JP2005159784A - 固体撮像素子及びその駆動方法並びにカメラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】静止画撮像用途に求められる高S/N化の要求と、動画撮像用途に求められる低消費電力化の要求を同時に満足することができる固体撮像素子を提供する。
【解決手段】固体撮像素子の構成として、二次元マトリクス状に配列された複数の画素部から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する複数の垂直転送部を有する撮像部2と、複数の垂直転送部によって転送された信号電荷を水平CCD5で水平方向に転送して読み出す第1の読み出し部3と、複数の垂直転送部によって転送された信号電荷を水平走査回路11で水平方向に走査して読み出す第2の読み出し部4とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像素子及びその駆動方法並びにカメラシステムに関し、特に静止画撮像と動画撮像を兼用する固体撮像素子及びその駆動方法並びにカメラシステムに関する。
近年、固体撮像素子を用いたカメラシステムには、多彩な撮像シーンに対応するために、動画を撮像する機能と静止画を撮像する機能を併せ持つことが要求されている。特に、動画の撮像を主目的とするビデオカメラなどでは低消費電力化が求められ、静止画の撮像を主目的とするデジタルカメラなどでは高S/N化が求められている。また、固体撮像素子の信号の読み出し方式には、CCDイメージセンサで採用されている転送(CCD)方式と、CMOSイメージセンサで採用されている走査(スキャナ)方式がある。
現在の動画撮像用途の固体撮像素子で主流になっているCCDイメージセンサでは、画素数の増加に伴って、水平CCDの高速化や出力アンプの高速化が必要となり、これにしたがって消費電力量も多くなってきている。CCDイメージセンサで消費電力量が多くなる部分は、主に、駆動周波数が高くなる水平CCDと出力アンプの部分である。水平CCDの消費電力は、自身の容量と電圧振幅がトレードオフの関係になっているため、低消費電力化が難しい。そのため、この点でデメリットを生じないCMOSイメージセンサが台頭してきている。例えば、CMOSイメージセンサでは、CCDの代わりに、低電圧で動作する走査回路を搭載したり、低電圧動作が可能な出力アンプを搭載したりすることで低消費電力化を実現している。これに対して、静止画用途については、動画を撮像する場合に比較して撮像時間が短いため、低消費電力化の要求は小さいものとなっている。
また一般に、動画撮像と静止画撮像を兼用する固体撮像素子においては、動画撮像時に隣接画素の信号を加算して読み出すことにより、静止画撮像時よりも実効的な出力画素数を低減している。この理由は、動画撮像時と静止画撮像時では、走査回路やCCD、出力回路等の駆動周波数に依存する読み出しスピードが等しく、その限界もある程度決まっているため、静止画撮像の画素数分を動画で出力し得る程度に、それらの読み取りスピードの高速化が実現されていないためである。これに対して、静止画撮像時には画素信号の加算を行わないため、動画撮像時に比較して解像度が高くなるものの、1画素当たりの信号量は少なくなるのでS/Nの面で不利になる。
また、人間の目は、その視認特性から、時間的に変動するノイズ(ランダムノイズ)に対して感度が低い。このことは、動画の方が静止画よりもS/Nの面で有利であることを意味している。すなわち、動画撮像と静止画撮像を兼用する固体撮像素子では、動画は読取スピードに制限があるために画素信号の加算が必要になり、結果的にS/Nが改善される。これに対して、S/Nが厳しく要求される静止画については、撮像時に画素信号の加算が行われないため、解像度は動画よりも高くなるが、S/Nの面では不利になる。
また、読み出し方式で比較すると、先ず、転送方式の場合は、画素信号が電荷で運ばれるため、高S/Nを実現しやすいというメリットがある。したがって、転送方式は静止画用途に適していると言える。一方、走査方式の場合は、画素部から信号が電圧で読み出されるため、これを走査回路で走査する前に、信号電圧をカラム(列)ごとのキャパシタに保持しておく必要がある。その際、信号電圧にキャパシタのkCTノイズ(リセット・ノイズ)が加わるため、S/Nの面で不利になる。また、一般的な走査方式では、カラムごとに相関二重サンプリング回路(以下、CDS回路)が搭載されており、この回路のkCTノイズも加わることになるため、S/N的には一層不利になる。
このような観点から従来では、動画撮像を主目的とするビデオカメラなどのカメラシステムで採用される固体撮像素子の特性と、静止画撮像を主目的とするデジタルカメラなどのカメラシステムで採用される固体撮像素子の特性が、それぞれの撮像用途に合わせて異なるものとなっている。また現在のところ、動画撮像用途に求められる低消費電力化の要求と、静止画撮像用途に求められる高S/N化の要求を同時に満足する固体撮像素子は実現されていない。
本発明に係る固体撮像素子は、入射光の信号電荷への変換を行う光電変換部と、信号電荷を転送して読み出す第1の読み出し手段と、信号電荷を走査して読み出す第2の読み出し手段とを有するものである。
本発明に係る固体撮像素子においては、光電変換部で光電変換された信号電荷を転送して読み出す第1の読み出し手段に加えて、信号電荷を走査して読み出す第2の読み出し手段を備えているため、いずれの読み出し手段で信号電荷を読み出すかを、撮像モード(静止画モード、動画モード)に応じて切り換えることが可能となる。
本発明に係る固体撮像素子の駆動方法は、入射光を光電変換部で光電変換して得られた信号電荷を読み出す場合に、信号電荷を転送して読み出すか走査して読み出すかを、撮像モードに応じて切り換えるものである。
本発明に係る固体撮像素子の駆動方法においては、光電変換して得られた信号電荷を転送して読み出すか走査して読み出すかを、撮像モードに応じて切り換えることにより、撮像モードに適した読み出し方式で信号電荷を読み出すことが可能となる。
本発明に係るカメラシステムは、入射光の信号電荷への変換を行う光電変換部と、信号電荷を転送して読み出す第1の読み出し手段と、信号電荷を走査して読み出す第2の読み出し手段とを有する固体撮像素子と、静止画を撮像する静止画モードと動画を撮像する動画モードのいずれかに撮像モードを設定するモード設定手段と、固体撮像素子において信号電荷を第1の読み出し手段によって読み出すか第2の読み出し手段によって読み出すかを、モード設定手段で設定された撮像モードに応じて切り換える切換手段とを備えるものである。
本発明に係るカメラシステムにおいては、固体撮像素子で光電変換して得た信号電荷を第1の読み出し手段によって読み出すか第2の読み出し手段によって読み出すかを、モード設定手段で設定された撮像モードに応じて切り換えることにより、撮像モードに適した読み出し方式で信号電荷を読み出すことが可能となる。
本発明によれば、静止画撮像用途に求められる高S/N化の要求と、動画撮像用途に求められる低消費電力化の要求を同時に満足することができる固体撮像素子とその駆動方法及びカメラシステムを提供することができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す概略図である。図示した固体撮像素子1は、大きくは、撮像部2と、第1の読み出し手段となる第1の読み出し部3と、第2の読み出し手段となる第2の読み出し部4とを備えた構成となっている。撮像部2は、実際に被写体を撮像する機能を有する部分である。第1の読み出し部3は、撮像部2で撮像して得られた信号電荷を第1の読み出し経路で読み出す機能を有するものであり、第2の読み出し部4は、撮像部2で撮像して得られた信号電荷を上記第1の読み出し経路と異なる第2の読み出し経路で読み出す機能を有するものである。第1の読み出し部3は、水平転送部となる水平CCD5と、電荷電圧変換部6と、出力部7とを備えている。第2の読み出し部4は、電荷電圧変換部8と、CDS回路部9と、電圧保持キャパシタ部10と、水平走査部となる水平走査回路11と、出力部12とを備えている。
図2は撮像部2の具体的な構成例を示す図である。図示のように撮像部2は、入射光の信号電荷への変換を行う光電変換部を構成する複数の画素部(センサ部)13と、複数の垂直CCD14と、複数の読み出しゲート部15とを備えている。各々の画素部13は、図示しない半導体基板上に二次元マトリクス状(行列状)に配列されている。画素部13は、例えばPN接合のフォトダイオード(P)からなるもので、入射光をその光量に応じた電荷量の信号電荷に変換(光電変換)して蓄積する。各々の垂直CCD14は、複数の画素部13の垂直列ごとに、画素の配列方向(垂直方向)に沿って設けられている。また、各々の読み出しゲート部15は、垂直方向に並ぶ複数の画素部13とこれに隣接する垂直CCD14との間に設けられている。読み出しゲート15は、画素部13で光電変換されて蓄積された信号電荷を垂直CCD14に読み出すためのゲートである。垂直CCD14は、各々の画素部13から読み出しゲート部15を通して読み出された信号電荷をライン(行)単位で垂直方向に順に転送するものである。垂直CCD14は、例えば4相の垂直転送パルスにしたがって信号電荷を垂直方向に転送するもので、固体撮像素子を駆動する駆動回路(後述)からの垂直転送パルスの与え方によって信号電荷の転送方向を垂直方向(図2の上下方向)で反転し得るものとなっている。
図3は第1の読み出し部3の具体的な構成例を示す図である。図3においては、水平CCD5の異なる位置に各々の垂直CCD14の一端が接続されている。水平CCD5は、各々の垂直CCD14によって垂直方向に転送された信号電荷を、ライン(行)単位で受け取るとともに、受け取った1ライン分の信号電荷を水平方向に順に転送するものである。水平CCD5は、例えば2相の水平転送パルスにしたがって信号電荷を水平方向に転送する。ここでは1つの水平CCDで信号電荷を水平方向に転送するものとなっているが、これ以外にも、転送周波数を下げる目的で2つの水平CCDを並列に設ける場合もあり得る。
電荷電圧変換部6は、水平CCD5の転送先側の端部に設けられている。電荷電圧変換部6は、水平CCD5によって転送された信号電荷を電気信号に変換する動作(電荷検出動作)を行うことにより、当該信号電荷を電圧変化として検出するものである。電荷電圧変換部6は、例えばフローティング・ディフュージョン・アンプ(FDA)やフローティング・ゲート・アンプ(FGA)を用いて構成されるもので、信号電荷を信号電圧に変換して出力する。その際、電荷電圧変換部6からは、信号電荷の電荷量に比例した信号電圧が出力される。出力部7は、電荷電圧変換部6から出力された信号電圧を増幅し、これを撮像信号として出力するものである。
図4は第2の読み出し部4の具体的な構成例を示す図である。図4においては、電荷電圧変換部8を構成する複数の電荷電圧変換素子81が、複数の垂直CCD14と1:1の対応関係で設けられている。電荷電圧変換素子81は、各々の垂直CCD14ごとに、当該垂直転送CCD14の他端(水平CCD5と反対側の端部)に設けられている。電荷電圧変換素子81は、これに対応する垂直CCD15によって転送された信号電荷を電気信号に変換する動作(電荷検出動作)を行うことにより、当該信号電荷を電圧変化として検出するもの、つまり第1の読み出し3に設けられた電荷電圧変換部6と同様の機能(電荷検出動作)を行うものである。電荷電圧変換素子81は、上記電荷電圧変換部6と同様に、例えばフローティング・ディフュージョン・アンプ(FDA)やフローティング・ゲート・アンプ(FGA)を用いて構成されるもので、信号電荷を信号電圧に変換して出力する。
CDS回路部9を構成する複数のCDS回路(相関二重サンプリング回路)91は、上記垂直CCD14及び電荷電圧変換素子81と1:1の対応関係で設けられている。CDS回路91は、各々の電荷電圧変換素子81ごとに設けられるとともに、当該電荷電圧変換素子81の出力端に電気的に接続されている。したがって、電荷電圧変換素子81で変換された信号電圧は、これに対応(電気的に接続)するCDS回路91に与えられる。CDS回路91は、電荷電圧変換素子81から出力された信号電圧に含まれるノイズ(FDAのリセット・ノイズ等)を低減するものである。ちなみに、第2の読み出し部4による信号の読み出しは、静止画モードに比較してノイズの影響が小さい動画モードで適用されることから、CDS回路部9は必要に応じて設けるようにすればよい。
電圧保持キャパシタ部10を構成する複数のキャパシタCは、上記垂直CCD14、電荷電圧変換素子81及びCDS回路91と1:1の対応関係で設けられている。キャパシタCは、各々のCDS回路91ごとに設けられるとともに、当該CDS回路91の出力端に電気的に接続されている。キャパシタCは、CDS回路91から出力された信号電圧を一時的に保持するものである。各々のキャパシタCは、トランジスタ等からなるスイッチ回路SWを介して、それぞれ共通の水平信号線16に接続可能となっている。
水平走査回路11は、水平信号線16につながる各々のスイッチ回路SWを順に選択してスイッチング(オン)動作させることにより、各々のキャパシタCに保持された信号電圧を水平方向に走査して水平信号線16へと順に読み出すものである。出力部12は、水平信号線16の一端に電気的に接続されている。出力部12は、水平走査回路11によって水平信号線16に読み出された信号電圧を増幅し、これを撮像信号として出力するものである。
図5は本発明の実施形態に係るカメラシステムの構成例を示すブロック図である。図5において、モード設定部17は、カメラシステムを用いて撮像する際の撮像モードを設定するものである。カメラシステムは2つの撮像モードを備えている。一つは、静止画を撮像する静止画モードであり、もう一つは、動画を撮像する動画モードである。モード設定部17では、例えばカメラシステムを使用するユーザが撮像モード設定用のボタンやスイッチなどを操作したときに、その設定操作(ボタン操作、スイッチ操作など)に基づいて、カメラシステムの撮像モードを静止画モードと動画モードのいずれかに設定する。
カメラ制御部18は、カメラシステム全体の処理動作を制御するものである。カメラ制御部18には上記モード設定部17から撮像モードの設定情報が通知される。すなわち、モード設定部17で撮像モードを静止画モードに設定した場合はその旨の設定情報がカメラ制御部18に通知され、モード設定部17で撮像モードを動画モードに設定した場合はその旨の設定情報がカメラ制御部18に通知される。また、カメラ制御部18は、モード設定部17から通知される撮像モードの設定情報にしたがって、駆動回路19や信号処理回路20に制御信号を出力する。
駆動回路19は、カメラ制御部18から与えられる制御信号にしたがって固体撮像素子1を駆動するものである。例えば、上述した画素部13から垂直CCD14への信号電荷の読み出し動作や、垂直CCD14による垂直転送動作、さらには水平CCD5による水平転送動作や、水平走査回路11による水平走査動作などは、駆動回路19から固体撮像装置1に与えられる駆動信号(駆動パルス等)に基づいて行われる。
信号処理回路20は、固体撮像素子1から出力される撮像信号(画像信号)を処理するものである。信号処理回路20の処理内容の一つに、固体撮像素子1から出力される撮像信号(画素信号)を並べ替えて、画像の上下(天地)を反転させる上下反転処理がある。信号処理回路20で上下反転処理を行うか否かは、カメラ制御部18から信号処理回路20に与えられる制御信号に基づいて判断される。
画像記録部21は、信号処理回路20で処理された撮像信号(画像信号)を、磁気記録テープ、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に記録するものである。画像表示部22は、信号処理回路20で処理された撮像信号をLCD(liquid clystal display)などのディスプレイに可視画像として表示するものである。
続いて、本発明の実施形態に係るカメラシステムの動作について、図6のフローチャートに基づいて説明する。先ず、カメラシステムを使用するユーザが撮像モードの設定操作を行うと、その設定情報に基づいてカメラ制御部18が撮像モードの設定を確認する(ステップS1)。
次に、カメラ制御部18は、先ほど確認した撮像モードが静止画モードであるか否かを判断する(ステップS2)。そして、静止画モードであると判断した場合は、固体撮像素子1を第1の読み出し動作(後述)で駆動すべく、駆動回路19及信号処理回路20に制御信号を出力する(ステップS3)。また、静止画モードではない、つまり動作モードであると判断した場合は、固体撮像素子1を第2の読み出し動作(後述)で駆動すべく、駆動回路19及び信号処理回路20に制御信号を出力する(ステップS4)。
ここで、固体撮像素子1を第1の読み出し動作で駆動する場合(換言すると、撮像モードが静止画モードに設定されている場合)は、各々の画素部13で光電変換して蓄積した信号電荷を、それぞれに対応する読み出しゲート15を通して垂直CCD14へと読み出し、さらに各々の垂直CCD14で信号電荷を垂直方向の一方(第1の読み出し部3側)に転送する。これにより、複数の垂直CCD14によって転送された信号電荷は、1ライン単位で第1の読み出し部3に受け渡される。
そうすると、第1の読み出し部3では、複数の垂直CCD14によって転送された各ラインの信号電荷が水平CCD5に取り込まれ、この水平CCD5の水平転送動作によって水平方向に転送される。さらに、水平CCD5によって転送された信号電荷は電荷電圧変換部6に入力され、そこで信号電荷の電荷量に比例した信号電圧に変換された後、出力部7で増幅されて出力される。
これに対して、固体撮像素子1を第2の読み出し動作で駆動する場合(換言すると、撮像モードが動画モードに設定されている場合)は、各々の画素部13で光電変換して蓄積した信号電荷を、それぞれに対応する読み出しゲート15を通して垂直CCD14へと読み出し、さらに各々の垂直CCD14で信号電荷を垂直方向の他方(第2の読み出し部4側)に転送する。これにより、複数の垂直CCD14によって転送された信号電荷は、1ライン単位で第2の読み出し部4に受け渡される。
そうすると、第2の読み出し部4では、各々の垂直CCD14によって転送された信号電荷が、それぞれに対応する電荷電圧変換素子81に入力され、そこで信号電荷の電荷量に比例した信号電圧に変換される。さらに、この信号電圧はCDS回路91に入力され、そこでノイズが取り除かれた後、キャパシタCに保持される。これにより、電圧保持キャパシタ部10には、複数の垂直CCD14によって転送された各ラインの信号電荷の電荷量に対応する信号電圧が保持される。この状態で水平転送回路11は、水平信号線16につながる各々のスイッチ回路SWを順に選択してスイッチング(オン)動作させる。これにより、各々のキャパシタCに保持された信号電圧が水平方向に走査されて水平信号線16に順に読み出される。また、水平信号線16に読み出された信号電圧は、出力部12で増幅されて出力される。
このような読み出し動作にしたがって固体撮像素子1から出力された撮像信号は信号処理回路20に取り込まれる。このとき、信号処理回路20では、固体撮像素子1での信号電荷の読み出しが、第1の読み出し部3を介して行われた場合(換言すると、撮像モードが静止画モードに設定されていた場合)は上下反転処理を実行せず、第2の読み出し部4を介して行われた場合(換言すると、撮像モードが動画モードに設定されていた場合)のみ上下反転処理を実行する。
この理由は、次のような事情による。すなわち、静止画モードの場合は、ある読み出しタイミングにおいて、図2の下側の画素部13から読み出された信号電荷がそれよりも上側の画素部13から読み出された信号電荷よりも早く水平CCD5へと転送されるのに対し、動画モードの場合は、図2の上側の画素部13から読み出された信号電荷がそれよりも下側の画素部13から読み出された信号電荷よりも早く電荷電圧変換部8に転送される。したがって、複数の垂直CCD14によって垂直方向に転送される信号電荷の読み出し順序は、静止画モードの場合と動画モードの場合で逆になる。そのため、本実施形態においては、静止画モードの場合は上下反転処理を実行せず、動画モードの場合のみ上下反転処理を実行することにより、双方の撮像モードで撮像した画像の向きを揃えるようにしている。
こうして信号処理回路20で処理された撮像信号は画像記録部21と画像表示部22にそれぞれ入力される。そして、画像記録部21に入力された撮像信号は、記録媒体に記録され、画像表示部22に入力された撮像信号は、ディスプレイに可視画像として表示される。
このようにカメラシステムで固体撮像素子1を駆動する際に、複数の垂直CCD14によって垂直方向に転送された信号電荷を、第1の読み出し部3で水平方向に転送して読み出すか、第2の読み出し部4で水平方向に走査して読み出すかを、撮像モードが静止画モードと動画モードのいずれに設定されているかに応じて切り換えることにより、静止画モードと動画モードの双方で、それぞれの撮像モードに適した読み出し方式により撮像信号を読み出すことができる。
すなわち、撮像モードが静止画モードに設定されている場合は、複数の垂直CCD14によって垂直方向に転送された信号電荷を第1の読み出し部3で水平方向に転送して読み出すように切り換えることにより、高いS/N比をもって撮像信号を出力することができる。また、撮像モードが動画モードに設定されている場合は、複数の垂直CCD14によって垂直方向に転送された信号電荷を第2の読み出し部4で水平方向に走査して読み出すように切り換えることにより、低い消費電力をもって撮像信号を出力することができる。これにより、静止画撮像と動画撮像を兼用する固体撮像素子1において、静止画撮像用途に求められる高S/N化の要求と、動画撮像用途に求められる低消費電力化の要求を同時に満足することができる。
なお、上記実施形態においては、固体撮像素子1の構成として、撮像部2を間に挟んで垂直方向の一方側に第1の読み出し部3、同他方側に第2の読み出し部4を配置し、撮像モードが静止画モードに設定された場合は垂直CCD14によって信号電荷を垂直方向の一方に転送し、動画モードに設定された場合は垂直CCD14によって信号電荷を垂直方向の他方に転送するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図7に示すように、垂直方向の一方側に第1の読み出し部3と第2の読み出し部4を隣接状態にまとめて配置し、撮像モードが静止画モードと動画モードのいずれに設定された場合でも垂直CCD14によって信号電荷を常に垂直方向の一方に転送するものとしてもよい。
かかる構成においては、撮像部2で複数の垂直CCD14により転送される信号電荷の転送方向が常に同一方向となるため、垂直CCD14による信号電荷の転送方向を反転したり、信号処理回路20で上下反転処理を行ったりする必要がなくなる。また、かかる構成を採用する場合は、第1の読み出し部3が備える水平CCD5から第2の読み出し部4が備える電荷電圧変換部8へと信号電荷を選択的に転送可能な転送手段を設け、この転送手段による信号電荷の転送動作を撮像モードの設定条件(静止画モード、動画モード)に応じて切り換える必要がある。すなわち、撮像モードが静止画モードに設定されている場合は、転送手段による信号電荷の転送を行わずに、第1の読み出し部3により信号を読み出し、撮像モードが動画モードに設定されている場合は、転送手段による信号電荷の転送を行って、その信号電荷を電荷電圧変換部8で受け取り、第2の読み出し部4により信号を読み出すようにする。転送手段による信号電荷の転送機能は水平CCD5自身に持たせることができる。
また、上記実施形態においては、第2の読み出し部4の構成として、複数の垂直CCD14と1:1の関係となるように電荷電圧変換素子81及びCDS回路91を設けるようにしたが、これ以外にも、例えば、複数の垂直CCD14ごとに1つの電荷電圧変換素子81を設け、かつ当該電荷電圧変換素子81と1:1の対応関係でCDS回路91を設けた構成としたり、複数の垂直CCD14と1:1の対応関係で電荷電圧変換素子81を設け、かつ当該複数の電荷電圧変換素子81ごとに1つのCDS回路91を設けた構成としてもよい。
本発明の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す概略図である。 撮像部の具体的な構成例を示す図である。 第1の読み出し部の具体的な構成例を示す図である。 第2の読み出し部の具体的な構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るカメラシステムの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るカメラシステムの動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子の他の構成例を示す概略図である。
符号の説明
1…固体撮像素子、2…撮像部、3…第1の読み出し部、4…第2の読み出し部、5…水平CCD、11…水平走査回路、13…画素部、14…垂直CCD

Claims (15)

  1. 入射光の信号電荷への変換を行う光電変換部と、
    前記信号電荷を転送して読み出す第1の読み出し手段と、
    前記信号電荷を走査して読み出す第2の読み出し手段と
    を有することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記光電変換部は、二次元マトリクス状に配列された複数の画素部からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記信号電荷を垂直方向に転送する複数の垂直転送部を備え、
    前記第1の読み出し手段は前記信号電荷を水平転送部で水平方向に転送して読み出し、
    前記第2の読み出し手段は前記信号電荷を水平走査部で水平方向に走査して読み出す
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  4. 前記第2の読み出し手段は、前記信号電荷の垂直方向転送終了後に、電荷電圧変換を行うフローティングディフュージョン部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  5. 前記第2の読み出し手段は、相関二重サンプリング回路を用いて前記信号電荷を読み出す
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  6. 前記第1の読み出し手段は、前記複数の垂直転送部によって垂直転送された前記信号電荷を選択的に前記第2の読み出し手段に転送する転送手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  7. 前記第2の読み出し手段は、前記転送手段によって転送された前記信号電荷を電荷電圧変換部で受け取る
    ことを特徴とする請求項6記載の固体撮像素子。
  8. 入射光を光電変換部で光電変換して得られた信号電荷を読み出す場合に、前記信号電荷を転送して読み出すか走査して読み出すかを、撮像モードに応じて切り換える
    ことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  9. 前記光電変換部は、二次元マトリクス状に配列された複数の画素部からなる
    ことを特徴とする請求項8記載の固体撮像素子の駆動方法。
  10. 前記信号電荷を垂直方向に転送してから読み出す場合に、前記垂直方向に転送された前記信号電荷を水平方向に転送して読み出すか水平方向に走査して読み出すかを、撮像モードに応じて切り換える
    ことを特徴とする請求項8記載の固体撮像素子の駆動方法。
  11. 前記撮像モードが静止画を撮像する静止画モードに設定されている場合は、前記信号電荷を転送して読み出すように切り換える
    ことを特徴とする請求項8記載の固体撮像素子の駆動方法。
  12. 前記撮像モードが動画を撮像する動画モードに設定されている場合は、前記信号電荷を走査して読み出すように切り換える
    ことを特徴とする請求項8記載の固体撮像素子の駆動方法。
  13. 入射光の信号電荷への変換を行う光電変換部と、前記信号電荷を転送して読み出す第1の読み出し手段と、前記信号電荷を走査して読み出す第2の読み出し手段とを有する固体撮像素子と、
    静止画を撮像する静止画モードと動画を撮像する動画モードのいずれかに撮像モードを設定するモード設定手段と、
    前記固体撮像素子において前記信号電荷を前記第1の読み出し手段によって読み出すか前記第2の読み出し手段によって読み出すかを、前記モード設定手段で設定された撮像モードに応じて切り換える切換手段と
    を備えることを特徴とするカメラシステム。
  14. 前記切換手段は、前記モード設定手段で設定された撮像モードが前記静止画モードである場合に、前記信号電荷を前記第1の読み出し手段によって読み出すように切り換える
    ことを特徴とする請求項13記載のカメラシステム。
  15. 前記切換手段は、前記モード設定手段で設定された撮像モードが前記動画モードである場合に、前記信号電荷を前記第2の読み出し手段によって読み出すように切り換える
    ことを特徴とする請求項13記載のカメラシステム。
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