JP2005157082A - 表示装置 - Google Patents

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Takashi Sugiyama
貴 杉山
Nobuhisa Iwamoto
宜久 岩本
Shigehiro Yanagisawa
重宏 柳澤
Takaaki Abe
孝昭 阿部
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Abstract

【課題】 最前面に偏光板を有する表示装置に、透光性カバーを設け、偏光サングラスなど偏光板を介して観察する場合にも、視認性を確保することのできる表示装置を提供する。
【解決手段】 表示装置は、最前面に偏光板を有する表示素子と、前記表示素子の前方に配置され、面内にリターデーションを有する透光性カバーと、前記偏光板と前記透光性カバーとの間に配置され、前記透光性カバーのリターデーションの人間の視認に対する影響を低減する、面内にリターデーションを有する透光性光学素子と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表示装置に関し、特に前面に透明樹脂などの保護用カバーを設けた表示装置に関する。
液晶表示装置などの表示装置において、傷付きや破損防止のために前面に保護用の透光性のカバーを設けることがある。このようなカバーには、整形のし易さや表面強度の点からポリカーボネートやアクリル樹脂などが用いられることが多い。
成型方法としては、射出成型が用いられることが多い。射出成型で透光性樹脂製薄板を製作すると、樹脂の流れ方向を光学軸とするリターデーションが生じることが知られている。すなわち,流れ方向に沿って屈折率が高く,直交方向で屈折率が低くなる。リターデーションは一様ではなく、流れ方向などに応じて場所ごとにばらつきを持つ。
射出成型の他にも、元板材から打ち抜く方法などがある。この場合、元板材自体は、ほぼ均一な一軸性のリターデーションを持つことが知られている。打ち抜きを行うと、周辺部には打ち抜き時の応力等により光軸やリターデーション値のばらつきが生じる。
液晶表示装置には、最前面に偏光板を有するものが多く用いられている。ツイステッドネマチック(TN)液晶表示装置(LCD)、スーパーツイステッドネマチック(STN)LCDは、液晶層を挟んで一対の偏光板を配置する場合が多い。反射型とした場合も表面側に偏光板が配置される。垂直配向型LCDにおいても、少なくとも前面側に偏光板を配置することが多い。
表示装置は、室内照明の下で用いられるものに限らず,車輌用,航空機用等外光の下,または外光の入る環境で用いるものもある。表示装置の観察者は、外部環境に応じて偏光サングラスなどを装着することが多い。駆動方式としては、セグメント電極型、単純マトリクス型、アクティブマトリクス型などが用いられる。
最前面に偏光板を有する液晶表示素子の前面に透光性カバーを設けたものを、偏光サングラスを着用して観察すると、表示画面に濃淡や干渉色が見えてしまい、表示が見難くなる。本来の表示が視認できなければ,表示装置は意味を失う。また、例えば自動車や航空機等において、表示色が特定の意味を有する場合もある。その表示色が干渉により別の色に見えたりすると好ましくない。たとえ、均一であっても表示色が変化してしまうことは好ましくない。
特開平10−010522号は、偏光眼鏡を通して液晶表示画面を見ると、偏光眼鏡と液晶表示装置とが互いに悪影響を及ぼし、表示が暗くて見難い、視認性が悪化する等の現象を指摘し,この現象を防止するため、液晶表示装置の観察者側に偏光解消板を設けることを提案している。楔形水晶板等を用いて表示装置から出射する光の偏光を解消し、無偏光とすることにより、偏光サングラスなどを通して観察しても視認性が低下しなくなる。
最前面に偏光板を備える表示装置は液晶表示装置に限らない。特許第2761453号は出射側に偏光板を供え、コントラストが高く、視認性のよい有機電界発光(EL)装置を提案している。
特開平10−010522号公報 特許第2761453号公報
上述のように、最前面に偏光板を有する表示装置に、透光性カバーを設け、偏光サングラスなど偏光板を介して観察すると、表示が変化して視認性が悪化することがある。楔形水晶板などを用いて偏光解消を行えば、視認性は確保できるが、コストが高くなる。拡散フイルムで偏光解消する方法もある。この場合,コストは抑えられるが、表示にボケが生じ得る。
本発明の目的は、最前面に偏光板を有する表示装置に、透光性カバーを設け、偏光サングラスなど偏光板を介して観察する場合にも、視認性を確保することのできる表示装置を提供することである。
本発明の他の目的は、最前面に偏光板を有する表示装置に、透光性カバーを設け、偏光サングラスなど偏光板を介して観察する場合にも、色付き,場所による濃淡のむら等表示のばらつきを防止できる表示装置を提供することである。
本発明の1観点によれば、最前面に偏光板を有する表示素子と、前記表示素子の前方に配置され、面内にリターデーションを有する透光性カバーと、前記偏光板と前記透光性カバーとの間に配置され、前記透光性カバーのリターデーションの人間の視認に対する影響を低減する、面内にリターデーションを有する透光性光学素子と、を有する表示装置が提供される。
偏光サングラスを掛けて観察しても、表示装置の視認性を確保でき、色付きや濃淡のむらを低減することができる。
本発明の実施例の説明に先立ち、従来のTN−LCDに保護用透光性カバーを設けた場合を説明する。
図3(A)は、液晶表示装置の構成を概略的に示す断面図である。上基板1と下基板2とが対向し、その間に液晶層3を挟持して、TNーLCDセルを構成する。TN−LCD両外側に偏光板5,6を配置し、ノーマリホワイトまたはノーマリブラックの液晶表示装置を構成する。出射側偏光板の偏光軸と直交する偏光軸を有する偏光サングラスを介してTN−LCDを見れば、真っ黒となる。下基板2下側にバックライト7を配置し上方に向かって照明光を照射させる。この液晶表示装置を保護するため、最表面の偏光板上方に保護用透光性カバー8を設ける。透光性カバー8は、射出成型により水平方向に樹脂を流して作製されたポリカーボネート製の透明板である。
図3(B)は、偏光板の偏光軸、基板上の配向膜のラビング方向などの関係を示す。上側基板1のラビング方向はx軸、y軸から45度の方向であり、上側偏光板5の偏光軸は上側基板のラビング方向に平行である。下側基板2のラビング方向は上側基板1のラビング方向と90度をなす方向であり、下側偏光板6の偏光軸は下側基板のラビング方向に平行である。90度のねじれ(ツイスト)角を有するノーマリホワイトTN−LCDが形成されている。
液晶層3の複屈折とセル厚の積、Δn・d、つまり液晶セルのリターデーションは視感度最大の波長550nmでGooch & Tarryの第1ミニマム条件である476nmを満足するように設定されている。
この液晶表示装置を偏光サングラスを掛けて観察すると、黒い影が入ったような濃淡が見えたり、色付いて見えるなど、非常に見づらいものであった。このように、カバーの追加により、濃淡、色付き等、人間の視認に対する影響(本来の表示を妨げる影響)が生じる。但し、カバーのない液晶表示装置を偏光サングラスを介して見たときのように、ある方向で表示が真っ黒になり、表示が全く見えなくなることはなかった。透光性カバーのリターデーションにより出射光の偏光状態が変化していると考えられる。
この状況を判り易く解析するため、図3(C)に示す簡単化した構成をテストした。最表面の偏光板に相当する偏光板5と偏光サングラスに相当する偏光板10との間に透光性カバー8を挟んで白色蛍光灯を下において観察した。
図3(D),(E)が、直交ニコル配置、平行ニコル配置のときの写真である。両者において,黒い影状の濃淡や色付きなどが観察され,表示は見難いものであった。なお、写真周囲の黒縁は透光性カバー表面に黒色の塗料を印刷することにより形成したものである。黒枠内にLCDないしその対応物を配置する。
図3(F)は、一対の偏光板とその間の透光性カバーとを回転して調べることにより、透光性カバー8のリターデーションの光軸分布を調べた結果を示す。面内においてリターデーションにばらつきがあるが、平均的には図中水平方向である矢印の方向にリターデーションの遅相軸が分布している。この方向を主光軸方位とも呼ぶ。なお、この方向は写真外に矢印で示す射出成型時の樹脂の流れ方向と一致する。射出成型すると樹脂の流れ方向に光軸が生じるとの従来の知見に合致する。
最前面に偏光板を有する表示装置の前面に透光性カバーを設けて、偏光サングラスを介して観察すると、濃淡や色付きが観察され、正しい認識を妨げる可能性がある。
本発明者は、透光性カバーの追加によりリターデーションが生じ,表示が見難くなった時,リターデーションをさらに変化させるとどのような現象が生じるかを考察した。実験の結果,ある程度以上のリターデーションを積極的に付加することにより、カバーの追加による人間の視認に対する影響が抑制され、表示の視認性が確保できることが判った。
図1(A)は、本発明の実施例による液晶表示装置の構成を概略的に示す断面図である。上基板1と下基板2とが対向し、その間に液晶層3を挟持し、両外側に偏光板5,6を配置して、ノーマリホワイトのTNーLCD液晶表示装置を構成する。下方にはバックライト7が配置され、前面には透光性カバー8が配置される。この構成は従来と同様である。
さらに透光性カバー8と上側偏光板5との間にリターデーションを有する光学素子、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)で作製したリターデーションフイルム9を配置する。リターデーションフイルムは、フイルム面内に屈折率の大きい軸と屈折率の小さい軸とを有する複屈折率のフイルムであり、屈折率差Δnと膜厚dとの積であるリターデーションR=Δn・dが所定の値に設定されたフイルムである。リターデーションフイルム9のリターデーションの値としては、透光性カバーのリターデーションとの和が2000nm、4000nm、6000nmの3種類を準備した。
図1(B)は、図1(A)の構成に於けるラビング方向、偏光軸、リターデーション軸の関係を示す。TNーLCDセルを構成する基板1、2のラビング方向、偏光板6,9の偏光軸、透光性カバー8の主光軸方位(遅相軸)は図3(B)と同様である。リターデーションフイルム9の遅相軸方位は、透光性カバー8の主光軸方位(遅相軸)と平行である。すなわち、リターデーションフイルム9は透光性カバー8と同方向のリターデーションを有し、協同してリターデーションを大きくする。
液晶セルから光が出射する上側偏光板5の偏光軸に対してリターデーションフイルムの遅相軸は、45度の角度をなす。偏光板5から出射した直線偏光は、リターデーションフイルムで、遅相軸成分と進相軸成分とに等分されると考えることができる。波長λで遅相軸成分がλ/4(90度)遅れれば(λ/4板)、合成波は、円偏光になる。λ/2(180度)遅れれば(λ/2板)、合成波は偏光軸を90度回転した直線偏光となる。クロスニコルであれば透過し、平行ニコルであれば遮光される。遅相軸成分が270度遅れれば、円偏光を生じ、360度遅れれば,合成光は元と同じ直線偏光となる。この時クロスニコルであれば遮光され、平行ニコルであれば透過する。
光の波長に応じて、同一リターデーションでも、進相軸成分に対する遅相軸成分の位相遅れ(波長差)は変化する。波長λで(1/2)波長(λ/2)の遅れは、波長2λでは(1/4)波長の遅れである。前者は直線偏光を生じ、後者は円偏光を生じる。1波長と(1/2)波長であれば、直交する直線偏光となる。このような波長に応じた変化が振動する透過光スペクトルとして表れるであろう。
リタ−デーションの和が2000nmの場合、全体的にやや色付きは見られるものの、場所ごとに違う濃淡や色付きはどこから見ても認められなかった。どの方向から見ても、偏光サングラスの偏光軸をどの角度に設定しても、表示部の明るさはほぼ一定であり、見易いものであった。全体的な色付きは、見る方向や偏光軸角度により多少変化したが、表示面全体で均一に変化するため、余り気になるものではなかった。
リターデーションフイルム9の遅相軸と偏光板5の偏光軸のなす角度を45度から変化させてみた。角度が30度から60度までの範囲では、45度の時とほぼ同等の結果を得ることができた。20度から30度、60度から70度の範囲では、従来例と較べ濃淡や色付きは薄くはなるが、その効果は減少した。0度から20度、70度から90度の範囲では従来例とほぼ同等の結果であった。すなわちリターデーションフイルムを加入した効果はほとんど認められなかった。
リターデーションの和が4000nmの場合、場所ごとに違う濃淡や色付きはどこから見ても認められず、全体的な色付きも全くなかった。どの方向から見ても、どのような角度に偏光サングラスの偏光軸を設定しても、表示部の明るさはほぼ一定であり、非常に見易いものであった。
リターデーションフイルムの遅相軸の方向と偏光板の偏光軸のなす角度を変えてみた。リターデーション2000nmの場合と同様、30度から60度で好ましい効果が認められ、20度から30度、および60度から70度の範囲で低減した効果が認められた。
xy面内で,x軸から角度45度のベクトルをx成分,y成分に分解すれば,等しい大きさのx成分,y成分が生じる。角度を45度からずらせば,x成分の大きさとy成分の大きさとに差が生じる。例えば、x成分が大きいと,y成分と等しい第1のx成分と余りの第2のx成分が生じ,第2のx成分は変化を受けない定常的成分となってしまう。言い換えれば,45度から離して,干渉で変化する第1の成分が減少すると、リターデーションフイルムの効果が減少すると考えられる。角度を0度とすると、偏光板5から出射する直線偏光がリターデーションフイルムの遅相軸方向と一致するので、進相成分はなく、リターデーションフイルムを用いる効果が消滅するのであろう。
リターデーションの和が6000nmの場合、リターデーションの和が4000nmの場合とほとんど同一の結果であった。
カバーのリターデーションとリターデーションフイルムのリターデーション値の和が600nm、1000nmになる液晶表示装置のサンプルも作製してみた。
リターデーション値の和が600nmの場合、場所ごとに色が違うかなり激しい色付きが見られた。見る方向を変えたり、偏光サングラスの偏光軸を回転させたりすると、色付きがめまぐるしく変化して甚だ見難いものであった。表示色に意味がある場合、誤認の可能性が高くなる。リターデーションフイルムを挿入しない従来例のほうが見やすいと感じられた。
リターデーションフイルムの遅相軸と偏光板の偏光軸とのなす角度を変えてみた。角度が45度から離れるほど、ひどい色付きは少なくなり、0度および90度に近い時は、従来例と同様の濃淡、色付きになった。結論としては、この場合は従来例より見やすくはならない。
リターデーション値の和が1000nmの場合、600nmの場合と同様激しい色付きが見られ、甚だ見難いものであった。リターデーションフイルムの遅相軸と偏光板の偏光軸との角度を変えた場合も、600nmの場合と同様であった。
図2(A)は、従来例に対する図3(C)の構成同様、実施例の構成を簡単化したサンプルの構成を示す断面図である。液晶表示部を外し,出射側偏光板5から後の構成のみとした。すなわち、偏光板5、リターデーションフイルム9、透光性カバー8、偏光板(偏光サングラスに対応)10を積層し、白色蛍光灯で下方から照らし,上方で観察した。
図2(B)は、リターデーション2000nmの領域Aとリターデーション4000nmの領域Bを直交ニコル配置の偏光板を通して観察した写真である。領域Aでは、僅かにピンクがかった色付きが認められた。領域Bでは色付きは全く認められず、蛍光灯の白色に保たれた。
図2(C)は、リターデーションの和が6000nmのサンプルである。図2(B)の領域B同様、色付きは全く見られず、蛍光灯の白色に保たれた。
図2(D)は、リターデーション値の和が600nm、1000nmの場合の図2(A)に示す簡単化した構成の写真を示す。領域Cがリターデーション値の和が600nmの場合、領域Dがリターデーション値の和が1000nmの場合である。両領域とも不均一で激しい色付きが生じた。
以上の観察結果を検証するため、理論計算を行った。実際にはリターデーションフイルムの他にカバーが挿入されているが、カバーの主光軸とフイルムの主光軸が平行の場合、光学的には両者の和で考えても問題ないであろう。ポリカーボネート製のカバーに生じているリターデーションは、カバー単体で偏光板間に挿入した時の色付きの度合いから200nmから600nm位と考えられ、場所的なばらつきも有する。ばらつきは不定であり、シミュレーションにおいては、ばらつきは無視した。
直交ニコル配置の一対の偏光板の間に所定のリターデーションを有するリターデーションフイルムが遅相軸を偏光軸に対して45度の角度で挿入された構成の可視光全域に亘る透過光スペクトルをシミュレーションで得た。計算に用いた偏光板は理想的なもので、全波長にわたって偏光度は100%で、光吸収はないものとした。リターデーションフイルムは完全な1軸性で、光吸収はないものとした。界面での反射は考慮した。
図4(A)−(E)は、それぞれ、リターデーションが600nm、1000nm、2000nm、4000nm、6000nmの場合のシミュレーション結果を示すスペクトルである。透過光スペクトルは、波長に対してほぼ同じ振幅で極大値、極小値を繰り返し取る振動波形になることが判る。極大値、極小値の波長はリターデーションが変化すると左右にシフトする。リターデーションが大きくなるほど、振動の周期が短くなる。
図4(A)−(E)は、波長380nm−780nmの透過率スペクトルである。図4(A)では,1つの極大と1つの極小がある。図4(B)では,2つの極大と1つの極小がある。図4(C)では、4つの極大と3つの極小がある。図4(D)では,7つの極大と7つの極小がある。図4(E)では,11の極大と10の極小がある。
従来例において、カバーのみを挿入した時リターデーションは200nmから600nmである。これは、図4(A)ないし図4(A)から図4(B)とは逆方向に変化したものにほぼ相当する。可視光領域において高々1つの極大ピーク(および高々1つの極小ピーク)が現れるであろう。実際には、場所的なばらつきにより、場所的にピーク波長は変化するであろう。少ないピークを持つスペクトルはかなりの色付きを持つことが知られている。従来例において色付きが観察されたことが説明できる。リターデーションが小さい場合には極大値が1つだけ現れる。色付きは少なくなり、濃淡のばらつきが生じることになろう。
ポリカーボネートのカバーの他にリターデーションの小さな(600nm、1000nm)リターデーションフイルムを用いた場合、表示部にはリターデーションが数百nmから千数百nm程度のリターデーションがばらついて分布していることになる。図4(A),(B),(C)から推察されるように、可視光領域に1つから2、3個程度の極大ピークと対応する極小ピークを持つスペクトルが、場所ごとにピーク波長を変化させながら出射することになる。
図4(A)の場合は青色に、図4(B)の場合は紫色に色付くというように、数本程度以下のピークを持つスペクトルはかなり激しい色付きを持つ。リターデーションフイルムを用いても却って結果が悪くなった場合が説明できる。
図4(C),(D),(E)のように、リターデーションが大きくなると可視光領域にかなり多く(4本以上)の極大ピークを持つスペクトルが場所毎にピーク波長位置を変化させながら出射する。この時、人間の目が波長に対して持つ積分作用により、このような複数のピークを有するスペクトルの光はもはや色に分解できず、全波長ほぼ同じ強度の白表示に見える。場所によりリタ−デーションが数百nm変化しても、スペクトルは左右にシフトしたりその周期が多少変化するだけなので、どの場所でも白表示が視認される。このようにして、色付きむらや濃淡むらを消し去ることができる。カバーの追加による濃淡むら、色付きむらを含む人間の視認に対する影響が、リターデーションフイルムの追加により抑制される。
リターデーション2000nmで僅かな色付きが見られたのは、ピークの本数が少ないため人間の目の色分解能が僅かではあるが働いたためと考えられる。
図5(A),(B)は、リターデーション6000nmで、リターデーションフイルムの遅相軸と偏光板の偏光軸とのなす角度を変えた場合を示す。図5(A)は30度の場合を示し、図5(B)は0度の場合を示す。図4(E)と図5(A)とを比較すると、角度を45度から離すに従い、スペクトルの振幅が小さくなることが判る。0度の時は、振動がなくなり、振幅が0になっている。これは、前述のようにリターデーションの軸方向と偏光の方向によりリターデーションで変化する成分が減少,ないし消滅すると考えることもできよう。
このように、大きなリターデーションを有するフイルムを挿入することにより色付き、濃淡を防止できるが、これは偏光を解消しているわけではない。偏光状態を変化させ、波長によりその効果を異ならせているものである。
直交ニコル偏光子を用いた場合、入射光は直線偏光になり、リターデーションフイルムで面内方向により異なるリターデーションをうける。遅相軸成分が反転した状態となると90度の偏光軸回転となり、直交ニコルを透過する。180度回転すると再び遮光される。中間状態では円偏光または楕円偏光となる。波長によってこのような偏光状態の変化が生じ、波長に対して振動を示す。
リターデーションフイルムの遅相軸方向とカバーに生じているリターデーションの主光軸方位が直交するサンプルも作成した。リターデーション値は合計で4000nmになるようなものを用いた。この液晶表示装置を偏光サングラスを掛けた状態で観察したところ、両方向が平行の場合と較べ、全体的な色付きや場所毎に違う濃淡や色付きが大きくやや見難いものであった。合計値のみからはこの現象は説明できないが、実際に観察した結果は明らかであった。
このように、本発明の実施例によれば、前面に偏光板を有する液晶表示装置の前面に不均一なリターデーションを有するカバーを配置したものを、偏光サングラスを用いてみた場合でも、不快な色付きむらや濃淡むらを感じることがなく、良好な表示を見ることができる。
TN−LCDを例として説明したが、図1(A)に示す液晶表示装置は、STN−LCDや垂直配向型であってもよい。駆動方式は、セグメント型、単純マトリクス型、アクティブマトリクス型などのいずれでもよい。カバーは,ポリカーボネート,アクリル樹脂のような強度と透明性を備えた樹脂で形成できる。カバーは射出成型で形成したものに限らず、元板材から切り出したカバーを用いてもよい。リターデーションを有するものであればよい。リターデーションが面内でより均一になる場合には、より安定した結果を得ることができよう。リターデーションフイルムの代わりに所定のリターデーションを有する光学素子を用いてもよい。カバーを作製した後,その表面に延伸したPET層を接着してもよい。
又液晶表示装置に限らず、前面に偏光板を有する表示装置に広く適用できる。
図6は有機EL表示装置の構成を概略的に示す。ガラスなどの基板1の上に電極11、有機EL層12、電極13が積層され、有機EL素子を構成している。この上方に円偏光板15、リターデーションフイルム19、カバー18が配置されている。円偏光板は、(1/4)波長板と偏光板との組合せで、最前面に偏光板が配置される。リターデーションフイルム19、カバー18は前述の実施例同様である。
以上,実施例に沿って本発明を説明したが,本発明はこれらに限られるものではない。例えば,種々の変更,改良,組合せ等が可能なことは当業者にとって自明であろう。
本発明の実施例を説明するための断面図およびダイアグラムである。 本発明の実施例の効果を確認するために作製した簡単化したサンプルの構成を示す断面図、およびサンプルの平面写真である。 従来技術の例を説明するための断面図、ダイアグラム、写真である。 シミュレーション結果を示すグラフである。 シミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の他の実施例を示す断面図である。
符号の説明
1、2 基板
3 液晶層
5 上偏光板
6 下偏光板
7 バックライト
8 カバー
9 リターデーションフイルム(光学素子)
10 偏光板
11、13 電極
12 有機EL層
15 円偏光板
18 カバー
19 リターデーションフイルム(光学素子)

Claims (12)

  1. 最前面に偏光板を有する表示素子と、
    前記表示素子の前方に配置され、面内にリターデーションを有する透光性カバーと、
    前記偏光板と前記透光性カバーとの間に配置され、前記透光性カバーのリターデーションの人間の視認に対する影響を低減する、面内にリターデーションを有する透光性光学素子と、
    を有する表示装置。
  2. 前記透光性カバーのリターデーションと前記透光性光学素子のリターデーションとの和が2000nm以上である請求項1記載の表示装置。
  3. 前記透光性カバーのリターデーションと前記透光性光学素子のリターデーションとの和が4000nm以上である請求項2記載の表示装置。
  4. 前記透光性カバーのリターデーションの平均的遅相軸方向と前記透光性光学素子のリターデーションの遅相軸方向とが平行である請求項1−3のいずれか1項記載の表示装置。
  5. 前記透光性カバーのリターデーションは面内で一定の方向性のもとに、ばらついており、平均的にリターデーションの方向が定まる請求項4記載の表示装置。
  6. 前記透光性カバーは射出成型で形成され,局所的にほぼ流れ方向を遅相軸とするリターデーションを有し,面内でのばらつきを有し、リターデーションが約200nmから約600nmである請求項4記載の表示装置。
  7. 前記透光性光学素子のリターデーションの遅相軸方向が、前記偏光板の偏光軸と30度−60度の角度をなす請求項1−6のいずれか1項記載の表示装置。
  8. 前記透光性光学素子のリターデーションの遅相軸方向が、前記偏光板の偏光軸と約45度の角度をなす請求項1−6のいずれか1項記載の表示装置。
  9. 前記光学素子がフイルム状である請求項1−8のいずれか1項記載の表示装置。
  10. 前記表示素子が、液晶表示素子である請求項1−9のいずれか1項記載の表示装置。
  11. 前記表示素子が、有機EL素子である請求項1−9のいずれか1項記載の表示装置。
  12. 前記透光性カバーがポリカーボネート,またはアクリル樹脂で形成され,前記光学素子がポリエチレンテレフタレートで形成されている請求項1−11のいずれか1項記載の表示装置。
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