JP2005159645A - 画像読取装置、画像読取装置の調整方法、基準チャート、および複写機 - Google Patents
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Abstract
【課題】読取画像データに対する補正を適正に行いつつ、基準チャートの有効利用を図ることが可能な画像読取装置、画像読取装置の調整方法、基準チャート、複写機を提供する。
【解決手段】画像読取装置110の記憶部80に目標画像データが複数記憶されている。画像読取装置110の読取画像データに対するγ補正値や色変換係数を設定する際には、複数の目標画像データの中から、基準チャートの読取画像データの比較対象となるべき目標画像データが制御部90によって選択される。制御部90は、基準チャートに付された、対応する目標画像データを識別するための識別情報に基づいて目標画像データの選択を行う。
【選択図】図1
【解決手段】画像読取装置110の記憶部80に目標画像データが複数記憶されている。画像読取装置110の読取画像データに対するγ補正値や色変換係数を設定する際には、複数の目標画像データの中から、基準チャートの読取画像データの比較対象となるべき目標画像データが制御部90によって選択される。制御部90は、基準チャートに付された、対応する目標画像データを識別するための識別情報に基づいて目標画像データの選択を行う。
【選択図】図1
Description
この発明は、原稿等の画像データを読み取る画像読取装置、画像読取装置で読み取った画像データに対する画像処理方法、この画像処理方法に適用される基準チャート、および複写機に関する。
画像形成装置は、外部から供給される画像データや画像読取装置で読み取られ電気信号に変換された画像データに基づいて画像形成処理を行う。画像形成装置は、近年、カラー化が進み、カラー画像の読取や印刷の頻度が高くなっている。特に、ディジタル方式の画像形成装置では、カラー画像を読み取り、画像形成処理を行う場合に、従来のモノクロ処理に比べ1色の濃度だけを重視するのではなく、それぞれの成分色の濃度が重要となる。このため、それぞれの成分色の画像データに変換するときに、色差が所定の範囲内になるように読み取った画像データを調整しなければならない。
この調整を行うときに、目視での調整を行った場合には、個人差により画像読取装置や画像形成装置が正しく調整されずにズレた調整がされることがある。このため、装置内に予め格納しておいた基準チャートに対応する目標画像データと、画像読取装置によって読み取られた基準チャートの読取画像データと、を比較し、画像読取装置に適用する補正値を求める手法が用いられることがある。例えば、この手法を用いるために、印画紙に形成された各成分色の階調パッチ画像からなる高価な基準チャートが用いられる(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
この手法では、画像読取装置によってある基準チャートを読み取ったときに、目標画像データと同一の値を画像データとして画像形成装置に出力できるように、画像読取装置内において読取画像データに対する補正が行われる。そして、この手法を用いると、画像読取装置から正しい画像データを出力することが可能になる。
特開昭64−61172号公報
特開平7−221989号公報
しかしながら、この基準チャートは全ての成分色の階調パッチが予め定められた色差以内になっていることが要求されるため非常に高価である。このため、この基準チャートは、調整を担当するサービス部門でも貴重扱いになり、保有枚数が少ない場合がある。さらに、1枚当りの基準チャート使用率が多くなり、基準チャートが短期間で劣化し易いという不都合があった。
また、このような高価な基準チャートは保管にも手間がかかる。そして、保管状態が悪いと定められた色差を越えてしまい、誤った調整を行ってしまうという問題が発生する。 さらに、色差を狭く規定した基準チャートだけを用いる場合には、基準チャートを製作時に使用できない色差の基準チャートを破棄しなければならず、破棄する数が増える程、基準チャートのコストが高くなる。
この発明の目的は、読取画像データに対する補正を適正に行いつつ、基準チャートの有効利用を図ることが可能な画像読取装置、画像読取装置の調整方法、基準チャート、複写機を提供することである。
この発明は以下の構成を備えている。
(1)基準チャートの読取画像データの目標値として予め供給される目標画像データ、およびこれに近似する画像データを含む複数の目標画像データを記憶する記憶手段と、
基準チャートの画像データ、および前記基準チャートに対応する目標画像データを識別するために前記基準チャートに付された識別情報を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段が読み取った基準チャートに適合する目標画像データを、前記識別情報に基づいて前記記憶手段から選択し、基準チャートの読取画像データと選択された目標画像データとを比較して、前記画像読取手段の読取画像データに適用される補正量を決定する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
基準チャートの画像データ、および前記基準チャートに対応する目標画像データを識別するために前記基準チャートに付された識別情報を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段が読み取った基準チャートに適合する目標画像データを、前記識別情報に基づいて前記記憶手段から選択し、基準チャートの読取画像データと選択された目標画像データとを比較して、前記画像読取手段の読取画像データに適用される補正量を決定する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
この構成においては、画像読取装置の記憶手段に目標画像データが複数記憶されている。画像読取装置の読取画像データに対する補正値を設定する際には、複数の目標画像データの中から、基準チャートの読取画像データの比較対象となるべき目標画像データが制御手段によって選択される。ここで、補正値の代表例として、γ補正値や色変換係数が挙げられる。本発明では、基準チャートに、対応する目標画像データを識別するための識別情報が付されており、制御手段は、この識別情報に基づいて目標画像データの選択を行う。識別情報の代表例として、オリジナルの基準チャートからの色差の程度を示す誤差情報が挙げられる。また、識別情報は、原則として基準チャートの所定の位置に数字やマークを記したり、シールを貼り付けたりすることによって表される。
(2)前記制御手段は、前記識別情報に対応する目標画像データが前記記憶手段に記憶されていないときに、その旨をユーザに通知することを特徴とする。
この構成においては、読み取った基準チャートに付された識別情報に対応する目標画像データが記憶手段に記憶されていない場合には、その旨がユーザに通知される。ここで、ユーザへの通知の代表例として、制御手段が表示部に「適正な目標画像データが存在しません。」等の表示をさせることが挙げられる。
(3)前記識別情報が、基準チャートの製造時を特定する情報を含むことを特徴とする。
この構成においては、基準チャートに付される識別情報には、その基準チャートの製造時を特定する情報が含まれる。つまり、ここでは、識別情報は、製造時のロットごとのばらつきの情報や、基準チャートにおける製造時からの経時的変化の程度を示す情報として用いられる。
(4)画像読取手段によって基準チャートを読み取ることで得られる読取画像データと、前記基準チャートの読取画像データの目標値として予め供給される目標画像データと、を比較し、その比較結果に基づいて前記画像読取手段の読取画像データを補正する画像読取装置の調整方法であって、
基準となる目標画像データとともに、この目標画像データに近似する目標画像データを記憶部に記憶させるステップと、
基準チャートに付された、オリジナルの基準チャートからの誤差の程度を示す誤差情報を画像読取手段によって読み取るステップと、
前記誤差情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている複数種類の目標画像データの中から、読み取った基準チャートに適合する目標画像データを選択するステップと、
を含むことを特徴とする。
基準となる目標画像データとともに、この目標画像データに近似する目標画像データを記憶部に記憶させるステップと、
基準チャートに付された、オリジナルの基準チャートからの誤差の程度を示す誤差情報を画像読取手段によって読み取るステップと、
前記誤差情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている複数種類の目標画像データの中から、読み取った基準チャートに適合する目標画像データを選択するステップと、
を含むことを特徴とする。
この構成においては、読取画像データを補正値を設定するために目標画像データが複数用意されており、用意されている目標画像データの中から基準チャートに付された誤差情報に基づいて最適な目標画像データが選択される。
(5)画像読取手段によって基準チャートを読み取ることで得られる読取画像データと、前記基準チャートの読取画像データの目標値として予め供給される目標画像データと、を比較し、その比較結果に基づいて前記画像読取装置の読取画像データを補正する方法に適用される基準チャートであって、
オリジナルの基準チャートからの色差の程度を示す誤差情報が付されたことを特徴とする。
オリジナルの基準チャートからの色差の程度を示す誤差情報が付されたことを特徴とする。
この構成においては、オリジナルの基準チャートからの誤差の程度を示す誤差情報が、読取画像データに対する補正値の設定に用いられる基準チャートに付されている。
(6)基準チャートの読取画像データの目標値として予め供給される目標画像データおよびこれに近似する画像データを含む複数の目標画像データを記憶する記憶手段と、
基準チャートの画像データ、および前記基準チャートに対応する目標画像データを識別するために前記基準チャートに付された識別情報を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段が読み取った基準チャートに適合する目標画像データを、前記識別情報に基づいて前記記憶手段から選択し、基準チャートの読取画像データと選択された目標画像データとを比較して、前記画像読取手段の読取画像データに適用される補正量を決定する制御手段と、
前記制御手段が決定した補正量によって補正された読取画像データに基づいて画像形成処理を行う画像形成手段と
を備えたことを特徴とする。
基準チャートの画像データ、および前記基準チャートに対応する目標画像データを識別するために前記基準チャートに付された識別情報を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段が読み取った基準チャートに適合する目標画像データを、前記識別情報に基づいて前記記憶手段から選択し、基準チャートの読取画像データと選択された目標画像データとを比較して、前記画像読取手段の読取画像データに適用される補正量を決定する制御手段と、
前記制御手段が決定した補正量によって補正された読取画像データに基づいて画像形成処理を行う画像形成手段と
を備えたことを特徴とする。
この構成においては、画像読取手段の読取画像データが適正な補正値によって補正された後に画像形成手段に供給され、画像形成手段によって画像形成処理が実行される。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)オリジナルの基準チャートに対して色差等のズレがある基準チャートを用いて画像読取装置を調整する際に、読み取った基準チャートに適した目標画像データが自動的に選択できるため、画像読取装置の調整の効率化を図ることができる。また、読み取った基準チャートに適合しない目標画像データが用いられることを防止できるため、画像読取装置からより再現性の高い画像データを出力することが可能になる。さらに、基準チャートの有効活用を行うことにより、低コスト化を図ることができる。
(2)読み取った基準チャートを用いて画像読取装置の調整を行っても効果がない場合に画像読取装置の調整が行われることを防止できる。
(3)読み取られる基準チャートの製造時のロットに応じた目標画像データが選択され、画像読取装置の調整を正確に行うことができるだけでなく、読み取られる基準チャートが古い場合でも、その古さに応じた目標画像データが選択され、画像読取装置の調整を正確に行うことができる。また、基準チャートが耐用期間を越えて使用されている場合には、その旨をユーザに伝達することが可能になる。
(4)読み取った基準チャートがオリジナルの基準チャートからズレを生じている場合にも、この基準チャートに適合する目標画像データを用いることができる。この結果、基準チャートをその都度買い換える必要がないため、画像読取装置の調整をより少ない費用で行うことが可能になる。
(5)使用する基準チャートに用いるべき目標画像データを特定することが可能になり、画像読取装置の調整を適正に行うことが可能になる。
(6)再現性の高い画像形成処理を実現することが可能になる。
以下、図を用いて本発明の画像読取装置、画像読取装置の調整方法、および基準チャートの実施形態を説明する。
図1は、本発明の画像読取装置が適用されるディジタルカラー複写機(以下、単に複写機という。)の概略構成を示している。
同図に示すように、複写機は、画像読取装置110と画像形成装置210とを含んでいる。
画像読取装置110は、原稿台111、スキャナ光学系70、両面自動原稿送り装置(RADF)112を備えている。原稿台111は、読み取られる原稿または後述の基準チャートが載置される。スキャナ光学系70は、原稿台111の下方に配置されており、原稿台111に載置された原稿または基準チャートの画像データを読み取る。RADF112は、原稿台111の上側に配置されており、読み取るべき原稿を原稿台111に順次搬送する。
スキャナ光学系70は、第1の走査ユニット113、第2の走査ユニット114、光学レンズ115、およびCCDラインセンサ116を備えている。
第1の走査ユニット113は、原稿台111の下面に沿って往復移動する。このとき、第1の走査ユニット113は、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で移動する。第1の走査ユニット113は、原稿画像表面または基準チャートを露光する露光ランプと、原稿または基準チャートからの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラーと、を備えている。
第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニット113における第1のミラーによって偏向された原稿または基準チャートからの反射光像をCCDラインセンサ116の方向に導くための第2のミラーおよび第3のミラーを備えている。
光学レンズ115は、第2の走査ユニット114における第2のレンズおよび第3のレンズにより偏向された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上の所定位置に結像させる。
CCDラインセンサ116は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力する。CCDラインセンサ116は、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R(赤),G(緑),B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDである。このCCDラインセンサ116により電気信号に変換された読取画像データは、さらに、後述する画像処理部60に転送されて所定手順で画像処理が施される。
画像形成装置210は、大別すると給紙部、画像形成部、排紙部によって構成される。給紙部には給紙機構211が設けられる。この給紙機構211から画像形成部を経由して排紙部までの間に用紙搬送路が形成される。用紙搬送路における給紙機構211の下流側であって画像形成部の上流側には一対のレジストローラ212が配設される。レジストローラ212は、画像形成部に用紙Pを導くタイミングを調整する。
画像形成部は、4つの画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdと、用紙搬送路を挟んで画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdの反対側に配設される転写搬送ベルト機構213を備えている。
画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdは、それぞれ実質的に同一の構造をしている。画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdは、像担持体としての感光体ドラム222a〜222dを備えている。また、感光体ドラム222a〜222dの周辺に帯電器223a〜223d、レーザビームスキャナユニット227a〜227d、現像装置224a〜224d、転写用放電器225a〜225d、およびクリーニング装置226a〜226dが配設される。
帯電器223a〜223dは、感光体ドラム222a〜222dの周面を一様に帯電する。レーザビームスキャナユニット227a〜227dは、ポリゴンミラー240a〜240d、fθレンズ241a〜241d、ミラー242a〜242d、ミラー243a〜243dを備えている。レーザビームスキャナユニット227a〜227dは、画像読取装置110から画像処理部を経由して入力される画像データに基づいて、感光体ドラム222a〜222dの周面に静電潜像を形成する。現像装置224a〜224dは、感光体ドラム222a〜222dの周面に形成された静電潜像に現像剤を供給して現像剤像を形成する。転写用放電器225a〜225dは、感光体ドラム222a〜222dの周面に形成された現像剤像を用紙搬送路上の用紙Pに転写させる。クリーニング装置226a〜226dは、感光体ドラム222a〜222d上に残留する現像剤を除去する。
転写搬送ベルト機構213は、駆動ローラ214、従動ローラ215、およびこれらのローラを含む複数のローラに張架された転写搬送ベルト216を備えている。転写搬送ベルト機構213は、図中の反時計方向に回転する転写搬送ベルト216に用紙Pを静電吸着させつつ、用紙搬送路の下流側に用紙Pを導く。
用紙搬送路における転写搬送ベルト機構213の下流側には、定着装置217、切り換えゲート218、および排紙ローラ219が配設されている。
定着装置217は、用紙Pに付着して未定着の現像剤像を用紙Pに定着させる。切り換えゲート218は、用紙Pの搬送方向を切り換える。具体的には、切り換えゲート218は、用紙搬送路を搬送される用紙Pを排紙ローラ219またはスイッチバック搬送路221のいずれかに選択的に切り換える。排紙ローラ219は、複写機1の外部に用紙Pを排出する。なお、複写機1の外側には、排紙ローラ219から排出される用紙Pを収容するための排紙トレイ220が配設されている。
図2は、複写機1の構成の概略を示すブロック図である。同図に示すように、複写機1は、画像読取装置110、画像形成装置210、CPU50、ROM51、RAM52、表示部53、および操作部54を備えている。
ROM51は、複写機1の動作に必要なプログラムを格納している。RAM52は、一次的に画像データ等を蓄えておく揮発性のメモリである。表示部53は、ユーザに対して必要な表示を行う。操作部54は、ユーザからのコマンドや設定等の入力を受け付ける。CPU50は、複写機1の各部の動作を統括的に制御する。なお、本実施形態では、画像処理部60が画像読取装置110内に配置されているが、複写機1における他の箇所に画像処理部60を配置することも可能である。
図3は、画像処理部60において行われる画像処理の概略の説明図である。
CCDラインセンサ116から出力された電気信号(画像データ)は、まず、増幅器で増幅される(S101)。続いて、A/D変換部にてA/D変換がされる(S102)。続いて、シェーディング補正部にてシェーディング補正がされる(S103)。続いて、γ補正部にてγ補正がされる(S104)。その後、色変換部にて色変換が行われる(S105)。本発明は、S104のステップのγ補正、およびS105のステップの色変換における補正値の決定方法に特徴を有している。
図4は、γ補正および色変換における補正値の決定に用いる基準チャートの構成を示している。通常、基準チャートは、この基準チャートに対応する電子データ(目標画像データ)と一対で取り扱われる。基準チャートは、図中の縦方向に異なった色彩で表された複数のマス目が配列されており、図中の横方向に異なった階調で表された複数のマス目が配列されている。
また、基準チャートの読取先端側には、目標画像データを示す数値と、この基準チャートの製造年月を特定するための情報が付されている。
基準チャートは、例えばロット番号や製造後の検査工程で色差の大きさ毎にグループ分けをし、目標画像データを識別するために番号やバーコードが付されたシール等を貼り付けることにより種類分けがされる。これは、製造過程にグループナンバ等を事前に盛り込むことができないためである。本発明では、製造時のバラツキ等が生じた場合に、製造後に分類分けをすることで製造した多くの基準チャートを使用できるようにして基準チャートの製造コストを低減させている。
ロット番号は、製造過程で盛り込むことが可能である。このため、検査過程で得られたデータを目標画像データとし、あるロット番号が付された基準チャートとそのロット番号に対応する目標画像データとを一緒に供給することが可能である。
色差によりグループ分けを行う場合には、その基準チャートの各パッチの色差(ΔE)が3未満のもの、色差(ΔE)が3以上5未満のもの等のグループ分けを行う。そして、各グループを識別する識別情報を基準チャートに付す。本実施形態では、識別情報として「No.1」、「No.2」、「No.3」の番号を用いている。本実施形態では、識別情報が基準チャート本来の値からの色差(誤差)の程度を示す誤差情報として機能している。
一方、画像読取装置110の記憶部80には、「No.1」の識別情報が付された基準チャートに適合する目標画像データ、「No.2」の識別情報が付された基準チャートに適合する目標画像データ、「No.3」の識別情報が付された基準チャートに適合する目標画像データをそれぞれ記憶させている。
なお、色差(ΔE)は、L,a,bをそれぞれパッチの目標値とし、L′,a′,b′を読み取った基準チャート読取値とした場合に、
ΔE=√{[(L′−L)2 +(a′−a)2 +(b′−b)2 ]}
によって求めることができる。
ΔE=√{[(L′−L)2 +(a′−a)2 +(b′−b)2 ]}
によって求めることができる。
図5は、画像処理部100におけるγ補正値の算出方法の概要を示している。同図に示すように、γ補正値を算出する際には、まず、基準チャートのグレーパッチを読み取りスキャナ読取値(RGBin)を取得する。続いて、それぞれのパッチのスキャナ読取値(RGBin)が目標値(RGBtarget)となるようにテーブルを求める。このとき、パッチ間の階調は、一次補間によって求める。
図6は、画像処理部100における色変換係数の算出方法の概要を示している。同図では、色変換係数が3行3列の行列で表される場合を示している。
基準チャートのカラーパッチのC,M,Y,BK,R,G,Bを読み取り、Rin,Gin,Binを取得する。続いて、Rin,Gin,BinをRtarget,Gtarget,Btargetに一致させるための色変換係数値を求める。この色変換係数は、3行3列の行列で表されおり、行列の係数値は多変数の最小自乗法によって求める。
上述のように、γ補正値および色変換係数値を決定する際には、画像読取装置110によって基準チャートの各マス目を読み取り、読み取り結果である読取画像データと、予め供給されている目標画像データと、を比較する。ここで、目標画像データは、理想的な画像読取装置で基準チャートを読み取った場合に得られる値である。このため、画像処理部60において、読取画像データと目標画像データとが一致するような画像処理を行うことにより、画像読取装置110から画像形成装置210に対して適正な画像データを供給することが可能になる。
ところが、同じ型番が付された基準チャートであっても、製造時期によって色差が生じる。また、基準チャートは、経時的に変色する。このため、型番が同じである基準チャートに対して同一の目標画像データを使用していたのでは、適正に画像読取装置110における画像処理を行えないという不都合が生じる。
図7は、画像処理時における制御部90の動作手順を示すフローチャートである。
まず、制御部90は、スキャナ光学系70に基準チャートを読み取らせる(S1)。このとき、スキャナ光学系70は、基準チャートの画像データとともに識別情報を示すマーク、および基準チャートの製造年月を読み取る。基準チャートに付されている情報は、バーコードである場合にはバーコードを読み取り、文字が記載されている場合には文字認識(OCR認識)、パターン画像の場合にはパターン認識等の技術が用いられる。
続いて、制御部50は、読み取った基準チャートが使用期限内か否かを判断する(S2)。ここで、使用期限に関わる情報の代表例として、使用期限そのもの、製造日、製造番号が挙げられる。この実施形態では、製造年月が記載しており、S2のステップで制御部90は、基準チャートに記載されている製造年月日から1年6カ月が経過しているか否かに基いて使用期限内か否かを判断する。
S2の判断ステップにおいて使用期限を越えている場合には、制御部90は補正量を求める動作を中断する(S3)。続いて、正しい基準チャートを使用すべき旨の表示を行う(S4)。S4のステップとして、画像読取装置110に配設された図示しない表示部にメッセージを表示する。ただし、制御部90がCPU50を介して表示部53に同じメッセージを表示させることも可能である。なお、上述のように基準チャートの先端側に製造年月が表示されているため、読取処理の最初の段階で使用期限を過ぎているか否かを判断し、使用期限が過ぎている場合には速やかに読取処理が終了される。
一方で、S2の判断ステップにおいて、基準チャートが使用期限内の場合には、制御部90は基準チャートの種類を認識し、それぞれのパッチの読取値(RGBin)の平均値を算出する(S5)。
続いて、制御部90は、読み取った基準チャートに付された識別情報が「No.1」であるか否かを判断し(S6)、識別情報が「No.1」である場合には、「No.1」に対応する目標画像データを選択し呼び出す(S7)。
S6のステップにおいて、読み取った識別情報が「No.1」でない場合には、制御部90は識別情報が「No.2」であるか否かを判断する(S11)。S11の判断ステップにおいて、この識別情報が「No.2」である場合には、制御部90は、「No.2」に対応する目標画像データを選択し呼び出す(S12)。
S12のステップにおいて、読み取った識別情報が「No.2」でない場合には、制御部90はこの識別情報が「No.3」であるか否かを判断する(S13)。S13の判断ステップにおいて、この識別情報が「No.3」である場合には、「No.3」に対応する目標画像データを選択し呼び出す(S14)。S13の判断ステップにおいて、読み取った識別情報が「No.3」でない場合には、読み取った基準パターンに対応する目標画像データを要求する旨の表示を行う(S15)。このとき、制御部90は画像読取装置110または複写機1の表示部に形容する目標画像データを入力する旨を表示させる。この表示に応じてユーザが適正な目標画像データを入力することにより、画像処理部50におけるγ補正値や色変換係数値を正確に得ることが可能になる。なお、目標画像データをインターネットを通じてダウンロードすることにより取得するようにしても良い。
これに対し、S6、S11、S13の判断ステップで、それぞれ対応する基準データが存在する場合には、制御部90は、読取画像データ(RGBγ補正in)と目標画像データ(RGBγ補正target)との関係からγ補正値を算出する(S8)。続いて、制御部90は、読取画像データ(RGB色変換in)と目標画像データ(RGB色変換target)との関係から色変換係数を算出する(S9)。
そして、制御部90は、S8のステップおよびS9のステップによって得られたγ補正値および色変換係数を、記憶部80に格納しこの画像読取装置110に適用する補正値として設定する(S10)。この記憶部80の記憶内容が、画像処理部50による画像処理時に用いられるため、画像読取装置110から画像形成装置210に適正な画像データを出力することが可能になる。
1−複写機
50−CPU
70−スキャナ光学系
80−記憶部
90−制御部
100−画像処理部
110−画像読取装置
210−画像形成装置
50−CPU
70−スキャナ光学系
80−記憶部
90−制御部
100−画像処理部
110−画像読取装置
210−画像形成装置
Claims (6)
- 基準チャートの読取画像データの目標値として予め供給される目標画像データ、およびこれに近似する画像データを含む複数の目標画像データを記憶する記憶手段と、
基準チャートの画像データ、および前記基準チャートに対応する目標画像データを識別するために前記基準チャートに付された識別情報を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段が読み取った基準チャートに適合する目標画像データを、前記識別情報に基づいて前記記憶手段から選択し、基準チャートの読取画像データと選択された目標画像データとを比較して、前記画像読取手段の読取画像データに適用される補正量を決定する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 前記制御手段は、前記識別情報に対応する目標画像データが前記記憶手段に記憶されていないときに、その旨をユーザに通知することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記識別情報が、基準チャートの製造時を特定する情報を含むことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の画像読取装置。
- 画像読取手段によって基準チャートを読み取ることで得られる読取画像データと、前記基準チャートの読取画像データの目標値として予め供給される目標画像データと、を比較し、その比較結果に基づいて前記画像読取手段の読取画像データを補正する画像読取装置の調整方法であって、
基準となる目標画像データとともに、この目標画像データに近似する目標画像データを記憶部に記憶させるステップと、
基準チャートに付された、オリジナルの基準チャートからの誤差の程度を示す誤差情報を画像読取手段によって読み取るステップと、
前記誤差情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている複数種類の目標画像データの中から、読み取った基準チャートに適合する目標画像データを選択するステップと、
を含むことを特徴とする画像形成装置の調整方法。 - 画像読取手段によって基準チャートを読み取ることで得られる読取画像データと、前記基準チャートの読取画像データの目標値として予め供給される目標画像データと、を比較し、その比較結果に基づいて前記画像読取装置の読取画像データを補正する方法に適用される基準チャートであって、
オリジナルの基準チャートからの色差の程度を示す誤差情報が付されたことを特徴とする基準チャート。 - 基準チャートの読取画像データの目標値として予め供給される目標画像データおよびこれに近似する画像データを含む複数の目標画像データを記憶する記憶手段と、
基準チャートの画像データ、および前記基準チャートに対応する目標画像データを識別するために前記基準チャートに付された識別情報を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段が読み取った基準チャートに適合する目標画像データを、前記識別情報に基づいて前記記憶手段から選択し、基準チャートの読取画像データと選択された目標画像データとを比較して、前記画像読取手段の読取画像データに適用される補正量を決定する制御手段と、
前記制御手段が決定した補正量によって補正された読取画像データに基づいて画像形成処理を行う画像形成手段と
を備えたことを特徴とする複写機。
Priority Applications (1)
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JP2003394153A JP2005159645A (ja) | 2003-11-25 | 2003-11-25 | 画像読取装置、画像読取装置の調整方法、基準チャート、および複写機 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7396064B2 (ja) | 2020-01-16 | 2023-12-12 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | プロセッサ、及び制御プログラム |
-
2003
- 2003-11-25 JP JP2003394153A patent/JP2005159645A/ja active Pending
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