JP2005158637A - 多方向入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 防塵性を維持しつつ、操作フィーリングが良好な多方向入力装置を提供する。
【解決手段】 収納部1a及び収納部1aの上面を覆う蓋体9を有するハウジング1と、収納部1aに収納され一端が蓋体9から突出されて中立位置からの押圧及び傾倒操作が可能な操作部材7、8と、収納部1aに配設され操作部材7、8の押圧及び傾倒操作に応じて反転する反転ばね5、6と、収納部1aに配設され反転ばね5、6の反転に応じて接離する接点部2、3、4とを備え、ハウジング1には、蓋体9の操作部材7、8が突出する部位を除き、蓋体9の上面からハウジング1の側面にわたって、蓋体9とハウジング1との係合部の周面を覆うように防塵カバー10を設けた。
【選択図】 図3
【解決手段】 収納部1a及び収納部1aの上面を覆う蓋体9を有するハウジング1と、収納部1aに収納され一端が蓋体9から突出されて中立位置からの押圧及び傾倒操作が可能な操作部材7、8と、収納部1aに配設され操作部材7、8の押圧及び傾倒操作に応じて反転する反転ばね5、6と、収納部1aに配設され反転ばね5、6の反転に応じて接離する接点部2、3、4とを備え、ハウジング1には、蓋体9の操作部材7、8が突出する部位を除き、蓋体9の上面からハウジング1の側面にわたって、蓋体9とハウジング1との係合部の周面を覆うように防塵カバー10を設けた。
【選択図】 図3
Description
本発明は、操作部材の傾倒操作とプッシュ操作に応じた信号の入力が可能な多方向入力装置に係り、時に塵埃の侵入を防止する防塵構造に関する。
従来の多方向入力装置の構造としては、基板に取付けられたスティックスイッチに相対する電気機器のケース本体に形成された透孔の周縁と、この透孔に対して隙間を設けた状態でスティックスイッチの操作軸が取付けられる合成樹脂製からなるスティックノブの下端部周縁との間にエラストマ樹脂にて被覆弾性部材を一体成形し、この被覆弾性部材の弾性力によりスティックスイッチの操作軸を常に中立位置へ付勢すると共に、スティックノブ周囲の透孔を被覆弾性部材により覆ってケース本体内に塵埃などの侵入を防止する構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来の多方向入力装置の構造を図に基づいて説明する。
図7は従来の多方向入力装置の取付け状態を示す縦断面図である。
図7は従来の多方向入力装置の取付け状態を示す縦断面図である。
電気機器のケース本体101は合成樹脂製の下ケース103と上ケース105とからなり、相互が突き合わされた下ケース103と上ケース105とをねじ止めして一体化している。
下ケース103には多方向入力装置であるスティックスイッチ107が取付けられた電子基板109がねじなどにより固着されている。スティックスイッチ107のスイッチケース111は合成樹脂製で、その底面中央部には軸受部113が一体形成されている。又、スイッチケース111の底面上には図示しない共通電極板及び複数の個別電極板が配置され、各共通電極板及び個別電極板の脚片は電子基板109の孔(図示せず)を挿通して回路に半田付けされている。
スイッチケース111の軸受部113には操作軸119の支持部119aが回動可能に支持されている。又、スイッチケース111内には操作軸119の軸部119bを回り止めして挿通する透孔121aを有し、合成樹脂製の接点台121が、スイッチケース111の各内面に対して隙間を設けて取付けられている。該接点台121の下面には一端部が常に共通電極板に当接すると共に他端部が選択された複数の個別電極板に当接可能な接片(図示せず)が取付けられている。
接点台121が取付けられたスイッチケース111には操作軸119を傾動可能に挿通する透孔125aを有したカバー125が取付けられ、スイッチケース111から接点台121を抜け止めしている。スイッチケース111に対するカバー125の取付け構造としてはスイッチケース111の外面及びカバー125の内面に被係合部及び係合部(何れも図示せず)を相対して設け、これらの係合作用に固着する構造或いは相互を融着してもよい。
ケース本体101の上ケース105には透孔105aが、下ケース103に取付けられたスティックスイッチ107に相対して形成され、該透孔105a周縁の上ケース105と、該透孔105aの中心部に位置するスティックノブ127の下端周縁との間には被覆弾性部材129がエラストマ樹脂にて一体成形されている。即ち、予め成形された上ケース105及びスティックノブ127に対してエラストマ樹脂を一体成形して被覆弾性部材129を一体化している。そして該被覆弾性部材129はその弾性力により操作軸119を中立位置へ付勢している。
スティックノブ127は上面にスイッチトップ127aが形成されると共に下面中央部に軸部119bの上端部が挿嵌されるボス部127bが一体形成されている。
上ケース105における透孔105aとスティックノブ127周囲との隙間が被覆弾性部材129により覆われて水、塵等の異物の侵入を阻止するため、スティックスイッチ107が誤作動したり、動作不良になったりするのを防止することができる。
しかしながら、上述した従来の多方向入力装置の構造においては、弾性を有する被覆弾性部材129がスチックノブ127と連結されて全体を覆っているため、傾倒操作時に被覆弾性部材129の弾性に抗した操作力が必要であり、また、傾倒方向での操作フィーリングのばらつきを防止するためには、被覆弾性部材129の加工精度、取り付け精度を高精度に形成する必要があることから、安価に形成することができないという問題があった。
また、電子機器へのスチックスイッチ107の組み込み時において防塵構造が形成されるため、スチックスイッチ107の搬送、保管、電子機器の基板への組立時における塵埃の侵入の可能性があった。
また、電子機器へのスチックスイッチ107の組み込み時において防塵構造が形成されるため、スチックスイッチ107の搬送、保管、電子機器の基板への組立時における塵埃の侵入の可能性があった。
したがって、本発明では上述した問題点を解決し、防塵性を維持しつつ、操作フィーリングが良好な多方向入力装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では第1の解決手段として、収納部及びこの収納部の上面を覆う蓋体を有するハウジングと、前記収納部に収納され一端が前記蓋体から突出されて中立位置からの押圧及び傾倒操作が可能な操作部材と、前記収納部に配設され前記操作部材の押圧及び傾倒操作に応じて反転する反転ばねと、前記収納部に配設され前記反転ばねの反転に応じて接離する接点部とを備え、前記ハウジングには、前記蓋体の前記操作部材が突出する部位を除き、前記蓋体の上面から前記ハウジングの側面にわたって、前記蓋体と前記ハウジングとの係合部の周面を覆うように防塵カバーを設けた構成とした。
また、第2の解決手段として、前記蓋体の上面を覆う前記防塵カバーには、自動機による組立の際にエアー吸引可能な吸引部を形成した構成とした。
また、第3の解決手段として、前記防塵カバーを弾性材で形成し、この弾性材の有する弾性力で前記防塵カバーを前記ハウジングに密着すると共に、前記防塵カバーの表面に凹凸部を設けることにより前記吸引部を形成した構成とした。
また、第3の解決手段として、前記防塵カバーを弾性材で形成し、この弾性材の有する弾性力で前記防塵カバーを前記ハウジングに密着すると共に、前記防塵カバーの表面に凹凸部を設けることにより前記吸引部を形成した構成とした。
また、第4の解決手段として、前記吸引部を前記操作部材の突出位置を中心とした周方向に形成した構成とした。
また、第5の解決手段として、前記蓋体と前記ハウジングとを、フック状の係合部で係合し、この係合部を含む周面を前記防塵カバーで覆うようにした構成とした。
また、第5の解決手段として、前記蓋体と前記ハウジングとを、フック状の係合部で係合し、この係合部を含む周面を前記防塵カバーで覆うようにした構成とした。
上述したように、本発明の多方向入力装置は、収納部及び収納部の上面を覆う蓋体を有するハウジングと、収納部に収納され一端が蓋体から突出されて中立位置からの押圧及び傾倒操作が可能な操作部材と、収納部に配設され操作部材の押圧及び傾倒操作に応じて反転する反転ばねと、収納部に配設され反転ばねの反転に応じて接離する接点部とを備え、ハウジングには、蓋体の操作部材が突出する部位を除き、蓋体の上面からハウジングの側面にわたって、蓋体とハウジングとの係合部の周面を覆うように防塵カバーを設けたことから、蓋体とハウジングの収納部との係合部は防塵カバーで覆われているので接点部への塵埃の侵入を防止できると共に、蓋体の操作部材が突出する部分には防塵カバーがないので防塵カバーと操作部材との干渉がなく、操作フィーリングが良好な多方向入力装置を提供することができる。
また、蓋体の上面を覆う防塵カバーには、自動機による組立の際にエアー吸引可能な吸引部を形成したことから、電子機器の実装基板へ多方向入力装置を実装する際には、エアー吸引による搬送が可能なので、自動機での搬送組立てが容易に行なえる。
また、防塵カバーを弾性材で形成し、弾性材の有する弾性力で防塵カバーをハウジングに密着すると共に、防塵カバーの表面に凹凸部を設けることにより吸引部を形成したことから、自動機での組立時に、弾性材からなる防塵カバーがエアーノズルへ吸着して外れなくなることを防止でき、防塵カバーを取り付けた状態で多方向入力装置を電子機器の実装基板へ実装することができる。
また、防塵カバーを弾性材で形成し、弾性材の有する弾性力で防塵カバーをハウジングに密着すると共に、防塵カバーの表面に凹凸部を設けることにより吸引部を形成したことから、自動機での組立時に、弾性材からなる防塵カバーがエアーノズルへ吸着して外れなくなることを防止でき、防塵カバーを取り付けた状態で多方向入力装置を電子機器の実装基板へ実装することができる。
また、吸引部を操作部材の突出位置を中心とした周方向に形成したことから、操作部材を中心としてバランス良く吸引搬送が行えるので、電子機器の実装基板へ精度良く実装することができる。
また、蓋体とハウジングとを、フック状の係合部で係合し、係合部を含む周面を防塵カバーで覆うようにしたことから、蓋体とハウジングとの係合を接着や溶着などの方法で固着する必要がなく、フック部を用いてスナップ係合させればいいので、構成が簡易となり、作業性が向上し、安価対応が可能となる。
また、蓋体とハウジングとを、フック状の係合部で係合し、係合部を含む周面を防塵カバーで覆うようにしたことから、蓋体とハウジングとの係合を接着や溶着などの方法で固着する必要がなく、フック部を用いてスナップ係合させればいいので、構成が簡易となり、作業性が向上し、安価対応が可能となる。
以下、本発明の多方向入力装置の実施形態を図1乃至図6に示す。図1は多方向入力装置の平面図、図2は多方向入力装置の正面図、図3は図1における3−3線での多方向入力装置の断面図、図4はハウジングの平面図、図5は防塵カバーの平面図、図6は防塵カバーの断面図である。
図1乃至図4において、ハウジング1は、合成樹脂などの絶縁材からなり、上面が開口された略方形状の箱型に形成されており、内部に収納部1aを有している。この収納部1aの内底面の中央には、導電性の金属板からなる第1中央接点部2が表出して配設されており、この第1中央接点部2の周辺には同じく導電性の金属板からなる周辺接点部3が第1中央接点部2を囲むように表出して配設されている。この第1中央接点部2と周辺接点部3とで第1の信号検出手段を形成している。
また、前記第1中央接点部2、及び周辺接点部3の基部は屈曲されて、前記ハウジング1の内底部にインサート成形などの方法で一体的に埋設されており、その他端側は前記ハウジング1の外側面から外方へ導出されて接続端子2a、3aが設けられている。この接続端子2a、3aが電子機器などの図示しない回路基板の導電パターンに接続されるものとなっている。
また、前記収納部1aの四隅部で、前記周辺接点部3の外周位置には、同じく導電性の金属板からなる4個の第2中央接点部4が表出して配設されている。また、前記周辺接点部3には、それぞれの第2中央接点部4と対向した位置に突状の接触部3bが形成されている。この第2中央接点部4と周辺接点部3とで第2の信号検出手段を形成している。
また、前記第2中央接点部4の基部は屈曲されて、前記ハウジング1の内底部にインサート成形などの方法で一体的に埋設されており、その他端側は前記ハウジング1の外側面から外方へ導出されてそれぞれ接続端子4aが設けられている。同様に、この接続端子4aも電子機器などの図示しない回路基板の導電パターンに接続されるものとなっている。
また、前記ハウジング1の前記接続端子2a、3a、4aが導出されていない対向する一対の外側面には、外方へ突出したフック状の係合突部1bが形成されている。この係合突部1bに後述する蓋体9の係合片部9bが係合されてハウジング1と蓋体9が一体化されるものとなっている。
前記収納部1aの中央には、位置決め壁部1cによってガイドされて、ばね性を有する薄板金属板からなる第1の反転ばね5が収納されている。この第1の反転ばね5は、円形でドーム状の膨出部5aと、外周縁部5bとを有し、この外周縁部5bが前記周辺接点部3上に載置されて電気的に導通されると共に、膨出部5aが前記第1中央接点部2と対向して離間した状態で配設されている。
また、前記収納部1aの四隅部には、同じくばね性を有する薄板金属板からなる第2の反転ばね6が収納されている。この第2の反転ばね6は、対角線上に対向して配置され、円形でドーム状の膨出部6aと、外周縁部6bを有し、この外周縁部6bが前記周辺接点部3に設けられた突状の接触部3b上に載置されて電気的に導通されると共に、膨出部6aが前記第2中央接点部4と対向して離間した状態で配設されている。
前記第1の反転ばね5と前記第2の反転ばね6が、前記収納部1aの中央とその周囲の四隅部に位置するようにそれぞれ配設されており、この時、前記第1の反転ばね5と第2の反転ばね6は、前記周辺接点部3を介して電気的に接続された状態となっている。
このように、前記第1及び第2の反転ばね5、6を、反転可能な膨出部を有する導電性の金属板で形成して、前記ハウジング1の収納部1aには、前記第1及び第2の反転ばね5、6の外周縁部5b、6bと常時当接する、周辺接点部3、と、前記第1及び第2の反転ばね5、6の膨出部5a、6aと接離する、第1及び第2中央接点部2、4を形成し、この第1及び第2中央接点部2、4と前記周辺接点部3とで、前記第1及び第2の信号検出手段を構成するようにしている。そして、前記第1及び第2の反転ばね5、6で可動接点を兼用することで、良好なクリック感が得られると共に、構成が簡易となっている。
操作部材は、合成樹脂などの絶縁材からなり、押圧操作用の第1操作部材7と、第1操作部材7を昇降可能に保持する傾倒操作用の第2操作部材8とから形成されている。第1操作部材7は、柱状の基部7aと、この基部7aの先端側に設けられた鍔部7bと、押圧用突起部7cとを有している。また、第2操作部材8は、第1操作部材7の基部7aを昇降可能に保持する中空部を有する基盤部8aと、この基盤部8aの周囲に延出したアーム部8bと、このアーム部8bの下面に突出して設けられた傾倒用突起部8cとを有している。
前記第1操作部材7が、前記第2操作部材8の中空部に挿通されて鍔部7bによって基盤部8aに保持されており、この第1及び第2操作部材7、8が、前記ハウジング1に押圧及び傾倒操作可能に収納されている。この時、第1操作部材7の押圧用突起部7cが、前記第1の反転ばね5の膨出部5aの頂部上面に当接された状態となっており、また、第2操作部材8の傾倒用突起部8cが、前記第2の反転ばね6の膨出部6aの頂部上面に当接された状態となっている。
蓋体9は、金属板等を打ち抜き、フォーミングして略方形状に形成されており、この中央には開口部9aが形成され、この開口部9aには前記第1及び第2操作部材7、8が突出されて配設されている。この蓋体9により前記ハウジング1の収納部1aの開口を覆うと共に、第1及び第2操作部材7、8の飛び出しを規制するようになっている。また、前記蓋体9には、対向する一対の側板に開口部9cを形成してなる係合片部9bが設けられており、この係合片部9bの開口部9cの内壁下端が前記ハウジング1の係合突部1bの下端斜面に乗り上げてスナップ係合するようになっており、更に係合片部9bを挟んで対向するように一対の側板9dを設けてこれら側板9dによってハウジング1の側壁を囲んでいる。
このように、蓋体9とハウジング1とを、前記係合片部9bとフック状の係合突部1bとでスナップ係合し、この係合部を含む周面を後述する防塵カバー10で覆うようにしたので、蓋体9とハウジング1との係合を接着や溶着などの方法で固着する必要がなく、フック部を用いてスナップ係合させればいいので、構成が簡易となり、作業性が向上し、安価対応が可能となっている。
防塵カバー10は、シリコーンゴムや可撓性エラストマーなどの弾性を有する絶縁材で略方形状に形成されている。この防塵カバー10は、平面状の上面部10aと、この上面部10aから下方へ環状に延出された側面部10bとを有している。また、上面部10aの中央には円形状の開口部10cが設けられており、対向する一対の側面部10bの下端部にはフック状の突起部10dが設けられている。
前記防塵カバー10が前記ハウジング1に係合された蓋体9の上面に冠着される際には、前記開口部10cから前記第1及び第2操作部材7、8が突出されると共に、前記フック状の突起部10dが蓋体9の側板9dの底辺部に係合されて固着されるものとなっている。この時、前記防塵カバー10は弾性を有する材料で形成されていることから、この弾性材の有する弾性力で前記防塵カバー10が前記ハウジング1に密着されるものとなる。また、防塵カバー10の突起部10dと側面部10bとの間に蓋体9の係合片部9bの開口部9cを挿通した係合突部1bがはまり込んでいる。
また、前記防塵カバー10の上面部10aには、開口部10cを中心とした周方向に微細な凹凸部からなる梨地処理(図示せず)が施されており、この梨地処理が施された処理面が、自動機による組立の際のエアー吸引可能な吸引部10eとなっている。梨地処理は、開口部10cを中心とし、これよりも大きな所定半径内の上面部10aの全面に設けることが好ましい。
このように、蓋体9の上面を覆う防塵カバー10に、自動機による組立の際にエアー吸引可能な吸引部10eを形成することにより、電子機器の実装基板(図示せず)へ多方向入力装置を実装する際には、エアー吸引による搬送が可能なので、自動機での搬送組立てが容易に行なえるものとなる。
また、この吸引部10eを、微細な凹凸部からなる梨地処理を施すことにより形成したので、自動機での組立時に、弾性材からなる防塵カバー10がエアーノズルへ吸着して外れなくなることを防止でき、防塵カバー10を取り付けた状態でも確実に電子機器の実装基板へ実装することができるものとなっている。
また、この吸引部10eは、前記第1及び第2操作部材7、8が突出される開口部10cを中心とした周方向に形成してあるので、第1及び第2操作部材7、8を中心としてバランス良く吸引搬送が行えるので、電子機器の実装基板へ精度良く実装することができるものとなっている。
また、この吸引部10eは、前記第1及び第2操作部材7、8が突出される開口部10cを中心とした周方向に形成してあるので、第1及び第2操作部材7、8を中心としてバランス良く吸引搬送が行えるので、電子機器の実装基板へ精度良く実装することができるものとなっている。
尚、図示はしないが、前記防塵カバー10の上面部10aや側面部10bに、実装基板への実装時の位置決め基準形状(例えば、シンボルマークなどの印刷表示や、凹凸などの金型による成形表示など)を形成するようにしても良く、この場合には、この基準形状により画像処理装置での位置決めや、電子機器側のステムの向きの組み違いなどを防止することができるものとなる。
次に、上記構成の多方向入力装置の動作を説明する。
まず、図3に示す初期(操作部材を押圧及び傾倒操作の何れの操作もしていない状態)の状態から、第1操作部材7を図示右側に傾倒すると、第1操作部材7を介して第2操作部材8が傾倒され、図示右側のアーム8bが下方に移動して右側の傾倒用突起部8cが図示右側に配設された第2の反転ばね6の膨出部6aの頂部を押圧してこの第2の反転ばね6を反転させるものとなる。
まず、図3に示す初期(操作部材を押圧及び傾倒操作の何れの操作もしていない状態)の状態から、第1操作部材7を図示右側に傾倒すると、第1操作部材7を介して第2操作部材8が傾倒され、図示右側のアーム8bが下方に移動して右側の傾倒用突起部8cが図示右側に配設された第2の反転ばね6の膨出部6aの頂部を押圧してこの第2の反転ばね6を反転させるものとなる。
この第2の反転ばね6の反転により、膨出部6aの頂部下面が、対向して配設されている第2中央接点部4と接触することで、第2の反転ばね6を介して周辺接点部3と第2中央接点部4とが電気的に導通する。この時、第2中央接点部4と周辺接点部3が電気的に接続されることで、接続端子4aと3a間に所定の信号が送信されるものとなる。
この状態から、第1操作部材7への傾倒操作を解除すると、第2操作部材8は、図示右側の第2の反転ばね6が自らの有するばね力によって反転復帰することにより上方へ押し戻されて初期の状態に復帰する。この時、第2中央接点部4と周辺接点部3との導通も解除されて信号の送信がオフとなる。
次に、図3に示す初期(操作部材を押圧及び傾倒操作の何れの操作もしていない状態)の状態から、第1操作部材7を図示下側に押圧すると、第1操作部材7が第2操作部材8の中空部に沿って下方へ移動して、下側の押圧用突起部7cが図示中央に配設された第1の反転ばね5の膨出部5aの頂部を押圧してこの第1の反転ばね5を反転させるものとなる。
この第1の反転ばね5の反転により、膨出部5aの頂部下面が、対向して配設されている第1中央接点部2と接触することで、第1の反転ばね5を介して周辺接点部3と第1中央接点部2とが電気的に導通する。この時、第1中央接点部2と周辺接点部3が電気的に接続されることで、接続端子2aと3a間に所定の信号が送信されるものとなる
この状態から、第1操作部材7への押圧操作を解除すると、第1操作部材7は、図示中央の第1の反転ばね5が自らの有するばね力によって反転復帰することにより上方へ押し戻されて初期の状態に復帰する。この時、第1中央接点部2と周辺接点部3との導通も解除されて信号の送信がオフとなる。
尚、図3に示すように、第2操作部材8の基盤部8aの外周面は、傾倒操作に伴う揺動支点を中心とした円弧面で形成されており、第1及び第2操作部材7、8が突出する蓋体9の開口部9aの内周面は、この第2操作部材8の基盤部8aの円弧面に沿って同率の円弧面となるように形成されている。また、第1及び第2操作部材7、8は、第1及び第2の反転ばね5、6の膨出部5a、6aの弾性力によって上方へ付勢されており、この付勢力によって第2操作部材8の基盤部8aの外周面が蓋体9の開口部9aの内周面に密着して保持されるようになっている。
また、蓋体9の第1及び第2操作部材7、8が突出する部分は、防塵カバー10に開口部10cが設けられており防塵カバー10で覆われてはいないが、このように、蓋体9の第1及び第2操作部材7、8が突出する部分は、第2操作部材8の基盤部8の外周面と蓋体9の開口部9aの内周面とが密着して保持されていることから、この部分からの塵埃の侵入はほとんどなく、防塵性が維持されている。
上記した実施例によれば、収納部1aを有するハウジング1及び蓋体9に、この蓋体9の第1及び第2操作部材7、8が突出する部分の所定の範囲を除いて、前記蓋体9の上面から前記ハウジング1の側面にわたって、前記蓋体9と前記ハウジング1との係合部の周面を覆うように前記防塵カバー10を設けるようにしたので、前記蓋体9とハウジング1の収納部1aとの係合部は、この防塵カバー10で覆われているので、収納部1a内に配設された接点部への塵埃の侵入を防止できると共に、蓋体9の第1及び第2操作部材7、8が突出する部分には防塵カバー10がないので、防塵カバー10と第1及び第2操作部材7、8との干渉がなく、操作フィーリングが良好な多方向入力装置を提供することができるものとなっている。
1:ハウジング
1a:収納部
1b:係合突部
1c:位置決め壁部
2:第1中央接点部
2a:接続端子
3:周辺接点部
3a:接続端子
3b:接触部
4:第2中央接点部
4a:接続端子
5:第1の反転ばね
5a:膨出部
5b:外周縁部
6:第2の反転ばね
6a:膨出部
6b:外周縁部
7:第1操作部材
7a:基部
7b:鍔部
7c:押圧用突起部
8:第2操作部材
8a:基盤部
8b:アーム部
8c:傾倒用突起部
9:蓋体
9a:開口部
9b:係合片部
9c:開口部
9d:側板
10:防塵カバー
10a:上面部
10b:側面部
10c:開口部
10d:突起部
10e:吸引部
1a:収納部
1b:係合突部
1c:位置決め壁部
2:第1中央接点部
2a:接続端子
3:周辺接点部
3a:接続端子
3b:接触部
4:第2中央接点部
4a:接続端子
5:第1の反転ばね
5a:膨出部
5b:外周縁部
6:第2の反転ばね
6a:膨出部
6b:外周縁部
7:第1操作部材
7a:基部
7b:鍔部
7c:押圧用突起部
8:第2操作部材
8a:基盤部
8b:アーム部
8c:傾倒用突起部
9:蓋体
9a:開口部
9b:係合片部
9c:開口部
9d:側板
10:防塵カバー
10a:上面部
10b:側面部
10c:開口部
10d:突起部
10e:吸引部
Claims (5)
- 収納部及びこの収納部の上面を覆う蓋体を有するハウジングと、前記収納部に収納され一端が前記蓋体から突出されて中立位置からの押圧及び傾倒操作が可能な操作部材と、前記収納部に配設され前記操作部材の押圧及び傾倒操作に応じて反転する反転ばねと、前記収納部に配設され前記反転ばねの反転に応じて接離する接点部とを備え、前記ハウジングには、前記蓋体の前記操作部材が突出する部位を除き、前記蓋体の上面から前記ハウジングの側面にわたって、前記蓋体と前記ハウジングとの係合部の周面を覆うように防塵カバーを設けたことを特徴とする多方向入力装置。
- 前記蓋体の上面を覆う前記防塵カバーには、自動機による組立の際にエアー吸引可能な吸引部を形成したことを特徴とする請求項1記載の多方向入力装置。
- 前記防塵カバーを弾性材で形成し、この弾性材の有する弾性力で前記防塵カバーを前記ハウジングに密着すると共に、前記防塵カバーの表面に凹凸部を設けることにより前記吸引部を形成したことを特徴とする請求項2記載の多方向入力装置。
- 前記吸引部を前記操作部材の突出位置を中心とした周方向に形成したことを特徴とする請求項2、又は3記載の多方向入力装置。
- 前記蓋体と前記ハウジングとを、フック状の係合部で係合し、この係合部を含む周面を前記防塵カバーで覆うようにしたことを特徴とする請求項1記載の多方向入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003398598A JP2005158637A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 多方向入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003398598A JP2005158637A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 多方向入力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005158637A true JP2005158637A (ja) | 2005-06-16 |
Family
ID=34723404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003398598A Withdrawn JP2005158637A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 多方向入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005158637A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008112975A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-05-15 | Alps Electric Co Ltd | 回転型電気部品 |
JP2010123320A (ja) * | 2008-11-18 | 2010-06-03 | Anywire:Kk | 非接触型オンオフスイッチのスイッチレバー構造 |
-
2003
- 2003-11-28 JP JP2003398598A patent/JP2005158637A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010123320A (ja) * | 2008-11-18 | 2010-06-03 | Anywire:Kk | 非接触型オンオフスイッチのスイッチレバー構造 |
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