JP2005157694A - Icタグ及びタグ検知システム - Google Patents

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司郎 大村
Hideaki Hirobe
英明 廣部
Yoshito Omura
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Abstract

【課題】物品形状が多種多様に及ぶばかりか収容状態や整理状態までが多種多様に変化しても対象物品へのICタグの着脱ばかりか付け替えも容易に行えるうえ装着対象物を並べて置けばその位置まで含めて自動管理することができるようなICタグ及びタグ検知システムを実現する。
【解決手段】互いに非接触で通信しうるICタグ10とタグ検知装置30とを備えたタグ検知システムにおいて、ICタグ10の装着手段には、弾性部材の輪ゴム13を採用し、タグ検知装置30の棚板31には、複数の通信用アンテナ32を列設する。これにより、薬品箱21や薬袋22でも容易にICタグ10を付けて整理・管理することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、タグ検知装置にてICタグからデータを非接触で読み出したり読み書きすることができるICタグ及びタグ検知システムに関し、詳しくは、タグ装着物を並べて置いて管理するのに好適なICタグ及びタグ検知システムに関する。
非接触方式でデータの読み出し及び書き込みが行える非接触方式ICチップをステイプルや,ファイル金具,クリップなどの綴じ具に搭載したものが提案されている(例えば特許文献1参照)。このような非接触方式ICチップ付き綴じ具を使用することにより、ICチップの添付場所の制限がなくなるとともに、綴じ具で綴じるだけで、被装着体に添付することができ、作業の手間がかからない、とされている。
また、アパレル製品の流通を管理するために、ハンガーのフック部に嵌着させる断面C字状のクリップを非接触ICタグ主部に取り付けたものも知られている(例えば特許文献2参照)。これは、服を吊り下げたハンガーに対して着脱自在に取り付けられる。
特開2003−76961号公報 特開2002−140669号公報
これらのICタグは、非接触で通信しうるICタグについて、装着部分を工夫したことにより、タグの装着作業が容易になっている。
しかしながら、このような従来のICタグは、管理対象物を綴じた文書や服のハンガーに限ることで装着の利便性を獲得している。このため、事務所や専門店などのように取扱物品の形態が似通っている場合は、上述のICタグでも良いが、薬局や病院のように多種多様の医薬品等を取り扱うような場合には、従来のICタグでは十分といえない。
具体的には、物品を並べて整理や管理するにしても、同じ物が、或るときは吊下げ状態で横一列に並べて整理され、別のときには籠や盆などの搬器に収容して棚上に並べられたりする。また、異なる物を混在して整理することもあり、その場合、種々の物が、箱や缶などの固定形状の容器に入れて容器単位で並べられ、あるいは袋や結束紐などで不定形状の包みに纏められて包み単位で並べられたりする。しかも、この場合にも、棚上での載置状態から長押状部材での吊下状態へ、又は逆に吊下状態から載置状態へ、同じ物が整理状態を変えることがある。
そこで、物品形状が多種多様に及ぶばかりか収容状態や整理状態までが多種多様に変化しても対象物品へのICタグの着脱ばかりか付け替えも容易に行えるうえ装着対象物を並べて置けばその位置まで含めて自動管理することができるようなICタグ及びタグ検知システムを実現することが課題となる。
本発明のタグ検知システムは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり(当初請求項1)、互いに非接触で通信しうるICタグとタグ検知装置とを備えたタグ検知システムにおいて、前記ICタグが、弾性部材を含んだ装着手段を具備したものであり、前記タグ検知装置が、棚板等の横長の固定部材とこれに列設された複数の通信用アンテナとを具備したものであることを特徴とする。
また、本発明のICタグ及びタグ検知システムは(解決手段2)、上記解決手段1のタグ検知システムを限定したもの(当初請求項2)及びそれからICタグ部分を抽出したもの(当初請求項3)であり、具体的には、互いに非接触で通信しうるICタグとタグ検知装置とを備えたタグ検知システムにおいて、前記タグ検知装置が、長押状部材等の横長の固定部材とこれに列設された複数の通信用アンテナとを具備したものであり、前記ICタグが、弾性部材を含んだ装着手段と非弾性体からなる係止手段とを具備したものであり、前記係止手段が前記ICタグを前記固定部材に係止させるものであることを特徴とする。
さらに、本発明のICタグは(解決手段3)、上記解決手段2のICタグについて装着手段を特定のクリップに限定するとともにその特定部位に係止手段を設けたものであり、具体的には(当初請求項4)、対向部材と弾性部材とを有し前記対向部材の一端側は開き他端側は閉じるよう前記弾性部材にて付勢しているクリップと、非接触で通信する通信手段とを備えたICタグであって、前記対向部材の前記一端側に非弾性体からなる係止手段を設けたことを特徴とする。
また、本発明のICタグは(解決手段4)、上記解決手段1のICタグについて装着手段を輪ゴムに限定したものであり、具体的には(当初請求項5)、非接触で通信しうるICタグに、輪ゴムを装備したことを特徴とする。
このような本発明のタグ検知システムにあっては(解決手段1)、ICタグの装着手段に弾性部材を含ませたので、その弾撥力を利用することにより、ICタグを種々の物に着脱するのが容易になる。そのため、管理対象物品そのものに付けたり、管理対象物品の搬器等に付けたり、さらには付け替えるのも、簡単に行える。しかも、そのようなICタグを非接触通信にて認識・識別するタグ検知装置に関しては、複数の通信用アンテナを横長の固定部材に列設したので、その固定部材にタグ装着対象物品を並べて置けば、ICタグが記憶保持する識別データ等の管理情報が得られるのはもちろん、各アンテナの通信状況に基づいて固定部材におけるICタグの位置ひいてはタグ装着対象物品の位置まで判明する。したがって、この発明によれば、物品形状が多種多様に及ぶばかりか収容状態や整理状態までが多種多様に変化しても対象物品へのICタグの着脱ばかりか付け替えも容易に行えるうえ装着対象物を並べて置けばその位置まで含めて自動管理することができるタグ検知システムを実現することができる。
また、本発明のICタグ及びタグ検知システムにあっては(解決手段2)、上記解決手段1の作用効果を奏することに加えて、ICタグに特定の係止手段も持たせたことにより、管理対象物品にICタグを装着して、そのICタグを固定部材に係止させれば、ICタグがタグ検知装置の通信可能範囲に入るとともに管理対象物品が横一列に整理される。
これにより、ICタグが、タグとしての機能を維持しつつ、管理対象物品を並べておくときの用具を兼ねることとなり、利便性が向上する。
さらに、本発明のICタグにあっては(解決手段3)、上記解決手段2の作用効果を奏することに加えて、装着手段を特定のクリップに限定したことにより、クリップにおける対向部材の一端側を摘んで閉じれば対向部材の他端側が開き、対向部材の一端側を離せば対向部材の他端側が閉じるので、装着対象物への着脱を簡単に行うことができる。しかも、クリップの特定部位に係止手段を設けたことにより、具体的には対向部材の一端側に非弾性体からなる係止手段を設けたことにより、クリップを固定部材に係止させると、ICタグがタグ検知装置の通信可能範囲に入るとともに管理対象物品が吊下げられた状態で横一列に整理される。これにより、ICタグが、タグとしての機能を維持しつつ、管理対象物品を並べて吊下げておくときの吊持具を兼ねることとなり、利便性が一層向上する。
また、本発明のICタグにあっては(解決手段4)、ICタグの装着手段を輪ゴムにしたことから、高い変形能を低い原価で獲得することができ、そのため、装着対象物が固定形状であっても不定形状であっても容易に装着しうるICタグを安価に実現することができる。
このような本発明のICタグ及びタグ検知システムについて、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜3により説明する。
図1に示した実施例1は、上述した解決手段1,4(出願当初の請求項1,5)を具現化したものであり、図2に示した実施例2は、上述した解決手段1〜3(出願当初の請求項1〜4)を具現化したものであり、図3に示した実施例3は、その変形例である。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、アンテナ以外の通信回路や,信号処理のための電子回路,データ処理のためのプログラムなどは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明のICタグ及びタグ検知システムの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1(a)〜(c)は、ICタグの構造を示し、(a)がICタグの斜視図、(b)がその縦断側面図、(c)がタグ本体の縦断正面図である。また、図1(f),(g)は、タグ検知装置の構造を示し、(f)が全体の斜視図、(g)がアンテナを搭載した棚板の平面図である。
このタグ検知システムは(図1参照)、多数個のICタグ10と一台のタグ検知装置30とを具えたものであり、タグ検知装置30は、通信可能範囲に入った任意のICタグ10と、互いに非接触で通信しうるようになっている。その通信方式等の具体化は公知の手法で足りるので(例えば特許文献2の図3等を参照)、細部構造の説明は割愛するが、管理に役立つ識別情報などのデータを記憶保持するとともにそのデータに外部から非接触通信でアクセスするのを可能とするため、ICタグ10には、通信手段とメモリとを集積したICチップ12が内蔵され、そのメモリに非接触通信でアクセスしてデータを読み出す又は読み書きするために、タグ検知装置30には、通信用コイルアンテナ32と、図示しない通信回路やデータ管理プログラムをインストールしたマイクロプロセッサ等のデータ処理装置とが、組み込まれている。
この例のICタグ10は(図1(a)〜(c)参照)、名刺大で薄い長方形状のタグ本体11にICチップ12を埋め込んだ付け札タイプのものであり、弾性部材からなる装着手段として輪ゴム13も具備している。
輪ゴム13は、伸縮性に富むので大抵は市販の汎用品で足りるが、使用環境や装着対象物品のサイズ等によっては、適切な材質やサイズものを選定するか製造する。輪ゴム13の取り付けや付け替えが容易に行えるよう、タグ本体11の両端には切込11bが形成され、その切込11bの先端には輪ゴム13の太さに対応した小孔も形成されている。
タグ本体11は、輪ゴム13を取り付けるときに切込11bを一時的に少し広げることができるように、さらには、誤って落としたとしても割れて壊れたりしないよう、例えば塩化ビニール等の丈夫な樹脂から作られ、文字や模様の印刷も可能なものとなっている。 このタグ本体11には、製造時等に他のタグ本体11と纏めたり、輪ゴム13を取り付けてICタグ10になった後でも非装着時に他のICタグ10と纏めておくために、紐やピン等を通せる小穴11aも形成されている。小穴11aは、装着後でも、装着対象物品が軽量であれば、止めピン等での係止に利用することが可能なものでもある。
この例のタグ検知装置30は(図1(f),(g)参照)、棚板31(横長の固定部材)を多段(図では四段)に設けた薬品棚タイプのものであり、それぞれの棚板31には、複数(図では九個)のコイルアンテナ32が棚板長手方向へ一列に等ピッチで並んで設けられている。コイルアンテナ32は、棚板31の上に物を載せたときに邪魔をしたり壊れたりしないよう、棚板31の中に納められている。あるいは下面に装着されている。
また、タグ検知装置30のデータ処理部や通信部は、多数設置されたコイルアンテナ32それぞれの位置情報を初期設定等にて保持するとともに、どのコイルアンテナ32がICタグ10と通信したかを例えば公知のポーリング方式や,周波数弁別,符号の使い分け等で認識することで、通信可能なICタグ10について棚板31上の概略位置と記憶データとを得るようになっている。
この実施例1のICタグ及びタグ検知システムについて、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図1(d),(e)は、ICタグの装着状態を示し、(d)が箱物の斜視図、(e)が袋物の斜視図である。また、図1(h)は、タグ検知システムの使用状況を示し、棚部の斜視図である。
管理対象物品が薬品箱21に納められたままの薬剤であれ(図1(d)参照)、処方箋等に応じて調剤や払出されてから薬袋22に袋詰めされたものであれ(図1(e)参照)、薬剤を納めた薬品箱21や薬袋22が装着対象物品となるので、輪ゴム13を引っ張って伸ばし、その輪の中に薬品箱21や薬袋22を入れてから、輪ゴム13を放して縮めさせれば、簡単に、ICタグ10を装着することができる。なお、各ICタグ10には、タグ検知装置30か別のデータライタ等を利用して、予め固定的に一連番号などの識別情報を書き込んでおくか、装着時に一意の識別情報を生成して書き込む。
ICタグ10を付けた薬品箱21や薬袋22は、箱から出して調剤に供するまで或いは薬袋ごと患者に渡したり施用場所へ運んだりするまで、棚板31に載せておく。その際、多数の薬品箱21や薬袋22を棚板31上で横一列に並べれば、薬品箱21や薬袋22は、整理した状態で薬品棚に収納される。そうすると、そのような状態では、棚板31上の薬品箱21や薬袋22に付けられたICタグ10が、棚板31に列設されているコイルアンテナ32のうち一つ又は二つの通信可能範囲に入るので、そのICタグ10のデータがタグ検知装置30によって読みとられる。
そして、その通信を行ったコイルアンテナ32の位置から、棚板31におけるICタグ10の位置が求められる。ICタグ10の位置は、装着先の薬品箱21や薬袋22の位置に概ね合致するので、薬品箱21や薬袋22の収納位置の代わりに用いることができる。また、通信を行えば、ICタグ10のメモリに記憶されているデータもタグ検知装置30に読み出され、そのデータからタグ検知装置30によって収納薬剤が識別される。
また、棚板31上から薬品箱21や薬袋22が取り出された場合にも、そのことが通信の絶たれたことでタグ検知装置30に検知される。
こうして、管理に必要な識別情報等のデータと収納位置の情報とがタグ検知装置30に得られるので、ICタグ10を装着した薬剤については、箱詰めや袋詰めの状態であっても、棚に並べて置くことで容易に整理収納することができ、さらに、その収納作業や取出作業に随伴して自動的に管理することができる。
本発明のICタグ及びタグ検知システムの実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図2(a)〜(c)は、ICタグの構造を示し、(a)が自由状態の斜視図、(b)が自由状態の側面図、(c)が装着のため開操作を行ったところの側面図である。また、図2(d)〜(f)は、タグ検知装置の構造を示し、(d)がアンテナを搭載した背板の斜視図、(e)が吊下ユニットの斜視図、(f)が棚ユニットの斜視図である。
このIタグ検知システムが上述した実施例1のものと相違するのは、ICタグ10がクリップ型のICタグ40になったことと、タグ検知装置30が吊下も可能なタグ検知装置50になったことである。
ICタグ40にICチップ12が内蔵されていることと、タグ検知装置50の固定部材である背板51にコイルアンテナ32が列設されていることは、上例から引き継がれており、同様にして非接触通信を行うようになっている。
この例のICタグ40は(図2(a)〜(c)参照)、タグ本体が洗濯バサミに似たクリップになっており、具体的には、硬質プラスチック等の非弾性体からなる一対の対向部材41,42と、弾性部材として付勢力を出すスプリング43と、金属ピン等からなる支軸44とを具備している。対向部材41,42は、支軸44にて中央部を連結されていて、何れの対向部材41,42もシーソーのような揺動動作が可能な状態になっている。
また、支軸44にはスプリング43が遊嵌されており、撓められたスプリング43の両端がそれぞれ対向部材41,42を内側から外向きに押すので、自由状態では(図2(b)参照)、対向部材41,42の一端部41a,42aは開き、対向部材41,42の他端部41b,42bは閉じるようになっている。このようなクリップは、一端部41a,42aを手で摘んで狭める操作を行うと(図2(c)参照)、他端部41b,42bが開くようになっている。
しかも、そのクリップは、手を放して、スプリング43の付勢力で一端部41a,42aを開かせると、他端部41b,42bが閉じるので、このようなクリップに化体して具現化されたICタグ40は、装着対象物品20を他端部41b,42bに挟み込む態様で容易に、装着対象物品20に着脱できるものとなっている。さらに、少なくとも一方の対向部材41の一端部41aには、後述する引掛棒52を遊挿可能な小穴41cが貫通形成されており、これらを係合させることで、後述する引掛棒52にICタグ40を係止させることができるようにもなっている。
一方、タグ検知装置50は(図2(d)〜(f)参照)、背板51を長押のように設置して使用するものであり(図2(d)参照)、そのような背板51を高いところに装備した吊下ユニット(図2(e)参照)と、背板51に棚板53を組み合わせた棚ユニット(図2(f)参照)とを備えている。両ユニットのコイルアンテナ32は何れも図示しない共用のデータ処理装置に接続されている。
吊下ユニットは(図2(e)参照)、カテーテルを納めた帯状袋23のような細長いものを吊り下げて並べるためのものであり、そのため、背板51の両端が長い脚体で高位置に支持され、その背板51の前面側に多数の引掛棒52が植設されている。引掛棒52は、ICタグ40の小穴41cに遊挿可能な細い金属棒等からなり、係止したICタグ40の抜け落ち防止のため引掛棒52の先端は少し上向きに曲がっている。
棚ユニットは(図2(f)参照)、図示の例では背板51の手前だけに棚板53を設けたが、背板51の後背側にも棚板53を設けても良い。何れにしても、棚板53は籠24を並べて乗せおくことができれば足りる。籠24は、縁がICタグ40の他端部41b,42bで挟めるよう適度に薄くなっていれば、角張ったものでも丸みを帯びたものでも良い。帯状袋23を丸めたものや,その他の医薬品,貼付ラベル等の付属品,さらには処方箋や調剤指示箋などの帳票類のうち適宜なものを収容できれば、浅くても深くても良く、棚板53に乗れば、大きくても小さくても良い。
この実施例2のタグ検知システムについて、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図2(c)は、ICタグ40を装着のため開いているところの側面図であり、図2(e)は、管理対象物品を納めた帯状袋23を吊下ユニットの背板51に並べたところの斜視図であり、同図(f)は、管理対象物品を収容した籠24を棚ユニットの棚板53上に並べたところの斜視図である。
カテーテルのような細長い医療材料を個々に管理するには、それを納めた帯状袋23の一端をICタグ40の他端部41b,42bで挟んでICタグ40を帯状袋23に装着してから、そのICタグ40の小穴41cに引掛棒52を通してICタグ40と共に帯状袋23を吊り下げる。そうすると、この場合も、引掛棒52に係止させられたICタグ40が、吊下ユニットの背板51に列設されているコイルアンテナ32のうち一つ又は二つの通信可能範囲に入るので、そのICタグ40のデータがタグ検知装置50によって読みとられる。
そして、やはり吊下ユニットの背板51におけるICタグ40ひいては帯状袋23の位置およびデータが得られ、カテーテルがタグ検知装置50の管理下に入る。
それから、カテーテルを手術等に使用するため帯状袋23及びICタグ40が引掛棒52から外されると、そのことが通信の途絶でタグ検知装置50に検知される。
さらに、そのカテーテルを単独で又は他の医薬品等と一緒に籠24に収容して、直ぐに使用できるようにし、その状態で手術等に備えるために、籠24を棚ユニットの棚板53に一時載せおくとき、ICタグ40を帯状袋23から外して籠24に付け替えておく。
そうすると、籠24に付けられたICタグ40が、棚ユニットの背板51に列設されているコイルアンテナ32のうち一つ又は二つの通信可能範囲に入って、そのICタグ40のデータがタグ検知装置50によって読みとられる。
そして、やはり棚ユニットの背板51におけるICタグ40ひいては籠24の位置およびデータが得られ、再びカテーテルがタグ検知装置50の管理下に入る。さらに、籠24が棚板53から持ち去られたときにも、そのことが通信の絶たれたことでタグ検知装置50に検知される。
こうして、このタグ検知システムにあっても、管理に必要な識別情報等のデータと収納位置の情報とが収納先のユニットを区別してタグ検知装置50に得られるので、ICタグ40を装着した薬剤については、吊り下げ状態であっても籠に入れた状態であっても、要するに並べて置くことで容易に整理収納することができるうえ、その収納作業や取出作業に随伴して自動的に管理することができる。しかも、ユニット間での移し替えまで含めて自動管理することができる。
図3(a)に側面図を示した本発明のICタグが上述したICタグ40と相違するのは、係止手段が小穴41cからフック61になった点である。フック61は、硬質プラスチック等の非弾性体からなり、鉤状に曲がった部材であり、対向部材41の一端部41aに付加されている。
この場合、背板51の上縁にフック61を引っ掛けてICタグを係止させることが可能になるので、引掛棒52の無い背板51でもICタグを吊り下げることができる。
図3(b)に側面図を示した本発明のICタグが上述したICタグ40と相違するのは、係止手段がマグネット62になった点である。マグネット62は、永久磁石からなり、対向部材41の一端部41aに取り付けられている。この場合も、背板51に鉄材等を含ませておけば、やはり引掛棒52が不要になる。
なお、これらの係止手段41c,61,62は併用が可能であり、その並設に際し、一端部41a,42aに分けて設けても良く、分けないで設けても良い。
[その他]
上記の実施例では、管理対象の医薬品を納めた薬品箱21,薬袋22,帯状袋23,籠24にICタグ10,40を装着したが、ICタグの装着は、そのような間接的なものに限られる訳でなく、衛生面等からの制約がなければ、医薬品に対して直に装着しても良い。
また、上記の実施例で、タグ検知装置30,50は、一台だけ設置されていたが、複数台を設置しても良く、さらに、それらからデータを収集して統合管理するホストコンピュータを設置するのも良い。
本発明のICタグ及びタグ検知システムの適用は、上述した医薬品の整理および管理に限られるものでなく、タグを付することが可能な有体物であって並べておける動産であれば、その整理および管理に本発明のICタグ及びタグ検知システムを適用することができる。
本発明の実施例1について、(a)〜(c)はICタグの構造を示し、(a)がICタグの斜視図、(b)がその縦断側面図、(c)がタグ本体の縦断正面図であり、(d)及び(e)はICタグの装着状態を示し、(d)が箱物の斜視図、(e)が袋物の斜視図であり、(f)及び(g)はタグ検知装置の構造を示し、(f)が全体の斜視図、(g)がアンテナを搭載した棚板の平面図であり、(h)はタグ検知システムの使用状況を示す棚部斜視図である。 本発明の実施例2について、(a)及び(b)はICタグの構造を示し、(a)が斜視図、(b)が側面図であり、(c)はICタグの装着時操作状態を示す側面図であり、(d)〜(f)はタグ検知装置の構造および使用状態を示し、(d)がアンテナを搭載した背板の斜視図、(e)が吊下ユニットの斜視図、(f)が棚ユニットの斜視図である。 本発明の実施例3について、(a),(b)何れもICタグの側面図である。
符号の説明
10 ICタグ(付け札タイプ)
11 タグ本体(フレキシブルプレート)
11a 小穴
11b 切込(輪ゴム取付手段)
12 ICチップ(データキャリア)
13 輪ゴム(弾性部材、装着手段)
20 装着対象物品(管理対象物品)
21 薬品箱(容器、タグ装着対象物品、管理対象物品)
22 薬袋(包み、タグ装着対象物品、管理対象物品)
23 帯状袋(包み、タグ装着対象物品、管理対象物品)
24 籠(搬器、タグ装着対象物品、管理対象物品)
30 タグ検知装置
31 棚板(横長の固定部材)
32 コイルアンテナ(通信用アンテナ)
40 ICタグ(クリップ型)
41,42 対向部材(タグ本体)
41a,42a 一端部(操作部)
41b,42b 他端部(装着部)
41c 小穴(係止手段)
43 スプリング(弾性部材)
44 支軸
50 タグ検知装置
51 背板(長押状の固定部材)
52 引掛棒
61 フック(係止手段)
62 マグネット(係止手段)

Claims (5)

  1. 互いに非接触で通信しうるICタグとタグ検知装置とを備えたタグ検知システムにおいて、前記ICタグが、弾性部材を含んだ装着手段を具備したものであり、前記タグ検知装置が、棚板等の横長の固定部材とこれに列設された複数の通信用アンテナとを具備したものであることを特徴とするタグ検知システム。
  2. 互いに非接触で通信しうるICタグとタグ検知装置とを備えたタグ検知システムにおいて、前記タグ検知装置が、長押状部材等の横長の固定部材とこれに列設された複数の通信用アンテナとを具備したものであり、前記ICタグが、弾性部材を含んだ装着手段と非弾性体からなる係止手段とを具備したものであり、前記係止手段が前記ICタグを前記固定部材に係止させるものであることを特徴とするタグ検知システム。
  3. 非接触で通信しうるICタグにおいて、弾性部材を含んだ装着手段と、非弾性体からなる係止手段とを具備したことを特徴とするICタグ。
  4. 対向部材と弾性部材とを有し前記対向部材の一端側は開き他端側は閉じるよう前記弾性部材にて付勢しているクリップと、非接触で通信する通信手段とを備えたICタグであって、前記対向部材の前記一端側に非弾性体からなる係止手段を設けたことを特徴とするICタグ。
  5. 非接触で通信しうるICタグに、輪ゴムを装備したことを特徴とするICタグ。
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