JP2005164975A - 光学装置およびその組立方法、並びにプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】 合成プリズムと投写レンズとをプロジェクターに設置する際に生じる投写精度の悪化を防止し、且つ設置のための部材を不要にすることができる光学装置およびこれをを備えたプロジェクターを提供することを目的とする。
【解決手段】 鏡筒20に複数のレンズが収納されてなる投写レンズ10と、鏡筒20の端部に鏡筒20と一体に設置された合成プリズム30と、合成プリズム30に設置された光変調装置40とを有する。鏡筒20に複数のレンズが収納されてなる投写レンズ10と、投写レンズ10のうち最も端に配置されたレンズ12に接着固定された合成プリズム30と、合成プリズム30に設置された光変調装置40とを有する。そして、投写レンズ10と合成プリズム30とを一体化した後に、合成プリズム30に光変調装置40を設置する。
【選択図】 図1
【解決手段】 鏡筒20に複数のレンズが収納されてなる投写レンズ10と、鏡筒20の端部に鏡筒20と一体に設置された合成プリズム30と、合成プリズム30に設置された光変調装置40とを有する。鏡筒20に複数のレンズが収納されてなる投写レンズ10と、投写レンズ10のうち最も端に配置されたレンズ12に接着固定された合成プリズム30と、合成プリズム30に設置された光変調装置40とを有する。そして、投写レンズ10と合成プリズム30とを一体化した後に、合成プリズム30に光変調装置40を設置する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、投写レンズ、合成プリズムおよび光変調装置を有する光学装置、およびその組立方法、並びに該光学装置を備えたプロジェクターに関する。
プロジェクターは、光源ランプを有した照明光学系と、該照明光学系からの出射光を各色光に分離する色光分離光学系と、その各色光を入射して所定の情報に基づいて画像を生成し合成する変調色合成系と、その合成光を投写する投写レンズとを備えている(別途、詳細に説明する)。
従来、変調色合成系を構成する、赤、緑、青の3色の色光に対応した3枚の光変調装置(たとえば、液晶パネル)と合成プリズム(クロスダイクロイックプリズム)とが、それぞれ位置調整されて接合されている。そして、合成プリズムは台座に接着され、該台座がヘッド台等の水平面にネジ止めされている。また、投写レンズは鏡筒に収納され、該鏡筒には設置のためのフランジが設けられ、該フランジが前記ヘッド台等の垂直面にネジ止めされている。そして、前記ヘッド台等がプロジェクターの本体側に設置されている(たとえば、特許文献1参照。)
特開平2000−221587号公報(6頁、図4)
従来、変調色合成系を構成する、赤、緑、青の3色の色光に対応した3枚の光変調装置(たとえば、液晶パネル)と合成プリズム(クロスダイクロイックプリズム)とが、それぞれ位置調整されて接合されている。そして、合成プリズムは台座に接着され、該台座がヘッド台等の水平面にネジ止めされている。また、投写レンズは鏡筒に収納され、該鏡筒には設置のためのフランジが設けられ、該フランジが前記ヘッド台等の垂直面にネジ止めされている。そして、前記ヘッド台等がプロジェクターの本体側に設置されている(たとえば、特許文献1参照。)
しかしながら、合成プリズム(光変調装置が接合されている)と鏡筒(投写レンズが配置されている)とは、ヘッド台等にそれぞれネジ止めされたため、両者を設置する際の誤差(ネジとネジ孔とのクリアランス等に起因する設置誤差)によって、光学系の精度(フォーカス、アライメント)が悪化するおそれがある。また、それらを固定するための部材もそれぞれ必要になっていた。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、構造が簡素化され、光学系の投写精度を高めることができる光学装置およびその組立方法、並びに該光学装置を備えたプロジェクターを提供することを目的とする。
本発明の光学装置は、鏡筒に複数のレンズが収納されてなる投写レンズと、該鏡筒の端部に鏡筒と一体に設置された合成プリズムと、該合成プリズムに設置された光変調装置とを有することを特徴とする。これによれば、合成プリズムが鏡筒の端部に設置されているから、光学装置の部品点数が減少する。また、光学装置の精度(フォーカス、アライメント)が保証されて一体化しているから、その後も該精度が維持される。したがって、該光学装置を備えたプロジェクターは、製造コストの低減化や軽量化および投写画像の鮮明化を図ることができる。なお、本明細書において、投写レンズと合成プリズムと光変調装置とが直接的にまたは間接的に相互に配置されて一体化したものを「光学装置」と称する。
また、前記鏡筒の端部が断面L字形に突出するL字形突出部を具備し、該L字形突出部に前記合成プリズムが接着固定されていることを特徴とする。これによれば、合成プリズムがL字形突出部(鏡筒と一体化している)に接着固定されているから、接着固定が容易かつ確実であり、光学装置の部品点数が減少する。また、光学装置の精度(フォーカス、アライメント)が保証されて一体化しているから、その後も該精度が維持される。したがって、該光学装置を備えたプロジェクターは、製造コストの低減化や軽量化および投写画像の鮮明化を図ることができる。
また、前記投写レンズのうち最も端に配置されたレンズの一部が所定の弦に沿って切除され、前記L字形突出部の前記合成プリズムが接着固定される面が、前記弦に平行であることを特徴とする。これによれば、鏡筒の最も端に設けたレンズの収納部が、円形の一部を直線状に(所定の弦に沿って)欠く形状になり、該直線(弦)を鏡筒の軸方向に延長した面と同一の面または近接する平行な面を、前記合成プリズム設置面とすることができるから、前記合成プリズム設置面を、鏡筒の軸心(投写レンズの中心に同じ)に近づけることが可能になる。すなわち、合成プリズムの大きさを最少にすることができる。また、鏡筒を成形するための金型の中子(端部レンズの収納部を成形するための中子に同じ)を鏡筒の軸方向に移動することが可能になるから、鏡筒を成形する金型の構造が複雑になることがない。
また、鏡筒に複数のレンズが収納されてなる投写レンズと、該投写レンズのうち最も端に配置されたレンズに接着固定された合成プリズムと、該合成プリズムに設置された光変調装置とを有することを特徴とする。これによれば、投写レンズのうち最も端に配置されたレンズ(以下、端部レンズと称す)と合成プリズムとが接着固定されているから、光学装置の部品点数が減少する。また、光学装置の精度(フォーカス、アライメント)が保証されて一体化しているから、その後も該精度が維持される。したがって、該光学装置を備えたプロジェクターは、製造コストの低減化や軽量化および投写画像の鮮明化を図ることができる。
さらに、本発明のプロジェクターは、光源ランプを有した照明光学系と、該照明光学系からの出射光を各色光に分離する色光分離光学系と、その各色光を入射し、画像を生成し、合成し、および投写する前記の何れかに記載の光学装置とを有することを特徴とする。これによれば、光学装置が、投写レンズと合成プリズムと光変調装置とが一体化したものであるため、部品点数が減少し、精度(フォーカス、アライメント)が維持され、さらに、合成プリズムの大きさが最少にされるものであるから、該プロジェクターは、製造コストの低減化や軽量化および投写画像の鮮明化を図ることができる。
さらに、本発明の光学装置の組立方法は、レンズを鏡筒の内部に配置する工程と、
該鏡筒の端部に合成プリズムを設置する工程と、該合成プリズムに光変調装置を設置する工程とを有することを特徴とする。これによれば、レンズが所定の投写レンズを構成し、該投写レンズと合成プリズムとが相互の位置が調整された状態で一体化した後に、該一体化した合成プリズムに対して光変調装置の位置調整(フォーカス調整およびアライメント調整)がなされ、これらが一体化するから、その後に鏡筒と合成プリズムと光変調装置とが分離することがない。したがって、一旦保証された光学装置の精度が維持される。また、一体化のための中間部材が不要になるから、光学装置を構成する部品の点数が減少し、製造コストの低減や軽量化が可能になる。よって、該光学装置を備えたプロジェクターは、製造コストの低減化や軽量化および投写画像の鮮明化を図ることができる。
該鏡筒の端部に合成プリズムを設置する工程と、該合成プリズムに光変調装置を設置する工程とを有することを特徴とする。これによれば、レンズが所定の投写レンズを構成し、該投写レンズと合成プリズムとが相互の位置が調整された状態で一体化した後に、該一体化した合成プリズムに対して光変調装置の位置調整(フォーカス調整およびアライメント調整)がなされ、これらが一体化するから、その後に鏡筒と合成プリズムと光変調装置とが分離することがない。したがって、一旦保証された光学装置の精度が維持される。また、一体化のための中間部材が不要になるから、光学装置を構成する部品の点数が減少し、製造コストの低減や軽量化が可能になる。よって、該光学装置を備えたプロジェクターは、製造コストの低減化や軽量化および投写画像の鮮明化を図ることができる。
また、レンズを鏡筒の内部に配置する工程と、前記レンズのうち最も端に配置されたレンズに合成プリズムを接着固定する工程と、該合成プリズムに光変調装置を設置する工程とを有することを特徴とする。これによれば、レンズが所定の投写レンズを構成し、該投写レンズを構成するレンズのうち最も端に配置されたレンズに合成プリズムが位置調整された状態で一体化した後に、該一体化した合成プリズムに対して光変調装置の位置調整(フォーカス調整およびアライメント調整)がなされ、これらが一体化するから、その後に投写レンズと合成プリズムと光変調装置とが分離することがない。したがって、一旦保証された光学装置の精度が維持される。また、一体化のための中間部材が不要になるから、光学装置を構成する部品の点数が減少し、製造コストの低減や軽量化が可能になる。よって、該光学装置を備えたプロジェクターは、製造コストの低減化や軽量化および投写画像の鮮明化を図ることができる。
以下、実施形態1、2として本発明の光学装置を、実施形態3として本発明の光学装置の組立方法を、そして、実施形態4として本発明のプロジェクターを説明する。なお、説明に用いる各図において、同じ部分にはそれぞれ同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
[実施形態1]
図1は本発明の実施形態1に係る光学装置を示すものであって、(a)は側面視の断面図、(b)は正面図である。
図1において、光学装置1は、複数のレンズが鏡筒20に収納されてなる投写レンズ10と、鏡筒20の端部に一体的に設けられたL字形突出部21と、L字形突出部21に接着固定された合成プリズム30と、合成プリズム30に設置された光変調装置である液晶パネル40とを有している。
なお、液晶パネル40は合成プリズム30の図中右面31(投写レンズ10の軸心に垂直で投写レンズ10から遠い面)に設置されたものが示されているが、合成プリズム30の図中手前面および図中奥面(投写レンズ10の軸心に平行な面)にもそれぞれ設置されているものである(後記する図7の40R、40G、40B参照)。
なお、投写レンズの枚数や構成される群の形態は図示するものに限定するものではない。また、投写レンズ10のなかで、鏡筒20の最も端(図中右端部)に配置されたレンズ、すなわち、合成プリズム30に最も近いレンズ(液晶パネル40に最も近いものに同じ)を、端部レンズ11と便宜上称する。
図1は本発明の実施形態1に係る光学装置を示すものであって、(a)は側面視の断面図、(b)は正面図である。
図1において、光学装置1は、複数のレンズが鏡筒20に収納されてなる投写レンズ10と、鏡筒20の端部に一体的に設けられたL字形突出部21と、L字形突出部21に接着固定された合成プリズム30と、合成プリズム30に設置された光変調装置である液晶パネル40とを有している。
なお、液晶パネル40は合成プリズム30の図中右面31(投写レンズ10の軸心に垂直で投写レンズ10から遠い面)に設置されたものが示されているが、合成プリズム30の図中手前面および図中奥面(投写レンズ10の軸心に平行な面)にもそれぞれ設置されているものである(後記する図7の40R、40G、40B参照)。
なお、投写レンズの枚数や構成される群の形態は図示するものに限定するものではない。また、投写レンズ10のなかで、鏡筒20の最も端(図中右端部)に配置されたレンズ、すなわち、合成プリズム30に最も近いレンズ(液晶パネル40に最も近いものに同じ)を、端部レンズ11と便宜上称する。
鏡筒20には、鏡筒20の図中右端部にL字形突出部21が一体的に設けられている。L字形突出部21の鏡筒20の軸心側の面(図中上面)は平面であって、合成プリズム30が接着固定される合成プリズム設置面22を形成している。
また、鏡筒20の側面には、鏡筒20の軸心に垂直な縦フランジ50が一体的に設けられている。縦フランジ50には、光学装置1をプロジェクターの本体側(たとえば、ライトガイド)に設置するための設置用孔51、および補剛のための略格子状に配置されたリブ52が形成されている。
さらに、L字形突出部21の合成プリズム設置面22とは反対の面(図中下面)23には、略三角形状の補剛用のブラケット24が一体的に設けられ、補剛用のブラケット24の図中鉛直方向面が縦フランジ50に連結している。
また、鏡筒20の側面には、鏡筒20の軸心に垂直な縦フランジ50が一体的に設けられている。縦フランジ50には、光学装置1をプロジェクターの本体側(たとえば、ライトガイド)に設置するための設置用孔51、および補剛のための略格子状に配置されたリブ52が形成されている。
さらに、L字形突出部21の合成プリズム設置面22とは反対の面(図中下面)23には、略三角形状の補剛用のブラケット24が一体的に設けられ、補剛用のブラケット24の図中鉛直方向面が縦フランジ50に連結している。
合成プリズム30は、たとえば、4本の直角二等辺三角柱が相互に接着固定されて形成された四角柱であって、それぞれの配置が調整されて所定の精度が保証されている。そして、合成プリズム30の図中下面32が合成プリズム設置面22に接着固定されている。なお、該接着固定のための接着剤は限定するものではない。
このとき、特定の投写レンズ10に対して合成プリズム30が位置調整(アライメント)され、両者は一対一の関係で接着固定され、その後分離することがない。さらに、前記合成プリズム30に対して液晶パネル40が位置調整(フォーカス、アライメント)され、両者は一対一の関係で接着固定され、その後分離することがない。
このとき、特定の投写レンズ10に対して合成プリズム30が位置調整(アライメント)され、両者は一対一の関係で接着固定され、その後分離することがない。さらに、前記合成プリズム30に対して液晶パネル40が位置調整(フォーカス、アライメント)され、両者は一対一の関係で接着固定され、その後分離することがない。
したがって、特定の投写レンズ10と合成プリズム30と液晶パネル40とが一体的に接着固定された光学装置1は、一旦保証された位置精度が、その後も維持されることになる。また、光学装置1は、投写レンズ10と合成プリズム30と液晶パネル40とが一体的に接着固定されているから、プロジェクターの本体側(たとえば、ライトガイド)に設置する際、台座やヘッド台等の設置のための中間部材が不要になるばかりでなく、ネジ止めによる設置誤差が生じることが無く、設置作業が容易かつ確実になる。
図2は図1を捕捉するものであって、本発明の実施形態1に係る光学装置の鏡筒を示す正面図である。
図2の(a)において、鏡筒20の端部に、正面視円形の端部レンズ11を配置するための端部レンズ収納部25が設けられ、端部レンズ収納部25の図中最下部A(いわゆる6時の位置)から僅かに図中下方、または図中最下部Aに接するように合成プリズム設置面22が一体的に形成されている。
したがって、円形の端部レンズ11は、合成プリズム設置面22に干渉することなく、端部レンズ収納部25に容易に収納することができる。また、鏡筒20を成形する金型において、端部レンズ収納部25を成形するための中子が、合成プリズム設置面22を成形するための上型(または下型)と干渉しないから、金型の構成が複雑になることがない。
図2の(a)において、鏡筒20の端部に、正面視円形の端部レンズ11を配置するための端部レンズ収納部25が設けられ、端部レンズ収納部25の図中最下部A(いわゆる6時の位置)から僅かに図中下方、または図中最下部Aに接するように合成プリズム設置面22が一体的に形成されている。
したがって、円形の端部レンズ11は、合成プリズム設置面22に干渉することなく、端部レンズ収納部25に容易に収納することができる。また、鏡筒20を成形する金型において、端部レンズ収納部25を成形するための中子が、合成プリズム設置面22を成形するための上型(または下型)と干渉しないから、金型の構成が複雑になることがない。
図2の(b)において、鏡筒20の端部に設けられた端部レンズ収納部25bは、図2の(a)における端部レンズ収納部25の正面視円形形状が、図中下方において直線状(図中、弦B−Cにて示す)に変形したものである(該直線状部分を直線部26bと称す)。そして、直線部26bから僅かに図中下方に、または直線部26bに重なるように合成プリズム設置面22bが配置されている。
すなわち、図2の(a)に示す合成プリズム設置面22に較べて、図2の(b)に示す合成プリズム設置面22bは鏡筒20の軸心に近づいているから、図2の(a)に示す合成プリズム設置面22に接着固定される合成プリズム(図示しない)に較べて、図2の(b)に示す合成プリズム設置面22bに接着固定される合成プリズム(図示しない)は該近づいた距離だけ、余計に持ち上げられたことになる。
すなわち、図2の(a)に示す合成プリズム設置面22に較べて、図2の(b)に示す合成プリズム設置面22bは鏡筒20の軸心に近づいているから、図2の(a)に示す合成プリズム設置面22に接着固定される合成プリズム(図示しない)に較べて、図2の(b)に示す合成プリズム設置面22bに接着固定される合成プリズム(図示しない)は該近づいた距離だけ、余計に持ち上げられたことになる。
このことは、図2の(b)に示す合成プリズム設置面22bに接着固定される合成プリズムが、画像投写に寄与しない図中下方の所定範囲に相当する距離だけ持ち上げられ、さらに、画像投写に寄与しない図中上方の所定範囲(該持ち上げ距離に相当する)が撤去されたものと言えるから、その持ち上げられた高さ分だけ図中上下方向のサイズを小さくすることが可能になる。
なお、端部レンズ収納部25bに収納される端部レンズ11bの正面視形状は、端部レンズ収納部25bの正面視形状に同一または相似であって、一部が所定の弦(図中、弦B−Cに平行)に沿って切除された略円形である。したがって、端部レンズ11bは、合成プリズム設置面22bに干渉することなく、端部レンズ収納部25bに容易に収納することができる。
なお、端部レンズ収納部25bに収納される端部レンズ11bの正面視形状は、端部レンズ収納部25bの正面視形状に同一または相似であって、一部が所定の弦(図中、弦B−Cに平行)に沿って切除された略円形である。したがって、端部レンズ11bは、合成プリズム設置面22bに干渉することなく、端部レンズ収納部25bに容易に収納することができる。
また、鏡筒20を成形する金型において、端部レンズ収納部25bを成形するための中子が、合成プリズム設置面22bを成形するための上型(または下型)と干渉しないから、金型の構成が複雑にならない。すなわち、仮に、端部レンズ収納部を円形のままにして、合成プリズム設置面22b(端部レンズ収納部の内周よりも軸心側に偏位している)を成形しようとすると、円形の端部レンズ収納部25bを成形するための断面円形の中子が、合成プリズム設置面22bを成形するための上型(または下型)と干渉するため、該中子を合成プリズム設置面22b側に引き出すことが困難、または引き出すための特別の構造が必要になり、金型の構成が複雑になっていた。
図3は本発明の実施形態1に係る光学装置を示す正面図であって、図1における縦フランジを横フランジに変更したものである。
図3の(a)において、鏡筒20の側面には、鏡筒20の軸心に平行な横フランジ60が一体的に設けられている。横フランジ60の図中上面は平坦であって、図中下面に補剛のためのリブ62(鏡筒20の軸心に略垂直)が設けられ、さらに、光学装置1をプロジェクターの本体側(たとえば、ライトガイド)に設置するための設置用孔61(一点鎖線にて示す)が設けられている。
図3の(b)において、鏡筒20の側面には、鏡筒20の軸心に平行な横フランジ60bが一体的に設けられている。横フランジ60bの図中下面は平坦であって、図中上面に補剛のためのリブ62b(鏡筒20の軸心に略垂直)が設けられ、さらに、光学装置1をプロジェクターの本体側(たとえば、ライトガイド)に設置するための設置用孔61b()一点鎖線にて示す)が設けられている。
したがって、光学装置1をプロジェクターの本体側に設置する際の自由度が増す。
図3の(a)において、鏡筒20の側面には、鏡筒20の軸心に平行な横フランジ60が一体的に設けられている。横フランジ60の図中上面は平坦であって、図中下面に補剛のためのリブ62(鏡筒20の軸心に略垂直)が設けられ、さらに、光学装置1をプロジェクターの本体側(たとえば、ライトガイド)に設置するための設置用孔61(一点鎖線にて示す)が設けられている。
図3の(b)において、鏡筒20の側面には、鏡筒20の軸心に平行な横フランジ60bが一体的に設けられている。横フランジ60bの図中下面は平坦であって、図中上面に補剛のためのリブ62b(鏡筒20の軸心に略垂直)が設けられ、さらに、光学装置1をプロジェクターの本体側(たとえば、ライトガイド)に設置するための設置用孔61b()一点鎖線にて示す)が設けられている。
したがって、光学装置1をプロジェクターの本体側に設置する際の自由度が増す。
[実施形態2]
図4は本発明の実施形態2に係る光学装置を示すものであって、(a)は側面視の断面図、(b)は正面図である。
図4において、光学装置2は、複数のレンズが鏡筒20に収納されてなる投写レンズ10と、投写レンズ10のうち最も端に配置されたレンズ12(以下、端部レンズと称す)に接着固定された合成プリズム30と、合成プリズム30に設置された光変調装置である液晶パネル40とを有している。また、鏡筒20の側面には、鏡筒20の軸心に垂直な縦フランジ50が一体的に設けられている(図1、2参照)。
図4は本発明の実施形態2に係る光学装置を示すものであって、(a)は側面視の断面図、(b)は正面図である。
図4において、光学装置2は、複数のレンズが鏡筒20に収納されてなる投写レンズ10と、投写レンズ10のうち最も端に配置されたレンズ12(以下、端部レンズと称す)に接着固定された合成プリズム30と、合成プリズム30に設置された光変調装置である液晶パネル40とを有している。また、鏡筒20の側面には、鏡筒20の軸心に垂直な縦フランジ50が一体的に設けられている(図1、2参照)。
ここで、端部レンズ12は、図中右側の面13が平面に形成された平凸レンズであって、面13に合成プリズム30の図中左面33が接着固定されている。なお、該接着固定のための接着剤は限定するものではなく、光学レンズの貼り合わせに用いられる光学用UV接着剤等であれば何れであってもよい。
よって、特定の投写レンズ10に対して合成プリズム30が位置調整(アライメント)され、両者は一対一の関係で接着固定され、その後分離することがない。さらに、前記合成プリズム30に対して液晶パネル40が位置調整(フォーカス、アライメント)され、両者は一対一の関係で接着固定され、その後分離することがない。
よって、特定の投写レンズ10に対して合成プリズム30が位置調整(アライメント)され、両者は一対一の関係で接着固定され、その後分離することがない。さらに、前記合成プリズム30に対して液晶パネル40が位置調整(フォーカス、アライメント)され、両者は一対一の関係で接着固定され、その後分離することがない。
したがって、特定の投写レンズ10と合成プリズム30と液晶パネル40とが一体的に接着固定された光学装置2は、一旦保証された位置精度が、その後も維持されることになる。また、光学装置2は、投写レンズ10と合成プリズム30と液晶パネル40とが一体的に接着固定されているから、プロジェクターの本体側(たとえば、ライトガイド)に設置する際、台座やヘッド台等の設置のための中間部材が不要になるばかりでなく、ネジ止めによる設置誤差が生じることが無く、設置作業が容易かつ確実になる。
図5は本発明の実施形態2に係る光学装置を示す正面図であって、図4における縦フランジを横フランジに変更したものである。
図5の(a)において、鏡筒20の側面には、鏡筒20の軸心に平行な横フランジ60が一体的に設けられている。横フランジ60の図中上面は平坦であって、図中下面に補剛のためのリブ62(鏡筒20の軸心に略垂直)が設けられ、さらに、光学装置2をプロジェクターの本体側(たとえば、ライトガイド)に設置するための設置用孔61(一点鎖線にて示す)が設けられている。
図5の(b)において、鏡筒20の側面には、鏡筒20の軸心に平行な横フランジ60bが一体的に設けられている。横フランジ60bの図中下面は平坦であって、図中上面に補剛のためのリブ62b(鏡筒20の軸心に略垂直)が設けられ、さらに、光学装置2をプロジェクターの本体側(たとえば、ライトガイド)に設置するための設置用孔61b(一点鎖線にて示す)が形成されている。
したがって、光学装置2をプロジェクターの本体側に設置する際の自由度が増す。
図5の(a)において、鏡筒20の側面には、鏡筒20の軸心に平行な横フランジ60が一体的に設けられている。横フランジ60の図中上面は平坦であって、図中下面に補剛のためのリブ62(鏡筒20の軸心に略垂直)が設けられ、さらに、光学装置2をプロジェクターの本体側(たとえば、ライトガイド)に設置するための設置用孔61(一点鎖線にて示す)が設けられている。
図5の(b)において、鏡筒20の側面には、鏡筒20の軸心に平行な横フランジ60bが一体的に設けられている。横フランジ60bの図中下面は平坦であって、図中上面に補剛のためのリブ62b(鏡筒20の軸心に略垂直)が設けられ、さらに、光学装置2をプロジェクターの本体側(たとえば、ライトガイド)に設置するための設置用孔61b(一点鎖線にて示す)が形成されている。
したがって、光学装置2をプロジェクターの本体側に設置する際の自由度が増す。
[実施形態3]
つぎに、この光学装置の組立方法を説明する。
図6は本発明の実施形態3に係る光学装置の組立方法を示すフローチャートあって、(a)は光学装置1、(b)は光学装置2について示す。
光学装置1(図1参照)の組立方法は、レンズを鏡筒20に収納するステップ(図6の(a)のS1)と、鏡筒20(投写レンズ10が収納されている)のL字形突出部21の合成プリズム設置面22に合成プリズム30を設置するステップ(図6の(a)のS2)と、合成プリズム30(鏡筒20に接着固定されている)に液晶パネル40(3枚の液晶パネル40R,40G,40Bを総称する(後記する図7参照))を設置するステップ(図6の(a)のS3)とを有している。
つぎに、この光学装置の組立方法を説明する。
図6は本発明の実施形態3に係る光学装置の組立方法を示すフローチャートあって、(a)は光学装置1、(b)は光学装置2について示す。
光学装置1(図1参照)の組立方法は、レンズを鏡筒20に収納するステップ(図6の(a)のS1)と、鏡筒20(投写レンズ10が収納されている)のL字形突出部21の合成プリズム設置面22に合成プリズム30を設置するステップ(図6の(a)のS2)と、合成プリズム30(鏡筒20に接着固定されている)に液晶パネル40(3枚の液晶パネル40R,40G,40Bを総称する(後記する図7参照))を設置するステップ(図6の(a)のS3)とを有している。
すなわち、まず、鏡筒20の内部に複数のレンズを配置して投写レンズ10を完成する。そして、合成プリズム設置面22の所定位置に合成プリズム30を接着固定して両者を一体化する。このとき、たとえば、合成プリズム30を構成する各プリズムの接合面と鏡筒20に設けた縦フランジ50との位置調整をして、合成プリズム30と投写レンズ10との位置精度が保証されることになる。
そして、該一体化した合成プリズム30に対して、3枚の液晶パネル40R,40G,40Bのそれぞれについてフォーカスを調整をし、さらに、全ての液晶パネル40R,40G,40Bのアライメントを調整(たとえば、液晶パネル40Gを基準)をしてこれらを接着固定する。
したがって、投写レンズ10と合成プリズム30と液晶パネル40とは精度が保証された状態で一体化し、その後も、該一体化したもの(本明細書において「光学装置1」と称している)は、その構成部品が分離することがないから、かかる調整された精度が維持されることになる。また、鏡筒20と合成プリズム30とが、それぞれ別個にプロジェクターに設置されることがないため、設置に伴う投写精度の悪化が生じない。
そして、該一体化した合成プリズム30に対して、3枚の液晶パネル40R,40G,40Bのそれぞれについてフォーカスを調整をし、さらに、全ての液晶パネル40R,40G,40Bのアライメントを調整(たとえば、液晶パネル40Gを基準)をしてこれらを接着固定する。
したがって、投写レンズ10と合成プリズム30と液晶パネル40とは精度が保証された状態で一体化し、その後も、該一体化したもの(本明細書において「光学装置1」と称している)は、その構成部品が分離することがないから、かかる調整された精度が維持されることになる。また、鏡筒20と合成プリズム30とが、それぞれ別個にプロジェクターに設置されることがないため、設置に伴う投写精度の悪化が生じない。
また、光学装置2(図4参照)の組立方法は、レンズを鏡筒20に配置するステップ(図6の(b)のS1)と、レンズのうちで最も端に配置された端部レンズ12に合成プリズム30を接着固定するステップ(図6の(a)のS2)と、合成プリズム30(端部レンズ12が接着固定されている)に液晶パネル40(3枚の液晶パネル40R,40G,40Bを総称する(後記する図7参照))を設置するステップ(図6の(a)のS3)とを有している。
すなわち、まず、鏡筒20の内部に複数のレンズを配置して投写レンズ10を完成する。そして、投写レンズ10と合成プリズム30とを接着固定して両者を一体化する。このとき、たとえば、鏡筒20に該一体化のための治具を取付、該治具によって合成プリズム30を、光軸に対して垂直な面内(端部レンズ12の面13に平行)で上下および左右方向、並びに光軸回りの回転方向で所定の位置に配置して、合成プリズム30を端部レンズ12に接着固定するから、合成プリズム30と投写レンズ10との位置精度が保証されることになる。
そして、該一体化した合成プリズム30に対して、3枚の液晶パネル40R,40G,40Bのそれぞれについてフォーカスを調整をし、さらに、全ての液晶パネル40R,40G,40Bのアライメントを調整(たとえば、液晶パネル40Gを基準)をしてこれらを接着固定する。
したがって、投写レンズ10と合成プリズム30と液晶パネル40とは精度が保証された状態で一体化し、その後も、該一体化したもの(本明細書において「光学装置2」と称している)は、その構成部品が分離することがないから、かかる調整された精度が維持されることになる。また、鏡筒20と合成プリズム30とが、それぞれ別個にプロジェクターに設置されることがないため、設置に伴う投写精度の悪化が生じない。
そして、該一体化した合成プリズム30に対して、3枚の液晶パネル40R,40G,40Bのそれぞれについてフォーカスを調整をし、さらに、全ての液晶パネル40R,40G,40Bのアライメントを調整(たとえば、液晶パネル40Gを基準)をしてこれらを接着固定する。
したがって、投写レンズ10と合成プリズム30と液晶パネル40とは精度が保証された状態で一体化し、その後も、該一体化したもの(本明細書において「光学装置2」と称している)は、その構成部品が分離することがないから、かかる調整された精度が維持されることになる。また、鏡筒20と合成プリズム30とが、それぞれ別個にプロジェクターに設置されることがないため、設置に伴う投写精度の悪化が生じない。
[実施形態4]
図7本発明の実施形態4に係るプロジェクターの構成図である。
図7において、プロジェクター3は、光源ランプ100を有した照明光学系300と、照明光学系300からの出射光を各色光に分離する色光分離光学系380と、実施形態1に示した光学装置1とを備えている。
光学装置1は、各色光を入射して所定の情報に基づいて画像を生成し且つ合成し、さらにその合成光を投写する。すなわち、3つの液晶パネル40R、40G、40Bとクロスダイクロイックプリズム30と投写レンズ10とが、あらかじめ位置調整されて一体的に接合されたものである。図中、鏡筒20(投写レンズ10が配置されている)と合成プリズム設置面22(鏡筒20から照明光学系300側に突出している)とを模式的に記載し、鏡筒20に設けられた縦フランジ50または横フランジ60(若しくは横フランジ60b)の記載を省略している。
図7本発明の実施形態4に係るプロジェクターの構成図である。
図7において、プロジェクター3は、光源ランプ100を有した照明光学系300と、照明光学系300からの出射光を各色光に分離する色光分離光学系380と、実施形態1に示した光学装置1とを備えている。
光学装置1は、各色光を入射して所定の情報に基づいて画像を生成し且つ合成し、さらにその合成光を投写する。すなわち、3つの液晶パネル40R、40G、40Bとクロスダイクロイックプリズム30と投写レンズ10とが、あらかじめ位置調整されて一体的に接合されたものである。図中、鏡筒20(投写レンズ10が配置されている)と合成プリズム設置面22(鏡筒20から照明光学系300側に突出している)とを模式的に記載し、鏡筒20に設けられた縦フランジ50または横フランジ60(若しくは横フランジ60b)の記載を省略している。
次に、上記構成のプロジェクター3の作用を説明する。
まず、発光管110から発した出射光は、直接またはリフレクター120によって反射されて光源ランプ100の前方に向かう。なお、光源ランプ100にはリフレクター120に対峙する補助ミラーを備えてもよい。光源ランプ100から出射された光は、凹レンズ200に入り光の進行方向が照明光学系300の光軸とほぼ平行に調整される。
まず、発光管110から発した出射光は、直接またはリフレクター120によって反射されて光源ランプ100の前方に向かう。なお、光源ランプ100にはリフレクター120に対峙する補助ミラーを備えてもよい。光源ランプ100から出射された光は、凹レンズ200に入り光の進行方向が照明光学系300の光軸とほぼ平行に調整される。
続いて平行化された光は、インテグレータレンズを構成する第1レンズアレイ320の各小レンズ321に入射し、小レンズ321の数に応じた複数の部分光束に分割される。さらに、第1レンズアレイ320を出た各部分光束は、その各小レンズ321にそれぞれ対応した小レンズ341を有してなるインテグレータレンズを構成する第2レンズアレイ340に入射する。
そして、第2レンズアレイ340からの出射光は、光の偏向方向を同じ種類の直線偏光光にそろえる偏光変換素子アレイ360に入射する。そして、偏光変換素子アレイ360で偏光方向が揃えられた複数の部分光束は重畳レンズ370に入り、そこで液晶パネル40R、40G、40Bに入射する各部分光束が、対応するパネル面上で重さなり合うように調整される。
色光分離光学系380は、第1及び第2ダイクロイックミラー382、386を備え、照明光学系300から射出される光を、赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。第1ダイクロイックミラー382は、重畳レンズ370から射出される光のうち赤色光成分を透過させるとともに、青色光成分と緑色光成分とを反射する。
そして、赤色光は第1ダイクロイックミラー382を透過して反射ミラー384で反射され、フィールドレンズ400Rを通って赤色光用の液晶パネル40Rに達する。また、緑色光は第2ダイクロイックミラー386で反射され、フィールドレンズ400Gを通って緑色光用の液晶パネル40Gに達する。
そして、赤色光は第1ダイクロイックミラー382を透過して反射ミラー384で反射され、フィールドレンズ400Rを通って赤色光用の液晶パネル40Rに達する。また、緑色光は第2ダイクロイックミラー386で反射され、フィールドレンズ400Gを通って緑色光用の液晶パネル40Gに達する。
一方、青色光は、第2ダイクロイックミラー386を透過し、リレー光学系390、すなわち、入射側レンズ392、反射ミラー394、リレーレンズ396、及び反射ミラー398を通り、さらにフィールドレンズ400Bを通って青色光用の液晶パネル40Bに達する。
なお、青色光にリレー光学系390が用いられているのは、青色光の光路長が他の色光の光路長よりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ392に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ400Bに伝えるためである。なお、リレー光学系390は、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、赤色光等の他の色光を通す構成としてもよい。
なお、青色光にリレー光学系390が用いられているのは、青色光の光路長が他の色光の光路長よりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ392に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ400Bに伝えるためである。なお、リレー光学系390は、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、赤色光等の他の色光を通す構成としてもよい。
フィールドレンズ400R、400G、400Bは、重畳レンズ370から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。そして、3つの液晶パネル40R、40G、40Bは、それぞれに入射した各色光を与えられた画像情報に従って変調し、各色光の画像を形成する。なお、3つの液晶パネル40R、40G、40Bの光入射面側、光出射面側には、通常、偏光板が設けられている。
クロスダイクロイックプリズム30は、上記の各液晶パネル40R、40G、40Bから射出された3色の変調光が入射し、これらの変調光を合成してカラー画像を形成する色光合成光学系としての機能を有する。クロスダイクロイックプリズム30には、赤色光を反射する誘電体多層膜と、青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって赤、緑、青の3色の変調光が合成されて、カラー画像を投写するための変調色合成光が形成される。
そして、クロスダイクロイックプリズム30で合成された変調色合成光は、最後に投写レンズ10に入り、そこからスクリーン上にカラー画像として投写表示される。
このプロジェクター3によれば、そこに設置されている光学装置1がすでに説明した作用を有するから(実施形態1参照)、投写画像の鮮明化が図られ、長期間の使用に対してもその性能が維持される。また、光学装置1に替えて光学装置2(実施形態2参照)を設置しても、同様の作用、効果が得られるものである。
なお、実施形態4では、透過型の液晶パネルを用いたプロジェクター4を例に説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、反射型の液晶パネルを用いたプロジェクターにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等の光変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、それが光を反射するタイプであることを意味している。
さらに、観察する方向から投写を行う前面投写型プロジェクターにも、また、観察する方向とは反対側から投写を行う背面投写型プロジェクターにも適用可能である。
さらに、観察する方向から投写を行う前面投写型プロジェクターにも、また、観察する方向とは反対側から投写を行う背面投写型プロジェクターにも適用可能である。
本発明は以上の構成であるから、各種画像表示装置に備えられる光学装置および各種プロジェクターとして広く利用することができる。
1:光学装置、2:光学装置、3:プロジェクター、10:投写レンズ、11:端部レンズ、11b:端部レンズ、12:端部レンズ、20:鏡筒、21:L字形突出部、22:合成プリズム設置面、22b:合成プリズム設置面、24:ブラケット、25:端部レンズ収納部、25b:端部レンズ収納部、26b:直線部、30:合成プリズム、40:液晶パネル、50:縦フランジ、60:横フランジ、100:光源ランプ、300:照明光学系、380:色光分離光学系、390:リレー光学系。
Claims (7)
- 鏡筒に複数のレンズが収納されてなる投写レンズと、該鏡筒の端部に鏡筒と一体に設置された合成プリズムと、該合成プリズムに設置された光変調装置とを有することを特徴とする光学装置。
- 前記鏡筒の端部が断面L字形に突出するL字形突出部を具備し、該L字形突出部に前記合成プリズムが接着固定されていることを特徴とする請求項1記載の光学装置。
- 前記投写レンズのうち最も端に配置されたレンズの一部が所定の弦に沿って切除され、前記L字形突出部の前記合成プリズムが接着固定される面が、前記弦に平行であることを特徴とする請求項1または2記載の光学装置。
- 鏡筒に複数のレンズが収納されてなる投写レンズと、該投写レンズのうち最も端に配置されたレンズに接着固定された合成プリズムと、該合成プリズムに設置された光変調装置とを有することを特徴とする光学装置。
- 光源ランプを有した照明光学系と、該照明光学系からの出射光を各色光に分離する色光分離光学系と、その各色光を入射し、画像を生成し、合成し、および投写する請求項1乃至4の何れかに記載の光学装置とを有することを特徴とするプロジェクター。
- レンズを鏡筒の内部に配置する工程と、
該鏡筒の端部に合成プリズムを設置する工程と、
該合成プリズムに光変調装置を設置する工程とを有することを特徴とする光学装置の組立方法。 - レンズを鏡筒の内部に配置する工程と、
前記レンズのうち最も端に配置されたレンズに合成プリズムを接着固定する工程と、
該合成プリズムに光変調装置を設置する工程とを有することを特徴とする光学装置の組立方法。
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