JP2005160282A - 電力変換装置の検査装置及び検査方法 - Google Patents

電力変換装置の検査装置及び検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 モータ制御機能を内蔵したモータ駆動用の電力変換装置に対し、モータを実際に駆動することなく出荷時の検査を行う。
【解決手段】 検査対象となる電力変換装置50は、外部電源から供給される電力を所定の電力に変換してモータに供給する電力変換回路60と、モータの動作状態を検出するモータセンサから出力される検出信号と与えられた制御指令値とに基づいて電力変換回路60を制御する制御部52を備える。電力変換装置50を検査する検査装置は、制御指令値を制御部に入力する手段16と、予め設定されたモータ回転数でモータが駆動されるときにモータセンサから出力される検出信号を模擬した模擬検出信号を生成する手段18と、前記外部電源を模擬した模擬電源装置30と、前記モータの電気的負荷と同一となるように構成された電気的負荷装置40とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電源装置からの電力を所定の電力に変換してモータに供給する電力変換装置の検査技術に関し、詳しくは、モータ制御機能が内蔵された電力変換装置を検査する技術に関する。
図13に示すように、自動車等の機械に装備される制御用のモータ84には、電力変換装置82(例えば、インバータ装置)を介して電源装置80が接続される。モータ84は、モータ84の動作状態を検出するモータセンサ85(例えば、レゾルバ、エンコーダ等)を備え、モータセンサ85からの検出信号は制御装置86に入力する。制御装置86は、モータセンサ85から入力する検出信号と予め与えられた制御指令値とに基づいてモータ84に供給する電力を決定する。決定された電力は、制御装置86からの制御信号(例えば、PWM信号)として電力変換装置82に入力される。電力変換装置82は、入力する制御信号に基づいて電源装置80からの電力を制御装置86で決定された電力に変換し、モータ84に供給する。これによって、モータ84の動作状態が制御指令値で指示された動作状態となるように制御される。
上述したモータ駆動用の電力変換装置82の出荷時の検査は、次の手順で行われている。まず、電力変換装置82の入力側に電源装置80を模擬した模擬電源装置を接続し、電力変換装置82の出力側にモータ84を模擬した電気的負荷装置を接続する。次に、電力変換装置82にPWM信号を入力して電力変換装置82を動作させる。そして、電力変換装置82から電気的負荷装置に流れる電流を測定し、電力変換装置82が正常に機能しているか否かを判定する。
なお、製品出荷時の検査に関する先行技術文献としては特許文献1がある。特許文献1は、D/A変換器の出荷時検査技術に関し、D/A変換器に検査時にのみ機能するテスト回路を内蔵することで出荷時検査を容易にする技術が開示されている。
特開平7−46128号公報
ところで、図13に示す従来の構成では、電力変換装置82と制御装置86が分離され、制御装置86から電力変換装置82に制御信号(PWM信号等)が入力される。このため、制御装置86と電力変換装置82を接続する多数の有線(ハーネス等)が必要となり、コストや搭載性の面で問題があった。そこで、電力変換装置にモータ制御機能を内蔵することが検討されている。すなわち、新しく提案されている電力変換装置90は、図14に示すようにモータ制御部94と電力変換回路92とから構成される。モータ制御部94は、上位制御装置87と通信線により通信を行い、上位制御装置87は通信によって制御指令値(例えば、トルク指令値)のみを電力変換装置90(すなわち、モータ制御部94)に入力する。このため、上位制御装置87と電力変換装置90を接続するためのいくつかの有線が不要となり、ハーネス本数を削減することができる。
しかしながら、新しく提案されている構成を採用すると、その電力変換装置90は従来の検査方法で検査できないという問題が生じる。すなわち、電力変換装置90を動作させるためには、電力変換装置90のモータ制御部94にモータセンサ85から出力される検出信号を入力する必要が生じるためである。
かかる問題を解決するための一つの方法としては、検査時に実際にモータを駆動し、そのモータのモータセンサから出力される検出信号を電力変換装置90に入力して検査を行うことが考えられる。しかしながら、かかる方法では、検査装置に可動部材であるモータを具備しなければならず、検査装置自体が大型化する等の問題がある。
本発明は上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、モータ駆動用の電力変換装置にモータ制御機能を内蔵した場合においても、モータを実際に駆動することなく検査を行うことができる技術を提供することである。
上述した課題を解決するために創作された本願発明に係る検査装置が検査対象とする電力変換装置は、入力側に外部電源が接続されると共に出力側にモータが接続され、外部電源から供給される電力を所定の電力に変換してモータに供給する電力変換部と、モータの動作状態を検出するモータセンサから出力された検出信号と与えられた制御指令値とに基づいて電力変換部を制御する制御部と、を備える。
この電力変換装置を検査する検査装置は、制御指令値を制御部に入力する制御指令値入力手段と、予め設定されたモータ回転数でモータが駆動されるときに当該モータのモータセンサから出力される検出信号を模擬した模擬検出信号を生成する検出信号生成手段と、電力変換回路の入力側に接続可能とされた、外部電源を模擬した模擬電源装置と、電力変換回路の出力側に接続可能とされた、モータの電気的負荷と同一となるように構成された電気的負荷装置と、を有する(手段1)。
(手段1に記載の検査装置の作用と効果) この検査装置は、検出信号生成手段を備え、その検出信号生成手段によって、モータが動作しているときにそのモータのモータセンサから出力される検出信号を模擬した模擬検出信号が生成される。このため、検査対象となっている電力変換装置の制御部に、検出信号生成手段で生成される模擬検出信号を入力し、かつ、制御指令値入力手段から制御指令値を入力すれば、当該電力変換装置の制御部を動作させることができ、これによって当該電力変換装置の電力変換部も動作させることができる。したがって、実際にモータを駆動しなくても、電力変換装置の検査を行うことができる。
また、電力変換装置の中には、複数のモータが接続され、電力変換部がモータ毎に電力変換回路を有し、制御部がモータ毎に当該モータの動作状態を検出するモータセンサからの検出信号と与えられた制御指令値とに基づいて当該モータに電力を供給する電力変換回路を制御する場合がある。
かかる場合、上記検査装置の制御指令値入力手段は、前記の複数のモータのそれぞれに対応する個別の制御指令値を入力でき、前記検出信号生成手段は、前記の複数のモータと同数の模擬検出信号を生成し、それら模擬検出信号は、対応するモータの動作状態に応じた信号であり、前記電気的負荷装置は、前記の複数のモータと同数の電気的負荷回路を有し、それら電気的負荷回路は、対応するモータの電気的負荷と同一となるように構成されていることが好ましい(手段2)。
(手段2に記載の検査装置の作用と効果) この検査装置では、電力変換装置が複数のモータを駆動する場合であっても、それら複数のモータのそれぞれに対応して、個別の制御指令値を入力することができ、また、個別に模擬検出信号を生成することができ、さらに、個別にその電気的負荷が構成される。したがって、複数のモータを実際に駆動しなくても、その電力変換装置の検査を行うことができる。
上述した電力変換装置が複数のモータを駆動する場合において、電力変換装置が、さらに、外部電源から供給される電源の電圧を昇圧して各電力変換回路に供給する昇圧回路を備え、制御部が各モータのモータ回転数に応じて昇圧回路を制御する場合がある。かかる場合、モータの回転数に応じて昇圧回路が制御されるため、通常、モータの回転数が低い状態では昇圧回路は機能せず、電源電圧は昇圧されない。しかしながら、昇圧回路の機能を検査するためには、電源電圧が昇圧された状態で、かつ、モータ回転数が低い状態で、電力変換装置を検査したいという要求もある。
このため、手段2に記載の検査装置においては、電力変換回路毎にモータ回転数を設定する手段をさらに有し、前記検出信号生成手段は、電力変換回路毎に、当該電力変換回路に設定されたモータ回転数に応じた模擬検出信号を生成することが好ましい(手段3)。
(手段3に記載の検査装置の作用と効果) この検査装置では、電力変換回路毎にモータ回転数を設定することができる。したがって、検査対象となっていない一の電力変換回路に高いモータ回転数を設定し、検査対象となっている他の電力変換回路に低いモータ回転数を設定することで、昇圧回路を機能させつつ、検査対象となっている電力変換回路については低いモータ回転数で電力を供給している状態とすることができる。したがって、電力変換装置の昇圧機能を動作させつつ、任意のモータ回転数について検査を行うことができる。
なお、上述した各検査装置においては、電力変換部から電気的負荷装置に流れる電流の電流値を計測する計測装置と、入力された制御指令値から決まる電流値と計測装置で計測された電流値とを比較して電力変換装置の良否を決定する手段と、をさらに有することが好ましい(手段4)。
(手段4に記載の検査装置の作用と効果) この検査装置によると、電力変換装置から電気的負荷装置に流れた電流の電流値が計測装置によって計測され、その計測値から電力変換装置の良否が自動的に決定される。このため、検査結果の判定を短時間で自動的に行うことができる。
また、電力変換装置の制御部は、所定の周期で当該電力変換装置の動作状態を診断し、その診断結果が異常となるとその異常診断情報を出力する機能を備えている場合がある。かかる場合において上記の検査装置は、制御部から出力される異常診断情報を受信する手段と、異常診断情報を受信したときに、模擬電源装置から電力変換装置への通電を遮断する手段をさらに有することが好ましい(手段5)。
(手段5に記載の検査装置の作用と効果) この検査装置によると、電力変換装置の動作状態が異常となると、模擬電源装置と電力変換装置との電気的接続が遮断される。したがって、電力変換装置の動作状態が異常な状態のまま、模擬電源装置から電力変換装置に電流が流れ続けることが防止される。
また、電力変換装置の制御部から異常診断情報が出力される場合、上記検査装置は、その制御部から出力される異常診断情報を受信したときに、その受信した異常診断情報を記憶する手段をさらに有することが好ましい(手段6)。
(手段6に記載の検査装置の作用と効果)この検査装置によると、電力変換装置に異常が生じたときは、その異常発生時の異常診断情報が記憶される。このため、記憶された異常診断情報に基づいて、異常発生時の電力変換装置の状態を推定することができ、異常発生部位の特定や異常原因の特定を行うことができる。
なお、手段6に記載の検査装置においては、記憶した異常診断情報から推定される異常原因候補を表示する手段をさらに有してもよい。例えば、記憶した異常診断情報から推定される異常原因候補をディスプレイに表示すると共に、それら表示された異常原因候補毎に、その異常原因候補が正しいか否かを検証するための検証方法等をディスプレイに表示することができる。作業者は、ディスプレイに表示された各異常原因候補について、対応する検証方法によって検証し、異常原因の特定を行うことができる。
本発明は、また、モータ制御機能を内蔵する電力変換装置の検査を好適に行うことができる新規な検査方法を創作した。この検査方法は、入力側に外部電源が接続されると共に出力側にモータが接続され、外部電源から供給される電力を所定の電力に変換してモータに供給する電力変換部と、モータの動作状態を検出するモータセンサから出力された検出信号と与えられた制御指令値とに基づいて電力変換部を制御する制御部と、を備えた電力変換装置の検査方法であって、下記の工程を有する。
すなわち、制御指令値を電力変換装置の制御部に入力する工程と、予め設定されたモータ回転数でモータが駆動されるときに当該モータのモータセンサから出力される検出信号を模擬した模擬検出信号を制御部に入力する工程と、外部電源を模擬した模擬電源装置から電力変換部を介してモータを模擬した電気的負荷装置に流れる電流を計測する工程と、を有する。
この検査方法によっても、実際にモータを駆動しなくても、電力変換装置の検査を行うことができる。なお、この検査方法においては、入力された制御指令値から決まる電流値と計測された電流値とを比較して電力変換装置の良否を決定する工程をさらに有することが好ましい。
また、電力変換装置の制御部が、所定の周期で当該電力変換装置の動作状態を診断し、その診断結果が異常となるとその異常診断情報を出力する機能を備えている場合においては、上記検査方法は、異常診断情報が出力されたときに、模擬電源装置から電力変換装置への通電を遮断する工程をさらに有することが好ましい。さらには、制御部から異常診断情報が出力されたときに、その出力された異常診断情報を記憶する工程を有することも好ましい。
(第1実施形態) 以下、本発明を具現化した一実施形態について図面を参照して説明する。図1は検査対象となるインバータ装置50の構成と、このインバータ装置50を検査する検査装置(計測装置10,電源装置30,負荷装置40)の構成とを併せて示す図である。まず、検査対象となるインバータ装置50について説明する。
インバータ装置50は、2台のモータMG1,MG2に電力を供給する装置であり、モータ毎にバッテリー装置から供給される直流電力を所定の3相交流電力に変換する。図1に示すようにインバータ装置50は、モータ制御部52(以下、モータECUという)と、モータECU52によりPWM制御(パルス幅変調制御)される昇圧インテリジェント・パワー・モジュール58(以下、昇圧IPMという)と統合インテリジェント・パワー・モジュール60(以下、統合IPMという)等から構成される。
図1に示すようにインバータ装置50の入力端子には、リアクトル56を介して昇圧IPM58が接続される。昇圧IPM58は、モータECU52から出力されるPWM信号(パルス幅変調信号)に基づいて駆動され、昇圧IPM58に入力する直流電源を昇圧する。昇圧IPM58の出力側には統合IPM60が接続され、昇圧IPM58で昇圧された直流電源が統合IPM60に入力するようになっている。
統合IPM60は、モータ(MG1,MG2)毎にインバータ回路(図示省略)を有し、各インバータ回路の出力側にはモータMG1,MG2のいずれかが接続される。統合IPM60の各インバータ回路は、モータECU52から出力されるPWM信号に基づいて入力する直流電力を所定の周波数の3相交流電力に変換する。
また、インバータ装置50の入力端子には、上述した電力変換経路と並列にDC/DCコンバータ54が接続されている。DC/DCコンバータ54は、入力する直流電源を所定の電圧(本実施形態では12V)に変換し、外部に出力する。DC/DCコンバータ54から出力される直流電源は、インバータ装置50が自動車等の機械に組込まれた際は、その機械に装備される各種機器(例えば、上位制御装置等)に電力を供給する補助電源装置に接続される。この補助電源装置は、インバータ装置50のモータECU52に対しても電力を供給する。なお、検査時においては、DC/DCコンバータ54から出力される直流電源は、計測装置10の電源として用いられる。
モータECU52は、CPU,ROM,RAM等が1チップ化されたマイクロコンピュータによって構成され、外部制御装置から入力されるトルク指令値と、モータMG1,MG2のそれぞれに装備されたレゾルバからのレゾルバ信号に基づいて、昇圧IPM58及び統合IPM60をPWM制御する。
モータECU52の具体的な制御手順としては、まず、モータMG1,MG2の各レゾルバから出力されるレゾルバ信号に基づいて、各モータMG1,MG2のモータ軸の回転数及び回転位置を算出する。
次いで、モータECU52は、算出された各モータMG1,MG2のモータ回転数から、昇圧IPM58に出力するPWM信号のパルス幅(デューティ比)を決定する。すなわち、図2に示すように本実施形態では、モータ回転数に応じて昇圧IPM58の出力電圧が変化し、モータ回転数が高くなるに応じて昇圧IPM58の出力電圧も高くなるようプログラムされている。このため、モータECU52は、各モータMG1,MG2のモータ回転数に応じて昇圧IPM58に出力するPWM信号のパルス幅を変え、これによって昇圧IPM58の出力電圧を制御する。なお、昇圧IPM58の出力電圧は、モータMG1,MG2のいずれか高い方のモータ回転数に応じて制御されるようになっている。したがって、一方のモータ(例えば、モータMG1)のモータ回転数が低くても、他方のモータ(例えば、モータMG2)のモータ回転数が高ければ、昇圧IPM58の出力電圧が高くなるよう制御される。
次いで、モータECU52は、外部制御装置から入力されるトルク指令値と、算出された各モータMG1,MG2のモータ回転数及び回転位置とに基づいて、統合IPM60の各インバータ回路に出力するPWM信号を決定する。すなわち、モータECU52は、モータの回転数及び回転位置に基づいてモータに供給する3相交流電力の周波数を決め、次いで、その周波数と外部制御装置から入力されたトルク指令値に基づいてモータに供給する電流値を決める。そして、決定された周波数で決定された電流がモータMG1,MG2に流れるように、統合IPMの各インバータ回路に出力するPWM信号を決定する。なお、モータECU52には、外部制御装置からモータ毎にトルク指令値が入力され、また、レゾルバ信号はモータMG1,MG2からそれぞれ入力するため、モータECU52は、統合IPMのインバータ回路毎(すなわち、モータ毎)にPWM信号を決定する。
昇圧IPM58に出力するPWM信号が決まり、統合IPM60に出力するPWM信号が決まると、モータECU52はそれらPWM信号を昇圧IPM58と統合IPM60に出力する。これによって、モータMG1,MG2には、それぞれ所定の周波数の3相交流電力が入力することとなる。
なお、本実施形態においては、昇圧IPM58は、昇圧IPM58から出力する電源電圧を監視し、その電圧値をモータECU52に出力する。また、統合IPM60は、統合IPM60から出力する電流を監視し、その電流値をモータECU52に出力する。モータECU52は、これらの電圧値及び電流値に基づいて、昇圧IPM58に出力するPWM信号及び/又は統合IPM60に出力するPWM信号を修正するようになっている。これによって、電源電圧の変動や、モータMG1,MG2の電気的負荷変動等を考慮してモータMG1,MG2が駆動されるようになっている。例えば、外部電源電圧の変動等によって昇圧IPM58から出力する電源電圧が低下した場合は、昇圧IPM58に出力するPWM信号のデューティ比を上げ、昇圧IPM58から出力される電源電圧が正しい電圧となるように修正する。
次に、上述したインバータ装置50を検査する検査装置について説明する。この検査装置は、インバータ装置50の入力側に接続される電源装置30と、インバータ装置50の出力側に接続される負荷装置40と、インバータ装置50から負荷装置40に流れる電流の電流値の測定等を行う計測装置10とから構成される。
電源装置30は、インバータ装置50が自動車等の機械に組込まれたときに、インバータ装置50に電源を供給するバッテリー装置を模擬した電源装置である。電源装置30からインバータ装置50に供給される直流電源の電圧は、後で詳述する計測装置10のパソコン12によって任意に設定できるようになっている。
負荷装置40は、インバータ装置50によって駆動されるモータMG1,MG2の電気的負荷と同一となるように構成された電気回路を備える。負荷装置40に備えられた電気回路には、2台のモータMG1,MG2に対応して2つの負荷回路が設けられる。図3に負荷装置40に設けられる負荷回路の構成例を示す。図3に示すように、負荷回路40aは、抵抗RとコイルLによって構成され、3つの入力端子T,T,Tを備える。インバータ装置50に負荷装置40が接続されると、各入力端子T,T,Tには、インバータ装置50の統合IPM60(詳細には統合IPM60に設けられた1のインバータ回路)から出力される3相交流電力が入力することとなる。
なお、負荷回路40aを構成する抵抗Rの抵抗値とコイルLのインダクタンスは、計測装置10のパソコン12によって任意に設定できるようになっている。すなわち、本実施形態では、1つの負荷回路40aに、抵抗値が異なる複数の抵抗Rと、インダクタンスが異なる複数のコイルLが装備される。そして、パソコン12から入力されたモータ回転数に応じて、選択された抵抗RとコイルLが接続され、負荷回路40aが構成される。したがって、検査時のモータ回転数に応じて、抵抗Rの抵抗値とコイルLのインダクタンスを調整できるようになっている。
計測装置10は、直流電源回路14と、通信変換基板16と、レゾルバ信号発生器18と、パワーメータ20と、これら各機器14,16,18,20に接続されたパソコン12によって構成される。
直流電源回路14は、インバータ装置50のDC/DCコンバータ54の出力端子に接続され、DC/DCコンバータ54から供給される直流電源を変圧して、パソコン12、通信変換基板16、レゾルバ信号発生器18及びパワーメータ20に供給する。
通信変換基板16は、パソコン12とインバータ装置50のモータECU52とを通信可能に接続するための基板である。通信変換基板16によって、パソコン12から入力されたトルク指令値がモータECU52に入力される。
レゾルバ信号発生器18は、モータMG1,MG2が予め設定されたモータ回転数で回転するときに、モータMG1,MG2のレゾルバから出力されるレゾルバ信号を模擬した模擬レゾルバ信号を生成するための装置である。後述するようにレゾルバ信号は、モータMG1,MG2のモータ回転数によって異なる。このため、レゾルバ信号発生器18は、パソコン12によって設定されたモータ回転数でモータが回転するときのレゾルバ信号を模擬した模擬レゾルバ信号を生成する。生成された模擬レゾルバ信号は、インバータ装置50のモータECU52に入力される。
なお、レゾルバ信号発生器18は、インバータ装置50によって駆動されるモータMG1,MG2と同数(すなわち、本実施形態では2個)のレゾルバ信号生成回路を備える。各レゾルバ信号生成回路には、パソコン12から異なるモータ回転数を設定することができる。各レゾルバ信号生成回路は、当該回路に設定されたモータ回転数の模擬レゾルバ信号を生成する。
次に、レゾルバ信号発生器18によって生成される模擬レゾルバ信号について説明する。まず、モータMG1,MG2に装備されるレゾルバの構成について図4を参照して説明する。図4は、モータMG1,MG2に装備されるレゾルバ70の構成を模式的に示す図である。図4に示すようにレゾルバ70は、励磁信号が入力する入力巻線72と、モータ軸Sに取付けられた可動巻線74と、SIN出力を得る第1出力巻線76と、COS出力を得る第2出力巻線78を備える。入力巻線72、第1出力巻線76及び第2出力巻線78はモータのステータ側に配される。また、第2出力巻線78は、第1出力巻線76に対して直角となるように配される。
図5に示すように、入力巻線72には所定の周波数(例えば、7kHz)の励磁信号(V72=Esinωt:V;電圧,E;定数,ω;角周波数,t;時間)が入力する。これによって、入力巻線72の周りに磁界が発生する。
励磁信号によって発生する磁界は時間と共に変化するため、この磁界によって可動巻線74にも誘導電圧が発生する。可動巻線74は、モータ軸Sの回転に伴って回転するため、可動巻線74に発生する誘導電圧もモータ軸Sの回転位置によって異なる。図4に示すように可動巻線74(すなわち、モータ軸S)が位置θとなる状態では、可動巻線74に発生する誘導電圧V74はA*Ecosθsinωtとなる(A;定数)。
可動巻線74に誘導電圧V74が発生すると、それによって第1出力巻線76にも誘導電圧V76が発生する。すなわち、誘導電圧V76は、
76=K*V74*sinθ=K*A*Esinθcosθsinωt
となる(K;定数)。
一方、第2出力巻線78には、入力巻線72と可動巻線74によって発生する磁界によって誘導電圧が発生する。したがって、第2出力巻線78に発生する誘導電圧V78は、
78=K*(V74cosθ−V72)=A*K*E(cosθ−1/A)sinωt
となる(K;定数)。
ここで、上述した定数Aが2となるよう予め調整しておけば、第1出力巻線76と第2出力巻線78に発生する誘導電圧V76,V78は、それぞれ下記のようになる。
76=K*Esin2θsinωt (1)
78=K*Ecos2θsinωt (2)
式(1),(2)から明らかなように、レゾルバ70から出力されるレゾルバ信号(すなわち、誘導電圧V76,V78)は、入力巻線72に入力する励磁信号に定数Kとsin2θ,cos2θをそれぞれ乗算した値となる。したがって、レゾルバ信号はモータ軸Sの回転数が決まれば、上記の式(1),(2)によって生成することができる。
そこで、レゾルバ信号発生器18は、パソコン12によってモータ回転数が設定されると、その回転数でモータが回転するときに出力されるレゾルバ信号を式(1),(2)に基づいて生成し、その生成した模擬レゾルバ信号をモータECU52に入力する。
レゾルバ信号発生器18で生成された模擬レゾルバ信号の一例を図6に示す。図6では、横軸を時間とし、縦軸を電圧としている。図中実線は第1出力巻線76から出力されるレゾルバ信号を模擬した模擬レゾルバ信号を示し、図中の2点鎖線はK*Esin2θとK*Ecos2θを示している。図中の期間T(すなわち、K*Esin2θが1周期するのに要する期間)は、モータ軸Sが1/2回転するのに要する時間であり、モータ回転数から算出することができる(すなわち、モータ回転数=2/Tの関係式が成立する)。
パワーメータ20は、インバータ装置50の統合IPM60から負荷装置40に流れる電流の電流値を測定する装置である。上述したように負荷装置40には、モータMG1,MG2に対応して2つの負荷回路を備える。このため、パワーメータ20は、負荷装置40の2つの負荷回路にそれぞれ流れる3相交流電力(すなわち、6つの電流)を測定できるようになっている。パワーメータ20で測定された電流値は、パソコン12に入力されるようになっている。
パソコン12は、汎用のパーソナルコンピュータであって、ディスプレイ等の出力装置並びにキーボード、マウス等の入力装置を備える。パソコン12には、上述した電源装置30、負荷装置40、通信変換基板16、レゾルバ信号発生器18及びパワーメータ20が接続される。パソコン12のキーボードからデータを入力することで、これらの装置30,40,16,18の検査時の設定が行われる。また、パソコン12は、パワーメータ20から入力する電流値に基づいてインバータ装置50の良否判定等を行う。パソコン12の詳細な機能については、次に説明するインバータ装置50の検査手順において説明する。
次に、上述した検査装置を用いてインバータ装置50を検査する際の検査フローを説明する。インバータ装置50を検査するためには、まず、インバータ装置50を検査装置にセットする。すなわち、インバータ装置50の入力側に電源装置30を接続し、インバータ装置50の出力側に負荷装置40を接続する。また、インバータ装置50と負荷装置40を接続する電力供給ラインにパワーメータ20を接続する。
検査装置にインバータ装置50をセットすると、パソコン12を用いて各種装置30,40,16,18の設定を行い、インバータ装置50への通電検査、並びに通電検査の結果判定を行う。このパソコン12を用いて行う検査の手順を、図7を参照して説明する。
図7に示すように、まず、インバータ装置50を検査するときのモータMG1,MG2の回転数を設定する(S2)。例えば、インバータ装置50が、モータMG1を「X」rpmで駆動し、モータMG2を「Y」rpmで駆動している状態で検査を行う場合には、モータMG1について「X」rpmと設定し、モータMG2について「Y」rpmと設定する。モータMG1に設定された「X」rpmと、モータMG2に設定された「Y」rpmは、パソコン12からレゾルバ信号発生器18に入力される。これによって、レゾルバ信号発生器18のモータMG1に対応するレゾルバ信号生成回路は「X」rpmで回転するときの擬似レゾルバ信号を生成し、モータMG2に対応するレゾルバ信号生成回路は「Y」rpmで回転するときの擬似レゾルバ信号を生成することとなる。
なお、上述の説明から明らかなように、モータMG1,MG2のモータ回転数の設定はモータ毎に行うことができる。このため、各モータに異なるモータ回転数を設定することもできる。
次に、その設定されたモータ回転数に応じて負荷装置40の負荷回路(すなわち、抵抗RとコイルL)の設定を行う(S4)。具体的には、パソコン12は、モータMG1に設定された「X」rpmと、モータMG2に設定された「Y」rpmを負荷装置40に入力する。負荷装置40は、モータMG1に対応する負荷回路をモータ回転数「X」rpmのときの抵抗値とインダクタンスに調整し、モータMG2に対応する負荷回路をモータ回転数「Y」rpmのときの抵抗値とインダクタンスに調整する。
次に、パソコン12からインバータ装置50を検査するときのモータMG1,MG2のトルク指令値を設定する(S6)。具体的には、まず、インバータ装置50から負荷装置40に流したい電流の電流値を決定する。この電流値は、パワーメータ20の測定レンジ、測定精度等を考慮して決定する。インバータ装置50から負荷装置40に流したい電流の電流値が決まると、その電流値が流れるようにトルク指令値を決定する。既に説明したように、インバータ装置50のモータECU52は、モータの回転数と入力されたトルク指令値に基づいてモータに流す電流値を決定する(例えば、モータ回転数とトルク指令値をパラメータとするマップから電流値を決定する)。したがって、ステップS6では、ステップS2で決定されたモータ回転数と、インバータ装置50から負荷装置40に流したい電流値とに基づいて、トルク指令値を決定する。決定されたトルク指令値は、パソコン12に入力され、その入力されたトルク指令値は通信変換基板16を介してモータECU52に入力される。なお、モータMG1,MG2のトルク指令値の設定はモータ毎に行うことができ、各モータに異なるトルク指令値を設定することもできる。
次に、パソコン12から電源装置30の電圧値を設定する(S8)。すなわち、自動車等の機械にインバータ装置50が組込まれたときに、インバータ装置50の入力側に接続されるバッテリー装置の電圧と、電源装置30の電圧とが同一となるように設定する。具体的には、パソコン12に設定する電圧値を入力し、その入力された電圧値は電源装置30に入力される。電源装置30は、入力された電圧値が出力されるように、その内部に装備された変圧回路を操作する。
ステップS2〜S8によって検査を行うための各種設定が行われると、パソコン12は検査プログラムを起動する(S10)。これによって、モータECU52にトルク指令値と擬似レゾルバ信号の入力が開始され、モータECU52が昇圧IPM58及び統合IPM60を駆動する。このため、電源装置30からインバータ装置50を介して負荷装置40に電力が供給される。
なお、インバータ装置50が正常に動作している状態であると、モータECU52は所定の周期で通信変換基板16を介してパソコン12にダイアグ信号(自己診断信号)を出力する。したがって、パソコン12はモータECU52から出力されるダイアグ信号が途切れた状態となると、インバータ装置(すなわち、モータECU52)が正常に動作していないと判断し、即座に検査を中止する。
ステップS10によってインバータ装置50から負荷装置40に電流が供給されると、インバータ装置50から負荷装置40に流れた電流の電流値をパワーメータ20で測定する(S12)。パワーメータ20で測定された電流値はパソコン12に送信され、その電流値はパソコン12でモニターされる。
パソコン12でモニターされる電流値が安定すると、そのモニターされている電流値とステップS6で設定されたトルク指令値から決まる電流値(すなわち、インバータ装置50から負荷装置40に流したい電流の電流値)とを比較し、その比較値からインバータ装置50の良否を判定する(S14)。具体的には、測定された電流値とステップS6で設定されたトルク指令値から決まる電流値との差が予め設定された許容範囲内となるときは、当該インバータ装置50は良好であると判定する。一方、両電流値の差が予め設定された許容範囲内とならないときは、当該インバータ装置50は不良であると判定する。この判定は、パソコン12にインストールされた判定プログラムによって行われ、その判定結果はパソコン12のディスプレイに表示される。したがって、検査者はパソコン12のディスプレイに表示される判定結果から、検査を行ったインバータ装置50を出荷するか否かを決めることができる。
上述した説明から明らかなように本実施形態の検査装置(10,30,40)によると、モータ制御機能を内蔵したインバータ装置50であっても、実際にモータを駆動することなく出荷時の検査を行うことができる。このため、検査装置が大型化せず、また、モータ等の可動部材を用いないため、安全に検査を行うことができる。
また、インバータ装置50は、モータ制御機能を内蔵し、インバータ装置50内で昇圧IPM58からの出力電圧のフィードバックを行い、統合IPM60からの出力電流のフィードバックを行う。このため、検査装置に用いる電源装置30の電圧精度や、負荷装置40の温度特性、電気的特性の精度が不要となり、検査装置を安価に製作することができる。
さらに、本実施形態の検査装置は、インバータ装置50が複数のモータMG1,MG2を駆動するものであって、モータ毎にモータ回転数の設定,負荷装置40の負荷回路の設定,及びトルク指令値の設定を行うことができる。したがって、電源装置30の電源電圧が昇圧IPM58によって昇圧された状態である一方、モータ回転数は低い状態で、インバータ装置50の検査を行うことができる。すなわち、インバータ装置50のモータECU52は、モータMG1,MG2のモータ回転数に応じて昇圧IPM58を駆動する。このため、モータMG1,MG2が共に低い回転数(例えば、1500rpm)では、昇圧IPM58は機能しない。しかしながら、本実施形態の検査装置では、モータ毎にモータ回転数の設定を行うことができる。したがって、モータMG1(検査対象となっているモータ)には1500rpmを設定し、モータMG2(検査対象となっていないモータ)には10000rpmを設定することができる。このようにモータ回転数を設定すると、モータECU52は昇圧IPM58を駆動して昇圧し、一方、検査対象となっているモータMG1は低いモータ回転数のままとなる。これによって、昇圧された状態でありながらモータ回転数が低い状態について検査を行うことができる。
(第2実施形態) 次に、第2実施形態に係る検査装置について図面を参照して説明する。第2実施形態では、インバータ装置から出力されるダイアグ信号を計測装置のパソコンでモニターする。そして、インバータ装置から出力されるダイアグ信号が異常となると、計測装置のパソコンは、検査装置の電源を遮断すると共に、異常発生時のインバータ装置の状態を保存する。この点において第2実施形態は第1実施形態と異なるが、その他の点(例えば、検査時の手順等)については第1実施形態と同一構成となる。したがって、第1実施形態と同一構成に係る部分については同一符号を用いることでその説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
図8は検査対象となるインバータ装置50’の構成と、このインバータ装置50’を検査する検査装置(計測装置10’,電源装置30,負荷装置40’)の構成を併せて示す図である。図8に示すようにインバータ装置50’は、後輪駆動用のインテリジェント・パワー・モジュール62(以下、RrIPMという)をさらに備え、このRrIPM62は後輪駆動用のモータMG3に電力を供給する。RrIPM62からモータMG3に流れる電流は、電流センサ66によって検出される。電流センサ66で検出された電流値は、モータECU52’に入力される。また、インバータ装置50’の統合IPM60は、左右の前輪を駆動するモータMG1,MG2に接続され、モータMG1,MG2に電力を供給する。したがって、第2実施形態のインバータ装置50’は、第1実施形態と異なり、3台のモータMG1,MG2,MG3に電力を供給する。このため、第2実施形態の負荷装置40’は、3台のモータMG1,MG2,MG3に対応した負荷回路を有し、また、レゾルバ信号発生器18’は3台のモータMG1,MG2,MG3に応じた模擬レゾルバ信号を生成する。計測装置10’のパソコン12’は、3台のモータMG1,MG2,MG3のそれぞれにトルク指令値を設定することができる。パソコン12’によって設定されたトルク指令値は、通信変換基板16を介してモータECU52’に入力される。
なお、インバータ装置50’は、また、水温センサ67を備え、この水温センサ67によってインバータ装置50’の温度(詳しくは、IPM60,62を冷却する冷却装置の水温)を計測する。水温センサ67によって計測された温度は、モータECU52’に入力される。
モータECU52’は、第1実施形態のモータECU52と略同一の処理を行う。すなわち、モータECU52’は、入力されたトルク指令値とレゾルバ信号とに基づいて、昇圧IPM58、統合IPM60及びRrIPM62を制御する。
具体的には、入力するレゾルバ信号から決定されるモータ回転数に応じて昇圧IPM58の出力電圧を決定し(例えば、図10のマップに基づいて決定)、その決定された出力電圧となるように昇圧IPM58にPWM信号を出力する。この際、昇圧IPM58の出力電圧をモータECU52’にフィードバックし、昇圧IPM58の出力電圧が決定された出力電圧となるように制御する。また、入力されたトルク指令値に応じて統合IPM60及びRrIPM62から出力される出力電流を決定し(例えば、図9に示すマップに基づいて決定)、その決定された出力電流となるように統合IPM60及びRrIPM62にPWM信号を出力する。統合IPM60及びRrIPM62から出力される出力電流は、電流センサ(図8ではRrIPM62からの出力電流を検知する電流センサ66のみを図示)によって検出され、この検出された電流値に基づいてモータECU52’はフィードバック制御を行う。
上記モータECU52’は、所定の周期でインバータ装置50’の動作状態を診断する。例えば、所定周期毎に水温センサ67で検出される温度をモニターし、その温度が設定温度を超えるときは、インバータ装置50’が異常であると診断する。モータECU52’は、インバータ装置50’が異常であると診断すると、昇圧IPM58、統合IPM60及びRrIPM62へのPWM信号の出力を停止し、これらIPM58,60,62の動作を停止する。
また、モータECU52’は、インバータ装置50’の動作状態を診断する毎に、その診断結果(すなわち、ダイアグ情報)と、当該診断時のインバータ装置50’の状態を示すセンサ値等のアナログ情報とを、通信変換基板16を介してパソコン12’に出力する。図12にモータECU52’からパソコン12’に出力されるダイアグ情報とアナログ情報の一例を示している。図12から明らかなようにダイアグ情報は、予め設定された項目(例えば、IPM60又は62から出力される電流値の異常等)毎に、当該項目が異常であるか否かを示す情報である。また、アナログ情報には、インバータ装置50’の動作状態を示す各種センサ値(例えば、インバータ温度(IPM58,60,62の温度)やこれらIPM58,60,62を冷却する冷却装置の冷却水温度(すなわち、水温センサ67による検出温度))が含まれている。
計測装置10’のパソコン12’は、インバータ装置50’(モータECU52’)から出力されるダイアグ情報のいずれか1項目でも異常を示すと、電源装置30からインバータ装置50’への電源供給を緊急停止する。例えば、電源装置30と、この電源装置30に電源供給する外部電源(図示省略)とを接続しているスイッチ(図示省略)をOFFし、電源装置30からインバータ装置50’に電力が供給されないようにする。
また、パソコン12‘による電源供給の停止と同時に、インバータ装置50’から出力されたダイアグ情報とアナログ情報をパソコン12’のメモリに記憶する。メモリに記憶されたダイアグ情報とアナログ情報は、その後の不具合箇所の特定や異常原因の解析に用いられる。
上述した第2実施形態に係る検査装置において、インバータ装置50’に異常が発生した時の各部の動作を、図11を参照して説明する。なお、インバータ装置50’の検査を行うまでの手順や、正常に検査が行われているときの検査装置の動作については、第1実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
インバータ装置50’のモータECU52’は、インバータ装置50’の各部位(例えば、IPM60,62等)に配設されたセンサからのアナログ信号(センサ出力)に基づいて、インバータ装置50’に異常が発生したか否かを判断する。モータECU52’は、インバータ装置50’に異常が発生したと判断すると、まず、各IPM60,62等に出力しているPWM信号を停止する。これにより、インバータ装置50’のIPM60,62等が破損しないように保護する。
また、モータECU52’は、診断結果を示すダイアグ情報と、異常診断時のインバータ装置50’の状態を示すアナログ情報を通信変換基板16を介してパソコン12’に出力する。モータECU52’と通信変換基板16との通信には、例えば、UARTを用いることができる。また、通信変換基板16とパソコン12’の通信には、例えば、RS232Cを用いることができる。
モータECU52’から出力されたダイアグ情報とアナログ情報を受信したパソコン12’は、そのダイアグ情報に異常を示す項目が含まれているか否かを判断する。ダイアグ情報に異常を示す項目が含まれていると、パソコン12’は直ちに電源装置30からインバータ装置50’への電力供給を遮断し、同時に、そのダイアグ情報とアナログ情報をメモリに格納する。メモリに格納されたダイアグ情報とアナログ情報は、その後の不具合箇所の解析(異常原因解析)に用いられる。
パソコン12’に格納されたダイアグ情報とアナログ情報に基づく不具合解析(原因解析)の一例を、図12を参照して説明する。図12に示す例では、ダイアグ情報のうちインバータ温度異常の項目に異常を示すデータが格納されている。不具合解析では、まず、アナログ情報のうちインバータ温度の項目を確認する。図12に示す例では、インバータ温度が150℃となっており、通常温度(例えば、100℃)よりインバータ温度が高くなっていることが確認できる。次に、インバータ温度を高くする、いくつかの原因(例えば、冷却装置の異常、放熱グリスの塗布不良又は半導体素子(IGBT)の不良等)について実際に検証する。検証の結果、不具合箇所が特定されると、その不具合箇所を対策し、対策後のインバータ装置50’について再検査を行う。再検査で異常がなければ、そのインバータ装置50’は出荷される。
上述した説明から明らかなように、第2実施形態の検査装置によると、計測装置のパソコンによってインバータ装置から出力されるダイアグ情報がモニターされ、インバータ装置に異常が発生したか否かが判断される。このため、インバータ装置に異常が発生すると、直ちに電源装置からインバータ装置への通電が遮断され、検査装置を非常停止することができる。
また、インバータ装置に異常が発生したときは、異常発生時のダイアグ情報とアナログ情報とがパソコンに記憶される。したがって、その後に行われる原因解析において、記憶したダイアグ情報とアナログ情報とに基づいて、異常発生時のインバータ装置の動作状態が確認でき、それを手掛かりに異常発生原因を特定することができる。このため、インバータ装置の不具合部位の特定に要する時間と労力を格段に軽減することができる。
なお、上述した検査装置では、計測装置のパソコンに異常発生時のダイアグ情報とアナログ情報を記憶し、検査装置の非常停止後に記憶したダイアグ情報とアナログ情報を読み出せるようにした。しかしながら、本発明はこのような形態から一歩進んで、例えば、記憶したダイアグ情報とアナログ情報に基づいて、パソコンが異常原因の候補をいくつか特定し、その特定した異常原因候補をディスプレイに表示するようにしてもよい。例えば、異常状態と異常原因との因果関係をデータベース化し、記憶された異常状態と因果関係のある異常原因を検索してディスプレイに表示する。ディスプレイに異常原因候補が表示されるため、作業者は異常原因を短時間で特定することができる。
また、異常原因候補をディスプレイに表示する場合は、さらに、異常原因候補毎に、その異常原因候補が正しいか否かを検証するための検証方法を表示するようにしてもよい。このような構成によると、作業者はパソコンに表示された検証方法に基づいて異常原因を検証すればよいため、異常原因の特定をより容易に行うことができる。なお、異常原因候補が複数ある場合は、確率が高いものから順に表示するようにしてもよい。
以上、本発明の好適ないくつかの実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
例えば、検査対象となる電力変換装置は、本実施形態のように直流電力を交流電力に変換するインバータ装置に限らず、直流電力を直流電力に変換する直流コンバータ(チョッパ)であってもよいし、交流電力を交流電力に変換するサイクロンコンバータ等であってもよい。
また、電力変換装置が内蔵するモータ制御部が行うモータ制御方式もPWM制御方式に限らず、パルス制御方式やその他公知の制御方式を用いることができる。さらに、モータに装備されるモータセンサも、本実施形態のレゾルバに限られず、エンコーダ等であってもよい。すなわち、モータの制御方式やモータセンサは、モータに要求される仕様や制御目的に応じて任意に選択することができる。なお、電力変換装置に入力する模擬検出信号は、選択されたモータセンサから出力される検出信号に応じて生成される。
さらに、上述した実施形態では、複数のモータを駆動するインバータ装置の検査装置について説明したが、本発明は1のモータを駆動するインバータ装置の検査装置にも適用することができる。また、複数のモータを駆動するインバータ装置であっても、それら複数のモータの回転数が同一の回転数で検査する場合は、モータセンサの検出信号を模擬する模擬検出信号を生成する回路は1つだけ設ければよい。また、模擬検出信号の生成にはパソコン等を利用し、ソフト的な処理によって模擬検出信号を生成することもできる。ソフト的な処理によって模擬検出信号を生成する場合は、1の演算装置によって複数の異なる模擬検出信号を生成することもできる。
なお、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施形態に係るインバータ装置の構成と、このインバータ装置を検査する検査装置の構成を併せて示す図 モータ回転数と昇圧IPMから出力される電源電圧との関係を示すグラフ 負荷装置に備えられる負荷回路の回路図 モータに装備されるレゾルバの構成を模式的に示す図 レゾルバの入力巻線に入力する励磁信号を示す図 模擬レゾルバ信号の一例を示す図 本実施形態の検査装置を用いた検査手順を示すフローチャート 第2実施形態に係るインバータ装置の構成と、このインバータ装置を検査する検査装置の構成を併せて示す図 入力されたトルク指令値とIPMから出力される出力電流との関係の一例を示すグラフ モータ回転数と昇圧IPMから出力される出力電圧との関係の一例を示すグラフ インバータ装置に異常が発生したときのインバータ装置及び検査装置の動作を説明するための図 インバータ装置から計測装置のパソコンに出力されるダイアグ情報と、そのダイアグ情報と同時に出力されるアナログ情報(各種センサ値)の一例を示す図 従来の電力変換装置の制御構成を示す図 新しく提案されている電力変換装置の制御構成を示す図
符号の説明
10・・計測装置
12・・パソコン
14・・直流電源回路
16・・通信基板
18・・レゾルバ信号発生器
20・・パワーメータ
30・・電源装置
40・・負荷装置
50・・電力変換装置
52・・モータECU
54・・DC/DCコンバータ
56・・リアクトル
58・・昇圧IPM
60・・統合IPM

Claims (10)

  1. 入力側に外部電源が接続されると共に出力側にモータが接続され、外部電源から供給される電力を所定の電力に変換してモータに供給する電力変換部と、モータの動作状態を検出するモータセンサから出力された検出信号と与えられた制御指令値とに基づいて電力変換部を制御する制御部と、を備えた電力変換装置の検査装置であって、
    制御指令値を制御部に入力する制御指令値入力手段と、
    予め設定されたモータ回転数でモータが駆動されるときに当該モータのモータセンサから出力される検出信号を模擬した模擬検出信号を生成する検出信号生成手段と、
    電力変換部の入力側に接続可能とされた、外部電源を模擬した模擬電源装置と、
    電力変換部の出力側に接続可能とされた、モータの電気的負荷と同一となるように構成された電気的負荷装置と、を有する電力変換装置の検査装置。
  2. 前記電力変換装置には複数のモータが接続され、前記電力変換部はモータ毎に電力変換回路を有し、前記制御部はモータ毎にそのモータの動作状態を検出するモータセンサからの検出信号と与えられた制御指令値とに基づいてそのモータに電力を供給する電力変換回路を制御する請求項1に記載の電力変換装置の検査装置であって、
    前記制御指令値入力手段は、前記の複数のモータのそれぞれに対応する個別の制御指令値を入力でき、
    前記検出信号生成手段は、前記の複数のモータと同数の模擬検出信号を生成し、それら模擬検出信号は、対応するモータの動作状態に応じた信号であり、
    前記電気的負荷装置は、前記の複数のモータと同数の電気的負荷回路を有し、それら電気的負荷回路は、対応するモータの電気的負荷と同一となるように構成されていることを特徴とする電力変換装置の検査装置。
  3. 前記電力変換装置は、外部電源から供給される電源の電圧を昇圧して各電力変換回路に供給する昇圧回路をさらに備え、前記制御部が各モータのモータ回転数に応じて昇圧回路を制御する請求項2に記載の電力変換装置の検査装置であって、
    電力変換回路毎にモータ回転数を設定する手段をさらに有し、
    前記検出信号生成手段は、電力変換回路毎に、当該電力変換回路に設定されたモータ回転数に応じた模擬検出信号を生成することを特徴とする電力変換装置の検査装置。
  4. 電力変換部から電気的負荷装置に流れる電流の電流値を計測する計測装置と、入力された制御指令値から決まる電流値と計測装置で計測された電流値とを比較して電力変換装置の良否を決定する手段をさらに有する請求項1乃至3のいずれかに記載の電力変換装置の検査装置。
  5. 前記電力変換装置の制御部は、所定の周期で当該電力変換装置の動作状態を診断し、その診断結果が異常となるとその異常診断情報を出力する請求項1に記載の電力変換装置の検査装置であって、
    制御部から出力される異常診断情報を受信する手段と、
    異常診断情報を受信したときに、模擬電源装置から電力変換装置への通電を遮断する手段をさらに有することを特徴とする電力変換装置の検査装置。
  6. 前記電力変換装置の制御部は、所定の周期で当該電力変換装置の動作状態を診断し、その診断結果が異常となるとその異常診断情報を出力する請求項1に記載の電力変換装置の検査装置であって、
    制御部から出力される異常診断情報を受信する手段と、
    受信した異常診断情報を記憶する手段をさらに有することを特徴とする電力変換装置の検査装置。
  7. 入力側に外部電源が接続されると共に出力側にモータが接続され、外部電源から供給される電力を所定の電力に変換してモータに供給する電力変換部と、モータの動作状態を検出するモータセンサから出力された検出信号と与えられた制御指令値とに基づいて電力変換部を制御する制御部と、を備えた電力変換装置の検査方法であって、
    制御指令値を電力変換装置の制御部に入力する工程と、
    予め設定されたモータ回転数でモータが駆動されるときに当該モータのモータセンサから出力される検出信号を模擬した模擬検出信号を制御部に入力する工程と、
    外部電源を模擬した模擬電源装置から電力変換部を介してモータを模擬した電気的負荷装置に流れる電流を計測する工程と、を有する電力変換装置の検査方法。
  8. 入力された制御指令値から決まる電流値と計測された電流値とを比較して電力変換装置の良否を決定する工程をさらに有する請求項7に記載の電力変換装置の検査方法。
  9. 前記電力変換装置の制御部は、所定の周期で当該電力変換装置の動作状態を診断し、その診断結果が異常となるとその異常診断情報を出力する請求項7に記載の電力変換装置の検査方法であって、
    制御部から異常診断情報が出力されたときに、模擬電源装置から電力変換装置への通電を遮断する工程をさらに有する電力変換装置の検査方法。
  10. 前記電力変換装置の制御部は、所定の周期で当該電力変換装置の動作状態を診断し、その診断結果が異常となるとその異常診断情報を出力する請求項7に記載の電力変換装置の検査方法であって、
    制御部から異常診断情報が出力されたときに、その出力された異常診断情報を記憶する工程をさらに有することを特徴とする電力変換装置の検査方法。
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