JP2005160540A - 遊技機 - Google Patents

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敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
Shogo Tatsumi
正吾 巽
Toshiaki Kato
利明 加藤
Yoshiomi Ibarada
悦臣 茨田
Hiroo Nakayama
博夫 中山
Tatsuya Unno
達也 海野
Shigemitsu Ando
繁光 安藤
Norifumi Tomita
憲史 冨田
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Abstract

【課題】遊技者や遊技店員が確率変動状態の把握を容易とし、確変状態での大当りの到来を確実化するとともに確変状態における持ち球の減少を確実に防止し、大当りの当否を決定する図柄の変動とそれ以外の表示情報とを見やすくする。
【解決手段】 第1表示装置32と、第2表示装置42と、を遊技領域22aに分離して設けてあり、第2表示装置42の表示領域は第1表示装置32の表示領域よりも遊技領域22aにおける占有面積が小さく設定され、第1表示装置32の表示領域に通常確率期間中において特別図柄を変動停止表示させ、第2表示装置42の表示領域に確率変動期間及び/又は時間短縮期間において特別図柄を変動停止表示させる。
【選択図】 図3


Description

本発明は、遊技状態用の表示領域を遊技領域に2以上設ける遊技機に関する。
従来のパチンコ遊技機は、1つの表示装置にて遊技状態に応じて背景の色を変化させるなどして、その遊技状態を遊技者あるいは店員に報知している。
また、特許文献1は1つの表示装置にて表示領域を2つ分割して各々表示を行い、それぞれの表示領域にて大当り確率が異なる抽選の抽選結果を図柄の変動にて報知させるものもある。
従来の遊技機の遊技状態の1つに確率変動状態が存在するが、この確変状態とは、通常状態より大当り確率が高くなった状態のことである。最近の遊技機では、ただ単に大当り確率を高くするだけでなく、普通電動役物の開放時間が通常状態より長くなったり、特別図柄及び普通図柄の変動時間も短くしている。その結果、確率変動状態のときは、持ち球を極力減らさずに、短い時間で大当りさせることが可能になっている。また、多くのパチンコ遊技機は、この確率変動状態の終了起因として、前記特定の大当り図柄以外の図柄で大当りするか、特別図柄を所定回数(例えば10000回)変動させたことにより終了させる構成であるので、遊技者は確率変動状態になったら最低でもあと1回は大当りが得られると認識している。
また、特許文献2のように遊技盤面上に各々独立して遊技可能な遊技装置を複数設け、該複数の遊技装置より遊技者が好きな遊技装置で遊技できるようにしたものがある。
特開2001−259179号公報 特開2003−260248号公報
しかしながら、従来のパチンコ遊技機のように、現在の状態を背景の色を異ならすことによって報知する構成では、熟練したパチンコユーザーなら、一目で現在がどのような遊技状態であるのか直ちに理解もするが、初心者であると背景の色では分かり辛いので、例えばせっかく確変状態になっても、その台での遊技を止め、異なる台で遊技を始めたり、遊技を止めて家に帰ってしまう可能性もある。また、パチンコ店には複数種類のパチンコ遊技機が多数あるので、店員も全ての台の通常確率状態及び確率変動状態の表示内容を記憶することは難しい。仮に記憶していたとしても、勘違いする可能性が高い。店員が容易に、その台の状態が理解できないと故障や不正の早期発見が出来なくなったり、スムーズなサービス提供が出来なくなる。
ところで、確変状態は持ち球を極力減らさずに遊技できるといわれているが、実際は、遊技領域に配置された多数の釘、発射装置の構成、遊技球の形状など、様々な要因から、確変状態でも一時的に遊技球が始動口に入賞せず、持ち球が減少することがしばしばあるのが実情である。
また、いくら大当り確率を高くした確率変動状態であっても、中々、大当りしない時もある。このような時、遊技者は、「確変中であるのに当らないのではないか」と苛立つことが多い。また、大当りしない期間が長くなることで、上記に記載したような球減りが発生する可能性が高くなる。
更に、遊技者が遊技球を発射していない期間や図柄が変動していない期間に表示装置にて、デモ画面、リーチ解説、遊技説明、コマーシャル(以下、CMと略す)、テレビジョン(以下、TVと略す)などを見せる発明がなされているが、遊技者が遊技していないときに表示される構成であるので、遊技者が見る機会は少なく、効果が小さい。逆に、図柄が変動中に同じ表示装置の一部を利用して、上記のような情報を表示する構成にした場合、図柄の変動と上記の情報が1つの画面上で表示されるので、双方の表示とも見難くなってしまい、遊技者に悪影響を与えるおそれがある。
本発明は、上記点に鑑み、遊技者や遊技店員が確率変動状態の把握を容易とし、確変状態での大当りの到来を確実化するとともに確変状態における持ち球の減少を確実に防止し、更に、大当りの当否を決定する図柄の変動とそれ以外の表示情報とを見やすくすることを解決課題とするものである。
前記課題を解決するため請求項1に記載の遊技機は、遊技領域内に設けられた始動手段に遊技球が検出されることに起因して抽出される抽出値により、特別遊技を実行するか否かを抽選する特別遊技成立判定手段と、前記特別遊技成立判定手段によって特別遊技を実行するか否かを特別図柄の変動停止によって遊技者に報知する図柄表示手段と、を備える遊技機において、前記特別遊技を抽選する確率が通常確率である通常確率期間と、確率変動条件が成立する場合に前記特別遊技を抽選する確率を前記通常確率よりも高確率とする確率変動期間とを設定する確率変動制御手段、及び/又は、前記特別図柄の変動開始から停止までの変動停止期間を時間短縮条件が成立する場合に短縮する時間短縮期間を制御する特別図柄時間短縮制御手段を備え、前記特別図柄を表示する第1表示装置と、前記特別図柄を表示する第2表示装置と、を前記遊技領域に分離して設け、前記第2表示装置の表示領域は前記第1表示装置の表示領域よりも前記遊技領域における占有面積が小さく設定され、前記第1表示装置の表示領域に前記通常確率期間中において特別図柄を変動停止表示させ、前記第2表示装置の表示領域に前記確率変動期間及び/又は時間短縮期間において特別図柄を変動停止表示させる特別図柄表示制御手段を備えることを特徴とする遊技機である。
ここで、「始動手段」の具体例としては始動口(入賞口、入球口、普通電動役物等)又は始動ゲート等が挙げられ、始動口への遊技球の入球又は始動ゲートへの遊技球の通過が起因となって図柄が変動停止する。
また、「特別遊技を実行するか否かを決定する条件成立判定手段」は、例えば、遊技盤面上に発射された遊技球が特定の入球口に入球又は特定の通過口を通過するタイミングに起因して抽出される乱数値に従って遊技者に有利なゲーム内容とするか否かを決定するものである。
ここでいう「特別遊技」は、特定の入球口に入球又は特定の通過口を通過するタイミングに起因して抽出される乱数の値により直接的に遊技者に有利な状態とすることは当然に含まれる他、特定の入球口に入球又は特定の通過口を通過するタイミングに起因して抽出される乱数の値により所定の入賞口(入球口)を開放し、この開放した特定入賞口内の特定領域を遊技球が通過すると遊技者に有利な状態とする所謂第3種遊技機(権利物)、アレンジボール遊技機、その他、パチンコ機ないし第3種パチンコ機を適宜組み合わせて複合化された遊技機等、遊技機が有する間接的に遊技者に有利な状態とするゲーム内容も含む。尚、入球に伴い賞球としての遊技球を払い出す構成としても良いし(この場合、「入賞口」と呼ばれることが多い)、払い出さない構成としても良い。
特別遊技を報知するときにその旨を報知する特別遊技報知図柄は、例えば、遊技者に有利なゲーム内容とするか否かを決定する毎に画面上の図柄を変動表示した後、遊技者に有利なゲーム内容であるか否かを示す特別遊技報知図柄で停止表示するよう制御するものであれば良く、遊技者に有利なゲーム内容であることを示す図柄は、例えば「777」のように3桁同一の記号を表示する図柄、格闘技で主役(主人公)が優勝する図柄、レースで主役が一番になる図柄や、球技で主役が優勝する図柄又はゴールする図柄や、冒険物語で主役が宝物を発見する図柄や、主役又は主役に関係する人々が利益を受ける等してハッピーな状態を示す図柄が考えられる。
また、特別遊技をしないときにその旨を報知する非特別遊技報知図柄としては、例えば「769」のように3桁非同一の記号を表示する図柄、主人公が不幸な状態を示す図柄等が含まれる。「報知図柄表示手段」は、CRT及び液晶表示体の画面は言うに及ばず、ドットマトリクス表示体及び7セグメントLED等の前記図柄を表示させることができる装置の表示部を含む。
「図柄」とは、画面上に表示されるものであって、特別図柄、普通図柄、背景、キャラクターの個々を要素とするものでも良いし、それらの組合せでも良い。例えば、数字、文字、人物や動物等を示した図柄及び特定形状の特定色等も含む。図柄の形状が変化しなくとも良いし、変化させるものでも良い。例えば、同一でも拡大縮小いずれでも良い。
「確率変動」は、特別図柄の特定図柄の停止表示確率の上昇のみならず、上述した各種図柄の停止表示確率の上昇は勿論のこと、複数種の図柄の停止表示確率の上昇でもよい。例えば、特別図柄と合わせて普通図柄をもその停止表示確率を上昇させるようにしてもよい。同様に、「特別図柄の変動時間を短縮する」においても、上述の各種図柄の変動時間を時間短縮させる(例えば、特別図柄と合わせて普通図柄をも変動時間短縮させる)ようにしてもよい。
確率変動状態では、次の大当りがほぼ約束されている(全ての機械が約束されているわけではないが)ので、遊技者は、大当りになると思って遊技するというよりは、確変図柄で大当りになると思って遊技している。つまり、確率変動状態では大当りする図柄のみ分かればよい。また、一般的に、通常確率状態に比べて確率変動状態は期間が少ない。上記のことより、確率変動状態用の第2表示装置は小さいものを使用することができる。
また、前記確変状態を示す確率変動期間と、図柄の変動時間を短縮する時間短縮期間とを組み合わせてもよい。例えば、両期間が重複するように組み合わせる場合や、両期間が重複しないように組み合わせる場合等が具体例として挙げられ、さらに、両期間が重複しないように組み合わせる場合においては、両期間が連続して組み合わせる場合や、両期間の間に他の期間が介在するように組み合わせる場合等が具体例として挙げられる。また、確率変動期間の回数および時間短縮期間の回数を同じとし、確率変動期間と時間短縮期間の組合せ順を異にするように設定しててもよい。確率変動期間の回数および時間短縮期間の回数を異にするように設定しても好適である。また、特別遊技を示す大当り図柄の種類によって、確率変動期間と、時間短縮期間とを分けてもよい。例えば、奇数図柄で大当りする場合、特別遊技終了後、確率変動期間に入り、偶数図柄で大当りする場合、特別遊技終了後、時間短縮期間に入ってもよい。
通常確率状態、確率変動状態の他に時間短縮状態が存在し、時間短縮状態時の図柄変動に関しては、確変状態用の始動口および表示装置にて兼用する構成にしてもよいし、時間短縮状態用の表示装置及び始動口を別途に設けてもよい。
本実施形態では通常確率状態時における確変状態用の表示装置においても情報表示を行なうような構成にする。つまり、図柄変動しない表示装置にて情報表示を行なう構成にする。確率変動期間中は第1表示装置で遊技情報を表示するが、それに限定するわけではなく、通常確率期間中において確率変動用の第2表示装置で情報表示をしてもよい。特別図柄の変動表示をしていない表示装置で何らかの情報を表示することができる。
本実施形態では、大入賞口は1つにしたが(状態や表示装置には関係なく大当りした場合には同じ大入賞口が開放する)、表示装置や始動口と同様に状態専用の大入賞口を設けてもよい。その場合、対応する始動口の下に大入賞口を配置するのが最適である。(図3参照のこと)
各々の第1始動口(通常確率状態用始動口)、第2始動口(確変状態用始動口)に保留記憶装置を設ける構成にしてもよい。通常確率状態用の第1始動口の最大保留可能数を所定個数(例えば4個)、確変状態用の第2始動口の最大保留可能数を所定個数(例えば、4個)とする。各々の最大保留可能数を同数にしてもよいし異ならせてもよいし、片側の始動口のみ保留する構成にしてもよい。通常確率状態において、通常確率状態用の第1始動口に遊技球が入賞した場合は、通常確率状態用の第1表示装置にて図柄変動が行われることが好ましい。また、通常確率状態用の第1表示装置にて図柄変動が行われていた場合には、最大保留数を限度に保留記憶されることが好ましい。
通常確率状態時において、確変状態用の第2始動口に遊技球が入賞した場合は、確変状態用の第2表示装置では図柄変動が行われず最大保留数を限度に保留記憶されることが好ましい。
確率変動状態においては、上記の逆で、通常確率状態用の始動口に遊技球が入賞した場合は、図柄変動はせず保留記憶のみ行われ、確変状態用の第2始動口に遊技球が入賞した場合は、確率変動状態用の第2表示装置にて図柄変動が行われていなければ、図柄変動を行い、図柄変動が行われている場合は保留記憶されることが好ましい。
第2始動口の保留記憶が最大値まで記憶されている状態において、さらに第2始動口に遊技球が入賞した場合、入賞装置例えば大入賞口が所定時間(例えば、5秒間)開放する構成にすることが好ましく、保留が最大値まで記憶されている状態においての新たな始動口への遊技球の入賞が価値の低いものにならない。また、確率変動状態用の保留記憶がリセットされる構成が好ましく、遊技者と遊技店とで互いにバランスがとれた遊技機が可能になる。さらに、上記した通常確率状態時において、確変状態用の保留が無駄になるという問題が発生し難くなる。確率変動状態用の保留が溜まった状態から遊技を始めるといったことも少なくなる。
第1始動口の下に大入賞口を設けることが好ましいが、第2始動口の下で且つ第1表示装置の上に第2の大入賞口を設けてもよい。
画面選択手段(ボタン等)を設け、確率変動期間中に画面選択をするとき、たとえば、デモ演出、遊技履歴、リーチ解説、遊技店情報、CM、TVを選択できるようにすることが好ましい。
また、第2表示装置の前面を遊技球が通る構成が好ましい。例えば、第2表示装置は遊技盤面に埋没し遊技盤の表面から突出していない構成が好ましいが、多少、突出していても遊技球がその前を通る構成なら問題はない。第1表示装置も同様に遊技球が前面を通る構成でもよい。
さらに第2表示装置は、第1表示装置に対して、10%〜50%程度の面積が好ましい。また、遊技領域を水平方向に等間隔で4分割した場合、第2表示装置は最上側の1/4の領域にあり、第1表示装置は、最上側の1/4と最下側の1/4を除いた、中央の2/4の領域にあることが好ましい。
請求項2に記載の発明は、前記第1表示装置にて、通常確率期間において抽選された特別遊技の内容及び確率変動期間に抽選された特別遊技の内容及び/又は時間短縮期間に抽選された特別遊技の内容を表示することを特徴とする請求項1の遊技機である。通常確率状態で大当りした場合はもちろんのこと確率変動状態で大当りした場合も同様に、特別遊技に関する情報を画面の大きな通常確率状態用の第1表示装置で表示する構成にすることが好ましい。
請求項3に記載の発明は、
前記第1表示装置の下に該第1表示装置に対応する第1始動口を設けるとともに、前記第2表示装置の下に該第2表示装置に対応する第2始動口を設けた構成とし、
前記第2表示装置及び第2始動口より下方に前記第1表示装置及び第1始動口を設けることを特徴とする請求項1又は2の遊技機である。
なお、通常確率期間中において、第2始動口に保留記憶が満杯となる場合、特定の入賞口(例えば大入賞口等)を開放し、遊技者に有利とすることもある。その代わりに遊技者に有利になり過ぎないように、溜まっている保留記憶表示を消去することもある。そうすることで遊技者と店との互いにバランスの取れた遊技ができる。さらにこの構成にすることで、保留記憶が残ったままになってしまうということが極力回避できる。
請求項4に記載の発明は、少なくとも第2始動口に普通電動役物が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかの遊技機である。また、普通図柄表示部を2つにして、通常確率状態用の第2始動口にも普通電動役物を設けてもよい。
請求項5に記載の発明は、前記確率変動期間中において、第1表示装置に前記特別図柄以外の情報を表示可能である請求項1乃至4いずれかの遊技機である。
請求項6に記載の発明において、前記第2表示装置の前面側を遊技球が通過できるように前記第2表示装置が遊技盤に配置されることを特徴とする請求項1乃至5いずれかの遊技機である。
請求項1の発明によれば、表示装置が2つあり、通常確率状態又確率変動状態に応じて図柄が変動する表示領域(表示装置)が変化し、また、上記2つの表示装置の大きさは異なっており、通常確率状態にて図柄変動が表示される表示装置は大きく、確率変動状態では図柄変動が表示される表示装置は小さい構成である。従って、通常確率状態か確率変動状態かに応じて図柄が変動する領域が変化することで、遊技者と店員にとって、現在、遊技機が確率変動状態であるのか否か明確に分かるようになる。また、狭い遊技領域に2つの表示装置を設けることが容易であるし、パチンコ独特の球の動きが要求される遊技盤面の設計も容易になる。
特許文献1、2として記載した発明は、1つの遊技状態につき複数種類の大当りになるための手段がある構成であるが、本発明は1つの遊技状態につき1つの大当りになるための手段しかない構成である。確かに特許文献1、2に記載した発明を用いれば興趣に富んだ遊技機が可能になるが、同時に大当りが発生する可能性もあり、実際にパチンコ機を製造する上で様々な問題が発生する。また、あまりにも遊技者に有利な機械になってしまうおそれがある。
請求項2記載の発明によれば、前記第1表示装置にて、通常確率期間において抽選された特別遊技の内容及び/又は確率変動期間に抽選された特別遊技の内容を表示するので、大きな画面の第1表示装置にて遊技者に特別遊技の案内をすることができる。特別遊技に関する情報(大当りした図柄、ラウンド数、大入賞口に入賞した数、V入賞の有無など)は、遊技者にとっては大事な情報であるが、画面の小さい確変状態用の第2表示装置でこれらの情報を表示しないので、遊技に大事な情報を遊技者に判りやすく伝えることができる
請求項3記載の発明によれば、前記第2表示装置及び第2始動口を遊技領域の上方に設け、第1表示装置及び第1始動口を遊技領域の下方に設けるので、遊技者に、どの始動口がどの表示装置に対応しているか明確になるうえ、確率変動状態用の第2始動口が遊技領域の上方に設けられているので、遊技者が始動口を狙いやすいし、遊技球が遊技釘等に当たって散らばる可能性が少なくなり始動口に入りやすくなっている。その結果、確率変動状態時における持ち球の減少を極力防止できる。
請求項4記載の発明によれば、少なくとも確率変動状態用の第2始動口に普通電動役物が設けられているので、持ち球の減少を防止できる。また、通常変動状態用の第1始動口に普通電動役物が設けると、さらに確変状態時における球減りを防止できる。
請求項5記載の発明によれば、前記確率変動期間中において、第1表示装置に前記特別図柄以外の情報を表示可能であるので、特別遊技以外の情報を遊技者へ案内することが容易になる。確率変動状態において図柄変動表示は確率変動状態用の第2表示装置で行なうが、確率変動状態において画面の大きな通常確率状態用の第1表示装置を活用し、遊技履歴、リーチ解説、デモ演出、CM、TVなどを表示することができる。確率変動時にあまり当たらないと遊技者は苛立つが、情報表示により時間稼ぎができる。また、遊技者が操作可能な操作部を設け、上記情報の中より選択し好きな情報表示が選べる構成にすることができる。
請求項6記載の発明によれば、前記第1表示装置及び/又は第2表示装置の前面側を遊技球が通過できるように前記第1表示装置及び/又は第2表示装置が遊技盤に配置されるので、遊技球の流下領域が拡大し、趣向性が高まるとともに、遊技球が釘に当って散らばる可能性も減るうえ、遊技者が第2始動口を狙って遊技球を発射できるようになる。確率変動状態時においての持ち球が減ることを防止できる。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠12とからなり、外枠11の左隣に公知のプリペイドカードユニット13が設けられている。前面枠12は、左端上下のヒンジ14により外枠11に対し回動可能に取り付けられている。
前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿15に貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18が設けられている。プリペイドカードユニット13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出釦16を押下すると遊技球の貸出しが実行され上皿15の払い出し口より遊技球が排出される。
前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠20には板ガラス21が二重にはめ込まれている。板ガラス21の奥には遊技盤22が収納されている。
上皿15の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハンドル24が取り付けられている。この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リングが擁され、時計方向に回動すれば遊技球を遊技盤22上に発射することができる。上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿15が遊技球で満杯状態になれば下皿23に遊技球を誘導するよう構成されている。さらに上皿に確変期間中に表示される情報を選択する押しボタンスイッチ25が設けてある。
図2はパチンコ機10の裏面図である。図示するように、前述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納されている。この機構盤26には、上方から、球タンク27、誘導樋28及び払出し装置29が設けられている。この構成により、遊技盤22上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定個数の遊技球を払出し装置29により前述した上皿15に排出することができる。
また、機構盤26には払出制御装置31が、遊技盤22には第1特別図柄表示装置32(以下、単に第2表示装置という)及び主制御装置30が、前面枠12には発射制御装置33が、第1表示装置32の左側に外部接続端子基板68が、各々取り付けられている。尚、機構盤26を中心とした遊技球の払い出し等に関する構造は従来の構成と同様なのでその詳細な説明は割愛する。
次に図3を用いて遊技盤22について説明する。この遊技盤22には、その中央部に通常確率期間中において特別図柄を変動停止表示させる第1表示装置32を備え、この装置32は、LCDパネルユニット(以下、「LCD」という。)32aとケース32bとを備えている。第1表示装置32の下部に始動口としての普通入球口としての始動口36、ケース32bに普通図柄表示装置37、普通図柄表示装置37に表示される図柄の変動開始に用いられるLCD32aの左右に設けた普通図柄作動ゲート38及び39を備えている。始動口36下部の大入賞口40、盤面最下部のアウト口41、その他の各種入賞口、風車、電飾装置及び遊技釘等が備えられている。
さらに、第1表示装置32の上部に、確率変動期間(以下、確変期間という)中において特別図柄を変動停止表示させる第2特別図柄表示装置42(以下、第2表示装置42と略す)を備えている。この第2表示装置42は、LCD42aとケース42bとを備えている。第2表示装置42の下部で且つ第1表示装置32の上部に始動口としての普通電動役物46を備えている。この普通電動役物に開閉する羽根が取り付けられ、普通図柄作動ゲート38及び39を遊技球が通過したことによって変動表示される普通図柄表示装置37に変動表示される普通図柄の停止図柄が当り図柄であれば、羽根が所定時間、又は所定個数の入賞まで開放するようになっている。
第1表示装置32と、第2表示装置42と、を遊技領域22aに分離して設けてあり、第2表示装置42の表示領域は第1表示装置32の表示領域よりも遊技領域22aにおける占有面積が小さく設定され、第1表示装置32の表示領域に通常確率期間中において特別図柄を変動停止表示させ、第2表示装置42の表示領域に確率変動期間及び/又は時間短縮期間において特別図柄を変動停止表示させるようになっている。
図3に示すように第1表示装置32には、始動口36に入賞した遊技球の数(保留記憶数)を表示する通常用の特別図柄保留記憶表示部51と、普通図柄表示装置37にて普通図柄が変動表示されている時に普通図柄作動ゲート38,39を通過した遊技球の数(保留記憶数)を表示する普通図柄保留記憶表示部52とが備えられている。これらの保留記憶数は最大4個までであり、各記憶表示部51,52は、発光させる光源(例えば発光ダイオード)の数で保留記憶数を表示するように構成されている。同様に、第2表示装置42には、始動口46に入賞した遊技球の数(保留記憶数)を表示する確変・時短用の特別図柄保留記憶表示部53を備えている。これらの保留記憶数は最大4個までであり、各記憶表示部51,52,53は、発光させる光源(例えば発光ダイオード)の数で保留記憶数を表示するように構成されている。
図3に示す第2表示装置42の前を遊技球が通るように遊技盤22に配置されている。つまり第2表示装置42は遊技盤22に埋没されていて遊技盤22の表面から前方に突出していない構成になっている。第2表示装置42は遊技盤22から、多少、突出していても遊技球がその前を通る構成なら問題はない
これらの構成により、前述した発射ハンドル24を回動すれば発射制御装置33により駆動される発射モータ33a(図6参照)が駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールを介して遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
図4は遊技盤22の変更例である遊技盤122を示すものであり、遊技盤22の部品番号を100番台にしてある。この遊技盤122は、前述した遊技盤22と共通点を有する。変更した要素は始動口36が普通電動役物付きの始動口136である。また、追加した要素は、第2表示装置142のケース142bに普通図柄表示装置147を備え、普通図柄表示装置147に表示される図柄の変動開始に用いられる普通図柄作動ゲート148を第2表示装置142の近辺等に備え、更に、普通図柄表示装置147にて普通図柄が変動表示されている時に普通図柄作動ゲート148を通過した遊技球の数(保留記憶数)を表示する普通図柄保留記憶表示部154を備えていることである。本実施形態では、1つの普通図柄、1つ普通電動役物を設ける構成で、該普通電動役物を確率変動状態(以下、確変状態という)用の始動口46に設ける構成にしたが、普通図柄を2つにして、通常確率状態(以下、通常状態という)用の始動口36にも普通電動役物を設けてもよい。
図5は遊技盤122の変更例である遊技盤222を示すものであり、遊技盤122の部品番号を200番台にしてある。この遊技盤222は、前述した遊技盤122と共通点を有するが、大入賞口140のほかに、追加した要素として、始動口(普通電動役物)246と第2表示装置232の間に大入賞口243を設けている。つまり、大入賞口は1個に限らずに、大入賞口240,243のように2つ設けてもよい。図3及び図4では、大入賞口は1つにし大当りした場合には同じ大入賞口40、140が開放するように構成したが、図5では、第1表示装置と第2表示装置に対応してそれぞれ大入賞口240、243を設け、大入賞口240は通常期間中に大当りの場合に開閉動作し、大入賞口243は確変期間中の大当りの場合に開閉動作するものである。なお、図4及び図5の始動口136、146、236、246は上も下も両方とも普通電動役物を設けてある。
続いて前述したパチンコ機10の電気的構成を図6のブロック図を用いて説明する。
パチンコ機10の電気回路は、図示するように、前述した主制御装置30、払出制御装置31、第1表示装置32、図柄制御装置32c、第2表示装置42、図柄制御装置42c、発射制御装置33、ランプ・音声制御装置34等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うために所謂中継基板及び電源回路等は記載していない。
主制御装置30は、遊技制御プログラムを記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。
主制御装置30の入力側には、通常用始動口スイッチ36a、確率変動・時間短縮用始動口スイッチ46a(以下、単に確変・時短用始動口46aという)、普通図柄作動スイッチ38a及び39a、役物連続作動スイッチ(以下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)40a、(テン)カウントスイッチ40b、賞球払い出しスイッチ29a、満タンスイッチ63、補給(球切れ)スイッチ64、各種入賞スイッチ65等が接続されている。また、出力側には、大入賞口ソレノイド40c、Vソレノイド40d、普通電動役物ソレノイド46b、盤用外部接続端子66、及び試験信号端子67等が接続されている。
ここで通常用始動口スイッチ36aは前述した遊技盤22上の始動口(普通入球口)36内、確変・時短用始動口スイッチ46aは前述した遊技盤22上の始動口(普通電動役物)46内、普通図柄作動スイッチ38a及び39aは各々普通図柄作動ゲート38及び39内、Vスイッチ40aは大入賞口40内の特定領域内、同じくカウントスイッチ40bは大入賞口40内、賞球払い出しスイッチ29aは払出し装置29内の玉切モータ29bの下方、満タンスイッチ63は下皿23内、補給スイッチ64は球タンク27内、各入賞口スイッチ65は図示せぬ入賞口に各々取り付けられている。
通常用始動口スイッチ36aは始動口36に遊技球が入賞したことを、確変・時短用始動口スイッチ46aは始動口46に遊技球が入賞したことを、普通図柄作動スイッチ38a及び39aは各々普通図柄作動ゲート38及び39を遊技球が通過したことを、Vスイッチ40aは大入賞口40内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以下、「特別領域」という。)を通過したことを、カウントスイッチ40bは大入賞口40内に入賞する全ての遊技球を、賞球払い出しスイッチ29aは玉切モータ29bにより上皿15に排出される遊技球を、満タンスイッチ63は下皿23内に遊技球が満タン状態になったことを、補給スイッチ64は球タンク27内に遊技球が存在することを、各々検出するものである。
出力側に接続された大入賞口ソレノイド40cは大入賞口40、Vソレノイド40dは大入賞口40内の特別領域、普通役物ソレノイド46bは始動口(普通電動役物)46の開閉に各々使用されるものである。また盤用外部接続端子66は主制御基板30からの信号をホールメインコンピュータ68に出力し、試験信号端子67は遊技機の試験に使用されるものである。
第1表示装置32は、ランプ・音声制御装置34と双方向に接続され、前述したLCD32aと、ケース32bと、LCD32aを駆動制御する図柄表示装置制御装置(以下、単に「図柄制御装置」(「画像制御装置」ともいう。)という。)32c及びバックライト及びインバータ基板等の付属ユニット(図示略)から構成されている。図柄制御装置32cは、前述した主制御装置30と同様、画像制御プログラムを記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路や乱数更新のためのカウンタも設けられている。同様に、第2表示装置42は、ランプ・音声制御装置34と双方向に接続され、LCD42aと、ケース42bと、LCD42aを駆動制御する図柄制御装置42c及びバックライト及びインバータ基板等の付属ユニット42(図示略)から構成されている。図柄制御装置42cは、図柄制御装置32cと同様の構成である。押しボタンスイッチ25は図柄制御装置32c及び42cに接続され、ボタンの押し下げ検出信号を出力するものである。
第1表示装置32でテレビ番組の映像が表示されるように構成されている。そのためにはテレビチューナ等の制御回路が必要であるが、公知技術であるから電気ブロック図及び説明は省略する。
払出制御装置31は、主制御装置30からの指令コマンドに従って玉切(賞球)モータ29bを駆動制御して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を払い出し、玉貸しソレノイド69を駆動し、球貸しセンサー70から入力し、プリペイドカードユニット13及びCR精算表示基板62等も双方向に制御するものであり、マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても良い。CR精算表示基板62は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18等から構成されている。
払出制御装置31は主制御装置30からの指令に従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球が払い出されているか否かの検知は主制御装置30で行われる。
発射制御装置33は、払出制御装置31と接続され、払出制御装置31からコマンドを受信し、遊技者が操作する発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆動制御するものである。その他、遊技者が発射停止スイッチ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル24に内蔵された前記タッチスイッチ24aがオン状態のときタッチランプ71を点灯させるためのものである。タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵され遊技者が発射ハンドル24に触れていることを検出するものである。
ランプ・音声制御装置34は主としてトランジスタ等の駆動素子から構成されており、主制御装置30からの指令を受けて普通図柄表示装置37、通常状態用の特別図柄保留記憶表示部51、普通図柄保留記憶表示部52、確変状態・時短状態用の特別図柄保留記憶表示部53、大当りランプやエラーランプ等のランプ類及びLED等の各種ランプ類73等を点灯表示させるためのものである。また、ランプ・音制御装置35は音源IC及びアンプ等から構成されており、主制御装置30の指令を受けてスピーカ72、各種ランプ73を駆動制御するものである。
前述した第1表示装置32、第2表示装置42、払出制御装置31、ランプ・音声制御装置34への送信は、主制御装置30からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されているが、双方向通信の回路構成でもよい。なお、枠用外部接続端子基板74は、払出制御装置31と扉開放スイッチ75とホールメインコンピュータ68に接続されている。
図7の電気ブロック図は図6の電気ブロック図の変更例であり、対応する部品番号を200番台とする。図7において、1つの図柄制御装置232cで2つの表示装置232及び242を制御するものであり、他は図6と共通するので、説明は援用する。
以上説明した回路構成を有するパチンコ機10の主制御装置30内の8ビットワンチップマイコン(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行する処理を図8に示すフローチャートに従って説明することにする。
図8に示されるフローチャートは、主制御装置30のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される処理である。本実施形態では、S10〜S65までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70及びS75の処理を「残余処理」と称する。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時には、RAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると、前記メモリの所定領域に所定値を書き込む、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為され(S15)、残余処理に移行する。
正常割り込みとの肯定判断が為されると、まず初期乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「299」のときには次回の処理で初期値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く当否乱数更新処理(S25)は、初期乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であるが、最大値である「299」に至ると次回の処理では、そのときの前記初期乱数の値を初期値(以下、「更新初期値」という。)とし、更に割り込み毎に+1する処理を続行して更新初期値より「1」少ない値(以下、「更新最大値」という。)に至れば次回の処理では、更にそのときの初期乱数の値を初期値とし「0」〜「299」までの300個の整数値を繰り返し作成する。
即ち、割り込み処理毎に+1し、乱数を構成する要素を「0」〜「299」までの整数値とすることは前記初期乱数と何等変わることはないが、今回の更新最大値に至れば次回の割り込み処理ではそのときの更新初期値を初期値とし更新最大値に至るまで割り込み毎に+1し、更に次回の更新初期値を初期値とする構成である。これにより、当否乱数は、乱数を構成する要素を「0」〜「299」までの300個の整数値とし、割り込み処理毎に+1するが、更新最大値に至れば、次回の割り込み処理ではそのときの初期乱数により決定される値に変更されるので、当否乱数の値を予測不可能にすることができる。また、更新初期値と更新最大値とにより決定される乱数の構成要素は従来の当否乱数と同じ「0」〜「299」の300個の整数値と何等変わることがないので乱数を構成する要素の出現率を均一にしている。
大当り図柄乱数更新処理(S30)は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る。15個の各乱数値「0」〜「14」は、画面上に表示される3桁同一の「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「777」、「888」、「999」、「AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」、「EEE」、「FFF」に各々対応する。
外れ図柄乱数更新処理(S35)は、左図柄用乱数、中図柄用乱数及び右図柄用乱数から構成され、大当りでないときの外れ図柄として使用される。左図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る。中図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、左図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理毎で+1され最大値を超えると「0」に戻る。右図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、中図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理毎に+1され最大値を超えると「0」に戻る。
普通図柄乱数更新処理(S40)は、「0」〜「6」の7個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る。前述した各乱数更新処理(S20〜S40)により、初期乱数、当否乱数、大当り図柄乱数、外れ図柄乱数及び普通図柄乱数が各々更新される。
続く入力チェック処理1(S45)では、第1表示装置32の始動口36の入賞の確認を行い、続く入力チェック処理2(S50)では、第2表示装置42の始動口46の入賞の確認を行う。その他、パチンコ機10に設けられ主制御装置30に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。本実施形態では、前述した満タンスイッチ63、補給スイッチ64、タッチスイッチ24a、始動口スイッチ36a、Vスイッチ40a、カウントスイッチ40b、普通図柄作動スイッチ38a及び39a、その他の入賞口に設けられた図示しない各入賞検知スイッチ等の各スイッチの作動状況をチェックする入力処理が実行される。
入力チェック処理1、2により始動口スイッチ36a又は46aに入力がある場合には、始動口としての始動口36又は46に遊技球が入賞したときであり、この割り込み処理時の前記当否乱数の値が抽出され当否判定値と比較される。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S60)を行う。この当否判定処理については図11〜図14にて後に詳述する。この当否判定処理(S60)が終了すると、続いて画像出力処理等の各入出力処理(S65)が実行される。
各出力処理(S65)では、遊技の進行に応じて主制御装置30は、第1特別図柄表示装置32、払出制御装置31、発射制御装置33、ランプ・音声制御装置34、大入賞口ソレノイド40c等の各種ソレノイドに対して各々出力処理を実行する。即ち、前記各入力処理(S45)により遊技盤22上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置31に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをランプ・音制御装置34に出力する処理を、パチンコ機10に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく図柄制御装置32cにエラー信号を出力する処理を、更には、大当り発生時には大当り処理を、各々実行する。
本処理に続く前述の残余処理は、外れ図柄乱数更新処理(S70)及び初期乱数更新処理(S75)から構成されるが、各々前述したS20及びS35と全く同じ処理である。この2つの処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図8に示された割り込み処理が1回実行されることにより外れ図柄乱数及び初期乱数の更新される(加算される)値も一律ではなくなる。これにより、初期乱数及び外れ図柄乱数が当否乱数と同期する可能性はなくなる。尚、本実施形態においては、当否乱数の更新は初期乱数の値により変更される構成なので同期の虞は全くない。また、前述した普通図柄乱数更新処理(S40)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
図9の入賞チェック処理1、図10の入賞チェック処理2は、始動口36又は46に遊技球が入賞したときに、入賞記憶を保留する処理である。2つの始動口36及び46があるので、それらに対応した処理となっている。
図9は、入賞チェック処理1は通常の処理と同様である。入力チェック処理1(S45)の詳細を示すフローチャートであり、はじめに、始動口スイッチ36aに入力があるか否かを判定し、入力が無ければ処理はリターンに抜け、入力があれば、始動口としての始動口36に入賞したとみなしてS47に進む。次に、S47にて、保留記憶が満杯(本実施形態では保留記憶4つで満杯)であるか否かを判定し、満杯であると判定されれば処理はリターンに抜け、満杯でないと判定されればS48に進む。そして、始動口36に入賞した時点でS25にて更新処理される当否乱数を取得し、該取得した当否乱数を記憶する(S48)。その後、処理はリターンに抜ける。
図10は、入力チェック処理2(S50)の詳細を示すフローチャートであり、はじめに、始動口スイッチ46aに入力があるか否かを判定し(S51)、入力が無ければ処理はリターンに抜け、入力があれば(S51:YES)、始動口としての普通電動役物46に入賞したとみなしてS52に進む。次に、S52にて、保留記憶が満杯(本実施形態では保留記憶4つで満杯)であるか否かを判定し、満杯でないと判定されればS53に進む。そして、始動口36に入賞した時点でS25にて更新処理される当否乱数を取得し、該取得した当否乱数を記憶し(S53)、処理はリターンに抜ける。S52にて保留記憶が満杯であると判定されれば(S52:YES)、通常状態、即ち通常確率期間中か否かを判定し(S54)、否定判定なら、処理はリターンに抜け、肯定判定なら、大入賞口40を開放し(S55)、保留記憶をリセット処理し(S56)、リターンに抜ける。このように確変用の始動口46の場合は通常状態において始動口46が満杯でさらに1球入った場合、始動口46を開く制御を行いたいので、保留満杯であるなら、通常はリターンするが、次の判断で通常状態である場合、保留記憶が満杯プラス1なので大入賞口40を開放して、今ある記憶されている情報(4個全部)をリセット(消去)する。
本実施形態では各々の始動口36(通常状態用始動口)、始動口46(確変状態用始動口)に保留記憶を設ける構成にする。始動口36の最大保留可能数4個、始動口46の最大保留可能数4個とする。この両最大保留可能数は4個に限定するわけではない。つまり各々10個でもよいし、例えば、始動口36の最大保留可能数4個、確変状態用の始動口46の最大保留可能数を8個とするように各々の最大保留可能数を異ならせてもよいし、片側の始動口のみ保留する構成にしてもよい。本実施形態の図柄変動の動き(保留を含む)について、通常状態用の始動口36に遊技球が入賞した場合は、通常状態用の第1表示装置32にて図柄変動が行われる。また、通常状態用の第1表示装置32にて図柄変動が行われていた場合には、最大保留数を限度に保留記憶される。通常状態において、確変状態用の始動口46に遊技球が入賞した場合は、確変状態用の第2表示装置42では図柄変動が行われず最大保留数を限度に保留記憶される。確変状態においては、上記の逆で、通常状態用の始動口36に遊技球が入賞した場合は、図柄変動はせず保留記憶のみが行われ、確変状態用の始動口46に遊技球が入賞した場合は、確変状態用の第2表示装置42にて図柄変動が行われていなければ、図柄変動を行い、図柄変動が行われている場合は保留記憶される。当然のことであるが、現在の特別図柄の変動が停止したら、一番古い保留記憶の変動が行われる。また、従来通り、遊技球が始動口36又は46に入賞した場合は、保留されている数に関係なく賞球は払い出される。
上記の構成にすると、通常状態において確変状態用の始動口46に入賞した場合は、上記したように賞球が払い出されるが、図柄変動は行なわれず保留が記憶されるが、通常状態において、確変図柄で大当りしなければ、該保留記憶は変動されないという問題が生じるおそれがある。逆に言えば、通常状態において、予め確変状態用の保留記憶が満杯状態で遊技できる可能性も存在することになるので、影響はないと考えられる。
本実施形態では次のようの保留記憶制御が行なわれる。通常状態において、始動口46の保留が最大値まで記憶されている状態において、さらに始動口46に遊技球が入賞した場合、大入賞口40が所定時間(本実施形態では5秒間)開放する構成にする。このような構成にすることで、保留が最大値まで記憶されている状態においての新たな始動口46への遊技球の入賞が価値の低いものにならない。本実施形態では、通常状態における確変状態用の保留が満杯でさらに遊技球が確変状態用の始動口46に入賞した場合にのみ大入賞口40が5秒間開放する構成にすると、あまりにも遊技者に有利なものになってしまうので、上記の条件で5秒間の開放が行なわれた場合、確変状態用の保留記憶がリセットされる構成にする。このような構成にすることで、遊技者と遊技店とで互いにバランスがとれた遊技機が可能になる。さらに、上記した通常状態において、確変状態用の保留が無駄になるという問題が発生し難くなる。当然、確変状態用の保留が溜まった状態から遊技を始めるといったことも少なくなる。なお、この始動口46は確変状態用で説明したが、通常状態用の始動口36に適用してもよい。
図11〜図14は、当否判定処理(S60)の詳細を示すフローチャート、図16は、当否判定処理S60に引き続いて実行される特別遊技処理(S700)を示すフローチャートである。
図11を用いて当否判定処理を説明すると、先ず、条件装置が作動中か否か(特別遊技権利(大当たり)の発生を示す特別遊技権利フラグがセットされているか否か)を判定する(S601)。作動中であると判定されれば図16の特別遊技処理(S700)が実行され、作動中でないと判定されれば、通常状態、即ち通常確率期間中か否かを判定し(S602)、肯定判定なら、第2表示装置42にて情報を表示処理するため、図柄制御装置42cに情報表示信号を送信する(S603)。例えば、図18(a)に示す通り、LCD42aでは所定方向にスクロール表示を行う。通常状態において、確変・時短用のLCD42aに例えば「本日のオススメ台は巨人の星です」など、店独自の情報を表示する構成とする。遊技店が表示したい内容を登録又は変更することもできるが、その制御は省略する。また、これに限定するわけではなく、遊技履歴、コマーシャル(以下、CMという)、テレビジョン(以下、TVという)などを表示してもよい。通常状態において確変状態用のLCD42aにおいても情報表示を行なうような構成にする。つまり、特別図柄を変動しない第2表示装置42にて情報表示を行なう構成にする。LCD32aでは特別図柄の変動停止を行う。次に特別図柄が変動表示中であるか否かが判定される(S604)。S602で否定判定つまり確変状態又は時短状態なら図13の処理に進み、S604で肯定判定なら、図12(a)の処理に進む。図18は、通常状態におけるLCD42a、32aの表示内容である。
図11の処理のS605にて確定図柄を表示中ではないと判定されれば、保留記憶はあるか否かが判定される(S606)。S605で肯定判定なら図12(b)の処理に進む。S606で否定判定なら図15(a)の処理に進む。S606で肯定判定なら始動口46への入賞に基づき、現在は通常状態であるので通常テーブルで判定し(S607)、大当りか否かを判定し(S608)、肯定判定なら大当り図柄を決定し(S609)、変動パターンを決定し(S610)、一方、否定判定なら外れ図柄を決定し(S611)、変動パターンを決定する(S612)。S610又はS612の後、主制御基板30から図柄制御装置32cへ変動開始コマンドを送信する処理を行い、図18(b)に示す通り、LCD32aにて特別図柄の変動開始を行い(S613)、図16の処理に進む。
ところで、通常状態では300個ある乱数値の内の1つだけが当り値であるが、確変状態では5個の当り値がある。通常状態の確変状態も同じ1つのカウンタ(0〜299を+1してゆくもの)を使用しているので、それら2つの状態に応じて当りかどうか判定するため、通常状態用の通常テーブル(1つの値だけが当りのテーブル)と、確変用のテーブル(5つの当り値のテーブル)の2つを設けて、抽出した値を現在(確変又は通常)に応じたテーブルを参照して当否を判定する。
なお、該S642では、入賞時に取得したリーチ乱数、変動パターン決定用乱数、外れ図柄乱数を見て変動パターンを決定することは当然ながら、変動短縮機能(確変状態、時短状態及び通常状態時において変動開始時保留記憶が2個以上ある場合に作動させる機能)が作動しているか未作動なのかも確認して変動パターンが決定される。つまり、確変中、時短中は常に変動短縮機能が作動し、変動短縮機能が作動している状態の時には変動時間が短いものが選択される。
ところで、本実施形態のパチンコ機10は確変機として構成されており、特別図柄のうちの特定図柄(特別遊技報知図柄)で停止表示されて大当たりゲームが実行された後のゲームにて、大当り図柄で停止表示される確率を上昇させる確変状態と、図柄の変動時間を短縮する時短状態と実行される。ここで時短状態は特別図柄及び普通図柄の変動時間を短縮し、普通図柄が当選したことによる普通電動役物の開放時間が延長される状態であり、確変状態は時短状態に加えて特別図柄の当選確率が高くなる状態である。
時短状態についてより詳細に説明すると、時短状態になると、設定された図柄が表示されるまでの時間が短縮される。これにより、一定時間内に特別図柄変動表示が行なわれる回数の最大値が増大される。そして、特別図柄変動表示が短くされることにより、早い時点で、始動入賞に応じて特別図柄変動表示を行える状態になる。そのため、始動口36、又は46に入賞したにも拘らず、特別図柄表示が速やかに作動できない、という事態が避けられる。上方の第2表示装置42で確変と時短の時の両方を表示する。通常状態での表示は下方の第1表示装置32で行う。なお、始動口36、又は46に同時に作動しても問題ない。図4、図5のように両方の始動口に普通電動役物が設けられている場合でも各々に対応する普通図柄表示装置がある。つまり、一方の始動口への入賞に伴い普通図柄が当選した場合、一方の始動口のみが開放する。他の始動口も同様である。一方の始動口が開放中であった場合でも、他方の始動口への入賞に伴い普通図柄が当選すれば、他方の始動口が開放する。確変や時短中において、普通図柄の変動時間短縮及び普通電動役物の開放延長の両方を行うように構成してもよいし、確変・時短専用の始動口のみ普通図柄の変動時間短縮及び普通電動役物の開放延長を行うような構成でもよい。
また、本実施形態の時短状態では、特別図柄の変動時間の短縮とともに、普通図柄表示装置37に表示される普通図柄の時短も行われる。この普通図柄変動表示を短縮させることで、一定時間内で多数回、普通図柄表示を作動させる。従って、単位時間あたりに普通図柄表示の作動可能な回数が増加する。普通図柄変動表示が時短されれば、普通図柄が当りとなる回数が増大し、これにより始動口46の作動回数が増大し、また、始動口46の開放時間が長くなるように設定されているので、始動入賞し易くなる。このように始動入賞され易くされることにより、遊技者の持ち玉が減り難くなり、更に有利な遊技をすることができる。
次に、大当たりか否かを判定するS608における、判定手段の詳細を説明する。通常状態では当否判定値は「1」であり、確変状態には「1」、「3」、「5」、「7」、「9」である。前述したように当否乱数を構成する「0」〜「299」の300個の各整数値の出現率は均一であり、遊技球が始動口としての始動口36に入賞するタイミングで抽出される当否乱数の値は、前記ハード割り込みの微小時間である2msと比較すれば入賞タイミングを微小時間単位で調節できないことから無作為に抽出された値となり、当否乱数は完全なる乱数として機能する。
従って、抽出された当否乱数の値が当否判定値と一致して大当りとなる確率は、通常状態では1/300であり、確変状態では1/60(=5/300)となる。この大当りを発生させる確率が低確率状態から高確率状態に移行するのは、本実施形態では、大当り発生時の割り込み処理における前述した大当り図柄乱数の値が、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」及び「13」(以下、「高確率乱数値」という。)の場合であり、大当りが発生するときの7/15の確率で高確率に移行する。そして、確変状態中において、再び大当りを発生させたときの大当り図柄乱数の値が高確率乱数値であれば更に高確率状態が継続する。即ち、1度、高確率状態になる毎に7/15の確率で高確率が継続する可能性を有することになる。
また、特別図柄の平均変動時間および普通図柄の平均変動時間は、確変状態および時短状態では、通常状態に比べて短くなるように設定されている。なお、特別図柄の最短変動時間は、所定時間(例えば約5秒)以上となるように下限値が設けられている。また、始動口36及び46の開放時間は、確変状態および時短状態時には、通常状態時に比べて長くなるように設定されている。確変状態あるいは時短状態だからといって全ての変動が短いわけではなく、遊技者に大当たりになることを特に期待させる演出を行うスーパーリーチや大当りになる変動は、通常時の変動と同じように長い変動が行われる。
上述のように、特別図柄の変動を短縮させる変動短縮機能は、確変状態及び時短状態には無条件に作動する。変動短縮機能は、通常状態では、変動開始時に保留記憶が2個以上あると作動し、2個未満であれば作動しない。普通図柄の当り確率は、常に1/2の一定に設定されているが、本発明の実施にあたり、普通図柄の当る確率を時短状態及び確変状態において高く設定するように構成してもよい。
次に図12(a)は、S604にて変動中であると判定された場合に実行される処理であり、はじめに、図柄変動時間が所定時間経過したか否かを判定する(S621)。所定時間経過していないと判定されれば図16の特別遊技処理S700に進み、所定時間経過していると判定されれば、図柄の変動を停止させるよう指令する図柄停止コマンドを、第1表示装置32に送信する(S622)。例えば、図18(b)に示す特別図柄は停止する。そして、S608の判定結果に基づいて決定(S609,S611)された図柄が、大当たりになる組み合わせであるか否かを判定する(S623)。
次に、S623にて大当たりになる組み合わせであると肯定判定された場合(S623:Yes)の処理を説明すると、はじめに、決定された大当たり図柄を第1表示装置32に表示させる、確定図柄表示設定処理を実行し(S624)、条件装置作動(図16のS601参照)を開始させる処理を実行する(S625)。
次に、S623にて大当たりになる組み合わせでないと否定判定された場合(S623:No)の処理を説明すると、決定されたはずれ図柄を第1表示装置32に表示させる、確定図柄表示設定処理を実行し(S626)、図16の処理に進む。
図12(b)は、S605にて確定図柄が表示中であると判定された場合に実行される処理であり、はじめに、S609,S611にて決定された確定図柄の表示が、所定時間経過して終了したか否かを判定する(S627)。所定時間経過していないと判定されれば図16の特別遊技処理S700に進み、所定時間経過していると判定されれば、確定図柄の表示を終了させる処理を実行し(S628)、図16の処理に進む。
図13は、S602にて通常状態でない、即ち確変期間中あるいは時短期間中であると判定された場合に実行される処理である。はじめに、第1表示装置32に情報表示を行うため、主制御装置30から図柄制御装置32cに信号を送信する(S631)。例えば、図19(b)に示す通り、LCD32aに情報選択画面が表示され、遊技者は押しボタンスイッチ25の押し下げにより、所望の情報を表示させることになる。即ち、LCD32aにおいて囲み表示が順に動いてゆき、遊技者は、囲み表示が自己の見たい情報にとまったときに、押しボタンスイッチ25を押すことで、その表示内容が見える構成にする。ここでは、デモ演出、遊技履歴、リーチ解説、遊技店情報、CM、TVを選択することができる。要するに、遊技者が操作可能な押しボタンスイッチ25を設け、上記情報の中より選択し好きな情報表示が選べる構成にする。しかし、このような構成に限定するわけでなく、上記の情報の中の最低1つが表示できる構成ならどのような表示構成でも構わない。次に図柄が変動中か否かを判定し(S632)、肯定判定なら図14の処理に進み、否定判定なら確定図柄を表示中か否かを判定し(S633)する。S633にて肯定判定なら図15の処理に進み、否定判定なら保留記憶はあるか否かを判定する(S634)。S634にて否定判定なら図16の処理に進み、肯定判定なら確率変動フラグ(以下、確変フラグという)は立っているか否か、即ち確変期間中か否かを判定する(S635)。肯定判定なら確変テーブルで当否を判定し(S637)、否定判定なら通常テーブルで判定する(S636)。S636及びS637の処理は、時短状態において、通常状態での大当り確率で当否が判定されるため、これらのテーブルの切替処理が必要となるからである。
S636又はS637の後に処理するS638では、上述のようにして判定された結果が大当たりであるか否かを判定し、大当たりであると判定されれば、予め設定された複数種類の大当たり図柄の中からいずれの図柄を表示させるかを決定し(S639)、予め設定された複数種類の大当たり変動パターンの中からいずれの変動パターンで変動表示させるかを決定する(S640)。
S638にて大当たりでないと判定されれば、予め設定された複数種類のはずれ図柄の中からいずれの図柄を表示させるかを決定し(S641)、予め設定された複数種類のはずれ変動パターンの中からいずれの変動パターンで変動表示させるかを決定する(S642)。
S640またはS642に続いてS643では、第2表示装置42にて変動表示を開始させるように指令する変動開始コマンドを、主制御基板30から図柄制御装置42cに送信する送信処理を実行し(S643)、その後、図16の処理を実行する。S643の処理により、例えば、図19(a)に示す通り、LCD42aに特別図柄の変動停止表示がなされる。例えば、遊技履歴を選択すると、図20(b)に示す通り、LCD42aに遊技履歴の詳細が表示される。
図14は、S632にて図柄が変動中であると判定される場合に実行される処理であり、はじめに、図柄の変動時間が経過したか否かを判定し(S651)、否定判定なら図16の処理に進み、肯定判定なら、主制御装置30から図柄制御装置42cへ図柄停止コマンドを送信する(S652)。例えば図19及び図20に示すLCD42a上で変動している特別図柄が停止する。次に大当りになる図柄の組合せか否かを判定し(S653)、肯定判定なら確定図柄を表示する設定を行い(S654)、条件装置作動開始処理を行い(S655)、確変フラグが立っているか否かを判定する(S656)。S656で肯定判定なら確変フラグを終了し(S657)、図16の処理に進む。
S656で否定判定なら時短フラグが立っているか否かを判定し(S658)、否定判定なら図16の処理に進み、肯定判定なら時短フラグを終了し(S659)、図16の処理に進む。
S653で否定判定、即ち大当りになる図柄の組合せではないと判定される場合、確定図柄の表示を設定し(S660)、時短フラグは立っているか否かを判定し(S661)。S661で否定判定なら図16の処理に進み、肯定判定なら時短フラグを1減算し(S662)、時短回数が0か否かを判定する(S663)。S663で否定判定なら図16の処理に進み、肯定判定なら時短フラグを終了し、図16の処理に進む。
図14の処理では、確変状態において偶数図柄で大当りした場合、時短状態が発生するという構成であるので、S656〜S659の処理を行っている。大当たりになる図柄の組合せであるときで、条件装置が作動開始処理を行い、大当たりになる準備をして、確変フラグが立っているときは、確変フラグを終了する。時短フラグが立っているときは、時短フラグを終了する。大当たり遊技中は、確変フラグ、時短フラグを一度落とす制御を行い、確変フラブと時短フラグとを終了させるわけである。大当たりになる組合せでないとき、時短状態は100回に設定されているので、確変状態であるからリターンする。時短フラグが立っていた場合は、時短回数を、図柄が変動する毎に、マイナス1として、時短回数がゼロになったら時短フラグを終了する。
図13のS633で肯定判定される場合に行う図15の処理では、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定し(S671)、肯定判定なら確定図柄表示処理を行い(S672)、或いは、S671で否定判定される場合、図16の処理に進む。
次に、図16に示す特別遊技処理S700を説明すると、先ず、S655にて開始された条件装置の作動が作動中であるか否かを判定する(S701)。作動中でないと判定されれば処理はリターンに抜け、作動中であると判定されれば、大入賞口40が開放中であるか否かが判定される(S702)。
次に、S702にて大入賞口40が開放中でないと否定判定された場合(S702:No)の処理を説明すると、はじめに、大当たり開始の演出表示がLCD32aにて表示中であるか否かの判定(S703)、大当たりゲーム期間と次の大当たりゲーム期間との間にて大入賞口40が閉じるインターバル中であるか否かの判定(S704)、大当たり終了の演出表示がLCD32aにて表示中であるか否かの判定(S705)、大当たりゲームが開始済みであるか否かの判定(S706)を行う。
大当たり開始演出中でなく(S703:No)、インターバル中でなく(S704:No)、大当たり終了の演出中でなく(S705:No)、大当たりゲームが開始済みでない(S706:No)と判定された場合には、大当たりした図柄を記憶する記憶処理を実行する(S707)。一方、各判定S703〜S705にて肯定判定された場合には、処理はリターンに抜け、判定S706にて肯定判定された場合には処理はS709に進む。
S707の処理に続きS708では、LCD32aにて大当たり開始演出としての表示を実行させるコマンドを、主制御基板30から図柄制御装置32cに送信する。その後、S709にて大入賞口40を開放させ、処理はリターンに抜ける。
次に、S702にて大入賞口40が開放中であると肯定判定された場合(S702:Yes)の処理を説明すると、はじめに、S710において、大入賞口40に10個の入賞があったか否かを判定する。10個の入賞があったならば(S710:Yes)、S712に進む。10個の入賞がなかったならば(S710:No)、大入賞口40の開放時間が終了しているか否かを判定する(S711)。大入賞口40の開放時間が終了しているならば(S711:Yes)、S712に進む。大入賞口40の開放時間が終了していないならば(S711:No)、処理はリターンに抜ける。
S712において、大入賞口40の閉鎖処理を実行して、続いて現在行われているのが特別遊技の最終ラウンドであったか否かを判定する(S713)。最終ラウンドであったならば(S713:Yes)、S716に進む。最終ラウンドでなかったならば(S713:No)、遊技球が特定領域(V)を通過していたか否かを判定する(S714)。特定領域(V)を通過していれば(S714:Yes)、大当りインターバル処理を実行して(S715)リターンに抜ける。特定領域(V)を通過していなければ(S714:No)、S716に進む。
S716において大当り終了演出処理を実行し、特別遊技権利(大当たり)のフラグを終了させる条件装置停止処理を実行する(S717)。
続いて、大当りした図柄は確変図柄か否かを判定し(S718)、否定判定なら図17の処理に進み、肯定判定なら確変フラグ作動処理(S719)しリターンに抜ける。
図17の処理はS718で大当りした特別図柄が確変図柄ではない、つまり通常図柄であると判定される場合に行われるものである。まず、大当りした状態は確変状態か否かを判定し(S721)、否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら時短フラグ作動処理、例えば、時短回数を100に設定する等の処理を行い(S722)、リターンに抜ける。
このように、大当り図柄が確変図柄(奇数図柄)なら確変フラグをそのまま作動してリターンし、一方、大当り図柄が偶数図柄である場合つまり通常図柄であって、大当りした時点での状態が確変状態であれば、時短が実行されるので、時短フラグを作動する。大当りした時点での状態が通常状態であれば、そのままリターンする。
大当り中において図21(a)(b)に示す通り、LCD42aに「大当り」の表示を行い、LCD32aに遊技履歴を表示する。例えば、今日の大当り回数、今日の確変大当り回数、前回大当りからの変動回数、今日の総回転数、最高大当り回数を表示するとともに、「情報選択画面に戻る時は押しボタンを押してください」のメッセージを表示する。押しボタンスイッチ25を操作すると、情報選択画面に戻る。本実施形態では、大当り遊技に関する情報を全て第1表示装置32で行なうのではなく、その情報の一部は第2表示装置42を使用する構成でもよい(図18(a)参照)。通常期間中、確変期間中、時短期間中のどの状態で当たっても第1表示装置32で、大当り遊技の情報を報知する。
本実施形態では、通常期間中において奇数図柄で大当りした場合は、その大当り終了後から10000回変動するか、又は次に大当りするまで確変期間が続く。この確変期間中において奇数図柄で大当りした場合は同様にその大当り遊技が終了から確変状態になり、確変期間中において偶数図柄で大当りした場合は、その大当り遊技終了から100回変動するか又は次に大当りするまで時短状態になる。この時短状態の100回の変動が終わったら通常期間になる。時短期間中において奇数図柄で大当りした場合は確変状態になり、偶数図柄で大当りした場合は通常状態になる。その通常期間中において偶数図柄で大当りした場合は通常状態のままである。
なお、本実施形態では通常状態、確変状態の他に時短状態が存在し、時短期間中の図柄変動に関しては、確変状態用の第2始動口46および第2表示装置42にて兼用する構成にするが、時短状態用の表示装置及び始動口を別途に設けてもよい。
通常期間中において、始動口36に遊技球が入れば第1表示装置32で特別図柄の変動停止を1回行い、確変用の第2始動口46に遊技球が入った場合には保留記憶だけがされ、逆に確変期間中に確変用の第2始動口46に入ったら確変用の第2表示装置で特別図柄の変動停止を1回行い、始動口36に遊技球が入った場合には保留記憶がされるように構成されているが、確変用の保留が無駄になってしまうおそれがある。保留記憶がついたまま席を離れることになるし、逆に、いきなり遊技しはじめたのに確変用の保留記憶が4個満杯の状態が存在する。しかし、トータルで考えれば、よい時もあれば悪い時もあるのでそれほど問題ではない。問題があるようならリセットする構成でよい。
本実施形態のパチンコ機10によれば、次の効果を奏する。
表示装置32、42が2つあり、遊技状態(通常状態又確変状態)に応じて特別図柄が変動する表示領域32a、42aを変更するよう表示制御を行っている。従って、現在の状態が通常状態であるのか確変状態であるのか初心者にも店員にも直ちに理解、勘違いを防止できるとともに、故障や不正の早期発見が出来、スムーズなサービス提供が出来る。
また、2つの表示装置32、42の遊技領域22aにおける占有面積が異なっており、通常状態において特別図柄の変動停止を表示する第1表示装置32は大きく、確変状態において特別図柄の変動停止を表示する第2表示装置42は、その占有面積が相対的に小さい構成である。従って、遊技状態に応じて特別図柄が変動する領域を変更することで、現在が、どのような遊技状態か遊技者が明確に分かるようになる。また、2つの表示装置32,42を遊技領域に入れても、遊技盤面上の他の遊技部材への影響を少なくし、遊技球の流下方向や速度を変化させるための遊技釘などを配置する場所を確保することで、パチンコ独特の球の動きが維持できる。遊技者の確変図柄の把握を容易にできる。また、通常状態に比べて確変状態は期間が少ないし、遊技者としては大当りしてくれという気持ちではなく確変図柄で当たって欲しいという気持ちである。つまり図柄だけが分かればよいので第2表示装置42を小さくしても問題は無い。
各表示装置32、42の下には、各々の状態用の始動口36、46が設けられており、第2表示装置42と始動口46は遊技領域22aの上方に、第1表示装置32と始動口36は遊技領域22aの下方に設置されている。このように各々の表示装置32、42の下に始動口36、46が設けられていることで、遊技者に、どの始動口がどの表示装置に対応しているか明確になるうえ、確変状態用の始動口46が遊技領域22aの上方に設けられているので、遊技球が遊技釘等に当たって分散される可能性が少なくなり始動口46に入りやすくなり、その結果、確変状態における球減りを極力防止できる効果がある。
また、本実施形態では、確変状態用の始動口46に普通電動役物が設けられているので、さらに確変状態における球減りを防止している。
本実施形態では、通常状態で大当りした場合は無論のこと、確変状態で大当りした場合も同様に、遊技履歴情報(大当りした図柄、ラウンド数、大入賞口に入賞した数、V入賞の有無など)を第1表示装置32で表示する構成とするので、この大当り遊技に関する情報を、遊技者が見やすくなる。また、遊技履歴のほか、リーチ解説、デモ演出、CM、TVなどを表示し、遊技者が選択できるので、確変時にあまり当たらないと遊技者は苛立つことが少なくなり、大当りまでの時間を有意義に過ごすことができるうえ、表示領域を有効活用ができる。この実施形態では複数の項目から1つを選択するようにしたが、複数の項目を選択できるようにしてもよい。
また通常状態において第2表示装置42に台の遊技履歴以外の一般情報(店の案内、他の台の情報、本日のサービス等)を表示することで、情報を遊技者に判りやすく伝えることができる。
確変・時短用の第2表示装置42は、遊技盤面22から前方に突出していない構成(埋め込まれている)なので、第2表示装置42の前を遊技球が通る構成であり、確変・時短用の第2表示装置42と始動口46を遊技領域の上方に配置したので、遊技球が釘に当って分散する可能性も減るうえ、遊技者が第2始動口46を狙って遊技球を発射できるようになり、確変状態においての球が減ることを防止できる。
さらに通常期間中において、確変用の始動口46の保留記憶が満杯になった場合で、さらに1球が始動口46に入った場合、大入賞口40が開いて、遊技者に有利となるようにするとともに、遊技者にあまりに有利にならないように、大入賞口40が開くと、保留記憶を消去する。そうすることで遊技者と店との互いにバランスの取れた遊技ができる。さらにこの構成にすることで、保留記憶が残ったままになってしまうことが極力回避できる。
尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
始動口への入球に伴う図柄の変動が確率変動期間中のものであるか否かを遊技者に判り易く表示する表示装置を遊技領域に2以上設けたパチンコ機等の用途に適用できる。
本発明の実施形態に係るパチンコ機10の外観斜視図である。 パチンコ機10の裏面図である。 パチンコ機10の遊技盤22の構成を示す正面図である。 パチンコ機10の遊技盤122(変更例)の構成を示す正面図である。 パチンコ機10の遊技盤222(変更例)の構成を示す正面図である。 パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。 パチンコ機10の電気的構成(変更例)を示すブロック図である。 主制御装置30で実行される「メインルーチン」の処理を示すフローチャートである。 メインルーチン処理における「入力チェック処理1」を示すフローチャートである。 メインルーチン処理における「入力チェック処理2」を示すフローチャートである。 メインルーチン処理における「当否判定処理(その1)」を示すフローチャートである。 メインルーチン処理における「当否判定処理(その2)」を示すフローチャートである。 メインルーチン処理における「当否判定処理(その3)」を示すフローチャートである。 メインルーチン処理における「当否判定処理(その4)」を示すフローチャートである。 メインルーチン処理における「当否判定処理(その5)」を示すフローチャートである。 当否判定処理に続く「特別遊技処理(その1)」を示すフローチャートである。 当否判定処理に続く「特別遊技処理(その2)」を示すフローチャートである。 LCD42aの通常状態における表示態様(a)、LCD32aの通常状態における表示態様(b)を示す説明図である。 LCD42aの確変状態における表示態様(a)、LCD32aの確変状態における表示態様(b)を示す説明図である。 LCD42aの確変状態における表示態様(a)、LCD32aの確変状態における次の表示態様(b)を示す説明図である。 LCD42aの条件装置作動中における表示態様(a)、LCD32aの条件装置作動中における表示態様(b)を示す説明図である。
符号の説明
10…パチンコ機(遊技機)
32、132、232…第1表示装置(報知図柄表示手段)
36、46、136、146、236、246…始動口(普通電動役物)(始動手段)
40、140、240、243…大入賞口
42、142、242…第2表示装置(報知図柄表示手段)
S60…当否判定処理(条件成立判定手段)
S718、S719…確率変動制御手段
S661〜S664、S721,S722…特別図柄時間短縮制御手段
32c、42c、232c…図柄制御装置(特別図柄表示制御手段)

Claims (6)

  1. 遊技領域内に設けられた始動手段に遊技球が検出されることに起因して抽出される抽出値により、特別遊技を実行するか否かを抽選する特別遊技成立判定手段と、
    前記特別遊技成立判定手段によって特別遊技を実行するか否かを特別図柄の変動停止によって遊技者に報知する図柄表示手段と、を備える遊技機において、
    前記特別遊技を抽選する確率が通常確率である通常確率期間と、確率変動条件が成立する場合に前記特別遊技を抽選する確率を前記通常確率よりも高確率とする確率変動期間とを設定する確率変動制御手段、及び/又は、前記特別図柄の変動開始から停止までの変動停止期間を時間短縮条件が成立する場合に短縮する時間短縮期間を制御する特別図柄時間短縮制御手段を備え、
    前記特別図柄を表示する第1表示装置と、前記特別図柄を表示する第2表示装置と、を前記遊技領域に分離して設け、
    前記第2表示装置の表示領域は前記第1表示装置の表示領域よりも前記遊技領域における占有面積が小さく設定され、
    前記第1表示装置の表示領域に前記通常確率期間中において特別図柄を変動停止表示させ、前記第2表示装置の表示領域に前記確率変動期間及び/又は時間短縮期間において特別図柄を変動停止表示させる特別図柄表示制御手段を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1表示装置にて、通常確率期間において抽選された特別遊技の内容及び確率変動期間に抽選された特別遊技の内容及び/又は時間短縮期間に抽選された特別遊技の内容を表示することを特徴とする請求項1の遊技機。
  3. 前記第1表示装置の下に該第1表示装置に対応する第1始動口を設けるとともに、前記第2表示装置の下に該第2表示装置に対応する第2始動口を設けた構成とし、
    前記第2表示装置及び第2始動口より下方に前記第1表示装置及び第1始動口を設けることを特徴とする請求項1又は2の遊技機。
  4. 少なくとも確率変動状態用の第2始動口に普通電動役物が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかの遊技機。
  5. 前記確率変動期間中において、第1表示装置に前記特別図柄以外の情報を表示可能である請求項1乃至4いずれかの遊技機。
  6. 前記第2表示装置の前面側を遊技球が通過できるように前記第2表示装置が遊技盤に配置されることを特徴とする請求項1乃至5いずれかの遊技機。
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