JP2005168792A - プレフィルドシリンジの製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造コストを低減できるプレフィルドシリンジの製造装置を提供する。
【解決手段】 本発明にかかるプレフィルドシリンジ製造装置10は、インジェクション装置11、冷却装置12、電子線照射装置13、注射剤充填装置14、及び包装装置15とで構成した。そして、インジェクション装置11により成形されたシリンジ外筒体2が冷却装置12に移送され、冷却装置12により冷却されたシリンジ外筒体2が電子線照射装置13に移送される。次に、電子線照射装置13が、冷却装置12から順次移送されるシリンジ外筒体2に個別的に電子線を照射し、滅菌する。かかる構成とすることにより、電子線の加速電圧を従来構成に比べて小さくすることが可能となり、照射設備や安全設備を簡易な構造とすることができ、全体として製造コストを低くできる。そして、滅菌されたシリンジ外筒体2は、無菌状態を維持したまま、注射剤充填装置14に移送され、最後に包装装置15に移送される。
【選択図】図1

Description

本発明は、注射剤が既に充填されてなるプレフィルドシリンジの製造装置に関する。
ガラス材料やプラスチック材料を成形して得たシリンジ外筒体に注射剤を充填し、その後、押し子を嵌入して無菌包装されたプレフィルドシリンジは、医療現場での取扱いが簡便であることから急速に普及している(例えば、特許文献1参照。)。
ここで、プレフィルドシリンジを構成するシリンジ外筒体の滅菌方法としては、シリンジ外筒体をいくつかまとめて梱包し、エチレンオキサイドガス(EOG)や放射線(γ線、又は電子線)を用いて、滅菌処理を専門とする現場にて当該梱包ケースごと滅菌するバッチ処理が一般的であった。そして、滅菌処理後、滅菌状態を維持したまま別の充填工場(例えば、製薬会社)まで搬送され、充填現場の充填ラインに供給されていた(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−199827号公報 特開平10−180791号公報 (段落番号0006)
しかし、上述のように、滅菌処理した後、汚染されないように充填現場までシリンジ外筒体を搬送する必要があると、この間に汚染される危険性が高いと共に、物流コストが高額となる問題があった。また、特許文献2にあっては、滅菌工程をプレフィルドシリンジ製品を充填封止した後に実行する構成が提案されているが、このように注射剤を電子線で滅菌する構成は許可がされておらず、また熱に弱い注射剤ではオートクレーブによる滅菌もできないという問題があった。
そこで本発明は、汚染のおそれを低減でき、全体として製造コストを抑えることができると共に、適正に滅菌が可能なプレフィルドシリンジの製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、注射剤が既に充填されたシリンジ外筒体と、該シリンジ外筒体に嵌入される押し子とからなるプレフィルドシリンジを製造する製造装置であって、注射剤が充填される前のシリンジ外筒体に電子線を照射する電子線照射手段と、電子線が照射されたシリンジ外筒体に注射剤を充填する充填手段と、電子線が照射されたシリンジ外筒体を、滅菌状態を維持したまま充填手段に移送する移送手段とを備えたことを特徴とするプレフィルドシリンジの製造装置である。
このように、滅菌したシリンジ外筒体を滅菌状態を維持したまま充填装置に移送する移送手段を設け、シリンジ外筒体の滅菌と注射剤の充填とを同じ装置内で連続して実行できる構成とすることにより、シリンジ外筒体を梱包してなる梱包ケースを別途充填現場まで搬送する必要がなくなる。これにより、搬送時の汚染するおそれがなくなり、かつ物流コストも低減できる。また、滅菌から充填までの製造工程時間も大幅に短縮されることとなる。なお、本発明にあっては、シリンジ外筒体の材料は様々なものが採用でき、例えば、ガラス材料やプラスチック材料等を用いた構成が提案され得る。
また、本発明は、注射剤が既に充填されたシリンジ外筒体と、該シリンジ外筒体に嵌入される押し子とからなるプレフィルドシリンジを製造する製造装置であって、樹脂材料を射出成型してシリンジ外筒体を成形する成形手段と、成形されたシリンジ外筒体を冷却する冷却手段と、冷却されたシリンジ外筒体に個別的に電子線を照射する電子線照射手段と、成形手段で成形されたシリンジ外筒体を冷却手段に移送する第一移送手段と、冷却手段で冷却されたシリンジ外筒体を電子線照射手段に移送する第二移送手段とを備えたことを特徴とするプレフィルドシリンジの製造装置である。
ここで、電子線によりバッチ処理する従来の滅菌処理にあっては、梱包ケースに内在する複数のシリンジ外筒体を全て確実に滅菌するために、加速電圧の大きい電子線が梱包ケースに照射される。このため、電子線照射装置は大型化すると共に、安全性を確保するための周辺設備も高価となるため、全体として製造コストが高いという問題があった。そこで、本発明にかかる構成は、電子線照射手段が、シリンジ外筒体を複数まとめて照射するのではなく、順次個別的に照射する構成とすることにより、電子線の加速電圧を従来構成に比べて小さくすることが可能となる。これにより、照射設備や安全設備を簡易な構造とすることができ、製造コストを低くできる。また、照射される電子線の加速電圧が小さくなると、シリンジ外筒体に求められる耐電子線強度も従来より低くなるため、ガラス材料以外の材料を採用することが可能となる。このため、本発明は、量産可能とすべく、シリンジ外筒体の材料に樹脂材料を採用し、射出成型によりシリンジ外筒体を得る構成とし、生産効率の向上を図った。
また、シリンジ外筒体が、注射剤を充填される径大部と、注射針が取付けられる径小部とを備えるものであって、電子線照射手段が、シリンジ外筒体の径大部の内外面を照射して滅菌する第一照射部と、シリンジ外筒体の径小部の内外面を照射して滅菌する第二照射部とを備えた構成が提案される。
かかる構成にあって、第二照射部を備えた構成とすることにより、第一照射部の電子線が届かない部分について補完することができ、シリンジ外筒体を確実に滅菌することが可能となる。なお、照射部を一つとし、シリンジ外筒体を反転等させてシリンジ外筒体の全体を照射する構成が提案され得るものの、かかる構成はシリンジ外筒体を把持する設備等が複雑化、大型化するため、本発明の構成の方が全体として経済的に優れている。
また、第二照射部から照射される電子線の加速電圧が、第一照射部から照射される電子線の加速電圧より小さいことを特徴とする構成が提案される。
かかる構成にあって、第二照射部は、シリンジ外筒体の径小部を照射対象とするため、照射範囲が第一照射部の照射範囲に比べて狭い。したがって、滅菌するのに必要な第二照射部の加速電圧は、相対的に小さくて良く、照射設備や安全設備を簡易な構造とすることができることとなり、製造コストが低減化されることとなる。
また、請求項1記載の発明にあって、駆動ローラと従動ローラに無端案内ベルトを掛け渡してなる二つのベルトコンベアを、その直線走行部が所定間隔をおいて平行となるように並設してなり、該所定間隔内にシリンジ外筒体を供給して、両ベルトコンベアの直線走行部間でシリンジ外筒体を直立姿勢で挟持し、両無端案内ベルトを同方向に走行させることによりシリンジ外筒体を前記姿勢のまま移送する移送コンベアにより、移送手段を構成すると共に、移送コンベアのベルトコンベア相互のベルト走行速度を異ならせて、シリンジ外筒体を両無端案内ベルト間で自転させるようにし、該移送コンベアでシリンジ外筒体を移送する過程で、電子線照射手段により当該シリンジ外筒体に電子線を照射するようにした構成が提案される。
かかる構成にあって、ベルトコンベア相互のベルト走行速度を異ならせてシリンジ外筒体を両無端案内ベルト間で自転させると、一方向から電子線を照射した場合であっても、シリンジ外筒体の内外面をその周方向に沿って全域に照射できることとなる。
さらに、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の発明に係る第二移送手段を、上記移送コンベアにより構成することもできる。
また、滅菌処理室の外に電子線照射手段を配置し、滅菌処理室の内に電子線が照射されたシリンジ外筒体に注射剤を充填する充填手段を配置すると共に、電子線照射手段によりシリンジ外筒体を滅菌した後、滅菌処理室内の充填手段に移送する際に、滅菌処理室の内圧を滅菌処理室外の気圧よりも高くするようにしたものである構成が提案される。
かかる構成とすることにより、滅菌処理室にシリンジ外筒体を移送する際にあって、汚染物質が室外から侵入することを防ぐことが可能となる。
本発明にかかるプレフィルドシリンジの製造装置は、電子線が照射されたシリンジ外筒体を、滅菌状態を維持したまま充填手段に移送する移送手段を備えた構成としたため、シリンジ外筒体を梱包してなる梱包ケースを別途充填現場まで搬送する必要がなくなり、搬送時の汚染を防止でき、かつ物流コストも低減できる効果がある。さらに、滅菌から充填までの工程時間を大幅に短縮できる利点もある。
また、本発明にかかるプレフィルドシリンジの製造装置は、樹脂材料からシリンジ外筒体を成形する成形手段と、これを冷却する冷却手段と、前記冷却手段から順次移送されるシリンジ外筒体に個別的に電子線を照射する電子線照射手段とを備えた構成としたため、シリンジ外筒体を複数まとめて照射して滅菌する従来構成に比べて、電子線の加速電圧を小さくすることが可能となる。これにより、照射設備や安全設備を簡易な構造とすることができるため、製造コストが低下する効果が生まれる。また、シリンジ外筒体の材料を樹脂材料とし、量産可能な射出成型する構成としたため、生産効率が向上する効果も生まれる。
また、電子線照射手段が、シリンジ外筒体の径大部を滅菌する第一照射部と、シリンジ外筒体の径小部を滅菌する第二照射部とを備えた構成とした場合は、第一照射部の電子線が届かない部分について、第二照射部で補完することが可能となり、シリンジ外筒体を確実に滅菌できる効果がある。また、滅菌のための設備が複雑化、大型化しないため、製造コストを低減できる効果もある。
また、第二照射部から照射される電子線の加速電圧が、第一照射部から照射される電子線の加速電圧より小さい構成とした場合は、確実にシリンジ外筒体を滅菌しつつ、製造コストを低減できる利点がある。
さらに、請求項1記載の発明に係る移送手段を移送コンベアにより構成し、電子線照射時に、ベルトコンベア相互のベルト走行速度を異ならせて、シリンジ外筒体を両無端案内ベルト間で自転させるようにした構成とした場合は、一方向から電子線を照射した場合であっても、シリンジ外筒体の内外面をその周方向に沿って全域に照射できる効果がある。
また、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の発明に係る第二移送手段を移送コンベアにより構成し、電子線照射時に、ベルトコンベア相互のベルト走行速度を異ならせて、シリンジ外筒体を両無端案内ベルト間で自転させるようにした構成とした場合も、シリンジ外筒体の内外面をその周方向に沿って全域に照射できる効果がある。
また、シリンジ外筒体を滅菌した後、滅菌処理室内の充填手段に移送する際に、滅菌処理室の内圧を滅菌処理室外の気圧よりも高くしたものである構成とした場合は、シリンジ外筒体を移送する際に汚染物質が室外から侵入することを防ぐことができる効果がある。
まず、プレフィルドシリンジ1を説明する。
プレフィルドシリンジ1は、図4に示されるように、シリンジ外筒体2と、これに嵌入される押し子6とで構成される。そして、注射剤Xがシリンジ外筒体2内に既に充填されている。
前記シリンジ外筒体2は、プラスチック材料(合成樹脂材料)からなり、フランジ部4と、外径d1の胴部5と、外径d2が胴部5より径小なノズル部3とを備えている。この胴部5に対して径小のノズル部3には、使用時に注射針(図示省略)が取付けられる。なお、前記胴部5により、本発明にかかるシリンジ外筒体の径大部が構成され、前記ノズル部3により、本発明にかかるシリンジ外筒体の径小部が構成される。
一方、押し子6は、先端にゴムのストッパ7を備え、このストッパ7からシリンジ外筒体2内に挿入される。そして、使用時には、このストッパ7が注射剤Xを押し出すこととなる。
次に、本発明の要部であるプレフィルドシリンジ製造装置10について、図1〜3に従って説明する。
プレフィルドシリンジ製造装置10は、図1に示されるように、インジェクション装置11、冷却装置12、電子線照射装置13、注射剤充填装置14、及び包装装置15とで構成される。さらに、注射剤充填装置14は、無菌状態が維持された滅菌処理室22内に配置されている。なお、プレフィルドシリンジ1の製造工程の流れは、インジェクション装置11を出発点として、順に冷却装置12、電子線照射装置13、注射剤充填装置14、包装装置15へと移行する。以下、各装置11〜15について順に説明する。
インジェクション装置11は、プラスチック材料を射出成型することにより、前記したシリンジ外筒体2(図4参照)を成形する。このように、シリンジ外筒体2の材料をプラスチック材料とし、シリンジ外筒体2を射出成型により成形する構成とすることにより、ガラス材料から成形する構成に比べて、シリンジ外筒体2の生産効率が向上する利点がある。なお、前記インジェクション装置11により、本発明にかかる成形手段が構成される。
そして、成形したシリンジ外筒体2を、移送コンベア21により、冷却装置12に移送する。
ここで、この移送コンベア21は、図3に示されるように、所定間隔をおいて並設された第一ベルトコンベア21aと第二ベルトコンベア21bとからなり、両ベルトコンベア21a,21bがその直線走行部でシリンジ外筒体12を直立姿勢で挟持して所望位置へ搬送するようにしている。さらに詳述すると、各ベルトコンベア21a,21bは、駆動ローラ23a,23cと従動ローラ23b,23dを備え、各ローラ23a〜23dに掛け渡された無端の案内ベルト20を備えている。なお、駆動ローラ23a,23cと従動ローラ23b,23dの回転軸が、鉛直方向となるように配設されている。
かかる構成にあって、第一ベルトコンベア21aの駆動ローラー23aを図中反時計回りに駆動し、第二ベルトコンベア21bの駆動ローラー23cを時計回りに駆動すると、両ベルトコンベア21a,21bが対面する部分の無端案内ベルト20面が図中右方向に自走することとなる。そして、両無端案内ベルト20,20が同方向に走行する平行な直線走行部の間隔内にシリンジ外筒体2を供給することにより、無端案内ベルト20面と胴部5が当接し、かつ無端案内ベルト20の上縁とフランジ部4が当接して(図2参照)挟持されたシリンジ外筒2は、落下することなく所望位置へ移送される。なお、この移送ベルトコンベア21により、本発明にかかる移送手段、第一移送手段、第二移送手段が構成される。
次に、冷却装置12について説明する。
この冷却装置12では、インジェクション装置11から順次移送されるシリンジ外筒体2が所定温度まで冷却される。そして、冷却後、シリンジ外筒体2を、移送コンベア21により後述の電子線照射装置13に順次移送する。なお、本実施形態例にかかる冷却装置12は、インジェクション装置11の生産数量と、後述の注射剤充填装置14の生産数量とが異なることにより生ずる生産ラインの不整合を調整するバッファ機能を有している。なお、前記冷却装置12により、本発明にかかる冷却手段が構成される。
次に、電子線照射装置13を説明する。
前記電子線照射装置13は、図2に示されるように、第一照射装置13aと、第二照射装置13bとを具備している。
ここで、シリンジ外筒体2は、移送コンベア21により、冷却装置12から間欠的に順次移送される。そして、シリンジ外筒体2は、まず移送コンベア21の上方に配設された第一照射装置13aにより滅菌される。この第一照射装置13aは、ほぼ鉛直下方に電子線を照射し得るように配設されており、第一照射装置13aの下方をシリンジ外筒体2が通過する際に電子線が照射されて、胴部5の内外面が滅菌されることとしている。ここで、シリンジ外筒体2は、一個ずつ間欠的に、第一照射装置13aの下方を通過する。
さらに、シリンジ外筒体2は移送コンベア21により移送され、次に、移送コンベア21の下方に配設された第二照射装置13bの上方を通過する。そして、この第二照射装置13bの上方をシリンジ外筒体2が通過する際に、電子線が上方に照射されて、ノズル部3の内外面が滅菌される。ここで、第二照射装置13bから照射される電子線の加速電圧は、第一照射装置13aの加速電圧よりも小さく設定されている。これは、第二照射装置13bの照射範囲(ノズル部3)が、第一照射装置13aの照射範囲に比べて狭く、照射対象を滅菌するのに必要な加速電圧が、相対的に小さくて良いためである。
また、電子線照射時には、移送過程で第一ベルトコンベア21aと第二ベルトコンベア21bとのベルト走行速度を異ならせて、シリンジ外筒体2を両無端案内ベルト20間で自転させるようにしている。これにより、シリンジ外筒体2全域が照射されることとなる。また、このとき移送コンベア21も電子線に照射されて滅菌されることとなる。
なお、前記第一照射装置13aにより、本発明にかかる第一照射部が構成され、前記第二照射装置13bにより、本発明にかかる第二照射部が構成される。また、滅菌処理室20には、公知のアイソレータ装置が好適に用いられる。また、移送コンベア21のコンベア速度も、確実に滅菌できるような速度に設定されている。また、冷却装置12と電子線照射装置13との間に、洗浄装置を設けても良い。
このように、本発明にあっては、シリンジ外筒体2は、一つずつ個別的に電子線が照射されて滅菌される。かかる構成とすることにより、シリンジ外筒体2を複数まとめて照射する従来構成に比べて、電子線の加速電圧を小さくすることが可能となる。これにより、照射設備や安全設備を簡易な構造にできる効果がある。また、電子線の加速電圧が小さくなると、シリンジ外筒体2に求められる耐放射線強度も従来より低くなるため、量産可能なプラスチック材料を採用することが可能となり、生産効率が向上することとなる。
そして、滅菌処理されたシリンジ外筒体2は、次に、注射剤充填装置14へ搬送される。なお、前記電子線照射装置13により、本発明にかかる電子線照射手段が構成される。
次に、注射剤充填装置14を説明する。
この注射剤充填装置14は、無菌状態が維持された滅菌処理室22内に配置される。そして、注射剤充填装置14は、無菌状態を維持したまま移送されたシリンジ外筒体2のノズル部3にゴム栓(図示省略)をして、シリンジ外筒体2のフランジ4側の開放端から注射剤Xを充填する。そして、続けてストッパ7をシリンジ外筒体2に嵌入し、プレフィルドシリンジ1を得る。なお、室外から当該室内へシリンジ外筒体2を搬送する際には、滅菌処理室22の内圧を室外の気圧よりも高くするようにしている。これにより、室内への気流の流れ込みを防止している。
ここで、充填方法としては、ストッパ7を挿入後に、シリンジ外筒体2のノズル部3から注射剤Xを充填する構成としても良い。なお、これら注射剤充填装置14は公知技術であるため、詳細は省略する。なお、この注射剤充填装置14により、充填手段が構成される。
さらに、注射剤充填装置14で得られたプレフィルドシリンジ1は、移送コンベア21により室外の包装装置15に移送される。そして、包装装置15は、プレフィルドシリンジ1を包装する。なお、包装装置15は公知技術であるため、詳細は省略する。
以上に述べた発明によれば、シリンジ外筒体2を成形する工程から、注射剤が充填されたプレフィルドシリンジ1を包装する工程までが、プレフィルドシリンジ製造装置10の一連の生産ラインで実行されることとなる。さらに、滅菌工程から充填工程までは、無菌状態を維持したまま一つの作業現場でなされることとなる。したがって、本発明は、生産効率が向上すると共に、製造過程で外気と接触する機会を排除することが可能となり、製造途中で注射剤Xが汚染されるおそれがない優れた利点がある。
また、他の構成として、ガラス材料のシリンジ外筒体からなるプレフィルドシリンジ1を製造するプレフィルドシリンジ製造装置10’が提案される。
かかる構成は、図5に示されるように、電子線照射装置13、注射剤充填装置14、及び包装装置15とで構成される。
かかる構成にあって、電子線が照射されたガラス製シリンジ外筒体は、洗浄機(図示省略)により洗浄後、滅菌処理室22内に移送コンベア21により搬送される。そして、上述した製造工程と同様の工程で、プレフィルドシリンジ1が製造される。
かかる構成とすることにより、ガラス材料のシリンジ外筒体を、滅菌処理を専門とする現場から移送する必要がなくなる。これにより、充填工場への移送、又は充填装置への搬入時に要する煩わしい滅菌状態の維持作業も必要なくなり、汚染のおそれも低減でき、かつ物流コストも抑えることができる。
また、移送手段の実施形態は、適宜変更可能である。例えば、図6に示されるように、シリンジ外筒体2を上端を開放端32とする円筒型のはかま31に直立状に入れて、はかま31ごとコンベアにより搬送する構成としても良い。また、また、その他、実施の形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々変更可能である。
プレフィルドシリンジ製造装置10の説明図である。 電子線照射装置13の概略を示す側面図である。 移送コンベア21を示す平面図である。 プレフィルドシリンジ1を示す部分断面図である。 他の構成にかかるプレフィルドシリンジ製造装置10’の説明図である。 シリンジ外筒体2が挿入されたはかま31を示す斜視図である。
符号の説明
X 注射剤
1 プレフィルドシリンジ
2 シリンジ外筒体
6 押し子
10,10’ プレフィルドシリンジ製造装置

Claims (7)

  1. 注射剤が既に充填されたシリンジ外筒体と、該シリンジ外筒体に嵌入される押し子とからなるプレフィルドシリンジを製造する製造装置であって、
    注射剤が充填される前のシリンジ外筒体に電子線を照射する電子線照射手段と、
    電子線が照射されたシリンジ外筒体に注射剤を充填する充填手段と、
    電子線が照射されたシリンジ外筒体を、滅菌状態を維持したまま充填手段に移送する移送手段とを備えたことを特徴とするプレフィルドシリンジの製造装置。
  2. 注射剤が既に充填されたシリンジ外筒体と、該シリンジ外筒体に嵌入される押し子とからなるプレフィルドシリンジを製造する製造装置であって、
    樹脂材料を射出成型してシリンジ外筒体を成形する成形手段と、
    成形されたシリンジ外筒体を冷却する冷却手段と、
    冷却されたシリンジ外筒体に個別的に電子線を照射する電子線照射手段と、
    成形手段で成形されたシリンジ外筒体を冷却手段に移送する第一移送手段と、
    冷却手段で冷却されたシリンジ外筒体を電子線照射手段に移送する第二移送手段とを備えたことを特徴とするプレフィルドシリンジの製造装置。
  3. シリンジ外筒体が、注射剤を充填される径大部と、注射針が取付けられる径小部とを備えるものであって、
    電子線照射手段が、シリンジ外筒体の径大部の内外面を照射して滅菌する第一照射部と、シリンジ外筒体の径小部の内外面を照射して滅菌する第二照射部とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプレフィルドシリンジの製造装置。
  4. 第二照射部から照射される電子線の加速電圧が、第一照射部から照射される電子線の加速電圧より小さいことを特徴とする請求項3記載のプレフィルドシリンジの製造装置。
  5. 駆動ローラと従動ローラに無端案内ベルトを掛け渡してなる二つのベルトコンベアを、その直線走行部が所定間隔をおいて平行となるように並設してなり、該所定間隔内にシリンジ外筒体を供給して、両ベルトコンベアの直線走行部間でシリンジ外筒体を直立姿勢で挟持し、両無端案内ベルトを同方向に走行させることによりシリンジ外筒体を前記姿勢のまま移送する移送コンベアにより、移送手段を構成すると共に、
    移送コンベアのベルトコンベア相互のベルト走行速度を異ならせて、シリンジ外筒体を両無端案内ベルト間で自転させるようにし、該移送コンベアでシリンジ外筒体を移送する過程で、電子線照射手段により当該シリンジ外筒体に電子線を照射するようにしたものであることを特徴とする請求項1記載のプレフィルドシリンジの製造装置。
  6. 駆動ローラと従動ローラに無端案内ベルトを掛け渡してなる二つのベルトコンベアを、その直線走行部が所定間隔をおいて平行となるように並設してなり、該所定間隔内にシリンジ外筒体を供給して、両ベルトコンベアの直線走行部間でシリンジ外筒体を直立姿勢で挟持し、両無端案内ベルトを同方向に走行させることによりシリンジ外筒体を前記姿勢のまま移送する移送コンベアにより、第二移送手段を構成すると共に、
    移送コンベアのベルトコンベア相互のベルト走行速度を異ならせて、シリンジ外筒体を両無端案内ベルト間で自転させるようにし、該移送コンベアでシリンジ外筒体を移送する過程で、電子線照射手段により当該シリンジ外筒体に電子線を照射するようにしたものであることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のプレフィルドシリンジの製造装置。
  7. 滅菌処理室の外に電子線照射手段を配置し、滅菌処理室の内に電子線が照射されたシリンジ外筒体に注射剤を充填する充填手段を配置すると共に、
    電子線照射手段によりシリンジ外筒体を滅菌した後、滅菌処理室内の充填手段に移送する際に、滅菌処理室の内圧を滅菌処理室外の気圧よりも高くするようにしたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のプレフィルドシリンジの製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012029859A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Earekkusu:Kk 連続除染、滅菌装置及び方法
JP2017205515A (ja) * 2006-08-09 2017-11-24 イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン 調剤装置におけるガンマ硬化されたrfidタグの使用

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