JP2005162121A - 車両監視装置及び機器制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 言語解析部2は、音声入力部1が入力した音声に音声認識を施して、この音声が表している可能性のある単語とそのスコアとを特定し、これらを表す単語データをエージェント処理部6に供給する。エージェント処理部6は、単語データ等を取得するデータ取得処理や、判別処理、入出力処理を定義する処理項目データと、ひとつの処理から次の処理への遷移を定義しこの遷移に重み係数を与えるデータであるワイヤとを記憶しており、処理項目データとワイヤとが全体として表すフローを実行することにより、入出力対象機器群5に属する機器を制御する。フロー内のどの処理へと遷移するかは、処理が進んだ地点とワイヤの接続関係とにより決まる各ワイヤの重み係数と、単語データのスコアとにより決まる。
【選択図】 図1
Description
車両に搭載される車両監視装置であって、
前記車両の複数の構成部分の状態を示す複数の状態データとに基づいて、前記車両に異常が発生したか否かを判別する異常判別手段と、
前記車両に異常が発生したと判別されたとき、当該異常を解消するための提案を表すメッセージを出力する提案メッセージ出力手段と、を備える、
ことを特徴とする。
音声を表す音声データを取得し、当該音声データに音声認識を施すことにより、当該音声が表す語句の候補を特定する音声認識手段を更に備え、
前記提案メッセージ出力手段は、前記音声認識手段が特定した候補と、前記状態データとに基づき、前記メッセージの内容を決定する手段を備えるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両の荷重を示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両の燃料の残量を示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両の移動速度を示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両のタイヤの空気圧を示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両のブレーキが正常に作動したか否かを示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両の潤滑油が交換を要する状態にあるか否かを示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両のバッテリーの充電の程度を示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両のタイヤの回転速度を示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両のハンドルのトルクを示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両の洗浄剤の残量を示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両の現在位置を示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両の走行する路面状態を示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両が対向する信号装置の状態を示すデータからなるものであってもよい。
また、前記状態データは、前記車両のパーキングブレーキの状態を示すデータからなるものであってもよい。
車両の複数の構成部分の状態を示す複数の状態データとに基づいて、前記車両に異常が発生したか否かを判別する異常判別ステップと、
前記車両に異常が発生したと判別されたとき、当該異常を解消するための提案を表すメッセージを出力する提案メッセージ出力ステップと、より構成されている、
ことを特徴とする。
図1は、この車両状態監視システムの構成を示すブロック図である。図示するように、この車両状態監視システムは、音声入力部1と、言語解析部2と、音声合成処理部3と、音声出力部4と、入出力対象機器群5と、エージェント処理部6とより構成されている。
なお、言語解析部2、音声合成処理部3及びエージェント処理部6の一部又は全部の機能を単一のプロセッサや単一の不揮発性メモリや単一の揮発性メモリが行うようにしてもよい。
この場合、このフラグ群は、概念「温度」の下には単語「上がる」、「暑い」及び「開ける」がグルーピングされており、概念「エアコンの操作」の下には単語「上がる」及び「暑い」がグルーピングされており、概念「窓の開閉」の下には単語「暑い」及び「開ける」がグルーピングされており、概念「故障」の下には単語「上がる」、「暑い」又は「開ける」のいずれもグルーピングされていないことを示す。
具体的には、例えば、エージェント処理部6は、シートベルト装着検知部51から、シートベルトが装着されていないことを示すデータが供給され、また、車速検知部54から、車両が一定値を超える速度で移動していることを示すデータが供給されているとき、音声合成処理部3に、シートベルトの装着を促すメッセージの文章を表すデータを供給することにより、この文章を読み上げる音声を音声出力部4に発生させる。
処理P2のワイヤW03の重み係数は、処理P1のワイヤW1に係る確率係数0.5に処理P2のワイヤW03に係る確率係数0.5を乗じた結果すなわち0.25となる。
ワイヤW05の重み係数は、処理P1のワイヤW1に係る確率係数0.5に処理P2のワイヤW03に係る確率係数0.5を乗じた結果に更に処理P3のワイヤW5に係る確率係数0.5を乗じた結果、すなわち0.125となる。
例えば、図4に示すフローを実行している場合において、単語「暑い」に対するスコアが80%で、単語「窓」に対するスコアが50%であることを示す単語データが入力されたとし、また、単語「暑い」を示す単語データを入力する処理を先行の処理とするワイヤW01の重み係数が0.5、単語「窓」を示す単語データを入力する処理を先行の処理とするワイヤW05の重み係数が0.125であったとする。この場合、ワイヤW01及びW05について求められる積は、数式1及び2に示すとおりとなる。
また、エージェント処理部6は、求めた積の値が所定の条件に合致しないような処理(たとえば、積の値が所定値に達しないような処理)は、遷移を実行する対象から除外するよう取り扱ってもよい。
このワイヤの自動追加は、ある処理項目からある処理項目へのジャンプの回数を計数し、これが所定回数に達したときに自動で行うようにすればよい。
例えば、入出力対象機器群5に属する機器は、タッチパネル等、操作者の操作に従った情報をエージェント処理部6に供給する入力デバイスを含んでいてもよい。
具体的には、例えば、ワイヤデータベースに、それぞれのワイヤについて、当該ワイヤが表す遷移が実行された回数を記憶しておく。そしてエージェント処理部6は、当該遷移が新たに行われる毎に、この回数の値を書き換えることにより、この回数の値を1ずつインクリメントし、それぞれのワイヤに記述された重み係数を、例えば、当該ワイヤについて記憶された回数に比例した値と書き換える。
上述の実施の形態のうち、ガソリン残量検知部53から、ガソリンの残量が一定値を下回ったことを示すデータが供給され、また、車速検知部54から、車両が一定値を超える速度で移動していることを示すデータが供給されているときの処理について、詳細に説明する。
まず、トリガー取得処理(第1の処理)に続くワイヤにおいて、ガソリンの残量が一定値を下回ったことを示すデータが条件として設定され、当該条件と一致する状態データがエージェント処理部6に入力されたかを常に判別している。当該条件に対応する状態データが入力されると、この場合示されるスコアは100%であるので、この100%のスコアと重み係数が乗算される。この乗算によって示される判別結果が他のワイヤの判別結果より高い値を示すとき、当該ワイヤが選択され、このワイヤに接続される判断処理に状態が遷移される。次の判断処理(第2の処理)では、車両が一定値を超える速度で移動していることを示すデータが供給されているかが判断される。これも前述と同様に、この判断処理に接続される一のワイヤに対して車両が一定値を超える速度で移動していることを示すデータが設定され、このデータに対応する状態データがエージェント処理部6に供給されることを常に監視している。そして、他の状態(他の処理)に状態が遷移する前に、車両が一定値を超える速度で移動していることを示すデータが供給されると、当該データのスコアが一のワイヤに設定され、このスコアと重み係数が乗算される。この判別結果が他のワイヤの判別結果よりも高い値を示すとき、このワイヤが選択されて、このワイヤが指定する次の判別処理に状態を遷移させる。この判別処理(第3の処理)では、条件と入力情報との対比に先立って、所定の音声が出力される。これは例えば「ガソリンの残量が少なくなっています。ガソリンスタンドに立ち寄りますか?」等の音声が出力される。
そして、音声入力部1を介して入力された音声が、言語解析部2において単語データベースに記憶された各単語とのスコアが算出される。これによって決定された1又は複数の候補と、そのスコアがエージェント処理部6に供給され、候補となった単語が条件として設定されているワイヤに対して、それぞれのスコアを供給する。そして、各スコアと、対応するワイヤに設定された重み係数が乗算され、最終的な判別結果が求められる。そして、判別結果が最も高い値を示す単語が、音声入力部1に入力された音声であると判断して、対応するワイヤが示す次の処理に状態を遷移させる。このとき、一つのワイヤに対して複数の肯定を意味する単語、例えば「うん」「そうだね」「行く」等を設定すれば、ユーザの様々な肯定的な意味の音声にも対応することができる。同様に、他のワイヤに対して複数の否定を意味する単語、例えば「いや」「やだ」「行かない」等を設定すれば、ユーザの様々な否定的な意味の音声にも対応することができる。この他にも、図2で示すようなグルーピングを利用して、同一の概念を示す単語を条件とし、これに対応するスコアを入手するようにしてもよい。
入力された音声が肯定を示す音声だった場合、次の処理(第4の処理)では、ナビゲーション部62に、車両の現在位置近隣の地図を表す地図情報を要求し、該当する地図情報が供給されると、この地図情報を検索して、車両の現在位置に最寄りのガソリンスタンドを特定し、このガソリンスタンドの所在地をナビゲーションの目的地としてセットすることをナビゲーション部62に要求する。ナビゲーション部62はこの要求に応答して、自己が表示する地図上、このガソリンスタンドの所在地に当たる目的地に目的地であることの指標を表示させる。
上述のように、各処理項目間をワイヤで定義し、各ワイヤに重み係数を与えることで、入力された状態や音声に適切に対応することができ、結果的にスムーズなユーザーへの提案を行うことができる。尚、ガソリン残量検知部53と車速検知部54の関係だけではなく、上記した他の状態若しくは音声の入力に対しても、同様に処理項目間の定義をワイヤで行うことができ、また、重み係数を適用することができる。
また、上記の説明では、ガソリン残量検知部53の状態データと車速検知部54の状態データをそれぞれ異なるタイミングで判断するとして説明したが、同時にこれらの状態データを判別するようにしても良い。
また、音声入力部1は、たとえば、音声を表すデータが記録された記録媒体(たとえば、フロッピー(登録商標)ディスクや、CD(Compact Disc)や、MO(Magneto-Optical Disk)など)から波形信号を読み出して言語解析部2に供給する記録媒体ドライブ装置(たとえば、フロッピー(登録商標)ディスクドライブや、CD−ROMドライブや、MOドライブなど)を備えていてもよい。
例えば、入出力対象機器群5に接続されたパーソナルコンピュータに上述の音声入力部1、言語解析部2、音声合成処理部3、音声出力部4及びエージェント処理部6の動作を実行させるためのプログラムを格納した記録媒体から該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行する車両状態監視システムを構成することができる。そして、このプログラムを実行するパーソナルコンピュータが、図1の車両状態監視システムの動作に相当する処理として、例えば、図4に示すフローを実行するものとする。
2 言語解析部
3 音声合成処理部
4 音声出力部
5 入出力対象機器群
51 シートベルト装着検知部
52 積載重量検知部
53 ガソリン残量検知部
54 車速検知部
55 タイヤ空気圧検知部
56 ブレーキ作動検知部
57 オイル状態検知部
58 バッテリー残量検知部
59 タイヤ回転速度検知部
60 ハンドルトルク検知部
61 ウォッシャー残量検知部
62 ナビゲーション部
63 表示部
6 エージェント処理部
Claims (18)
- 車両に搭載される車両監視装置であって、
前記車両の構成部分の状態を示す状態データに基づいて、前記車両に異常が発生したか否かを判別する異常判別手段と、
前記車両に異常が発生したと判別されたとき、当該異常を解消するための提案を表すメッセージを出力する提案メッセージ出力手段と、を備える、
ことを特徴とする車両監視装置。 - 音声を表す音声データを取得し、当該音声データに音声認識を施すことにより、当該音声が表す語句の候補を特定する音声認識手段を更に備え、
前記提案メッセージ出力手段は、前記音声認識手段が特定した候補と、前記状態データとに基づき、前記メッセージの内容を決定する手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両のシートベルトが装着されたか否かを示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両の荷重を示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両の燃料の残量を示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両の移動速度を示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両のタイヤの空気圧を示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両のブレーキが正常に作動したか否かを示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両の潤滑油が交換を要する状態にあるか否かを示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両のバッテリーの充電の程度を示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両のタイヤの回転速度を示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両のハンドルのトルクを示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両の洗浄剤の残量を示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両の現在位置を示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両の走行する路面状態を示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両が対向する信号装置の状態を示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 前記状態データは、前記車両のパーキングブレーキの状態を示すデータからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の車両監視装置。 - 車両の構成部分の状態を示す状態データとに基づいて、前記車両に異常が発生したか否かを判別する異常判別ステップと、
前記車両に異常が発生したと判別されたとき、当該異常を解消するための提案を表すメッセージを出力する提案メッセージ出力ステップと、より構成されている、
ことを特徴とする車両監視方法。
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