JP2005164416A - 制御装置の評価装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】他の制御装置が通信ラインを介して接続され、相互に通信を行う制御装置の評価装置であって、電源投入直後で他の制御装置が起動していない場合のような、不安定な状態も模擬することができる制御装置の評価装置を提供する。
【解決手段】ECUから送信された信号はモニタ用データ変換部21により人間の目で見ることが可能なデータに変換されてPCに送信されるとともに、返送信号発生部22が信号を受信した旨の返送信号を発生し、通信プロトコル変換部24を介してECUに送信される。また、操作者がPCから信号を入力すると、送信信号発生部23が通信規格に対応した送信信号を発生してECUに送信する。一方、操作者が返送信号の発生不可を指示すると、この指示から一定時間の間、切替制御部26が切替部25を切り替えるので、ECUからの送信信号が返送信号発生部22に入力されなくなり、ECUに返送信号が送られなくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の電子制御装置(以下、ECUという)等の制御装置の評価装置、特に複数の制御装置と共用の通信ラインを備え、相互に通信を行う制御装置を評価する評価装置に関する。
自動車にはエンジンを電子的に制御するエンジン制御ECUが搭載されており、このエンジン制御ECUには車両に装備されている各種センサで検出されたエンジン回転数や車速などを示す信号が送られる。そして、エンジン制御ECUは送られてきた信号に基づいて所定の演算処理を行い、その演算結果(例えば、燃料噴射量や点火時期など)を車両に装備されたアクチュエータなどの制御機構へ電気的な信号に変換して送出し、燃料の噴射量制御を中心に、点火時期制御、ノック制御、アイドル回転数制御などを総合的に行うようになっている。
エンジン制御ECUへ入力される信号及びエンジン制御ECUから出力される信号は、時々刻々と変化していくものであり、さらに、これら信号には、エンジン回転数や車速を示す信号、制御信号など、相互に依存しながら変化していくものがある。そのため、エンジン制御ECUの動作確認や性能評価を行う場合には、エンジン制御ECUを実際の車両に搭載するか、もしくは車両の挙動を模擬するシミュレータを用いる必要がある。
このシミュレータを実現するには、車両の挙動を模擬するプログラムが必要となる。このようなプログラムは、車両の諸元(例えば、排気量やタイヤ径など)に基づいて構築され、その入力要素は、車両の置かれている状況、例えば、空気温度や大気圧、車両重量や道路勾配などと、現在の入力状態、例えば、アクセルの踏み込みの度合いやブレーキの掛け具合などの人間の操作入力とECUの車両に与える出力などの現在の入力状態などである。車両モデルでは、これらの入力要素の変化に応じて車両の挙動を表すプログラムの出力を時々刻々変化させる必要がある。このような車両の挙動を模擬したり再現したりするプログラムは、「車両モデル」と呼ばれている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−326135号公報
図6は車両モデルを用いた従来のエンジン制御ECUの評価装置の一例であり、車両モデル40は設定された車種の車両の諸元(例えば、排気量やタイヤ径など)に基づいて構築され、ECU1からの点火信号や燃料噴射量あるいは入力手段31から入力されるスロットル開度等をインターフェース32を介して受信し、これらの入力に基づいて車両の各部の状態量(例えば、エンジン回転数、車速など)を模擬的に演算し、その演算結果をインターフェース33を介してECU1に送出する。
車両モデル40は、吸気圧力・吸入空気量等の空気演算部41、トルクやノックを演算するトルク演算部42、空燃比を演算するA/F演算部43、エンジン回転数や車速を演算する回転数演算部44等から構成され、各部の機能はソフトウェアプログラムにより実行される。
一方、最近の車両には複数の電子制御装置(ECU)が搭載されており、図7に示すように、これら複数のECU、例えば、エンジン制御ECU1、ボディECU2、自動変速(AT)制御ECU3、エアバッグECU4等がバス5を介して接続されてローカルエリアネットワーク(以下、車載LANという)を構築し、これらのECU間でデータ通信することが可能になってきている。この車載LANの通信規格はいろいろとあり、代表的なものとしてIEEE1394、CAN、Lin、X−by−Wire等が挙げられる。
複数のECUの各々はセンサの値や車両内機器の動作状態に応じた制御を行っている。例えば、エンジン制御ECU1は上記のように、燃料噴射量などを制御し、ボディECU2はランプやドアなどの制御を行っている。
このような車両に搭載された各ECUは、担当する制御対象について、単体で独自に制御しているが、他のECUとの情報授受が必要な場合もあり、それぞれのECUにおいて車載LANを利用してECU間でのデータの授受を行い、協調制御を行うことが可能となっている。例えば、エンジン制御ECU1がエアバックECU4からエアバックの故障信号を受け取ると、エンジン制御ECU1が一定速度以下に速度を制限する、フェールセーフモードに入る、等の動作が可能である。
このようなECUの一つをそれ単体で、しかも実車無しの状況下で開発する場合には、このECUを他のECUが発生する通信信号を発生することができるシミュレータを備えた評価装置に接続して、評価検討する必要がある。例えば、車載LANの通信規格としてCANが採用されている場合、このCAN規格に則って信号を送受信できる機能が評価装置に必要となる。また、例えば、他の装置から信号を受けた場合、その装置に信号を受信した旨の返送信号を送信するように通信の方法を規定する場合がある。このような場合、ECUを試験する際には、評価装置から上記のような返送信号を送出する必要がある。
図8はこのような通信規定に則った信号送受信機能を備えた従来のECU評価装置であり、シミュレータ10とこのシミュレータ10に接続されるパーソナルコンピュータ(以下、PCという)50とから構成されている。PC50は、CPU51、CRT、LCDなどの表示部52及びキーボードやマウスなどの入力部53から構成され、入力部53を用いることにより、車両の置かれている状況(例えば、空気温度や大気圧、車両重量、道路勾配など)やアクセル踏み込具合、ブレーキの掛け具合などの運転者の操作状況をシミュレータ10に与えることができる。なお、図の破線に示すように、シミュレータ10に表示部61、入力部62を接続することも可能である。また、PC50を接続せずに、表示部61、入力部62を表示部52、入力部53の代用としてそれぞれ使用することも可能である。
一方、シミュレータ10は通信ボード11、入出力ボード12等の複数のボードとCPU13とから構成され、各ボードとPC50との信号の授受、及び各ボード間の信号の授受はCPU13を介して行われる。これらのボードは、CPUとROM、RAM等のメモリで構成され、各ボードの機能はソフトウェアプログラムによって実行される。
CPU13は、例えば、上記のような車両モデルの演算処理を行っており、通信ボード11や入出力ボード12を介してECU1からの信号を受け、車両の各部の状態量(例えば、エンジン回転数、車速など)を模擬的に演算し、その演算結果を通信ボード11や入出力ボード12を介してECU1に送出するとともに、PC50に送出し、PC50の表示部52にこれらの状態量が表示される。
また、入出力ボード12は、例えば、PC50の入力部53から入力された車速変化パターンから実際の車速センサの信号を模擬して出力するボードである。PC50からの車速変化パターンをCPU13を介して入出力ボード12が受け取りECU1に出力する。あるいは、また、例えば、CPU13で演算された車両モデルの車速値を入出力ボード12が受け取りECU1に出力する。また、入出力ボード12は、例えば、ECU1からの点火信号を受け取り、その信号をデジタル量に変換してCPU13に渡したり、また、CPU13を介してPC50に送信して表示部52に点火信号の状態を表示する機能を有する。
一方、通信ボード11はECU1から信号を受信した場合に、返送信号を作成したり、PC50の入力部53から入力された信号をECU1に送信したりする機能を備えている。図9は従来の通信ボード11の機能ブロック図であり、図に示すように、モニタ用データ変換部21、通信ロジックによる返送信号発生部22、通信ロジックによる送信信号発生部23、通信プロトコル変換部24よりなる。これらの各部の機能は、上記したように、CPU、ROM、RAM等によりソフトウェアプログラムによって実行される。
例えば、ECU1からエンジン回転数信号が通信ボード11に送信されると、送信されたエンジン回転数信号がモニタ用データ変換部21により人間の目で見ることが可能なデータに変換され、PC50に送信されて表示部52に表示される。次に、返送信号発生部22がこの送信信号に応答して、信号を受信した旨の通信規定に則った返送信号を発生し、この返送信号が通信プロトコル変換部24を介してECU1に送信される。一方、例えば、エアバッグが正常であるという信号をECU1に送信したい場合、PC50の入力部53からエアバッグ正常を入力すると、この信号に応答して送信信号発生部23が通信規格に応じた送信信号を発生し、通信プロトコル変換部24を介してECU1に送信する。
上記のように、複数のECUが一つの通信ラインを共用し、ECU相互で通信することにより情報を共有・利用している場合に、そのECUの一つをそれ単体で、実車無しの状況下で開発する場合には、上記のような評価装置が必要となるが、実際には、各ECUの起動に要する時間はまちまちで、電源投入直後のECU通信状況は不安定である。そのため、実車では、例えば、既に起動しているECU(A)が、起動していないECU(B)に信号を送信した場合、ECU(B)はECU(A)からの信号を受信した旨の信号をECU(A)に返信しない。従って、ECU(A)がECU(B)が故障状態にあると判断してしまったり、あるいは、ECU(A)がECU(B)に信号を送信し続け、通信ラインに異常を来たしてしまう場合が起こりうる。
しかしながら、上記の従来の評価装置では、ECUの評価中、常に通信ボードが正常に動作しているため、ECUの電源投入直後のこのような不安定な状況の挙動を模擬することが不可能であるという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、他の制御装置が通信ラインを介して接続され、相互に通信を行う制御装置の評価装置であって、電源投入直後で他の制御装置が起動していない場合のような、不安定な状態も模擬することができる制御装置の評価装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る制御装置の評価装置(1)は、
他の制御装置と通信手段を介して接続可能な制御装置の評価装置において、
他の制御装置の通信挙動を模擬する通信挙動模擬手段と、
上記通信挙動模擬手段が通信挙動を模擬しないようにする切替手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る制御装置の評価装置(2)は、制御装置の評価装置(1)において、
上記通信挙動模擬手段が返送信号発生手段を備え、
上記切替手段が上記返送信号発生手段の動作を不可とすることを特徴とする。
また、本発明に係る制御装置の評価装置(3)は、制御装置の評価装置(1)において、
上記通信挙動模擬手段がモニタ用信号変換手段、返送信号発生手段、送信信号発生手段を備え、
上記切替手段がモニタ用信号変換手段、返送信号発生手段、送信信号発生手段の少なくとも一つの動作を不可とすることを特徴とする。
さらに、本発明に係る制御装置の評価装置(4)は、制御装置の評価装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、
上記通信挙動を模擬しない時間を設定できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る制御装置の評価装置(5)は、制御装置の評価装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、
上記通信挙動模擬手段が通信挙動を模擬しない期間の間、被評価制御装置に送信する信号を発生する信号発生手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る制御装置の評価装置(6)は、制御装置の評価装置(1)〜(5)のいずれかにおいて、
上記切替手段は、他の制御装置の起動時に行う通信を評価する場合に通信挙動を模擬しないようにするものであることを特徴とする。
さらに、本発明に係る制御装置の評価装置(7)は、制御装置の評価装置(6)において、
被評価制御装置が起動した旨の通信信号を抽出する抽出手段を備え、
上記抽出手段が起動信号を検出するまでの間、上記切替手段が上記通信挙動模擬手段が通信挙動を模擬しないようにすることを特徴とする。
さらに、本発明に係る制御装置の評価装置(8)は、
他の制御装置と通信手段を介して接続可能な制御装置の評価装置において、
他の制御装置の通信挙動を模擬する通信挙動模擬手段と、
他の制御装置の起動時に行う通信を評価する場合に、制御装置に対して信号を送信しないようにする起動時評価手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るシミュレータ(1)は、
制御装置と通信手段を介して接続可能な他の制御装置の挙動を模擬するシミュレータにおいて、
他の制御装置の通信挙動を模擬する通信挙動模擬手段と、
上記通信挙動模擬手段が通信挙動を模擬しないようにする切替手段とを備えたことを特徴とする。
さらに、本発明に係るシミュレータ(2)は、
制御装置と通信手段を介して接続可能な他の制御装置の挙動を模擬するシミュレータにおいて、
他の制御装置の通信挙動を模擬する通信挙動模擬手段と、
他の制御装置の起動時における挙動を模擬する場合に、制御装置に対して信号を送信しないようにする起動時模擬手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る制御装置の評価装置(1)〜(3)及びシミュレータ(1)によれば、ある期間通信挙動模擬手段が通信挙動を模擬しないようにすることができるので、他の制御装置の起動時間を考慮した通信の模擬が可能となるとともに、実際に他の制御装置と通信手段を介して接続された状態での評価を行うことが可能となる。
また、本発明に係る制御装置の評価装置(4)によれば、通信挙動を模擬しない時間を設定できるので、他の制御装置との起動時間差を考慮した通信の模擬が可能となる。
さらに、本発明に係る制御装置の評価装置(5)によれば、他の制御装置の起動時間まで考慮した通信の模擬が可能となるとともに、さまざまな通信ラインの状況、例えばノイズ等を想定した制御装置の評価を行うことができる。
また、本発明に係る制御装置の評価装置(6)〜(8)及びシミュレータ(2)によれば、起動前と起動時に被評価制御装置が種々の信号を受信した場合の模擬が可能となり、さまざまな通信ラインの状況を想定した制御装置の評価を行うことができ、制御装置へのいわゆる意地悪試験を行うことが可能となる。
以下、本発明の制御装置の評価装置の実施例を図面により説明する。本発明の評価装置の全体構成は、図8に示す評価装置と同じであり、ECU1からの通信信号に応答する通信ボード11のみが異なっているので、以下本発明の評価装置の実施例について、図1の通信ボード14により説明する。
この通信ボード14は、図1に示すように、モニタ用データ変換部21、通信ロジックによる返送信号発生部22、通信ロジックによる送信信号発生部23、通信プロトコル変換部24、切替部25、切替制御部26よりなり、これらの構成は、上記と同様にCPU及びROM、RAM等のメモリにより構成され、これらの機能もソフトウェアプログラムによって実行される。
モニタ用データ変換部21はECU1からの送信信号を人間の目で見ることが可能なデータに変換し、CPU13を介してPC50に送信し、返送信号発生部22はECU1からの送信信号に応答して、信号を受信した旨の通信規定に則った返送信号を発生する。送信信号発生部23はPC50から入力されたECU1への送信信号により通信規格に応じた送信信号を発生し、通信プロトコル変換部24は送信する信号のプロトコル変換を行う。また、切替部25は切替制御部26からの切替信号により、ECU1からの送信信号を返送信号発生部22に入力するか否かを切り替える。
次に、上記の通信ボード14の作用について説明する。
例えば、ECU1からエンジン回転数信号が通信ボード14に送信されると、上記と同様に、送信されたエンジン回転数信号がモニタ用データ変換部21により人間の目で見ることが可能なデータに変換され、PC50に送信されて表示部52に表示される。次に、返送信号発生部22がこの送信信号に応答して、信号を受信した旨の返送信号を発生し、この返送信号が通信プロトコル変換部24を介してECU1に送信される。また、例えば、エアバッグが正常であるという信号をECU1に送信したい場合、操作者がPC50の入力部53からエアバッグ正常を入力すると、この入力に応答して送信信号発生部23が通信規格に対応した送信信号を発生し、通信プロトコル変換部24を介してECU1に送信する。
一方、操作者がPC50の入力部53から返送信号の発生不可を指示すると、この指示から一定時間の間、切替制御部26が切替部25を切り替えるので、ECU1からの送信信号が返送信号発生部22に入力されなくなり、ECU1に返送信号が送られなくなる。これにより、例えば、ECU1が他のECUが故障と判断して、他のECUへの送信信号を送らなくなり、他のECUへの送信信号がPC50の表示部52に表示されなくなるので、評価装置の操作者はECU1が故障認識を行ったことを確認することができる。また、ECUによっては、他のECUに送信信号を送り続けることもあり、この場合には、PC50の表示部52に絶え間なく通信信号が表示されるので、操作者は通信異常を確認することができる。
以上のように、返送信号発生部での返送信号の発生を不可とすることにより、他のECUの電源投入直後の不安定な通信状況を模擬することが可能となり、このような状況でのECUの評価を行うことができる。
上記の実施例1では、返送信号発生部へのECUからの入力信号の入力のみを不可としたが、その他の信号の入出力を不可とすることも可能であり、このように各信号の入出力を不可にすることが可能な評価装置の実施例について、図2の通信ボード15により説明する。
この通信ボード15は、図1と同様に、モニタ用データ変換部21、通信ロジックによる返送信号発生部22、通信ロジックによる送信信号発生部23、通信プロトコル変換部24、切替部25、切替制御部26を備えるとともに、タイマ27、比較部28を備え、切替部25は各入出力信号の信号伝達を別個に切り替えることができる。また、タイマ27は切替制御部26が切替部25を切り替えた時点からの時間を計測し、比較部28はPC50の入力部53から入力された切替の設定時間とタイマ27の計時時間とを比較し、切替部25の切替から設定時間が経過すると、信号を切替制御部26に送信する。
図3はPC50の表示部52に表示される入出力不可設定の設定画面の一例を示すものであり、この画面で「モニタ表示」、「返送信号発生」、「返送信号送信」、「送信信号送信」の各項目の「ON」、「OFF」欄をクリックすることにより、各項目の可、不可を設定することができる。また、「設定時間」欄に任意の時間を入力することにより、不可の時間を設定することが可能である。なお、設定時間の入力がない場合には、所定の一定時間、例えば、300mSが設定される。
そして、ON/OFF設定、設定時間の入力を完了した後、評価装置の操作者が図3の入力画面の下部の「実行」アイコンをクリックすると、これらの情報がPC50から通信ボード15に送られ、切替制御部26が切替部25によりOFFに設定された項目の入出力を不可に設定するとともに、タイマ27が時間を計時し、設定された設定時間が経過すると、比較部28から終了信号が切替制御部26に送られるので、信号の入出力が通常の状態に戻される。
これにより、各部の信号の入出力の可否を任意に設定できるとともに、動作を不可とする時間を任意に変えることができるので、様々な通信挙動の模擬を行うことができるとともに、各ECUの起動時間差に応じた模擬も可能となる。
以上の実施例では、信号の発生、送信を不可状態にするだけであったが、ノイズ等の信号をECUに送信するようにすることも可能であり、このように各信号の入出力を不可にする期間ECUに他の信号を送信する評価装置の実施例について、図4の通信ボード16により説明する。
この通信ボード16は、同様に、モニタ用データ変換部21、通信ロジックによる返送信号発生部22、通信ロジックによる送信信号発生部23、通信プロトコル変換部24、切替部25、切替制御部26を備えるとともに、イレギュラー信号発生部29を備えている。このイレギュラー信号発生部29は、予め登録されている時系列信号、あるいは、乱数やノイズを使用した相関関係のない信号を発生する。また、図に破線で示すように、返送信号発生部22、送信信号発生部23からの信号に予め設定した特定の処理を行うことによりイレギュラーな信号を発生させることも可能である。
図4に示す通信ボード16において、切替部25により返送信号発生部22または送信信号発生部23の出力信号が送信されない状態に切り替えられると、返送信号発生部22または送信信号発生部23の出力信号に替えてイレギュラー信号発生部29の出力、例えば、ノイズ信号が通信プロトコル変換部24を介してECU1に送信されるので、ECU1のノイズ等の不規則信号による動作評価を行うことが可能となる。
以上の実施例では、評価装置の操作者が切替部の制御をPC50の入力部53から指示することにより、返送信号等の送信不可を設定したが、被評価ECUの起動信号により切替部の制御を行うことも可能であり、このように被評価ECUの起動信号により切替部の制御を行う評価装置の実施例について、図5の通信ボード17により説明する。
この通信ボード17は、図4と同様に、モニタ用データ変換部21、通信ロジックによる返送信号発生部22、通信ロジックによる送信信号発生部23、通信プロトコル変換部24、切替部25、切替制御部26、イレギュラー信号発生部29を備えるとともに、起動信号抽出部30を備え、この起動信号抽出部30は、ECU1からのECU自身が起動した旨の信号を検出して、切替制御部26に送信する。
図5に示すように、被評価ECU1が起動前の状態では、切替部25によりECU1からの入力信号が返送信号発生部22に入力されるが、返送信号発生部22の出力が通信プロトコル変換部24に入力されない状態に切り替えられ、イレギュラー信号発生部29の出力が通信プロトコル変換部24に入力されている。したがって、被評価ECU1の起動中にはイレギュラー信号発生回路29からのイレギュラーな信号がECU1に送信され、被評価ECU1が起動し、ECU1が起動した旨の信号をECU1が通信ボード17に送信すると、起動信号抽出部30によりこれが検出され、起動信号抽出部30が切替制御部26に切替信号を送出する。これにより、切替制御部26が切替部25を制御し、イレギュラー信号発生部29の出力に替えて、返送信号発生部22の出力がECU1に送信される状態に切り替えられる。
以上のように、被評価ECUの起動中に様々な信号が入力された状態を模擬することができるので、いわゆる意地悪試験を含む動作評価を行うことが可能となる。
なお、上記の実施例では、切替手段として切替部を用いて信号の入出力を不可としたが、切替制御部によりモニタ用信号変換手段、返送信号発生手段、送信信号発生手段等の動作を禁止することにより、通信挙動を模擬しないようにすることも可能である。
また、上記の実施例1〜3では、PC50の入力部53から操作者が指示することにより、通信挙動を模擬しないようにしたが、被評価ECUの起動から所定時間後に通信挙動の禁止を自動的に行わせたり、評価期間の一定時間毎に自動的に通信挙動を模擬しないようにすることも可能である。
また、上記の実施例では、シミュレータとPCにより評価装置を構成したが、上記のようにシミュレータに表示部と入力部を接続することにより、シミュレータのみで評価装置を構成することも可能である。
さらに、上記の実施例では、通信ボードに返送信号発生手段を設けたが、返送信号発生手段に限らず、通信規格に応じた通信挙動を行う手段を使用することが可能である。
また、上記の実施例では、評価装置に1台のエンジン制御ECUを接続して評価を行う例を説明したが、本発明はエンジン制御ECUの評価にのみ限定されるものではなく、他のECUへの評価にも適用可能であり、評価装置に複数のECUを接続して評価を行う評価装置にも本発明を適用することができる。さらに、本発明の評価装置は車両のECUに限らず様々な制御装置の評価に使用することができる。
本発明の評価装置の通信挙動を模擬する通信ボードの実施例を示す図である。 本発明の評価装置の通信挙動を模擬する通信ボードの他の実施例を示す図である。 図2の通信ボードの入出力不可設定の設定画面の一例を示す図である。 本発明の評価装置の通信挙動を模擬する通信ボードのさらに他の実施例を示す図である。 本発明の評価装置の通信挙動を模擬する通信ボードのさらに他の実施例を示す図である。 車両モデルを用いた従来のエンジン制御ECUの評価装置を示す図である。 複数のECUが接続された車載LANの一例を示す図である。 返送信号送信機能を備えた従来のECU評価装置を示す図である。 従来の評価装置の通信挙動を模擬する通信ボードを示す図である。
符号の説明
1 ECU
10 シミュレータ
11、14、15、16、17 通信ボード
12 入出力ボード
13、51 CPU
21 モニタ用データ変換部
22 通信ロジックによる返送信号発生部
23 通信ロジックによる送信信号発生部
24 通信プロトコル変換部
25 切替部
26 切替制御部
27 タイマ
28 比較部
29 イレギュラー信号発生部
30 起動信号抽出部
50 パーソナルコンピュータ(PC)
52、61 表示部
53、62 入力部

Claims (10)

  1. 他の制御装置と通信手段を介して接続可能な制御装置の評価装置において、
    他の制御装置の通信挙動を模擬する通信挙動模擬手段と、
    上記通信挙動模擬手段が通信挙動を模擬しないようにする切替手段とを備えたことを特徴とする制御装置の評価装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置の評価装置において、
    上記通信挙動模擬手段が返送信号発生手段を備え、
    上記切替手段が上記返送信号発生手段の動作を不可とすることを特徴とする制御装置の評価装置。
  3. 請求項1に記載の制御装置の評価装置において、
    上記通信挙動模擬手段がモニタ用信号変換手段、返送信号発生手段、送信信号発生手段を備え、
    上記切替手段がモニタ用信号変換手段、返送信号発生手段、送信信号発生手段の少なくとも一つの動作を不可とすることを特徴とする制御装置の評価装置。
  4. 上記通信挙動を模擬しない時間を設定できるようにしたことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の制御装置の評価装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の制御装置の評価装置において、
    上記通信挙動模擬手段が通信挙動を模擬しない期間の間、被評価制御装置に送信する信号を発生する信号発生手段を備えたことを特徴とする制御装置の評価装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の制御装置の評価装置において、
    上記切替手段は、他の制御装置の起動時に行う通信を評価する場合に通信挙動を模擬しないようにするものであることを特徴とする制御装置の評価装置。
  7. 請求項6に記載の制御装置の評価装置において、
    被評価制御装置が起動した旨の通信信号を抽出する抽出手段を備え、
    上記抽出手段が起動信号を検出するまでの間、上記切替手段が上記通信挙動模擬手段が通信挙動を模擬しないようにすることを特徴とする制御装置の評価装置。
  8. 他の制御装置と通信手段を介して接続可能な制御装置の評価装置において、
    他の制御装置の通信挙動を模擬する通信挙動模擬手段と、
    他の制御装置の起動時に行う通信を評価する場合に、制御装置に対して信号を送信しないようにする起動時評価手段とを備えたことを特徴とする制御装置の評価装置。
  9. 制御装置と通信手段を介して接続可能な他の制御装置の挙動を模擬するシミュレータにおいて、
    他の制御装置の通信挙動を模擬する通信挙動模擬手段と、
    上記通信挙動模擬手段が通信挙動を模擬しないようにする切替手段とを備えたことを特徴とするシミュレータ。
  10. 制御装置と通信手段を介して接続可能な他の制御装置の挙動を模擬するシミュレータにおいて、
    他の制御装置の通信挙動を模擬する通信挙動模擬手段と、
    他の制御装置の起動時における挙動を模擬する場合に、制御装置に対して信号を送信しないようにする起動時模擬手段とを備えたことを特徴とするシミュレータ。
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