JP2005162534A - セメント硬化体の養生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 膨張量が得られ、乾燥収縮が小さくなるとともに、高いひび割れ抵抗性が得られる効果を有するセメント硬化体の養生方法、乾燥収縮低減方法、及びその硬化体を提供すること。
【解決手段】 セメント硬化体に、合成樹脂水性分散体、水溶性樹脂、及び高膨潤性粘土鉱物を主成分とする養生被覆剤を被覆するセメント硬化体の養生方法、養生被覆剤が架橋剤を含有する該養生方法、養生被覆剤の被覆量が10〜300g/m2である該養生方法、該養生方法により製造された硬化体、セメントと乾燥収縮低減剤とを含有してなる該硬化体、並びに、乾燥収縮低減剤が膨張材である該硬化体を構成とする。
【選択図】 なし

Description

主に土木、建築分野において使用されるセメント硬化体の養生方法、乾燥収縮低減方法、及びその硬化体に関する。
養生とは、コンクリートの硬化作用を充分に発揮させるため、適当な温度と湿度とを確保し、外力が加わらないように保護しておくことである。
そして、養生によって、コンクリートの水和反応が促進し、強度発現性が、また、膨張性能が向上し、乾燥収縮低減効果を発揮するものである。
そして、コンクリート建築・構造物において、通常行なわれている養生方法としては、シートで覆ったり、撒水したり、養生剤を撒布したりすることが挙げられ、表面のコンクリートを湿潤に保ち型枠の設置期間の調整が行なわれている(非特許文献1参照)。
しかしながら、床等、打設面の表面積が大きい場合、養生を行うことは大変な労力や費用を要するなどの課題があり、養生剤を撒布した場合も、撒布効果が得られなかったり、変色等を生じる場合があるなどの課題があった。
また、コンクリート二次製品においては、常温養生、蒸気養生、及びオートクレーブ養生が行われ、蒸気養生やオートクレーブ養生では、早い時期に脱型が行なわれている。
特に、膨張材を含有したセメント硬化体の二次製品においては、脱型後に、水中養生、撒水養生が望ましい。
しかしながら、大きな部材や大量の部材を水中養生する場合、設備が大型となったり、その維持管理に多大な労力と費用を要するという課題があった。
また、撒水養生は、部材の内外に均一に撒水することが難しく、大量の水を消費し、冬季には水が凍結する場合が生じるという課題があった。
さらに、蒸気養生を行った場合にも、脱型時にはコンクリート温度が屋内の温度より高い場合が多く、コンクリート中の水分の飛散による膨張量の減少を生じるという課題があった。
一方、セメント硬化体の乾燥収縮低減方法としては、従来から、セメント混和材として収縮低減剤が使用されている。
収縮低減剤は、セメント硬化体中の乾燥収縮を減らす材料として、壁や床スラブなどの一般建築物や、道路の拡幅に伴う一般構造物や、さらには、セメント製品にも使用され、乾燥収縮防止や硬化収縮の補償等をする用途に使用されている。
特に、収縮低減剤として、膨張材は、通常使用され、その使用量を、コンクリート1m3当たり、20〜30kg程度と少なくして、壁、屋根スラブ、及び床材等の一般建築物や、水槽やプールなどの水理構造物、舗装、床版、並びに、ボックスカルバートなどの一般構造物や二次製品に使用され、乾燥収縮防止や硬化収縮の補償等をすることが知られている(非特許文献2参照)。
しかしながら、現場における膨張材等の収縮低減剤を含有したセメント硬化体の、養生後の強度は、所定の設計強度までは達しておらず、水分の飛散によるセメントの水和の阻害や乾燥収縮を大きく生じる場合があり、その結果、所定のひび割れに対する抵抗性が低下する場合があった。
「8節 養生」、建築工事標準仕様書・同解説、JASS 5 鉄筋コンクリート工事、第25〜26頁 「膨張材と収縮低減剤」、コンクリート工学、Vol.24 No.2、Feb 1986 第56〜62頁
本発明は、前記課題を解消すべく種々検討した結果なされたもので、特定の養生被覆剤を被覆することにより、乾燥収縮量が小さくなるとともに、高いひび割れ抵抗性が得られる養生方法とすることや乾燥収縮低減方法とすることを目的とする。
即ち、本発明は、セメント硬化体に、合成樹脂水性分散体、水溶性樹脂、及び高膨潤性粘土鉱物を主成分とする養生被覆剤を被覆するセメント硬化体の養生方法であり、養生被覆剤が、さらに、架橋剤を含有する該養生方法であり、養生被覆剤の被覆量が10〜300g/m2である該養生方法であり、該養生方法により製造された硬化体である。
さらに、本発明は、セメント硬化体に、合成樹脂水性分散体、水溶性樹脂、及び高膨潤性粘土鉱物を主成分とする養生被覆剤を被覆するセメント硬化体の乾燥収縮低減方法であり、養生被覆剤が、さらに、架橋剤を含有する該乾燥収縮低減方法であり、養生被覆剤の被覆量が10〜300g/m2である該乾燥収縮低減方法であり、該乾燥収縮低減方法により製造された硬化体であり、セメント硬化体が、セメントと乾燥収縮低減剤とを含有してなる該硬化体であり、乾燥収縮低減剤が膨張材である該硬化体である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明でいうセメントコンクリートとは、セメントペースト、モルタル、及びコンクリートを総称するものである。
また、セメント硬化体とは、セメントペースト、モルタル、コンクリートなどの硬化体を総称するものである。
なお、本発明における部や%は特に規定しない限り質量基準で示す。
本発明は、セメント硬化体に、養生被覆剤を被覆するセメント硬化体の養生方法、又は乾燥収縮低減方法に関するものである。
本発明のセメント硬化体は、セメントと収縮低減剤を含有してなるものが好ましい。
ここで、セメントとしては、普通、早強、超早強、低熱、及び中庸熱のポルトランドセメントや、これらポルトランドセメントに、高炉スラグ、フライアッシュ、又はシリカを混合した各種混合セメント、並びに、エコセメント、白色セメント、及び超速硬セメント、シリカフューム、フライアッシュ、及びけい酸白土等のポゾラン反応を有するものや高炉スラグ微粉末等を混和したポルトランドセメント、並びに、石灰石微粉末等を混合したフィラーセメントなどが挙げられる。
また、収縮低減剤は、セメント硬化体の乾燥収縮を減らす材料として使用され、具体的には、無機系収縮低減剤や、有機系収縮低減剤があり、無機系収縮低減剤としては、石膏、膨張材、及び炭酸カルシウムなどが、また、有機系収縮低減剤としては、乾燥収縮低減剤等が使用されている。
収縮低減剤は、壁や床スラブなどの一般建築物や、道路の拡幅に伴う一般構造物や、さらには、セメント製品にも使用され、乾燥収縮防止や硬化収縮の補償等をする用途に使用されている。
本発明では、収縮低減剤として、膨張材や乾燥収縮低減剤を使用することが、ひび割れの面から好ましい。
膨張材としては特に限定されるものではないが、CaO-Al2O3-Fe2O3系化合物のカルシウムアルミノフェライト系膨張材や、CaO-Al2O3-SO3系化合物のカルシウムサルフォアルミネート系膨張材が挙げられる。
膨張材の粒度は特に限定されるものではないが、通常、ブレーン比表面積(以下、ブレーン値という)で1,500〜4,500cm2/gが好ましい。1,500cm2/g未満では未反応物が長期間残存し、耐久性を低下させる場合があり、4,500cm2/gを超えると水和反応が早く、所定の膨張性能が得られない場合がある。
膨張材の使用量は、セメント100部に対して、5〜18部が好ましい。5部未満では充分な乾燥収縮防止効果が得られない場合があり、18部を超えると膨張量が大きすぎて強度低下する場合がある。
乾燥収縮低減剤は、ノニオン系界面活性剤の一種であって、通常、純分99%以上の液体や粉体で、セメント硬化体中の細孔にある水に溶解して、蒸発するときの水の表面張力を低下させるものである。
乾燥収縮低減剤の基本構造は、ポリオキシアルキレン重合物を有し、末端に低級アルコール、フェノール、及びアミノ結合物を付加したものである。
具体的には、ポリプロピレングリコール、エチレンオキシドメタノール付加物エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック重合物、エチレンオキシド・プロピレンオキシドランダム重合物、グリコールのシクロアルキル基付加物、グリコールの両端にメチル基を付加した付加物、グリコールのフェニル基付加物、グリコールにメチルフェニル基を付加したブロック重合物、グリコールの両端にエチレンオキサイドメタノールを付加した付加物、及びグリコールにジメチルアミンを付加した付加物等が使用可能である。
乾燥収縮低減剤は、セメントに混和することも可能であるが、セメント硬化体に被覆して浸透させることも可能である。
セメントに混和する場合の乾燥収縮低減剤の使用量は、セメント100部に対して、1〜6部が好ましく、2〜4部がより好ましい。1部未満では所定の乾燥収縮低減効果を得ることが難しい場合があり、6部を超えると強度発現が遅れたり、乾燥収縮低減効果が頭打ちになりコストパフォーマンスが悪くなる場合がある。
乾燥収縮低減剤のセメント硬化体に被覆する使用量は、セメント硬化体50〜400g/m2が好ましく、100〜300g/m2がより好ましい。50g/m2未満では所定の乾燥収縮低減効果を得ることが難しい場合があり、400g/m2を超えると乾燥収縮低減効果が頭打ちになり作業時間がかかりコストパフォーマンスが悪くなる場合がある。
本発明における被覆の順序は、乾燥収縮低減剤をセメント硬化体に被覆し、その後に、養生被覆剤を被覆することが好ましい。
本発明で使用する骨材としては、通常のモルタルやコンクリートに使用できるものであれば特に限定されるものではなく、川砂、陸砂、砕砂、及び海砂等の細骨材や、川砂利、砕石、及び人工軽量骨材等の粗骨材が挙げられる。
本発明では、さらに、減水剤を使用することが可能である。
減水剤は、コンクリートの流動性を改善したり、単位水量を低減させるために使用するもので、高耐久性、高強度発現性、及び高流動性のコンクリートを得ることが可能となるものである。JIS A 6204に、コンクリート用化学混和剤として1982年に制定されている。
減水剤としては、AE減水剤、高性能減水剤、及び高性能AE減水剤等が使用可能である。具体的には、AE減水剤としては、リグニンスルホン酸化合物、変性リグニンスルホン酸化合物、ポリオール、及びオキシカルボン酸化合物等が挙げられ、高性能減水剤としては、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物やメラミンスルホン酸のホルマリン縮合物等が挙げられ、高性能AE減水剤としは、ポリスチレンスルホン酸塩系、ヒドロキシポリアクリレート、αβ−不飽和ジカルボン酸とオレフィンの共重合体、ポリエチレングリコールモノアルケニルエーテルとマレイン酸系単量体、メタクリル酸単量体から導かれる共重合体、及びスチレン−アクリル酸エステル−マレイン酸系共重合体等のポリカルボン酸が挙げられ、一部架橋反応で高分子化したものや配向ポリマー、高変性ポリマーを含み、これらのうちの一種又は二種以上の使用が可能である。
減水剤の使用量は、セメント100部に対して、固形分換算で0.01〜4部が好ましく、0.05〜2部がより好ましい。0.01部未満では所定の流動性が得難い場合があり、4部を超えると分離や強度遅延を生じる場合がある。
本発明で使用する水の量は、セメント以外の混和材料によって変化するため、一義的には決定することはむずかしいが、通常、セメント100部に対して、20〜70部が好ましく、25〜60部がより好ましい。20部未満では作業性が得られない場合があり、70部を超えると材料分離したり、耐久性が劣る場合がある。
セメントなどの投入・混合方法は均一に分散・混合できれば特に限定されるものではない。
本発明では、セメントなどを投入・混合し、打設し、養生してセメント硬化体を調製する。
混合や、打設条件等は特に限定されるものではない。
本発明の膨張材含有のセメント硬化体は、JIS A 6202 コンクリート用膨張材付属書2膨張コンクリートの拘束膨張及び収縮試験方法で規定した拘束膨張試験方法によって測定された150×10-6を超える膨張量を有することが好ましい。膨張量が150×10-6未満では充分な乾燥収縮防止効果が得られない場合がある。
本発明では、調製されたセメント硬化体に、合成樹脂水性分散体、水溶性樹脂、及び高膨潤性粘土鉱物を主成分とする、また、さらに、これらと架橋剤とを主成分とする養生被覆剤を被覆する。
本発明で使用する合成樹脂水性分散体とは、一般的には合成樹脂エマルジョンであり、芳香族ビニル単量体、脂肪族共役ジエン系単量体、エチレン系不飽和脂肪酸単量体、及びその他の共重合可能な単量体の内から一種又は二種以上を乳化重合して得られるものである。例えば、スチレンを主体としたスチレン・ブタジエン系ラテックス、スチレン・アクリル系エマルジョンやスチレンと共重合したメチルメタクリレート・ブタジエン系ラテックス、エチレン・アクリルエマルジョンである。合成樹脂エマルジョンには、カルボキシル基またはヒドロキシ基を有するものがより望ましい。
ここで、乳化重合は、重合すべき単量体を混合し、これに乳化剤や重合開始剤等を加え水系で行なう一般的な乳化重合方法である。
高膨潤性粘土鉱物との配合安定性を得るには、アンモニア、アミン類、及びカセイソーダなどの塩基性物質を使用し、pH5以上に調整したものが好ましい。
合成樹脂水性分散体の粒子径は、一般的に100〜300nmであるが、60〜100nm程度の小さい粒子径のものが好ましい。
水溶性樹脂としては、加工澱粉又はその誘導体、セルロース誘導体、ポリ酢酸ビニルの鹸化物又はその誘導体、スルホン酸基を有する重合体又はその塩、アクリル酸の重合体や共重合体又はこれらの塩、アクリルアミドの重合体や共重合体、ポリエチレングリコール、及びオキサゾリン基含有重合体等が挙げられ、そのうちの一種又は二種以上の使用が可能である。
水溶性樹脂として、純水への溶解度が常温で1%以上であるものであれば良く、樹脂単位重量当たりの水素結合性基又はイオン性基が10〜60%であることが好ましい。
また、平均分子量は2,000〜1,000,000が好ましい。
水溶性樹脂の使用量は、合成樹脂水性分散体の固形分100部に対して、固形分換算で0.05〜200部が好ましい。0.05部未満では防湿性が低下する場合があり、200部を超えると防湿性が著しく低下する場合がある。
高膨潤性粘土鉱物としては、スクメタイト属に属する層状ケイ酸塩鉱物が挙げられる。例えば、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、マイカ、及びベントナイトなどである。これらは天然品、合成品、及び加工処理品のいずれであっても使用可能である。
そのうち、日本ベントナイト工業会、標準試験方法 JBAS-104-77に準じた方法での膨潤力が20ml/2g以上の粘土鉱物、特に、ベントナイトが好ましい。
また、イオン交換当量が100g当たり、10ミリ当量以上ものが好ましく、60〜200ミリ当量以上ものがより好ましい。
さらに、そのアスペクト比が50〜5,000のものが好ましい。アスペクト比とは、電顕写真により求めた層状に分散した粘土鉱物の長さ/厚みの比である。
高膨潤性粘土鉱物の使用量は、合成樹脂水性分散体の固形分100部に対して、固形分に対して、1〜50部が好ましい。1部未満では防湿性が低下しブロッキングが生じやすくなる場合があり、50部を超えると防湿性被覆剤の膜の変形能力が低下する場合がある。
架橋剤とは、水溶性樹脂や合成樹脂水性分散体が有するカルボキシル基、アミド基、及び水酸基等の親水性官能基と反応して、架橋、高分子化(三次元網目構造)、又は疎水化するものであり、カルボキシル基と付加反応を起こすオキサゾリン基を有するものが水溶性樹脂をも兼ねるので好ましい。
架橋剤の使用量は、合成樹脂水性分散体と水溶性樹脂の合計の固形分100部に対して、固形分換算で0.01〜30部が好ましい。0.01部未満では防湿性が低下する場合があり、30部を超えると防湿性やブロッキング防止性が頭打ちになる。
本発明では、合成樹脂水性分散体、水溶性樹脂、及び高膨潤性粘土鉱物を混合して、また、さらに、これらと架橋剤とを反応させて、養生被覆剤を調製する。
養生被覆剤の合成方法は、水溶性樹脂と高膨潤性粘土鉱物をあらかじめ水中で混合した後に、合成樹脂水性分散体と架橋剤を混合する方法が好ましい。
養生被覆剤の被覆方法は、均一に養生被覆膜が形成できる方法であれば特に限定されるものではなく、撒布したり、塗布したり、吹付けたりすることが可能である。
養生被覆剤は、水平のセメントコンクリート部材であれば、ブリーデング終了後に撒布や被覆することが可能である。
また、撒水等の水に関する養生が終了後、できるだけ早い時期に被覆することが膨張材の効果を得るために望ましい。
養生被覆剤の被覆量は10〜300g/m2が好ましい。10g/m2未満では養生効果が認められず、300g/m2を超えると、コストや労力のわりに養生効果が頭打ちになる。
本発明の方法で養生した膨張材使用硬化体は、膨張量が得られ、乾燥収縮が小さくなるとともに、高いひび割れ抵抗性が得られる効果を有する。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
セメントと膨張材の合計100部に対して、水40部と減水剤0.5部に、セメント100部に対して、表1に示す膨張材を、さらに、細骨材100部をミキサに投入し、高速の合計時間90秒練り混ぜを行い、モルタルを調製した。モルタルのフローは260±10mm、空気量は2.0±0.5%、温度は20℃であった。
一方、合成マイカをイオン交換水に固形分4%となるように分散させ、さらに、80℃加温後、ホモジナイザーで攪拌し、膨潤性粘土の分散液得た。
これにPVA水溶液を混合した後、エチレンアクリルエマルジョンを合成樹脂水性分散体/高膨潤性粘土鉱物/水溶性樹脂/架橋剤の固形分比率を100/10/5/10になるように調整し、濃度40%の養生被覆剤αを作製した。
同様に、合成樹脂水性分散体/高膨潤性粘土鉱物/水溶性樹脂/架橋剤の固形分比率を100/10/5/0になるように調整し、濃度40%の養生被覆剤βを作製した。
比較例のため、市販のSBRラテックスのエマルジョンを養生被覆剤γとして、同様に行った。
調製したモルタルを成形し、材齢1日後に脱型し、養生被覆剤を刷毛で被覆し、硬化体の長さ変化量を測定し、長さ変化測定供試体を用いて曲げひび割れ強度と圧縮強度を測定した。被覆量、測定結果を表1に併記する。
<使用材料>
セメント :普通ポルトランドセメント、市販品
膨張材A :カルシウムサルフォアルミネート系膨張材、市販品、ブレーン値3,500cm2/g
膨張材B :カルシウムアルミノフェライト系膨張材、市販品、ブレーン値3,500cm2/g
減水剤 :高性能AE減水剤、ポリカル系、市販品
細骨材 :川砂、5mm下、密度2.60g/cm3
合成樹脂水性分散体:エチレンアクリル酸共重合エマルジョン、市販品、分子量27,500、アクリル酸/エチレン共重合比15/85
合成マイカ:市販品、膨潤度30ml/2g、カチオン交換能54meq/100g
PVA水溶液:ポリビニルアルコール、鹸化度98%以上、重合度500、10%水溶液
架橋剤 :ポリオキサゾリン、市販品
SBRラテックス:市販品、固形分50%
<測定方法>
長さ変化量:JIS A 6202 モルタル法に準じ測定
曲げひび割れ強度:JIS R 5201 に準じ測定
圧縮強度 :JIS R 5201に準じ測定
Figure 2005162534
表1より、本発明の方法を用いると、材齢初期で安定した膨張量と乾燥収縮が少なくひび割れ抵抗性が高い硬化体が得られることが判る。
セメント292kgと膨張材20kgの合計単位量を312kg/m3とし、さらに、細骨材727kg/m3と粗骨材1,134kg/m3とをミキサに投入し、10秒間空練りし、その後、水と減水剤を固形分換算で0.5部、AE助剤の合計142kg/m3を投入し、90秒間2軸ミキサを使用し練り混ぜ、コンクリートを調製した。コンクリートのフレシュ性状である、スランプの測定値は18±0.5cm、空気量は4.5±0.5%、温度は20±2℃の範囲内であった。
フレシュコンクリートの硬化まで乾燥しないようにシートで覆い、20℃の室内で材齢1日まで養生し、脱型後材齢7日まで水中養生を行った。
その後、養生被覆剤を刷毛を用い被覆し、硬化体の長さ変化量を測定し、長さ変化測定供試体を用いて曲げひび割れ強度と圧縮強度を測定した。被覆量と測定結果を表2に併記する。
<使用材料>
粗骨材:砕石、Gmax20mm、密度2.65g/cm3
AE助剤 :アルキルアリルスルホン酸化合物、市販品
<測定方法>
長さ変化試験:JIS A 6202 コンクリート法に準じて測定
曲げひび割れ強度:JIS A 1106 に準じ測定
圧縮強度 :JIS A 6202 コンクリートの圧縮強度試験方法に準じて測定
Figure 2005162534
表2より、本発明の方法は、コンクリートにおいても、高いひび割れ抵抗性を有することが判る。
セメント100部に対して、表3に示す乾燥収縮低減剤、水40部、及び高性能AE減水剤0.5部をミキサに投入し、セメント100部と細骨材100部を混合し、高速の合計時間90秒練り混ぜを行い、モルタルを調製し、たこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表3に併記する。
調製したモルタルを成形し、材齢1日後に脱型し、養生被覆剤を刷毛で被覆し、硬化体の長さ変化量を測定し、長さ変化測定供試体を用いて曲げひび割れ強度と圧縮強度を測定した。被覆量、測定結果を表1に併記する。
<使用材料>
乾燥収縮低減剤イ:低分子量エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合物を成分とする市販品
乾燥収縮低減剤ロ:低級アルコールのアルキレン付加物を成分とする市販品
Figure 2005162534
表3より、本発明の方法を用いると、材齢初期で安定した膨張量と乾燥収縮が少なくひび割れ抵抗性が高い硬化体が得られることが判る。
セメント単位量を312kg/m3とし、さらに、細骨材727kg/m3と粗骨材1,134kg/m3とをミキサに投入し、10秒間空練りし、その後、水、乾燥収縮低減剤イ12kg/m3、減水剤を固形分換算で0.5部、AE助剤の合計142kg/m3を投入し、90秒間2軸ミキサを使用し練り混ぜ、コンクリートを調製したこと以外は実施例2と同様に行った。結果を表4に併記する。
Figure 2005162534
表4より、本発明の方法は、コンクリートにおいても、高いひび割れ抵抗性を有することが判る。
グラウト材に、メーカー指定標準水量とハンドミキサーを使用して練り上げたモルタルを、100×100cmの目荒らしされた各コンクリート平板上に、厚さが1cmになるように施工を行った。モルタル硬化まで屋内でシートで覆い、翌日に、養生被覆剤を150g/m2を塗布し、モルタルのひび割れの発生比較試験を屋内にて行った。目視で判断できる0.04mm以上のひび割れ発生材齢日とした。結果を表5に併記する。
比較のため、塗布しない場合も同様に行った。
<使用材料>
グラウト材:市販品、カルシウムサルフォアルミネート系膨張材、セメント、及び骨材の混合物
Figure 2005162534
表5より、本発明の方法は、コンクリートにおいても、高いひび割れ抵抗性を有することが明らかである。

Claims (10)

  1. セメント硬化体に、合成樹脂水性分散体、水溶性樹脂、及び高膨潤性粘土鉱物を主成分とする養生被覆剤を被覆することを特徴とするセメント硬化体の養生方法。
  2. 養生被覆剤が、さらに、架橋剤を含有することを特徴とする請求項1に記載のセメント硬化体の養生方法。
  3. 養生被覆剤の被覆量が10〜300g/m2であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のセメント硬化体の養生方法。
  4. 請求項1〜請求項3のうちの1項に記載のセメント硬化体の養生方法により製造された硬化体。
  5. セメント硬化体に、合成樹脂水性分散体、水溶性樹脂、及び高膨潤性粘土鉱物を主成分とする養生被覆剤を被覆することを特徴とするセメント硬化体の乾燥収縮低減方法。
  6. 養生被覆剤が、さらに、架橋剤を含有することを特徴とする請求項5に記載のセメント硬化体の乾燥収縮低減方法。
  7. 養生被覆剤の被覆量が10〜300g/m2であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のセメント硬化体の乾燥収縮低減方法。
  8. 請求項5〜請求項7のうちの1項に記載のセメント硬化体の乾燥収縮低減方法により製造された硬化体。
  9. セメント硬化体が、セメントと膨張材とを含有してなることを特徴とする請求項4又は請求項8に記載の硬化体。
  10. セメント硬化体が、セメントと乾燥収縮低減剤とを含有してなることを特徴とする請求項4又は請求項8に記載の硬化体。
JP2003403889A 2003-12-03 2003-12-03 セメント硬化体の養生方法及びセメント硬化体の乾燥収縮低減方法 Expired - Lifetime JP4316364B2 (ja)

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