JP2005157334A - 用紙処理装置、用紙処理システム及び施錠開錠制御プログラム - Google Patents

用紙処理装置、用紙処理システム及び施錠開錠制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 重要な用紙や高価な用紙が盗難に遭うことによる損失や不正使用による被害を防止でき、かつ、課金管理の容易化を図ることが可能な用紙処理装置(画像形成装置)を提供する。
【解決手段】 筐体30に対して挿脱可能な給紙カセット20と、これら筐体30と給紙カセット20との間を施錠する施錠手段(ソレノイド13とブラケット22)を備えてなる用紙処理装置(画像形成装置)10において、給紙カセット20に用紙が無くなったことを検知する用紙検知手段47と、用紙が無くなったときに給紙カセット20の施錠手段を施錠可能にする施錠開錠制御手段56と、施錠回数又は開錠回数をカウントする施錠開錠カウント手段91と、それら施錠回数又は開錠回数にもとづいて使用情報を生成する使用情報生成手段92とを備えた。
【選択図】 図11

Description

本発明は、用紙が補給される給紙カセットを有する用紙処理装置、この用紙処理装置を有した用紙処理システム、給紙カセットを施錠・開錠する施錠開錠機能を用紙処理装置に実現させる施錠開錠制御プログラムに関し、特に、物理的な鍵金具を使用することなく給紙カセットの施錠や開錠が可能な画像形成装置を含む用紙処理装置、用紙処理システム及び施錠開錠制御プログラムに関する。
プリンタ,コピー機,スキャナ,ファックシミリ,複合装置等に代表される画像形成装置には、印刷媒体である用紙をセットしておくための給紙カセットが一又は二以上備えられている。
従来、給紙カセット内には、普通の印刷用紙(安価なプリント紙)が入っているだけであり、鍵を掛けてまで、その給紙カセットから用紙が勝手に抜き出されないようにする必要性は乏しかった。
しかし、近年の画像形成装置の用途として、金額の数字等を記入すればすぐにでも使用できる状態の小切手等の有価証券を給紙カセット内に入れて、磁性粉の入ったマイカトナーにより金額の数字等をプリントすれば、経済取引に直ちに使用できるような、マイカトナープリンタのようなものも出てきた。このようなマイカトナープリンタにおいては、鍵を掛けることにより、その給紙カセットが勝手に抜き出されて小切手用紙等が盗まれる経済的損失を受けないように防止する必要がある。
ここに、マイカトナープリンタと普通のプリンタとは、基本的には構造は同じなので、ほとんど区別して製造されることはなく、区別無しに製造したプリンタを改造して鍵を付けることが行われていた。しかし、マイカトナープリンタを使用するユーザーは、プリンタのユーザー全体から見たらごく少数なので、製造,販売するすべてのプリンタに鍵で開閉する施錠手段を付けるわけにはいかない。
そこで、給紙カセットを施錠・開錠する技術が、従来から提案されている。
例えば、図19及び図20に示すように、画像形成装置100の本体100aに給紙カセット101を固定して引き出せないようにするための施錠手段(シリンダ本体102,係止部材104)を設けた技術がある(例えば、特許文献1〜2参照。)。
具体的には、例えば、給紙カセット101側にシリンダ本体102を設け、画像形成装置100の本体100a側に係止部材104を設ける。ユーザーが鍵金具103を挿入して回動させることにより、内部のタグ(金具、図示せず)が回動する。この回動したタグが係止部材104に係止すると施錠手段が閉状態となる。一方、回動したタグが係止部材104から外れると施錠手段が開状態となる。
この技術によれば、施錠手段により給紙カセット101が画像形成装置100の本体100aに固定されるため、給紙カセット101を引き出すことができず、開錠されるまではセットされている用紙を勝手に取り出すことができなくなる。
特開2001−121795号公報 特開2001−132296号公報
しかしながら、従来の画像形成装置においては、給紙カセットに備えられた施錠手段を施錠・開錠するのに物理的な鍵金具(鍵)を用いることとしていた。つまり、その物理的な鍵金具さえあれば、何人も容易に施錠手段を開錠して、給紙カセットを引き出し、セットされている用紙を簡単に取り出すことができた。これでは、給紙カセットに施錠手段を取り付けた意味がなくなってしまい、しかも、貴重な用紙の盗難を黙認する結果となっていた。
そこで、この物理的な鍵金具の盗難・悪用を避けるために、その鍵をいずれか適切な場所に保管しておくということが考えられる。
ところが、その保管による盗難・悪用の防止策を徹底するためには、人的あるいは設備的に監視・管理する環境や体制を講じておかなければならなかった。このため、人的負担や費用負担がかかり、管理上煩雑にならざるを得なかった。
また、万が一、鍵金具を紛失してしまったときは、施錠された給紙カセットを開錠することができない事態となっていた。
このため、給紙カセット内の用紙が無くなっても、その補充ができないため、その画像形成装置が使用不可能となるという不具合が生じていた。
本発明は上記の問題を解決すべくなされたものであり、物理的な鍵金具を使用することなく施錠や開錠が可能な画像形成装置及び画像形成システムの提供を目的とする。
また、このような画像形成装置では、例えば用紙が小切手等を含む有価証券等の原紙である場合には、盗難発生時に金銭的な被害そして不正使用による危険性を防止する必要がある。
さらに、従来の画像形成装置における課金管理は、実際の用紙の使用枚数(印刷枚数)により行なわれており、印刷するたびにカウンタ処理が発生することになるため、課金管理の処理が煩雑になってしまう。
本発明はこれら問題を解決すべくなされたものであり、盗難発生による金銭的な被害の防止や、不正使用による危険性を防止可能とするとともに、課金管理の処理の煩雑さを解消可能とする用紙処理装置、用紙処理システム及び施錠開錠制御プログラムの提供を目的とする。
この目的を達成するために、本発明の用紙処理装置は、筐体と、該筐体に対して挿脱可能な給紙カセットと、前記筐体と前記給紙カセットとの間を施錠及び/又は開錠する施錠手段とを備えた用紙処理装置であって、前記給紙カセットに用紙が無いことを検知する用紙検知手段と、この用紙検知手段で前記用紙が無いことが検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にする施錠・開錠制御手段とを備えた構成としてある。
用紙処理装置をこのような構成とすると、給紙カセット内の用紙が無くなるまで開錠できないようにすることができる。このため、給紙カセットに補給されている用紙が例えば小切手や有価証券等の原紙(高額用紙)である場合に、それら用紙の盗難による金銭的な被害と不正使用の危険性を防止することができる。
なお、用紙処理装置には、例えば、画像形成装置,キャッシュディスペンサ,チケット等の自動販売機などが含まれる。
また、本発明の用紙処理装置は、前記給紙カセットの施錠回数及び/又は開錠回数をカウントする施錠開錠カウント手段と、前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづいて使用情報を生成する使用情報生成手段とを備えた構成としてある。
用紙処理装置をこのような構成とすると、給紙カセットの施錠回数や開錠回数にもとづく使用情報の管理を行うことができる。これにより、ユーザは、用紙処理装置の効果的、経済的な使用を可能とする。
また、本発明の用紙処理装置は、前記使用情報が、前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづく課金情報、使用量情報、使用枚数情報、使用回数情報のうちの一又は二以上を含む構成としてある。
用紙処理装置をこのような構成とすると、給紙カセットの施錠回数や開錠回数にもとづく課金情報、使用量情報、使用枚数情報、使用回数情報などの管理を行うことができる。
特に、それら施錠回数等にもとづいて生成された課金情報を利用することで、使用された用紙の課金管理の煩雑さを解消して簡便に行なうことができる。例えば、給紙カセット内の用紙が無くなったために当該給紙カセットを開錠して用紙を補充し再び施錠したとする。開錠は用紙が無いときにしか行えないため、開錠時から次の開錠時までに使用された用紙枚数は、給紙カセット内に収容可能な用紙枚数に相当するものと捉えることができる。このため、施錠・開錠回数をカウントすることが、すなわち用紙の使用枚数をカウントすることと同等となり、しかも、施錠・開錠回数のカウントは、用紙の使用枚数を一枚一枚カウントすることに比べてはるかに少ない回数で済む。したがって、本発明の用紙処理装置を用いることにより、印刷等の度に使用管理を行なう必要がなく、使用した用紙の課金管理を簡便に行なうことができる。
しかも、給紙カセット毎に個別管理すべき部門を関連付けておくことにより、部門毎の使用管理を行なうことも可能となる。
また、本発明の用紙処理装置は、前記給紙カセットが、複数備えられており、これら複数の給紙カセットのうち一又は二以上の給紙カセットに前記施錠手段が備えられ、前記施錠・開錠制御手段は、前記施錠手段が備えられた給紙カセットの一つに用紙が無いことが前記用紙検知手段で検知されると、当該給紙カセットを施錠していた前記施錠手段の開錠を可能にする構成としてある。
用紙処理装置をこのような構成にすれば、給紙カセットが複数ある場合に、任意の給紙カセットに施錠手段を取り付け、この施錠手段を取り付けた給紙カセットについて、用紙が無くなったときにのみ開錠できるようにすることができる。
具体的には、例えば、給紙カセットが四つある場合に、二つの給紙カセットに施錠手段を設け、これらについては用紙が無くなったときにのみ開錠できるようにし、他の二つの給紙カセットには施錠手段を設けず、自由に挿脱可能とすることができる。
なお、例えば、一つの給紙カセットには施錠開錠データ(後述)にもとづいて施錠開錠可能な施錠手段を設け、他の一つの給紙カセットには物理的な鍵金具によって施錠開錠可能な施錠手段を設け、残り二つの給紙カセットには施錠手段を設けないようにすることもできる。
さらに、用紙の価値や用途等に応じて、使用する給紙カセットを使い分けることができる。
例えば、貴重な用紙については、施錠開錠データにもとづいて施錠・開錠される施錠手段が設けられた給紙カセット、特定の部署のみが使用する用紙については、物理的な鍵金具によって施錠開錠可能な施錠手段が設けられた給紙カセット(この場合、物理的な鍵金具は、その特定の部署で管理するのが望ましい)、一般的な安価の用紙については、施錠手段の設けられていない給紙カセットにそれぞれセットするようにすることができる。
また、本発明の用紙処理装置は、前記施錠及び/又は開錠に関する施錠開錠データを受け取るデータ受取手段を備え、前記施錠・開錠制御手段は、前記給紙カセットに用紙が無いことが前記用紙検知手段で検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にし、前記データ受取手段からの前記施錠開錠データにもとづいて、前記施錠手段に当該給紙カセットの開錠を行わせる構成としてある。
用紙処理装置をこのような構成とすれば、ユーザが施錠開錠データを用紙処理装置に入力又は送信するだけで、施錠手段を施錠・開錠できるようになり、物理的な鍵金具が不要となる。このため、給紙カセットと用紙処理装置本体との間は、物理的な鍵金具ではなく施錠開錠データにもとづいて施錠手段により開閉させることができる。
これにより、その物理的な鍵金具を用いて施錠手段を開錠し、給紙カセットを引き出して、セットされている用紙を取り出すという行為が行えなくなる。このため、物理的な鍵金具を用いた用紙の盗難、特に貴重な用紙の盗難を防止できる。
しかも、物理的な鍵金具が不要なため、その鍵金具の人的・設備的な監視・管理体制を整える必要がなくなる。このため、人的・費用的負担を軽減でき、管理上の煩雑さを回避できる。
さらに、鍵金具を紛失したときのリスクも回避できる。すなわち、鍵金具は紛失する可能性があり、この紛失した鍵金具が他人に拾われると、貴重な用紙が盗難に遭ってしまうという危険性がある。これに対し、施錠開錠データは物(物体)ではないため、紛失して他人に拾われるという心配がない。このことから、紛失によるリスクを回避できる。
加えて、施錠開錠データを知る者を予め限定しておくことで、その限定された者のみが、給紙カセットの開閉や用紙の交換を行えるようになる。
このため、特に、給紙カセットにセットされている用紙が貴重なものである場合には、その用紙の管理者のみが施錠開錠データを知っているという状態にしておくことで、その貴重な用紙の盗難を防止できるなど、セキュリティ面を強化できる。
なお、施錠開錠データは、パスワード,コマンド,命令,メッセージ,コードのうちの一つからなるものとすることができる。
施錠開錠データをこのようにすれば、電子計算機を内蔵した装置(情報処理装置や画像形成装置等を含む)による処理が可能となる。このため、施錠開錠データを、用紙処理装置本体で入力したり、情報処理装置から用紙処理装置へ送信したりすることができる。そして、用紙処理装置においては、入力又は受信した施錠開錠データについて所定の処理を実行して、施錠手段を施錠・開錠できる。
具体的には、例えば、施錠開錠データをパスワードとする場合は、用紙処理装置内で、予め記憶しておいた被照合用パスワードと、入力又は受信された照合用パスワードとが照合される。
そして、照合の結果、被照合用パスワードと照合用パスワードとが一致(又は対応等)した場合は、施錠手段が開錠又は施錠される。一方、被照合用パスワードと照合用パスワードとが一致(又は対応等)しなかった場合は、施錠手段は開錠又は施錠されない。
さらに、施錠開錠データが特定のパスワード(自由挿脱パスワード。例えば、施錠用および開錠用が「0000」)の場合は、給紙カセットの挿脱が自由になるようにすることができる。従って、用紙処理装置の施錠手段(施錠機能)を使用するか、使用しないかを、特定人が自由に選択することができる。
しかも、用紙処理装置内においては、例えば、ロック制御手段50を構成するパスワード登録手段58に予め施錠用と開錠用のパスワード(暗証番号)を登録しておき、このパスワードを、例えば、操作部11から入力すれば、施錠手段(ソレノイド13とブラケット22)が施錠および開錠される。
加えて、給紙カセットを用紙処理装置本体に挿入すれば自動的に施錠されるようにしておき、開錠の場合のみ、パスワードにより開錠することも可能である。
従って、パスワードを特定人(例えば、用紙処理装置の管理者)のみに知らせておけば、この特定人以外は、給紙カセットを用紙処理装置本体から引き出すことが不可能となる。
なお、本発明においてコマンドとは、コンピュータに作業の指示を与えるためのもので、例えば英数字列などで表現されるものをいう。OS、プログラミング言語、アプリケーションソフトなどに付属しており、コマンドを与えることで、それに相当するソフトウエアが動作する。
命令とは、プログラムにおける一つの単位で、演算装置に演算させたり、記憶装置からデータを取り出したり、格納したりするようにコンピュータに指令することをいい、ビット列で表現されることが多い。
メッセージとは、一連の通信情報をいい、記号や文字の列からなっている。コンピュータからオペレータへ出される種々の情報や、オペレータの入力データなども含まれる。
コードとは、情報を表現するための記号,数字(数列),文字(文字列),これらの組合せをいう。
また、本発明の用紙処理装置は、一又は二以上の給紙カセットが、前記施錠手段を備え、該用紙処理装置が、各前記給紙カセット又は各前記施錠手段のそれぞれと一又は二以上の前記施錠開錠データとを対応付けた施錠開錠データ対応テーブルを記憶するテーブル記憶手段を備え、前記施錠・開錠制御手段は、前記給紙カセットに用紙が無いことが前記用紙検知手段で検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にし、前記データ受取手段からの前記施錠開錠データに対応する施錠手段を前記施錠開錠データ対応テーブルを参照して抽出し、この抽出した施錠手段が前記開錠を可能にした施錠手段であるときに、当該施錠手段に対して当該給紙カセットの開錠を行わせる構成としてある。
用紙処理装置をこのような構成とすると、給紙カセットごとに異なる施錠開錠データが設定されるため、給紙カセットごとの用紙管理や施錠開錠管理(用紙が無くなったときにのみ開錠可能とすることを含む)が可能となる。
例えば、給紙カセットごとに使用する部署(部門)を決めておき、各部署ごとにその使用する給紙カセットの施錠開錠データを管理する。ここで、部署Aは第一の給紙カセットの施錠開錠データを管理しており、部署Bは第二の給紙カセットの施錠開錠データを管理する。このようにすれば、部署Aは、第一の給紙カセットについては使用できるものの、第二の給紙カセットについては施錠開錠データを管理していないため使用できないことになる。
なお、一の部署に対しては、一の給紙カセットのみを割り振ることに限るものではなく、その使用頻度や使用サイズ等により、二つ以上の給紙カセットを割り振ることもできる。
これとは逆に、一の給紙カセットに対しても、一の部署のみを割り振ることに限るものではなく、二つ以上の部署を割り振ることもできる。
また、本発明の用紙処理装置は、前記施錠開錠データが、パスワードからなり、該用紙処理装置が、前記パスワードの照合を行うパスワード照合手段を備え、前記施錠・開錠制御手段は、前記給紙カセットに用紙が無いことが前記用紙検知手段で検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にし、前記照合において正しいとされたパスワードにもとづいて、前記施錠手段に当該給紙カセットの開錠を行わせる構成としてある。
用紙処理装置をこのような構成とすると、パスワードの正否にもとづいて施錠手段を施錠・開錠できる。
このため、パスワードを知らない者は、その施錠手段が設けられた給紙カセットを挿脱することができず、中から用紙を取り出すことができない。したがって、パスワードを知らない第三者による用紙(特に、貴重な用紙)の盗難を防止できる。
また、本発明の用紙処理装置は、該用紙処理装置が、画像形成装置を含む構成としてある。
用紙処理装置をこのような構成とすると、画像形成装置に備えられた給紙カセットについて、用紙が無くなった場合にのみ開錠可能とすることができる。このため、盗難発生による金銭的な被害の防止や、不正使用による危険性を防止可能とするとともに、課金管理の処理の煩雑さを解消することができる。
また、本発明の画像形成システムは、筐体と、該筐体に対して挿脱可能な給紙カセットと、前記筐体と前記給紙カセットとの間を施錠及び/又は開錠する施錠手段とを有した用紙処理装置と、通信回線を介して前記用紙処理装置との通信が可能な使用管理装置とを備えた用紙処理システムであって、前記用紙処理装置は、前記給紙カセットに用紙が無いことを検知する用紙検知手段と、この用紙検知手段で前記用紙が無いことが検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にする施錠・開錠制御手段と、前記給紙カセットが施錠及び/又は開錠されたことを示す施錠開錠実行信号を前記使用管理装置へ送信する送信手段とを有し、前記使用管理装置は、前記施錠開錠実行信号を受信する受信手段と、前記施錠開錠実行信号にもとづいて前記給紙カセットの施錠回数及び/又は開錠回数をカウントする施錠開錠カウント手段と、前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづいて使用情報を生成する使用情報生成手段とを備えた構成としてある。
画像形成システムをこのような構成とすれば、前記給紙カセットに収容される用紙が例えば小切手や有価証券等の原紙である場合に、給紙カセット内の用紙が無くなるまで開錠できないようにすることによって、用紙の盗難による金銭的な被害と不正使用の危険性を防止することができる。
さらに、使用管理装置が施錠回数や開錠回数にもとづく使用情報を生成することで、施錠や開錠に関する情報の管理が可能となる。特に、使用情報として課金情報を生成することにより、課金管理の処理の煩雑さを解消できる。
また、本発明の用紙処理システムは、前記使用情報が、前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづく課金情報、使用量情報、使用枚数情報、使用回数情報のうちの一又は二以上を含む構成としてある。
用紙処理システムをこのような構成とすると、使用管理装置において、給紙カセットの施錠回数や開錠回数にもとづく課金情報、使用量情報、使用枚数情報、使用回数情報などの管理を行うことができる。特に、施錠回数等にもとづいて生成された課金情報を利用することで、使用された用紙の課金管理の煩雑さを解消して簡便に行なうことができる。
また、本発明の画像形成システムは、前記通信回線に接続された情報処理装置を備え、この情報処理装置は、前記施錠及び/又は開錠に関する施錠開錠データを入力するためのソフトウエアが記憶された記憶手段と、前記施錠開錠データを前記用紙処理装置へ送信する送信手段とを備え、前記ソフトウエアが、アプリケーションソフトウエア及び/又はユーティリティプログラムを含み、前記用紙処理装置は、前記施錠開錠データを受信する受信手段を有し、前記施錠・開錠制御手段は、前記給紙カセットに用紙が無いことが前記用紙検知手段で検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にし、前記データ受取手段からの前記施錠開錠データにもとづいて、前記施錠手段に当該給紙カセットの開錠を行わせる構成としてある。
画像形成システムをこのような構成とすれば、用紙処理装置の管理者は、用紙処理装置から離れた位置に居る場合(例えば、情報処理装置70を使用する管理者がビルの一階におり、用紙処理装置が二階に設置されている場合など)でも、管理者自身が移動すること無く、情報処理装置上で操作して、給紙カセットを開錠・施錠できる。
しかも、情報処理装置でアプリケーションソフトウエアあるいはユーティリティプログラムを起動させ、施錠開錠データの入力等を行うことで、その施錠開錠データを送信して用紙処理装置の給紙カセットを施錠・開錠できる。
また、本発明の用紙処理装置の施錠・開錠管理プログラムは、前記用紙処理装置が、画像形成装置を含む構成としてある。
画像形成システムをこのような構成とすれば、画像形成装置に設けられた給紙カセットについて、用紙が無くなった場合にのみ開錠を行うようにすることができる。このため、その給紙カセットに補給された用紙(特に、高額用紙)が盗難に遭うことで金銭的な被害を被ることを防止でき、しかも、不正使用による危険性を防ぐことができる。
しかも、画像形成装置の給紙カセットが施錠・開錠されたことにもとづく課金管理を可能とすることで、課金管理の処理の煩雑さを解消できる。
また、本発明の用紙処理装置の施錠・開錠管理プログラムは、筐体と給紙カセットとの間を施錠及び/又は開錠する施錠開錠制御機能を用紙処理装置に実現させるための施錠開錠制御プログラムであって、前記給紙カセットに用紙が無いことを検知する用紙検知機能と、前記給紙カセットに前記用紙が無いことが検知されると、施錠されていた当該給紙カセットの開錠を可能にする施錠開錠機能とを前記用紙処理装置に実現させる構成としてある。
このような構成を有する施錠・開錠管理プログラムを用紙処理装置に実行させることにより、給紙カセットに用紙が収容されている間はその給紙カセットの開錠ができず、開錠できるときには既に用紙が無い状態であるため、その収容される用紙の盗難を防止できる。特に、小切手や有価証券などが盗まれると金銭的な損害が大きくなり、また、不正に使用される危険性もあるが、本発明の施錠・開錠管理プログラムを用紙処理装置に実行させることでそれらを防止できる。
また、本発明の用紙処理装置の施錠・開錠管理プログラムは、前記給紙カセットの施錠回数及び/又は開錠回数をカウントする施錠開錠カウント機能と、前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづいて使用情報を生成する使用管理機能とを前記用紙処理装置に実現させる構成としてある。
このような構成を有する施錠・開錠管理プログラムを用紙処理装置に実行させることにより、用紙処理装置において施錠・開錠に関する使用情報を管理できる。
また、本発明の用紙処理装置の施錠・開錠管理プログラムは、筐体と給紙カセットとの間を施錠及び/又は開錠する施錠開錠制御機能を用紙処理装置に実現させるとともに、前記用紙処理装置との間で通信を行う通信機能を使用管理装置に実現させるための施錠開錠制御プログラムであって、前記給紙カセットに用紙が無いことを検知する用紙検知機能と、前記給紙カセットに前記用紙が無いことが検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にする施錠開錠機能と、前記給紙カセットが施錠及び/又は開錠されたことを示す施錠開錠実行信号を前記使用管理装置へ送信する送信機能とを前記用紙処理装置に実現させ、前記施錠開錠実行信号を受信する受信機能と、前記施錠開錠実行信号にもとづいて前記給紙カセットの施錠回数及び/又は開錠回数をカウントする施錠開錠カウント機能と、前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづいて使用情報を生成する使用管理機能とを前記使用管理装置に実現させる構成としてある。
このような構成を有する施錠・開錠管理プログラムを用紙処理装置に実行させることにより、用紙処理装置の給紙カセットの施錠や開錠に関する情報を、使用管理装置で生成・管理することができる。
また、本発明の用紙処理装置の施錠・開錠管理プログラムは、前記使用情報が、前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづく課金情報、使用量情報、使用枚数情報、使用回数情報のうち一又は二以上を含む構成としてある。
このような構成を有する施錠・開錠管理プログラムを用紙処理装置に実行させることにより、用紙処理装置や使用管理装置において、使用情報として課金情報や使用量情報などを生成・管理することができる。特に、課金情報を生成・管理することで、用紙の使用量についての管理の煩雑さを解消できる。
また、本発明の用紙処理装置の施錠・開錠管理プログラムは、前記用紙処理装置が、画像形成装置を含む構成としてある。
このような構成を有する施錠・開錠管理プログラムを用紙処理装置に実行させることにより、画像形成装置に設けられた給紙カセットについて、用紙が無くなった場合にのみ開錠可能とすることができる。これにより、用紙の盗難発生による金銭的な被害の防止や、不正使用による危険性を防止できる。さらに、画像形成装置の給紙カセットの施錠回数や開錠回数を管理することで、課金管理の処理の煩雑さを解消できる。
本発明によれば、施錠開錠データを画像形成装置に入力又は送信するだけで、施錠手段を施錠・開錠できるようになり、物理的な鍵金具が不要となる。このため、物理的な鍵金具を用いた用紙の盗難、特に貴重な用紙の盗難を防止できる。
また、施錠開錠データを特定人のみに知らせておくことで、この特定人以外は、給紙カセットを画像形成装置の筐体から引き出すことができないようにすることが可能となる。従って、貴重なプリント用紙の管理を厳重に行うことができる。
また、画像形成装置の施錠手段(施錠機能)を使用するか、使用しないかを、特定人が自由に選択することができる。
さらに、複数ある給紙カセットのうち一部又は全部の給紙カセットについて、施錠開錠データにもとづく施錠・開錠が可能となる。
しかも、給紙カセット(施錠手段)ごとに異なった施錠開錠データを設定可能とすることで、部署(部門)ごとに異なる給紙カセットの使用が可能となる。
また、画像形成装置本体に設けられた操作部以外、例えば情報処理装置からも、施錠開錠データの入力・送信が可能となる。
さらに、画像形成装置の管理者が、画像形成装置から離れた位置に居る場合でも、管理者は移動すること無く、給紙カセットを開錠・施錠できる。
また、給紙カセット内の用紙が無くなったときにのみ、当該給紙カセットの開錠を可能にすることによって、使用中の用紙の盗難を防止することができると共に、さらに各給紙カセットの施錠・開錠回数をカウントすることにより、用紙の課金,使用量,使用枚数,使用回数等の使用管理を簡便に行なうことができる。
画像形成装置の筐体に対し挿脱可能な給紙カセットの挿入状態で、施錠手段により施錠可能に構成しておく。そして、施錠手段の開錠および施錠には、施錠開錠データ(例えば、パスワードや暗証番号など)を使用する。また、画像形成装置本体は通信手段を備え、通信手段に接続した端末装置から施錠開錠データを画像形成装置本体に送信し、施錠および開錠を、離れた位置から制御することを可能にする。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一の実施形態である画像形成装置(例えば、マイカトナープリンタMPなど)の外観斜視図、図2は、給紙カセットを引き出した場合の要部外観斜視図、図3は施錠手段の動作を示す図であって、(A)は施錠状態の斜視図、(B)は開錠状態の斜視図である。
図1に示すように、画像形成装置(マイカトナープリンタMPなど)は、プリンタ本体10と、第一〜第四の給紙カセット20A〜20Dとを備えてなる。
プリンタ本体10(画像形成装置本体)は、本体筐体(第一の筐体)30Aと、この本体筐体30Aに挿脱可能に設けられた第一の給紙カセット20Aとを有している。
そして、第二〜第四の筐体30B〜30Dと、各第二〜第四の筐体30B〜30Dに挿脱可能に設けられた各第二〜第四の給紙カセット20B〜20Dとは、それぞれオプションとして追加可能な、独立した装置である。
また、プリンタ本体10の操作部11から、プリンタ本体10,第二〜第四の給紙カセット20B〜20Dの電気系制御(例えば、給紙制御,ソータ制御)が可能となっている(図示省略)。
各給紙カセット20A〜20Dには、小切手等の重要かつ貴重なプリント用紙を収納できる。
プリンタ本体10は、上面手前部分に操作部11を備えている。
操作部11は、人間−装置間のインタフェイス(マン・マシン・インタフェイス、MMI)であり、液晶表示部11aと、各種機能ボタン等からなるボタン部11bが備えられる(図4参照)。
液晶表示部11aには、各給紙カセット20A〜20Dに収納された小切手等の重要な用紙の種類が表示され、また、異常発生時にその異常内容を示す表示が、イラストや文字を交えて行われる。さらに、プリント用紙の使用枚数や所定期間(例えば、一週間)の使用枚数限度が表示される。
ボタン部11bには、図示省略のテンキー,オールクリアボタン,スタートボタン,ストップボタン等が設けられている。
テンキーは、パスワード(施錠開錠データ),プリントに使用するプリント用紙の種類(給紙カセットの指定),プリント枚数,プリント部数,一週間の使用枚数限度等の設定などに使用される。オールクリアボタンは、操作部11を通じて行った各種設定を初期の設定に戻すときに使用される。
スタートボタンは、設定終了後に、その設定でプリント機能を開始させるボタンである。ストップボタンは、開始されたプリント機能を途中で中止させるボタンである。
図2,図3(A),(B)に示すように、第一の給紙カセット20Aは、プリンタ本体10の本体筐体30Aにおける挿脱口(開口部)12から矢印方向に引き出すことが可能である。
挿脱口12の手前左側には、施錠手段を構成するソレノイド13が取り付けられている。
また、第一の給紙カセット20Aの前面板21の裏面側であって、ソレノイド13に対向した位置には、図3に示すような施錠手段を構成するL字状のブラケット22が取り付けられている。
そして、ソレノイド13の挿脱棒13aがブラケット22の係止孔22aに挿脱されることにより、施錠状態および開錠状態が確保される。この施錠および開錠の方法については、後述する。
なお、第二〜第四の筐体30B〜30Dと第二〜第四の給紙カセット20B〜20Dとの間の施錠手段(ソレノイド13とブラケット22)は、第一の給紙カセット20Aにおける施錠手段の構成と同一であるので、説明を省略する。
図4は、本実施形態の制御系のブロック図、図5は、同制御系を構成するロック制御手段のブロック図、図6は、各給紙カセットに対するパスワードの割り振りの一例を示す図である。
画像形成装置(マイカトナープリンタMPなど)の制御系の構成について説明する。
図4に示すように、制御系40は、操作部11と、メイン制御部41と、バス42と、ソレノイド駆動部43と、インタフェイス(I/F、受信部、受信手段)44と、機械駆動部45と、警報部46と、情報処理装置70とを備えてなる。80は、通信手段である。
操作部11は、次に説明するメイン制御部41から操作ガイド表示や異常表示用のイメージデータを受けて液晶表示部11a上で表示させるとともに、ボタン部11bの各種ボタンの入力を受け付けて、その情報をメイン制御部41に送る。
メイン制御部41は、CPU,ROM,RAMなどから構成されており、ROMに格納されたシステムプログラムに従ってCPUが動作する。異常表示用のイメージデータなどは、RAMに格納される。あるいは、大量のデータを扱えるように、ハードディスクなどの大容量記憶装置を接続することもできる。
また、メイン制御部41には、後述の本発明の要旨に係わるロック制御手段50(図5参照)が内蔵されている。
さらに、メイン制御部41は、操作部11や情報処理装置70(後述)で指令された機能の実行を行うため、ソレノイド駆動部43および機械駆動部45を制御する。機械駆動部45としては、スキャナ機構部,ドラム回転機構部,紙送り機構部など画像形成装置に必要な機構部の駆動に必要な装置がある。また、機械駆動部45には、各種センサが設けられており、このセンサからの信号に基づいて、メイン制御部41は異常検知を行う。異常検知が行われると、メイン制御部41は、警報部46に接続されたライト,ブザー(図示省略)を使用して異常通知を行う。
ソレノイド駆動部43は、後述するパスワードが予め登録済みの場合に、ソレノイド13の挿脱棒13aが前後動させる。挿脱棒13aが突き出した場合は施錠状態となり、引き込まれた場合は開錠状態となる。ソレノイド駆動部43の駆動対象は、第一〜第四の給紙カセット20A〜20Dにおける、それぞれのソレノイド13の全てである。
次に、図5を参照しつつ、本実施形態の要部を説明する。
図5に示すように、ロック制御手段50は、カセット指定制御手段51と、パスワード登録制御手段52と、パスワード変更制御手段53と、パスワード照合制御手段54と、パスワード判定制御手段55と、施錠・開錠制御手段56と、通信制御手段57と、パスワード登録手段58とを備えてなる。
なお、本実施形態においては、施錠開錠データがパスワードからなるものとする。
カセット指定制御手段51は、ボタン部11bまたは情報処理装置70からの指示入力に応じて、4台ある給紙カセット20A〜20Dの内の、どの給紙カセットのプリント用紙に、何枚および何部をプリントするかを指定する。
パスワード登録制御手段52は、パスワードを予め登録しておくパスワード登録手段58に、各給紙カセットに対応した個々のパスワードを設定し(図6参照)、登録する制御を行う。パスワードの設定は、操作部11および情報処理装置70からの設定入力により行われる。パスワードの設定は、特定の管理者(例えば、グループリーダー)のみが可能であり、一般社員等のその他の者は不可能である。従って、パスワードを知っている管理者のみが、給紙カセットの開閉を行うことができる。
なお、特定の管理者が開錠のみのパスワード、または施錠のみのパスワードを設定することも、可能である。
パスワード変更制御手段53は、設定済みのパスワードを変更する際の制御に使用する。変更の入力は、操作部11および情報処理装置70から可能である。パスワードは、或る期間が経過したら変更することが好ましい。パスワードが、管理者以外に漏洩するおそれがあるからである。
パスワード照合制御手段(パスワード照合手段)54は、新たに入力されたパスワードが登録済みであるか否かを、図6に示した管理者用パスワードと照合する制御を行う。
図6に示すように、各給紙カセットに対して、管理者のみが設定可能な管理者用パスワードを設定し、管理者用パスワードには開錠パスワードと施錠パスワードとがある。
なお、貴重なプリント用紙を使用しない場合(例えば、安価なコピー用紙の使用)は、例えば、管理者用パスワードを全て「0000」にしておけばよい。このようにすれば、一般社員等も給紙カセットの開閉を自由に行うことができる。
パスワード判定制御手段55は、パスワード照合制御手段54が照合した結果から、新たに入力されたパスワードが登録済みであり、給紙カセットの施錠・開錠を許すか否かを判定する制御を行う。
施錠・開錠制御手段56は、入力されたパスワードが登録済みである場合に、ソレノイド13を動作させて、施錠または開錠、或いは施錠および開錠を制御する。
また、施錠・開錠制御手段56は、複数の給紙カセット20A〜20Dのうち一又は二以上の給紙カセットに施錠手段が備えられている場合に、それら一又は二以上の施錠手段のうち全部又は一部の施錠手段に対して、施錠開錠データにもとづく施錠及び/又は開錠を行わせるようにすることができる。
このようにすれば、一部の給紙カセットに対して、施錠・開錠を行わせることができる。
さらに、施錠・開錠制御手段56は、施錠開錠データが複数あり、かつ、各施錠手段に対応する施錠開錠データがそれぞれ定められている場合に、通信制御手段57で受け取られた施錠開錠データ(あるいは、パスワード判定制御手段55で正規のパスワードであると判断された施錠開錠データ)に対応する施錠手段に対して、施錠及び/又は開錠を行わせるようにすることもできる。
このようにすれば、各給紙カセットごとに使用者を限定でき、他者の使用を制限できる。このため、第三者による用紙の抜き取り(特に、貴重な用紙の盗難等)を防止できる。
通信制御手段57は、インタフェイス(受信部、受信手段)44等を介して情報処理装置70との通信を制御する。通信手段80は、有線または無線の何れでも可能である。
なお、本実施形態においては、パスワード(施錠開錠データ)がユーザにより入力される操作部11,施錠開錠データが受信されるインタフェイス44,施錠開錠データが装置内部で受け取られる通信制御手段57を総称して「データ受取手段」という。
情報処理装置70は、例えば、一般的なパーソナルコンピュータ(ディスクトップ型パソコンやノート型パソコンなど)で構成でき、液晶からなる表示部71,所定のデータを入力可能なキーボード72,プリンタ(画像形成装置)10の制御系40との通信機能等(図示省略)が備えられている。
特に、情報処理装置70は、施錠開錠データを入力するためのソフトウエアが備えられている。このソフトウエアには、給紙カセット20A〜20Dの施錠開錠機能を実行するためのアプリケーションソフトウエアやユーティリティプログラム(ツールを含む)などが含まれる。
それらアプリケーションソフトウエアあるいはユーティリティプログラムは、入力された施錠開錠データをプリンタ10へデータ転送する。このデータ転送を実行するため、情報処理装置70には、送信手段(図示せず)が備えられている。
なお、施錠開錠データは、パスワード,コマンド,命令,メッセージ,コードのうちの一つからなるものとすることができる。つまり、これらパスワード等からなる施錠開錠データを、情報処理装置70からプリンタ10へ送信できる。
ただし、コマンドや命令は通常プログラムそのものあるいはプログラムの一部であることが多いため、施錠開錠データをメッセージやコードとして情報処理装置70からプリンタ10へ送信し、この施錠開錠データをプリンタ10内のプログラム(コマンドあるいは命令)によって処理し、施錠手段を施錠・開錠することができる。
また、本実施形態においては、給紙カセットに設けられた施錠手段を施錠開錠データにもとづいて施錠・開錠を行う画像形成装置と、この画像形成装置へ施錠開錠データを送信する情報処理装置とを少なくとも備えたシステムを「画像形成システム」という。
なお、画像形成システムにおいて、画像形成装置又は情報処理装置は、それぞれ一又は二以上設けることができる。
次に、本実施形態の動作を、図7〜図9を参照しつつ説明する。
図7は、管理者用パスワードを登録,変更した場合の各給紙カセットの施錠のフローチャート図、図8は、各給紙カセットの開錠のフローチャート図、図9は、管理者用パスワードが登録済みである場合の各給紙カセットの施錠のフローチャート図である。
先ず、図7を参照しつつ、管理者用パスワードの登録,変更等を説明する。
プリンタ管理者は、例えば、情報処理装置70のキーボード72から、「管理者用パスワードを入力する」という所定の操作を行う(ステップS1)。すると、カセット管理ツール(カセット指定制御手段51,パスワード登録制御手段52,パスワード変更制御手段53,パスワード照合制御手段54,パスワード判定制御手段55,施錠・開錠制御手段56,通信制御手段57,パスワード登録手段58)が起動する(ステップS2)。
次いで、給紙カセットの開錠・施錠のパスワードの登録,変更がある場合には、給紙カセット毎に開錠・施錠パスワードの登録,変更を行う(ステップS3:YES)。開錠・施錠パスワードの登録,変更が無い場合には、図8の「1」へ移行する(ステップS3:NO)。
ステップS3:YESであって、第一の給紙カセット20Aの開錠・施錠パスワードの登録,変更を行う場合には(ステップS4:YES)、第一の給紙カセット20Aの開錠・施錠パスワード(図6に示したように、例えば、開錠パスワードは「1234A」,施錠パスワードは「1234B」)の登録を行い(ステップS5)、通信手段80を介して画像形成装置(マイカトナープリンタMP)に第一の給紙カセット20Aの施錠コード(施錠パスワード)を送信し、第一の給紙カセット20Aの施錠を行い(ステップS6)、ステップS7へ移行する。
第一の給紙カセット20Aの開錠・施錠パスワードの登録,変更を行わない場合には(ステップS4:NO)、ステップS7へ移行する。ステップS7において、第二の給紙カセット20Bの開錠・施錠パスワードの登録,変更を行う場合には(ステップS7:YES)、第二の給紙カセット20Bの開錠・施錠パスワード(開錠パスワードは「2345A」,施錠パスワードは「2345B」)の登録を行い(ステップS8)、通信手段80を介して画像形成装置(マイカトナープリンタMP)に第二の給紙カセット20Bの施錠コード(施錠パスワード)を送信し、第二の給紙カセット20Bの施錠を行い(ステップS9)、ステップS10へ移行する。
以下同様にして、第Nの給紙カセット20Nの開錠・施錠パスワードの登録,変更を行わない場合には(ステップS10:NO)、ステップS13へ移行し、カセット管理ツールの動作が終了する。なお、本実施形態の場合は、「N=4」である。
ステップS10において、第Nの給紙カセット20Nの開錠・施錠パスワードの登録,変更を行う場合には(ステップS10:YES)、第Nの給紙カセット20Nの開錠・施錠パスワード(開錠パスワードは、例えば、「4567A」,施錠パスワードは「4567B」)の登録を行い(ステップS11)、通信手段80を介して画像形成装置(マイカトナープリンタMP)に第Nの給紙カセット20Nの施錠コード(施錠パスワード)を送信し、第Nの給紙カセット20Nの施錠を行うと(ステップS12)、カセット管理ツールの動作が終了する。
次に、図8を参照しつつ、各給紙カセットの開錠動作を説明する。
図7のステップS3において、給紙カセットの開錠・施錠パスワードの登録,変更を行わない場合であって(ステップS3:NO)、給紙カセットの施錠状態を解除(開錠)するには(ステップS21:YES)、施錠状態を解除したい給紙カセットを特定し、その管理番号を情報処理装置70に入力する(ステップS22)。
この入力データは、画像形成装置(マイカトナープリンタMP)に送信され、ロック制御手段50のパスワード登録手段58のテーブル(図6)が参照される(ステップS23)。解除が指定された給紙カセットに対するパスワードが正しい場合には、指定された給紙カセットを解除する(ステップS25)。解除が指定された給紙カセットに対するパスワードが正しくない場合には、図7の「2」へ移行し、カセット管理ツールの役割が終了する(ステップS13)。
図8のステップS21において、給紙カセットの施錠状態を解除しない場合には(ステップS21:NO)、図9の「3」へ移行し、施錠する給紙カセットの管理番号を入力すると(ステップS31)、ロック制御手段50ではテーブル(図6)を参照し(ステップS32)、開錠パスワードが正しい場合は(ステップS33:YES)、指定された給紙カセットの開錠する(ステップS34)。入力された開錠パスワードが正しくない場合には(ステップS33:NO)、「4」へ移行し、さらに図8の「2」に移行し、給紙カセットの管理ツールの動作が終了する。
なお、上述した実施形態は、貴重なプリント用紙に印刷する画像形成装置(マイカトナープリンタ)の場合を説明したが、一般的な安価なコピー用紙を使用する画像形成装置(複写機,ファクシミリ,コピー機能とファクシミリ機能を併せ持った複合機)にも、本発明を使用可能であるのは、勿論である。
[第二実施形態]
次に、本発明の用紙処理装置、用紙処理システムの好ましい第二の実施形態について、図10を参照して説明する。
なお、本実施形態及び第三実施形態において、用紙処理装置とは、筐体と、この筐体に挿脱可能な給紙カセット(用紙を収納可能なカセット)と、これら筐体と給紙カセットとの間を施錠・開錠する施錠手段とを少なくとも備えた装置や機器類をいう。具体的には、例えば、画像形成装置、キャッシュディスペンサ、紙票やカード等(例えば、チケットや切符等)の自動販売機などが含まれる。ただし、本実施形態においては、用紙処理装置の一例として、画像形成装置について説明する。
また、本実施形態及び第三実施形態において、用紙処理システムとは、用紙処理装置と他の装置等が通信回線を介して接続されたネットワークシステムをいう。本実施形態においては、用紙処理システムの一例として、用紙処理装置の一例である画像形成装置が設けられた画像形成システムについて説明する。
図10は、本実施形態の画像形成システム(用紙処理システム)の構成を示すブロック図である。
画像形成システムAは、図1〜図5に示した画像形成装置としてのマイカトナープリンタMPと同様に本体筐体内に挿脱可能に設けられた給紙カセットを有するプリンタ本体(画像形成装置本体)10aと、このプリンタ本体10aに対し通信手段(通信回線)80を介して接続された一又は二以上の管理端末(情報処理装置:PC)70−1〜70−nとを備えている。
なお、通信手段80は、例えばLAN等のネットワークであって、有線式,無線式を問わない。
上記プリンタ本体10aは、図1に示すプリンタ本体10と同様に、筐体30(第一の筐体30A)と、給紙カセット20(第一の給紙カセット20A)とを備え、これら筐体30と給紙カセット20との間には、図3に示すような施錠手段(ソレノイド13及びブラケット22)を備えている。
なお、本実施形態の画像形成装置は、図1に示す画像形成装置(マイカトナープリンタMP)と同様、プリンタ本体10aとともに、複数の筐体30(例えば、第一の筐体30A〜第四の筐体30D)や複数の給紙カセット20(例えば、第一の給紙カセット20A〜第四の給紙カセット20D)を備えることができる。そして、これら複数の筐体30と複数の給紙カセット20との間には、それぞれ施錠手段を設けることができる。ただし、施錠手段は、それら複数の筐体と給紙カセットとのすべてに設ける必要はなく、一又は二以上の筐体と給紙カセットとに設けることができる。
プリンタ本体10aは、さらに、図11に示すように、制御系40aを備えている。
制御系40aは、メイン制御部41aと、ソレノイド駆動部43aと、I/F44aと、機械駆動部45aと、警報部46aと、用紙検知手段47aと、操作部11aとを有している。そして、これらはバス42aで接続することができる。
なお、制御系40aのうち、ソレノイド駆動部43a,I/F44a,機械駆動部45a,警報部46a,操作部11aは、第一実施形態におけるプリンタ本体10(画像形成装置)の制御系40に設けられたソレノイド駆動部43,I/F44,機械駆動部45,警報部46,操作部11とそれぞれ同様な機能を有しているため、ここではそれらの説明を省略する。
メイン制御部41aは、図11に示すように、ロック制御手段50aと、使用管理手段90aとを有している。
ロック制御手段50aは、図12に示すように、カセット指定制御手段51aと、パスワード登録制御手段52aと、パスワード変更制御手段53aと、パスワード照合制御手段54aと、パスワード判定制御手段55aと、施錠・開錠制御手段56aと、通信制御手段57aと、パスワード登録手段60aとを有している。
なお、これらのうち、カセット指定制御手段51a,パスワード登録制御手段52a,パスワード変更制御手段53a,パスワード照合制御手段54a,パスワード判定制御手段55a,通信制御手段57aは、第一実施形態におけるプリンタ本体10(画像形成装置)に設けられたロック制御手段50のカセット指定制御手段51,パスワード登録制御手段52,パスワード変更制御手段53,パスワード照合制御手段54,パスワード判定制御手段55,通信制御手段57とそれぞれ同様な機能を有しているため、ここではそれらの説明を省略する。
施錠・開錠制御手段56aは、用紙検知手段47aから用紙が無いことを示す検知信号(用紙切れ信号)が送られてくると、当該給紙カセット20の施錠手段の開錠を可能とする。一方、用紙検知手段47aから用紙が有ることを示す検知信号(用紙有り信号)が送られてきているときは、施錠手段の開錠を不可能とする。
このようにすれば、給紙カセットに用紙が補給されているときにはその給紙カセットの施錠手段を開錠できないため、その中の用紙を取り出すことができない。しかも、漸く開錠が可能になったときには既に用紙が無い状態となっている。このため、重要な用紙や高価な用紙が給紙カセットの開錠により大量に持ち去られることを防止できる。このため、盗難や不正使用による損害の発生を防ぐことができる。
ここで、「施錠手段の開錠を可能とする」ことには、ユーザが鍵金具を使って開錠することができる状態にすることや、施錠・開錠制御手段56aがソレノイド駆動部43を制御して施錠手段を開錠することが含まれる。なお、給紙カセット20に用紙が補充されている場合において、鍵金具を使っても開錠できないようにするために、施錠手段の鍵穴にシャッタを設けることもできる。
また、施錠手段の開錠を可能とする場合とは、用紙検知手段47aから施錠・開錠制御手段56aへ用紙切れ信号が送られてきている場合である。ただし、他の条件として、例えば、情報処理装置(管理端末)70から印刷データが送信されてきたときにおいて用紙切れ信号が送られてきているとき、用紙切れ信号が送られてきているときであって情報処理装置70又は操作部11から正しい施錠開錠データ(登録済みの施錠開錠データ)が送られてきたときなどを含めることができる。
また、施錠・開錠制御手段56aは、複数の給紙カセット20A〜20Dのうち一又は二以上の給紙カセットに施錠手段が備えられている場合に、それら一又は二以上の施錠手段のうち全部又は一部の施錠手段に対して、用紙切れ時の施錠及び/又は開錠を行わせるようにすることができる。
このようにすれば、ユーザが必要とする一部の給紙カセットに対してのみ、用紙切れ時の施錠・開錠を行わせることができる。
さらに、施錠・開錠制御手段56aは、施錠開錠データが複数あり、かつ、各施錠手段に対応する施錠開錠データが施錠開錠データ対応テーブルによりそれぞれ定められている場合には、通信制御手段57aで受け取られた施錠開錠データ(あるいは、パスワード判定制御手段55aで正規のパスワードであると判断された施錠開錠データ)に対応する施錠手段を、パスワード登録手段(テーブル記憶手段)60aに記憶・登録されている施錠開錠データ対応テーブルを参照して抽出し、この抽出した施錠手段に対して、施錠及び/又は開錠を行わせるようにすることもできる。
このようにすれば、各給紙カセットごとに使用者を限定でき、他者の使用を制限できる。このため、第三者による用紙の抜き取り(特に、貴重な用紙の盗難等)を防止できる。
パスワード登録手段(テーブル記憶手段)60aは、各給紙カセット20(あるいは、各施錠手段)のそれぞれと一又は二以上の施錠開錠データとを対応付けた施錠開錠データ対応テーブルを記憶する。
施錠開錠データは、文字,数字,記号などの任意の組合せであって、例えば、パスワード,コマンド,命令,メッセージ,コードなどを用いることができる。
施錠開錠データ対応テーブルは、図6に示すように、例えば、給紙カセットと管理者用パスワードとを対応付けることができる。また、施錠開錠データは、同一の給紙カセットに対して開錠時と施錠時とで同一のものとすることができ、あるいは異なったものとすることができる。
通信制御手段57aは、インタフェイス(I/F、受信部、受信手段)44a等を介して情報処理装置70との通信を制御する。通信手段80は、有線または無線の何れでも可能である。
なお、本実施形態においては、パスワード(施錠開錠データ)がユーザにより入力される操作部11a,施錠開錠データが受信されるインタフェイス44a,施錠開錠データが装置内部で受け取られる通信制御手段57aを総称して「データ受取手段」という。
使用管理手段90aは、図13に示すように、施錠開錠カウント手段91aと、使用情報生成手段92aと、使用情報記憶手段93aと、使用情報管理手段94aとを有している。
施錠開錠カウント手段91aは、用紙検知手段47aから送られてきた検知信号にもとづいて、施錠回数や開錠回数をカウントする。これら施錠回数や開錠回数のカウントは、給紙カセットごと、部門ごと、ユーザごとに行うことができ、また、一定期間ごとにカウントすることもできる。
使用情報生成手段92aは、同図に示すように、課金情報生成部(課金情報生成手段)92a−1と、使用量情報生成部(使用量情報生成手段)92a−2と、使用枚数情報生成部(使用枚数情報生成手段)92a−3と、使用回数情報生成部(使用回数情報生成手段)92a−4とを有している。
課金情報生成部92a−1は、施錠開錠カウント手段91aでカウントされた施錠回数や開錠回数にもとづいて課金情報を生成する。
例えば、開錠回数が5回であって、一つの給紙カセット20に最大500枚の用紙を補給できるものとし、1枚あたりの課金額を5円とすると、合計課金額を5×500×5=12,500円と算出し、この12,500円を示す課金情報を生成する。
使用量情報生成部92a−2は、施錠開錠カウント手段91aでカウントされた施錠回数や開錠回数にもとづいて使用量情報を生成する。
使用枚数情報生成部92a−3は、施錠開錠カウント手段91aでカウントされた施錠回数や開錠回数にもとづいて使用枚数情報を生成する。
使用回数情報生成部92a−4は、施錠開錠カウント手段91aでカウントされた施錠回数や開錠回数にもとづいて使用回数情報を生成する。
なお、これら課金情報生成部92a−1、使用量情報生成部92a−2、使用枚数情報生成部92a−3、使用回数情報生成部92a−4で生成される課金情報、使用量情報、使用枚数情報、使用回数情報は、それぞれ給紙カセットごと、部門ごと、ユーザごとに、各情報を算出して生成することができる。
使用情報記憶手段93aは、課金情報生成部92a−1、使用量情報生成部92a−2、使用枚数情報生成部92a−3、使用回数情報生成部92a−4で生成された課金情報、使用量情報、使用枚数情報、使用回数情報を記憶する。
使用情報管理手段94aは、情報処理装置(管理端末)70からの使用情報送信要求、あるいは操作部11aからの使用情報表示要求が送られてくると、それら使用情報送信要求あるいは使用情報表示要求に示された情報(課金情報、使用量情報、使用枚数情報、使用回数情報)を使用情報記憶手段93aから取り出して、情報処理装置70あるいは操作部11aへ送る。
なお、本実施形態においては、使用管理手段90aの有する機能部のうち、特に課金情報に関する機能部を「課金管理手段」という。
用紙検知手段47aは、給紙カセット20に用紙が有るか無いかを検知するセンサである。この用紙検知手段47aは、各給紙カセット20ごとに一又は二以上備えることができ、用紙が無くなったことを検知したときには用紙切れ信号を、また、用紙が有ることを検知したときには用紙有り信号を、ロック制御手段50aの施錠・開錠制御手段56aや使用管理手段90aの施錠開錠カウント手段61aへ送る。
次に、本実施形態の用紙処理装置である画像形成装置(プリンタ本体)の動作手順を、図14を参照して説明する。図14は、プリンタ本体10aの動作手順を示すフローチャートである。
画像形成システムAを使用して例えば情報処理装置(管理端末)70−1から印刷を行なう場合、まず、情報処理装置70−1から通信手段80を介してプリンタ本体10aへ印刷データが送信される。
プリンタ本体10aのI/F44aで印刷データが受信されると(ステップ41)、施錠開錠制御手段56aにおいて、指定された給紙カセット内に用紙があるか否かが判定される(ステップ42)。この判定は、給紙カセット20に設けられた用紙検知手段47aから用紙が無いことを示す検知信号が送られてきているか否かにより判定される。
判定の結果、用紙がある場合には、続けて印刷処理が開始される(ステップ43)。
一方、用紙が無い場合には、施錠開錠制御手段54aにおいて、当該給紙カセットに設けられた施錠手段の開錠を可能にする(ステップ44)。ここで、施錠手段が鍵金具により開閉可能な場合は、ユーザが鍵金具を使用することにより開錠される。また、施錠手段が施錠開錠データにより開閉可能な場合は、情報処理装置70での施錠開錠データの入力・送信、あるいは操作部11aでの施錠開錠データの入力・送出により開錠される。
続いて、施錠開錠制御手段95aにおいて、当該給紙カセットが開けられたか否かが判断される(ステップ45)。この判断は、給紙カセット近傍に設けられた開閉センサ(図示せず)から送られてくる開閉信号にもとづいて判断される。
当該給紙カセットが開けられたことが確認されると、次いで、当該給紙カセットに用紙が補充されたか否かが判断される(ステップ46)。ここで、当該給紙カセットへの用紙の補充は、ユーザにより、給紙カセットの収容可能枚数あるいは所定の枚数だけ行なわれる。
用紙が補充されたことが確認されると、さらに、当該給紙カセットが閉じられたか否かが判断される(ステップ47)。
そして、当該給紙カセットが閉じられたことが確認されると、施錠開錠制御手段95aにより、当該給紙カセットの施錠が行われる(ステップ48)。
その際、施錠開錠カウント手段94aにおいて、ステップS44における開錠またはステップS48における施錠がカウントされ(ステップ49)、そのカウント値が使用管理手段90aへ出力される。
これにより、使用管理手段90aでは、そのカウント値(開錠回数または施錠回数)にもとづいて、使用情報が生成される(ステップ50)。
その後(あるいはステップS42にて指定された給紙カセット内に用紙がある場合)、プリンタ本体10aにおいて、前述した印刷データにもとづき、指定された給紙カセット内に収容された用紙を搬出して印刷が行われる(印刷開始、ステップ43)。
[第三実施形態]
次に、本発明の用紙処理装置、用紙処理システム及び施錠開錠制御プログラムの好ましい第三の実施形態について、図15を参照して説明する。
同図は、本実施形態の用紙処理システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、第二実施形態と比較して、使用管理手段を情報処理装置に設けた点が相違する。すなわち、第二実施形態では、使用管理手段をプリンタ本体(画像形成装置)に設けたのに対し、本実施形態では、情報処理装置に設けた構成としてある。他の構成要素は第二実施形態と同様である。
したがって、図15等において、図10等と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図15は、本実施形態の画像形成システム(用紙処理システム)の構成を示すブロック図である。
画像形成システムBは、図1〜図5に示した画像形成装置としてのマイカトナープリンタMPと同様に本体筐体内に挿脱可能に設けられた給紙カセットを有するプリンタ本体(画像形成装置本体)10bと、このプリンタ本体10bに対し通信手段(通信回線)80を介して接続された一又は二以上の管理端末(情報処理装置:PC)70−1〜70−nと、その通信手段80を介して接続された使用管理装置200とを備えている。
上記プリンタ本体10bは、図1に示すプリンタ本体10と同様に、一又は二以上の筐体30(例えば、第一の筐体30A〜第四の筐体30D)と、一又は二以上の給紙カセット20(例えば、第一の給紙カセット20A〜第四の給紙カセット20D)とを備え、これら筐体30と給紙カセット20との間には、図3に示すような施錠手段(ソレノイド13及びブラケット22)を備えている。
プリンタ本体10bは、さらに、制御系40bを備えている。
制御系40bは、メイン制御部41bと、ソレノイド駆動部43bと、I/F44bと、機械駆動部45bと、警報部46bと、用紙検知手段47bと、操作部11bとを有している。そして、これらはバス42bで接続することができる(これらのうちソレノイド駆動部43bと、機械駆動部45bと、警報部46bと、用紙検知手段47bと、操作部11bと、バス42bとは図示せず)。
なお、制御系40bのうち、ソレノイド駆動部43b,機械駆動部45b,警報部46b,用紙検知手段47b,操作部11bは、第二実施形態におけるプリンタ本体10(画像形成装置)の制御系40aに設けられたソレノイド駆動部43a,機械駆動部45a,警報部46a,用紙検知手段47a,操作部11aとそれぞれ同様な機能を有しているため、ここではそれらの説明を省略する。
メイン制御部41bは、図15に示すように、ロック制御手段50bを有している。
ロック制御手段50bは、カセット指定制御手段51bと、パスワード登録制御手段52bと、パスワード変更制御手段53bと、パスワード照合制御手段54bと、パスワード判定制御手段55bと、施錠・開錠制御手段56bと、通信制御手段57bと、パスワード登録手段60bとを有している(これらロック制御手段50bの構成は図示せず)。
なお、これらのうち、カセット指定制御手段51b,パスワード登録制御手段52b,パスワード変更制御手段53b,パスワード照合制御手段54b,パスワード判定制御手段55b,通信制御手段57b,パスワード登録手段60bは、第二実施形態におけるプリンタ本体10(画像形成装置)に設けられたロック制御手段50aのカセット指定制御手段51a,パスワード登録制御手段52a,パスワード変更制御手段53a,パスワード照合制御手段54a,パスワード判定制御手段55a,通信制御手段57a,パスワード登録手段60aとそれぞれ同様な機能を有しているため、ここではそれらの説明を省略する。
施錠・開錠制御手段56bは、用紙検知手段47bから用紙が無いことを示す検知信号(用紙切れ信号)が送られてくると、当該給紙カセット20の施錠手段の開錠を可能とする。一方、用紙検知手段47bから用紙が有ることを示す検知信号(用紙有り信号)が送られてきているときは、施錠手段の開錠を不可能とする。
なお、「施錠手段の開錠を可能とするタイミング」や、「施錠手段の開錠を可能とする」ことについては、第二実施形態における「施錠手段の開錠を可能とするタイミング」や、「施錠手段の開錠を可能とする」ことと同様である。
また、施錠・開錠制御手段56bは、給紙カセット20を施錠又は開錠したこと(施錠手段を施錠可能としたことや、開錠可能としたことを含む)を示す施錠開錠実行信号を、通信制御手段57b,I/F44b及び通信手段80を介して使用管理装置200へ送信する。
なお、施錠開錠実行信号は、給紙カセット20の施錠時に送信することもでき、また、開錠時に送信することもできる。さらに、施錠開錠実行信号には、給紙カセット20を特定する給紙カセット特定情報(どの給紙カセット20を施錠又は開錠したかを示す情報)、施錠又は開錠を行った部門を示す部門特定情報、施錠又は開錠を行ったユーザを示すユーザ特定情報などを付加することができる。
通信制御手段57bは、インタフェイス(I/F、受信部、受信手段)44b等を介して情報処理装置70や使用管理装置200との通信を制御する。
なお、本実施形態においては、施錠開錠実行信号の送信に寄与する通信制御手段57bやインタフェイス44bを「送信手段」という。
操作部11bは、使用情報を表示する機能を有している。例えば、操作部11bの液晶表示部11b−1に各種設定項目が列記されたメニューが表示され、この中から使用情報表示項目がボタン部11b−2の操作により選択される。さらに、操作部11bにおいて、使用情報表示項目の詳細内容(例えば、表示させる使用情報の種類,給紙カセットの特定,部門の特定,ユーザの特定,期間の特定など)が選択・入力される。そして、これら選択された内容を示す使用情報送信要求がI/F44b及び通信手段80を介して使用管理装置200へ送信される。使用管理装置200から送信されてきた使用情報は、I/F44bで受信され、操作部11bの液晶表示部11b−1へ送られて表示される。
使用管理装置200は、図15に示すように、通信手段210と、使用管理手段220とを有している。
通信手段210は、プリンタ本体10bから送信されてきた施錠開錠実行信号を受信する。そして、この受信した施錠開錠実行信号を、使用管理手段220の施錠開錠カウント手段221(後述)へ送る。
なお、通信手段210は、施錠開錠実行信号を受信することから「受信手段」としての機能を有している。
また、通信手段210は、情報処理装置(管理端末)70あるいはプリンタ本体10b(操作部11b及びI/F44b)からの使用情報送信要求を受信する。そして、この受信した使用情報送信要求を、使用管理手段220の使用情報管理手段224(後述)へ送る。
さらに、通信手段210は、使用情報管理手段224からの使用情報を、情報処理装置(管理端末)70あるいはプリンタ本体10bへ送信する。
使用管理手段220は、図16に示すように、施錠開錠カウント手段221と、使用情報生成手段222と、使用情報記憶手段223と、使用情報管理手段224とを有している。
なお、これらのうち、使用情報生成手段222,使用情報記憶手段223は、第二実施形態のプリンタ本体10aに設けられた使用管理手段90の使用情報生成手段92,使用情報記憶手段93とそれぞれ同様の機能を有しているため、ここではそれらの説明を省略する。
施錠開錠カウント手段221は、通信手段210から送られてきた検知信号にもとづいて、施錠回数や開錠回数をカウントする。これら施錠回数や開錠回数のカウントは、給紙カセットごと、部門ごと、ユーザごとに行うことができ、また、一定期間ごとにカウントすることもできる。カウントの結果は、使用情報生成手段222へ送られて各使用情報(課金情報,使用量情報,使用枚数情報,使用回数情報)の算出に用いられる。また、カウントの結果は、使用情報記憶手段223へ送られて記憶される。
使用情報管理手段224は、情報処理装置(管理端末)70あるいはプリンタ本体10b(操作部11b及びI/F44b)から使用情報送信要求が送られてくると、その使用情報送信要求に示された情報(課金情報、使用量情報、使用枚数情報、使用回数情報)を使用情報記憶手段223から取り出し、通信手段210を介して情報処理装置70あるいはプリンタ本体10bへ送信する。
なお、本実施形態においては、使用管理手段200の有する機能部のうち、特に課金情報に関する機能部を「課金管理手段」という。
情報処理装置(管理端末)70は、印刷データをプリンタ本体10bへ送信することができる。また、使用情報送信要求を使用管理装置200へ送信し、その使用管理装置200から送信してきた使用情報を受信して表示部71に表示させることができる。
次に、本実施形態の用紙処理システム(画像形成システム)の動作手順のうち、使用情報の生成処理について、図17を参照して説明する。図17は、用紙処理システムを構成するプリンタ本体10bと使用管理装置200での使用情報生成処理の手順を示す動作手順図である。
プリンタ本体10bの給紙カセット20が施錠又は開錠されると(ステップ60)、施錠・開錠制御手段56bにおいて、通信制御手段57b,I/F44b,通信手段80を介して使用管理装置200へ、施錠開錠実行信号が送信される(ステップ61)。
使用管理装置200の通信手段210で施錠開錠実行信号が受信され(ステップ62)、使用管理手段220の施錠開錠カウント手段221へ送られる。
施錠開錠カウント手段221で、施錠開錠実行信号にもとづき、施錠回数又は開錠回数がカウントされる(ステップ63)。このカウントの結果が使用情報記憶手段223へ送られて記憶される。また、カウントの結果が、使用情報生成手段222へ送られる。
使用情報生成手段222の課金情報生成部222−1,使用量情報生成部222−2,使用枚数情報生成部222−3,使用回数情報生成部222−4で、それぞれ課金情報,使用量情報,使用枚数情報,使用回数情報が生成される(ステップ64)。これら生成された課金情報,使用量情報,使用枚数情報,使用回数情報は、使用情報記憶手段223へ送られて記憶される。
次に、本実施形態の用紙処理システム(画像形成システム)の動作手順のうち、使用情報の表示処理について、図18を参照して説明する。図18は、用紙処理システムを構成するプリンタ本体10bと使用管理装置200での使用情報表示処理の手順を示す動作手順図である。
プリンタ本体10bの操作部11bで、使用情報を表示するための入力・設定操作が行われる。ここで、表示させる使用情報の詳細が入力される(ステップ70)。
この入力された使用情報の詳細を示す使用情報送信要求が、I/F44b,通信回線80を介して使用管理装置200へ送信される(ステップ71)。
使用管理装置200の通信手段210で使用情報送信要求が受信されると(ステップ72)、この使用情報送信要求が、使用管理手段220の使用情報管理手段224へ送られる。
使用情報管理手段224で、使用情報送信要求の示す使用情報が使用情報記憶手段223から取り出され(使用情報の抽出、ステップ73)、通信手段210及び通信回線80を介してプリンタ本体10bへ送信される(ステップ74)。
プリンタ本体10bのI/F44bで使用情報が受信され(ステップ75)、操作部11bの液晶表示部11b−1へ送られて表示される(ステップ76)。
[施錠開錠制御プログラム]
次に、施錠開錠制御プログラムについて説明する。
上記の各実施形態におけるコンピュータ(画像形成装置、使用管理装置、情報処理装置)の施錠開錠制御機能(給紙カセットの施錠・開錠に関する処理やそれら施錠・開錠にもとづく課金管理処理を実行するための機能)は、記憶手段(例えば、ROMやHDDなど)に記憶された施錠開錠制御プログラムを実行することにより実現させる。
施錠開錠制御プログラムは、コンピュータの制御手段(CPUなど)に読み込まれることにより、コンピュータの構成各部に指令を送り、所定の処理、たとえば、プリンタ本体(画像形成装置)における施錠・開錠制御手段の施錠開錠機能、用紙検知手段の用紙検知機能、I/Fの送信機能、プリンタ本体又は使用管理装置における使用管理手段の施錠開錠カウント機能、使用管理機能、使用管理装置における通信手段の通信機能(送信機能,受信機能)、情報処理装置の印刷データ送信機能などを実現させる。
これによって、施錠開錠制御機能は、ソフトウエアである施錠開錠制御プログラムとハードウエア資源であるコンピュータ(画像形成装置、使用管理装置、情報処理装置)の各構成手段とが協働することにより実現される。
なお、施錠開錠制御機能を実現するための施錠開錠制御プログラムは、コンピュータのROMやハードディスクなどに記憶される他、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、たとえば、外部記憶装置及び可搬記録媒体等に格納することができる。
外部記憶装置とは、CD−ROM等の記憶媒体を内蔵し、画像形成装置に外部接続されるメモリ増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、たとえば、フレキシブルディスク,メモリカード,光磁気ディスク等をいう。
そして、記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータのRAM等にロードされて、CPU(制御手段)により実行される。この実行により、上述した本実施形態の画像形成装置の機能が実現される。
さらに、コンピュータで施錠開錠制御プログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有された施錠開錠制御プログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAMや外部記憶装置にダウンロードすることもできる。このダウンロードされた施錠開錠制御プログラムも、CPUにより実行され、本発明の用紙処理装置(画像形成装置),使用管理装置,情報処理装置の施錠開錠制御機能を実現する。
以上、本発明の用紙処理装置(画像形成装置)、用紙処理システム(画像形成システム)及び施錠開錠制御プログラムについて、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る用紙処理装置、用紙処理システム及び施錠開錠制御プログラムは、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、給紙カセットの施錠は、施錠開錠制御手段によって行なわれるようになっているが、給紙カセットをプリンタ本体の筐体に挿入することによって、自動的に施錠されるようにしてもよいことは明らかである。
例えば、引き出しが何個かある書類ロッカーに、誰でも閲覧可能な一般書類と、特定人のみが閲覧可能な書類とを、引き出し毎に区分して収納する場合に、本発明を適用できる。
本発明の画像形成装置の第一の実施形態を示す外観斜視図である。 本発明の画像形成装置における、給紙カセットを引き出した場合の要部外観斜視図である。 本発明の画像形成装置における、施錠手段の動作を示す図であって、(A)は施錠状態の斜視図、(B)は開錠状態の斜視図である。 本発明の画像形成装置における、制御系のブロック図である。 同制御系を構成するロック制御手段のブロック図である。 本発明の画像形成装置における、各給紙カセットに対するパスワードの割り振りの一例を示す図である。 本発明の画像形成装置における、管理者用パスワードを登録,変更した場合の各給紙カセットへの施錠のフローチャート図である。 本発明の画像形成装置における、各給紙カセットの開錠のフローチャート図である。 本発明の画像形成装置における、管理者用パスワードが登録済みである場合の各給紙カセットの施錠のフローチャート図である。 本発明の用紙処理システム(画像形成システム)の第二の実施形態の構成を示すブロック図である。 第二の実施形態における用紙処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。 第二の実施形態における用紙処理装置のロック制御手段の構成を示すブロック図である。 第二の実施形態における用紙処理装置の使用管理手段の構成を示すブロック図である。 第二の実施形態の用紙処理装置において、用紙が無くなったときに施錠手段を開錠する処理手順を示すフローチャート図である。 本発明の用紙処理システム(画像形成システム)の第三の実施形態の構成を示すブロック図である。 第三の実施形態の用紙処理システムにおける使用管理装置の構成を示すブロック図である。 第三の実施形態の用紙処理装置及び使用管理装置において、施錠回数又は開錠回数をカウントして使用情報を生成・記憶する処理手順を示す動作手順図である。 第三の実施形態の用紙処理装置及び使用管理装置において、使用管理装置で生成・記憶された使用情報を用紙処理装置で表示させる処理手順を示す動作手順図である。 第一の従来例を示す図であって、(A)は画像形成装置の外観斜視図、(B)は給紙カセットを引き出した場合の斜視図である。 第二の従来例を示す図であって、(A)は工具により係止部材を外すための第一段階の図、(B)は第二段階であって、係止部材を外す途中の図、(C)は第三段階であって、係止部材が完全に外れた図である。
符号の説明
MP マイカトナープリンタ
10,10a,10b プリンタ本体
11 操作部
11a 液晶表示部
11b ボタン部
12 挿脱口
13 ソレノイド
13a 挿脱棒
20A 第一の給紙カセット
20B 第二の給紙カセット
20C 第三の給紙カセット
20D 第四の給紙カセット
21 前面板
22 ブラケット
22a 係止孔
30A 本体筐体(第一の筐体)
30B 第二の筐体
30C 第三の筐体
30D 第四の筐体
40 制御系
41 メイン制御部
42 バス
43 ソレノイド駆動部
44 インタフェイス(I/F)
45 機械駆動部
46 警報部
50 ロック制御手段
51 カセット指定制御手段
52 パスワード登録制御手段
53 パスワード変更制御手段
54 パスワード照合制御手段
55 パスワード判定制御手段
56 施錠・開錠制御手段
57 通信制御手段
60 パスワード登録手段
70 情報処理装置
71 表示部
72 キーボード
80 通信手段
90a 使用管理手段
91a 施錠開錠カウント手段
92a 使用情報生成手段
92a−1 課金情報生成手段
92a−2 使用量情報生成手段
92a−3 使用枚数情報生成手段
92a−4 使用回数情報生成手段
93a 使用情報記憶手段
94a 使用情報管理手段
100 画像形成装置
100a 画像形成装置の本体
101 給紙カセット
102 シリンダ本体
103 鍵金具
104 係止部材
104c,104d 孔
104e 突起
105 工具
106 穴部
200 使用管理装置
210 通信手段
220 使用管理手段
221 施錠開錠カウント手段
222 使用情報生成手段
222−1 課金情報生成手段
222−2 使用量情報生成手段
222−3 使用枚数情報生成手段
222−4 使用回数情報生成手段
223 使用情報記憶手段
224 使用情報管理手段

Claims (17)

  1. 筐体と、該筐体に対して挿脱可能な給紙カセットと、前記筐体と前記給紙カセットとの間を施錠及び/又は開錠する施錠手段とを備えた用紙処理装置であって、
    前記給紙カセットに用紙が無いことを検知する用紙検知手段と、
    この用紙検知手段で前記用紙が無いことが検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にする施錠・開錠制御手段とを備えた
    ことを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記給紙カセットの施錠回数及び/又は開錠回数をカウントする施錠開錠カウント手段と、
    前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづいて使用情報を生成する使用情報生成手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  3. 前記使用情報が、前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづく課金情報、使用量情報、使用枚数情報、使用回数情報のうちの一又は二以上を含む
    ことを特徴とする請求項2記載の用紙処理装置。
  4. 前記給紙カセットが、複数備えられており、
    これら複数の給紙カセットのうち一又は二以上の給紙カセットに前記施錠手段が備えられ、
    前記施錠・開錠制御手段は、前記施錠手段が備えられた給紙カセットの一つに用紙が無いことが前記用紙検知手段で検知されると、当該給紙カセットを施錠していた前記施錠手段の開錠を可能にする
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の用紙処理装置。
  5. 前記施錠及び/又は開錠に関する施錠開錠データを受け取るデータ受取手段を備え、
    前記施錠・開錠制御手段は、
    前記給紙カセットに用紙が無いことが前記用紙検知手段で検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にし、
    前記データ受取手段からの前記施錠開錠データにもとづいて、前記施錠手段に当該給紙カセットの開錠を行わせる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の用紙処理装置。
  6. 一又は二以上の給紙カセットが、前記施錠手段を備え、
    該用紙処理装置が、各前記給紙カセット又は各前記施錠手段のそれぞれと一又は二以上の前記施錠開錠データとを対応付けた施錠開錠データ対応テーブルを記憶するテーブル記憶手段を備え、
    前記施錠・開錠制御手段は、
    前記給紙カセットに用紙が無いことが前記用紙検知手段で検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にし、
    前記データ受取手段からの前記施錠開錠データに対応する施錠手段を前記施錠開錠データ対応テーブルを参照して抽出し、この抽出した施錠手段が前記開錠を可能にした施錠手段であるときに、当該施錠手段に対して当該給紙カセットの開錠を行わせる
    ことを特徴とする請求項5記載の用紙処理装置。
  7. 前記施錠開錠データが、パスワードからなり、
    該用紙処理装置が、前記パスワードの照合を行うパスワード照合手段を備え、
    前記施錠・開錠制御手段は、
    前記給紙カセットに用紙が無いことが前記用紙検知手段で検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にし、
    前記照合において正しいとされたパスワードにもとづいて、前記施錠手段に当該給紙カセットの開錠を行わせる
    ことを特徴とする請求項5又は6記載の用紙処理装置。
  8. 該用紙処理装置が、画像形成装置を含む
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の用紙処理装置。
  9. 筐体と、該筐体に対して挿脱可能な給紙カセットと、前記筐体と前記給紙カセットとの間を施錠及び/又は開錠する施錠手段とを有した用紙処理装置と、
    通信回線を介して前記用紙処理装置との通信が可能な使用管理装置とを備えた用紙処理システムであって、
    前記用紙処理装置は、
    前記給紙カセットに用紙が無いことを検知する用紙検知手段と、
    この用紙検知手段で前記用紙が無いことが検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にする施錠・開錠制御手段と、
    前記給紙カセットが施錠及び/又は開錠されたことを示す施錠開錠実行信号を前記使用管理装置へ送信する送信手段とを有し、
    前記使用管理装置は、
    前記施錠開錠実行信号を受信する受信手段と、
    前記施錠開錠実行信号にもとづいて前記給紙カセットの施錠回数及び/又は開錠回数をカウントする施錠開錠カウント手段と、
    前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづいて使用情報を生成する使用情報生成手段とを備えた
    ことを特徴とする用紙処理システム。
  10. 前記使用情報が、前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづく課金情報、使用量情報、使用枚数情報、使用回数情報のうち一又は二以上を含む
    ことを特徴とする請求項9記載の用紙処理システム。
  11. 前記通信回線に接続された情報処理装置を備え、
    この情報処理装置は、
    前記施錠及び/又は開錠に関する施錠開錠データを入力するためのソフトウエアが記憶された記憶手段と、
    前記施錠開錠データを前記用紙処理装置へ送信する送信手段とを備え、
    前記ソフトウエアが、アプリケーションソフトウエア及び/又はユーティリティプログラムを含み、
    前記用紙処理装置は、
    前記施錠開錠データを受信する受信手段を有し、
    前記施錠・開錠制御手段は、
    前記給紙カセットに用紙が無いことが前記用紙検知手段で検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にし、
    前記データ受取手段からの前記施錠開錠データにもとづいて、前記施錠手段に当該給紙カセットの開錠を行わせる
    ことを特徴とする請求項9又は10記載の用紙処理システム。
  12. 前記用紙処理装置が、画像形成装置を含む
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の用紙処理システム。
  13. 筐体と給紙カセットとの間を施錠及び/又は開錠する施錠開錠制御機能を用紙処理装置に実現させるための施錠開錠制御プログラムであって、
    前記給紙カセットに用紙が無いことを検知する用紙検知機能と、
    前記給紙カセットに前記用紙が無いことが検知されると、施錠されていた当該給紙カセットの開錠を可能にする施錠開錠機能とを前記用紙処理装置に実現させる
    ことを特徴とする施錠開錠制御プログラム。
  14. 前記給紙カセットの施錠回数及び/又は開錠回数をカウントする施錠開錠カウント機能と、
    前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづいて使用情報を生成する使用管理機能とを前記用紙処理装置に実現させる
    ことを特徴とする請求項13記載の施錠開錠制御プログラム。
  15. 筐体と給紙カセットとの間を施錠及び/又は開錠する施錠開錠制御機能を用紙処理装置に実現させるとともに、前記用紙処理装置との間で通信を行う通信機能を使用管理装置に実現させるための施錠開錠制御プログラムであって、
    前記給紙カセットに用紙が無いことを検知する用紙検知機能と、
    前記給紙カセットに前記用紙が無いことが検知されると、当該給紙カセットを施錠していた施錠手段の開錠を可能にする施錠開錠機能と、
    前記給紙カセットが施錠及び/又は開錠されたことを示す施錠開錠実行信号を前記使用管理装置へ送信する送信機能とを前記用紙処理装置に実現させ、
    前記施錠開錠実行信号を受信する受信機能と、
    前記施錠開錠実行信号にもとづいて前記給紙カセットの施錠回数及び/又は開錠回数をカウントする施錠開錠カウント機能と、
    前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづいて使用情報を生成する使用管理機能とを前記使用管理装置に実現させる
    ことを特徴とする施錠開錠制御プログラム。
  16. 前記使用情報が、前記施錠回数及び/又は前記開錠回数にもとづく課金情報、使用量情報、使用枚数情報、使用回数情報のうち一又は二以上を含む
    ことを特徴とする請求項14又は15記載の施錠開錠制御プログラム。
  17. 前記用紙処理装置が、画像形成装置を含む
    ことを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載の施錠開錠制御プログラム。
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