JP2005163918A - 流体軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シャフトの軸心方向に沿う方向に小型化することができながら、高い回転精度や十分な剛性を得ることができる流体軸受装置を提供する。
【解決手段】 挿通孔1a,1bを有するスリーブ1と、このスリーブ1の挿通孔1a,1bに挿入されたシャフト2と、シャフト2の奥端面2aに対向させた姿勢でスリーブ1に固定されたスラストプレート3と、スリーブ1およびスラストプレート3とシャフト2との間に保持された作動流体5と、を備え、シャフト2の奥端面寄りの外周面部分2cを、開口端寄りの外周面部分2dよりも太径に形成し、シャフト2の前記奥端面寄りの太径外周面2cに臨む箇所と、シャフト2の前記開口端寄りの細径外周面5dに臨む箇所との、それぞれの箇所にラジアル軸受11A,11Bを構成し、シャフト2の前記奥端面に臨む箇所にスラスト軸受12を形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハードディスク装置用スピンドルモータなどに適した流体軸受装置に関する。
近年のハードディスク装置の高容量化に伴い、ハードディスク装置のスピンドルモータなどに用いられている軸受装置として、従来用いられた玉軸受装置に代わって、玉軸受よりも回転精度が優れ、しかも静音性にも優れている流体軸受装置が多く用いられつつある。
現在最も主流の流体軸受装置は、例えば特許文献1などにも開示されているように、片側密閉型の片持ちタイプで、作動流体として潤滑油を用いた構造である。
この種の従来の流体軸受装置は、図6に概略的に示すように、中央部に挿通孔を有するスリーブ1にスピンドルモータ(図示せず)により回転駆動されるシャフト2を挿入させ、シャフト2の端部にシャフト2よりも太径のスラストフランジ4を取り付け、スラストフランジ4の円形平面部に対向するようにスラストプレート3を配設してスリーブ1に固定し、シャフト2とスリーブ1との間の隙間からスラストフランジ4とスラストプレート3との間の隙間にかけて潤滑油などの作動流体5を充填させている。また、シャフト2とスリーブ1との対向面における少なくとも一方にヘリングボーン形状やスパイラル形状などの動圧発生溝を形成してラジアル軸受11を構成し、スラストフランジ4とスラストプレート3との対向面における少なくとも一方の面に動圧発生溝を形成してスラスト軸受12を構成し、さらに、シャフト2の端部に隣接するスラストプレート3の面とこの面に対向するスリーブ1の面とにおける少なくとも一方にも動圧発生溝を形成してスラスト軸受12を構成している。
なお、ラジアル軸受11は、例えば、シャフト2とスリーブ1との間の対向面における軸方向に沿った外周面(図6に示す場合は上部と下部の2箇所)に形成している。また、スリーブ1における開口端部には、開口端ほど広がるようなテーパシール部13が形成され、回転駆動時においても潤滑油などの作動流体5がこのテーパシール部13に溜められて、外部に飛散しないように図られている。また、スラストフランジ4は、スリーブ1におけるシャフト2が挿入されている孔の部分よりも大きな径であり、スラストフランジ4により、シャフト2が開口端側に抜けることを防止する抜け止めの役目も果たしている。
ところで、ハードディスク装置として現在用いられている主流のものは、記録媒体であるディスクの直径が3.5インチタイプのものや、2.5インチタイプのものであるが、これらよりも小さな収納スペースに配置できる1.8インチタイプや1.0インチタイプなど、小型のハードディスク装置が今後は主流となることが予想されている。
特開2000−324753号公報
しかしながら、スラストフランジ4を有している従来の流体軸受装置の構造では、シャフト2の軸心方向に沿う方向に流体軸受装置を小型化(薄型化)しようとすると、ラジアル軸受11の箇所の寸法長さを短くしていくしか方法がない。したがって、このようにラジアル軸受11の箇所の寸法長さを短くすると、ラジアル軸受11で発生する動圧力が十分には得られず、これにより、流体軸受装置の長所である高い回転精度が得られなくなったり、また、剛性不足によって初期回転時のシャフト2の傾斜角度が大きくなって、シャフト2やスラストフランジ4の一部がスリーブ1やスラストプレート3に接触していわゆる軸受擦れを発生したりして、その結果、信頼性に悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明は上記課題を解決するもので、シャフトの軸心方向に沿う方向に小型化することができながら、高い回転精度や十分な剛性を得ることができる流体軸受装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の流体軸受装置は、挿通孔を有するスリーブと、このスリーブの挿通孔に挿入されたシャフトと、シャフトの奥端面に対向させた姿勢でスリーブに固定されたスラストプレートと、スリーブおよびスラストプレートとシャフトとの間に保持された作動流体と、を備え、シャフトの奥端面寄りの外周面部分を、開口端寄りの外周面部分よりも太径に形成し、シャフトの前記奥端面寄りの太径外周面に臨む箇所と、シャフトの前記開口端寄りの細径外周面に臨む箇所との、それぞれの箇所にラジアル軸受を構成し、シャフトの前記奥端面に臨む箇所にスラスト軸受を形成したものである。
この構成によれば、シャフトの奥端面寄りの外周面部分を、開口端寄りの外周面部分よりも太径に形成したので、シャフトが開口端側に抜けることを防止でき、スラストフランジを設けていないので、このスラストフランジの厚み分だけ薄型化することができる。
また、シャフトの具体的形状としては、シャフトの奥端面寄りの箇所に太径外周面が形成され、段差部を介して、シャフトの開口端寄りの箇所に細径外周面が形成されているものを用いたり、シャフトの太径外周面が、奥端面側ほど太径となるような円錐台形状に形成されているものを用いたり、シャフトの細径外周面が、開口端側ほど細径となるような円錐台形状に形成されているものを用いたり、シャフトの太径外周面から細径外周面にかけて奥端面側ほど太径となるような円錐台形状に形成されているものを用いたり、シャフトの太径外周面の内側に、シャフトの細径外周面の一部が重なるように配設されているものを用いたりする。
本発明によれば、ラジアル軸受の寸法長さを十分にとることができて高い回転精度や十分な剛性を得ることができながら、従来設けていたスラストフランジの厚み分だけ薄型化することができる。
また、シャフトの開口端寄りの箇所に、開口端側ほど細径となるような円錐台形状の細径外周面を形成して、この細径外周面に臨む箇所に設けたスラスト軸受により、作動流体が外部に漏れることを防止することもできるため、従来設けていたテーパシールなどを設けなくて済み、構造が簡単となる。
また、シャフトの太径外周面の内側に、シャフトの細径外周面の一部が重なるように配設されているものを用いることで、薄型化を実現できながら、ラジアル軸受の寸法長さをさらに長くすることができて、回転精度や剛性をさらに向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、この流体軸受装置は、中央部に挿通孔を有するスリーブ1と、図外のスピンドルモータにより回転駆動され、スリーブ1の挿通孔に挿入されたシャフト2と、シャフト2の奥端面2aに対向させた姿勢でスリーブ1に固定されたスラストプレート3とを備えており、スリーブ1およびスラストプレート3とシャフト2との間の隙間に潤滑油からなる作動流体5が充填されて保持されている。なお、スリーブ1から突出するシャフト2の先端部には、記録用ディスクなどが取り付けられるハブ(図示せず)が取り付けられ、このハブを介してシャフト2がスピンドルモータにより回転駆動される。
シャフト2は、スリーブ1内に挿入されている箇所が、奥端面(2a)寄りの外周面部分を、開口端(1c)寄りの外周面部分よりも太径に形成されている。すなわち、スリーブ1軸方向の略中間部に設けられた段差部2bを介して、シャフト2の奥端面寄りの箇所に太径外周面2cが形成され、シャフト2の開口端寄りの箇所に細径外周面2dが形成されている。また、これに対応して、スリーブ1にもシャフト2の太径外周面2cに対応する箇所に大径孔1aが形成されており、シャフト2の太径外周面2cとスリーブ1の大径孔1aの壁面との少なくとも一方に、ヘリングボーン形状やスパイラル形状などの動圧発生溝を形成してラジアル軸受11Aを構成している。また、スリーブ1にもシャフト2の細径外周面2dに対応する箇所に小径孔1bが形成されており、シャフト2の細径外周面2dとスリーブ1の小径孔1bの壁面との少なくとも一方に、ヘリングボーン形状やスパイラル形状などの動圧発生溝を形成してラジアル軸受11Bを構成している。また、スリーブ1における開口端1cの箇所には、開口端1c側ほど広がるようなテーパシール部13が形成され、回転駆動時に潤滑油などの作動流体5が前記開口端1c側に押し出されることがあっても、このテーパシール部13に作動流体5が溜められて、外部に飛散しないように図られている。
また、シャフト2の奥端面2aとこの面と対向するスラストプレート3の面との少なくとも一方に、ヘリングボーン形状やスパイラル形状などの動圧発生溝を形成してスラスト軸受12を構成している。
なお、図面においては、理解し易いように、スリーブ1およびスラストプレート3とシャフト2との間の隙間を誇張して大きめに図示しているが、当然ながら、これらの隙間は極めて小さな寸法であり、シャフト2の太径外周面2cの部分の径は、スリーブ1の小径孔1bの径よりも大きく形成されている。
この構成によれば、従来の流体軸受装置に設けていたスラストフランジを省いたので、シャフト2の軸方向に沿う方向に対して前記スラストフランジの厚み分だけ流体軸受装置を薄型化することができ、ひいては小型のハードディスク装置などに適応できる。しかも、スラストフランジを省きながら、シャフト2の奥端面寄りの太径外周面2cに臨む箇所と細径外周面2dに臨む箇所との、それぞれの箇所にラジアル軸受11A、11Bを構成したので、ラジアル軸受11A、11Bで発生する動圧力が十分に得られ、これにより、流体軸受装置の長所である高い回転精度を保持でき、また、剛性不足による軸受擦れを発生することも防止できて、良好な信頼性を維持できる。また、シャフト2の奥端面2aに臨む箇所にスラスト軸受12を形成したので、回転駆動時にはスラスト方向にもシャフト2を良好に保持できる。なお、さらに、シャフト2の段差部2bとこの段差部2bと対向するスリーブ1の面1gとの少なくとも一方にも、ヘリングボーン形状やスパイラル形状などの動圧発生溝を形成してスラスト軸受を構成してもよい。
また、この構成においてシャフト2が回転されると、シャフト2の奥端面2aに臨む箇所に形成されたスラスト軸受12の作用により、シャフト2がスラストプレート3より浮き上がろうとする力が働くが、シャフト2の太径外周面2cの部分を、スリーブ1の小径孔1bよりも太径に形成したので、シャフト1が開口端1c側に抜けることを防止でき、外力や衝撃力が働いた場合でも、シャフト1の抜け出しを確実に防止できる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1の流体軸受装置においては、シャフト2における太径外周面2cおよび細径外周面2dとも、それぞれ一定の直径で形成されているが、これに対して、この実施の形態2の流体軸受装置においては、図2に示すように、細径外周面2dは一定の直径で形成されている一方、太径外周面2cは、奥端面2a側ほど太径となるような円錐台形状に形成されている。また、これに対応して、スリーブ1の大径孔1aもシャフト2の太径外周面2cに対して、一定の隙間を有するように、奥端面2a側ほど太径となるような円錐台形状に形成されている。そして、このように断面形状が傾斜した、シャフト2の太径外周面2cとスリーブ1の大径孔1aの壁面との少なくとも一方に、ヘリングボーン形状やスパイラル形状などの動圧発生溝を形成してラジアル軸受11Aを構成している。
この構成によれば、上記実施の形態1と同様な作用効果を得られるだけでなく、シャフト2の奥端面寄りの太径外周面2cに臨む箇所に構成したラジアル軸受11Aが、奥端面2a側ほど軸心から広がるような傾斜形状に形成されているので、シャフト2が回転されると、ラジアル軸受11Aの作用により、シャフト2をスラストプレート3側に押し付けようとするスラスト力も働き、スラスト軸受12によるシャフト2がスラストプレート3より浮き上がろうとする力の一部を相殺することができて、回転駆動時のシャフト2の浮き上がり量を良好に制御できる利点がある。
(実施の形態3)
上記実施の形態2の流体軸受装置においては、シャフト2における太径外周面2cが、奥端面2a側ほど太径となるような円錐台形状に形成されているが、これに対して、この実施の形態3の流体軸受装置においては、図3に示すように、太径外周面2cは一定の大きな直径で形成されている一方、細径外周面2dが、開口端1c側ほど細径となるような円錐台形状に形成されている。また、これに対応して、スリーブ1の小径孔1bもシャフト2の細径外周面2dに対して、一定の隙間を有するように、開口端1c側ほど細径となるような円錐台形状に形成されている。そして、このように断面形状が傾斜した、シャフト2の細径外周面2dとスリーブ1の小径孔1bの壁面との少なくとも一方に、ヘリングボーン形状やスパイラル形状などの動圧発生溝を形成してラジアル軸受11Bを構成している。また、この流体軸受装置においては、上記実施の形態1、2に示したようなテーパシール部は設けられていない。
この構成によれば、上記実施の形態1と同様な作用効果を得られるだけでなく、シャフト2の細径外周面2dに臨む箇所に構成したラジアル軸受11Bが、開口端1c側ほど細径、つまり軸心に近づくような傾斜形状に形成されているので、シャフト2が回転されると、ラジアル軸受11Bの作用により、シャフト2をスラストプレート3側に押し付けようとするスラスト力も働き、スラスト軸受12によるシャフト2がスラストプレート3より浮き上がろうとする力の一部を相殺することができて、回転駆動時のシャフト2の浮き上がり量を良好に制御できる。
しかも、この構成によれば、シャフト2を回転させると、ラジアル軸受11Bの箇所の作動流体5が遠心力により径の大きい側、すなわち奥端面2a側に移動しようとするので、シャフト2の奥端面2aに臨む箇所に形成されたスラスト軸受12の作用により、スラスト軸受12の箇所から作動流体5が開口端1c側に移動しようとする流れが、前記ラジアル軸受11Bの箇所で抑制され、この結果、テーパシール部などを設けなくても、作動流体5が外部に漏れ出ることを防止できる。このように、従来設けていたテーパシールなどを設けなくて済むので、構造が簡単となり、製造コストの低減を図ることもできる。
(実施の形態4)
上記実施の形態2、3の流体軸受装置においては、シャフト2における太径外周面2cまたは細径外周面2dが、奥端面2a側ほど太径となるような円錐台形状に形成されている場合を述べたが、この実施の形態4においては、図4に示すように、シャフト2におけるスリーブ1内に挿入されている箇所全体の外周面2eが、奥端面2a側ほど太径となるような円錐台形状に形成されている。また、これに対応して、スリーブ1の孔1dもシャフト2の外周面2eに対して、一定の隙間を有するように、奥端面2a側ほど太径となるような円錐台形状に形成されている。そして、このように断面形状が傾斜した、シャフト2の外周面2eとスリーブ1の孔1dの壁面との少なくとも一方に、ヘリングボーン形状やスパイラル形状などの動圧発生溝を形成してラジアル軸受11を構成している。また、この流体軸受装置においても、上記実施の形態1、2に示したようなテーパシール部は設けられていない。
この構成によれば、上記実施の形態3と同様な作用効果を得られるだけでなく、上記実施の形態3と比較して、シャフト2ならびにスリーブ1の形状を簡素にすることができるので、構造が簡単となり、製造コストの低減を図ることができる。
(実施の形態5)
この実施の形態5の流体軸受装置においては、図5に示すように、シャフト2の太径外周面2cの内側に、シャフトの細径外周面2dの一部が重なるように配設されている。つまり、シャフト2の太径外周面2cにおける開口端1c寄り箇所の内側に、溝部2fが形成され、溝部2fの内側に続くようにシャフト2の細径外周面2dが形成されている。
この構成によれば、上記実施の形態1〜4に示す流体軸受装置と同じように薄型化を実現できながら、上記実施の形態1〜4の流体軸受装置よりもラジアル軸受11A、11Bの合計寸法長さをさらに長くすることができる(すなわち、シャフト2のスリーブ1内に収納されている軸心長さよりも長くすることができる)。したがって、回転精度や剛性をさらに向上させることができて信頼性が向上する。
なお、図5に示した流体軸受装置においては、シャフト2における太径外周面2cおよび細径外周面2dとも、それぞれ一定の直径で形成されているが、これに限るものではなく、奥端面2a(または開口端1c)側ほど太径となるような円錐台形状に形成させてもよい。
また、上記実施の形態1〜3、5の流体軸受装置においては、シャフト2のスリーブ1内に収納されている箇所が軸心方向に対して略2つの領域(太径外周面2cと細径外周面2d)に段階的に分けられている場合を述べたが、これに限るものではなく、3段階以上の領域に分けて、少なくとも一部の領域が奥端面2a側ほど太径となるように構成すればよい。
本発明は、ハードディスク装置用スピンドルモータなどの流体軸受装置に適用できるが、特に、小さいスペースに収納可能な各種モータなどの軸受として用いることが適している。
本発明の第1の実施の形態に係る流体軸受装置の部分断面正面図 本発明の第2の実施の形態に係る流体軸受装置の部分断面正面図 本発明の第3の実施の形態に係る流体軸受装置の部分断面正面図 本発明の第4の実施の形態に係る流体軸受装置の部分断面正面図 本発明の第5の実施の形態に係る流体軸受装置の部分断面正面図 従来の流体軸受装置の部分断面正面図
符号の説明
1 スリーブ
1a 大径孔(挿通孔)
1b 小径孔(挿通孔)
1c 開口端
1d 孔(挿通孔)
2 シャフト
2a 奥端面
2b 段差部
2c 太径外周面
2d 細径外周面
2e 外周面
2f 溝部
3 スラストプレート
5 作動流体
11、11A、11B ラジアル軸受
12 スラスト軸受
13 テーパシール部

Claims (6)

  1. 挿通孔を有するスリーブと、このスリーブの挿通孔に挿入されたシャフトと、シャフトの奥端面に対向させた姿勢でスリーブに固定されたスラストプレートと、スリーブおよびスラストプレートとシャフトとの間に保持された作動流体と、を備え、
    シャフトの奥端面寄りの外周面部分を、開口端寄りの外周面部分よりも太径に形成し、
    シャフトの前記奥端面寄りの太径外周面に臨む箇所と、シャフトの前記開口端寄りの細径外周面に臨む箇所との、それぞれの箇所にラジアル軸受を構成し、
    シャフトの前記奥端面に臨む箇所にスラスト軸受を形成した流体軸受装置。
  2. シャフトの奥端面寄りの箇所に太径外周面が形成され、段差部を介して、シャフトの開口端寄りの箇所に細径外周面が形成されている請求項1記載の流体軸受装置。
  3. シャフトの太径外周面が、奥端面側ほど太径となるような円錐台形状に形成されている請求項1記載の流体軸受装置。
  4. シャフトの細径外周面が、開口端側ほど細径となるような円錐台形状に形成されている請求項1記載の流体軸受装置。
  5. シャフトの太径外周面から細径外周面にかけての箇所が、奥端面側ほど太径となるような円錐台形状に形成されている請求項1記載の流体軸受装置。
  6. シャフトの太径外周面の内側に、シャフトの細径外周面の一部が重なるように配設されている請求項1記載の流体軸受装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009029925A1 (de) * 2009-06-23 2010-12-30 Minebea Co., Ltd. Fluiddynamisches Lagersystem
DE102007039231B4 (de) * 2007-08-20 2020-12-10 Minebea Mitsumi Inc. Fluiddynamisches Lagersystem

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