JP2005166988A - デュアルモードチョークコイル及びその製造方法 - Google Patents

デュアルモードチョークコイル及びその製造方法 Download PDF

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Shuichi Hayasaka
秀一 早坂
Kenji Sato
健治 佐藤
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Tokin Corp
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Abstract


【課題】 製造コストの低減が容易なデュアルモードチョークコイル及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 空心の第1及び第2のコイル導体11及び12を、磁性フィラーを含む直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂でモールドして磁性成形体13を形成して一体としたデュアルモードチョークコイルである。また第1及び第2のコイル導体のコイル内部に棒状磁心コアを配置してもよい。また引き出された端子部14a、14b、15a、15bには、つぶし加工を施し、製品の側面及び底面に沿って、折り曲げ加工を行ってもよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器の電源ラインにおけるノイズ対策用のデュアルモードチョークコイル及びその製造方法に関し、特に、コモンモードノイズだけでなくノーマルモードノイズに対しても高いインピーダンスを有するデュアルモードチョークコイル及びその製造方法に関する。
電子機器の電源ラインに挿入され、ノイズを抑制するチョークコイルの中で、コモンモードノイズを抑制するだけでなく、ノーマルモードノイズも抑制するチョークコイルがある。これを用いると、コモンモード用のチョークコイルと、ノーマルモード用のチョークコイルを併用する必要がない。この種のチョークコイルはデュアルモードチョークコイルと呼称されているが、このようなデュアルモード型のチョークコイルを得ようとする技術として特許文献1に開示された例がある。ここでは、主たる閉磁路磁心とは別の閉磁路を設けてノーマルモードのインダクタンスを高めている。
他の従来技術によるデュアルモードチョークコイルを図5に基づいて説明する。同図において、53は蓋コア、51は第1のコイル導体、52は第2のコイル導体、56はポットコア、54a及び54bは第1のコイル導体51における端子部、55a及び55bは第2のコイル導体52における端子部を示す。
第1及び第2のコイル導体51及び52からなる空心コイルを、E型の断面形状を有するポットコア56の内部に配置して、蓋コア53を固定して閉磁路を形成してデュアルモードチョークコイルを得る。また、端子部54a、54b、55a、55bには基板実装用端子として、外形側面及び底面に沿った成形を行う場合が多い。
特開平10−233327号公報
上記従来技術のうち、特許文献1の例においては、製造コストの低減が容易でなく、ノーマルモードのインピーダンスを十分に高くとれないという問題がある。
また、図5を用いて説明した他の従来技術においては、2つのコイル導体間における磁束のカップリングの調整可能な範囲が小さく、ノーマルモードノイズに対するインピーダンスを高めることが容易でなく、製造コストの低減も容易でないという問題がある。
この状況にあって、本発明の課題は、製造コストの低減が容易なデュアルモードチョークコイル及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のデュアルモードチョークコイルは、端子が引き出された2つのコイル導体と、磁性フィラーを含む直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂の成形体とを備えることを特徴とする。
また、本発明の他のデュアルモードチョークコイルは、端子が引き出された2つのコイル導体と、棒状磁性コアと、磁性フィラーを含む直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂の成形体とを備えることを特徴とする。
前記棒状磁性コアはNi−Zn系フェライトからなるとよい。
前記磁性フィラーはMg−Zn系フェライトからなるとよい。
本発明のデュアルモードチョークコイルの製造方法は、磁性フィラーを含む直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂で、2つのコイル導体を端子となる一部を除いてモールドして一体化することを特徴とする。
また、本発明の他のデュアルモードチョークコイルの製造方法は、2つのコイル導体内に棒状磁性コアを挿入した後、磁性フィラーを含む直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂で前記コイル導体の端子となる一部を除いてモールドして一体化することを特徴とする。
そして、本発明のデュアルモードチョークコイルの製造方法は、前記コイル導体の端子となる部分に、つぶし加工を行う工程と、モールドされた製品外形面に沿って、前記端子となる部分に折り曲げ加工を行う工程とを有するとよい。
本発明によれば、磁性フィラーを含む熱可塑性樹脂の射出成形によって、磁心となる成形体を作製することができるので製造が容易であり、また熱可塑性樹脂として直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂(直鎖型PPS樹脂)を用いたので、耐熱性、耐はんだ性、耐薬品性、強度、剛性において優れた特性を有するデュアルモードチョークコイル及びその製造方法が得られる。
また、空心でコイル導体を形成した後、磁性フィラーを含む熱可塑性樹脂を用いて射出成形によって、磁心を形成するので、2つのコイル導体間における磁束のカップリングを精密に制御することができる。すなわち、コモンモードとノーマルモードの両方に対して適切なインピーダンスを得ることが可能になる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるデュアルモードチョークコイルの製造方法及び構造を示す図である。図1において、11は空心の第1のコイル導体、12は空心の第2のコイル導体、13は磁性成形体、14a及び14bは第1のコイル導体11における端子部、15a及び15bは第2のコイル導体12における端子部を示す。
図3は、本発明のデュアルモードチョークコイルにおけるコイル導体を示す模式図であり、図3(a)は第1のコイル導体を示し、図3(b)は第2のコイル導体を示す。ここで、第2のコイル導体12のコイル径は、第1のコイル導体11のコイル径よりも小さく、その内側に同心に配置できる形状である。
図4は、本発明のデュアルモードチョークコイルの外観を示す斜視図であり、図4(a)は端子部にフォーミングを施さない場合を示し、図4(b)は端子部にフォーミングを施した場合を示す。
本発明のデュアルモードチョークコイルの作製について、まず第1及び第2のコイル導体11及び12には直径0.6mmの銅線を巻線して、コイル直径が3.5〜5mmで、巻数が3〜3.5ターンの空心コイルを作製して、同心に組み合わせる。
磁性成形体13には、呉羽化学工業製の直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂(直鎖型PPS樹脂)であるフォートロンKPSと磁性フィラーとしてのMg−Zn系フェライト粉末の混合体を作製し、射出成形に適した粘度まで昇温した後、金型を用い、コイル導体の端子部14a、14b、15a、15bを残して、第1及び第2のコイル導体11及び12を封入するように射出成形を行いモールド体を得た。こうして外形寸法が9×8×5mmのインダクタを作製した。
更に、用途に応じて、端子部につぶし加工を施し、平角形状にした後、製品側面及び底面に沿って、折り曲げを行い、すなわち、端子のフォーミングを行い、基板実装用端子とする。
このデュアルモードチョークコイルのインピーダンス特性は、周波数300MHzにおいて、コモンモードに対して600Ω、ノーマルモードに対して90Ωであった。
次に、本発明の第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の第2の実施の形態におけるデュアルモードチョークコイルの製造方法及び構造を示す図である。図2において、16は棒状磁性コアであり、他の符号は図1と共通である。
また、コイル導体の形状及びデュアルモードチョークコイルの外観についても、第1の実施の形態と同様であり、それぞれ、図3及び図4に示したとおりである。
その作製について、棒状磁性コア16の使用以外は第1の実施の形態と同様である。まず第1及び第2のコイル導体11及び12には直径0.6mmの銅線を巻線して、コイル直径が3.5〜5mmで、巻数が3〜3.5ターンの空心コイルを作製して、同心に組み合わせた。また、Ni−Zn系フェライト粉末を焼結して、棒状磁性コア16を作製し、第1及び第2のコイル導体11及び12のコイル軸に配置した。
磁性成形体13には、呉羽化学工業製の直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂であるフォートロンKPSと磁性フィラーとしてのMg−Zn系フェライト粉末の混合体を作製し、射出成形に適した粘度まで昇温した後、金型を用い、コイル導体の端子部14a、14b、15a、15bを残して、第1及び第2のコイル導体11及び12を封入するように射出成形を行いモールド体を得た。こうして外形寸法が9×8×5mmのインダクタを作製した。
更に、用途に応じて、端子部につぶし加工を施し、平角形状にした後、製品側面及び底面に沿って、折り曲げを行い、すなわち、端子のフォーミングを行い、基板実装用端子とする。
このデュアルモードチョークコイルのインピーダンス特性は、周波数150MHzにおいて、コモンモードに対して1kΩ、ノーマルモードに対して150Ωであった。
なお、棒状磁性コアの寸法は使用する周波数帯によって決定し、周波数が高い帯域で使用する場合には、第1の実施の形態のように不要とすることができる。
本発明の第1の実施の形態におけるデュアルモードチョークコイルの製造方法及び構造を示す図。 本発明の第2の実施の形態におけるデュアルモードチョークコイルの製造方法及び構造を示す図。 本発明のデュアルモードチョークコイルにおけるコイル導体を示す模式図。図3(a)は第1のコイル導体を示し、図3(b)は第2のコイル導体を示す。 本発明のデュアルモードチョークコイルの外観を示す斜視図。図4(a)は端子部にフォーミングを施さない場合、図4(b)は端子部にフォーミングを施した場合を示す図。 従来技術の一例のデュアルモードチョークコイルの説明図。
符号の説明
11 第1のコイル導体
12 第2のコイル導体
13 磁性成形体
14a,14b,15a,15b 端子部
16 棒状磁性コア

Claims (7)

  1. 端子が引き出された2つのコイル導体と、磁性フィラーを含む直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂の成形体とを備えることを特徴とするデュアルモードチョークコイル。
  2. 端子が引き出された2つのコイル導体と、棒状磁性コアと、磁性フィラーを含む直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂の成形体とを備えることを特徴とするデュアルモードチョークコイル。
  3. 前記棒状磁性コアはNi−Zn系フェライトからなることを特徴とする請求項2記載のデュアルモードチョークコイル。
  4. 前記磁性フィラーはMg−Zn系フェライトからなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のデュアルモードチョークコイル。
  5. 磁性フィラーを含む直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂で、2つのコイル導体を端子となる一部を除いてモールドして一体化することを特徴とするデュアルモードチョークコイルの製造方法。
  6. 2つのコイル導体内に棒状磁性コアを挿入した後、磁性フィラーを含む直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂で前記コイル導体の端子となる一部を除いてモールドして一体化することを特徴とするデュアルモードチョークコイルの製造方法。
  7. 前記コイル導体の端子となる部分に、つぶし加工を行う工程と、モールドされた製品外形面に沿って、前記端子となる部分に折り曲げ加工を行う工程とを有することを特徴とする請求項5又は6記載のデュアルモードチョークコイル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011132441A1 (ja) * 2010-04-20 2011-10-27 古河電気工業株式会社 基板および基板の製造方法

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WO2011132441A1 (ja) * 2010-04-20 2011-10-27 古河電気工業株式会社 基板および基板の製造方法
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