JP2005158299A - 燃料電池 - Google Patents

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誠治 佐野
Koichi Numata
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荘吾 後藤
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Abstract

【課題】 多孔質体のセパレータを備える燃料電池において不凍液を冷却液として用いること。
【解決手段】燃料電池10は、膜電極接合体21に当接するカソードセパレータ22のリブ70およびアノードセパレータ23のリブ80上のシール材60の配置位置に対応する押圧領域PAに、押圧力低減手段としてのリブ高さが低い浅リブ部71、81を備えている。この結果、冷却液流路50(冷却ガス流路226)と冷却ガス流路55(冷却ガス流路形成部227との間にシール材60を備える場合に問題となる、シール材60に起因して膜電極接合体21に加わる高い押圧が低減または解消される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、単電池からなる燃料電池、または単電池が複数積層されてなる燃料電池に関する。
固体電解質膜型の燃料電池においては、起電反応に伴いカソード側に生成される水分(生成水)による発電効率の低下が問題となっている。そこで、生成水を除去するための技術が種々提案されている。例えば、燃料電池を構成するセパレータの素材に多孔質体(ポーラス)を用いることで、生成水をセパレータに吸い上げる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特表平11−508726号公報
しかしながら、上記従来の技術では、燃料電池を冷却する冷却液として不凍液を用いた場合に、セパレータ上を流れる不凍液成分が多孔質体を介して電解質膜に到達し、電解質膜に損傷を与えてしまうおそれがあった。一方、冷却液として純水を使用すれば、氷点下以下の環境下で凍結してしまうため現実的でない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、多孔質体のセパレータを備える燃料電池において不凍液を冷却液として用いることを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、燃料電池を提供する。本発明の第1の態様に係る燃料電池は、膜電極接合体と、液体の透過を許容しない緻密質部と液体の透過を許容する多孔質部とから成り、前記膜電極接合体と当接した際に反応ガス流路を形成する反応ガス流路形成部を有する第1の面と、前記緻密質部に形成された第1の冷却液流路形成部と前記多孔質部に形成された第1の冷却ガス流路形成部とを有する第2の面とを備える第1のセパレータと、前記膜電極接合体と当接した際に反応ガス流路を形成する反応ガス流路形成部を有する第1の面と、第2の冷却液流路形成部と第2の冷却ガス流路形成部とを有する第2の面とを備える第2のセパレータとを備える単電池と、
前記単電池が積層され、前記第1のセパレータの第2の面と前記第2のセパレータの第2の面とが組み合わされた際に、前記第1の冷却液流路形成部と前記第2の冷却液流路形成部とによって形成されると共に不凍液が流れる冷却液流路と、前記第1の冷却ガス流路形成部と前記第2の冷却ガス流路形成部とによって形成されると共に冷却ガスが流れる冷却ガス流路と、の間に配置されるシール材と、
前記シール材に起因して前記膜電極接合体に加わる押圧力を、低減させる押圧力低減手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る燃料電池によれば、冷却液流路と冷却ガス流路との間にシール材が配置されるので、冷却液流路から冷却ガス流路への冷却液の移動を防止することができる。したがって、多孔質体のセパレータを備える燃料電池において不凍液を冷却液として用いることができる。さらに、シール材に起因して膜電極接合体に加わる押圧力を、低減させる押圧力低減手段を備えるので、押圧力による膜電極接合体の損傷を防止することができると共に、押圧力による反応ガス流路における反応ガスの良好な拡散の阻害を防止することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記第1および第2のセパレータの前記反応ガス流路には、前記シール材の配置位置に対応する対応位置以外の位置に第1の突状部が形成されていると共に前記対応位置に前記第1の突状部よりも高さの低い第2の突状部が形成されており、前記押圧力低減手段は、前記第2の突状部であっても良い。かかる場合には、第1の突状部よりも高さの低い押圧力低減手段としての第2の突状部によって、シール材に起因して膜電極接合体に加わる押圧力を低減し、押圧力による膜電極接合体の損傷を防止し、また、押圧力による反応ガス流路における反応ガスの良好な拡散の阻害を防止することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記第1および第2のセパレータの前記反応ガス流路には、突状部が形成されており、前記押圧力低減手段は、前記シール材の配置位置に対応する対応位置において前記突状部に形成されている溝部であっても良い。かかる場合には、押圧力低減手段としての突状部に形成されている溝部によって、シール材に起因して膜電極接合体に加わる押圧力を低減し、押圧力による膜電極接合体の損傷を防止し、また、押圧力による反応ガス流路における反応ガスの良好な拡散の阻害を防止することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記膜電極接合体は、その両面に触媒層が形成されている電解質膜と、前記触媒層の両面に配置される拡散層とを備え、前記押圧力低減手段は、前記拡散層における前記シール材の配置位置に対応する対応位置に形成された凹状部であっても良い。かかる場合には、押圧力低減手段として拡散層に形成された凹状部によって、シール材に起因して膜電極接合体に加わる押圧力を低減し、押圧力による膜電極接合体の損傷を防止し、また、押圧力による拡散層の潰れを抑制または低減して反応ガス流路における反応ガスの良好な拡散を維持することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記第1のセパレータの前記反応ガス流路には第1の突状部が形成され、前記第2のセパレータの前記反応ガス流路には第2の突状部が形成され、前記押圧力低減手段は、前記シール材の配置位置に対応する対応位置において、互い違いに形成された前記第1の突状部および第2の突状部であっても良い。かかる場合には、第1のセパレータおよび第2のセパレータの反応ガス流路において、シール材の配置位置に対応する対応位置に互い違いに形成された押圧力低減手段としての第1の突状部および第2の突状部によって、シール材に起因して膜電極接合体に加わる押圧力を低減し、押圧力による膜電極接合体の損傷を防止し、また、押圧力による反応ガス流路における反応ガスの良好な拡散の阻害を防止することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記第1および第2のセパレータの前記反応ガス流路には突状部が形成され、前記シール材の配置位置に対応する対応位置における前記突状部は、多孔質材によって形成されており、前記押圧力低減手段は、前記多孔質材によって形成された前記突状部であっても良い。かかる場合には、押圧力低減手段として、シール材の配置位置に対応する対応位置に多孔質材によって形成された突状部を備えるので、シール材に起因して膜電極接合体に加わる押圧力を低減し、押圧力による膜電極接合体の損傷を防止し、また、押圧力による反応ガス流路における反応ガスの良好な拡散の阻害を防止することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記膜電極接合体は、その両面に触媒層が形成されている電解質膜と、前記触媒層の両面に配置される拡散層とを備え、前記拡散層は、他の位置における気孔率よりも高い気孔率を有する高気孔率部を前記シール材の配置位置に対応する対応位置に有し、前記押圧力低減手段は前記高気孔率部であっても良い。かかる場合には、押圧力低減手段として拡散層に形成された高気孔率部によって、拡散層の剛性を低減することができる。したがって、シール材に起因して膜電極接合体に加わる押圧力を低減し、押圧力による膜電極接合体の損傷を防止し、また、押圧力による拡散層の潰れを抑制または低減して反応ガス流路における反応ガスの良好な拡散を維持することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記第2のセパレータは、液体の透過を許容しない緻密質部と液体の透過を許容する多孔質部とから成り、前記第2の冷却液流路形成部は前記緻密質部に形成され、前記第2の冷却ガス流路形成部は前記多孔質部に形成されても良い。かかる場合には、多孔質部から生成水を始めとする水分を排出することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記冷却ガス流路の下流端は、前記第1のセパレータと膜電極接合体によって形成される反応ガス流路と連通していても良い。かかる場合には、多孔質部によって加湿された冷却ガスを反応ガスとして用いることができるので、反応ガスを加湿するための加湿器が不要、あるいは加湿器の小型化を図ることができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記第1のセパレータはカソード側のセパレータであり、前記第2のセパレータはアノード側のセパレータであり、前記冷却ガスは酸化ガスとしての空気であっても良い。かかる場合には、冷却ガスを反応ガスとしての酸化ガスとして用いることができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記不凍液はエチレングリコール水溶液であっても良い。
本発明の第2の態様は、少なくとも一方が液体の透過を許容しない緻密質部と液体の透過を許容する多孔質部とからなる一組のセパレータと、一組のセパレータによって挟持される膜電極接合体とを備える複数の単電池から構成される燃料電池を提供する。本発明の第2の態様に係る燃料電池は、前記各単電池の隣接部において、前記緻密質部に対応する部分に形成され、不凍液が流れる冷却液流路と、前記多孔質部に対応する部分に形成される冷却ガス流路と、前記冷却液流路と前記冷却ガス流路との間に配置され、前記冷却液流路と前記冷却ガス流路とを分離するシール材と、前記シール材に起因して前記膜電極接合体に加わる押圧力を、低減させる押圧力低減手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る燃料電池によれば、本発明の第1の態様に係る燃料電池と同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第2の態様に係る燃料電池は、本発明の第1の態様に係る燃料電池と同様にして種々の態様にて実現され得る。
以下、本発明に係る燃料電池について図面を参照しつつ、いくつかの実施例に基づいて説明する。
図1〜図4を参照して本実施例に係る燃料電池の概略構成について説明する。図1は本実施例に係る燃料電池の外観構成の一例を模式的に示す説明図である。図2は本実施例の燃料電池の構成要素であるカソードセパレータの第1の面(膜電極接合体との接触面)の構成を模式的に示す説明図である。図3は本実施例の燃料電池の構成要素であるカソードセパレータの第2の面(冷却流路側面)の構成を模式的に示す説明図である。図4は本実施例の燃料電池の構成要素であるアノードセパレータの第1の面(膜電極接合体との接触面)の構成を模式的に示す説明図である。
本実施例に係る燃料電池10は、複数の単セル20と、エンドプレート30と、テンションプレート31を備えている。複数の単セル20は、2枚のエンドプレート30によって挟まれ、テンションプレート31がボルト32によって各エンドプレート30に結合されることによって、スタック状の燃料電池10を形成する。
単セル20は、膜電極接合体21、カソードセパレータ22、アノードセパレータ23とによって構成されている。単セル20は、カソードセパレータ22とアノードセパレータ23とが接するようにして複数個積層される。
膜電極接合体21は、イオン交換膜からなる電解質膜211と、電解質膜211の一方の面に配置された触媒層からなる電極(例えば、アノード電極、図示せず)、電解質膜211の他方の面に配置された触媒層からなる電極(例えば、カソード電極、図示せず)、各触媒層のセパレータ対向面に配置された拡散層212とを備えている。なお、膜電極接合体21は、電解質膜211と触媒層(電極)から構成されるものとし、これに別体の構成部材として拡散層が備えられても良い。いずれの場合にも、電解質膜211、触媒層および拡散層が両セパレータ22、23によって挟持される。
カソードセパレータ22は、例えば、カーボン、金属、導電性樹脂といった導電性材料から形成されている。カソードセパレータ22は、そのほとんどが緻密質部で形成されているが、図2および図3における下側中央領域には多孔質部40にて形成されている。多孔質部40は、例えば、ポーラス状に形成されたカーボン、燒結金属または金属メッシュといった多孔質の金属を用いることで緻密質部と同一の材料にて形成され得る。多孔質部40は緻密質部と一体に成形されても良く、あるいは別に成形した後に緻密質部と接合または結合されても良い。
カソードセパレータ22は、膜電極接合体21(カソード電極)との接触面である第1の面22aと冷却流路が形成されている第2の面22bとを備えている。カソードセパレータ22は、酸化ガス供給マニホールド形成部221a、酸化ガス排気マニホールド形成部221b、燃料ガス供給マニホールド形成部222a、燃料ガス排気マニホールド形成部222bを備えている。これら各形成部221a、221b、222a、222bは、積層時に酸化ガス供給マニホールド、酸化ガス排気マニホールド、燃料ガス供給マニホールド、および燃料ガス排気マニホールドをそれぞれ形成する。なお、酸化ガスとしては空気が一般的に用いられ、燃料ガスとしては水素が一般的に用いられる。また、酸化ガス、燃料ガスは共に反応ガスとも呼ばれる。
カソードセパレータ22は、さらに、冷却液供給マニホールド形成部223a、冷却液排出マニホールド形成部223b、冷却ガス供給マニホールド形成部224a、冷却ガス排気マニホールド形成部224bを備えている。これら各形成部223a、223b、224a、224bは、積層時に冷却液供給マニホールド、冷却液排出マニホールド、冷却ガス供給マニホールド、および冷却ガス排気マニホールドをそれぞれ形成する。これら冷却液および冷却ガスは、燃料電池10を冷却するために用いられる。冷却液としては、氷点下環境下における凍結を防止するために、例えば、エチレングリコールを成分に含む不凍液が用いられている。冷却ガスとしては、例えば、酸化ガスとしても利用可能な空気が用いられる。各マニホールド形成部の周囲には、各流体の混合を防止するためにシール材60が配置されている。
カソードセパレータ22の第1の面22aについて、図2を参照して詳述する。カソードセパレータ22の第1の面22aの略中央には、膜電極接合体21と接し、覆われることにより酸化ガス流路(反応ガス流路)を形成する酸化ガス(反応ガス)流路形成部225が形成されている。酸化ガス流路形成部225は、リブ(長い突状部)70によって複数の直線状の流路形成部に区画されている。リブ70は、押圧力低減手段として、酸化ガス流路形成部225の底面形成部225aよりは高く、リブ70よりは低い高さの浅リブ部71を有している。
後述するように、各セパレータ22、23の第2の面22b、23bにおいて冷却液流路50(冷却液流路形成部226)と冷却ガス流路55(冷却ガス流路形成部227)との間にはシール材60が配置されている。シール材60は通常、押圧シールによってシール機能を提供するため、シール材60に起因して、膜電極接合体21の電解質膜211におけるシール材60の配置位置に対応する位置(押圧領域)PAには、他の位置(領域)における押圧力よりも大きな押圧力が加わる。浅リブ部71は、シール材60の配置位置に対応する膜電極接合体21の電解質膜211に加わる押圧力を低減するために、シール材60の配置位置に対応するリブ70上の位置に形成されている。
なお、酸化ガス流路としては、直線状流路の他に、サーペンタイン流路の形状を取っても良い。さらに、酸化ガス流路形成部225は、リブ70に代えて、複数の突起を備え、複数の突起によって酸化ガス流路を区画してもよい。かかる場合にも、シール材60の配置位置に対応する突起の高さは、他の位置(領域)における突起の高さより低く形成され、シール材60の配置位置に対応する膜電極接合体21の電解質膜211に加わる押圧力を低減することはいうまでもない。
酸化ガス供給マニホールド形成部221aから酸化ガス流路形成部225に導入された酸化ガスは、例えば、図2に示すように流動して、酸化ガス排気マニホールド形成部221bからセパレータ外(酸化ガス排気マニホールド)へ排出される。
一般的に、燃料電池10のカソード側では、起電反応に伴い水(生成水)が生成されるため、酸化ガス流路形成部225の領域のうち、酸化ガス供給マニホールド形成部221aに近い領域DAは比較的乾燥している一方で、酸化ガス排気マニホールド形成部221bに近い領域WAは湿潤傾向となりやすい。これに対して、本実施例では、カソードセパレータ22の下部は、多孔質部40から構成されているので、生成された水は多孔質部40に吸収され、後述する冷却ガス流路55に排出されるので、いわゆるフラッディングが防止される。
カソードセパレータ22の第2の面22bについて、図3を参照して詳述する。カソードセパレータ22の第2の面22bは、緻密質部である上位領域UAに冷却液流路形成部226、多孔質部40を含む下位領域LAに冷却ガス流路形成部227を備えている。冷却液流路形成部226および冷却ガス流路形成部227は、カソードセパレータ22の第2の面22bと、同様の各流路形成部を有するアノードセパレータ23の第2の面23bとが組み合わされることにより、それぞれ冷却液流路50および冷却ガス流路55を形成する。
冷却液流路形成部226は、冷却液供給マニホールド形成部223aおよび冷却液排出マニホールド形成部223bと連通されており、液冷によって燃料電池10を冷却する。冷却ガス流路形成部227は、冷却ガス供給マニホールド形成部224a、および冷却ガス排気マニホールド形成部224bと連通されており、空冷によって燃料電池10を冷却する。
冷却ガス流路形成部227を通過する冷却ガスは、多孔質部40を通過する際に加湿される。多孔質部40は、既述のように生成水を含んでいるので、乾いた冷却ガスが通過(接触)すると、毛細管現象、気化現象によって含有している水分が冷却ガスによって奪われる、すなわち、冷却ガスが加湿される。したがって、冷却ガス排気マニホールドの末端(下流)部分MEと、酸化ガス供給マニホールドの先端(上流)部分MTとを連通することによって、加湿された冷却ガスを酸化ガスとして利用することができる。
冷却液流路50(冷却液流路形成部226)と冷却ガス流路55(冷却ガス流路形成部227)との間には、シール材60が配置されている。このシール材60は冷却液流路50から冷却ガス流路55への冷却液の移動を防止する。カソードセパレータ22の第2の面におけるシール材60周辺の押圧領域PAは、通常、押圧シールによってシール機能を提供するシール材60によって、カソードセパレータ22の第2の面における他の領域よりも高い押圧力が発生する領域となる。したがって、浅リブ部71等の押圧力低減手段が備えられていない場合には、膜電極接合体21には、カソードセパレータ22の第1の面におけるリブ70を介して高い押圧力が作用する。本実施例において押圧領域PAとは、シール材60によって高い押圧力が加わるセパレータ上、膜電極接合体上の領域、すなわち、シール材60の配置位置に対応する位置、を意味するものとする。
アノードセパレータ23は、カソードセパレータ22と同様にして、例えば、カーボン、金属、導電性樹脂といった導電性材料から形成されている。本実施例におけるアノードセパレータ23は、緻密質部のみで形成されている。アノードセパレータ23は、膜電極接合体21(アノード電極)との接触面である第1の面23aと、冷却流路が形成されている第2の面23bとを備えている。
アノードセパレータ23は、酸化ガス供給マニホールド形成部231a、酸化ガス排気マニホールド形成部231b、燃料ガス供給マニホールド形成部232a、燃料ガス排気マニホールド形成部232bを備えている。これら各形成部231a、231b、232a、232bは、積層時に酸化ガス供給マニホールド、酸化ガス排気マニホールド、燃料ガス供給マニホールド、および燃料ガス排気マニホールドをそれぞれ形成する。
アノードセパレータ23は、さらに、冷却液供給マニホールド形成部233a、冷却液排出マニホールド形成部233b、冷却ガス供給マニホールド形成部234a、冷却ガス排気マニホールド形成部234bを備えている。これら各形成部233a、233b、234a、234bは、積層時に冷却液供給マニホールド、冷却液排出マニホールド、冷却ガス供給マニホールド、および冷却ガス排気マニホールドをそれぞれ形成する。
アノードセパレータ23の第1の面23aについて、図4を参照して詳述する。アノードセパレータ23の第1の面23aの略中央には、膜電極接合体21と接し、覆われることにより燃料ガス流路(反応ガス流路)を形成する燃料ガス(反応ガス)流路形成部235が形成されている。
燃料ガス流路形成部235は、リブ(長い突状部)80によって複数の直線状の流路形成部に区画されている。リブ80は、押圧力低減手段として、燃料ガス流路形成部235の底面形成部235aよりは高く、リブ80よりは低い高さの浅リブ部81を有している。
既述のように、各セパレータ22、23の第2の面22b、23bにおいて冷却液流路50(冷却液流路形成部226)と冷却ガス流路55(冷却ガス流路形成部227)との間にはシール材60が配置されている。浅リブ部81は、シール材60の配置位置に対応する膜電極接合体21の電解質膜211に加わる押圧力を低減するために、シール材60の配置位置に対応するリブ80上の位置に形成されている。
なお、燃料ガス流路としては、直線状流路の他に、サーペンタイン流路の形状を取っても良い。さらに、燃料ガス流路形成部225は、リブ80に代えて、複数の突起を備え、複数の突起によって燃料ガス流路を区画してもよい。かかる場合にも、シール材60の配置位置に対応する突起の高さは、他の位置(領域)における突起の高さより低く形成され、シール材60の配置位置に対応する膜電極接合体21の電解質膜211に加わる押圧力を低減することはいうまでもない。
燃料ガス供給マニホールド形成部232aから燃料ガス流路形成部235に導入された燃料ガスは、例えば、図4中矢印にて示すように流動して、燃料ガス排気マニホールド形成部232bからセパレータ外へ排出される。
アノードセパレータ23の第2の面23bの構成は、多孔質部40を備えていない点を除いて、カソードセパレータ22の第2の面22bと同様であるから、同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
図5〜図8を参照して本実施例における押圧力低減手段である浅リブ部71、81について詳述する。図5は本実施例に係る燃料電池10の一部を縦方向に(例えば、図3の5−5線にて)切断した縦断面を模式的に示す説明図である。図6は本実施例における浅リブ部71、81を詳細に示す拡大断面図である。図7は本実施例における浅リブ部71、81によって得られる作用効果を模式的に示す説明図である。図8は浅リブ部71、81を備えない場合において、シール材60によってもたらされる問題点を模式的に示す説明図である。
図5および図6に示すとおり、リブ70、80におけるシール材60の配置位置に対応する押圧領域PAには、リブ高さが低い浅リブ部71、81が形成されている。この結果、シール材60に起因する押圧力は、押圧領域PAにおいてリブ70、80から、そのまま膜電極接合体21に加わることはなく、図7に示すように、シール材60に起因して膜電極接合体21上の押圧領域PAに加わる押圧力を低減することができる。また、シール材60に起因する押圧力によって、拡散層が押しつぶされることもないので、反応ガスの拡散性を維持することができる。
これに対して、図8に例示する、リブ100が押圧力低減手段としての浅リブ部を有しない従来例では、シール材60に起因する高い押圧力が、リブ100を介して膜電極接合体110に作用し、電解質膜111を痛めるおそれがある。また、シール材60に起因する押圧力によって、拡散層112が押しつぶされ、反応ガスが拡散しにくくなる。
以上説明したように、本実施例に係る燃料電池10は、冷却液流路50(冷却ガス流路226)と冷却ガス流路55(冷却ガス流路形成部227)との間にシール材60を備えるので、冷却液としてエチレングリコール等の不凍液を用いても、冷却液が多孔質部40から膜電極接合体21に到達することはない。したがって、不凍液のアルコール成分による電解質膜211の溶解を防止することができる。
また、冷却液流路50(冷却ガス流路226)と冷却ガス流路55(冷却ガス流路形成部227)との間にシール材60を備える場合には、シール材60に起因する膜電極接合体21に対する高い押圧が問題となるが、本実施例に係る燃料電池10は、膜電極接合体21に当接するリブ70、80におけるシール材60の配置位置に対応する押圧領域PAに、押圧力低減手段としてのリブ高さが低い浅リブ部71、81を備えている。したがって、シール材60に起因する押圧力が、リブ70、80を介して、そのまま膜電極接合体21上の押圧領域PAに加わる事態を防止することができる。この結果、シール材60に起因して膜電極接合体21上の押圧領域PAに加わる押圧力を低減することができる。また、シール材60に起因する押圧力による拡散層212のつぶれも防止または抑制することができるので、反応ガスの良好な拡散性を維持することができる。
また、本実施例では、冷却ガスマニホールドの末端(下流)部分MEと、酸化ガス供給マニホールドの先端(上流)部分MTとが連通されているので、加湿された冷却ガスを酸化ガスとして利用することができる。したがって、酸化ガスを加湿するための加湿器が不要、若しくは加湿器を小型化することができる。
・押圧力低減手段の他の態様:
(1)図9を参照して押圧力低減手段の第1の他の態様について説明する。図9は押圧力低減手段としてリブ70、80に切り欠き部72、82を備える第1の他の態様を示す説明図である。第1の他の態様では、シール材60の配置位置に対応するリブ70、80上の位置に、酸化ガス流路形成部225および燃料ガス流路形成部235の底面形成部225a、235aまで切り欠かれた切り欠き部72、82が押圧力低減手段として備えられている。かかる切り欠き部72、82によって、当該部分におけるリブ70、80の剛性が低減され、シール材60に起因する押圧力が、リブ70、80を介して、そのまま膜電極接合体21上の押圧領域PAに加わる事態を防止することができる。また、シール材60に起因する押圧力による拡散層212のつぶれも防止または抑制することができるので、反応ガスの良好な拡散性を維持することができる。
(2)図10を参照して押圧力低減手段の第2の他の態様について説明する。図10は押圧力低減手段としてリブ70、80に複数のスリット73、83を備える第2の他の態様を示す説明図である。第2の他の態様では、シール材60の配置位置に対応するリブ70、80上の位置に、複数のスリット73、83が押圧力低減手段として備えられている。かかる複数のスリット73、83によって、当該部分におけるリブ70、80の剛性が低減され、シール材60に起因する押圧力が、リブ70、80を介してそのまま膜電極接合体21上の押圧領域PAに加わる事態を防止することができる。また、シール材60に起因する押圧力による拡散層212のつぶれも防止または抑制することができるので、反応ガスの良好な拡散性を維持することができる。
(3)図11を参照して押圧力低減手段の第3の他の態様について説明する。図11は押圧力低減手段としてリブ70、80に互い違いの複数の切り欠き部74、84を備える第3の他の態様を示す説明図である。第3の他の態様では、シール材60の配置位置に対応するリブ70、80上の位置に、互い違いの複数の切り欠き部74、84が押圧力低減手段として備えられている。切り欠き部74、84は、酸化ガス流路形成部225および燃料ガス流路形成部235の底面形成部225a、235aまで切り欠かれた切り欠き部位が、他方のセパレータの切り欠き部74、84が形成されていないリブ70、80に対応するように形成されている。したがって、リブ70、80による膜電極接合体21の適切な挟持を維持することができる。また、リブ70、80による膜電極接合体21に対する押圧分布(面圧分布)を均一化することが可能になるので、シール材60に起因する押圧力が、リブ70、80を介してそのまま膜電極接合体21上の押圧領域PAに加わる事態を防止することができる。さらに、シール材60に起因する押圧力による拡散層212のつぶれも防止または抑制することができるので、反応ガスの良好な拡散性を維持することができる。
(4)図12を参照して押圧力低減手段の第4の他の態様について説明する。図12は押圧力低減手段として互い違いに配置されるリブ75、85を備える第4の他の態様を示す説明図である。第4の他の態様では、冷却液流路形成部226(冷却液流路50)および冷却ガス流路形成部227(冷却ガス流路55)と、酸化ガス流路形成部225および燃料ガス流路形成部235とが平行(同方向)に形成されている。第4の他の態様では、膜電極接合体21と当接するリブ75、85が、互い違い、すなわち、リブ75と85とが重なり合わないように配置されている。したがって、リブ75、85による膜電極接合体21に対する押圧分布(面圧分布)を均一化することが可能となり、シール材60に起因する押圧力が、リブ75、85を介して、そのまま膜電極接合体21上の押圧領域PAに加わる事態を防止することができる。また、シール材60に起因する押圧力による拡散層212のつぶれも防止または抑制することができるので、反応ガスの良好な拡散性を維持することができる。
(5)図13を参照して押圧力低減手段の第5の他の態様について説明する。図13は押圧力低減手段としてリブ70、80に多孔質部76、86を備える第5の他の態様を示す説明図である。第5の他の態様では、シール材60の配置位置に対応するリブ70、80上の位置に、多孔質部76、86が押圧力低減手段として備えられている。多孔質部76、86は、当該部分におけるリブ70、80の剛性を低減するので、シール材60に起因する押圧力が、リブ70、80を介して、そのまま膜電極接合体21上の押圧領域PAに加わる事態を防止することができる。また、シール材60に起因する押圧力による拡散層212のつぶれも防止または抑制することができるので、反応ガスの良好な拡散性を維持することができる。
(6)図14を参照して押圧力低減手段の第6の他の態様について説明する。図14は押圧力低減手段として膜電極接合体21の拡散層212に浅溝部77、87を備える第5の他の態様を示す説明図である。第6の他の態様では、シール材60の配置位置に対応する拡散層212上の位置に、浅溝部77、87が押圧力低減手段として備えられている。かかる浅溝部77、87によって、当該部分における拡散層212の剛性が低減され、シール材60に起因する押圧力が、拡散層212を介して、そのまま膜電極接合体21上の押圧領域PAに加わる事態を防止することができる。また、シール材60に起因する押圧力により拡散層212がつぶれたとしても、高気孔率部77、87によって反応ガスの拡散性が向上されるので、反応ガスの良好な拡散性を維持することができる。
(7)図15を参照して押圧力低減手段の第7の他の態様について説明する。図15は押圧力低減手段として膜電極接合体21の拡散層212に多孔質部78、88を備える第6の他の態様を示す説明図である。第7の他の態様では、シール材60の配置位置に対応する拡散層212上の位置に、気孔率が他の部位よりも高い高気孔率部78、88が押圧力低減手段として備えられている。かかる高気孔率部78、88によって、当該部分における拡散層212の剛性が低減され、シール材60に起因する押圧力が、拡散層212を介して、そのまま膜電極接合体21上の押圧領域PAに加わる事態を防止することができる。また、シール材60に起因する押圧力により拡散層212がつぶれたとしても、高気孔率部78、88によって反応ガスの拡散性が向上されるので、反応ガスの良好な拡散性を維持することができる。なお、高気孔率部78、88は、拡散層212の他の部位と比べて、気孔率が高い部位を意味する。
・その他の実施例:
上記実施例では、押圧力低減手段がカソードセパレータ22およびアノードセパレータ23の双方、あるいは、アノード側拡散層およびカソード側拡散層の双方に備えられているが、いずれか一方のみに備えられていても良い。
上記実施例では、カソードセパレータ22のみが多孔質部40を備えているが、アノードセパレータ23に多孔質部40を備えても良い。アノード側においても逆浸透等により水分が出現することがあり、多孔質部40を備えることにより、出現した水分を容易に除去することができる。
上記実施例では、冷却ガスとして空気を用いているが、水素等の燃料ガスを用いても良い。かかる場合には、乾燥しがちなアノード側に対して、別体の加湿装置を備えることなく加湿された水素を供給することができる。
上記実施例では、酸化ガス、燃料ガス、冷却液、冷却ガスの供給態様について詳細に説明されていないが、気体であれば外部の気体ポンプ、液体であれば外部の液体ポンプによってそれぞれ供給され得る。燃料ガスについては、高圧燃料ガスが用いられる場合、ポンプを用いることなく圧力制御によって供給量が調整されても良い。
以上、実施例に基づき本発明に係る燃料電池を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
本実施例に係る燃料電池の外観構成の一例を模式的に示す説明図である。 本実施例の燃料電池の構成要素であるカソードセパレータの第1の面(膜電極接合体との接触面)の構成を模式的に示す説明図である。 本実施例の燃料電池の構成要素であるカソードセパレータの第2の面(冷却流路側面)の構成を模式的に示す説明図である。 本実施例の燃料電池の構成要素であるアノードセパレータの第1の面(膜電極接合体との接触面)の構成を模式的に示す説明図である。 本実施例に係る燃料電池10の一部を縦方向に(例えば、図3の5−5線にて)切断した縦断面を模式的に示す説明図である。 本実施例における浅リブ部71、81を詳細に示す拡大断面図である。 本実施例における浅リブ部71、81によって得られる作用効果を模式的に示す説明図である。 浅リブ部71、81を備えない場合において、シール材60によってもたらされる問題点を模式的に示す説明図である。 押圧力低減手段としてリブ70、80に切り欠き部72、82を備える第1の他の態様を示す説明図である。 押圧力低減手段としてリブ70、80に複数のスリット73、83を備える第2の他の態様を示す説明図である。 押圧力低減手段としてリブ70、80に互い違いの複数の切り欠き部74、84を備える第3の他の態様を示す説明図である。 押圧力低減手段として互い違いに配置されるリブ75、85を備える第4の他の態様を示す説明図である。 押圧力低減手段としてリブ70、80に多孔質部76、86を備える第5の他の態様を示す説明図である。 押圧力低減手段として膜電極接合体21の拡散層212に浅溝部77、87を備える第5の他の態様を示す説明図である。 押圧力低減手段として膜電極接合体21の拡散層212に多孔質部78、88を備える第6の他の態様を示す説明図である。
符号の説明
10…燃料電池
20…単セル
21…膜電極接合体
22…カソードセパレータ
221a…酸化ガス供給マニホールド形成部
221b…酸化ガス排気マニホールド形成部
222a…燃料ガス供給マニホールド形成部
222b…燃料ガス排気マニホールド形成部
223a…冷却液供給マニホールド形成部
223b…冷却液排出マニホールド形成部
224a…冷却ガス供給マニホールド形成部
224b…冷却ガス排気マニホールド形成部
225…酸化ガス流路形成部
226…冷却液流路形成部
227…冷却ガス流路形成部
22a…第1の面
22b…第2の面
23…アノードセパレータ
231a…酸化ガス供給マニホールド形成部
231b…酸化ガス排気マニホールド形成部
232a…燃料ガス供給マニホールド形成部
232b…燃料ガス排気マニホールド形成部
233a…冷却液供給マニホールド形成部
233b…冷却液排出マニホールド形成部
234a…冷却ガス供給マニホールド形成部
234b…冷却ガス排気マニホールド形成部
23a…第1の面
23b…第2の面
235…燃料ガス流路形成部
30…エンドプレート
31…テンションプレート
40…多孔質部
50…冷却液流路
55…冷却ガス流路
60…シール材
70、80…リブ
71、81…浅リブ部
72、82…切り欠き部
73、83…スリット
74、84…互い違いの複数の切り欠き部
75、85…互い違いに配置されるリブ
76、86…多孔質部
77、87…浅溝部
78、88…高気孔率部

Claims (12)

  1. 燃料電池であって、
    膜電極接合体と、
    液体の透過を許容しない緻密質部と液体の透過を許容する多孔質部とから成り、前記 膜電極接合体と当接した際に反応ガス流路を形成する反応ガス流路形成部を有する第1 の面と、前記緻密質部に形成された第1の冷却液流路形成部と前記多孔質部に形成され た第1の冷却ガス流路形成部とを有する第2の面とを備える第1のセパレータと、
    前記膜電極接合体と当接した際に反応ガス流路を形成する反応ガス流路形成部を有す る第1の面と、第2の冷却液流路形成部と第2の冷却ガス流路形成部とを有する第2の 面とを備える第2のセパレータと
    を備える単電池と、
    前記単電池が積層され、前記第1のセパレータの第2の面と前記第2のセパレータの第2の面とが組み合わされた際に、前記第1の冷却液流路形成部と前記第2の冷却液流路形成部とによって形成されると共に不凍液が流れる冷却液流路と、前記第1の冷却ガス流路形成部と前記第2の冷却ガス流路形成部とによって形成されると共に冷却ガスが流れる冷却ガス流路と、の間に配置されるシール材と、
    前記シール材に起因して前記膜電極接合体に加わる押圧力を、低減させる押圧力低減手段とを備える燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記第1および第2のセパレータの前記反応ガス流路には、前記シール材の配置位置に対応する対応位置以外の位置に第1の突状部が形成されていると共に前記対応位置に前記第1の突状部よりも高さの低い前記押圧低減手段としての第2の突状部が形成されており、
    前記押圧力低減手段は、前記第2の突状部である燃料電池。
  3. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記第1および第2のセパレータの前記反応ガス流路には、突状部が形成されており、
    前記押圧力低減手段は、前記シール材の配置位置に対応する対応位置において前記突状部に形成されている溝部である燃料電池。
  4. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記膜電極接合体は、その両面に触媒層が形成されている電解質膜と、前記触媒層の両面に配置される拡散層とを備え、
    前記押圧力低減手段は、前記拡散層における前記シール材の配置位置に対応する対応位置に形成された凹状部である燃料電池。
  5. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記第1のセパレータの前記反応ガス流路には第1の突状部が形成され、
    前記第2のセパレータの前記反応ガス流路には第2の突状部が形成され、
    前記押圧力低減手段は、前記シール材の配置位置に対応する対応位置において、互い違いに形成された前記第1の突状部および第2の突状部である燃料電池。
  6. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記第1および第2のセパレータの前記反応ガス流路には突状部が形成され、
    前記シール材の配置位置に対応する対応位置における前記突状部は、多孔質材によって形成されており、
    前記押圧力低減手段は、前記多孔質材によって形成された前記突状部である燃料電池。
  7. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記膜電極接合体は、その両面に触媒層が形成されている電解質膜と、前記触媒層の両面に配置される拡散層とを備え、
    前記拡散層は、他の位置における気孔率よりも高い気孔率を有する高気孔率部を前記シール材の配置位置に対応する対応位置に有し、
    前記押圧力低減手段は前記高気孔率部である燃料電池。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の燃料電池において、
    前記第2のセパレータは、液体の透過を許容しない緻密質部と液体の透過を許容する多孔質部とから成り、前記第2の冷却液流路形成部は前記緻密質部に形成され、前記第2の冷却ガス流路形成部は前記多孔質部に形成される燃料電池。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の燃料電池において、
    前記冷却ガス流路の下流端は、前記第1のセパレータと膜電極接合体によって形成される反応ガス流路と連通している燃料電池。
  10. 請求項9に記載の燃料電池において、
    前記第1のセパレータはカソード側のセパレータであり、
    前記第2のセパレータはアノード側のセパレータであり、
    前記冷却ガスは酸化ガスとしての空気である燃料電池。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の燃料電池において、
    前記不凍液はエチレングリコール水溶液である燃料電池。
  12. 少なくとも一方が液体の透過を許容しない緻密質部と液体の透過を許容する多孔質部とからなる一組のセパレータと、一組のセパレータによって挟持される膜電極接合体とを備える複数の単電池から構成される燃料電池であって、
    前記各単電池の隣接部において、
    前記緻密質部に対応する部分に形成され、不凍液が流れる冷却液流路と、
    前記多孔質部に対応する部分に形成される冷却ガス流路と、
    前記冷却液流路と前記冷却ガス流路との間に配置され、前記冷却液流路と前記冷却ガス流路とを分離するシール材と、
    前記シール材に起因して前記膜電極接合体に加わる押圧力を、低減させる押圧力低減手段とを備える燃料電池。
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