JP2005161638A - インクジェット記録装置のインク供給機構 - Google Patents

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浩 京極
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Abstract

【課題】 インクをインク保持部材によって保持せず自由状態で保持しつつ、適正な負圧を維持可能なインク供給機構を提供する。
【解決手段】 インクジェット記録装置の記録ヘッド110と一体に形成されたサブタンク102と、サブタンク102に着脱可能なメインタンク101とを有し、サブタンク102が、インクを収容するインク室120と、インク室と外部とを連通させる大気連通路151と、大気連通路151の途中をインク室120に連通させて、インク室120内のインクを大気連通路151内に導入可能とする導入部147とを有するインクジェット記録装置のインク供給機構。
【選択図】 図4

Description

本発明は、記録ヘッドからインク液滴を吐出して記録を行なうインクジェット記録装置において、上記記録ヘッドにインクを供給するインク供給機構に関するものである。より具体的には、キャリッジに搭載されている上記記録ヘッドに該記録ヘッドとは別体に設けられているメインタンクからインクを供給するインク供給機構に関するものである。
インクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)は、キャリッジに搭載された記録ヘッドを紙やフィルム等といった記録媒体の搬送方向(副走査方向)と交差する方向(主走査方向)に移動させながら上記記録媒体に記録を行なう。より具体的には、記録ヘッドが主走査方向に移動される際に、制御システムが記録ヘッドを作動させて記録媒体上にインク液滴を吐出させ、記録媒体表面に画像や文字等を形成する。記録ヘッドに供給されるインクは、キャリッジに搭載され該キャリッジと共に移動するか、或いはキャリッジと共に移動することのないインク供給源(以下、「メインタンク」と記す)に収容されており、必要に応じて記録ヘッドへ供給される。尚、メインタンクはインクが尽きると交換される。
ここで、メインタンクから記録ヘッドへインクを供給する方法として次の二つが良く知られている。一つは、別体に構成された記録ヘッドとメインタンクとを柔軟なインク供給チューブによって連結し、メインタンク内のインクをインク供給チューブを介して記録ヘッドへ供給する方法である。他の一つは、記録ヘッドに直接連結可能であって、かつ、必要に応じて記録ヘッドから分離可能に構成されたメインタンクをキャリッジに搭載し、記録ヘッドに連結されたメインタンクから直接インクを供給する方法である。
しかし、前者の方法には、記録ヘッドとメインタンクとの間の距離が大きくなる上に、記録ヘッドの移動に伴ってインク供給チューブに発生する撓みを許容するためのスペースが必要になること等からインクジェット記録装置が大型化するといった問題があった。また、柔軟なインク供給チューブほどインクが蒸発し易いといった問題もあった。一方、メインタンクが記録ヘッドに直接連結される後者の方法によれば、以上のような問題は発生しない。しかし、後者の方法には、メインタンクをキャリッジに搭載する関係上、メインタンクの容量に限界があり、メインタンクを頻繁に交換する必要が生じるといった別の問題があった。
以上の問題を解決するための手段として、メインタンクをキャリッジの移動範囲内の片隅に配置すると共に、キャリッジにサブタンクを搭載し、必要に応じてサブタンクをメインタンクに連結させてインク補給を行なうインク補給方式が多数提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献4参照)。かかるインク補給方式によれば、メインタンクをキャリッジに搭載する必要がないので、メインタンクを大容量化してタンク交換の頻度を最小限に抑えることができる。また、メインタンクとサブタンク又は記録ヘッドとを連結するインク供給チューブも不要となる。
ここで、記録ヘッドを正常に機能させるためには、メインタンクがインクジェット記録装置内の何処に配置されているかに関わらず、記録ヘッドへ確実にインクが供給される共に、メインタンク及び/又はサブタンク内が負圧状態に維持されていることが必須である。何故なら、メインタンク及び/又はサブタンク内を大気圧よりも低い圧力に保つことによって、記録ヘッドからのインク漏れを防ぐ必要があるからである。従って、メインタンク及び/又はサブタンクには、動作中及び休止中に遭遇する様々な温度環境及び圧力環境において一定の負圧を保持することが要求される。このような要求を満たすインク供給機構の一例が特許文献5〜特許文献7に開示されている。
また、特許文献5〜特許文献7に開示されているインク供給機構とは異なるインク供給機構として図7に示すインク供給機構がある。図7に示すインク供給機構は、インクジェット記録装置のキャリッジに搭載された交換可能なインクタンクを使用したインク供給機構である。図中の符号Aは、キャリッジヘッド部を示す。以下同様に、Bは記録ヘッド、Cはヘッド液室、Dはインク通路、Eは気泡や異物の通過を阻止するフィルタ、Fはインクタンク、GはインクタンクFの着脱時におけるインク漏れを防ぐパッキン部材をそれぞれ示す。インクタンクFの内部は隔壁Hによって幅方向に二分され、第1のインク室Iと第2のインク室Jが形成されている。また、第1のインク室Iと第2のインク室Jは、隔壁Hの下端とインクタンクFの底面との間の隙間を介して連通しており、第2のインク室Jの底面には、ヘッド液室Cにインクを供給するための着脱可能な連結口部Kが形成され、天井には大気連通孔Lが形成されている。さらに、第2のインク室J側の隔壁Hの表面には、高さ方向に細長なスリット状の溝Mが複数形成されている。これら溝Mは、第2のインク室J内における空気の移動をスムーズにする役割を果たしている。加えて、第1のインク室I内にはインクが自由状態で収容されており、第2のインク室J内には、インクを保持するための毛細管部材(例えばポリエステルフェルト)Nが収容されている。この毛細管部材Nは、周囲環境が変化した際に負圧を維持する手段として機能する。例えば、周囲気圧が低下した場合や周囲温度が上昇した際には、インクを自由状態で収容している第1のインク室I内の空気の圧力が外気圧に対して高くなって膨張する。この際、第1のインク室I内における空気の膨張分に相当する量のインクが第2のインク室J内の毛細管部材Nに吸収されることによって、キャリッジヘッド部A内が適切な負圧状態に維持される。尚、図中の符号Pは、第1のインク室I内のインクの有無を検出するためのプリズムを示している。このプリズムPは、第1のインク室I内のインクが無くなると、不図示のセンサから発せられている光を屈折透過光から反射光に変化させて該センサに戻し、インクの有無の検出を可能とする。
特許第2565742号公報 特開平9−169119号公報 特開平9−240020号公報 特開平2001−138541号公報 特開平2001−187459号公報 特開平2001−246761号公報 特開平2001−130024号公報
上記特許文献1〜特許文献4に開示されているようなインク補給方式では、メインタンク内のインクを如何に漏らさずにサブタンクへ移動させるかということが重要な課題となる。そこで、特許文献1には、メインタンクに中空のインク供給針を設けると共に、ザブタンク内にゴムキャップで栓がされたインク袋を設け、インク供給針の先鋭な一端をゴムキャップに突き刺した状態でサブタンク内の空気を吸引ポンプで吸引してインク袋を膨らませることによって、インク供給針の内部空間を流路としてメインタンクからサブタンクへインクを移動させる実施例が開示されている。しかし、特許文献1に開示されている実施例では、インク供給針がゴムキャップに繰り返し抜き差しされるため、両者の耐久性に問題がある。また、ゴムキャップからのインク漏れに関しても十分な対策が示されていない。さらに、インク供給針をゴムキャップに抜き差した際に発生したゴム片がインク供給針を詰まらせる虞もある。
特許文献2には、サブタンク内にスポンジ部材を配置し、そのスポンジ部材にインクを浸透させて補給する実施例が開示されている。この実施例によれば、液状のインクをスポンジ部材が持つ毛細管力によって移動保持するのでインク漏れは少ない。しかし、スポンジ部材は体積の70%程度のインクしか保持できず、さらには、スポンジ部材に保持されたインクの20%は使用されずに該スポンジ部材の内部に残存してしまうといった問題があった。加えて、スポンジ部材自体がゴミ片になる虞やインクへの溶解成分を凝集させる虞もあった。また、インクの移動に毛細管力を利用するため、インクの補給に時間が掛かるといった問題もあった。
特許文献3には、キャリッジに装着されたメインタンクとヘッドとを有し、ヘッドがホーム領域に移動してきた際に、上記メインタンクから延びたインク供給管の一端をヘッド内のインクチャンバに設けられているインク補充用の通孔に連結してインクを補充するインク供給機構の実施例が開示されている。しかし、上記ヘッドに設けられているノズルからのインク漏れを防止するためには、上記インク供給管が上記インクチャンバの通孔に連結されていないときには、該通孔を気密に封止しておく必要がある。さらに、インクチャンバ内のインクが減少するに従って該インクチャンバ内に空気を導入し、一定の負圧状態を維持する必要もある。特許文献3には、オンデマンドインクジェット記録において以上に重要となる上記の点に関して一切開示がされていない。従って、特許文献3に開示されているインク供給機構によっては、実用的なオンデマンドインクジェット記録を実現することはできない。
特許文献4に開示されている実施例では、インク補給のために専用の吸引ポンプ手段を必要とする。また、複雑な構造を有する連通ポートを内気吸引用と外気吸引用に2個必要とする。さらに、サブタンク内の負圧保持手段として大容量のインク吸収部材を必要とするためキャリッジの大型化を招く。
図7に示したような、毛細管部材の毛細管力によってインクを保持するタイプのインク供給機構では、毛細管部材の体積の約20〜70%に相当するインクしか保持できない。さらに、毛細管部材に保持されたインクの約20%は使用されずに無駄となってしまう。そのため、メインタンクの使用寿命を延ばすためにはタンク容量を増大させなくてはならない。しかし、タンク容量が増大すると、インクが消費されるに連れてタンク内に残る空気の量も増加するので、これに応じて毛細管部材の体積も増大させる必要が生じる。この結果、インクタンクの大型化又はインク収容空間の縮小化のいずれかを余儀なくされることとなる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は上記課題の少なくとも一つを解決することにある。
上記目的を達成する本発明のインクジェット記録装置のインク供給機構は、記録ヘッドと一体に形成されたサブタンクと、サブタンクに着脱又は連結されるメインタンクとを有し、サブタンクにインク室と外部とを連通させる大気連通路を形成すると共に、その大気連通路の一部の区間をインク室内のインクで満たすことによって、インク室を外部から気密状態とすることを特徴の一つとする。かかる特徴を有する本発明のインク供給機構では、大気連通路の一部の区間を満たしているインクが周囲環境や温度の変動時にインク室内の負圧を一定に保持する負圧維持制御手段として機能する。例えば、インク室のインクの消費が進むに従ってインク室内の負圧が徐々に大きくなると、圧力の高い外気が大気連通路内のインクを押しのけてインク室内に進入する。一方、外気圧の低下やサブタンクの温度上昇によってサブタンク内の空気が膨張した場合は、上記とは逆の原理でインク室の空気が外部に排出される。従って、インク室内の圧力は常にほぼ一定に保持される。
上記特徴を具現化する手段の一つとして、本発明のインク供給機構を構成するサブタンクには、インク室と外部とを連通させる大気連通路と、大気連通路の途中をインク室に連通させて、インク室内のインクを大気連通路内に導入可能とする導入部とが設けられている。また、大気連通路の一端が記録ヘッドの近傍に形成された大気連通孔によって外部に連通され、他端側が第1の経路と第2の経路とに枝分かれし、第1の経路はインク室の上部においてインク室内に連通し、第2の経路はインク室の下部(第1の経路の連通位置よりも重力方向下方)においてインク室内に連通している。
さらに、本発明のインク供給機構では、インク室と外部との間の気体の出入りが徐々に、かつ、少量ずつ行なわれるようにすることで、インク室内の圧力変動をなるべく小さくすることも特徴とする。かかる特徴を具現化する手段の一つとして、本発明のインク供給機構では、上記大気連通路をインク室の底部近傍で折り返し、大気連通路に上記折り返し点よりも大気側の区間とインク室側の区間とを設けた。これにより、外気圧がインク室内の圧力に比べて相対的に高くなると、上記折り返し点よりも大気側の区間を満たしているインクの水位が上昇した外気圧によって押し下げられ、インク水位が上記押し返し点に達すると、外気が微細な気泡の形でインク室側の区間内に侵入し、該区間内のインク内を微細な気泡の形で上昇してインク室に侵入する。一方、インク室内の圧力が外気圧に対して相対的に高くなると、上記折り返し点よりもインク室側の区間を満たしているインクの水位が上昇したインク室内の空気の圧力によって押し下げられ、インク水位が上記押し返し点に達すると、インク室内の空気が微細な気泡の形で大気側の区間内に侵入し、該区間内のインク内を微細な気泡の形で上昇して外部に排出される。ここで、大気連通路の全区間のうち、上記折り返し点よりも大気側の区間の容積をインク室側の区間の容積以上としておけば、インク室側の区間内を満たしている全インクが大気側の区間内に押し出されたとしても、インクが大気連通路から溢れ出すことはない。
また、インク室と外部との間の気体の出入りが徐々に、かつ、少量ずつ行なわれるようにすることで、インク室内の圧力変動をなるべく小さくする他の手段として、上記第1の経路の一部を他の部分に比べて細径の毛細管部と、一定量のインクを貯留可能な貯留空間部とから構成し、これら毛細管部及び貯留空間部に上記第2の経路を介してインク室内のインクが導入されようにした。これによって、インク室の内圧が上昇した際には、インク室内の空気が毛細管部内のインクを押し退けて貯留空間部に達し、貯留空間部の上部に微細な気泡の形で上昇した後に外部に出て行く。一方、インク室内の圧力が低下した場合には、貯留空間部に達した外気が貯留空間部の上部に微細な気泡の形で上昇した後にインク室内に侵入する。さらに本発明のインク供給機構では、上記大気連通路を記録ヘッドの近傍において外部と連通させることによって、一つの吸引ポンプで大気連通路と記録ヘッドのノズルの双方を同時に吸引し、インク室内に負圧を発生させてメインタンク内のインクをサブタンク内に導入することができる。例えば、ノズルの回復動作用に従来から備えられている吸引ポンプによってインク室内に負圧を発生させてメインタンク内のインクをサブタンク内に導入することも可能であり、別途吸引ポンプを設ける必要がなくなる。この場合、上記第2の経路の流路抵抗を十分に大きくすることによって、インク補充の際の吸引によってインク室の底部からインクが吸引されることを確実に回避することが望ましい。
本発明のインクジェット記録装置のインク供給機構によれば、インクタンク内の負圧を保持するためのインク保持部材を設けなくとも十分な負圧を維持できる。従って、同一サイズのインクタンクにより大量のインクを収容することができる。または、インクタンクを小型化しても従来と同量のインクを収容することができる。また、インク保持部材などから出るごみの発生やインクに悪影響を与える可能性のある化学成分の心配が一切無くなる。さらに、インク保持部材に保持されたまま使われることなく無駄になっていたインクが多くあったが、本発明のインク供給機構では、インクの全てが自由状態でインクタンクに収容されるため、収容されているインクを無駄なく使い切ることが可能となる。
(実施形態1)
以下、本発明のインクジェット記録装置のインク供給機構の第1実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本例のインク供給機構の全体構成を示す模式的断面図である。図1に示すように、本例のインク供給機構は、不図示のインクジェット記録装置内の所定位置に配置されるメインタンク1と、そのメインタンク1と所定ポジションにおいて連結されるメインタンク1とは別体のサブタンク2とを備えている。
サブタンク2は、記録ヘッド10と一体に形成されており、不図示のキャリッジの移動に伴って記録ヘッド10と共に移動する。また、サブタンク2の内部空間(インク室20)と記録ヘッド10のヘッド液室11とは、インク流路21によって連通され、ヘッド液室11内のインクが消費されると、インク室20から逐次インクが補充される。
ここで、記録ヘッド10には図示されていない多数のノズルが高密度で形成されている。例えば、128個のノズルが300dpiの密度で形成されている。また、各ノズルには通電によって気泡を発生させインクを液滴の形で吐出させるための発熱体が設けられており、インク滴は下向きに吐出される。さらに、図示されていないが、記録ヘッド10には電気信号を供給するプリント配線基板等も存在している。
インク流路21のインク室20側端部には、ゴミ、インクの凝集成分、気泡など通過を阻止するためのフィルタ部材22が設けられている。このフィルタ部材22は記録ヘッド10のノズルを詰まらせるような大きさの異物の混入を防ぐ目的で設けられており、この目的からは20μm程度の濾過精度を有するフィルタ部材が適している。
サブタンク2の筐体は、必要十分な剛性を有し、耐インク性に優れた材料によって形成されている。メインタンク1と対向するサブタンク2の側壁23には、インク注入連結口24が形成されている。このインク注入連結口24は、通常は弾性部材25によって付勢された封止部材26によって気密に封止され、メインタンク1との連結時にのみ開口される。
側壁23と対向する側壁27の内面上部には、小孔30が形成され、その小孔30は該側壁27の内部に形成された大気連通路31を介して記録ヘッド10の近傍に形成されている大気連通孔32に連通されている。大気連通孔32は、不図示の吸引ポンプに接続されている吸引キャップ40によって記録ヘッド10のノズル群と同時に吸引動作を実行可能な位置に形成されている。
図2に示すように、大気連通路31は、その中途に設けられた第1毛細管部50によって、小孔30に連通する第1経路51と、大気連通孔32に連通する第2経路52とに大別されている。また、第1毛細管部50の途中からは、第2毛細管部53が分岐して迷路状に蛇行しながら延在し、インク室20の底部近傍に形成された開口部54を介してインク室20に連通している。さらに、第2毛細管部53の分岐点から第1経路51に至る第1毛細管部50の途中には、少量のインクを貯留可能なタンク側貯留空間部60が直列に2つ形成されている。また、第2毛細管部53の分岐点から第2経路52に至る第1毛細管部50の途中には、同じく少量のインクを貯留可能な大気側貯留空間部61が直列に2つ形成されている。
再び図1を参照すると、サブタンク2には、インク残量検出手段70が設けられている。このインク残量検出手段70は、インク室20内に設けられた45度の2等辺直角三角形状の光学的反射部材(プリズム71)と、このプリズム71に向けて光を出射する光学センサ72からなる。インク室20内のインク量が所定量以上であるときには、プリズム71がインクに覆われており、光学センサ72から出射された光はインクによって屈折され光学センサ72には戻らない。しかし、インク量が所定量を下回ると、プリズム71が露出し、光学センサ72から出射された光はプリズム71によって反射されて光学センサ72に戻され、インク量の低下が検出される。
次に上記構成を有するインク供給機構の動作について説明する。初期状態においては、サブタンク2のインク室20内に9分目程度までインクが充填されており、図2に示す第1毛細管部50及び第2毛細管部53は、開口部54から導入されたインクによって満たされている。この状態で記録が開始され、インク室20内のインクの水位が鎖線Aで示す上限水位(満タン時の水位)から次第に低下し、鎖線Bで示す下限水位に達すると、インク残量検出手段70(図1)によってインク量の低下が検出され、メインタンク1からサブタンク2へインクが補充される。すなわち、インク室20内のインク水位は、図2に示す鎖線Aと鎖線Bの間を上下し、鎖線Bよりも下がることはない。従って、第1毛細管部50内には常にインクが存在し、そのインクによってインク室20は外気から遮断された状態に維持される。
次いで、図1を参照しながら、メインタンク1からサブタンク2へのインク補充動作について具体的に説明する。上記のようにインク残量検出手段70によってインク量の低下が検出されると、記録ヘッド10及びこれと一体のサブタンク2が所定ポジションに移動し、吸引キャップ40が記録ヘッド10に押し付けられる。その後、記録ヘッド10及びサブタンク2がメインタンク1に接近して両者がドッキングする。具体的には、インク注入連結口24の周縁部によって、メインタンク1の側壁から突出したインク導出部82に設けられているインク出口81を塞いでいるOリング80が押され、インク出口81が開口し、インク出口81とインク注入連絡口24とが連通する。この時、Oリング80はインク注入連結口24の周縁部と密着しながらインク導出部82の外周面に沿って摺動し、最終的にインク注入連結口24の周縁部とメインタンク1の側壁との間に挟まれる。この結果、連通したメインタンク1とサブタンク2がOリング80によって密閉状態となり、連通部分からのインク漏れが防止される。ドッキング終了後、不図示の吸引ポンプが作動してインク室20内のインクが記録ヘッド10のノズルを介して吸引される。このとき、記録ヘッド10の近傍にある大気連通孔32も吸引キャップ40に覆われており、大気連通路31内に存在する少量のインクに続いて、インク室20の上部に存在する空気も大気連通路31を介して吸引される。ここで、空気の粘性係数はインクに比べ約2桁低いので、吸引開始当初は圧倒的に空気が吸引され、インク室20内の内圧が下がり、メインタンク1に接続されたインク注入連結口24からインクが導入されインク水位が上昇する。その後、インク室20内に補充されたインクの水位が満杯を決める小孔30に達すると(図2に鎖線Aで示す水位に達すると)、大気連通路31を通過する物質が気体から液体(インク)に代わり流路抵抗が急激に上昇し、ノズルからのインク吸引が支配的となる。以上のようにしてメインタンク1からサブタンク2へインクの充填が行われ、次いでノズル内のインクの入れ替え(回復動作)が行われる。この場合、回復動作がインク補充の終了後に実行されるので、より良好な記録を実現することができる。
ここで、インクによって満たされた第1毛細管部50や貯留空間部60、61は、周囲環境が変動した際の負圧維持制御手段として機能する。例えば、周囲気圧が低下した場合やキャリッジの温度が上昇した際には、インクを保持するインク室20内の空気の体積が膨張し空気圧が上昇する。この膨張した空気は、図2に示すインク室20の小孔30から第1経路51内に侵入する。内外の圧力差が増え続けると、第1経路51内に侵入した空気は少しずつ第1毛細管部50内のインクを押し退けて大気側貯留空間部61に達する。さらに、大気側貯留空間部61に達した空気は、該空間部61の上部に微細な気泡の形で上昇し、第2経路52を通って大気連通孔32から外部に出て行く。逆に、記録行為によりインク室20内のインクが消費され内部圧が低下した際は、圧力が高い第2経路52内の空気が第1毛細管部50内のインクを押し退けてタンク側貯留空間部60に達し、該空間部60の上部に微細な気泡の形で上昇し、小孔30からインク室20内に微細な気泡の形で侵入して行く。このように第1毛細管部50及び貯留空間部60、61は、大気連通路31の途中をインクで満たし、そのインクによって内外気の連通を防いで実質的にインク室20を密閉状態に維持しつつ、上記気液交換の作用によってインク室20内の圧力をほぼ一定に維持する機能を果たす。インク室20内の圧力を調整する程度は第1毛細管部50の径や長さに依存する。第1毛細管部50の径や長さを最適にする事によってインク室20内の圧力を最適に保持する事ができる。通常、記録ヘッドのノズルは3[kPa]程度の正圧に耐え、インク滴の吐出には5[kPa]以上の負圧に耐えるので、第1毛細管部50でのインク保持力を1[kPa]程度に設定すれば、インク室20内の圧力は±1[kPa]の範囲で変動することとなる。記録は概ね0〜−1[kPa]の負圧下で行われることとなり、従来の0〜−3[kPa]に比べてメニスカスの変動がより少なく、インク液滴の大きさの変動も少ない安定した記録が可能となる。
尚、図2には、タンク側貯留空間部60及び大気側貯留空間部61をそれぞれ2つ設けた場合を図示したが、これら貯留空間部60、61の数には特に制限はない。もっとも、貯留空間部60、61を2以上とした場合は、気液交換が複数回行われることになり、よりきめ細かい内外気の呼吸が可能となる。
また、第1毛細管部50内にインクを導入するための第2毛細管部53は、その経路長を十分に長く設定し、流路抵抗を十分に大きくすることが望ましい。その理由は、第1毛細管部50と第2毛細管部53との分岐点からインク室20の上部において開口する小孔30に至る区間の大気連通路31の流路抵抗に比べて、第2毛細管部53の流路抵抗を十分に大きくすることによって、インク補充のための上記吸引動作時に、インク室20の底部からインクが吸引されることを確実に回避するためである。
図3は、図1に示すメインタンク1のインク導出部82の変形例を示す拡大図である。同図に示すインク導出部83は、先端側に他の部分に比べて径がやや大きい大径部84が形成されると共に、大径部84の縁にOリング80の抜けを防止するための凹溝85が形成されている。凹溝85は、断面形状が円形のOリング80がぴったりと嵌るように、半円弧状の断面形状を有する。ここで、Oリング80はその一部によってインク出口81を閉塞しており、全周がインク出口81の閉塞に関わっているわけではない。従って、Oリング80の全周のうち、インク出口81を閉塞していない部分については多少の位置ずれが許容される。そこで、インク出口81の閉塞に関係しない部分が嵌る凹溝83の深さを浅目に形成するか、凹溝83を省略するかして、Oリング80の移動を容易にし、メインタンク1とサブタンク2のドッキングに要する駆動力の低減を図ることもできる。又、カラー記録のためにインク色が異なる複数のメインタンクを装備する場合は、無くなった色のインクが収容されているメインタンクにのみサブタンクをドッキングさせることによってもドッキングに要する駆動力を低減させることができる。
(実施形態2)
以下、本発明のインクジェット記録装置のインク供給機構の第2実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図4は、本例のインク供給機構の全体構成を示す模式的断面図である。本例のインク供給機構は、不図示のインクジェット記録装置のキャリッジに搭載された記録ヘッド110と一体に形成されたサブタンク102と、そのサブタンク102に連結されて一体化するメインタンク101とを備えている。
サブタンク102の内部空間(インク室120)と記録ヘッド110のヘッド液室111とは、インク流路121によって連通され、ヘッド液室111内のインクが消費されると、インク室120から逐次インクが補充される。
ここで、記録ヘッド110には図示されていない多数のノズルが高密度で形成されている。例えば、128個のノズルが300dpiの密度で形成されている。また、各ノズルには通電によって気泡を発生させインクを液滴の形で吐出させるための発熱体が設けられており、インク滴は下向きに吐出される。さらに、図示されていないが、記録ヘッド10には電気信号を供給するプリント配線基板等も存在している。
インク流路121のインク室118側端部には、ゴミ、インクの凝集成分、気泡など通過を阻止するためのフィルタ部材122が設けられている。このフィルタ部材122は記録ヘッド110のノズルを詰まらせるような大きさの異物の混入を防ぐ目的で設けられており、この目的からは20μm程度の濾過精度を有するフィルタ部材が適している。また、フィルタ部材122の下(インク液室111側)には、インク保持部材130が設けられている。このインク保持部材130は、毛細管力によってインクを保持する微細なポリエステル不織布で構成されており、キャリッジの移動によって発生するインクの揺れが上記ノズル内のインクのメニスカスに及ぶことを阻止する。
サブタンク102の筐体は、必要十分な剛性を有し、耐インク性に優れた材料によって形成されている。メインタンク101と対向するサブタンク2の天井123には、インク注入連結口124が形成されている。このインク注入連結口124には、弾性部材125によって付勢された封止部材126が設けられている。一方、メインタンク101の筐体も必要十分な剛性を有し、耐インク性に優れた材料によって形成され、内部にはインクが自由状態で収容されている。メインタンク101の底面には、管状のインク導出部182が突設されている。インク導出部182の周壁には、インク出口181が形成され、インク出口181はOリング180によって気密に封止されている。そして、図5に示すように、メインタンク101のインク導出部182をサブタンク102のインク注入連結口124に差し込むと、弾性部材125の付勢に抗して封止部材126が押し下げられてインク注入連結口124が開口すると共に、インク注入連結口124の周縁によってOリング180が押し上げられてインク出口181が開口する。以上によって、メインタンク101とサブタンク102が連通し、メインタンク101内のインクをサブタンク102へ供給可能となる。尚、インク導出部182をインク注入連結口124から引き抜くと、弾性部材125の付勢によって封止部材126が元の位置に復帰し、インク注入連結口124は気密に封止される。
サブタンク102のインク室120の片隅には、3枚の隔壁(第1隔壁140、第2隔壁141、第3隔壁142)が平行に形成されている。図6(a)に示すように、第1隔壁140と第2隔壁141との間の空間は、第1隔壁140をオーバーフローしたインクが貯留される第2インク室143となっている。ここで、インク室120内は平常時においてインク注入連結口124のすぐ下までインクが満たされている(図4)。第1隔壁140の上端は、上記平常時のインク水位よりも若干低く形成されており、平常時には第2インク室143内に第1隔壁140をオーバーフローしたインクが常に存在するようになっている。
次に、第2隔壁141は、第3隔壁142との間に第1空間部144を形成し、第3隔壁142は、サブタンク102の側壁との間に第2空間部145を形成している。さらに、第1空間部144は、第2隔壁141とインク室120の天井面との間に形成された連通部146を介してインク室120の上部空間に連通すると共に、第2隔壁141とインク室120の底面との間に形成された導入部147を介して第2インク室143の底部に連通している。また、第1空間部144と第2空間部145とは、第3隔壁142とインク室120の底面との間に形成された空隙148を介して互いに連通している。加えて、インク室120の天井123の内部には、第3空間部149が形成されており、この第3空間部149は一方で第2空間部145に連通し、他方で天井123に形成された大気連通孔150(図4)によって大気に開放されている。
すなわち、第1空間部144、第2空間部145及び第3空間部149は、互いに連通してインク室120を大気に開放する大気連通路151を形成している。換言すれば、大気連通路151は、第1空間部144からなる区間と、第2空間部145からなる区間と、第3空間部149からなる区間を有し、第3隔壁142の下端は第1空間部144からなる区間と第2空間部145からなる区間との間の折り返し点となっている。もっとも、平常時は、図6(a)に示すように、第2インク室143内のインクが導入部147を介して第1空間部145及び第2空間部145に導入されており、大気連通路151の途中はインクによって満たされている。この結果、平常時におけるインク室120は実質的に気密状態とされている。さらに、インク室120のインクが消費されると、メインタンク101(図4)からインクが逐次補充されるので、インク室120のインク水位が第1隔壁140の上端を下回ることはない。従って、大気連通路151の途中には常にインクが存在しており、インク室120の気密状態が常に維持される。
ここで、大気連通路151内に存在するインクは、周囲環境や周囲温度が変動した際に、インク室120内の負圧を調整する負圧維持制御手段として機能する。例えば、周囲気圧が低下した場合や周囲温度が上昇した際には、インク室120内の空気の体積が膨張し空気圧が上昇する。膨張した空気は、図6(b)に示すように、第1空間部144内のインクを徐々に第2空間部145に押し出す。インク室120内の圧力がさらに上昇し、第1空間部144内のインク水位が第3隔壁142の下端に達すると、インク室120内の空気が微細な気泡の形で第2空間部145内のインク内を上昇し、大気連通孔151(図1)から外部へ出て行く。これによって、インク室120内の圧力がある程度以上に上昇することが回避される。ここで、第2空間部145の容積を第1空間部144の容積以上としておけば、第1空間部144内の全インクが第2空間部145内に押し出されたとしても(移行したとしても)、インクが第3空間部149に至り、引いては大気連通孔150から溢れ出すことが防止される。一方、記録行為によってインク室120内のインクが消費され、インク室120内の圧力が低下すると、図6(c)に示すように、相対的に圧力の高い外部の空気が第2空間部145内のインクを第1空間部144に押し出す。インク室120内の圧力がさらに低下し、第2空間部145内のインク水位が第3隔壁142の下端に達すると、外気が微細な気泡の形で第1空間部144内のインク内を上昇し、連通部146から徐々にインク室120に侵入する。以上によって、周囲環境や周囲温度が変動してもインク室120内の圧力はほぼ一定に維持される。
さらに、メインタンク101からサブタンク102のインク室120へインクが補充される際の気液交換によってメインタンク101内の空気量が増加する。さらに、メインタンク101内の空気の圧力も外気圧に対して高くなったり低くなったりし、メインタンク101内の空気の圧力が外気に対して高くなると、メインタンク101内のインクがインク室120へ押し出され、インク室120内のインク量が平常時よりも増加する。しかし、図6(d)に示すように、インク室120内のインク水位が連通部146に達するまでは、インク量の増加は許容される。すなわち、平常時のインク水位から連通部146までの間の空間は、インク室120内のインク量が増加した際に、インクを一時的に貯留するバッファ空間として機能する。尚、インク室120内のインク量が増加することによってインク室120から押し出された空気は、インク室120内の圧力が上昇した際と同様の原理によって大気連通孔150から排出される。
実施形態1で説明したインクジェット記録装置のインク供給機構の概略を示す模式的断面図である。 図1に示す大気連通路の模式的拡大図である。 図1に示すインク導出部の模式的拡大断面図である。 実施形態2で説明したインクジェット記録装置のインク供給機構の概略を示す模式的断面図である。 図4に示すメインタンクを同図に示すサブタンクに装着した状態を示す模式的断面図である。 (a)〜(d)は、大気連通路内に満たされたインクによる負圧制御動作の説明図である。 従来のインク供給機構の概略を示す模式的断面図である。
符号の説明
1、101 メインタンク
2、102 サブタンク
10、110 記録ヘッド
11、111 ヘッド液室
20、120 インク室
21、121 インク流路
22、122 フィルタ部材
30 小孔
31、151 大気連通路
32、150 大気連通孔
50 第1毛細管部
51 第1経路
52 第2経路
53 第2毛細管部
54 開口部
60 タンク側貯留空間部
61 大気側貯留空間部
140 第1隔壁
141 第2隔壁
142 第3隔壁
143 第2インク室
144 第1空間部
145 第2空間部
146 連通部
147 導入部
148 空隙
149 第3空間部

Claims (8)

  1. 記録ヘッドからインク液滴を吐出して記録を行なうインクジェット記録装置に備えられるインク供給機構であって、
    前記記録ヘッドと一体に形成されたサブタンクと、前記サブタンクに着脱可能なメインタンクとを有し、
    前記サブタンクが、インクを収容するインク室と、前記インク室と外部とを連通させる大気連通路と、前記大気連通路の途中を前記インク室に連通させて、前記インク室内のインクを前記大気連通路内に導入可能とする導入部とを有するインクジェット記録装置のインク供給機構。
  2. 前記サブタンクの前記インク室は、平常時のインク水位よりも低い隔壁によって第1のインク室と、第2のインク室とに分離され、前記導入部は前記第2のインク室と前記大気連通路とを連通させ、前記第2のインク室内のインクを前記大気連通孔に導入させる請求項1記載のインクジェット記録装置のインク供給機構。
  3. 前記大気連通路は、前記インク室の上部に形成された連通部から重力方向下方に向かって下った後に重力方向上方に向けて折り返されて、前記連通部よりも重力方向上方に形成された大気連通孔に至り、前記大気連通路の折り返し点よりも前記大気連通孔側の容積は、前記折り返し点よりも前記連通部側の容積以上である請求項1又は請求項2記載のインクジェット記録装置のインク供給機構。
  4. 前記大気連通路の折り返し点は、前記導入部よりも重力方向上方に位置する請求項3記載のインクジェット記録装置のインク供給機構。
  5. 記録ヘッドからインク液滴を吐出して記録を行なうインクジェット記録装置に備えられるインク供給機構であって、
    メインタンクと、前記記録ヘッドと一体に形成され、所定位置において前記メインタンクに連結されるサブタンクとを有し、
    前記サブタンクが、インクを収容するインク室と、前記インク室と外部とを連通させる大気連通路とを有し、前記大気連通路の一端は前記記録ヘッドの近傍に形成された大気連通孔によって外部に連通され、他端側は第1の経路と第2の経路とに枝分かれし、前記第1の経路は前記インク室の上部において前記インク室内に連通され、前記第2の経路は前記インク室の下部において前記インク室内に連通されているインクジェット記録装置のインク供給機構。
  6. 前記第1の経路の一部が、他の部分に比べて細径の毛細管部と、一定量のインクを貯留可能な貯留空間部とから構成され、これら毛細管部及び貯留空間部には、前記第2の経路を介して前記インク室内のインクが導入される請求項5記載のインクジェット記録装置のインク供給機構。
  7. 前記第1の経路と前記第2の経路との分岐点よりも前記大気連通孔側の前記大気連通路の一部が、他の部分に比べて細径の毛細管部と、一定量のインクを貯留可能な貯留空間部とから構成され、これら毛細管部及び貯留空間部には、前記第2の経路を介して前記インク室内のインクが導入される請求項6記載のインクジェット記録装置のインク供給機構。
  8. 前記第2の経路の流路抵抗が、前記第1の経路の流路抵抗よりも大きい請求項5乃至請求項7のいずれかに記載のインクジェット記録装置のインク供給機構。
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