JP2005161426A - ドラム容器の切断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】胴本体の切断時に、蛇行やズレを抑えて確実に輪切り切断する。
【解決手段】ドラム容器の筒状をなす胴本体31に噛み込んで切断する切断刃23と、胴本体31の内側に所定間隔で配列した駆動ギヤ15と、胴本体31の外側に位置していて駆動ギヤ15との間で胴本体31を挟む一対の従動ギヤ25を有する従動ギア部とを備えている。駆動軸13の長手方向に直交する方向から見て、駆動ギヤ15に対して従動ギヤ25を2つ周方向に分離して設け、二つの従動ギア25、25間に切断刃23が位置する。駆動ギヤ15の周方向両側に内側ロール14、14を設ける。切断刃23の周方向両側に外側ロール26,26を設ける。胴本体を切断刃23に対して相対回転させながら切断する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、筒状の胴本体を有するドラム容器、例えば複数層のシート状原紙を積層した筒状の胴本体を有するファイバードラムを切断するための切断機に関する。
ファイバードラムは、複数層のシート状原紙を積層した筒状の胴本体、円板状の底板および天板で構成されている輸送容器であり、主にインキなど工業用原料の粉体、粒体などの輸送用に用いられている(例えば特許文献1参照)。
このようなファイバードラムは原料が紙であるため、内壁面に付着した内容物を完全に除去できない、金属製容器に比較して強度、耐久性が低いなどの理由により、何度も利用されることがほとんどない。したがって、多くの場合は使い回すことなく処分することになるので、DCBH(ジクロロベンジジン−H)等の特定化学物質や薬傷性のPTBP(p−tert−ブチルフェノール)等、内容物が危険物で容器内面の洗浄作業が困難な場合や、輸出入時等、容器の返却が困難な場合の運搬に好適とされている。
このファイバードラムの処分に際し、輸送の効率化および最終処分の容易化を図るために、容器を分断・分割することで、容器の体積を低減(減容という)させてから処分場へ運搬することが求められている。ファイバードラムの減容は、天板および底板を分離するとともに、筒状の胴本体を周方向に切断(輪切り)して円環状体とし、さらにこの円環状体を軸線方向に分断して円弧面状の瓦状体とすることが望ましい。
胴本体の切断は、例えば電動鋸を用いて手作業で行うことも可能であるが、中空の筒状である胴本体は撓みやすく、切断作業に困難が伴う。また、高速で切削することにより、容器原料や容器内面に付着した粉体等の内容物が飛散してしまうため、収容していた内容物が危険物の場合には特に危険な作業となる。
そこで従来から、胴本体の内径よりも小径の砥石やカッター等を胴本体の内部に配置して切断刃として、この切断刃あるいは胴本体の少なくともいずれかを回転させながら、切断刃を内周面に押し当てて胴本体を輪切りする装置が提案されている。
これらの装置では、胴本体を固定する構造として、胴本体の両端を固定する構造(例えば特許文献2参照)や、縮径可能な筒状部材の内部に胴本体を配置して、筒状部材を縮径させることにより胴本体の外周面全体を保持する構造(例えば特許文献3参照)が採用されている。
特開2003−40240号公報 特開2001−353612号公報 特開2002−144140号公報
しかしながら、使用済みのファイバードラムには歪みが生じていることが多かったり、ドラムの胴本体の送りが不均一だったり、切断刃が胴本体に直角に入らなかったりするため、胴本体の歪み等に応じて切断刃が撓んでしまう。また、胴本体の硬度が不均一である場合には、切断刃が硬い部分を避けて曲がり、撓んでしまうこともある。また、ドラムの送りが不均一(胴本体の回転による周速度が軸線方向各部で不均一)である場合には、胴本体が軸線方向にずれてしまうこともあり、その動きにつれて切断刃が撓んでしまう。
このようにして弾性変形した切断刃は、その剛性・靭性によって元の姿勢に復帰しようとするため、その際に胴本体が切断刃の応力を受けてずれてしまい、蛇行するという現象が生じる。すると、胴本体に対する切断線の切り始めと切り終わりとがずれてしまい、リング状に切り取ることが困難であるという問題があった。また、切断刃は撓みが大きくなりすぎると破損するおそれもあった。
さらに、危険物を収容していた容器の場合には、切断時に容器に付着していた内容物が飛散することにより、作業環境の汚染や作業者の薬傷事故が発生するおそれがあった。
本発明は、このような背景の下になされたもので、ドラム容器について、胴本体の蛇行やズレを抑えて確実に輪切り切断するようにした切断機を提供することを目的としている。
本発明によるドラム容器の切断機は、ドラム容器の筒状をなす胴本体を周方向に切断する切断機であって、胴本体に噛み込んで切断する切断刃と、胴本体の内側に配設された内側回転部材と、胴本体の外側に位置していて内側回転部材との間で胴本体を挟む外側回転部材とを備えていて、内側回転部材と外側回転部材の一方の回転部材は他方の回転部材の両側に複数配設されているとともに該一方の回転部材の間に切断刃が位置してなり、胴本体を切断刃に対して相対回転させながら切断するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、ドラム容器の胴本体を内側回転部材と外側回転部材とで挟持するとともに、複数設けた一方の回転部材と他方の回転部材とで胴本体を3点支持等の多点支持した状態で、複数の回転部材間に位置する切断刃で胴本体を相対回転させて切断する。この場合、切断刃の周方向両側を回転部材で押さえつけているために少なくとも切断刃の領域では切断に伴う応力で相対回転する胴本体がズレたり、蛇行したりするのを確実に防止でき、胴本体をリング状に切断できる。しかも、胴本体の直径や撓みに関わらず、切断刃近傍では切断応力にかかわらず、胴本体が所定の曲率形状に保たれるので、安定した切断加工を行うことができる。
また、本発明によるドラム容器の切断機は、ドラム容器の筒状をなす胴本体を周方向に切断する切断機であって、胴本体に噛み込んで切断する切断刃と、胴本体の内周面に当接していて該胴本体の周方向に沿って切断刃の両側に配設された内側ロールと、胴本体の外周面に当接していて該胴本体の周方向に沿って切断刃の両側に配設された外側ロールとを備えていて、内側ロールと外側ロールで挟持した胴本体を切断刃に対して相対回転させながら切断するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、ドラム容器の胴本体を切断刃で切断する際に、切断刃が胴本体の内側と外側のいずれにあっても、切断刃の両側で内側ロールと外側ロールで胴本体を押圧して支持するために、少なくとも切断刃の領域では切断に伴う応力で相対回転する胴本体がズレたり、蛇行したりするのを確実に防止でき、胴本体をリング状に切断できる。
本発明の切断機では、内側及び外側回転部材や内側及び外側ロールで胴本体を挟持した状態で、内側及び外側回転部材または内側及び外側ロール間に切断刃を位置させて胴本体を切断するため、少なくとも切断領域にあっては胴本体の内外及び両側を把持して切断でき、切断時の胴本体のズレや蛇行を抑制することができる。そのため、切断開始部と終了部とがほぼ一致した略円環状の切断線を形成し、胴本体を形の整ったリング状に輪切り切断でき、その後の分断・分割が可能で容積を低減できる。
本発明によるドラム容器の切断機では、胴本体の内周面に当接していて該胴本体の周方向に沿って内側回転部材の両側に配設された内側ロールと、胴本体の外周面に当接していて胴本体の周方向に沿って外側回転部材の両側に配設された外側ロールとを備えていて、内側ロールと外側ロールとで胴本体を挟持するのが好ましい。
切断刃で相対回転する胴本体をリング状に切断するに際し、切断刃に対して胴本体の周方向両側を内側及び外側回転部材で挟持して押え、さらにその両側を外側ロールと内側ロールとで挟持して押えることで、胴本体のズレや蛇行を2段階に亘って抑えるため、確実にリング状に切断できる。
また、内側ロールと外側ロールは、その一方のロールに対して他方のロールを胴本体の周方向両側に複数設けることで胴本体を挟持するようにしてもよい。内側ロールと外側ロールの一方を複数配設し他方を1つ配設して、胴本体を3点など多点で挟持すれば、一層切断時の胴本体のズレや蛇行を防止できる。
内側回転部材と外側回転部材の外周面には摩擦部材が設けられ、一方の回転部材の駆動回転によって胴本体と他方の回転部材を摩擦部材を介して従動回転させるようにしてもよく、より一層胴本体の周方向摩擦力を大きくして保持できる。なお、摩擦部材としてギア、ローレット仕上げ面、セレーション歯、ゴム、硬質ウレタン等の弾性材、やすり等の摩擦シートを採用できる。特に、ギア、ローレット仕上げ面、セレーション歯等、胴本体の表面に噛み込む形状であれば、回転時の胴本体のズレを周方向だけでなく軸線方向にも防止することができるので、好ましい。
また、外側回転部材と外側ロールと切断刃は開閉可能なフレームに取り付けられており、内側回転部材と内側ロールにドラム容器の胴本体を被せた状態でフレームを閉じることで、切断刃は胴本体に噛み込んだ状態になり、外側回転部材と外側ロールは内側回転部材と内側ロールに胴本体を介してそれぞれ押圧するようにしてもよい。
ドラム容器の胴本体を切断機に装着するには、フレームを開放状態にして内側回転部材と内側ロールに胴本体を被せるように挿入すればよく、胴本体を切断可能状態に設定するにはフレームを閉じればよく、これによって切断刃は胴本体に噛み込んだ状態になり、外側回転部材と外側ロールは内側回転部材と内側ロールで胴本体を挟持して摩擦による従動回転可能状態になる。その後、内側回転部材と外側回転部材のいずれかを駆動させれば、切断刃に対して胴本体を従動回転させて切断できる。
なお、ドラム容器は、形状を標準化する規格等が未だなく、その直径、肉厚など様々なサイズで形成されている。したがってドラム容器の切断機としては、種々の直径、肉厚に対応可能な構造を備えることが好ましい。
具体的には、1つの内側ロールに対して周方向両側に2つの外側ロールを備えることが好ましい。胴本体を挟んで2つの外側ロール間に内側ロールが位置することにより、外側ロールと内側ロールとの間で胴本体が3点支持されるので、胴本体の厚みや外径寸法が異なるものにも対応でき、胴本体の位置を切断刃の領域で安定させることができる。また、内側及び外側ロールの設置位置およびドラム容器の剛性によっては、胴本体を変形させることができるので、直径が異なるドラム容器であっても、また歪みが生じているドラム容器であっても、胴本体を安定して支持することができる。なお、1つの外側ロールに対して内側ロールを周方向両側に2つ設ける構成としてもよい。
また、本発明の切断機は、切断刃を受容する刃受け部を設けて、切断応力による切断刃の弾性変形を抑制させることが好ましい。
本発明の実施例を、ファイバー製のドラム容器の切断機を例にとって図1から図5により説明する。
図1は本発明の実施例による切断機の開放状態を示す要部斜視図、図2は切断機を閉鎖状態としたときのドラム容器の軸線方向に沿う要部断面図、図3は図1に示す切断機を閉状態としたときの軸線に直交する方向の断面図、図4はファイバードラムの斜視図、図5(a)は輪切り部材の分断斜視図、(b)は瓦状体の図である。
本実施例による切断機100は、内側ロール14を有する内周側支持部10と外側ロール26を有する外周側支持部20とが、開閉駆動部21によって開閉可される構成となっている。
ここで、本実施例におけるドラム容器としてのファイバードラム30は、図4に示すように、たとえば複数層のシート状原紙を積層した筒状の胴本体31の両端部に、円板状の底板32および天板33が取り付けられて構成されている。
ファイバードラム30は、底板32または天板33のいずれか(ここでは天板33)が胴本体31から取り外されて有底筒状とされてから、切断機100に取り付けられるものである。ファイバードラム30は、例えば直径400mm〜700mm、高さ700mm〜1000mm、肉厚2mm〜5mm程度のものとする。
図1に示すように、切断機100には、支持架台11が基部に片梁状に設けられている。この支持架台11には、図2および図3に示すように、軸線Oを中心として回転する駆動軸13と、この駆動軸13の軸線方向に延びる内側ロール14,14と、駆動軸13に所定間隔で固定された複数の駆動ギア(内側回転部材)15とが備えられ、内周側支持部10を構成している。
駆動軸13は、軸受12,12を介して支持架台11に取り付けられている。軸受12は、支持部12aが支持架台11に固定されており、ベアリング等の軸受部12bが駆動軸13を回転可能に支持している。
駆動軸13の一端には図示しないモータ等の駆動装置が接続されており、この駆動装置によって任意の速度で回転駆動される。また、駆動軸13の他端には、ファイバードラム30の底板32が当接されるストッパー13aが取り付けられている。
駆動ギア15は、駆動軸13に一体に固定されて同心回転する。この駆動ギア15は、駆動軸13の軸線O方向に間隔をおいて複数(本実施例では8個)取り付けられている。駆動ギア15の外周面は、ファイバードラム30の胴本体31に食い込んで回転を伝達する歯車形状を有している。
複数の駆動ギア15、…のうち、後述する切断刃支持ギヤ24に対向して配置された一部の(図では1つおきに配設されている)駆動ギヤ15には、刃受け部材16が固定されている。刃受け部材16は、駆動ギア15との間に隙間(刃受け部17)を形成する略円板状の部材である。この刃受け部17には、ファイバードラム30の切断時に切断刃23が導入され、切断時の弾性変形を制限する。
内側ロール14は軸線Oに沿って駆動軸13と平行に延びて胴本体31の内周面に当接支持する長尺の部材であり、その両端部から突出する回転軸14bがアーム14a、14aに回転可能に支持されている。アーム14aは、その一端で内側ロール14を支持するとともに、他端が支持架台11に対して位置調整可能に固定されている。そのため、アーム14aの他端にはU字溝が形成され、支持架台11に装着したボルトBに対してU字溝の嵌合位置を適宜の深さ位置に調整した状態でナット等によって固定することで、胴本体31の内周面に対する内側ロール14の取付け位置が設定される。
図3に示すように、内側ロール14は駆動軸13及び駆動ギヤ15の周方向両側に一対(図では各1本)配設されており、胴本体31の中心軸線を中心とする一対の内側ロール14,14の挟角は180°未満、例えば90°とする。そして、一対の内側ロール14、14は、内側支持部10に被せられた胴本体31内に配設され、複数の駆動ギア15…と共に胴本体31の内周面に周方向に沿って当接させられる。
内側ロール14に対向する外側ロール26は、開閉駆動部21によって開閉されるカバー状のフレーム22に設けられている。
フレーム22は、駆動軸13の軸線Oと平行な軸線oを中心として回転される。このフレーム22には、切断刃23が固定された切断刃支持ギア(切断刃支持部材)24と、従動ギア部(従動回転部材)25Aとが軸線Oと平行な同軸状に所定間隔で分離して設けられている。本実施例では、切断刃23及び切断刃支持ギヤ24と従動ギヤ部25Aとが交互に各4枚配列されている。
各切断刃23および切断刃支持ギア24はそれぞれ回転軸23bに一体に連結されて回転可能に支持されている。各回転軸23bはフレーム22内面に連結された軸受支持ブロック23aで支持されていて、それぞれの切断刃23及び切断刃支持ギヤ24は駆動軸13と平行な同一回転軸を有している。切断刃支持ギア24の外周面は、駆動ギヤ15と同様に、胴本体31に食い込んでズレを防止しつつ回転を伝達する歯車形状を有している。
そして、各切断刃支持ギア24は駆動ギヤ15に対向する位置に配設されており、胴本体31の切断時に胴本体31を切断刃支持ギヤ24と駆動ギヤ15で互いに挟んで噛み込んでいる。
切断刃23は、開閉駆動部21の閉動作により胴本体31を剪断する鋸刃等の歯先を円板外周縁に形成しており、胴本体31の肉厚、直径に応じて直径は約80mm〜120mm程度、厚みは1mm〜5mm程度としている。切断刃23の材質としては、SKH,SKD等の合金工具鋼、高速度鋼材が好適である。
また、複数対の従動ギヤ部25Aは軸受支持ブロック25aを介してフレーム22に取り付けられている。各従動ギア部25Aは、図3に示すように軸受支持ブロック25aにそれぞれ2つの従動ギア25、25が互いに離間して取り付けられていて、各従動ギヤ25は回転軸25bを中心にそれぞれ回転可能とされている。各従動ギア部25Aはそれぞれ駆動ギア15に対向する位置に配設され、しかも各従動ギア25、25は胴本体31を挟んで駆動ギヤ15に対向すると共に胴本体31の周方向両側に位置する。
そして、図3に示す駆動軸13の軸直交断面において、一対の従動ギア25、25間に切断刃23が位置することになる。これによって切断刃23で胴本体31を切断する際に切断領域の両側を(軸線O方向にずれた位置で)従動ギア25,25と駆動ギヤ15とで3点支持することになるため、少なくとも切断領域では切断による胴本体31のズレを抑制できる。
各従動ギア25の外周面にも、駆動ギア15や切断刃支持ギア24等と同様に、ファイバードラム30の胴本体31に食い込んで回転を伝達する歯車形状を有している。
また、フレーム22には切断刃23及び切断刃支持ギヤ24と従動ギヤ部25Aの両側に例えば各2本の外側ロール26が一対設けられている。各外側ロール26は軸線Oに沿って延びており、胴本体31の外周面を押圧することになる。しかも、図3に示すように胴本体31を挟んで内側に内側ロール14が位置し、外側に2本の外側ロール26,26が位置して対向している。特に各2本の外側ロール26,26は胴本体31を挟んで内側ロール14の位置に対して周方向両側に分かれて配置されていて胴本体31を3点支持することで内外から押圧して、切断時における胴本体31の蛇行を防止している。これらの部材およびフレーム22は、外周側支持部20を構成している。
各外側ロール26は、内側ロール14と同様にアーム26aを介してフレーム22に取り付けられている。外側ロール26は、軸線Oに沿って延び、胴本体31を外周側から押圧する長尺の部材である。そして外側ロール26は、アーム26aに回転可能に保持された回転軸26bを中心として回転可能となっている。
なお、アーム26aは、その一端で外側ロール26を支持するとともに、他端がフレーム22に対して位置調整可能なように固定されている。アーム26aの位置調整は、例えば図3に示すように、ボルトBでフレーム22に固定する位置をアーム26aに形成したU字溝で適宜設定することより行われる。
開閉駆動部21には、フレーム22の一端が枢軸21a(軸線o)を介して支持されている。枢軸21aは、駆動軸13の軸線Oと平行に備えられており、手動で回転させることができる。つまり、開閉駆動部21の枢軸21aを回転させることにより、フレーム22すなわち外周側支持部20を回転させ、内周側支持部10に対して外周側支持部20を開閉させることができる。
また、図2に示すように8枚の駆動ギヤ15は駆動軸13の長手方向中央における垂線に対して線対称に配設されている。そのため、左右で一部の駆動ギヤ15に取り付けられた刃受け部材17は上記垂線に対して線対称な配置となっている。これと同様に、切断刃23を固着した切断刃支持ギヤ24と従動ギヤ部25Aはそれぞれ4枚づつ交互に配列されているが、これらも上記垂線に対して線対称に配列されている。図2に示す例では、各二対の切断刃23及び切断刃支持ギヤ24は互いに切断刃23を外側に向けて線対称を構成している。
本実施例によるドラム容器の切断機100は上述の構成を有しており、次にこの切断機100によるファイバードラム30の胴本体31の切断方法について説明する。
ファイバードラム30の胴本体31を複数のリング状に切断するに際し、天板33を外す。そして、開閉駆動部21を駆動してフレーム22を開放し、内周側支持部10と外周側支持部20との間を開状態とする。この状態で、内周側支持部10の支持架台11、内側ロール14,14および駆動ギア15,…が胴本体31の内部に収まるように、ファイバードラム30をその開口側から支持架台11に被せて装填し、胴本体31の内周面を内側ロール14,14および駆動ギア15,…上に載置する。このとき、ファイバードラム30の底板32の内面に、駆動軸13のストッパー13aを当接させることにより、ファイバードラム30の位置を安定させることができる。
次に、開閉駆動部21を駆動してフレーム22を閉鎖させ、内周側支持部10と外周側支持部20との間を閉状態として、内周側支持部10と外周側支持部20との間に胴本体31を挟持させるとともに、切断刃23の一部を胴本体31に対して押圧して剪断させ噛み込ませる。この状態において、内側ロール14とそれに対向する外側ロール26,26とは、胴本体31を挟んで胴本体31を押圧し、胴本体31を支持する。また、各駆動ギア15とこれにそれぞれ対向する切断刃支持ギヤ24と各従動ギア部25Aとは、胴本体31を挟んでそれぞれ胴本体31に噛み込み、胴本体31を支持する。
そして、胴本体31を貫通した切断刃23は、内周側支持部10の刃受け部材16と駆動ギア15との間に形成された刃受け部17に導入される。この刃受け部17により、切断刃23が胴本体31を切断する際に変形しても、その変形は抑制されるので、切断刃23の過度な弾性変形が防止され、切断刃23が破損されることは回避される。
そして、駆動装置により駆動軸13を回転させる。駆動軸13が回転すると、一体に固定された各駆動ギア15が胴本体31に噛み込んだ状態で回転し、胴本体31が回転する。胴本体31の回転により、胴本体31の外周面に噛み込んでいる各従動ギア25、25および切断刃支持ギア24が回転を伝達され従動回転する。しかも、切断刃支持ギヤ24に支持された切断刃23は、従動回転する胴本体31に対して回転軸23b回りに転動(自転)しながら切り込んで胴本体31を周方向に切断する。
このようにして胴本体31が1回転すると、各切断刃23によって胴本体31はリング状に分断される。本実施例では、切断刃23は4枚配設されているために、胴本体31の1回転によって5分割され、5つのリング状の輪切り片50に分断される。
特に本実施例では、各駆動ギヤ15と切断刃支持部24とで胴本体31を挟持し,更に駆動ギヤ15と従動ギア25,25とで胴本体31を3点支持で挟持した状態で(軸方向にずれているが周方向で見て)従動ギヤ部25Aの一対の従動ギア25、25間の切断刃23で切断でき、更にその周方向両側で内側ロール14と外側ロール26によって胴本体を挟持するため、切断時に胴本体31が応力でズレたりせず、胴本体31の蛇行も抑制できる。
したがって、1回転による切断作業を通じて、胴本体31は軸線O方向各部においてズレや蛇行を生じることなく軸線O回りに回転して分断される。そのため、切断の始端と終端とのずれは例えば1mm程度に抑えられるので、この部分は手でちぎるなどすれば簡単に分離することができる。
その後、図5(a)に示すように、各リング状の輪切り片50をさらに切断して例えば4分割することで瓦状体50aに細分化できる。この瓦状体50aを図5(b)に示すように積み重ねて保管、搬送すれば、占有スペースが小さいので効率よく処理できる。
上述のように本実施例によれば、ファイバードラム30の胴本体31を切断刃23によって切断の始端と終端が一致するように切断し、切断時のズレや蛇行を抑制できて、胴本体31を確実にリング状に輪切り切断できる。そして得られた輪切り片50を細分化して瓦状体50aとすることで効率良く搬送、廃棄等の処理が行える。
また、切断刃23は胴本体31内に噛み込んだ状態から切断を開始するので、胴本体31の内部に付着した有害な粉体等が飛散するのを防止できる。
なお、上述の実施例では切断刃23を胴本体31の外側に配設したが内側に設けても良い。同様に内側ロール14を複数配列して外側ロール26を1つ配列して胴本体31を挟持してもよい。また、駆動ギヤ15を周方向に複数配列して従動ギヤ25を1つ対向して配設してもよい。
また、駆動ギヤ15に代えてロール体を設け、その表面に摩擦部材としてローレット仕上げ面、セレーション歯、ゴム、硬質ウレタン等の弾性材、やすり等の摩擦シートを採用してもよい。
本実施例による切断機の開放状態を示す要部斜視図である。 切断機を閉状態としたときの軸線方向に沿う要部断面図である。 図2に示す切断機の軸線に交差する方向の断面図である。 ファイバードラムを示す斜視図である。 (a)は切断された輪切り片を示す斜視図、(b)は輪切り片をさらに分断した瓦状体を重ねた状態示す図である。
符号の説明
10 内周側支持部
11 支持架台
12 軸受
12a 支持部
12b 軸受部
13 駆動軸
13a ストッパー
14 内側ロール
14a アーム
14b 回転軸
15 駆動ギア(内側回転部材)
16 刃受け部材
17 刃受け部
20 外周側支持部
21 開閉駆動部
21a 枢軸
22 フレーム
23 切断刃
23a 軸受支持ブロック
23b 回転軸
24 切断刃支持ギア(切断刃支持部材)
25 従動ギア(外側回転部材)
25a 軸受支持ブロック
25b 回転軸
26 外側ロール
26a アーム
26b 回転軸
30 ファイバードラム(ドラム容器)
31 胴本体
32 底板
33 天板
100 切断機
101 ロール状支持部
102 回転伝達支持部
103 切断部
O,o 軸線

Claims (6)

  1. ドラム容器の筒状をなす胴本体を周方向に切断する切断機であって、
    上記胴本体に噛み込んで切断する切断刃と、
    上記胴本体の内側に配設された内側回転部材と、
    上記胴本体の外側に位置していて上記内側回転部材との間で胴本体を挟む外側回転部材とを備えていて、
    上記内側回転部材と外側回転部材の一方の回転部材は他方の回転部材の両側に複数配設されているとともに該一方の回転部材の間に上記切断刃が位置してなり、上記胴本体を切断刃に対して相対回転させながら切断するようにしたドラム容器の切断機。
  2. ドラム容器の筒状をなす胴本体を周方向に切断する切断機であって、
    上記胴本体に噛み込んで切断する切断刃と、
    上記胴本体の内周面に当接していて該胴本体の周方向に沿って前記切断刃の両側に配設された内側ロールと、
    上記胴本体の外周面に当接していて該胴本体の周方向に沿って前記切断刃の両側に配設された外側ロールとを備えていて、
    前記内側ロールと外側ロールで挟持した上記胴本体を切断刃に対して相対回転させながら切断するようにしたドラム容器の切断機。
  3. 上記胴本体の内周面に当接していて該胴本体の周方向に沿って前記内側回転部材の両側に配設された内側ロールと、
    上記胴本体の外周面に当接していて該胴本体の周方向に沿って前記外側回転部材の両側に配設された外側ロールとを備えていて、
    前記内側ロールと外側ロールとで上記胴本体を挟持するようにした請求項1に記載のドラム容器の切断機。
  4. 上記内側ロールと外側ロールは、その一方のロールに対して他方のロールを上記胴本体の周方向両側に複数設けることで胴本体を挟持するようにした請求項2または3に記載のドラム容器の切断機。
  5. 上記内側回転部材と外側回転部材の外周面には摩擦部材が設けられ、一方の回転部材の駆動回転によって胴本体と他方の回転部材を摩擦部材を介して従動回転させるようにした請求項1から4のいずれかに記載のドラム容器の切断機。
  6. 上記外側回転部材と外側ロールと切断刃は開閉可能なフレームに取り付けられており、上記内側回転部材と内側ロールにドラム容器の胴本体を被せた状態で上記フレームを閉じることで、上記切断刃は胴本体に噛み込んだ状態になり、上記外側回転部材と外側ロールは内側回転部材と内側ロールに胴本体を介してそれぞれ押圧するようにした請求項3乃至5のいずれかに記載のドラム容器の切断機。
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