、前記フィルター9の係合作用部35に形成した切り欠き37と係合する4個の固定ピン44が突出状態で設けられている。このようにして、洗浄槽内部に貯留されている水が漏出しないようにシール部材43によりシールされた状態で確実にフィルター9が位置保持される構成となっている。尚、凹み部8には、フィルター9に洗浄物が流れやすくなるようにフィルターガイド31が設けられている。
又、前記フィルターが洗浄槽の側面部に着脱自在に装着される構成に代えて、前記フィルターが洗浄槽の前面部に前面側から着脱自在に装着される構成としてもよい。
すなわち、図15、図16に示すように、洗浄槽2の前面の扉部20に、洗浄槽2内部の凹み部8に装着されて濾過作用する位置に対してフィルター9を挿脱するための取付用開口部30が形成されており、その取付用開口部30に対して挿脱方向Bへの挿脱によりフィルター9が着脱できるように構成するものでもよい。
すなわち、図15、図16に示すように、洗浄槽2の前面の扉部20に、洗浄槽2内部の凹み部8に装着されて濾過作用する位置に対してフィルター9を挿脱するための取付用開口部30が形成されており、その取付用開口部30に対して挿脱方向Bへの挿脱によりフィルター9が着脱できるように構成するものでもよい。
尚、フィルター9の構成、並びに、フィルター9を挿脱自在に且つ水が漏出しないようにシールされた状態で位置保持させる構成としては、図13、図14に示すような洗浄槽2の側面部に着脱自在に装着する構成と同じような構成をそのまま適用して構成することが可能である。尚、この場合、扉部20の前面部において、フィルター9の外方側を蓋体によって覆うようにして美観を損ねることがないようにするとよい。
このように、洗浄槽の前面側から着脱自在に装着可能な構成とすると、前記残滓除去用の運転停止処理を実行したときに、洗浄槽を引き出すことなく、収納位置にある状態でフルターを取り外すことが可能となり、煩わしさがなく使い勝手がよいものとなる。
(2)上記実施形態では、前記洗浄乾燥処理における洗浄が終了した後に、前記残滓除去用の運転停止処理を実行する構成としたが、このような構成に代えて、すすぎ運転の途中において前記残滓除去用の運転停止処理を実行する構成としてもよい。
すなわち、すすぎ運転における1回目のすすぎ動作が終了した後、又は、2回目のすすぎ動作が終了した後に、前記残滓除去用の運転停止処理を実行する構成としてもよい。
又、前記洗浄乾燥処理における洗浄が行われている途中において、前記残滓除去用の運転停止処理を実行する構成としてもよい。
すなわち、すすぎ運転における1回目のすすぎ動作が終了した後、又は、2回目のすすぎ動作が終了した後に、前記残滓除去用の運転停止処理を実行する構成としてもよい。
又、前記洗浄乾燥処理における洗浄が行われている途中において、前記残滓除去用の運転停止処理を実行する構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、すすぎ運転において、すすぎ動作を2回行ったのち、仕上げすすぎ動作を行うようにしているが、すすぎ動作の回数については適宜変更が可能であり、例えば、すすぎ動作を3回以上行うようにしたり、すすぎ動作を1回だけ行う構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、前記残滓除去用の運転停止処理を実行したときに、残滓除去作業を促すために報知手段を作動させる報知処理を実行する構成として、報知手段として、言葉による音声情報にて報知を行う構成としたが、このような報知処理としては、ブザーを鳴動させる構成としたり、ランプを点灯させることにより報知を行う等、各種の形態で実施することができる。又、このような報知手段による報知処理を実行しない構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、前記洗浄手段として、運転コースの違いに応じて、洗浄乾燥処理と洗浄処理とを夫々実行可能な構成としたが、洗浄手段としては、このような構成に限らず、洗浄乾燥処理及び洗浄処理のうちいずれか一方だけを行う構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、本発明にかかる食器洗浄機として、洗浄槽が洗浄機本体に対して内部に収納される収納位置と外方に引き出される引き出し位置とにわたり移動可能に設けられるスライド式の食器洗浄機に適応した例を示したが、スライド式以外の食器洗浄機にも適応可能である。
1 洗浄機本体
2 洗浄槽
9 フィルター
25 報知手段
H 制御手段
K 洗浄手段
2 洗浄槽
9 フィルター
25 報知手段
H 制御手段
K 洗浄手段
Claims (3)
- 洗浄水を循環流動及び排水しながら、洗浄対象物の洗浄、すすぎ、乾燥をこの順で行う洗浄乾燥処理又は洗浄対象物の洗浄、すすぎをこの順で行う洗浄処理を実行する洗浄手段と、
循環流動及び排水される洗浄水に濾過作用するフィルターと、
前記洗浄手段の運転を制御する制御手段とが設けられた食器洗浄機であって、
前記制御手段が、
前記洗浄乾燥処理又は前記洗浄処理における洗浄の途中、洗浄後、又は、すすぎの途中に、前記フィルターで捕集した残滓を除去するために一旦運転を停止する残滓除去用の運転停止処理を実行するように構成されている食器洗浄機。 - 前記制御手段が、
前記残滓除去用の運転停止処理を実行したときに、残滓除去作業を促すために報知手段を作動させる報知処理を実行し、且つ、その後、運転再開条件が満たされると、前記洗浄乾燥処理又は洗浄処理を再開するように構成されている請求項1記載の食器洗浄機。 - 前記洗浄手段を備えた洗浄槽が、洗浄機本体に対して、水平又は略水平方向に沿って挿脱自在に構成され、
前記フィルターが、前記洗浄槽の前面部又は前記洗浄機本体から引き出したときに露呈する前記洗浄槽の側面部に着脱自在に装着されている請求項1又は2記載の食器洗浄機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003415051A JP2005168897A (ja) | 2003-12-12 | 2003-12-12 | 食器洗浄機 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007215600A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-30 | Samii Kk | パチンコ遊技機 |
JP2008092985A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Rinnai Corp | 引出式食器洗い機 |
JP2020018609A (ja) * | 2018-08-01 | 2020-02-06 | リンナイ株式会社 | 食器洗浄機 |
-
2003
- 2003-12-12 JP JP2003415051A patent/JP2005168897A/ja active Pending
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