JP2005168452A - 刈刃回転体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可撓線状刃を装着して草刈等に使用するときは、可撓線状刃が外れ難くし、そして、例えば可撓線状刃を交換するときは、作業者がこの装着されている可撓線状刃を簡単に取り外すことができるようにすること。
【解決手段】 可撓線状刃13を装着し刈払機12に取り付けて使用される刈刃回転体11において、刈払機12によって回転される盤本体14と、盤本体14の上面14aに設けた2つの突起17と、各突起17に設けられ回転の中心側から外側に向かって貫通し可撓線状刃13が挿通される合計2対の挿通孔18、18と、対となっている挿通孔18、18のボス部側開口部21と21との間であって盤本体14の上面14aに設けられ、各ボス部側開口部21、21から露出する可撓線状刃13の折り返し部31を盤本体14の上面14aから引き離す上方に向かって屈曲させる屈曲用突部19とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、草刈等に使用される携帯用の刈払機に装着される刈刃回転体に関する。
従来の刈払機に装着されて使用される刈刃回転体として、例えば図8に示すものがある(例えば、特許文献1参照)。この刈刃回転体1は、円板状のベース2を備えており、このベース2の上面に環状の外周板3が設けられている。そして、この外周板3には、その中心側から放射状に延びる複数対の挿通孔4、4が形成されており、これら対を成す挿通孔4、4は、草等を刈るための切刃となるナイロンコード5が挿通されている。なお、図8には一対の挿通孔4、4を示す。この一対の挿通孔4、4に挿通されたナイロンコード5は、所定の長さに形成されたものであり、各端部側部5a、5aが刈刃回転体1の外側に向かって延びている。そして、ナイロンコード5の中央部は、対を成す挿通孔4、4の刈刃回転体1の中心に向かって開口する中心側開口部から露出するU字状の折り返し部6として配置されている。この折り返し部6は、ベース2の上面に形成されている突起7と当接し、この突起7によって外周板3の内周縁3aに向かって押されている。
この突起7は、図8に示すように、ナイロンコード5の折り返し部6を外周板3の内周縁3aに向かって押しているので、この折り返し部6のうち、一対の挿通孔4、4の各中心側開口部の近傍で屈曲する2つの屈曲部分8、8の曲率半径を小さくすることができる。これによって、ナイロンコード5の一方の端部側部5aが外側方向に引っ張られたときに、各屈曲部分8、8と各挿通孔4、4の中心側開口縁との摩擦抵抗によって、コード5が挿通孔4の外側に向う開口部から容易に抜け出ないようにすることができる。従って、コード5が刈刃回転体1から外れることによって草刈等の作業が中断することを防止することができる。
次に、例えばこの一対の挿通孔4、4に装着された使用済みのナイロンコード5を新しいものと取り換えるときは、使用済みコード5を挿通孔4、4から取り外す必要がある。その際は、まず、例えばコード5の一方の端部側部5aを挿通孔4内に押し込んで、折り返し部6を突起7から外す。そして、突起7から外れた折り返し部6を指で摘んでコード5を挿通孔4、4の中心側開口部から引き抜くことによって取り外すことができる。
特開2000−83439号公報
しかし、図8に示す従来の刈刃回転体1では、ナイロンコード5を刈刃回転体1から取り外す際に、突起7から外れた折り返し部6を指で摘む必要があるが、折り返し部6が刈刃回転体1のベース2の上面2aと接触していたり、又はこの上面2aと接近して配置されるので、折り返し部6を指で摘み難いという問題がある。従って、ナイロンコード5を挿通孔4、4から簡単に引き抜くことができない。また、作業者が手袋を装着している場合は、更にこの作業が困難となる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、可撓線状刃を装着して草刈等に使用するときは、可撓線状刃が外れ難くしてあり、そして例えば可撓線状刃を交換するときは、作業者がこの装着されている可撓線状刃を簡単に取り外すことができる刈刃回転体を提供することを目的としている。
本発明は、可撓線状刃を装着し刈払機に取り付けて使用される刈刃回転体において、前記刈払機によって回転される盤本体と、前記盤本体の表面に設けた突起と、前記突起に設けられ回転の中心側から外側に向かって貫通し前記可撓線状刃が挿通される一対の挿通孔と、対となっている前記挿通孔の回転中心側開口部の間に設けられ、前記各回転中心側開口部から露出する前記可撓線状刃の折り返し部を前記盤本体の表面から引き離す方向に向かって屈曲させる屈曲用突部とを備えることを特徴とするものである。
この発明の刈刃回転体に可撓線状刃を取り付けるときは、可撓線状刃を所定長さに形成して、この可撓線状刃の両端部が刈刃回転体の半径方向の外側に延びるように一対の挿通孔に挿通する。この状態で、一対の挿通孔の各回転中心側開口部から露出する可撓線状刃の折り返し部は、屈曲用突部に跨る状態で配置され、この屈曲用突部によって盤本体の表面から引き離される方向に向かって曲げられている。そしてこの状態で、可撓線状刃の両端部を刈刃回転体の半径方向の外側に向かって引っ張ると、この可撓線状刃の折り返し部のうち、一対の挿通孔の各中心側開口部の各箇所と、屈曲用突部の箇所とに屈曲部分が形成される。これらの屈曲部分は、可撓線状刃の一方の端部が外側方向に引っ張られたときに、各挿通孔の中心側開口縁及び屈曲用突部との間で摩擦抵抗が生じ、これによって、可撓線状刃が挿通孔の外側に向う開口部から容易に抜け出ないようにすることができる。
次に、作業者が刈刃回転体に装着された可撓線状刃を取り外すときは、例えばまず、可撓線状刃の一方の端部側部を対応する挿通孔内に押し込んで、折り返し部を屈曲用突部から引き離す。この状態では、折り返し部は、もともと屈曲用突部自体によって盤本体の表面から引き離されているし、屈曲用突部からも引き離されて盤本体の表面から更に引き離された状態となっている。よって、折り返し部を指で摘む際に、盤本体が邪魔にならず、この折り返し部を容易に摘むことができる。従って、折り返し部を指で簡単に摘んで可撓線状刃を挿通孔の回転中心側開口部から引き抜いて取り外すことができる。
そして、この発明において、前記屈曲用突部には、前記盤本体の回転の中心に向かうに従って前記盤本体の表面から離れる方向に傾斜する傾斜面を形成することが可能である。これにより、例えば刈刃回転体が回転して可撓線状刃の端部が外側に向かって引っ張られたときに、可撓線状刃の折り返し部は、傾斜面を下ることとなって、傾斜面との摩擦抵抗が小さくなる方向に向かうので、外側に容易に移動することができる。これによって、可撓線状刃の折り返し部に形成されているそれぞれの屈曲部分の曲率半径が小さくなり、可撓線状刃が挿通孔の外側開口部から抜け難くすることができる。そして、傾斜面は、折り返し部が回転の中心に向かう方向の移動を止めるように働くので、可撓線状刃が挿通孔の回転中心側開口部から抜け出るのを防止できる。
また、前記屈曲用突部は、その幅が回転の中心から外側に向かうに従って狭くなるようにすることも可能である。これにより、上記と同様にして、可撓線状刃の端部が外側に向かって引っ張られたときに、屈曲用突部の幅が外側に向かうに従って狭くなっているので、折り返し部は、屈曲用突部に沿って外側に向かって移動するときの屈曲用突部との摩擦抵抗が小さくなり、容易に外側に移動できる。従って、それぞれの屈曲部分の曲率半径が小さくなり、可撓線状刃が挿通孔の外側開口部から抜け難くすることができる。そして、屈曲用突部は、回転の中心側に向かうに従って幅が広くなっているので、折り返し部が中心側に向かって移動するときの抵抗が大きく、中心側への移動を防止できる。よって、可撓線状刃が挿通孔の回転中心側開口部から抜け出るのを防止できる。
更に、前記屈曲用突部は、その上面の幅方向の縁部を角部として形成することも可能である。これにより、可撓線状刃の折り返し部における屈曲用突部に跨る部分には、屈曲用突部の幅方向の縁部に形成されている角部によって、比較的曲率半径の小さい屈曲部分を形成することができる。これによって、可撓線状刃が挿通孔の外側開口部から抜け出るのを更に強力に防止できる。
そして、前記屈曲用突部を前記盤本体の補強部として形成することも可能である。この屈曲用突部によって刈刃回転体の機械的強度を向上させることができる。
この発明によると、可撓線状刃の折り返し部のうち、一対の挿通孔の各回転中心側開口部の各箇所以外に、屈曲用突部の箇所にも屈曲部分を形成することができる。従って、可撓線状刃がこの一対の挿通孔の外側開口部から抜け出るときの摩擦抵抗が、この屈曲用突部による屈曲部分の増加分だけ大きくなり、これによって可撓線状刃が挿通孔の外側開口部から抜け出ることを確実に防止できる。従って、この刈刃回転体を刈払機に使用すると、可撓線状刃が刈刃回転体から外れて草刈等の作業が中断することを防止することができる。
そして、作業者は、刈刃回転体に装着された可撓線状刃を、挿通孔の中心側開口部から簡単に取り外すことができるので、例えば刈刃回転体に装着されている使用済みの可撓線状刃と、未使用の可撓線状刃との交換を迅速に行うことができる。よって、草刈等の作業効率を向上させることができる。
以下、本発明に係る刈刃回転体の実施形態を図1(A)及び図1(B)等を参照して説明する。この刈刃回転体11は、草刈等に使用される可搬式の刈払機12に取り付けて使用されるものであり、草等を刈るための切刃としての可撓線状刃13が装着されて使用される。この刈刃回転体11は、盤本体14を備えている。
盤本体14は、図1(A)及び図1(B)に示すように、円盤状の部材であり、中央にボス部15が形成されており、ボス部15の中心に取付け孔15aが形成されている。この取付け孔15aは、図1(B)に示すように、刈払機12に設けられているエンジンと連結する回転軸12aに対してこの刈刃回転体11を取り付けるためのものである。つまり、この回転軸12aは、先端部に雄ねじ12bが設けられ、この雄ねじ12bが取付け孔15aに挿通され、この雄ねじ12bにナット12cが螺合される。そして、このナット12cと回転軸12aに形成されている鍔状部12dとの間にボス部15の上壁15bを挟み込んで締め付けることによって、刈刃回転体11を回転軸12aに取り付けることができる。これによって、回転軸12aに伴って刈刃回転体11が回転する。なお、ナット12cは、ボス部15の底面に形成されている凹部15cに収容されている。
そして、図1(A)及び図1(B)に示すように、盤本体14の外周縁の上面には、外周壁16が形成されている(図4参照)。この外周壁16には、ボス部15を間に介して互いに向かい合う位置に2つの突起17、17が設けられている。ここで、この刈刃回転体11は、同各図に示すように、左右対称に形成されたものであるので、左側と右側のそれぞれ対応する部分を同一の図面符号で示し、左側の部分を説明し、右側の部分の説明を省略する。
左側の突起17は、図1(A)に示すように、一対の挿通孔18、18が形成されている。この2つの挿通孔18、18は、可撓線状刃13を挿通するためのものであり、突起17のボス部15の側からこの刈刃回転体11の外周面16a側に貫通している。この一対の各挿通孔18、18は、互いに間隔を隔てて配置され、刈刃回転体11の半径方向の直線39と平行し、かつ盤本体14の底壁の上面14aから同一の高さの位置に形成されている。
そして、図1(A)に示すように、突起17とボス部15との間には、両者を互いに連結する屈曲用突部19が盤本体14の上面14aに設けられている。この屈曲用突部19の断面形状は、ほぼ台形であり(図2及び図3参照。)、ボス部15の側から半径方向の外側に向かうに従って横幅が狭くなるように形成されている。つまり、屈曲用突部19の上面(傾斜面20)において、突起17と結合する部分の横幅B1は、ボス部15と結合する部分の横幅B2よりも狭くなっている。そして、屈曲用突部19が突起17と結合する位置は、2つの挿通孔18のボス部側開口部(回転中心側開口部)21の間である。なお、屈曲用突部19が結合する突起17のボス部側の側面22は、平面として形成されている。
また、図1(B)に示すように、屈曲用突部19の上面が傾斜面20として形成されている。この傾斜面20は、突起17からボス部15の側に向かうに従って底壁の上面14aから離れる方向に傾斜するものであり、突起17と結合する部分は突起17の上面と同一の高さH1に形成されている。そして、ボス部15と結合する部分はボス部15の上面と同一の高さH2(>H1)に形成されている。そして、図3に示すように、この傾斜面20の幅方向の両側の各縁部が角部23として形成されている。
更に、図1(A)及び図1(B)に示すように、盤本体14の上面14aには、凹溝24が設けられている。各凹溝24は、2つの各挿通孔18のボス部側開口部21からその対応する挿通孔18の延長方向に延びており、ボス部15の手前で終端している。この凹溝24は、可撓線状刃13を各挿通孔18に挿通したり抜き取るときに、その作業をし易くするためのものである。
そして、図1(A)に示すように、2つの各挿通孔18は、外周壁16の外周面16aで開口し、それぞれの外側開口縁には、可撓線状刃13を案内する案内面25、26を設けてある。この案内面25、26は、例えば刈刃回転体11が刈払機12によって回転駆動されたときに、各挿通孔18に挿通された可撓線状刃13の端部側部27、27が外周壁16の外周面16aに沿う方向に屈曲するが、その屈曲部の曲率半径を比較的大きくしてこの屈曲部での破損を防止するためのものである。
この案内面25、26は、図1(A)の平面図に示すように、各挿通孔18の外側開口縁と、外周壁16の外周面16aとが交わる交差部に形成されている。この実施形態では、挿通孔18と挿通孔18との間に位置する2つの各案内面25、25を傾斜面として形成してあり、2つの挿通孔18の外側に位置する2つの各案内面26、26を大曲がりの円弧状の曲面として形成してある。図5は、これら各案内面25、25、26、26を刈刃回転体11の側面から見た状態を示している。
この刈刃回転体11に装着される可撓線状刃13は、所定長さに形成されたナイロンコードであり、断面形状が矩形である。ただし、可撓線状刃13の材質は、ナイロン以外としてもよいし、断面形状は矩形以外の例えば星形又は三角形等としてもよい。
上記のように構成された刈刃回転体11を使用して草刈等を行うときは、図1(A)及び図1(B)に示すように、2つの突起17に形成されている2対の挿通孔(18、18)、(18、18)の各対ごとに、可撓線状刃13を1本ずつ装着する。このようにして2本の可撓線状刃13を刈刃回転体11に装着した状態で、可撓線状刃13の4本の端部側部27が刈刃回転体11から外側に延びている。そして、このように可撓線状刃13が装着された刈刃回転体11を、図1(B)に示すように、刈払機12の回転軸12aにナット12cで締め付け固定する。次に、刈払機12のエンジンを駆動して刈刃回転体11を回転させることによって、刈刃回転体11に伴って回転する可撓線状刃13で草刈等ができる。なお、刈刃回転体11が刈払機12に取り付けられた状態で、各挿通孔18のボス部側開口部21と刈払機12のカバー28との間に空間29が存在するので、刈刃回転体11を刈払機12に取り付ける前後のいずれの状態でも、可撓線状刃13を刈刃回転体11に対して取り付けることができるし、取り外すこともできる。
ところで、可撓線状刃13を刈刃回転体11に装着するときは、例えば可撓線状刃13の一端を、図1(A)に示す一対の挿通孔18、18の一方の外側開口部30から挿入してボス部側開口部21から取り出し、そして他方の挿通孔18のボス部側開口部21から挿入してその端部を外側開口部30から引き出す。この状態で、一対の挿通孔18の各ボス部側開口部21から露出する可撓線状刃13の折り返し部31は、屈曲用突部19に跨る状態で配置され、この屈曲用突部19によって盤本体14の上面14aから引き離される上方に向かって曲げられている。そしてこの状態で、可撓線状刃13の各端部側部27、27を刈刃回転体11の半径方向の外側に向かって引っ張ると、この可撓線状刃13の折り返し部31のうち、一対の挿通孔18の各ボス部側開口部21、21の各箇所に2つの屈曲部分32、32が形成され(図1(A)参照)、屈曲用突部19の傾斜面20の幅方向両側の各角部23、23に屈曲部分33、33が形成される(図3参照)。これら4つの屈曲部分32、32、33、33は、可撓線状刃13の一方の端部側部27が外側方向に引っ張られたときに、各挿通孔18、18のボス部側開口縁及び屈曲用突部19の各角部23、23との間で摩擦抵抗が生じ、これによって、可撓線状刃13が挿通孔18の外側開口部30から容易に抜け出ないようにすることができる。
なお、図3に示すように、屈曲用突部19の傾斜面20の両側を角部23、23として形成したことによって、可撓線状刃13の折り返し部31に形成される屈曲部分33、33の曲率半径を比較的小さいものとすることができる。これよって、可撓線状刃13が挿通孔18の外側開口部30から抜け出るのを更に強力に防止できる。
そして、図1(B)に示すように、屈曲用突部19の上面を、ボス部15に向かうに従って盤本体14の上面14aから離れる方向に傾斜する傾斜面20として形成してあるので、例えば刈刃回転体11が回転して可撓線状刃13の端部側部27が遠心力等によって外側に向かって引っ張られたときに、可撓線状刃13の折り返し部31が傾斜面20を下りながら矢印34の方向の外側に容易に移動することができる。つまり、折り返し部31が傾斜面20を下る方向に移動するときは、折り返し部31と屈曲用突部19との接触圧(摩擦抵抗)が小さくなるので折り返し部31が外側方向に容易に移動できる。これによって、可撓線状刃13の折り返し部31に形成されている4つの各屈曲部分32、32、33、33の曲率半径が小さくなり、可撓線状刃13が挿通孔18の外側開口部30から抜け難くするように作用する。そして、傾斜面20は、折り返し部31がボス部15側に向かう方向の移動を止めるように働くので、可撓線状刃13が挿通孔18のボス部側開口部21から抜け出るのを防止できる。
また、図1(A)に示すように、屈曲用突部19の幅が外側に向かうに従って狭くなっているので、可撓線状刃13の端部側部27が外側に向かって引っ張られたときに、折り返し部31が屈曲用突部19に沿って外側に向かって移動するときの屈曲用突部19との接触圧(摩擦抵抗)が小さくなり、容易に外側に移動できる。従って、上記と同様に、それぞれの屈曲部分32、32、33、33の曲率半径が小さくなり、可撓線状刃13が挿通孔18の外側開口部30から抜け難くすることができる。そして、屈曲用突部19は、回転の中心側に向かうに従って幅が広くなっているので、折り返し部31が中心側に向かって移動するときの抵抗が大きく、よって中心側への移動を防止できる。その結果、可撓線状刃13が挿通孔18のボス部側開口部21から抜け出るのを防止できる。
このように、この刈刃回転体11によると、可撓線状刃13の折り返し部31のうち、一対の挿通孔18、18の各ボス部側開口部21、21の2つの屈曲部分32、32以外に、屈曲用突部19の傾斜面20の各角部23、23にも2つの屈曲部分33、33を形成することができるので、可撓線状刃13が挿通孔18から抜け出るときの摩擦抵抗が、この屈曲用突部19による2つの屈曲部分33、33の増加分だけ大きくなり、これによって可撓線状刃13が挿通孔18の外側開口部30から抜け出ることを確実に防止できる。従って、この刈刃回転体11を刈払機12に使用すると、可撓線状刃13が刈刃回転体11から外れて草刈等の作業が中断することを防止することができる。
そして、この2つの各屈曲用突部19、19は、ボス部15と突起17、17とを接続するように半径方向に沿って形成されているので、この刈刃回転体11の機械的強度を向上させる補強部(リブ)としての機能も果たすことができる。
次に、作業者が刈刃回転体11に装着された可撓線状刃13を取り外すときは、例えばまず、可撓線状刃13の一方の端部側部27を対応する挿通孔18内に押し込んで、折り返し部31を屈曲用突部19から引き離す。この状態では、折り返し部31は、もともと屈曲用突部19自体によって盤本体14の上面14aから高さH1だけ引き離されているし、屈曲用突部19からも引き離されて盤本体14の上面14aから更に引き離された状態となっているので、折り返し部31を指で摘む際に、盤本体14が邪魔にならず、この折り返し部31を指で容易に摘むことができる。従って、作業者は、折り返し部31を指で簡単に摘んで可撓線状刃13を挿通孔18のボス部側開口部21から引き抜いて取り外すことができる。
これによって、作業者は、例えば刈刃回転体11に装着されている使用済みの可撓線状刃13と、未使用の可撓線状刃13との交換を迅速に行うことができる。よって、草刈等の作業効率を向上させることができる。
ただし、上記実施形態では、図1(B)に示すように、屈曲用突部19の上面に所定の1つの傾斜角度の傾斜面20を形成したが、これに代えて、図6に示すように屈曲用突部19の上面のうち、突起17側の部分を急傾斜面35として形成し、ボス部15側の部分を緩傾斜面36として形成してもよい。突起17側の部分を急傾斜面35とすることによって、折り返し部31が突起17側に更に移動し易くなるし、ボス部15側への移動を更に抑制することができる。
そして、上記実施形態では、図1(A)に示すように、一対の挿通孔18、18に対して1本の可撓線状刃13を装着したが、これに代えて、図7に示すように、1つの挿通孔18に対して1本の可撓線状刃38を装着することによって、合計4本の可撓線状刃38を刈刃回転体11に装着してもよい。この場合は、可撓線状刃38が挿通孔18の外側開口部30から抜け出ないようにするために、可撓線状刃38のボス部15側の端部に抜け止め部37を設けてある。この抜け止め部37の直径は、挿通孔18の内径よりも大きくしてある。
また、上記実施例では、図1(B)に示すように、屈曲用突部19の上面に傾斜面20を形成したが、この傾斜面20を省略して、上面を盤本体14の上面14aと平行する面として形成してもよい。
更に、上記実施例では、図1(A)に示すように、屈曲用突部19を、その幅が回転の中心から外側に向かうに従って狭くなるように形成したが、これに代えて、屈曲用突部19を一定の幅となるように形成してもよい。
そして、上記実施例では、屈曲用突部19の傾斜面20の幅方向の各縁部を角部23として形成したが、これに代えて、各縁部を円弧状の曲面として形成してもよい。
また、上記実施例では、盤本体14に2つの突起17を設けたが、これ以外の数の突起17を設けてもよい。
以上のように、本発明に係る刈刃回転体は、可撓線状刃を装着して草刈等に使用するときは、可撓線状刃が外れ難くしてあり、そして例えば可撓線状刃を交換するときは、作業者がこの装着されている可撓線状刃を簡単に取り外すことができる優れた効果を有し、このような刈刃回転体等に適用するのに適している。
(A)はこの発明の実施形態に係る刈刃回転体を示す部分断面平面図、(B)は同実施形態に係る刈刃回転体を図1(A)のIB−IB方向から見た断面図である。 同実施形態に係る刈刃回転体を図1(A)のII−II方向から見た部分断面図である。 同実施形態に係る刈刃回転体を図1(A)のIII−III方向から見た部分断面図である。 同実施形態に係る刈刃回転体を図1(A)のIV−IV方向から見た断面図である。 同実施形態に係る刈刃回転体を示す側面図である。 この発明の他の実施形態に係る刈刃回転体を示す縦断面図である。 図1(A)に示す同実施形態に係る刈刃回転体の他の使用例を示す部分平面図である。 従来の刈刃回転体を示す部分平面図である。
符号の説明
11 刈刃回転体
12 刈払機
12a 回転軸
13、38 可撓線状刃
14 盤本体
14a 盤本体の上面
15 ボス部
16 外周壁
17 突起
18 挿通孔
19 屈曲用突部
20 傾斜面
21 挿通孔のボス部側開口部
22 突起のボス部側の側面
23 角部
25、26 案内面
27 可撓線状刃の端部側部
30 挿通孔の外側開口部
31 折り返し部
32、33 屈曲部分
35 急斜面
36 緩傾斜面
37 抜け止め部

Claims (5)

  1. 可撓線状刃を装着し刈払機に取り付けて使用される刈刃回転体において、
    前記刈払機によって回転される盤本体と、前記盤本体の表面に設けた突起と、前記突起に設けられ回転の中心側から外側に向かって貫通し前記可撓線状刃が挿通される一対の挿通孔と、対となっている前記挿通孔の回転中心側開口部の間に設けられ、前記各回転中心側開口部から露出する前記可撓線状刃の折り返し部を前記盤本体の表面から引き離す方向に向かって屈曲させる屈曲用突部とを備えることを特徴とする刈刃回転体。
  2. 前記屈曲用突部は、前記盤本体の回転の中心に向かうに従って前記盤本体の表面から離れる方向に傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の刈刃回転体。
  3. 前記屈曲用突部は、その幅が回転の中心から外側に向かうに従って狭くなることを特徴とする請求項1又は2記載の刈刃回転体。
  4. 前記屈曲用突部は、その上面の幅方向の縁部を角部として形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の刈刃回転体。
  5. 前記屈曲用突部を前記盤本体の補強部として形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の刈刃回転体。
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