JP2005163544A - シャッターカーテンの抜け止め構造 - Google Patents

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正 佐々木
Hiroshi Okuzumi
宏 奥住
Kazuo Mita
一男 三田
Katsutoshi Koiwa
克敏 小岩
Kosuke Nagahama
幸介 長浜
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Abstract

【課題】
インターロック部を介して複数のスラットを連綴したシャッターカーテンを左右に立設したガイドレールで昇降案内するようにした建築用シャッターのシャッターカーテンの抜け止め構造において、ガイドレールに傷を生じたりすることなく円滑な昇降を確保し、また巻き取り時にも巻き径が必要以上に増大することがないようにする。
【解決手段】
ガイドレールの開口近傍位置内壁面には上下方向に凸条を形成すると共に、シャッターカーテンを構成する各スラットの両端側には同一鉛直線上に位置して前記凸条に係止可能な係止凹部を欠成した。
【選択図】
図6

Description

本発明は、建築用シャッターのシャッターカーテンが台風等の強風によって撓みガイドレールから抜け出すことを防止するシャッターカーテンの抜け止め構造に関するものである。
複数のスラットを上下に連綴した建築用シャッターカーテンは、両端側がガイドレールの開口部に挿入されて昇降して、建物開口部を開閉するようになっているが、台風等の強風時には内部側に設けた窓のガラスが破損したりしないよう閉鎖状態にしている。
ところが、この閉鎖状態で強い風圧が作用するとシャッターカーテンは、ガイドレールに挿入された両端側で支持されているため、その中央部程室内外方向に大きく撓むこととなり、その結果シャッターカーテンの端部がガイドレールから抜け出してしまいシャッターカーテンの損傷をきたすこととなる。そこで、このような事態を防止するためシャッターカーテンがガイドレールから抜け出すのを防止するための種々方策が考えられている。
たとえば、シャッターカーテンを構成するスラツトの両端に鉤型の金具を設け、該金具をガイドレール内に設けた係止片に係止することで抜け止めをしたり、あるいはスラットの端部に凸状の切り起こし部を形成して該切り起こし部をガイドレールの係止片に係止させるようにしたものがある。
上記従来技術のもののうち、前者のものにおいては金具を取り付けるために手間を要するばかりか、巻き取られたシャッターカーテンを繰り出す際にスラットの端部に設けた金具がガイドレールの上端部に引っ掛かって昇降動作に支障をきたすおそれがあり、また昇降途中に於いて金具がガイドレール内壁面に擦れて傷や異音の原因となったり、さらには巻き取り時に金具同志が当接してその巻き径が大きくなってしまうものである。
また、後者のものにおいても、切り起こした凸部の影響で巻き取り時にシャッターカーテンに傷が発生したり巻き径が大きくなってしまうのでシャッターケースが必要以上に大型化してしまう課題がある。
本発明は、これらの課題を解決するためになされたものであって、複数のスラットを、その上下縁部に突成したインターロック部を介して屈曲自在に連綴してなるシャッターカーテンの左右両端側をガイドレールに挿入して昇降可能に構成した建築用シャッターにおいて、前記ガイドレールの開口近傍位置内壁面には上下方向に亘って凸条を形成すると共に、シャッターカーテンを構成する各スラットの両端側には同一鉛直線上に位置して前記凸条に係止可能な係止凹部が欠成されていることを特徴とするものである。そして、上記係止凹部は各スラットのインターロック部に形成されることもある。
また、複数のスラットを、その上下縁部に突成したインターロック部を介して屈曲自在に連綴してなるシャッターカーテンの左右両端側をガイドレールに挿入して昇降可能に構成した建築用シャッターにおいて、前記ガイドレールの開口近傍位置内壁面には上下方向に亘って凸条を形成すると共に、シャッターカーテンを構成するスラットのインターロック部の左右両端側に同一鉛直線上に位置して前記凸条に係止可能な係止凹部を欠成し、該係止凹部にはスラットの左右方向移動を規制する移動防止片が設けられていることを特徴とするものである。
さらに、上記凸条は、ガイドレールに形成され気密片装着溝を有するポケット部と兼用されていることを特徴とするものである。
そして、本発明は、この構成によって建築用シャッターのシャッターカーテンが台風等の強風を受けて撓んだ場合でもその両端側がガイドレールから抜け出てしまうことを効果的に防止するものでありながら、スラットに突出物を形成するものでないのでシャッターカーテンが昇降時にガイドレールに摺れて傷や異音を発するおそれがなく、また巻き取り時にスラットに傷を付けたり巻き径が大きくなることがないものである。
本発明は、スラットの両端側に係止凹部を欠成したものであるから、スラットから突出することがないので、ガイドレールに傷を付けたりすることがなくシャッターカーテンの円滑な昇降動を確保することができるばかりか、シャッターカーテンを巻き取った場合にもスラットに傷が発生したり巻き径が必要以上に増大することがない。
また、係止凹部は加工が簡単であるうえ、種々の形状のスラットにも適用することができるものである。
さらに、係止凹部に移動防止片を設けた場合には、係止凹部の成形とスラットの左右移動防止が同時にできることとなって、作業工程の低減を図ることができる。
本発明に係る実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は、建築用シャッターの正面図であって、上方に横架した図示しない巻き取り軸に上端が止着されたシャッターカーテン1が、その両端側をガイドレール3,3に挿入支持された状態で巻き取り軸の正逆回転によって昇降して開口部を開閉するようになっている。
ガイドレール3は、図2に示すように離間対設したリブ3a,3aの一端側をそれぞれ底リブ3bで連結して他端側が開口した断面略コ字状に形成され、ガイドレール3内壁面の開口部分には凸条3c,3cが対向してガイドレール3の長手方向に連続して設けられている。
凸条3cは気密片の装着溝を有するポケット部で形成され、該ポケット部には気密片3dが嵌挿されている。
なお、凸条3cは単に突起状のものとしてもよいことは勿論であるが、本実施の形態のように気密片3dのポケットとした場合には、ガイドレールの形状をことさら特別なものとする必要がなく、シャッターカーテンの抜け止め防止をする必要がない一般用シャッターのガイドレールを使用することができる。
シャッターカーテン1は、図3(C)に示すように、中央部に屈曲面を有し上下縁部に互いに反対方向を向くカール状のインターロック部2a,2bを突成した複数のスラット2,2・・で構成されているが、各スラット2の上縁側インターロック部2aは図3(A)に示すようにスラット2の両端からそれぞれ所定寸法Lだけ切り欠かれている。4は係止凹部であって、該係止凹部4は、スラツト2の下縁側インターロック部2bの両端近傍位置で凸条3cに対向する側の面に形成されており、図4(A)に示すように凸条3cの幅mより大きい寸法Mに切り欠かれている。また、左右に対向して形成する係止凹部4,4の間隔は、スラット2の切り欠かれた上縁側インターロック部2aの長手寸法より僅かに大きな寸法に設定してある。
このように形成したスラット2の上縁側インターロツク部2aを直上スラット2の下縁側インターロック部2bにその端部側からスライド挿入して上下屈曲自在に連綴すると係止凹部4は、シャッターカーテン1に対してその両端部側で同一鉛直線上に位置することとなる。
5は、上下隣接するスラット2,2が相互に長手方向に移動することを防止する移動防止片であり、該移動防止片5は図4(A)に示すように下縁側インターロック部2bを左右に対向する係止凹部4,4のそれぞれ内側端部近傍部位で正面側からプレス加工することにより係止凹部4に向けて低位となるよう傾斜状に圧潰して形成されており、これにより下縁側インターロック部2bに挿入された上縁側インターロック部2aはその両端面が移動防止片5により長手方向への移動が規制されるようになっている。
また移動防止片5は、図4(B)に示す如く下縁側インターロック部2bに縦方向の二条のスリットを形成し、該スリット間の部位5´を正面側からプレス加工により圧潰して形成してもよく、この場合には係止凹部4と移動防止片5とを同時に形成することができる。
図10および図11に示すものは、上述したものとは係止凹部4を形成するためのスラット2のインターロック部2a、2bの切り欠き状態を異ならしめたものである。すなわち、上述の場合は、上縁側インターロック部2aをスラット2の両端からそれぞれ所定寸法(L)切り欠いたのに対し、図10に示すものは上縁側インターロック部2aをスラット2の両端からそれぞれ(L―M)だけ残した位置からスラット2を、その長手方向中央部に向けてM長さ切り欠く一方、下縁側インターロック部2bはその端部からそれぞれ(L―M)の位置にそれぞれスリット6が形成されている。
このように形成した複数枚のスラツト2,2の上縁側インターロック部2aと下縁側インターロツク部2b同士をその端部側から挿入嵌合することにより連綴してシャッターカーテン1とし、図11のようにスリット6部分をかしめて係止凹部4と移動防止片5を形成したものであって、この場合にはシャツターカーテン1のインターロック部両端側において、下縁側インターロック2bが隣接するスラット2の上縁側インターロック2aに被嵌された二重嵌合状態となる。したがって、シャツーカーテン1が風圧を受けて撓んだ場合係止凹部4がガイドレール3の凸条3cに係止してシャツターカーテン1の抜け止めがなされることとなるが、この際抜け止め力を負担するインターロック部両端側(L−Mの部位)が二重嵌合構造となっているため十分な強度を有し、シャツターカーテン1の抜け止め作用を確実なものとすることができる。
上述のように構成したシャッターカーテン1は、図6(A)のように常時はその端部側がガイドレール3に挿入されて昇降されるが、強風による負圧を受けてシャッターカーテン1が室外側に向けて撓んだ場合には、(B)のように各スラット2,2・・・に形成した係止凹部4はシャッターカーテン1が撓むにつれてガイドレール3の開口側に移動し、開口近傍位置に形成した凸条3cに係止してそれ以上の移動が阻止されるので、シャッターカーテン1の端部側がガイドレール3から抜け出してしまうことが防止できる。
また、係止凹部4のスラット中央側端部に傾斜状に移動防止片5を形成した場合は、シャッターカーテン1の端部側がガイドレール3の底方向に移動し元の状態に復帰する際に、係止凹部4は凸条3cとの係止状態が傾斜部によって解除する方向に誘導されることとなって、円滑に復帰させることができるものである。
上記の実施の形態においては、スラット2のインターロック部2bに係止凹部4を設けたもの示したが、スラツトの形状には種々のものがあることから係止凹部4を設ける位置はこれに限られない。
すなわち、本発明は、シャッターカーテン1を形成するスラット2の端部側で同一鉛直線上に位置して係止凹部4を欠成し、該係止凹部4がガイドレール3の開口近傍位置内壁面に設けた凸条3cに係止するようにしたものであるから、係止凹部4の欠設位置はシャッターカーテン1がガイドレール3のリブ3a側に移動した際、凸条3cに当接するスラット2の部位に設ける必要があることからスラット2の断面形状によって異なるものである。
上述の実施の形態において説明した断面形状を有するスラット2の場合は、図7に示すようにガイドレール3内の凸条3cの先端位置(TーT線で示す)にインターロック部2bが当接するので該インターロック部2bに係止凹部4を設けるようにしたものであるが、図8に示すスラットにおいては、スラット2の下縁側インターロック部2bより僅か上方位置で凸条3cの先端部に当接することとなりスラット2の当接部位に係止凹部4を設けることとなり、また図9のものでは、スラット2の上下縁インターロック部2a,2b間の部位が当接するので、当該部位に係止凹部4を設けることとなる。
なお、図7乃至図9において、一点鎖線での表示は、係止凹部4に凸条3cが係止した状態での凸条先端位置を示すものである。
なお、本実施の形態では、係止凹部4にスラツト2の長手方向への移動を防止する移動防止片5を設けたものについて説明したが、これにかぎらず移動防止片5はスラット2のインターロック部2a,2b端面部に設けてもよい。
建築用シャッターの正面図である。 ガイドレールの拡大断面図である。 (A) シャッターカーテンの要部正面図である。(B) 同上の底面図である。(C) 同上の右側面図である。 係止凹部と移動防止片を示す要部拡大斜視図である。 シャッターカーテンの端部を示す要部拡大斜視図である。 シャッターカーテンの抜け止め状態を示す作用説明図である。 凸条とスラットの当接状態図である。 (A) 凸条とスラットの当接状態図である。 (B) 同上のスラットにおける係止凹部を示す斜視図である。 (A) 凸条とスラットの当接状態図である。(B) 同上のスラットにおける係止凹部を示す斜視図である。 他の実施の形態を示すスラットの斜視図である。 同上のスラットにおける係止凹部を示す斜視図である。
符号の説明
1 シャッターカーテン
2 スラット
2a 上縁側インターロック部
2b 下縁側インターロック部
3 ガイドレール
3c 凸条
4 係止凹部
5 移動防止片
6 スリット

Claims (4)

  1. 複数のスラットを、その上下縁部に突成したインターロック部を介して屈曲自在に連綴してなるシャッターカーテンの左右両端側をガイドレールに挿入して昇降可能に構成した建築用シャッターにおいて、前記ガイドレールの開口近傍位置内壁面には上下方向に亘って凸条を形成すると共に、シャッターカーテンを構成する各スラットの両端側には同一鉛直線上に位置して前記凸条に係止可能な係止凹部が欠成されていることを特徴とするシャッターカーテンの抜け止め構造。
  2. 上記係止凹部は、各スラットのインターロック部に形成されていることを特徴とする請求項1記載のシャツターカータンの抜け止め構造。
  3. 複数のスラットを、その上下縁部に突成したインターロック部を介して屈曲自在に連綴してなるシャッターカーテンの左右両端側をガイドレールに挿入して昇降可能に構成した建築用シャッターにおいて、前記ガイドレールの開口近傍位置内壁面には上下方向に亘って凸条を形成すると共に、シャッターカーテンを構成するスラットのインターロック部の左右両端側に同一鉛直線上に位置して前記凸条に係止可能な係止凹部を欠成し、該係止凹部にはスラットの左右方向移動を規制する移動防止片が設けられていることを特徴とするシャッターカーテンの抜け止め構造。
  4. 請求項1乃至3において、凸条は、ガイドレールに形成され気密片装着溝を有するポケット部と兼用されていることを特徴とするシャッターカーテンの抜け止め構造。
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JPH10159462A (ja) * 1996-11-27 1998-06-16 Om Kiki Kk シャッタスラットの抜け止め構造

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