JP2005163386A - 低固定度杭継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 積層ゴム(免震ゴム)のような高価な材料を用いることなく、杭頭部や上部構造物の損傷および破壊を効果的に防ぐことができる杭継手を提供する。
【解決手段】 杭同士の連結もしくは杭と基礎(フーチング等)との接合に用いられる杭継手であって、上杭下端(もしくはフーチング等の基礎内に埋め込み配置されるスタッド)に連結する上部連結部24と、下杭(もしくは杭)上端に連結する下部連結部21との間に、折曲バネ部23を設けたことを特徴とする低固定度杭継手。
【選択図】 図4

Description

本発明は、杭同士の連結もしくは杭と基礎(フーチング等)との接合に用いられる杭継手に関する。
基礎工事に使用される既製杭として、コンクリート杭(いわゆるPHC杭、PRC杭等)や鋼管杭、SC杭等がある。
一般に、地震等によって作用する水平力に対するコンクリート杭の強度は鋼管杭に比べると小さい。コンクリート杭の場合、地震によって建物に大きな水平力が加わった場合など、杭頭部もしくは地中部での曲げモーメントが大きくなり、コンクリートのひび割れや更に破壊が生じる問題がある。特に杭頭部で発生する曲げモーメントに耐えられる設計を行うと、支持力は十分でありながら、水平力に耐えられる強固な杭を用いなければならない。このため、通常、上杭には曲げ耐力のある鋼管杭を用い、下杭にはコンクリート杭を用いる方が経済的である。
以上のことから、コンクリート杭の上部に鋼管杭を接続して過大な水平力に抵抗する様々な方法が考えられている。
コンクリート杭と鋼管杭を接続する方法として、例えば特許文献1には、筒状基体の下面にドーナツ形状の円盤を固定し、さらに筒状基体の内面と円盤の上面との間に等間隔に複数の補強部材を形成してなる連結継手を用いて、鋼管杭に作用した鉛直方向の応力をコンクリート杭に一様に伝達するようにした第1の連結杭構造が記載されている。
また、上記特許文献1には、コンクリート杭の端板と略同一平面形状で、中空部を有する応力拡散盤を、複数枚を直列して一体に重ねて固定してなる連結継手を用いて、鋼管杭に作用した鉛直方向の応力をコンクリート杭に一様に伝達するようにした第2の連結杭構造が記載されている。
また、特許文献2には、杭を複数に分割し、分割杭の間に積層ゴムからなる弾性連結材を介在させて一体に構成した連結杭構造が記載されている。
一方、杭頭とフーチング等の基礎とを接合する方法として、例えば既製コンクリート杭の端部鋼板上に複数本の鋼棒(スタッド)を溶接、または、ネジ止めで立設する工法が知られている。
例えば特許文献3には、鉄筋の下端部に形成した雄ねじ部を杭頭端板に形成された雌ねじ孔に螺合した杭頭接合構造において、外周面が多角面状に形成され内周面は略上半部に鉄筋を囲う筒部が形成され略下半部に前記雄ねじ部に螺合するねじ溝が形成された補強部材を設けてなる杭頭接合部鉄筋補強構造が記載されている。
特開2001−342623号公報 特開平2−183009号公報 特許第2922834号公報
一般に、上杭に曲げ耐力のある鋼管杭、下杭にコンクリート杭を用いた場合、発生する曲げモーメントは継手位置で急激に低減するわけでなく、下杭(コンクリート杭)にも比較的大きな曲げモーメントが発生する問題がある。
特許文献1に記載の連結杭構造によれば、鋼管杭からの鉛直方向の応力をコンクリート杭に一様に伝播させることができる効果があるものの、上記第1の連結杭構造は基本的に杭同士を固定(剛結合)しているため、上記問題を解消することはできず、地震時に、コンクリート杭の上部に被害が集中してしまうことがある。また、上記第2の連結杭構造は、軟弱地盤における地震時の水平変位に対して有効であるが、建物の慣性力による杭体の曲げ変形には効果的ではなく、上記問題の本質的な解消までに至っていない。
特許文献2に記載の連結杭構造においても、軟弱地盤における地震時の水平変位に対して有効であるが、建物の慣性力による杭体の曲げ変形には効果的ではなく、上記問題の本質的な解消までに至っていない。また、このような積層ゴムは高価でありコスト面での問題があると共に、耐久性にも問題がある。
また、特許文献3に記載の補強構造は、補強部材により鉄筋の基部を曲り難くし、大地震発生時に想定されるような座屈等による破壊に対する耐震性向上を図ったものである。
しかしながら、上記補強構造では、曲げ剛性が無限大の剛体と考えられる基礎スラブと杭頭とを固定(剛結合)しているため、地震時に、杭頭部には、建物によって大きな水平力が作用して大きな曲げモーメントがかかってしまい、杭頭部に被害が集中してしまうことがある。特に、杭頭部は、後から修復を行い難い部分でもあり、この部分への被害発生は深刻な事態を引き起こすことがある。
また、近年では、杭と基礎スラブとの間に免震装置を介在させた建造物が提案されているが、この免震装置付き建造物では、特別な免震装置が必要となり、コスト高となる。
本発明は、上記の問題点に鑑み、積層ゴム(免震ゴム)のような高価な材料を用いることなく、下杭(特にコンクリート杭)の杭頭部の損傷および破壊を防ぐことができる新規な杭継手を提供するものである。
また本発明は、杭頭部および上部構造物の損傷および破壊を防ぐことができる新規な杭継手を提供するものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下のような杭継手が最適であることを見出した。
即ち、本発明は、杭同士を連結する継手であって、上杭下端に連結する上部連結部と、下杭上端に連結する下部連結部との間に、折曲バネ部を設けたことを特徴とする低固定度杭継手を提供するものである。
また本発明は、フーチング等の基礎内に埋め込み配置されるスタッドと杭を連結する継手であって、スタッドに連結する上部連結部と、杭上端に連結する下部連結部との間に、折曲バネ部を設けたことを特徴とする低固定度杭継手を提供するものである。
本発明の低固定度杭継手によれば、継手付近に発生する曲げモーメントを折曲バネ部の変形によって効果的に低減することができる。このため、杭同士の連結継手として用いた場合には、下杭(特にはコンクリート杭)の杭頭部の損傷および破壊を効果的に防ぐことができる。また、前記スタッドと杭との連結継手として用いた場合には、杭頭部および上部構造物の損傷および破壊を効果的に防ぐことができる。
また、本発明の杭低固定度杭継手は鋼材の加工によって低コストで製作でき、積層ゴム(免震ゴム)を用いた場合に比べて耐久性及びコスト面での優位性を有している。
本発明の低固定度杭継手は、(1)杭同士の連結継手、(2)基礎(フーチング等)内に埋め込み配置されるスタッドと杭との連結継手、として用いられるものであり、上部連結部と下部連結部との間に、上杭又は基礎の応力を弾性的に吸収する折曲バネ部を設けた点に最大の特徴がある。
本発明の低固定度杭継手を杭同士の連結継手として用いる場合、上杭及び下杭は、鋼管杭であっても既製コンクリート杭であっても良く、本発明の低固定度杭継手を固定できる構造のものであれば特に限定されるものではない。但し、本発明の低固定度杭継手は、特に、上杭に曲げ耐力の大きい鋼管杭を用い、下杭に曲げ耐力の比較的小さいコンクリート杭を用いた場合において、より大きな効果を発揮する。
先ず、本発明の低固定度杭継手の構成要素について以下に簡単に説明する。
[上部連結部]
(1)本発明の低固定度杭継手を杭同士の連結継手として用いる場合には、上部連結部は、上杭下端に連結される。
上杭が鋼管杭の場合には、例えば、杭の下端外周(或いは杭の中空内面)に沿う形状とし、杭とネジ,ボルト結合、或いは溶接により連結する。
上杭がコンクリート杭の場合には、例えば、杭端板とほぼ同じ形状(一般にドーナツ形状)とし、この端板のボルト孔(杭製造時の緊張ボルト用ボルト孔)にボルト止めして連結する。或いはまた、杭端板の外周に沿う形状とし、溶接により連結する。
(2)本発明の低固定度杭継手をスタッドと杭との連結継手として用いる場合には、上部連結部は、スタッドに連結される。
この場合の上部連結部の形状は特に限定されない。上部連結部とスタッドの連結は、例えば、所用数のスタッドを上部連結部に溶接固定するか、予め所用数のスタッドに見合うナットを上部連結部に固定しておき、現場でこのナットにスタッドをネジ止めする。
[下部連結部]
(1)本発明の低固定度杭継手を杭同士の連結継手として用いる場合には、下部連結部は、下杭上端に連結される。
下部連結部と下杭との連結は、上述の上部連結部と上杭との連結方法と同様に行うことができる。但し、上杭と下杭が共にコンクリート杭の場合には、双方にボルト止めして連結することはできない為、少なくとも一方は杭端板の外周に溶接により連結する。
(2)本発明の低固定度杭継手をスタッドと杭との連結継手として用いる場合には、下部連結部は、杭の上端に連結される。
杭が鋼管杭の場合には、例えば、杭の上端外周(或いは杭の中空内面)に沿う形状とし、杭とネジ,ボルト結合、或いは溶接により連結する。
杭がコンクリート杭の場合には、例えば、杭端板とほぼ同じ形状(一般にドーナツ形状)とし、この端板のボルト孔(杭製造時の緊張ボルト用ボルト孔)にボルト止めして連結する。或いはまた、杭端板の外周に沿う形状とし、溶接により連結する。
[折曲バネ部]
折曲バネ部は、上部連結部と下部連結部との間に設けられ、上杭又は基礎(フーチング等)の応力を弾性的に吸収し、下側の杭に過大な曲げモーメントが伝達するのを防止するものである。
この折曲バネ部は、例えば、上部・下部連結部の外縁から、外側方向又は内側方向に放射状に設けることができる。
上記の構成を有する本発明の低固定度杭継手は、半固定状態の所謂「低固定度連結構造」を実現し、上杭もしくはスタッドに作用する曲げモーメントを折曲バネ部に伝達せしめ、折曲バネ部の変形により、下側の杭に過大な曲げモーメントが伝達するのを防止するものである。
以下、本発明の低固定度杭継手の具体的な実施形態例を説明するが、本発明はこれらの形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内での設計変更を許容するものである。
(第1の実施形態例)
本例は、本発明の低固定度杭継手を用いて下杭であるストレート(コンクリート)杭と上杭である鋼管杭とを連結した例である。
図1(a)は下杭であるコンクリート杭の上面図であり、杭頭端板を表している。図1(b)は図1(a)中のA−A’面における断面図である。図1において、10は既製コンクリート杭、11は杭頭端板、12はボルト孔、13’はPC鋼線通し孔、13はPC鋼線である。
本例のコンクリート杭10は長尺円筒状の既製中空ストレート杭であって、端部には複数のボルト孔12が開設されたドーナツ状の杭頭端板11が固着されている。なお。ボルト孔12はプレストレス導入時に用いる緊張ボルト用のネジ孔でもある。
図2(a)は本例の低固定度杭継手の上面図であり、図2(b)は図2(a)中のB−B’面における断面図である。図2において、20は低固定度杭継手、21は下部連結部、22は挿通孔、23は折曲バネ部、24は上部連結部、25はボルト孔、26はナットである。
本例の低固定度杭継手20は、ドーナツ状の下部連結部21の外周縁より複数の折曲バネ部23が垂下されている。
ドーナツ状の下部連結部21の内径は、中空コンクリート杭10の内径すなわち杭頭端板11の内径と略同一である。そして、この下部連結部21には、杭頭端板11のボルト孔12と合う位置に挿通孔22が開設されている。
折曲バネ部23はU字状に曲げ加工されており、下部連結部21の外縁に垂下されている。この折曲バネ部23は、杭に所定の大きさ以上の曲げモーメントが作用した際にU字が開く方向に変形することにより、上杭と下杭を剛結合ではなく、所謂、低固定度状態で連結する役割を果たすものである。
折曲バネ部23の形状はU字状に限らず、例えばV字状、W字状、Z字状等の任意の折り曲げ形状を採ることができ、要するに、変形により継ぎ手付近に発生する曲げモーメントを低減でき、下杭に過大な曲げモーメントが伝達するのを防止できる形状であれば良い。
折曲バネ部23の上方には、上部連結部24が形成されている。上部連結部24にはボルト孔25が設けられており、更にボルト孔25に連通するナット26が溶接されている。
本例では計12箇所に折曲バネ部23及び上部連結部24を形成しているが、この数は杭径や最大水平力等を考慮し、且つ、折曲バネ部23の強度設計を行いながら、適宜決められる。上杭に作用する任意方向の曲げモーメントを折曲バネ部23に無理なく一様に伝達させるためには、折曲バネ部23及び上部連結部24を少なくとも3箇所以上等間隔に形成するのが好ましく、特に好ましくは6箇所以上形成するのが望ましい。
図3及び図4は本例の低固定度連結杭構造を示しており、図3は低固定度杭継手20を用いて下杭(コンクリート杭)10と上杭(鋼管杭)30とを連結した状態を示す立面図であり、図4(a)は図3中のC−C’面における断面図、図4(b)は図4(a)中のD−D’面における断面図である。
コンクリート杭10と鋼管杭30との連結は、先ず、コンクリート杭10の杭頭端板11上に低固定度連結材20を載置し、挿通孔22及びボルト孔12を介して下連結部21を杭頭端板11にボルト41により固定する。次に、鋼管杭30をコンクリート杭10の上の載置し、鋼管杭30内に上部連結部24を収容せしめた後、ボルト孔25及びナット26を介してボルト42により上部連結部24を鋼管杭下端内周部に固定する。尚、これらの固定方法はボルト止めに限らず、溶接等であっても良い。
本例では折曲バネ部23を下部連結部21の外縁に沿って垂下してコンクリート杭10の外側に密着させ、継ぎ手部分の外寸を最小限に抑えている。
本例の低固定度連結杭構造にあっては、上杭(鋼管杭30)に所定値以上の曲げモーメントが作用すると、折曲バネ部23のU字が開くことで(変形して)、下杭(コンクリート杭10)への伝達モーメントを効果的に低減させることができ、コンクリート杭の杭頭部の損傷および破壊を効果的に防ぐことができる。
(第2の実施形態例)
本例は、本発明の低固定度杭継手を用いて下杭である節杭(コンクリート杭)と上杭である鋼管杭とを連結した例である。
図5(a)は本例の低固定度杭継手の上面図であり、図5(b)は図5(a)中のE−E’面における断面図である。図5において、50は低固定度杭継手、51は下部連結部、52は挿通孔、53は折曲バネ部、54は上部連結部、55はボルト孔、56はナットである。
図示のように、本例の低固定度杭継手50は、折曲バネ部53と上部連結部54の形態が第1の実施形態例のものと異なっている。すなわち、折曲バネ部53は下部連結部51の外縁に水平に延設されており、折曲バネ部53の内側に上部連結部54が形成されているものである。
図6は本例の低固定度連結杭構造を示しており、図6(a)は図4(a)に対応する断面図、図6(b)は図6(a)中のF−F’面における断面図である。なお、下杭(コンクリート杭)60と上杭(鋼管杭)61との連結は、第1の実施形態例と同様に行うことができる。
本例では折曲バネ部53を杭の外側に配置している。但し、折曲バネ部53の外縁を節部の外径よりも内側に納まるようにしている。
本例の低固定度連結杭構造にあっては、上杭(鋼管杭61)に所定値以上の曲げモーメントが作用すると、折曲バネ部53のU字が変形して、下杭(コンクリート杭60)への伝達モーメントを効果的に低減させることができ、コンクリート杭の杭頭部の損傷および破壊を効果的に防ぐことができる。
(第3の実施形態例)
本例は、本発明の低固定度杭継手を用いて下杭である拡頭杭(コンクリート杭)と上杭である鋼管杭とを連結した例である。
図7(a)は本例の低固定度杭継手の上面図であり、図7(b)は図7(a)中のG−G’面における断面図である。図7において、70は低固定度連結材、71は下部連結部、72は挿通孔、73は折曲バネ部、74は上部連結部、75はボルト孔、76はナットである。
図示のように、本例の低固定度連結材70は、折曲バネ部73と上部連結部74の形態が第1及び第2の実施形態例のものと異なっている。すなわち、折曲バネ部73は下部連結部71の外縁に立設されており、折曲バネ部73の外側に上部連結部74が形成されているものである。
図8及び図9は本例の低固定度連結杭構造を示しており、図8は低固定度杭継手70を用いて下杭(コンクリート杭)80と上杭(鋼管杭)81とを連結した状態を示す立面図であり、図9(a)は図8中のH−H’面における断面図、図8(b)は図8(a)中のI−I’面における断面図である。なお、下杭(コンクリート杭)80と上杭(鋼管杭)81との連結は、第1の実施形態例と同様に行うことができる。
本例の低固定度連結杭構造にあっては、上杭(鋼管杭81)に所定値以上の曲げモーメントが作用すると、折曲バネ部73のU字が変形して、下杭(コンクリート杭80)への伝達モーメントを効果的に低減させることができ、コンクリート杭の杭頭部の損傷および破壊を効果的に防ぐことができる。
また、本例では下杭に拡頭杭を用いているが、一般に拡頭コンクリート杭では図8に示すようにPC鋼線13は杭軸部(拡頭部以外の部分)と同じ配筋位置であり、杭頭端板11のボルト孔12の位置と杭外縁までの長さが、通常の杭より大きくなっている。本例ではこの様な関係を利用し、折曲バネ部73をボルト孔12とコンクリート杭外縁の間に配置し、鋼管杭81の内側に納まるようにして杭連結部の外寸を最小限に抑えている。
(第4の実施形態例)
本例は、本発明の低固定度杭継手を用いて鋼管杭同士を連結した例である。
図10(a)は本例の低固定度杭継手100の加工状態を示す側面図である。図10(b)は本例の低固定度連結杭構造を示しており、低固定度杭継手100を用いて下杭(鋼管杭)107と上杭(鋼管杭)108とを連結した状態を示す断面図である。図10において、101は下部連結部、102は上部連結部、103は折曲バネ部、104は切込部、105は谷折りライン、106は山折りラインである。
本例の低固定度連結材100は鋼管を加工して構成したものであり、具体的には、鋼管の中間部に複数の上下方向の切込部104を設け、これを圧縮して谷折りライン105及び山折りライン106にて曲げ加工することにより、環状の上部連結部102と下部連結部101との間に外方向に延設された複数のU字状の折曲バネ部103を形成したものである。
下杭107と上杭108との連結は、下部連結部101と上部連結部102をそれぞれ下杭107と上杭108に挿嵌し、ボルト止めもしくは溶接等によって固定する。
本例の低固定度連結杭構造にあっては、上杭(鋼管杭108)に所定値以上の曲げモーメントが作用すると、折曲バネ部103のU字が開くことで(変形して)、下杭(鋼管杭107)への伝達モーメントを効果的に低減させることができる。
上記のように本例の低固定度杭継手100は、鋼管を加工することによって容易に低コストで製作することができる。
(第5の実施形態例)
本例は、第4の実施形態例と同様、本発明の低固定度杭継手を用いて鋼管杭同士を連結した例である。
図11(a)は本例の低固定度杭継手110の加工状態を示す側面図である。図11(b)は本例の低固定度連結杭構造を示しており、低固定度杭継手110を用いて下杭(鋼管杭)117と上杭(鋼管杭)118とを連結した状態を示す断面図である。図11において、111は下部連結部、112は上部連結部、113は折曲バネ部、114は切欠部、115は谷折りライン、116は山折りラインである。
本例の低固定度杭継手110も鋼管を加工して構成したものであり、具体的には、鋼管の中間部に複数の菱形形状の切欠部114を設け、これを圧縮して谷折りライン115及び山折りライン116にて曲げ加工することにより、環状の上部連結部112と下部連結部111との間に内方向に延設された複数のU字状の折曲バネ部113を形成したものである。尚、菱形形状の切欠部114は、隣接する折曲バネ部113同士が互いに干渉しないようにするために設けられている。
下杭117と上杭118との連結は、第4の実施形態例と同様、下部連結部111と上部連結部112をそれぞれ下杭117と上杭118に挿嵌し、ボルト止めもしくは溶接等によって固定する。
本例の低固定度連結杭構造にあっては、上杭(鋼管杭118)に所定値以上の曲げモーメントが作用すると、折曲バネ部113のU字が開くことで(変形して)、下杭(鋼管杭117)への伝達モーメントを効果的に低減させることができる。
上記のように本例の低固定度杭継手110は、鋼管を加工することによって容易に低コストで製作することができる。また、本例では折曲バネ部113を内方向に延設して低固定度杭継手110を鋼管杭の内側に納まるようにして杭連結部の外寸を最小限に抑えている。
(第6の実施形態例)
本例は、本発明の低固定度杭継手を用いて下杭であるストレート(コンクリート)杭と上杭である鋼管杭とを連結した例である。
図12(a)は本例の低固定度杭継手120の加工状態を示す側面図である。図12(b)は本例の低固定度連結杭構造を示しており、低固定度杭継手120を用いて下杭(コンクリート杭)130と上杭(鋼管杭)131とを連結した状態を示す断面図である。図12において、121は下部連結部、122は上部連結部、123は折曲バネ部、124は切込部、125は谷折りライン、126は山折りライン、127は切欠部、128は挿通孔、129はボルト、132は杭端板である。
本例の低固定度杭継手120も鋼管を加工して構成したものであり、具体的には、鋼管の下部に複数の矩形の切欠部127を設け、これを圧縮して谷折りライン125及び山折りライン126にて曲げ加工することにより、環状の上部連結部122と下部連結部121との間に外方向に延設された複数のU字状の折曲バネ部123を形成したものである。尚、矩形の切欠部127は、隣接する下部連結部121同士が互いに干渉しないようにするために設けられている。
下杭(コンクリート杭)130と上杭(鋼管杭)131との連結は、コンクリート杭130の端板132に下部連結部121をボルト止めし、上部連結部122に上杭131に挿嵌し、ボルト止めもしくは溶接等によって固定する。
本例の低固定度連結杭構造にあっては、上杭(鋼管杭131)に所定値以上の曲げモーメントが作用すると、折曲バネ部113のU字が開くことで(変形して)、下杭(コンクリート杭130)への伝達モーメントを効果的に低減させることができ、コンクリート杭の杭頭部の損傷および破壊を効果的に防ぐことができる。
上記のように本例の低固定度連結材120は、鋼管を加工することによって容易に低コストで製作することができる。
(第7の実施形態例)
本例は、本発明の低固定度杭継手を用いて基礎(フーチング等)内に埋め込み配置されるスタッドとコンクリート杭とを連結した例である。
図13(a)は本例の低固定度杭継手の上面図であり、図13(b)は図13(a)中のJ−J’面における断面図である。図13において、140は低固定度杭継手、141は下部連結部、142は挿通孔、143は折曲バネ部、144は上部連結部、145はナットである。
図示のように、本例の低固定度杭継手140は、ドーナツ状の下部連結部141の外縁より複数の折曲バネ部143が水平に延設されており、折曲バネ部143の内側に上部連結部144が立設されている。さらに、上部連結部144にはナット145が溶接されている。
図14は本例の低固定度杭頭接合構造を示しており、図13(b)の断面図に対応している。
本例の杭頭接合構造は、先ず、コンクリート杭146の杭頭端板148上に低固定度連結材140を載置し、挿通孔142及び杭頭端板148のボルト孔を介して下連結部141を杭頭端板148にボルト149により固定する。次に、上部連結部144のナット146にスタッド147を連結する。
本例の低固定度杭頭接合構造にあっては、スタッド147に所定値以上の曲げモーメントが作用すると、折曲バネ部143のU字が開くことで(変形して)、コンクリート杭146への伝達モーメントを低減させることができ、コンクリート杭の杭頭部および上部構造物の損傷および破壊を効果的に防ぐことができる。
以上、本発明の低固定度杭継手の実施形態例を説明したが、本発明においては、折曲バネ部の変形を所定範囲内に制限するためのストッパーを設けておくことが好ましい。かかる構成によれば、継手付近に発生する曲げモーメントによって折曲バネ部が過大に変形してしまうのを防止でき、より構造的に安定な連結杭構造もしくは杭頭接合構造が実現される。
上記のストッパーの一具体例を図15に示す。図15は第4の実施形態例に示したような低固定度杭継手にストッパーを設けた例である。図示のように、折曲バネ部151の所定の位置に透孔が設けられており、この透孔にストッパー152を挿嵌している。ストッパー152は、軸部153の上下に透孔よりも大きな拡大部154を有している。このような構成において、軸部153の長さを適宜設定することにより、折曲バネ部151のU字が開く限界を調整することができ、折曲バネ部の過大変形を容易に防止できる。
本発明の第1の実施形態例に係る既製コンクリート杭の説明図であり、(a)は上面図、(b)は(a)中のA−A’面における断面図である。 本発明の第1の実施形態例に係る低固定度杭継手の説明図であり、(a)は上面図、(b)は(a)中のB−B’面における断面図である。 本発明の第1の実施形態例に係る低固定度連結杭構造の立面図である。 本発明の第1の実施形態例に係る低固定度連結杭構造の説明図であり、(a)は図3中のC−C’面における断面図、(b)は(a)中のD−D’面における断面図である。 本発明の第2の実施形態例に係る低固定度杭継手の説明図であり、(a)は上面図、(b)は(a)中のE−E’面における断面図である。 本発明の第2の実施形態例に係る低固定度連結杭構造の説明図であり、(a)は図4(a)に対応する断面図、(b)は(a)中のF−F’面における断面図である。 本発明の第3の実施形態例に係る低固定度杭継手の説明図であり、(a)は上面図、(b)は(a)中のG−G’面における断面図である。 本発明の第3の実施形態例に係る低固定度連結杭構造の立面図である。 本発明の第3の実施形態例に係る低固定度連結杭構造の説明図であり、(a)は図8中のH−H’面における断面図、(b)は(a)中のI−I’面における断面図である。 本発明の第4の実施形態例に係る低固定度連結杭構造の説明図であり、(a)は低固定度杭継手の加工状態を示す側面図、(b)は低固定度連結杭構造を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態例に係る低固定度連結杭構造の説明図であり、(a)は低固定度杭継手の加工状態を示す側面図、(b)は低固定度連結杭構造を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態例に係る低固定度連結杭構造の説明図であり、(a)は低固定度杭継手の加工状態を示す側面図、(b)は低固定度連結杭構造を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態例に係る低固定度杭継手の説明図であり、(a)は上面図、(b)は(a)中のJ−J’面における断面図である。 本発明の第7の実施形態例に係る低固定度杭頭接合構造の説明図である。 低固定度連結材の折曲バネ部の変形を所定範囲内に制限するためのストッパーを設けた例である。
符号の説明
10、60、80、107、117、130 下杭
11、132、148 杭頭端板
12 ボルト孔
13’ PC鋼線通し孔
13 PC鋼線
20、50、70、100、110、120、140 低固定度杭継手
21、51、71、101、111、121、141 下部連結部
22、52、72、128、142 挿通孔
23、53、73、103、113、123、143、151 折曲バネ部
24、54、74、102、112、122、144 上部連結部
25、55、75 ボルト孔
26、56、76、145 ナット
30、61、81、108、118、131 上杭
41、42、129、149 ボルト
104、124 切込部
105、115、125 谷折りライン
106、116、126 山折りライン
114、127 切欠部
146 コンクリート杭
147 スタッド
152 ストッパー
153 軸部
154 拡大部

Claims (2)

  1. 杭同士を連結する継手であって、上杭下端に連結する上部連結部と、下杭上端に連結する下部連結部との間に、折曲バネ部を設けたことを特徴とする低固定度杭継手。
  2. フーチング等の基礎内に埋め込み配置されるスタッドと杭を連結する継手であって、スタッドに連結する上部連結部と、杭上端に連結する下部連結部との間に、折曲バネ部を設けたことを特徴とする低固定度杭継手。
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