JP2005163582A - 回転流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転流体機械のロータリバルブの摺動面や作動媒体通路の開口の縁部が傷つくのを防止する。
【解決手段】 ロータリバルブ71の固定側バルブプレート73および可動側バルブプレート74の摺動面77に蒸気通路P2が開口する部分を耐チッピング性および耐摩耗性を有する補強部材90で補強したので、供給される高温高圧蒸気の圧力の脈動等によって蒸気通路P2の開口の縁部がチッピングし、発生した破片で摺動面77が傷付いたり、また摺動面77から発生した摩耗粉で蒸気通路P2の開口の縁部が傷付いたりするのを防止することができる。これにより、摺動面77の傷を介して高温高圧蒸気が高圧側から低圧側に短絡するのを防止するとともに、高温高圧蒸気の供給タイミングがずれるのを防止して膨張機の効率低下を阻止することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ケーシングと、ケーシングに回転自在に支持されたロータと、ロータに設けられた作動部と、ケーシングおよびロータ間に設けられて作動部に対する作動媒体の供給・排出を制御するロータリバルブとを備えた回転流体機械に関する。
かかる回転流体機械は、下記特許文献1により公知である。この回転流体機械のロータリバルブは、ケーシング側に支持された固定側バルブプレートとロータ側に支持された可動側バルブプレートとを摺動面において接触させたもので、固定側バルブプレートの摺動面には蒸気供給通路および蒸気排出通路が開口し、可動側バルブプレートの摺動面にはロータの複数個の膨張室に連通する複数個の蒸気通路が円周方向に等間隔に開口する。
従って、固定側バルブプレートの蒸気供給通路から可動側バルブプレートの所定の蒸気通路に供給された高温高圧蒸気は膨張室内で膨張してピストンを駆動し、膨張仕事を終えた低温低圧蒸気は可動側バルブプレートの所定の蒸気通路から固定側バルブプレートの蒸気供排出路に排出され、この作用が各膨張室に対して順番に行われることでロータが回転駆動される。
特開2002−256805号公報
ところで、固定側バルブプレートの摺動面に開口する蒸気供給通路および蒸気排出通路のうち、特に蒸気供給通路の縁部は供給される高温高圧蒸気の脈動等により発生する衝撃でチッピングする場合があり、チッピングにより発生した破片が固定側バルブプレートおよび可動側バルブプレートの摺動面に挟まれると、その摺動面にレコード溝状の傷が付き、この傷を介して蒸気供給通路および蒸気排出通路が短絡して膨張機の出力が低下する虞がある。
また摺動面から発生した摩耗粉が蒸気供給通路の開口の縁部に噛み込み、その縁部を傷付ける場合があった。このように、チッピングあるいは摩耗粉の噛み込みによって蒸気供給通路の開口の縁部が傷付くと、高温高圧蒸気の供給タイミングがずれて膨張機の出力が低下する虞がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、回転流体機械のロータリバルブの摺動面や作動媒体通路の開口の縁部が傷つくのを防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ケーシングと、ケーシングに回転自在に支持されたロータと、ロータに設けられた作動部と、ケーシングおよびロータ間に設けられて作動部に対する作動媒体の供給・排出を制御するロータリバルブとを備え、ロータリバルブは、ケーシング側に支持された固定側バルブプレートとロータ側に支持された可動側バルブプレートとを摺動面において接触させてなり、この摺動面に作動媒体通路が開口する回転流体機械において、作動媒体通路が摺動面に開口する部分を耐チッピング性および耐摩耗性を有する補強部材で補強したことを特徴とする回転流体機械が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、環状に形成し補強部材を作動媒体通路に挿入したことを特徴とする回転流体機械が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、補強部材を多孔質材に耐摩耗材を含浸させて構成したことを特徴とする回転流体機械が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、多孔質材はカーボンあるいはセラミックスであり、耐摩耗材はアンチモンであることを特徴とする回転流体機械が提案される。
尚、実施例のアキシャルピストンシリンダ群Aは本発明の作動部に対応し、実施例の膨張機Eは本発明の回転流体機械に対応し、実施例の第2蒸気通路P2は本発明の作動媒体通路に対応する。
請求項1の構成によれば、ロータリバルブの固定側バルブプレートおよび可動側バルブプレートの摺動面に作動媒体通路が開口する部分を耐チッピング性および耐摩耗性を有する補強部材で補強したので、供給される作動媒体の圧力の脈動等によって作動媒体通路の開口の縁部がチッピングし、発生した破片で摺動面が傷付いたり、また摺動面から発生した摩耗粉で作動媒体通路の開口の縁部が傷付いたりするのを防止することができる。これにより、摺動面の傷を介して作動媒体が高圧側から低圧側に短絡するのを防止するとともに、作動媒体の供給・排出タイミングがずれるのを防止して回転流体機械の効率低下を阻止することができる。
請求項2の構成によれば、環状に形成した補強部材を作動媒体通路に挿入したので、補強部材を作動媒体通に確実に保持できるだけでなく、仮に補強部材の摩擦係数が他の摺動面の摩擦係数よりも大きくても、摺動面に露出する補強部材の面積を最小限に抑えてトルクの損失を低減することができる。
請求項3の構成によれば、補強部材を多孔質材に耐摩耗材を含浸させて構成したので、その摩擦係数を低下させることができる。
請求項4の構成によれば、カーボンあるいはセラミックスよりなる多孔質材にアンチモンよりなる耐摩耗材を含浸させて補強部材を構成したので、チッピングに強く、かつ摩耗し難い補強部材を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の一実施例を示すもので、図1は膨張機の縦断面図、図2は図1の2部拡大図、図3はロータの分解斜視図、図4は図1の4部拡大図、図5は図4の5−5線矢視図、図6は図4の6−6線矢視図、図7は図4の7−7線矢視図、図8は図4の8−8線矢視図、図9はコイルスプリング、パッキンリテーナおよびVパッキンの斜視図である。
図1〜図3に示すように、本実施例の膨張機Eは例えばランキンサイクル装置に使用されるもので、作動媒体としての高温高圧蒸気の熱エネルギーおよび圧力エネルギーを機械エネルギーに変換して出力する。膨張機Eのケーシング11は、ケーシング本体12と、ケーシング本体12の前面開口部にシール部材13を介して複数本のボルト14…で結合される前部カバー15と、ケーシング本体12の後面開口部にシール部材16を介して複数本のボルト17…で結合される後部カバー18と、ケーシング本体12の下面開口部にシール部材19を介して複数本のボルト20…で結合されるオイルパン21とで構成される。
ケーシング11の中央を前後方向に延びる軸線Lまわりに回転可能に配置されたロータ22は、その前部を前部カバー15に設けた組み合わせアンギュラベアリング23,23によって支持され、その後部をケーシング本体12に設けたラジアルベアリング24によって支持される。前部カバー15の後面に斜板ホルダ28が一体に形成されており、この斜板ホルダ28にアンギュラベアリング30を介して斜板31が回転自在に支持される。斜板31の軸線は前記ロータ22の軸線Lに対して傾斜しており、その傾斜角は固定である。
ロータ22は、組み合わせアンギュラベアリング23,23で前部カバー15に支持された出力軸32と、出力軸32の後部に一体に形成された3個のスリーブ支持フランジ33,34,35と、後側のスリーブ支持フランジ35にメタルガスケット36を介して複数本のボルト37…で結合され、前記ラジアルベアリング24でケーシング本体12に支持されたロータヘッド38と、3個のスリーブ支持フランジ33,34,35に前方から嵌合して複数本のボルト39…で前側のスリーブ支持フランジ33に結合された断熱カバー40とを備える。
3個のスリーブ支持フランジ33,34,35には各々5個のスリーブ支持孔33a…,34a…,35a…が軸線Lまわりに72°間隔で形成されており、それらのスリーブ支持孔33a…,34a…,35a…に5本のシリンダスリーブ41…が後方から嵌合する。各々のシリンダスリーブ41の後端にはフランジ41aが形成されており、このフランジ41aが後側のスリーブ支持フランジ35のスリーブ支持孔35aに形成した段部35bに嵌合した状態でメタルガスケット36に当接して軸方向に位置決めされる。各々のシリンダスリーブ41の内部にピストン42が摺動自在に嵌合しており、ピストン42の前端は斜板31に形成したディンプル31aに当接するとともに、ピストン42の後端とロータヘッド38との間に蒸気の膨張室43が区画される。
次に、ロータ22の5個の膨張室43…に蒸気を供給・排出するロータリバルブ71の構造を、図4〜図9に基づいて説明する。
図4に示すように、ロータ22の軸線Lに沿うように配置されたロータリバルブ71は、バルブ本体部72と、カーボン製の固定側バルブプレート73と、カーボン製、テフロン(登録商標)製、金属製等の可動側バルブプレート74とを備える。可動側バルブプレート74は、ロータ22の後面にノックピン75で回転方向に位置決めされた状態で、オイル通路閉塞部材45(図2参照)に螺合するボルト76で固定される。尚、ボルト76はロータヘッド38を出力軸32に固定する機能も兼ね備えている。
バルブ本体部72は、その後部に一体に形成された円形のフランジ72aが後部カバー18の後面にシール部材91を介して当接し、複数本のボルト92…で固定される。このとき、バルブ本体部72の前部に一体に形成された円形断面の支持部72bが後部カバー18の支持孔18aに嵌合する。後部カバー18の支持孔18aに連なる支持面18bに環状のホルダ79が複数本のボルト80…で固定されており、このホルダ79の内部にシール部材82を介して保持された固定側バルブプレート73が、テフロン(登録商標)コーティングしたノックピン81,81で回り止めされる。固定側バルブプレート73はノックピン81,81によって回転方向に位置決めされるが、径方向および軸線L方向には僅かに移動可能にフローティング支持される。
バルブ本体部72が固定側バルブプレート73に当接する合わせ面83に、円形断面の圧力室84が開口する。バルブ本体部72をシール部材93を介して貫通する蒸気供給パイプ85が圧力室84の中心を通って合わせ面83まで延びており、圧力室84の内部において、蒸気供給パイプ85の外周にコイルスプリング86、パッキンリテーナ87およびVパッキン88が順次配置される。
蒸気供給パイプ85の先端と固定側バルブプレート73の合わせ面83との間には僅かな隙間が設定されており、蒸気供給パイプ85が軸線L方向に熱膨張しても、その先端が合わせ面83と干渉しないようになっている。蒸気供給パイプ85に形成した1個の通孔85aが圧力室84の後部に連通する。圧力室84に供給された高温高圧蒸気は固定側バルブプレート73を可動側バルブプレート74に向けて付勢し、両者の摺動面77を密着させてシール性を高める機能を発揮する。通孔85aの数は、蒸気供給パイプ85の強度および圧力室84への必要蒸気供給量に応じて複数個としても良い。
図4および図9から明らかなように、テーパーしていない等径のコイルスプリング86により付勢されるパッキンリテーナ87は、コイルスプリング86が当接する平坦面87aと、平坦面87aの反対側に形成された円錐面87bと、蒸気供給パイプ85の外周に緩く嵌合する貫通孔87cとを備える。パッキンリテーナ87により保持されるVパッキン88には、パッキンリテーナ87の円錐面87bに支持される円錐面88aと、固定側バルブプレート73の合わせ面83との間をシールする第1のシールリップS1と、圧力室84の内周面84aとの間をシールする第2のシールリップS2とが形成される。
このVパッキン88は圧力室84の内周面84aとの間のシールを主要な目的とするもので、第2のシールリップS2を圧力室84の蒸気圧で径方向外側に変形させて内周面84aに密着させるようになっている。従って、第2のシールリップS2はバルブ本体部72の熱伸びによる圧力室84の内周面84aの内径の拡大に良く追従してシール性を確保することができる。
コイルスプリング86は、高温高圧蒸気の圧力が立ち上がる前にVパッキン88を固定側バルブプレート73との合わせ面83に押し付ける予荷重を与えるとともに、固定側バルブプレート73の振動をシール部材82と圧力室84内の高温高圧蒸気の圧力との協働により減衰させる機能を有する。パッキンリテーナ87はVパッキン88を圧力室84内で正しい姿勢で保持するとともに、高温高圧蒸気の熱を遮断してVパッキン88の耐久性を高める機能を有する。
またコイルスプリング86を、圧力室84の小さい空間内にスプリング巻き数を多く取るためにスプリングシートを廃止した構造とし、かつ直接Vパッキン88に当接させることなく、Vパッキン88との間に介在するパッキンリテーナ87をスプリングシートとして利用することで、Vパッキン88に特別のスプリングシートを設ける必要をなくし、コイルスプリング86の長さを最大限に確保しながら圧力室84の軸線L方向の寸法を小型化することができる。
図4〜図8から明らかなように、ロータ22の軸線L上に蒸気供給パイプ85が配置され、その径方向外側に偏倚して蒸気排出パイプ89が配置される。蒸気供給パイプ85の内部に形成した第1蒸気通路P1は、固定側バルブプレート73に形成した第2蒸気通路P2を介して摺動面77に連通する。軸線Lを囲むように等間隔で配置された5個の第3蒸気通路P3…が可動側バルブプレート74を貫通しており、軸線Lを囲むようにロータ22に形成された5個の第4蒸気通路P4…の両端が、それぞれ前記第3蒸気通路P3…および前記膨張室43…に連通する。第2蒸気通路P2が摺動面77に開口する部分は円形であるのに対し、第5蒸気通路P5が摺動面77に開口する部分は軸線Lを中心とする円弧状に形成される。
また固定側バルブプレート73の摺動面77には、相互に連通する円弧状の第5蒸気通路P5および2個の円弧状の第6蒸気通路P6,P6が凹設されており、第6蒸気通路P6,P6は合わせ面83においてバルブ本体部72に形成された2個の第7蒸気通路P7,P7に連通する。ケーシング本体12および後部カバー18の間には蒸気排出室94が形成されており、この蒸気排出室94は蒸気排出パイプ89に連通するとともに、バルブ本体部72に形成した2個の第7蒸気通路P7,P7に連通する。
摺動面77には高温高圧蒸気を供給する円形の第2蒸気通路P2と、低温低圧蒸気を排出する円弧状の第5蒸気通路P5とが開口しており、可動側バルブプレート74の5個の第3蒸気通路P3…の一つが円形の第2蒸気通路P2に連通した瞬間が吸気行程となり、前記第3蒸気通路P3が第2蒸気通路P2との連通を遮断されてから円弧状の第5蒸気通路P5に連通するまでの間が膨張行程となり、前記第3蒸気通路P3が円弧状の第5蒸気通路P5に連通している間が排気行程となる。
図4および図6から明らかなように、ロータリバルブ71の固定側バルブプレート73の第2蒸気通路P2が摺動面77に開口する部分に、環状の補強部材90が焼き嵌めにより固定される。摺動面77に露出する補強部材90の端面は、摺動面77と面一とされる。この補強部材90はカーボンやセラミックス(例えば、SiC、Si3 4 )のような多孔質材に、アンチモンのような耐摩耗材を含浸させたもので、高い強度(耐チッピング性)と高い耐摩耗性とを有している。
次に、上記構成を備えた本実施例の膨張機Eの作用を説明する。
蒸発器で水を加熱して発生した高温高圧蒸気は蒸気供給パイプ85内の第1蒸気通路P1と、合わせ面83と、固定側バルブプレート73の第2蒸気通路P2とを経て可動側バルブプレート74との摺動面77に達する。そして摺動面77に開口する第2蒸気通路P2はロータ22と一体に回転する可動側バルブプレート74に形成した5個の第3蒸気通路P3…に所定のタイミングで瞬間的に連通し、高温高圧蒸気は第3蒸気通路P3からロータ22に形成した第4蒸気通路P4を経てシリンダスリーブ41内の膨張室43に供給される。
ロータ22の回転に伴って第2蒸気通路P2および第3蒸気通路P3の連通が絶たれた後も膨張室43内で高温高圧蒸気が膨張することで、シリンダスリーブ41に嵌合するピストン42が上死点から下死点に向けて前方に押し出され、その前端が斜板31のディンプル31aを押圧する。その結果、ピストン42が斜板31から受ける反力でロータ22に回転トルクが与えられる。そしてロータ22が5分の1回転する毎に、相隣り合う新たな膨張室43内に高温高圧蒸気が供給されてロータ22が連続的に回転駆動される。
ロータ22の回転に伴って下死点に達したピストン42が斜板31に押圧されて上死点に向かって後退する間に、膨張室43から押し出された低温低圧蒸気は、ロータ22の第4蒸気通路P4と、可動側バルブプレート74の第3蒸気通路P3と、摺動面77と、固定側バルブプレート73の第5蒸気通路P5および第6蒸気通路P6,P6と、合わせ面83と、バルブ本体部72の第7蒸気通路P7,P7と、蒸気排出室94と、蒸気排出パイプ89とを経て凝縮器に供給される。
ロータリバルブ71は固定側バルブプレート73および可動側バルブプレート74間の平坦な摺動面77を介してアキシャルピストンシリンダ群Aに蒸気を供給・排出するので、蒸気のリークを効果的に防止することができる。なぜならば、平坦な摺動面77は高精度の加工が容易なため、円筒状の摺動面に比べてクリアランスの管理が容易であるからである。しかも膨張機Eに供給される高温高圧蒸気の圧力が高まると、固定側バルブプレート73および可動側バルブプレート74の摺動面77から高温高圧蒸気が漏れ易くなるが、その圧力の増加に応じて圧力室84が発生する押圧荷重が増加して摺動面77の面圧を高めるので、高温高圧蒸気の圧力に応じたシール性を発揮させることができる。
ところで、固定側バルブプレート73の摺動面77に開口する第2蒸気通路P2の縁部は、供給される高温高圧蒸気の脈動等により発生する衝撃でチッピングする場合があり、チッピングにより発生した破片が摺動面77に挟まれると、その摺動面77にレコード溝状の傷が付き、この傷を介して高圧の第2蒸気通路P2から低圧の第5蒸気通路P5に蒸気が漏洩して膨張機Eの出力が低下する可能性がある。また摺動面77から発生した摩耗粉が第2蒸気通路P2の開口の縁部に噛み込んで傷付ける場合があり、チッピングあるいは摩耗粉の噛み込みによって第2蒸気通路P2の開口の縁部が傷付くと、高温高圧蒸気の供給タイミングがずれて膨張機Eの出力が低下する可能性がある。
しかしながら、本実施例では、摺動面77に第2蒸気通路P2が開口する部分に耐チッピング性および耐摩耗性を有する補強部材90を嵌合させたので、その補強部材90の縁部がチッピングや摩耗粉で傷ついたり、チッピングにより発生した破片で摺動面77が傷付いたりするのを防止することができる。これにより、摺動面77の傷を介して高温高圧蒸気が高圧側から低圧側に短絡するのを防止するとともに、高温高圧蒸気の供給タイミングがずれるのを防止して膨張機Eの効率低下を回避することができる。
また環状の補強部材90を第2蒸気通路P2の内部に挿入したので、補強部材90を固定側バルブプレート73に確実に保持できるだけでなく、仮に補強部材90の摩擦係数が他の摺動面77の摩擦係数よりも大きくても、摺動面77に露出する補強部材25の面積を最小限に抑えてトルクの損失を低減することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例の膨張機Eは作動部としてアキシャルピストンシリンダ群Aを備えているが、作動部の構造はそれに限定されるものではない。
また実施例では第2蒸気通路P2に補強部材90を設けているが、摺動面77に開口する他の蒸気通路、即ち第3蒸気通路P3…や第5蒸気通路P5に補強部材90を設けても良い。
また本発明の回転流体機械は膨張機Eに限定されず、圧縮機にも適用することができる。
膨張機の縦断面図 図1の2部拡大図 ロータの分解斜視図 図1の4部拡大図 図4の5−5線矢視図 図4の6−6線矢視図 図4の7−7線矢視図 図4の8−8線矢視図 コイルスプリング、パッキンリテーナおよびVパッキンの斜視図
符号の説明
11 ケーシング
22 ロータ
71 ロータリバルブ
73 固定側バルブプレート
74 可動側バルブプレート
77 摺動面
90 補強部材
A アキシャルピストンシリンダ群(作動部)
P2 第2蒸気通路(作動媒体通路)

Claims (4)

  1. ケーシング(11)と、
    ケーシング(11)に回転自在に支持されたロータ(22)と、
    ロータ(22)に設けられた作動部(A)と、
    ケーシング(11)およびロータ(22)間に設けられて作動部(A)に対する作動媒体の供給・排出を制御するロータリバルブ(71)とを備え、
    ロータリバルブ(71)は、ケーシング(11)側に支持された固定側バルブプレート(73)とロータ(22)側に支持された可動側バルブプレート(74)とを摺動面(77)において接触させてなり、この摺動面(77)に作動媒体通路(P2)が開口する回転流体機械において、
    作動媒体通路(P2)が摺動面(77)に開口する部分を耐チッピング性および耐摩耗性を有する補強部材(90)で補強したことを特徴とする回転流体機械。
  2. 環状に形成した補強部材(90)を作動媒体通路(P2)に挿入したことを特徴とする、請求項1に記載の回転流体機械。
  3. 補強部材(90)を多孔質材に耐摩耗材を含浸させて構成したことを特徴とする、請求項2に記載の回転流体機械。
  4. 多孔質材はカーボンあるいはセラミックスであり、耐摩耗材はアンチモンであることを特徴とする、請求項3に記載の回転流体機械。
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