JP2005158937A - マーク位置検出装置の調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大きさの異なる多種類の位置ずれ検出用マークを測定する際のTIS値を全体的に低減することが可能なマーク位置検出装置の調整方法を提供する。
【解決手段】 、調整用マーク2の各辺の位置を測定し、外側正方形と内側正方形のX軸方向、Y軸方向の位置ずれをそれぞれ測定する。この測定を、最初に、調整用マーク2の中心を視野中心に一致させて行い、次に、X軸方向、Y軸方向に、それぞれ所定距離だけ離して、測定を行う。そして、これらのデータより、測定位置とそのときのTISとの関係を求め、TISが小さくなるように、結像光学系のレンズのチルト調整機構、シフト調整機構、Z軸まわりの回転機構を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ウエハ等に多層のパターンを形成する際に、層間のパターンの位置ずれを検出するために使用される位置ずれ検出用マークの位置を検出するマーク位置検出装置の調整方法に関するものである。
例えば半導体デバイスの製造工程においては、ウエハ上に回路パターンを多層に形成し、層間の回路をコンタクトホール内に形成された導電体で結線することにより、集積度の高い半導体デバイスを製造することが行われている。各層は1回又は複数回のリソグラフィプロセスにより形成されるので、多層のパターンを形成するためには、層間の位置を正確に合わせることが必須の条件となっている。層間の位置ずれがあると、立体的な回路素子が正確に形成されず、形成された半導体デバイスが不良品となる。
そのために、所定層の回路パターンを形成すると同時に、位置ずれ検出用のマークを形成し、所定層のレジストの現像が終わった段階で、その下層に形成された位置ずれ検出用マークとその層に形成された位置ずれ検出用マークとの位置ずれを検出し、その位置ずれが所定範囲から外れた場合には、そのウエハを破棄するか、レジストを剥離して再度リソグラフィプロセスをやり直す方法が採用されている。
このような目的に使用される従来の位置ずれ検出用マークと、位置ずれ検査装置(マーク位置検出装置)の概要をそれぞれ図7、図8に示す。図7において、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。11は下層に形成された位置ずれ検出用マークであり、下層に形成されたパターンと同時に形成されている。12は当該層に形成された位置ずれ検出用マークであり、レジストパターンとして形成されている。共に平面図において正方形であり、もし、下層と当該層に形成されたパターンに位置ずれが無い場合には、それらの中心が一致するようにされている。
このような位置ずれ検出用パターン11、12の相対位置関係を図8に示すような重ね合わせ測定装置により検出する。図8(a)において、光源21から射出した広帯域波長の照明光束はコンデンサーレンズ22によって集光され、視野絞り23を均一に照明する。視野絞り23は、図8(b)に示すようにスリット状の開口APを有する。視野絞り23を射出した光束は照明リレーレンズ24によってコリメートされ、ビームスプリッター25によって反射される。そして、第1対物レンズ26によって集光され、ウエハ27を垂直に照射する。ここで視野絞り23とウエハ27とは共役な位置にあるため、開口APの像は照明リレーレンズ24、第1対物レンズ26を介してウエハ27上に結像する。
このようにして、開口APの像に対応する照明領域の照射光は、ウエハ27上のマーク28を照射している。ここで、ウエハ上の照明領域(APの像に対応)からの反射光Lは、第1対物レンズ26によってコリメートされ、ビームスプリッター25を透過し、第2対物レンズ29によって再び集光され、ビームスプリッター30により2つに分岐される。
ビームスプリッター30を透過した光束は、第1リレーレンズ31及び第2リレーレンズ32によって撮像素子CCD34表面にウエハ27上のマーク28の像を結像する。なお、第1リレーレンズ31と第2リレーレンズ32との間には、開口絞り33が設けられている。撮像素子CCD34からの出力信号は画像処理手段35により処理され、ウエハ27上のマーク28の位置検出や重ね合わせ量の計測、及びテレビモニターによる観察が行われる。
一方、ビームスプリッター30により反射された光束は、AF(オートフォーカス)第1リレーレンズ36によってコリメートされた後、平行平面板37を透過し、瞳分割ミラー38上に照明開口絞り39の像を結像する。平行平面板37は照明開口絞り像を瞳分割ミラー38の中心に位置調整するためのものであり、チルト調整が可能な構造になっている。光束Lは瞳分割ミラーによって二光束に分離され、AF第2リレーレンズ40により再び集光される。さらに、シリンドリカルレンズ41を介してAFセンサー42上の計測方向に関して離れた2個所に光束Lを結像する。また、非計測方向に関してはシリンドリカルレンズ41が屈折力を持ち、光束LはAFセンサー42上に光源像を結像する。オートフォーカスの動作原理は、例えば、特開2002−40322号公報にその詳細が記載されているので、その説明を省略する。なお、図8において、43はウエハステージ、44はウエハステージ駆動装置である。
以下、画像処理により位置ずれ検出用パターン11の中心を検出する方法について説明する。撮像カメラ29の画素を(i、j)で表し、これらの画素の輝度をB(i,j)とする。位置ずれ検出用パターン11の各辺はi方向、j方向となるように位置決めされているとする。そして、各辺からの輝度が、他の部分に比して高いものとする。
画素数はi方向、j方向共にNであるとすると、
Figure 2005158937
を計算する。このようにすると、BI(i)については、位置ずれ検出用パターンのj方向の辺が存在する位置に対応する2つのピークが、BJ(j)については、位置ずれ検出用パターンのi方向の辺が存在する位置に対応する2つのピークが得られる。
次に、折り返し相関法を使用して、それぞれこの2つのピークの中心を求める。例として、位置ずれ検出用パターンのj方向の辺が存在する位置の中心を求める方法を説明する。x−y平面上でiをx軸方向にとり、BI(i)をy軸方向にとった場合、直線x=x0に対して、BI(i)を反転させたパターンをCI(iとする。そして、BI(i)とCI(i)の相互相関CC(x0)を求める。すなわち、
Figure 2005158937
そして、この相互相関値CC(x0)が最大になるx0を、位置ずれ検出用パターンのj方向の辺が存在する位置の中心とする。この手法は、折り返し相関法として知られたものである。同様の方法により、位置ずれ検出用パターンのi方向の辺が存在する位置の中心を求める。これにより、位置ずれ検出用パターン11の中心が分かる。位置ずれ検出用パターン12の中心の検出も同じようにして行う。
このようにして、位置ずれ検出用パターン11と12の中心が分かれば、これらから、下層のパターンと当該パターンの位置ずれを知ることができる。
このような位置ずれ検査装置において、測定光学系(結像手段)における像高毎の収差量が測定視野の中心に対して非対称であり、その収差が非回転対称な成分を有する場合には、系統的な測定誤差(TIS:Tool Induced Shift)を生ずる。その他にも照明光束の主光線の傾斜があったり、測定マークによる回折光の光束が非対称にけられていた場合もTISが発生する。さらに、このような測定光学系で測定した場合、視野内の測定位置によって測定値が変化し、再現性を悪化させる要因となる。
このような問題点を解決する方法の一例が特開2000−77295号公報(特許文献1)に記載されている。これは、結像手段において1つまたは複数のデフォーカス状態で検出した位相パターンのエッジに対応する像の非対称性と、位相パターンまたは結像手段をその検出中心の周りに180度回転させた状態で結像手段において1つまたは複数のデフォーカス状態で検出した位相パターンのエッジに対応する像の非対称性とに基づいて、結像手段に起因する像の非対称性の検出誤差を補正するものである。像の非対称性を補正する手段としては、照明開口絞り、結像開口絞り、第2対物レンズを使用するようになっている。
又、特開2003−151879号公報(特許文献2)には、測定光学系内の一部分の光学要素にチルト調整機構を設け、視野中心に重ね合わせマークを配置し、この重ね合わせマークを用いてTIS値を計測し、その計測結果を指標として調整作業を行なうことで、測定視野領域において非対称な歪曲収差によって生じているTIS値の発生を抑え、測定値に含まれる測定誤差を低減する方法が開示されている。
特開2000−77295号公報 特開2003−151879号公報
しかしながら、前記特許文献1、特許文献2に記載される技術では、特定の位置ずれ検出用マークを測定したときのTIS値を低減することは可能であるが、大きさの異なる多種類の重ね合わせマークのTIS値を全体的に低減することは不可能であった。さらに、測定再現性の向上も不十分であり、改善することが必要であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、大きさの異なる多種類の位置ずれ検出用マークを測定する際のTIS値を全体的に低減することが可能であり、測定再現性を良くすることができる、マーク位置検出装置の調整方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための第1の手段は、積層された2層間のパターンの位置ずれを検査するためのマークの位置を検出するマーク位置検出装置であって、測定マークに白色光を照明する照明手段と、前記測定マークから反射した反射光を結像面に結像させる結像手段と、前記結像面に設けられた撮像手段と、前記撮像手段の出力信号を解析する画像処理手段を有し、前記結像手段中には、偏心調整機構を有する結像レンズが設けられているものにおける、測定誤差を補正する方法であって、マークを視野内の3カ所以上で測定して、その測定値に応じて、前記結像レンズの偏心調整機構を操作し、前記測定値の変化が少なくなるように前記結像手段の調整を行う工程を有することを特徴とするマーク位置検出装置の調整方法(請求項1)である。
本手段においては、普通は、通常使用される位置ずれ検出用マークよりも小さな調整用マークを使用し、この調整用マークを視野内の3カ所以上で測定して、そのマークに特有の測定値を求める。これにより、視野内の広範囲の領域におけるTISの発生傾向を知ることができる。そして、知見したTISの発生傾向に基づいて、測定値の変化が少なくなるように、結像レンズの偏心機構を操作して結像手段の調整を行う。このようにすれば、視野内の広範囲の領域においてTISの変化量を小さくできるか、TIS量を微小にすることができるので、どのような大きさの位置ずれ検出用マークを用いても、TIS値を小さくすることでき、かつ測定再現性の良いマーク位置検出装置とすることができる。
前記課題を解決するための第2の手段は、前記第1の手段であって、前記マークが1本の線と、その線に平行で、中心線の位置が前記1本の線と略等しい位置にある2本の線を有し、前記測定値が、前記1本の線と、前記2本の線の中心線との距離であることを特徴とするもの(請求項2)である。
本手段においては、前記1本の線と、前記2本の線の中心線との距離を第1の手段における測定値として、これを指標にして測定値の変化が少なくなるように、結像レンズの偏心機構を操作して結像手段の調整を行う。
前記課題を解決するための第3の手段は、前記第2の手段であって、前記マークの前記1本の線を視野中心に置いたときの前記測定値から、前記1本の線と、前記2本の線の中心線の距離の真値を求め、各位置における測定値として、実際の前記測定値からこの真値を差し引いたものを採用することを特徴とするもの(請求項3)である。
本手段においては、前記マークの前記1本の線を視野中心に置き、そのときの測定値から、前記1本の線と、前記2本の線の中心線の距離の真値を求める。そして、各位置における測定値として、実際の前記測定値からこの真値を差し引いたものを採用する。このようにすると、前記測定値として、TISに起因する測定値誤差の相対的変化量のみでなく、各位置におけるTISに起因する測定値誤差の絶対値が分かる。よって、調整により、TISに起因する測定誤差の絶対値を小さくすることが可能となる。視野中心に置いたマークの測定値から前記1本の線と、前記2本の線の中心線の距離の真値を求める方法の例は、後に発明を実施するための最良の形態の欄で説明する。
なお、「視野中心に置く」と言うことは、必ずしも絶対的に視野中心に一致させる必要はなく、位置設定誤差、計測誤差の範囲内で視野中心からわずかに外れる場合を含み、このことは、本明細書及び請求の範囲において同じである。
前記課題を解決するための第4の手段は、前記第1の手段であって、前記マークが、2組の平行な2本の組を有し、各組の2本の線の中心線の位置がほぼ一致するものであり、前記測定値が、第1の組の2本の線の中心線と、第2の組の2本の線の中心線との距離であることを特徴とするもの(請求項4)である。
本手段においては、第1の組の2本の線の中心線と、第2の組の2本の線の中心線との距離を第1の手段における測定値として、これを指標にして測定値の変化が少なくなるように、結像レンズの偏心機構を操作して結像手段の調整を行う。
前記課題を解決するための第5の手段は、前記第4の手段であって、前記第1の組の2本の線の中心線を視野中心においたときの前記測定値から、前記第1の組の2本の線の中心線と、前記第2の組の2本の線の中心線との距離の真値を求め、各位置における測定値として、実際の前記測定値からこの真値を差し引いたものを採用することを特徴とするもの(請求項5)である。
本手段においては、前記第1の組の2本の線の中心線を視野中心に置き、そのときの測定値から、前記第1の組の2本の線の中心線と、前記第2の組の2本の線の中心線との距離の真値を求める。そして、各位置における測定値として、実際の前記測定値からこの真値を差し引いたものを採用する。このようにすると、前記測定値として、TISに起因する測定値誤差の相対的変化量のみでなく、各位置におけるTISに起因する測定値誤差の絶対値が分かる。よって、調整により、TISに起因する測定誤差の絶対値を小さくすることが可能となる。視野中心に置いたマークの測定値から前記第1の組の2本の線の中心線と、前記第2の組の2本の線の中心線との距離の真値を求める方法の例は、後に発明を実施するための最良の形態の欄で説明する。
前記課題を解決するための第6の手段は、前記第1の手段であって、前記マークが1本の線と、その線に平行で、中心線の位置が前記1本の線と略等しい位置にある2本の線からなる第1マークと、この第1マークと直角な方向を向いた1本の線と、その線に平行で、中心線の位置が前記1本の線と略等しい位置にある2本の線からなる第2マークとを有し、前記測定値が、前記第1マークと前記第2マークそれぞれにおける、前記1本の線と、前記2本の線の中心線との距離であることを特徴とするもの(請求項6)である。
本手段は、基本的には、前記第2の手段と同等なものであるが、同一種類のマークが、直交する方向にそれぞれ設けられており、これにより、互いに直交する2つの方向のTISの測定と調整が可能なようになっている。
前記課題を解決するための第7の手段は、前記第1の手段であって、前記第1マークの前記1本の線と前記第2マークの前記1本の線の交点を視野中心に置いたときの前記測定値から、前記第1マーク、前第2マークそれぞれの、前記1本の線と、前記2本の線の中心線の距離の真値を求め、各位置における測定値として、実際の前記測定値からこれらの真値を差し引いたものを採用することを特徴とするもの(請求項7)である。
本手段は、基本的には、前記第3の手段と同等なものであるが、同一種類のマークが、直交する方向にそれぞれ設けられており、これにより、互いに直交する2つの方向のTISの測定と調整が可能なようになっている。
前記課題を解決するための第8の手段は、前記1第の手段であって、前記マークが、2組の平行な2本の組からなり、各組の2本の線の中心線の位置がほぼ一致する第1マークと、この第1マークと直角な方向を向いた2組の平行な2本の組からなり、各組の2本の線の中心線の位置がほぼ一致する第2マークとを有し、前記測定値が、前記第1マークと前記第2マークそれぞれにおける、第1の組の2本の線の中心線と、第2の組の2本の線の中心線との距離であることを特徴とするもの(請求項8)である。
本手段は、基本的には、前記第4の手段と同等なものであるが、同一種類のマークが、直交する方向にそれぞれ設けられており、これにより、互いに直交する2つの方向のTISの測定と調整が可能なようになっている。
前記課題を解決するための第9の手段は、前記第1の手段であって、前記2組のマークの2本の線の中心線の交点を視野中心に置いたときの、前記測定値から、前記第1マーク、前第2マークそれぞれの、第1の組の2本の線の中心線と、第2の組の2本の線の中心線との距離の真値を求め、各位置における測定値として、実際の前記測定値からこれらの真値を差し引いたものを採用することを特徴とするもの(請求項9)である。
本手段は、基本的には、前記第5の手段と同等なものであるが、同一種類のマークが、直交する方向にそれぞれ設けられており、これにより、互いに直交する2つの方向のTISの測定と調整が可能なようになっている。
前記課題を解決するための第10の手段は、前記1第の手段であって、前記マークが1本の線と、その線に平行で、中心線の位置が前記1本の線と略等しい位置にある2本の線からなる第1マークと、この第1マークと直角な方向を向いた2組の平行な2本の組からなり、各組の2本の線の中心線の位置がほぼ一致する第2マークとを有し、前記測定値が、前記第1マークの前記1本の線と、前記2本の線の中心線との距離、及び前記第2マークの第1の組の2本の線の中心線と、第2の組の2本の線の中心線との距離であることを特徴とするもの(請求項10)である。
本手段においては、一方向には、1本の線と、その線に平行で、中心線の位置が前記1本の線と略等しい位置にある2本の線からなる第1マークが、それと直交する方向には、2組の平行な2本の組からなり、各組の2本の線の中心線の位置がほぼ一致する第2マークが設けられている。これにより、互いに直交する2つの方向のTISの測定と調整が可能なようになっている。
前記課題を解決するための第11の手段は、前記第10の手段であって、前記第1マークの前記1本の線と前記第2マークの2本の線の中心線との交点を視野中心に置いたときの前記測定値から、それぞれ、前記1本の線と、前記2本の線の中心線の距離の真値、前記第1の組の2本の線の中心線と、前記第2の組の2本の線の中心線との距離の真値を求め、各位置における測定値として、実際の前記測定値からこれらの真値を差し引いたものを採用することを特徴とするもの(請求項11)である。
本手段は、前記第3の手段、第5の手段を組み合わせたようなものであり、基本的にはこれらの手段と同じである。そして、これにより、互いに直交する2つの方向のTISの測定と調整が可能なようになっている。
前記課題を解決するための第12の手段は、前記第1の手段から第11の手段であって、前記マーク、前記第1マーク、前記第2マークのいずれかの前記測定値を、これらのマークの位置の関数として近似したときの1次成分を、前記結像レンズのシフトにより調整することを特徴とするもの(請求項12)である。
前記マーク、前記第1マーク、前記第2マークのいずれかの前記測定値を、これらのマークの位置の関数として近似したときの1次成分(関数の1次の項の係数)は、結像レンズのシフト(光軸に垂直な方向への移動)により調整が可能である。
前記課題を解決するための第13の手段は、前記第1の手段から第11の手段であって、前記マーク、前記第1マーク、前記第2マークのいずれかの前記測定値を、これらのマークの位置の関数として近似したときの2次成分を、前記結像レンズの光軸まわりの回転により調整することを特徴とするもの(請求項13)である。
前記マーク、前記第1マーク、前記第2マークのいずれかの前記測定値を、これらのマークの位置の関数として近似したときの2次成分(関数の2次の項の係数)は、結像レンズの光軸まわりの回転により調整が可能である。
前記課題を解決するための第14の手段は、前記第1の手段、第3の手段、第5の手段、第7の手段、第9の手段、第11の手段であって、前記マーク、前記第1マーク、前記第2マークのいずれかの前記測定値を、これらのマークの位置の関数として近似したときの0次成分(バイアス)を、前記結像レンズの傾き(チルト)により調整することを特徴とするもの(請求項14)である。
前記第1の手段、第3の手段、第5の手段、第7の手段、第9の手段、第11の手段においては、視野内各位置におけるTISの相対的な変化量のみでなく、絶対値も測定することができる。よって、前記測定値を、これらのマークの位置の関数として近似したときの0次成分(バイアス)が分かり、これは、前記結像レンズの傾き(チルト)により調整することができる。
前記課題を解決するための第15の手段は、積層された2層間のパターンの位置ずれを、前記積層された2層のうち下層に形成された少なくとも1つのマークの中心位置と、上層に形成された少なくとも1つのマークの中心位置との距離を検出して検査するためのマーク位置検出装置であって、マークを照明する照明手段と、前記マークから反射した反射光を結像面に結像させる結像手段と、前記結像面に設けられた撮像手段と、前記撮像手段の出力信号を解析する画像処理手段とを有し、前記結像手段中には偏心調整機構を有する結像レンズが設けられ、前記結像レンズの調整によって、前記距離の測定値Lが、視野内の全ての位置で以下の式を満足することを特徴とするもの(請求項15)である。
L ≦ Lave ± 5nm
但し、Laveは視野内全域での測定値の平均値である。
前記課題を解決するための第16の手段は、前記第15の手段であって、前記距離の測定値Lが、前記視野内の全ての位置で以下の式を満足することを特徴とするもの(請求項16)である。
L ≦ Lt ± 5nm
但し、Ltは前記距離の真値である。
前記課題を解決するための第17の手段は、積層された2層間のパターンの位置ずれを、前記積層された2層のうち下層に形成された少なくとも1つのマークの中心位置と、上層に形成された少なくとも1つのマークの中心位置との距離を検出して検査するためのマーク位置検出装置であって、該マーク位置検出装置は、マークを照明する照明手段と、前記マークから反射した反射光を結像面に結像させる結像手段と、前記結像面に設けられた撮像手段と、前記撮像手段の出力信号を解析する画像処理手段と、前記撮像手段を制御する制御手段と、マークを有する基板を置載するためのステージと、該マークと前記結像手段とを視野内で所定のピッチで基板面に対して平行な方向に相対移動させる移動手段を有し、前記制御手段は前記移動手段による移動に伴う視野内の位置ごとのマーク像を撮像し、前記画像処理手段は前記視野内の位置ごとに前記距離の測定値を出力することを特徴とするもの(請求項17)である。
以上説明したように、本発明によれば、大きさの異なる多種類の位置ずれ検出用マークを測定する際のTIS値を全体的に低減することが可能であり、測定再現性を良くすることができる、マーク位置検出装置の調整方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。この実施の形態であるマーク位置検出装置の調整方法を適用するマーク位置検出装置は、図8に示したものと変わるところはない。
図1に、このようなマーク位置検出装置の測定視野領域と、調整用マークの測定位置の例を示す。図1において1は測定視野領域であり、この場合は正方形である。この正方形の測定視野領域1の各辺に平行にX軸、Y軸をとり、その交点が視野中心となるようにする。
2は調整用マークであり、図7に示したようなボックス型のマークであるが、この場合には、層間の位置ずれを測定するものではないので、同じ基板表面上に形成されている。調整用マーク2は、外側正方形と内側正方形からなり、各正方形の辺は平行で、各正方形の中心は一致するように設計されているが、実際には製造上の誤差により極わずかのずれがある。
背景技術の欄で述べたような方法で、調整用マーク2の各辺の位置を測定し、外側正方形と内側正方形のX軸方向、Y軸方向の位置ずれをそれぞれ測定する。この測定を、最初に、調整用マーク2の中心を視野中心に一致させて行い、次に、X軸方向、Y軸方向に、それぞれ所定距離だけ離して、測定を行う。この場合、調整用マーク2の中心位置の座標を表すのに、(I,J)を使用する。(0,0)は、調整用マーク2の中心が視野中心にあることを示し、(I,J)は、調整用マーク2の中心が視野中心から、それぞれ、X軸正方向、Y軸正方向に、前記所定距離のI倍、J倍ずれた位置にあることを示す。
図1の場合は、I=−2〜2、J=−2〜2である。但し、この図は分かりやすくするために、調整用マーク2が重なり合わないように簡略化して書いてあり、実際には、前記所定距離を短くとって、測定回数を多くする。例えば、測定視野領域の大きさがX軸、Y軸方向に±15μmであるような場合には、外側正方形が10μm角、内側正方形が5μm角の調整用マーク2を使用し、前記所定距離を1μmにとって、X軸、Y軸方向に1μmピッチで測定を行う。
以下の説明については、X軸方向のTISを検出する方法について説明する。Y軸方向についても原理は全く同じであるので、説明を省略する。
各測定位置(I,J)における外側正方形のY軸に平行な2つの辺の位置を、背景技術で説明した方法により測定し、その中心位置を求める。同様、その位置における内側正方形のY軸に平行な2つの辺の位置を、背景技術で説明した方法により測定し、その中心位置を求める。そして、この2つの中心位置の差をL(I,J)とする。
次に、調整用マーク2を180°回転した状態で、測定視野中心に置き、同様にして外側正方形の2辺の中心線と、内側正方形中心線の位置の差を求め、それをL180(0,0)とする。
今、調整用マーク2の製作誤差による外側正方形の2辺の中心線と、内側正方形中心線の位置の差をLtとし、TIS量をTIS(0,0)とすると、
(0,0)=Lt+TIS(0,0)
180(0,0)=−Lt+TIS(0,0)
であるので
上記測定値よりLtは以下のように求められる。
Lt=(L(0,0)−L180(0,0))/2 …(4)
これより、各測定点(I,J)におけるTIS量TIS(I,J)は、以下のように求められる。
TIS(I,J)=L(I,J)−Lt …(5)
(5)式が示すように測定値L(I,J)が視野内の測定位置により変化する場合、それに伴いTIS値も変化する。図2はX軸上のTIS値である、TIS(I,0)とIとの関係を示す図である(本来はIが離散的であるので離散的な図であるが、内挿補間を行い曲線で示してある)。このようなTIS値の視野内依存性を示すグラフをTISマップと呼ぶことにする。
図2に示すようなTISの変動があると、測定位置により測定されるL(I,J)が変化し、測定の再現性が悪化する。TIS値が測定マークの大きさによって変化するために、安定した精度を実現することが困難となる。よって、図2に示すような特性を、なるべくI軸に近くなるように調整する必要がある。即ち、TIS量TIS(I,J)がTISマップにおいて計測位置によらず、ほぼ一定の値を示し、かつTIS(I,J)がある規格値以下であるように調整する。
本実施の形態においては、図8に図示したように、第2リレーレンズ32は、X軸及びY軸のまわりにチルト調整が可能なチルト調整機構、X軸及びY軸方向にシフト調整可能なシフト調整機構、Z軸まわりの回転機構を有する。
第2リレーレンズのシフト調整を行うと、図3に示すようにTISマップの傾斜成分が低減し、Iによらずに、ほぼ一定の値となる。一般的に図8に示すような結像光学系は組立製造誤差を持ち、各レンズ部品は偏心誤差を有する。また、結像光学系の各レンズ部品の研磨面形状は球面でなく、非球面誤差を有しており、その量が大きいほどTIS値は増大する。例えば、結像光学系に4次の非球面収差が存在し、且つ各レンズ部品が偏心誤差を有する場合には、TISマップは図3のように測定位置Iに対して1次関数的に変化する。
これが、TISマップにおいて傾斜成分(TISをIの関数で表したときの1次の項の成分)を生じさせる。そのような場合、第2リレーレンズ以外で発生した非球面の成分を第2リレーレンズの非球面の成分でキャンセルするような適切な位置に、第2リレーレンズ32をシフト調整することにより補正し、TISマップの傾斜成分を低減させることができる。
次に、第2リレーレンズ32のチルト調整を行うことにより、図4に示すように、TISマップの絶対値成分(0次成分)を低減させ、Iによらず、ある規格値以下の値となるように調整する。これは、第2リレーレンズ32のチルト偏心によって、結像光学系のディストーションを、視野中心に対して対称に調整することに相当する。一般的に図8に示すような結像光学系は組立製造誤差を持ち、各レンズ部品は偏心誤差を有する。この場合、測定視野領域として決定された位置においてディストーションが視野中心に対して非対称に分布しており、これがTISマップにおける絶対値成分を生じる。よって、第2リレーレンズ32を最適な位置にチルト調整し、TISマップにおける絶対値成分を低減させる。
実際には、第2リレーレンズ32をシフトすると、TISマップにおける絶対値成分も変動し、第2リレーレンズ32のシフト量を変えるとTISマップにおける傾斜も変動する。よって、実際の調整においては、第2リレーレンズ32のシフト調整とチルト調整を、交互に数回繰り返して調整を行う。
上記調整を行う場合に、TISマップを自動で測定できるようにしておけば、第2リレーレンズ32のシフト調整及びチルト調整中のTISマップをその都度効率的に得ることができる。この場合には、ウエハステージを所定のピッチで移動させるウエハステージ駆動装置自動制御機構と、ウエハステージの移動に伴い視野内の所定の位置に移動したマークの撮像を行う撮像装置自動制御機構とを設け、撮像装置の各視野位置での出力信号に基づき、各視野位置でのTIS値を画像処理手段から自動出力するようにすればよい。また、画像処理手段がTISマップを直接出力するようにすれば更に好ましい。
なお、TISマップにおけるTIS値の変動だけが問題となり、その絶対値が問題とならないような場合があれば、前述のTISマップの傾斜分の調整のみを行えばよい。この場合には、Ltの値は問題とならないので、単にL(I,0)の傾斜が小さくなるように調整を行えばよく、従って、L180(0,0)を求める必要はない。
以上のような調整方法でTISマップにおける絶対値成分(0次成分、バイアス)と、傾斜(1次成分)の調整が可能である。しかし、TISマップに2次成分が含まれることがある。
前述のように、図8に示すような結像光学系の各レンズ部品の研磨面形状は球面でなく非球面誤差を有しており、その量が大きいほどTIS値は増大する。TISマップにおけるTISは、一般にこのような非球面誤差の3階微分に比例すると言われている。例えば、第2リレーレンズ以外の光学部品に非球面誤差が介在し、その結果、非回転対称な5次の非球面誤差が存在する場合には、TISマップは図5の曲線aのように測定位置Iに対して2次関数的に変化する(実際には、1次成分と絶対値成分が併存するが、ここでは、前述のような調整により、これらの成分が0となるように調整済であるとしている)。
そのような場合、第2リレーレンズ32以外の光学部品に介在する非球面誤差によって生じたTIS値を、第2リレーレンズ32の非球面誤差でキャンセルするように調整できる。即ち、第2リレーレンズ32にも同程度の5次の非球面誤差が存在する場合には、それにより新たに発生するTISが曲線bとなるように、第2リレーレンズ32をZ軸のまわりに回転調整する。その結果、結像光学系全体のTIS値の視野位置依存性は、図5の曲線cのように適切な状態となる。
ラインアンドスペースパターンにおける重ね合せ許容量はラインアンドスペースのピッチの1/6、重ね合せ精度は重ね合せ許容量の1/10とされる。従って0.3μmピッチのラインアンドスペースの場合、重ね合せ許容量は50nm、重ね合せ測定精度は5nmが要求される。通常、結像光学系の各レンズ部品の研磨面の非球面誤差を5nmの精度を満足するように抑えることは困難であるが、上述の調整を行うことにより、重ね合せ精度を5nm以下に抑えることができる。
更に、0.14μmピッチのラインアンドスペースの場合は、重ね合せ許容量は23nm、重ね合せ測定精度は2.3nmが要求される。この場合にも、調整パターンサイズや形状を工夫して上述の調整を行うことによりこの重ね合せ精度2nmを満足する結像光学系を提供することができる。
以上の説明においては、調整用マークは、ボックス型のマークを用いたが、この他に、図6に示すような種々のマークが使用できる。勿論、本発明において使用する調整用マークはこれらに限定されるものではない。
(a)は、X方向調整用マークとして1本の線3Xaと、それに平行な2本の線3Xb,3Xcが設けられており、この2本の線3Xb,3Xcの中心線が、1本の線3Xaと一致するように設計されている。この調整用マークを使用する場合には、これら3本の線3Xa、3Xb、3Xcの位置を、背景技術の方法により測定し、平行な2本の線3Xb,3Xcの中心線と、1本の線3Xaの位置ずれを測定値として、前述の実施の形態と同じような調整を行えばよい。即ち、前述の実施の形態において、内側の平行な辺の中心線の代わりに、1本の線3Xaを使用すればよい。同様、Y軸方向調整用マークとして、1本の線3Yaと、それに平行な2本の線3Yb,3Ycが設けられている。これらの使用方法は、線3Xa、3Xb、3Xcと同じである。
(b)は、X軸方向調整用マークとして、2本の平行線(4Xa,4Xb)と、2本の平行線(4Xc,4Xd)が2組設けられたものであって、広幅の平行線4Xc,4Xdの中心線と狭幅の平行線4Xa,4Xbの中心線が一致するように設計されている。このような調整用マークが、前述の実施の形態で使用したボックス型のマークと等価であることは、説明を要しないであろう。同様、Y軸方向調整用マークとして、2本の平行線(4Ya,4Yb)と、2本の平行線(4Yc,4Yd)が2組設けられている。
(c)は、X軸方向調整用マークとして(b)に示したような線5Xa〜5Xd、Y軸方向調整用マークとして(a)に示したような線5Xa、5Xb、5Xcを使用した例である。このようなマークも、調整用マークとして使用できることは説明を要しないであろう。
尚、基板上に、幅を有さない線を形成することは困難であり、ここで規定される線とは、所定の幅を有するラインのどちらか一方のエッジまたは、ラインの中心線を示す。ラインの中心線を求める場合には相関演算を行えばよく、相関処理については例えば特開平7−151514号公報に記載のものを応用することができる。
一般に、調整用マークの大きさは、測定視野領域のサイズの1/5程度が望ましい。調整用マークを移動させて測定するための間隔は、短いほど調整精度が高くなるが、その分測定時間を要するので、これを考慮して1μm程度であることが好ましい。TISマップの調整には、結像光学系に含まれる第2対物レンズ29、第1リレーレンズ31を使用してもよいが、より撮像素子側に配置した第2リレーレンズ32を使用することが好ましい。特に、図8に示すように開口絞り33が設けられている場合には、その後に配置された第2リレーレンズ32で調整を行うことが好ましい。
また、結像光学系のうち、シフト調整及びチルト調整機構を有するレンズは単レンズに限らず、接合レンズであってもよく、また、互いに隣接する複数のレンズであってもよい。
更に、本願の実施例では、リレーレンズを有する結像光学系において、第2リレーレンズ32の偏心調整を行う例を示したが、リレーレンズを有さない結像光学系の場合には結像レンズ29の偏心調整を行うことにより同様の効果を得ることができる。この場合にも、シフト調整及びチルト調整機構を有するレンズは結像レンズ29のうちの少なくとも1枚の単レンズまたは接合レンズであってもよく、また、互いに隣接する複数のレンズであってもよいことは同様である。
マーク位置検出装置の測定視野領域と、調整用マークの測定位置の例を示す図である。 X軸方向のTISマップの例を示す図である。 図3に示すTISマップの傾斜成分の調整を示す図である。 図3に示す調整を行った後の、TISマップの絶対値成分の調整を示す図である。 第2リレーレンズの回転調整を行った時のTISマップの変化を示す図である。 調整用マークの例を示す図である。 従来の位置ずれ検出用マークの例を示す図である。 位置ずれ検査装置(マーク位置検出装置)の例を示す図である。
符号の説明
1…測定視野領域、2…調整用マーク、3Xa〜3Xc…線、3Ya〜3Yc…線、4Xa〜4Xd…線、4Ya〜4Yd…線、5Xa〜5Xd…線、5Ya〜5Yc…線、11,12…検出用パターン、21…光源、22…コンデンサーレンズ、23…視野絞り、24…照明リレーレンズ、25…ビームスプリッター、26…第1対物レンズ、27…ウエハ、28…マーク、29…第2対物レンズ、30…ビームスプリッター、31…第1リレーレンズ、32…第2リレーレンズ、33…開口絞り、34…撮像素子CCD、35…画像処理手段、36…第1リレーレンズ、37…平行平面板、38…瞳分割ミラー、39…照明開口絞り、40…AF第2リレーレンズ、41…シリンドリカルレンズ、42…AFセンサー、43…ウエハステージ、44…ウエハステージ駆動装置

Claims (17)

  1. 積層された2層間のパターンの位置ずれを検査するためのマークの位置を検出するマーク位置検出装置であって、測定マークに白色光を照明する照明手段と、前記測定マークから反射した反射光を結像面に結像させる結像手段と、前記結像面に設けられた撮像手段と、前記撮像手段の出力信号を解析する画像処理手段を有し、前記結像手段中には、偏心調整機構を有する結像レンズが設けられているものにおける、測定誤差を補正する方法であって、マークを視野内の3カ所以上で測定して、その測定値に応じて、前記結像レンズの偏心調整機構を操作し、前記測定値の変化が少なくなるように前記結像手段の調整を行う工程を有することを特徴とするマーク位置検出装置の調整方法。
  2. 前記マークが1本の線と、その線に平行で、中心線の位置が前記1本の線と略等しい位置にある2本の線を有し、前記測定値が、前記1本の線と、前記2本の線の中心線との距離であることを特徴とする請求項1に記載のマーク位置検出装置の調整方法。
  3. 前記マークの前記1本の線を視野中心に置いたときの前記測定値から、前記1本の線と、前記2本の線の中心線の距離の真値を求め、各位置における測定値として、実際の前記測定値からこの真値を差し引いたものを採用することを特徴とする請求項2に記載のマーク位置検出装置の調整方法。
  4. 前記マークが、2組の平行な2本の組を有し、各組の2本の線の中心線の位置がほぼ一致するものであり、前記測定値が、第1の組の2本の線の中心線と、第2の組の2本の線の中心線との距離であることを特徴とする請求項1に記載のマーク位置検出装置の調整方法。
  5. 前記第1の組の2本の線の中心線を視野中心においたときの前記測定値から、前記第1の組の2本の線の中心線と、前記第2の組の2本の線の中心線との距離の真値を求め、各位置における測定値として、実際の前記測定値からこの真値を差し引いたものを採用することを特徴とする請求項4に記載のマーク位置検出装置の調整方法。
  6. 前記マークが1本の線と、その線に平行で、中心線の位置が前記1本の線と略等しい位置にある2本の線からなる第1マークと、この第1マークと直角な方向を向いた1本の線と、その線に平行で、中心線の位置が前記1本の線と略等しい位置にある2本の線からなる第2マークとを有し、前記測定値が、前記第1マークと前記第2マークそれぞれにおける、前記1本の線と、前記2本の線の中心線との距離であることを特徴とする請求項1に記載のマーク位置検出装置の調整方法。
  7. 前記第1マークの前記1本の線と前記第2マークの前記1本の線の交点を視野中心に置いたときの前記測定値から、前記第1マーク、前第2マークそれぞれの、前記1本の線と、前記2本の線の中心線の距離の真値を求め、各位置における測定値として、実際の前記測定値からこれらの真値を差し引いたものを採用することを特徴とする請求項6に記載のマーク位置検出装置の調整方法。
  8. 前記マークが、2組の平行な2本の組からなり、各組の2本の線の中心線の位置がほぼ一致する第1マークと、この第1マークと直角な方向を向いた2組の平行な2本の組からなり、各組の2本の線の中心線の位置がほぼ一致する第2マークとを有し、前記測定値が、前記第1マークと前記第2マークそれぞれにおける、第1の組の2本の線の中心線と、第2の組の2本の線の中心線との距離であることを特徴とする請求項1に記載のマーク位置検出装置の調整方法。
  9. 前記2組のマークの2本の線の中心線の交点を視野中心に置いたときの、前記測定値から、前記第1マーク、前第2マークそれぞれの、第1の組の2本の線の中心線と、第2の組の2本の線の中心線との距離の真値を求め、各位置における測定値として、実際の前記測定値からこれらの真値を差し引いたものを採用することを特徴とする請求項8に記載のマーク位置検出装置の調整方法。
  10. 前記マークが1本の線と、その線に平行で、中心線の位置が前記1本の線と略等しい位置にある2本の線からなる第1マークと、この第1マークと直角な方向を向いた2組の平行な2本の組からなり、各組の2本の線の中心線の位置がほぼ一致する第2マークとを有し、前記測定値が、前記第1マークの前記1本の線と、前記2本の線の中心線との距離、及び前記第2マークの第1の組の2本の線の中心線と、第2の組の2本の線の中心線との距離であることを特徴とする請求項1に記載のマーク位置検出装置の調整方法。
  11. 前記第1マークの前記1本の線と前記第2マークの2本の線の中心線との交点を視野中心に置いたときの前記測定値から、それぞれ、前記1本の線と、前記2本の線の中心線の距離の真値、前記第1の組の2本の線の中心線と、前記第2の組の2本の線の中心線との距離の真値を求め、各位置における測定値として、実際の前記測定値からこれらの真値を差し引いたものを採用することを特徴とする請求項10に記載のマーク位置検出装置の調整方法。
  12. 請求項1から請求項11のうちいずれか1項に記載のマーク位置検出装置の調整方法であって、前記マーク、前記第1マーク、前記第2マークのいずれかの前記測定値を、これらのマークの位置の関数として近似したときの1次成分を、前記結像レンズのシフトにより調整することを特徴とするマーク位置検出装置の調整方法。
  13. 請求項1から請求項11のうちいずれか1項に記載のマーク位置検出装置の調整方法であって、前記マーク、前記第1マーク、前記第2マークのいずれかの前記測定値を、これらのマークの位置の関数として近似したときの2次成分を、前記結像レンズの光軸まわりの回転により調整することを特徴とするマーク位置検出装置の調整方法。
  14. 請求項1、請求項3、請求項5、請求項7、請求項9、請求項11のうちいずれか1項に記載のマーク位置検出装置の調整方法であって、前記マーク、前記第1マーク、前記第2マークのいずれかの前記測定値を、これらのマークの位置の関数として近似したときの0次成分(バイアス)を、前記結像レンズの傾き(チルト)により調整することを特徴とするマーク位置検出装置の調整方法。
  15. 積層された2層間のパターンの位置ずれを、前記積層された2層のうち下層に形成された少なくとも1つのマークの中心位置と、上層に形成された少なくとも1つのマークの中心位置との距離を検出して検査するためのマーク位置検出装置であって、マークを照明する照明手段と、前記マークから反射した反射光を結像面に結像させる結像手段と、前記結像面に設けられた撮像手段と、前記撮像手段の出力信号を解析する画像処理手段とを有し、前記結像手段中には偏心調整機構を有する結像レンズが設けられ、前記結像レンズの調整によって、前記距離の測定値Lが、視野内の全ての位置で以下の式を満足することを特徴とするマーク位置検出装置。
    L ≦Lave ± 5nm
    但し、Laveは視野内全域での測定値の平均値である。
  16. 請求項15に記載のマーク位置検出装置であって、前記距離の測定値Lが、前記視野内の全ての位置で以下の式を満足することを特徴とするマーク位置検出装置。
    L ≦ Lt ± 5nm
    但し、Ltは前記距離の真値である。
  17. 積層された2層間のパターンの位置ずれを、前記積層された2層のうち下層に形成された少なくとも1つのマークの中心位置と、上層に形成された少なくとも1つのマークの中心位置との距離を検出して検査するためのマーク位置検出装置であって、該マーク位置検出装置は、マークを照明する照明手段と、前記マークから反射した反射光を結像面に結像させる結像手段と、前記結像面に設けられた撮像手段と、前記撮像手段の出力信号を解析する画像処理手段と、前記撮像手段を制御する制御手段と、マークを有する基板を置載するためのステージと、該マークと前記結像手段とを視野内で所定のピッチで基板面に対して平行な方向に相対移動させる移動手段を有し、前記制御手段は前記移動手段による移動に伴う視野内の位置ごとのマーク像を撮像し、前記画像処理手段は前記視野内の位置ごとに前記距離の測定値を出力することを特徴とするマーク位置検出装置。
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