JP2005167187A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光発生電荷の収集効率を低下させることなく、転送経路のポテンシャル勾配を適正にする。
【解決手段】一方導電型の基板111上に形成される他方導電型の不純物拡散領域112と、前記不純物拡散領域112に一方導電型の不純物を拡散して形成される電荷収集拡散領域113を含み、入射した光に応じた光発生電荷を発生させる光電変換素子と、前記電荷収集拡散領域113と所定の距離だけ離間した前記基板111表面に一方導電型の不純物を拡散して形成される転送先拡散領域114と、前記電荷収集拡散領域113と前記転送先拡散領域114との間の前記基板111表面に絶縁膜118を介して形成され、水平方向には、前記電荷収集拡散領域113上に所定の長さだけ重なる突出部を有するゲート電極116と、前記電荷収集拡散領域113に接し前記基板111の深さ方向に延びた深部電荷収集拡散領域117とを具備したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光発生電荷の収集効率を低下させることなく、ポテンシャル勾配を適正にして光発生電荷の確実な転送を可能にする固体撮像装置及びその製造方法に関する。
携帯電話などに搭載される固体撮像装置として、CCD(電荷結合素子)型のイメージセンサと、CMOS型のイメージセンサと、がある。CCD型のイメージセンサは画質に優れ、CMOS型のイメージセンサは消費電力が少なく、プロセスコストが低い。近年、高画質と低消費電力とを共に兼ね備えた閾値電圧変調方式のMOS型固体撮像装置が提案されている。
一般的に、イメージセンサは、センサセルをマトリクス状に配列し、初期化、蓄積、読み出しの3つの状態を繰り返すことで、画像出力を得ている。特許文献1によって開示されたイメージセンサは、各単位セルが、蓄積を行うためのフォトダイオード、読出し電極及びフォトダイオードからの信号電荷を読出し電極に転送するためのポリシリコン電極105を備えている。
図6は特許文献1に開示されているイメージセンサのポリシリコン電極近傍を示す模式的断面図である。
図6のイメージセンサは、基板100のP型ウェル101内に、フォトダイオードのN型領域102及び電荷を転送するためのN型領域103が形成されている。フォトダイオードのN型領域102上には基板表面に浅いP型層104が形成されている。基板100表面には絶縁層を介してポリシリコン電極105が形成されている。
N型領域102,103相互間は、基板100表面近傍において、ポリシリコン電極105に印加する電圧に応じて、チャネルが形成される。これにより、フォトダイオードのN型領域102からの信号電荷が、チャネルを介してN型領域103に転送されるようになっている。
特許第2723520公報
特許文献1の装置は、フォトダイオード表面の浅いP型層104によってN型領域102の幅が狭くなり、ポリシリコン電極105のバルク部で電位障壁が生じやすくなることを防止するものである。特許文献1の装置は、ポリシリコン電極105の突出部分の長さを制御することによって電位障壁の発生を抑制している。即ち、特許文献1の装置は、N型領域102の幅xに対して、N型領域102上に突き出したポリシリコン電極105の突出部分の長さyを長くするように構成している。
ところで、このような突出部分は、N型領域102を形成するための不純物をポリシリコン電極105の下方に潜り込ませて拡散させることによって形成される。この不純物注入処理においては、突出部分の長さを所望の精度で得る必要がある。もし、フォトレジストマスクによりイオンを打ち分けると、マスクの合わせずれの問題が発生してしまう。従って、ポリシリコン電極105を利用した自己整合的なイオン注入処理を実施する必要がある。
しかしながら、ポリシリコン電極105を利用した自己整合的なイオン注入処理の場合、注入イオンがポリシリコン電極を通過しシリコン基板へ達しないようにする必要がある。その為には、イオン注入のエネルギーは比較的小さくする必要があり、N型領域102の幅xは比較的短いものとなってしまう。一方、フォトダイオードのN型領域102は、信号電荷を転送する機能だけでなく、フォトダイオードの開口領域から入射した光に応じて発生した光発生電荷を収集する機能を有する。ところが、N型領域102の幅xが短く、基板100の比較的浅い領域にのみN型領域102が形成される場合には、基板100の比較的深い位置において発生する光発生電荷を収集することができない。例えば、長い波長の光に基づく光発生電荷等を収集することができず、光発生電荷の収集効率が低いという問題点があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、自己整合的に拡散領域を形成する場合でも光発生電荷の収集効率が低下することを防止することができる固体撮像装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る固体撮像装置は、一方導電型の基板上に形成される他方導電型の不純物拡散領域と、前記不純物拡散領域に一方導電型の不純物を拡散して形成される電荷収集拡散領域を含み、入射した光に応じた光発生電荷を発生させる光電変換素子と、前記電荷収集拡散領域と所定の距離だけ離間した前記基板表面に一方導電型の不純物を拡散して形成される転送先拡散領域と、前記電荷収集拡散領域と前記転送先拡散領域との間の前記基板表面に絶縁膜を介して形成され、水平方向には、前記電荷収集拡散領域上に所定の長さだけ重なる突出部を有するゲート電極と、前記電荷収集拡散領域に接し前記基板の深さ方向に延びた深部電荷収集拡散領域とを具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、不純物拡散領域に形成される電荷収集拡散領域は、ゲート電極の下方に延びて形成される。水平方向にはゲート電極と電荷収集拡散領域とが所定の長さだけ重なることから、電荷収集拡散領域にポテンシャルバリア及びポテンシャルポケットが生じることを防止することができる。電荷収集拡散領域に接して基板の深さ方向には深部電荷収集拡散領域が延びる。深部電荷収集拡散領域によって、基板深部において発生する光発生電荷を収集することができる。これにより、電荷収集拡散領域が基板の深さ方向の比較的浅い領域に形成される場合でも、光発生電荷の収集効率を低下させることなく、光発生電荷のスムーズな転送が可能である。
また、前記深部電荷収集拡散領域は、水平方向には前記光電変換素子の形成領域の一部に形成されることを特徴とする。
電荷収集拡散領域全体が深く形成された場合、電荷収集拡散領域の中心部は電荷転送時に電位が伝わり難くポテンシャルポケットが生じる。しかし本発明の構成によれば、深部電荷収集拡散領域は、水平方向には光電変換素子の形成領域の一部に形成されることから、電荷転送時に深部電荷収集拡散領域内にポテンシャルポケットが形成されることを防止することができる。これにより、深部電荷収集拡散領域及び電荷収集拡散領域から転送先拡散領域への光発生電荷の転送をスムーズに行うことができる。
また、前記深部電荷収集拡散領域は、水平方向には前記光電変換素子の形成領域の略中央に形成されることを特徴とする。
このような構成によれば、光電変換素子の形成領域の略中央は、入射する光の量が最も多く、光発生電荷を効率的に収集することができる。
前記光電変換素子からの前記光発生電荷を保持し、保持した前記光発生電荷によってチャネルの閾値電圧が制御されて、前記光発生電荷に基づく画素信号を出力する変調トランジスタを更に具備し、前記転送先拡散領域は、前記基板上の変調トランジスタ形成領域に形成されて、前記電荷収集拡散領域からの前記光発生電荷を保持することを特徴とする。
このような構成によれば、光発生電荷の収集効率を低下させることなく、深部電荷収集拡散領域及び電荷収集拡散領域から変調トランジスタの転送先拡散領域への光発生電荷の転送をスムーズに行うことができる。
また、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、一方導電型の基板上に他方導電型の不純物拡散領域を形成する第1の拡散工程と、前記不純物拡散領域に前記基板の深さ方向に延びた深部電荷収集拡散領域を形成する第2の拡散工程と、前記基板表面に絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記深部電荷収集拡散領域上で、水平方向には、前記ゲート電極下に所定の長さだけ重なるように、前記ゲート電極をマスクとして自己整合的に一方導電型の不純物を拡散させて電荷収集拡散領域を形成する第3の拡散工程とを具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、第2の拡散工程では、不純物拡散領域に基板の深さ方向に延びた深部電荷収集拡散領域を形成する。次に基板表面に絶縁膜を介してゲート電極が形成される。第3の拡散工程では、深部電荷収集拡散領域上で、水平方向には、ゲート電極下に所定の長さだけ重なるように、ゲート電極をマスクとして自己整合的に一方導電型の不純物を拡散させて電荷収集拡散領域を形成する。電荷収集拡散領域を自己整合的に形成することから、電荷収集拡散領域は基板の深さ方向の比較的浅い領域に形成される。この場合でも、深部電荷収集拡散領域が基板の深さ方向に延設されていることから、基板の深部で発生する光発生電荷についても確実に収集蓄積することができる。これにより、光発生電荷の収集効率を低下させることなく、光発生電荷のスムーズな転送が可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置の断面形状を模式的に示す断面図である。
本実施の形態における固体撮像装置は、一方導電型の基板111上に他方導電型のウェル112を有する。ウェル112には、フォトダイオードを構成する一方導電型の不純物拡散領域(以下、電荷収集拡散領域という)113が形成されている。電荷収集拡散領域113は、フォトダイオードの光電変換作用によって発生した光発生電荷を、収集して保持すると共に、転送するためのものである。
基板111表面のフォトダイオード形成領域には、電荷収集拡散領域113上に、他方導電型の不純物拡散領域115が形成されている。不純物拡散領域115は、電子ピニング層として機能する。この不純物拡散領域115は、低エネルギーのイオン注入によって、浅く且つ濃い濃度で形成される。
本実施の形態においては、電荷収集拡散領域113の基板深さ方向の厚さは比較的薄く、電荷収集拡散領域113は、基板111の表面から比較的浅い領域に、フォトダイオードの開口部(図示せず)に対応した平面形状で形成される。
電荷収集拡散領域113と所定距離離間した基板111の表面近傍には、フォトダイオードに発生した光発生電荷の転送先である不純物拡散領域(以下、転送先拡散領域という)114が形成されている。拡散領域113,114の対向する端部相互間の基板111表面上には、絶縁膜118を介してゲート電極116が形成されている。
ゲート電極116に適宜の電圧を印加することによって、基板111表面近傍の拡散領域113,114相互間にはチャネル119が形成される。フォトダイオードに発生した光発生電荷は、電荷収集拡散領域113からゲート電極116下方のチャネル119を介して転送先拡散領域114に転送されるようになっている。
電荷収集拡散領域113の基板深さ方向の厚さに対して、ゲート電極116下方において形成された電荷収集拡散領域113の水平寸法、即ち、ゲート電極116下方の電荷収集拡散領域113の端部からゲート電極116の縁辺部下方までの長さを適宜設定するようになっている。換言すると、ゲート電極116は、電荷収集拡散領域113上において、水平方向に所定の長さだけ重なった部分(突出部)を有する。
このような突出部の長さを所望の精度で形成するために、電荷収集拡散領域113形成のための不純物のイオン注入は、ゲート電極116を利用して自己整合的に実施する。イオン注入によるゲート電極116への影響を考慮して、このイオン注入工程では適当に低いエネルギーを採用する。このため、上述したように、電荷収集拡散領域113は基板表面の比較的浅い領域のみに形成される。
本実施の形態においては、電荷収集拡散領域113の略中央、即ち、フォトダイオードの開口領域の略中央には、一方導電型の不純物を拡散させた不純物拡散領域(以下、深部電荷収集拡散領域という)117が形成されている。深部電荷収集拡散領域117は、マスクを用いた不純物のイオン注入によって形成され、基板深さ方向には、比較的深い領域まで達する。深部電荷収集拡散領域117においても、電荷収集拡散領域113と同様に、フォトダイオードの光電変換作用によって発生した光発生電荷を、収集保持すると共に、転送する機能を有する。
フォトダイオードによって発生した光発生電荷を収集すると共に保持し、更に、転送先拡散領域に転送するための拡散領域を、基板深さ方向に適当な深さで、且つフォトダイオードの開口部の比較的広い水平領域に形成した場合には、この拡散領域内におけるポテンシャル勾配の制御が困難となり、拡散領域内においてポテンシャルポケットが生じてしまうことがある。
そこで、深部電荷収集拡散領域117としては、基板深さ方向には適当な深さに形成する一方、水平方向には比較的狭い範囲に形成するようになっている。これにより、深部電荷収集拡散領域117においてポテンシャル勾配の制御を容易にして、ポテンシャルポケットが生じることを防止することができるようになっている。
なお、図1においては、電荷の収集効率をより向上させるために、深部電荷収集拡散領域117をフォトダイオードの開口部の略中央に設ける例について説明したが、ポテンシャルポケットを生じさせない位置及び水平寸法であれば、深部電荷収集拡散領域117をフォトダイオードの開口領域のいずれの位置及び水平寸法で形成してもよい。なお、ゲート電極116に隣接した水平位置に形成すると、ポテンシャルポケットが生じやすい。なお、マスクずれは例えば約0.2μm精度であり、このマスクずれの精度も考慮して、深部電荷収集拡散領域117の水平面内での形成位置及び水平寸法を決定する必要がある。
このように構成された実施の形態においては、電荷収集拡散領域113上におけるゲート電極116の突出部の長さを所定の長さに設定することによって、電荷収集拡散領域113から転送先拡散領域114までのポテンシャル勾配を適切なものとする。ゲート電極116の突出部の精度として所望の精度を得るために、電荷収集拡散領域113をゲート電極116を用いたセルフアラインによって形成する。このため、電荷収集拡散領域113は基板深さ方向の比較的浅い領域に形成される。
一方、電荷収集拡散領域113の略中央、即ち、フォトダイオードの開口領域の略中央には、基板深さ方向の比較的深い位置まで延びた深部電荷収集拡散領域117が形成されている。深部電荷収集拡散領域117は、水平方向には、フォトダイオードの開口領域の略中央の比較的狭い範囲に形成されており、深部電荷収集拡散領域117内においてポテンシャルポケットが生じることはない。
深部電荷収集拡散領域117は、基板111の比較的深い位置において発生した光発生電荷を収集すると共に、保持する。一方、基板111の比較的浅い位置において発生した光発生電荷は、電荷収集拡散領域113において収集されて保持される。
拡散領域113,117に保持された光発生電荷は、ゲート電極116に所定の電圧を印加することによって形成されるチャネル119を介して転送先拡散領域114に転送される。この場合には、深部電荷収集拡散領域117及び電荷収集拡散領域113においてポテンシャルポケットは形成されておらず、深部電荷収集拡散領域117及び電荷収集拡散領域113から転送先拡散領域114まで適切なポテンシャル勾配となっている。これにより、フォトダイオードにおいて発生した光発生電荷の大部分を収集して、収集した光発生電荷を確実に転送先拡散領域114に転送することができる。
このように本実施の形態においては、基板の比較的浅い位置及び深い位置のいずれの位置においてもフォトダイオードに発生した光発生電荷を効率よく収集して保持することができる。また、フォトダイオード形成領域に形成される一方導電型の2つの拡散領域にポテンシャルポケットが生じることを防止することができ、しかも、これらの拡散領域から転送先拡散領域までのポテンシャル勾配を適切に設定することができることから、効率よく収集保持した光発生電荷を、スムーズに転送することが可能である。
図2は本実施の形態に係る固体撮像装置の断面形状を示す断面図、図3は本実施の形態に係る固体撮像装置の1センサセルの平面形状を示す平面図、図4及び図5は素子の製造方法を説明するための工程図である。本実施の形態は本発明を具体的な固体撮像装置に適用した例を示している。
<センサセルの構造>
本実施の形態における固体撮像装置は、後述するように、単位画素であるセンサセルがマトリクス状に配列されて構成されたセンサセルアレイを有している。各センサセルは、入射光に応じて発生させた光発生電荷を蓄積し、蓄積した光発生電荷に基づくレベルの画素信号を出力する。センサセルをマトリクス状に配列することで1画面の画像信号が得られる。
先ず、図3を参照して各センサセルの構造について説明する。図3は1つのセンサセルを示している。なお、1つのセンサセルは図3の破線にて示す範囲である。また、本実施の形態は光発生電荷として正孔を用いる例を示している。光発生電荷として電子を用いる場合でも同様に構成可能である。また、図2は図3のA−A’線で切断したセルの断面構造を示している。
図3の平面図に示すように、単位画素であるセンサセル3内に、フォトダイオードPDと変調トランジスタTMとが隣接して設けられている。変調トランジスタTMとしては、例えば、NチャネルディプレッションMOSトランジスタが用いられる。単位画素はほぼ長方形状を有し、その各辺は、センサセルアレイの列又は行方向に対して斜めに傾斜している。
光電変換素子形成領域であるフォトダイオードPD形成領域においては、基板1の表面に開口領域2が形成され、基板1表面の比較的浅い位置には開口領域2よりも広い領域のP型のウェルであり、光電変換素子によって発生した光発生電荷を蓄積するウェル(以下、蓄積ウェルという)4が形成されている。蓄積ウェル4は、図1の電荷収集拡散領域113に相当する。蓄積ウェル4は基板深さ方向には比較的浅い領域で水平方向にはフォトダイオードPD形成領域の開口領域2に対応した比較的広い水平領域に形成されている。
この蓄積ウェル4に所定の距離だけ離間して、変調トランジスタTM形成領域にP型のウェルであり、蓄積ウェル4に蓄積された光発生電荷が転送されて変調トランジスタを制御するためのウェル(以下、変調用ウェルという)5が形成されている。変調用ウェル5は、図1の転送先拡散領域114に相当する。
本実施の形態においては、蓄積ウェル4の略中央、即ち、フォトダイオードPD形成領域の開口領域2の略中央の位置に、基板深さ方向には適当に深い深さに達する深部電荷収集拡散領域31が形成されている。深部電荷収集拡散領域31は図1の深部電荷収集拡散領域117に相当する。深部電荷収集拡散領域31は、水平方向にはフォトダイオードPD形成領域の開口領域2内の比較的狭い領域にのみ形成されるようになっている。
変調用ウェル5上には、基板1表面に、一端側がリング状で他端側が線状のゲート(リング転送ゲート)6のリング状部分(以下、リングゲート部という)6aが形成されている。リングゲート部6aの中央の開口部分の基板1表面近傍領域には、高濃度N型領域であるソース領域7が形成されている。リングゲート部6aの周囲にはN型のドレイン領域8が形成されている。ドレイン領域8の所定位置には、基板1表面近傍にN+層のドレインコンタクト領域9が形成される。
変調用ウェル5は変調トランジスタTMのチャネルの閾値電圧を制御するものである。
変調用ウェル5内には、リングゲート部6aの下方にP型の高濃度領域であるキャリアポケット10が形成されている。変調トランジスタTMは、変調用ウェル5、リングゲート部6a、ソース領域7及びドレイン領域8によって構成されて、変調用ウェル5(キャリアポケット10)に蓄積された電荷に応じてチャネルの閾値電圧が変化するようになっている。
フォトダイオードPDの開口領域2下方の基板1上に形成された後述するN型ウェル21とP型の蓄積ウェル4及び深部電荷収集拡散領域31との境界領域には空乏領域(図示せず)が形成され、この空乏領域において、開口領域2を介して入射した光による光発生電荷が生じる。発生した光発生電荷は蓄積ウェル4及び深部電荷収集拡散領域31に収集されて蓄積されるようになっている。
蓄積ウェル4及び深部電荷収集拡散領域31に蓄積された電荷は、変調用ウェル5に転送されてキャリアポケット10に保持される。これにより、変調トランジスタTMのソース電位は、変調用ウェル5に転送された電荷の量、即ち、フォトダイオードPDへの入射光に応じたものとなる。
蓄積ウェル4近傍の基板1表面には、蓄積ウェル4及び深部電荷収集拡散領域31に蓄積されている光発生電荷のうちオーバーフローする電荷を含み画像信号に寄与しない不要な電荷(以下、不要電荷という)を排出するためのコンタクト領域(以下、ODコンタクト領域という)11が高濃度P型拡散層によって形成されている。このODコンタクト領域11と蓄積ウェル4領域との間の基板1表面上には、ODコンタクト領域11と蓄積ウェル4領域との間にオーバーフローした電荷を含む不要電荷の経路(以下、不要電荷排出経路という)RLを形成するためのラテラルオーバーフロードレイン(以下、LODという)トランジスタTLのLODゲート12が形成されている。なお、LODゲート12は平面的には一端が蓄積ウェル4の領域上に掛かっている。
不要電荷排出制御素子としてのLODトランジスタTLを設けることにより、ODコンタクト領域11と蓄積ウェル4との間の電位障壁を制御して、不要電荷をLODトランジスタTLを介してODコンタクト領域11から基板上の配線を介して排出することができる。
また、蓄積ウェル4と変調用ウェル5との間には、転送制御素子としての転送トランジスタTTが形成されている。転送トランジスタTTのゲートは、リング転送ゲート6の直線状部分(以下、転送ゲート部という)6bによって構成される。転送ゲート部6bは、蓄積ウェル4と変調用ウェル5との間の経路(以下、単に転送経路という)RTの基板1表面上に形成される。転送トランジスタTTによって、転送経路RTの電位障壁を制御して、蓄積ウェル4から変調用ウェル5への電荷の転送を制御することができるようになっている。
また、本実施の形態においては、変調用ウェル5近傍の基板表面には、変調用ウェルに残留した電荷(以下、残留電荷という)を排出するための残留電荷排出用のコンタクト領域(以下、排出コンタクト領域という)15が高濃度P型拡散層によって形成されている。この排出コンタクト領域15と変調用ウェル5領域との間の基板1表面上には、排出コンタクト領域15と変調用ウェル5領域との間の経路(以下、残留電荷排出経路という)RCの電位障壁を制御するための残留電荷排出制御素子としてのクリアトランジスタTCのクリアゲート14が形成されている。なお、クリアゲート14は平面的には一端が変調用ウェル5の領域上に掛かっている。
なお、LODトランジスタTL、転送トランジスタTT及びクリアトランジスタTCはいずれも光発生電荷を基板水平方向(ラテラル方向)に移動させるものである。
<センサセルの断面>
更に、図2を参照して、センサセル3の断面構造を詳細に説明する。なお、図2中、N,Pの添え字の−,+はその数によって不純物濃度のより薄い部分(添え字−−−)からより濃い部分(添え字+++)の状態を示している。
図2は1単位画素(セル)の断面を示している。1セルは、フォトダイオードPD形成領域と変調トランジスタTM形成領域とを有する。セル内及び隣接するセル同士のフォトダイオードPD形成領域と変調トランジスタTM形成領域との間にアイソレーション領域22が設けられている。
基板1の比較的深い位置には、P型基板1aの全域にN-のN型ウェル21が形成されている。このN型ウェル21上にN-層による素子分離用のアイソレーション領域22が形成されている。N型ウェル21上には、アイソレーション領域22を除く素子全体にP--層が形成されている。
フォトダイオードPD形成領域における基板深さ方向の比較的浅い領域に形成されたP--層が蓄積ウェル4である。また、フォトダイオードPD形成領域における基板深さ方向の比較的深い領域に形成されたP--層が深部電荷収集拡散領域31である。変調トランジスタTM形成領域におけるP--層は変調用ウェル5である。この変調用ウェル5内には、P-拡散によるキャリアポケット10が形成されている。
セル内のフォトダイオードPD形成領域と変調トランジスタTM形成領域との間のアイソレーション領域22には、基板表面側において、転送トランジスタTTが形成される。
転送トランジスタTTは、基板表面にチャネルを構成するP---拡散層24が形成され、基板表面にゲート絶縁膜25を介して転送ゲート部6bが形成されて構成される。このP---拡散層24は蓄積ウェル4と変調用ウェル5とに接続されて転送経路RTを構成し、転送ゲート部6bの印加電圧に応じてこの転送経路RTの電位障壁が制御される。
変調トランジスタTM形成領域においては、基板表面にゲート絶縁膜25を介してリングゲート部6aが形成され、リングゲート部6a下の基板表面にはチャネルを構成するN--拡散層27が形成される。リングゲート部6aの中央の基板表面にはN++拡散層が形成されてソース領域7を構成する。また、リングゲート部6aの周囲の基板表面にはN+拡散層が形成されてドレイン領域8を構成する。チャネルを構成するN--拡散層27はソース領域7とドレイン領域8とに接続される。
隣接するセル同士のフォトダイオードPD形成領域と変調トランジスタTM形成領域との間のアイソレーション領域22には、基板表面側において、排出コンタクト領域15及びODコンタクト領域11が形成されている。本実施の形態においては、これらの排出コンタクト領域15とODコンタクト領域11とを兼用しているが、別体で構成してもよい。排出及びODコンタクト領域15,11は、基板表面にP<sup++拡散層を形成することで得られる。
そして、変調トランジスタTM形成領域と排出及びODコンタクト領域15,11との間の基板表面側において、クリアトランジスタTCが形成されている。クリアトランジスタTCは、変調トランジスタTM形成領域と排出及びODコンタクト領域15,11との間の基板表面に、チャネルを構成するP---拡散層28が形成され、基板表面にゲート絶縁膜25を介してクリアゲート14が形成されて構成される。このP---拡散層28は変調用ウェル5と排出及びODコンタクト領域15,11とに接続されて残留電荷排出経路RCを構成し、クリアゲート14の印加電圧に応じてこの残留電荷排出経路RCの電位障壁が制御される。
フォトダイオードPD形成領域と排出及びODコンタクト領域15,11との間の基板表面側において、LODトランジスタTLが形成されている。LODトランジスタTLは、フォトダイオードPD形成領域と排出及びODコンタクト領域15,11との間の基板表面に、チャネルを構成するP---拡散層30が形成され、基板表面にゲート絶縁膜25を介してLODゲート12が形成されて構成される。このP---拡散層30は蓄積ウェル4と排出及びODコンタクト領域15,11とに接続されて不要電荷排出経路RLを構成し、LODゲート12の印加電圧に応じてこの不要電荷排出経路RLの電位障壁が制御される。
なお、フォトダイオードPD形成領域の基板表面側には電子ピニング層としてのN+拡散層32が形成されている。また、クリアゲート14、LODゲート12、転送ゲート部6b、排出及びODコンタクト領域15,11並びにソース領域7は、基板上に形成した図示しない配線に電気的に接続される。
転送ゲート部6bの端部は、転送ゲート部6b下方の蓄積ウェル4の端部から水平方向に所定の長さだけ蓄積ウェル4側に突出して形成されている。また、LODゲート12の端部は、LODゲート12下方の蓄積ウェル4の端部から水平方向に所定の長さだけ蓄積ウェル4側に突出して形成されている。
即ち、転送ゲート部6b及びLODゲート12は、水平方向には蓄積ウェル4に所定の長さだけ重なった突出部を有して形成されている。このような突出部を形成するために、後述するように、蓄積ウェル4は、不純物のイオン注入時に、転送ゲート部6b及びLODゲート12下方の所望の長さだけ所望の精度で不純物が拡散するように、ゲート6,12を用いたセルフアラインによって形成される。このため、上述したように、蓄積ウェル4は、基板深さ方向の比較的浅い領域に形成されている。
一方、深部電荷収集拡散領域31については、後述するように、マスクを用いたイオン注入によって、基板深さ方向には比較的深い領域に形成する。また、水平方向には、比較的狭い領域に形成する。
<作用>
このように構成された実施の形態においては、フォトダイオードPDにおいては、開口領域2を介して入射した光に基づく光発生電荷(ホール)が発生する。フォトダイオードPDに発生した光発生電荷は、電荷収集拡散領域である蓄積ウェル4及び深部電荷収集拡散領域31において収集されて蓄積される。
蓄積ウェル4及び深部電荷収集拡散領域31内の光発生電荷は、転送トランジスタTTによって、転送先拡散領域である変調用ウェル5に転送する。
蓄積ウェル4は転送ゲート部6bの下方にまで所望の長さだけ延びて形成されている。また、深部電荷収集拡散領域31は、ポテンシャルポケットが形成されないように、水平方向には比較的狭い領域に形成される。これにより、蓄積ウェル4及び深部電荷収集拡散領域31から変調用ウェル5への光発生電荷の転送時に、蓄積ウェル4及び深部電荷収集拡散領域31にポテンシャルポケットが形成されることを防止することができる。つまり、深部電荷収集拡散領域31、蓄積ウェル4、転送ゲート部6b直下のチャネル(P---拡散層24)及び変調用ウェル5までのポテンシャル勾配を適正なもの、例えば略一様で且つ適当な勾配にすることができる。こうして、光発生電荷の全てを確実に変調用ウェル5に転送することができる。
また、深部電荷収集拡散領域31は、基板深さ方向の比較的深い領域まで形成されていることから、波長が長い光に基づく光発生電荷を深部電荷収集拡散領域31内に効率よく収集して蓄積することができる。
変調用ウェル5に保持された光発生電荷によって変調トランジスタTMの閾値電圧が変化し、光発生電荷に対応した出力が変調トランジスタTMのソース領域7から得られる。クリア時には、変調用ウェル5に保持されている光発生電荷は、クリアトランジスタTCを介して排出及びODコンタクト領域15,11に転送されて排出される。
また、フォトダイオードPDの蓄積ウェル4に蓄積されている光発生電荷のうち不要な光発生電荷については、LODトランジスタTLを用いて排出及びODコンタクト領域15,11に排出する。
<プロセス>
次に、素子の製造方法について図4及び図5の工程図を参照して説明する。図4及び図5は図3のA−A’切断線の位置における断面を示している。図4及び図5において、基板上の枠はマスクを示している。
先ず、用意したP基板1の表面に犠牲酸化膜(図示省略)を形成する。次に、図4(A)に示すように、燐(P31+)イオンをピーク位置約1.5μm、ピーク不純物濃度8×1016cm-3となるように注入する。これにより、図4(A)に示すように、比較的深い位置にN-のN型ウェル21が形成される。
次に、図4(B)に示すように、素子分離用のアイソレーション領域22(N-層)を形成する。即ち、アイソレーション領域22は、自セル内及び隣接するセル同士の蓄積ウェル4と変調用ウェル5との間の全ての領域に形成される。このアイソレーション領域22は、レジスト22aを介して、例えば、燐(P31+)イオンをピーク位置約0.5μm、ピーク不純物濃度2×1017cm-3となるように注入する。
次に、図4(C)に示すように、形成したアイソレーション領域22の表面に、変調トランジスタTM、LODトランジスタTL及びクリアトランジスタTCのチャネルドープとなるP---層24,28,30を形成する。このチャネルドープはボロン(B11+)イオンをピーク位置約0.03μm、ピーク不純物濃度4.5×1017cm-3となるよう注入し、この時点では、アイソレーション領域22表面の全域に形成される。
次に、図4(D)に示すように、PD領域を形成する。即ち、フォトダイオードPD形成領域の略中央部分が開口したマスク31aを用いて、不純物のイオン注入により、深部電荷収集拡散領域を形成するための拡散層31’を形成する。例えば、まずボロン(B11+)イオンをピーク位置約0.6μm、ピーク不純物濃度3×1016cm-3、次いでピーク位置約0.2μm、ピーク不純物濃度3×1016cm-3なるよう注入することによって拡散層31’が形成される。拡散層31’は基板深さ方向の比較的深い領域まで形成されており、水平方向にはフォトダイオードPD形成領域の開口部の比較的狭い範囲に形成される。
次に、図4(E)に示すように、リングゲート部6a下方のP--層23(変調用ウェル5)内に相当する位置に、濃いP-拡散層によるキャリアポケット10を形成する。このキャリアポケット10は、レジスト10aを用いて、例えば、ボロン(B11+)イオンをピーク位置約0.1μm、ピーク不純物濃度1.5×1017cm-3となるよう注入することで形成される。更に、キャリアポケット10上の基板表面近傍に、変調トランジスタTMのチャネルを得るためのN--層27を形成する。このN--層27は、例えば、ヒ素(As75+)イオンをピーク位置約0.05μm、ピーク不純物濃度2×1017cm-3となるようなイオン打ち込みによって形成される。
次に、基板表面の犠牲酸化膜を除去した後、図5(A)に示すように、基板表面に厚さが約30nmのゲート絶縁膜25を熱酸化によって形成する。次に、250nmの膜厚で各トランジスタのゲート電極となるポリシリコン層を基板1の全面に堆積させる。
次に、ゲート絶縁膜25上のポリシリコン層を、変調トランジスタTM形成領域、転送トランジスタTT形成領域、LODトランジスタTL形成領域及びクリアトランジスタTC形成領域に応じてパターニングし、リングゲート部6a、転送ゲート部6b、LODゲート12及びクリアゲート14を形成する。
次に、図5(B)に示すように、N型ウェル21上のフォトダイオード形成領域PDにP--層である蓄積ウェル4を形成する。レジスト4aを用いると共に、リング転送ゲート6及びLODゲート12を用いて自己整合的に形成する。例えば、ボロン(B11+)イオンをピーク位置約0.2μm、ピーク不純物濃度1×1017cm-3となるよう注入することで、蓄積ウェル4が形成される。また、同様に、N型ウェル21上のフォトダイオード形成領域PDにP--層である変調用ウェル5を形成する。
蓄積ウェル4の両端部を夫々リング転送ゲート6の下方及びLODゲート12の下方に潜り込むように形成する。また、変調用ウェル5については、クリアゲート14側の端部をクリアゲート14の下方に潜り込むように形成する。なお、この場合には、各ゲート下への拡散を最低限に抑えることで、転送路(転送元からチャンネルに繋がる部分)を広げることができる。
蓄積ウェル4及び変調用ウェル5形成のためのイオン注入処理を、各ゲート6,12,14を利用して自己整合的に実施することによって、蓄積ウェル4及び変調用ウェル5は基板深さ方向の比較的浅い領域にのみ形成される。
即ち、図5(B)に示すように、フォトダイオードPD形成領域においては、基板深さ方向の比較的浅い領域の比較的広い水平領域に蓄積ウェル4が形成され、基板深さ方向の比較的深い領域の比較的狭い水平領域に深部電荷収集拡散領域31が形成される。
次に、図5(C)に示すように、リングゲート部6a上、LODゲート12上及びクリアゲート14上の酸化膜を覆うように、各ゲートに夫々サイドウォールを形成する。
次に、図5(D)に示すように、基板表面にドレイン領域8を形成すると共に、レジスト32aを用いて、フォトダイオードPD形成領域の基板表面側に電子ピニング層としてのN+拡散層32を形成する。
次に、図5(E)に示すように、レジスト7aを介してソース領域7に相当する位置にN++の不純物注入を行って、ソース領域7を形成する。
次に、クリアゲート14に隣接した位置に、クリアトランジスタTCのチャネル領域に接続される排出コンタクト領域15及びODコンタクト領域11を形成するために、基板表面に濃いP<sup++層を形成する。このP<sup++層は、例えば、(B,20KeV,2e15)のイオン打ち込みによって形成される。こうして、図2に示す固体撮像装置が得られる。
なお、本実施の形態においては、排出コンタクト領域15とODコンタクト領域11とは兼用されているが、排出コンタクト領域15とODコンタクト領域11とを、別個に設けてもよい。
<実施の形態の効果>
このように本実施の形態においては、フォトダイオード形成領域に形成する蓄積ウェルをゲート電極を用いて自己整合的に形成すると共に、フォトダイオード形成領域に基板深さ方向には比較的深く、水平方向には比較的狭い領域に、深部電荷収集拡散領域31を形成する。深部電荷収集拡散領域31は、水平方向には比較的狭く形成することで、キャリアポケットが生じることを防止し、基板垂直方向には比較的深い領域まで形成することによって、基板の深部で発生する光発生電荷、例えば、波長が長い光に基づく光発生電荷についても効果的に収集して蓄積することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置の断面形状を模式的に示す断面図。 本実施の形態に係る固体撮像装置の断面形状を示す断面図。 本実施の形態に係る固体撮像装置の1センサセルの平面形状を示す平面図。 素子の製造方法を説明するための工程図。 素子の製造方法を説明するための工程図。 従来例におけるポリシリコン電極近傍を示す模式的断面図。
符号の説明
111…基板、112…ウェル、113,114…一方導電型の不純物拡散領域、115…他方導電型の不純物拡散領域、116…ゲート電極、117…サイドウォール、119…チャネル。

Claims (5)

  1. 一方導電型の基板上に形成される他方導電型の不純物拡散領域と、
    前記不純物拡散領域に一方導電型の不純物を拡散して形成される電荷収集拡散領域を含み、入射した光に応じた光発生電荷を発生させる光電変換素子と、
    前記光電変換素子領域上部に形成された他方導電型の表面不純物拡散領域と、
    前記電荷収集拡散領域と所定の距離だけ離間した前記基板表面に一方導電型の不純物を拡散して形成される転送先拡散領域と、
    前記電荷収集拡散領域と前記転送先拡散領域との間の前記基板表面に絶縁膜を介して形成され、水平方向には、前記電荷収集拡散領域上に所定の長さだけ重なる突出部を有するゲート電極と、
    前記電荷収集拡散領域に接し前記基板の深さ方向に延びた深部電荷収集拡散領域とを具備したことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記深部電荷収集拡散領域は、水平方向には前記光電変換素子の形成領域の一部に形成されることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記深部電荷収集拡散領域は、水平方向には前記光電変換素子の形成領域の略中央に形成されることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記光電変換素子からの前記光発生電荷を保持し、保持した前記光発生電荷によってチャネルの閾値電圧が制御されて、前記光発生電荷に基づく画素信号を出力する変調トランジスタを更に具備し、
    前記転送先拡散領域は、前記基板上の変調トランジスタ形成領域に形成されて、前記電荷収集拡散領域からの前記光発生電荷を保持することを特徴とする請求項一方に記載の固体撮像装置。
  5. 一方導電型の基板上に他方導電型の不純物拡散領域を形成する第1の拡散工程と、
    前記不純物拡散領域に前記基板の深さ方向に延びた深部電荷収集拡散領域を形成する第2の拡散工程と、
    前記基板表面に絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
    前記深部電荷収集拡散領域上で、水平方向には、前記ゲート電極下に所定の長さだけ重なるように、前記ゲート電極をマスクとして自己整合的に一方導電型の不純物を拡散させて電荷収集拡散領域を形成する第3の拡散工程とを具備したことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
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