JP2005162708A - アガリクス茸の抽出方法およびその抽出エキスを有効成分とする抗腫瘍剤および健康食品 - Google Patents

アガリクス茸の抽出方法およびその抽出エキスを有効成分とする抗腫瘍剤および健康食品 Download PDF

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Abstract

【課題】 人体に有害なマンニトール、糖アルコール、重金属類の含量を低減し、かつ抗腫瘍作用を示すβ−グルカンを高含量で含むアガリクス茸子実体抽出エキスを得る方法並びにその抽出エキスを含む抗腫瘍剤及び健康食品の提供。
【解決手段】 (1)生、冷凍もしくは乾燥したアガリクス茸の子実体を20℃乃至30℃の水中で浸漬し洗浄する工程、(2)洗浄したアガリクス茸の子実体を粉砕する工程、(3)粉砕したアガリクス茸の子実体を80℃乃至100℃の熱水中で抽出して、抽出液および残渣部を得る工程、(4)その残渣部をさらに30℃乃至55℃にて4〜12時間植物組織崩壊酵素で処理し、抽出液および残渣部を得る工程、及び(5)工程(3)及び工程(4)で得られた各抽出物を一定の割合にて合わせて抽出エキスを得る工程を含むことを特徴とするアガリクス茸子実体の成分の抽出方法。又その抽出方法により得られた抽出エキスを有効成分として含む抗腫瘍剤及び健康食品。
【選択図】 なし

Description

本発明は、アガリクス茸、特に、カワリハラタケ(学名 アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazei Murill))を抽出する方法、ならびに該方法で得られる抽出エキスを有効成分とする抗腫瘍剤および健康食品に関する。
1975年、世界的に権威のあるキノコ分類学者Singerは、アガリクス(ハラタケ)属のキノコ(以下、アガリクス茸という)に、世界中で32種が存在すると報告した。その1種であるカワリハラタケ(Agaricus blazei Murill)は、ブラジルにおいて、癌、糖尿病、高脂血症、動脈硬化症および慢性肝炎の予防のために伝統的に健康食品源として使用されていた。本邦では、1980年に日本癌学会でその抗腫瘍作用についての研究成果が発表され一躍注目を浴びた。現在では年間10〜30トンものカワリハラタケの乾燥体が生産されているとも報告されている。そのカワリハラタケは、悪性腫瘍の除去後の癌予防および/または癌化学療法剤での補助剤(アジュバント)として約30〜50万人の人々に用いられている。カワリハラタケの子実体には、多糖体(主に、β−グルカン)をはじめ、ビタミン、ミネラル、核酸、アミノ酸、酵素、植物繊維、脂肪酸などが豊富に含まれる。
従来、乾燥状態または生のカワリハラタケの子実体から抗腫瘍作用を有する有効成分の抽出に際しては、熱水抽出法、いわゆる煎じる方法が一般的に最も多く利用されていた。しかしながら、これらの熱水抽出では、人体に有害な、マンニトール、糖アルコール、重金属類(例えば、鉛、ヒ素、カドニウム等)も一緒に抽出してしまい、抗腫瘍作用を有するβーグルカン等の抽出もある程度までと限定されるものであった。
また、特許文献1〜3および非特許文献1のごとき酵素抽出および/または細胞壁粉砕処理によるアガリクス茸の抽出では、有効成分であるβ−グルカン等の高含量での抽出は可能であるが、その抽出物中には、マンニトール等の前記のごとき人体に有害な成分まで含有する恐れがある。
さらに、特許文献4のごとき水とアルコールの混合液に浸漬し、細胞破壊のための凍結解凍を繰り返した後の冷水中での抽出では、ヒ素、重金属等の含量を低減させ、有効成分のみを抽出できるものの、高含量にて有効成分を抽出することは期待できず、また、凍結融解を繰り返すという煩雑な操作を伴うという欠点を有していた。
特許第3428356号公報 特許第3382820号公報 特開2001−112438号公報 特許第3394017号公報
"クレモナのアガリクス 細胞壁粉砕アガリクスX"、[online]、平成15年8月22日、[平成15年8月22日検索]、インターネット<URL: http://www.shizenkan.net/agaricus/>
本発明の目的は、この様な従来のアガリクス茸の熱水、酵素抽出および細胞壁粉砕抽出方法を改良すべく、人体に有害なマンニトール、糖アルコール、重金属類(例えば、鉛、ヒ素、カドニウム等)の含量を低減しつつ、かつ抗腫瘍作用を示すβ−グルカン等を高含量で含有する抽出エキスを得るための抽出方法、ならびにその抽出エキスを含む抗腫瘍剤および健康食品を提供することにある。
そこで、発明者らは、鋭意研究した結果、アガリクス茸の子実体を冷水で短時間抽出した後、機械粉砕することにより、アガリクス茸固有の強固な細胞膜を破砕し、熱水抽出後、その残渣をセルラーゼ、ペクチナーゼ、キチナーゼおよびリゾチーム等の植物組織崩壊酵素により細胞膜をさらに崩壊させて、有効成分のβ−グルカン等の収量を増加させると共に、得られるβーグルカンの大きさを哺乳動物により吸収されやすいものとし、それらの熱水抽出物および酵素抽出物を一定の割合で混合させることにより、驚くべきことに、かつ予期せぬことに、かかる抽出物が従来の抽出物より優れた抗腫瘍効果を有することを見出した。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであり、
[1](1)生、冷凍もしくは乾燥したアガリクス茸の子実体を、該アガリクス茸の子実体 1重量部に対して5〜30重量部の20℃ないし30℃の水中で0.5〜1時間浸漬し洗浄する工程;
(2)洗浄した生、冷凍もしくは乾燥したアガリクス茸の子実体を粉砕する工程;
(3)得られたアガリクス茸の子実体の粉末を、該粉末 1重量部に対して5〜30重量部の80℃ないし100℃の熱水中で1〜2時間抽出して、抽出液および残渣部を得る工程;
(4)その残渣部をさらに30℃ないし55℃の温水中にて4〜12時間植物組織崩壊酵素で処理して、抽出液および残渣部を得る工程;次いで、
(5)工程(3)および工程(4)で得られた各抽出液をそれらに含有される固形物の重量に基づき、50:50〜0:100の範囲の割合にて合わせ、その合わせた抽出液を濃縮して、濃縮液または粉末としての抽出エキスを得る工程;
を含むことを特徴とするアガリクス茸の抽出方法を提供するものである。
また、本発明は、
[2] 工程(5)において、工程(3)および工程(4)で得られた各抽出液をそれらに含有される固形物の重量に基づき、50:50〜33:67の範囲の割合にて合わせることを特徴とする[1]記載の方法。
[3] 該植物組織崩壊酵素が、セルラーゼおよびペクチナーゼであることを特徴とする[1]または[2]記載の方法。
[4] さらに、工程(3)および工程(4)の間で、その工程(3)で得られた残渣部を粉砕する工程を含むことを特徴とする[1]ないし[3]のいずれか1記載の方法。
[5] 該アガリスク茸が、カワリハラタケ(Agaricus blazei Murill)であることを特徴とする[1]ないし[4]のいずれか1記載の方法、
[6] 工程(2)において、アガリクス茸の子実体をパルパー粉砕機あるいはマスコロイダーで粉砕することを特徴とする[1]ないし[5]のいずれか1記載の方法、
[7] [1]ないし[6]のいずれか1の方法により得られた抽出エキスを有効成分として含有する抗腫瘍剤、および
[8] [1]ないし[6]のいずれか1の方法により得られた抽出エキスを有効成分として含有する腫瘍予防または治療用の健康食品
を提供する。
本発明によれば、人体に有害な、マンニトール、糖アルコール、重金属類(例えば、鉛、ヒ素、カドニウム等)の含量を低減し、かつ抗腫瘍作用を示すβ―グルカン等を高含量で含有し、簡便に摂取でき、腫瘍の予防および治療につき有効な効果を奏し得る抽出エキス、抗腫瘍剤および健康食品が提供できる。
以下、本発明につき詳細に説明する。
本発明の抽出方法で用いるアガリクス茸の子実体原料としては、ブラジル産、日本国産、中国産、韓国産およびヨーロッパ産等のいずれの地域から採取されたものでも使用可能であり、生、冷凍、乾燥等は問わないが、微生物汚染、農薬の高濃度残留、異物の混入の少ないものが望ましい。また、生のアガリクス茸子実体を用いる場合には、採取後すぐに処理しなければ、アガリクス茸自体に存在する自家酵素により、分解および/または変質していまい味および匂いの変化だけではなく有効成分が分解する。従って、採取後すぐに使用するか、あるいはそのアガリクス茸子実体を速やかに凍結および/または乾燥することが重要である。
まず、工程(1)において、生、冷凍もしくは乾燥アガリクス茸の子実体1重量部を、5〜30重量部の20℃ないし30℃の水中で0.5〜1時間の短時間で浸漬し洗浄する。この洗浄工程において、浸漬・洗浄時間は、冷水温度が高ければ短く、低ければ長い、例えば、好ましくは、約20℃では1時間以内、約30℃では30分以内の短時間が適当である。この洗浄工程により、アガリクス茸子実体に付着した、採取時に完全には除去されていない砂、土等の異物が除去され、アガリクス茸子実体に含有される、人体に有害な、下痢の原因物質と考えられているマンニトール、糖アルコール(例えば、ソルビトール)ならびに重金属(例えば、鉛、ヒ素、水銀、カドニウム等)も除去される。
次に、工程(2)では、洗浄後の生、冷凍もしくは乾燥アガリクス茸の子実体を粉砕する。この粉砕工程では、アガリクス茸の子実体の強固な細胞壁を粉砕または破砕ことを目的に、一般的には、物理的に強力にアガリクス茸の子実体を剪断し、かつその強固な細胞壁を粉砕または破砕する器具および/または機械が用いられる。それらの器具および/または機械には、例えば、製紙工場で木材パルプを粉砕し液状とする機械(パルパー粉砕機)、マスコロイダー、ディスクリファイナー、ミンチャー、切断機等が含まれるが、好ましくは、パルパー粉砕機およびマスコロイダーを用いる。
工程(3)において、アガリクス茸の子実体の粉末 1重量部を5〜30重量部の80℃ないし100℃の熱水中で1〜2時間抽出して、抽出液および残渣部を得る。この熱水抽出工程では、熱水抽出温度が高ければ短く、低ければ長い、例えば、好ましくは、80℃の熱水では約2時間、100℃の熱水では約100分間処理し、熱水抽出液を得る。また、好ましくは、この残渣部を器具および/または機械を用いて粉砕または破砕してもよい。それらの器具および/または機械には、例えば、パルパー粉砕機、マスコロイダー、ディスクリファイナー、ミンチャー、切断機等が含まれ、好ましくは、パルパー粉砕機およびマスコロイダーを用いる。次いで、これらの残渣部を以下の工程(4)で用いる。
次に、工程(4)において、工程(3)で得られた残渣部を30℃ないし55℃にて4〜12時間酵素で処理し、抽出液および残渣部を得る。酵素処理温度および時間は、一般的には、約30℃にて12時間、約45℃にて6時間、約55℃にて4時間であるが、その処理温度および時間は、その酵素の特性により増減でき、酵素の種類、量、メーカー、力価または2種類以上の組合せなどにより、調整される。本酵素処理抽出工程で用いる植物組織崩壊酵素としては、セルラーゼ、ペクチナーゼ、キチナーゼ、リゾチーム、プリナーゼ、イヌリナーゼ、キトサナーゼ、セロビアーゼが挙げられ、それらを単独または組み合わせて用いることができる。特に好ましい酵素は、セルラーゼおよびペクチナーゼである。本発明における生理活性物質は、β−グルカン等の低分子量の活性多糖類、核酸、β−グルカンとの蛋白複合体等を含有するものである。その活性多糖類の分子量は約200万ないし約50万程度あり、前記の植物組織崩壊酵素による酵素分解により、高分子量のβ−グルカン等を低分子化させ、哺乳動物の腸から吸収されやすいものとし、また、β−グルカン等の収量を増加させる。
工程(5)では、工程(3)より得られた熱水(濃縮)抽出液(または固形物)および工程(4)より得られた酵素処理(濃縮)抽出液(または固形物)を、各抽出物中の固形物の重量比が一定の割合、すなわち、50:50〜0:100、好ましくは、50:50〜33:67となるような混合比で混合し、その合わせた抽出液を濃縮して、濃縮液または粉末としてアガリクス茸抽出エキスを得る。また、工程(5)おける抽出液の濃縮および粉末化は、例えば、冷凍乾燥機、スプレードライ乾燥機等により行うことができ、本明細書に用いられる抽出エキスとは、濃縮物および粉末を意味する。
以下、本発明の抗腫瘍剤および健康食品を説明する。
本発明の抗腫瘍剤および健康食品は、アガリクス茸の子実体抽出物を有効成分として含有する。
本発明の有効成分として使用するアガリクス茸子実体の抽出エキスは、アガリクス茸、特に、カワリハラタケ(Agaricus blazei Murill)を前記調製例1のごとく細胞壁粉砕後、熱水抽出および/または酵素処理することにより得られ、例えば、濃縮エキス、またはアガリクス茸粉末として抗腫瘍剤または健康食品に処方化し得る。
かく調製されるアガリクス茸抽出エキスには、β−グルカン、蛋白グルカン、α−グルカン、総アミノ酸や遊離アミノ酸、例えば、タウリン、プロリン、アルギニンが多量に含まれる。
前記の工程(3)および工程(4)で得られた各アガリクス茸抽出物の混合物を所望の比率で混合して、混合物を得ることができる。配合比は、効果の観点より重量比で、工程(3)で得られたアガリクス茸抽出物:工程(4)で得られたアガリクス茸抽出物=50:50〜0:100の範囲とし、好ましくは、50:50〜33:67である。
また、アガリクス茸抽出エキスのβ−グルカン含量は、0.1〜3.0%の範囲内にあり、1日服用量として原生薬1g〜20gであることが望ましい。
かかる混合物は、公知方法により、濃縮液は乾燥後に、粉末はそのまま顆粒化または錠剤化して、顆粒分包品または錠剤分包品とすることができる。顆粒化または錠剤化に際しては、例えば、乳糖、デキストリン、デンプン、セルロースなどの賦形剤を使用することができる。別法として、かかる抽出物は適当な瓶(ガラス、缶、防湿ファイバー紙類)に充填することもできる。
本発明の抗腫瘍剤に配合されるアガリクス茸抽出エキスの量は、1回服用量当たり1g〜20gの範囲である。
また、本発明の抗腫瘍剤は、1錠当たりのアガリクス茸抽出エキス量が200mg〜500mgである錠剤の場合、1〜33錠/回を朝、昼、夕食の1日3回、食前に服用するのが好ましい。また、1包当たりのアガリクス茸抽出エキス量が1g〜4gである顆粒の場合、1〜6包/回を朝、昼、夕食の1日3回、食前に服用するのが好ましい。さらに、1ml製剤当たりのアガリクス茸抽出エキス量が333〜1,000mgである液剤の場合、1〜6ml/回を朝、昼、夕食の1日3回、食前に服用するのが好ましい。
また、本発明の健康食品は、前記したごとくに得られるアガリクス茸抽出エキスと前記したごとき賦形剤、添加剤とで補助食品の形態(細粒化分包、固型丸粒、三角粒など)、あるいは水溶液中に再溶解してドリンク中に配合した形態または濃縮液として分包とすることができる。
なお、本発明の抗腫瘍剤および健康食品の有効成分であるアガリクス茸抽出エキスは食品由来の成分であって毒性や副作用は考えられず、しかも以下の実施例に示すごとき、優れた抗腫瘍作用を有する。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
調製例1:アガリクス茸抽出エキスの調製
カワリハラタケ(Agaricus blazei Murill)子実体乾燥品 10kgを20℃の冷水300kgに投入し、1時間浸漬し、撹拌洗浄した。次に、洗浄したアガリクス茸子実体をパルパー粉砕機(特種製紙株式会社製)により粉砕し液状とする。粉砕し液状としたアガリクス茸子実体100kgを、攪拌しつつ、80℃の熱水300kgで約2時間抽出し、抽出物(A)および残渣を得た。この得られた残渣の全量に60℃の温水300kgおよび酵素セルラーゼ(製品名セルロシンAC、阪急共栄社製)0.1kgを添加し、攪拌しつつ6時間酵素処理して、抽出物(B)500kgおよび残渣を得た。この抽出物(A)および抽出物(B)の全量を混合し、40℃で減圧下濃縮して、濃縮抽出エキス10kgを得た。その濃縮抽出エキスを100℃で30分間加熱殺菌し、熱い状態で容器に充填した。得られたアガリクス茸子実体の濃縮液は、マンニット、ソルビットなどの糖アルコールを0.01〜0.05%程度、β−グルカンを3%程度を含有する溶液であった。なお、抽出物(A)は、βーグルカンを2%程度を含有する溶液であった。また、濃縮抽出エキス100kgを水溶性低分子でんぷん(スタビロースS、松谷化学(株)製)40kgと混合した後、スプレードライヤーにより2時間乾燥させ、抽出エキス粉末100kgを得た。
調製例2:アガリクス茸抽出エキスの調製
カワリハラタケ(Agaricus blazei Murill)子実体乾燥品 20kgを30℃の冷水200kgに投入し、0.5時間浸漬し、撹拌洗浄した。次に、洗浄したアガリクス茸子実体をパルパー粉砕機(特種製紙株式会社製)により粉砕し液状とする。粉砕し液状としたアガリクス茸子実体100kgを、攪拌しつつ、100℃の熱水300kgで約1時間抽出し、抽出物(A)および残渣を得た。抽出物(A)はさらに減圧下60℃で5時間濃縮して、濃縮液(C)20kgを得た。次に、得られた残渣の全量に60℃の温水300kgおよび酵素ペクチナーゼ(製品名セルロシンP12、阪急共栄社製)0.08kgを添加し、攪拌しつつ8時間酵素処理して、抽出物(B)300kgおよび残渣を得た。抽出物(B)をさらに減圧下40℃で5時間濃縮して、濃縮液(D)10kgを得た。この濃縮液(C)および濃縮液(D)の全量を混合し、抽出エキス30kgを得た。その抽出エキスを100℃で30分間加熱殺菌し、熱い状態で容器に充填した。得られたアガリクス茸子実体の抽出エキスは、マンニット、ソルビットなどの糖アルコールを0.01〜0.05%程度、β−グルカンを3%程度を含有する溶液であった。
アガリクス茸錠製剤(抗腫瘍剤)
調製例1で得られたアガリクス茸抽出エキス粉末1,000mg、還元麦芽糖水飴300mg、デキストリン100mgおよびショ糖脂肪酸エステル50mgを混合し、造粒し、乾燥し、次いで、60メッシュにて篩過した後、常法に従って錠剤形態(六角錠、丸錠または三角錠)の本発明の抗腫瘍剤を得た。
アガリクス茸錠製剤(健康食品)
調製例1で得られたアガリクス茸抽出エキス粉末1,000mg、還元麦芽糖水飴500mg、デキストリン200mgおよびショ糖脂肪酸エステル100mgを混合し、造粒し、乾燥し、次いで、60メッシュにて篩過した後、常法に従って錠剤形態(六角錠、丸錠または三角錠)の本発明の健康食品を得た。
アガリクス茸顆粒製剤(抗腫瘍剤)
調製例1で得られたアガリクス茸抽出エキス粉末1,000mg、還元麦芽糖水飴200mg、デキストリン200mgおよびCMC−Ca 100mgを混合し、造粒し、乾燥し、次いで、40〜80メッシュにて篩過した後、常法に従って顆粒化して顆粒剤形態の本発明の抗腫瘍剤を得た。
アガリクス茸顆粒製剤(健康食品)
調製例1で得られたアガリクス茸抽出エキス粉末1,950mg、還元麦芽糖水飴250mg、デキストリン250mgおよびCMC−Ca 50mgを混合し、造粒し、乾燥し、次いで、40〜80メッシュにて篩過した後、常法に従って顆粒化して顆粒剤形態の本発明の健康食品を得た。
アガリクス茸液剤(抗腫瘍剤)
調製例1で得られたアガリクス茸抽出エキス3.6gを蒸留水で溶解し、全量を60mlとした。それをスポイド付き60ml用ガラス製瓶に充填し、液剤形態の本発明の抗腫瘍剤を得た。
アガリクス茸液剤(健康食品)
調製例1で得られたアガリクス茸抽出エキス4gを蒸留水で溶解し、全量を50mlとした。それをスポイド付き50ml用ガラス製瓶に充填し、液剤形態の本発明の健康食品を得た。
胆癌接種マウスにおける抗腫瘍効果試験(抽出物の比較)
本発明のアガリクス茸抽出物投与後の胆癌接種マウスにおける腫瘍抑制ならびに延命効果につき試験した。
1.試験方法
被験動物:BFD系雄性マウス 8週齡 各群 6匹 計24匹
被験物:(a)調製例1の工程(3)で得られた抽出物(A)
(b)調製例1の工程(4)で得られた抽出物(B)
(c)調製例1の工程(5)で得られた抽出物(A)+(B)
(d)日局注射用水
投 与 量:0.1ml/回(1日1回強制経口投与)
投与期間:胆癌接種後より死亡時まで
方 法:各被験動物の腋窩部にSarcoma180腫瘍細胞 5×10個を右腋窩皮下投与した。その腫瘍細胞移植3日後より、被験物(a)ないし(e)の各投与群動物にその被験物のいずれかを強制経口投与し、死亡時まで1日1回定時にその被験物投与を行った。また、被験物投与直前に腫瘍の最大横断面の縦径および横径(腫瘍長径)、ならびに最大矢状断面の縦径(腫瘍短径)を測定し、それらの積を腫瘍体積とし、同時に被験動物の健康状態も観察した。その腫瘍体積から、日局注射用水投与群を対照として、各被験物投与群の腫瘍抑制率(%)を算出した。
2.試験結果
それらの腫瘍体積の経時的な推移を腫瘍抑制率と共に図1に示した。腫瘍抑制率は、熱水抽出アガリクス(抽出物(A))、酵素抽出アガリクス(抽出物(B))および熱水+酵素抽出アガリクス(抽出物(A):(B)=50:50重量%)の各投与群で、各々、36.1%、71.5%および84.6%を示した。
また、同様の実験における熱水抽出アガリクス(抽出物(A))および熱水+酵素抽出アガリクス(抽出物(A)+(B))投与群の各被験動物における腫瘍の長径、短径、体積および死亡日数を図2に示した。Sarcoma180腫瘍細胞を接種された被験動物は、熱水抽出アガリクス投与群に比較して、熱水+酵素抽出アガリクス投与群で明らかに長期間生存し、後者では、接種後第90日現在9匹中2匹が生存していた。
胆癌接種マウスにおける抗腫瘍効果試験(抽出物の混合割合よる比較)
本発明のアガリクス茸抽出物投与後の胆癌接種マウスにおける腫瘍抑制ならびに延命効果につき試験した。
1.試験方法
試験方法は、下記の被験物を用いた以外は実施例9と同様であった。
被験物:(a)調製例1の工程(4)で得られた酵素抽出物(B)
(b)調製例1の工程(3)および(4)で得られた熱水抽出物Aおよび
酵素抽出B 67:33重量%の混合物
(c)調製例1の工程(3)および(4)で得られた熱水抽出物Aおよび
酵素抽出B 33:67重量%の混合物
(d)日局注射用水
2.試験結果
それらの腫瘍体積の経時的な推移を図3に示した。腫瘍体積は、熱水+酵素抽出アガリクス(抽出物A:B=67:33重量%)投与群に比較して、酵素抽出アガリクス(抽出物B)および熱水+酵素抽出アガリクス(抽出物A:B=33:67重量%)で明らかに抑制された。
次に、これらの実施例9および10に記載の抗腫瘍効果試験における試験最終日(各々、第29日および第24日)の腫瘍抑制率をアガリクス茸抽出物AおよびBの混合割合に基づき比較した。その結果を図4に示す。なお、両試験における混合物Bのみの投与群での腫瘍抑制率に若干差が見られるため、実施例9における抑制率を実施例10と同一となるように、他の混合割合と共に調整した。従って、この図から明らかなように、混合物A:混合物B=50:50〜0:100(重量%)において顕著な抗腫瘍効果を示し、特に、その混合割合が50:50〜33:67(重量%)の場合により顕著な抗腫瘍効果を示した。
かくして、本発明の方法により得られる抽出物は、悪性腫瘍の予防および治療効果を奏することが判明した。
人体に有害な、マンニトール、糖アルコール、重金属類(例えば、鉛、ヒ素、カドニウム等)の含量を低減し、かつ高含量で、抗腫瘍作用を示すβ−グルカンを含有するアガリクス茸抽出エキスを得る方法、ならびにその抽出エキスを含む抗腫瘍剤および健康食品を提供する。
図1は、胆癌接種マウスにおけるアガリクス茸抽出エキス投与後の腫瘍体積の経時的な推移および腫瘍抑制率を示す図である。 図2は、胆癌接種マウスにおけるアガリクス茸抽出エキス投与後の腫瘍の長径、短径、体積および死亡日数を示す図である。 図3は、胆癌接種マウスにおけるアガリクス茸抽出エキス投与後の腫瘍体積の経時的な推移を示す図である。 図4は、アガリクス茸抽出物の混合割合による腫瘍抑制率の変化を示す図である。

Claims (8)

  1. (1)生、冷凍もしくは乾燥したアガリクス茸の子実体を、該アガリクス茸の子実体 1重量部に対して5〜30重量部の20℃ないし30℃の水中で0.5〜1時間浸漬し洗浄する工程;
    (2)洗浄した生、冷凍もしくは乾燥したアガリクス茸の子実体を粉砕する工程;
    (3)得られたアガリクス茸の子実体の粉末を、該粉末 1重量部に対して5〜30重量部の80℃ないし100℃の熱水中で1〜2時間抽出して、抽出液および残渣部を得る工程;
    (4)その残渣部をさらに30℃ないし55℃の温水中にて4〜12時間植物組織崩壊酵素で処理して、抽出液および残渣部を得る工程;次いで、
    (5)工程(3)および工程(4)で得られた各抽出液をそれらに含有される固形物の重量に基づき、50:50〜0:100の範囲の割合にて合わせて、その合わせた抽出液を濃縮して、濃縮液または粉末としての抽出エキスを得る工程;
    を含むことを特徴とするアガリクス茸の抽出方法。
  2. 工程(5)において、工程(3)および工程(4)で得られた各抽出液をそれらに含有される固形物の重量に基づき、50:50〜33:67の範囲の割合にて合わせることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 該植物組織崩壊酵素が、セルラーゼおよびペクチナーゼであることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. さらに、工程(3)および工程(4)の間で、その工程(3)で得られた残渣部を粉砕する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の方法。
  5. 該アガリスク茸が、カワリハラタケ(Agaricus blazei Murill)であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1記載の方法。
  6. 工程(2)において、アガリクス茸の子実体をパルパー粉砕機あるいはマスコロイダーで粉砕することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1記載の方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1の方法により得られた抽出エキスを有効成分として含有する抗腫瘍剤。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1の方法により得られた抽出エキスを有効成分として含有する腫瘍予防または治療用の健康食品。
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