JP2005156647A - 蓋つき筒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 平面的な可撓性シート材を組立てて成形する蓋つき筒体においては、蓋板を筒本体に対して安定姿勢で取付けるのが難しい。
【解決手段】 それぞれ適度の剛性がある可撓性シート材製で、両端が開口する筒本体1と、該筒本体1の各端部開口11をそれぞれ閉塞する2枚の蓋板3を有する蓋つき筒体において、各蓋板3は、筒本体1の各端部開口11の内面に内接する外形に形成されているとともに、筒本体1の各端部開口11付近に、蓋板3を内外各面からそれぞれ位置保持するための内面側保持部12と外面側保持部13とを設けていることにより、各蓋板3を筒本体1に対して安定姿勢で取付け得るようにした。
【選択図】 図3

Description

本願発明は、例えば厚紙(ボール紙)等の適度の剛性がある可撓性シート材を組立てて形成される蓋つき筒体に関するものである。尚、本願の蓋つき筒体は、例えばPOP広告等の看板に使用できるが、その他適宜の用途にも使用できるものである。
厚紙等の可撓性シート材を組立てて形成される蓋つき筒体の公知例として、例えば特開2002−308247号公報に示されるものがある(特許文献1)。この公知例のものは、蓋つき筒体として、図10に示す組立式の蓋つき容器が採用されている。そして、この蓋つき容器は、その容器形成シート部材として、図9に示すように、胴部形成シート部101の上下に底蓋102及び上蓋103を連続させた状態で一体裁断したものを使用している。胴部形成シート部101と底蓋102、及び胴部形成シート部101と上蓋103とは、それぞれ図9の符号102a,103aで示す点線部分で連続している。尚、図9において、点線部分は折曲し易くするための折曲加工線を示している。
図9の容器形成シート部材において、胴部形成シート部101の下辺近傍位置には、底蓋102を下方から支持する(底蓋の外周縁部を載せる)2つの内曲げ台104(図10参照)を形成するための切込み線105,105が形成されている。又、胴部形成シート部101の上辺近傍位置には、上蓋103を下方から支持する(上蓋の外周縁部を載せる)2つの内曲げ台106(図10参照)を形成するための切込み線107,107が形成されている。
図9の容器形成シート部材は、次のようにして組立てられる。まず、胴部形成シート部101を円筒状に丸めて該胴部形成シート部101の両端部を連結する(2つの差込み片108,108をそれぞれスリット109,109に差込む)。次に、底蓋102を胴部形成シート部101で形成された筒体内に内折りした後(例えば図10の符号102′の状態)、下辺側の内曲げ台104(周方向に2つある)を筒体内に押し曲げて、該内曲げ台104上に底蓋102を載せる。そして、胴部形成シート部101の上辺側の内曲げ台106(周方向に2つある)を円筒内に押し曲げて、該内曲げ台106上に上蓋103を載せればよい。
このように、図9及び図10で使用されている容器形成シート部材は、比較的簡単に蓋つき容器に組立てることができる。
特開2002−308247号公報
ところで、上記公知例(特許文献1)の蓋つき容器では、図10の示す組立状態において、底蓋102及び上蓋103はそれぞれ内曲げ台104,106上に載置されているので、該底蓋102及び上蓋103がそれ以上(内曲げ台より)下方に弧回動することがないが、底蓋102及び上蓋103に対して上方に弧回動するのを規制するものはなにもない。
従って、この公知例の蓋つき容器では、容器が空のときに底蓋102が符号102′で示すように筒体内で上方に弧回動することがあり、又、上蓋103も符号103′で示すように上方に開放されることがあって、それぞれ不安定であるという問題がある。
尚、蓋つき筒体として、上記公知例のように容器を適用した場合には、底蓋102及び上蓋103が上方に弧回動するものであっても、使用形態では大きな障害にならないことが多いが、この種の蓋つき筒体を、例えばPOP広告用の看板に使用する場合(特に横長姿勢で設置する場合)には、筒本体の両端開口を閉塞する蓋板を確実に位置保持(固定)させておく必要がある。従って、上記公知例の蓋つき筒体の構造では、蓋板を固定した状態で使用すべき蓋つき筒体(例えばPOP広告用の看板)としては不向きである。
本願発明は、上記事情に鑑み、筒本体の各端部開口にそれぞれ蓋板を設けた蓋つき筒体において、各蓋板を筒本体に対して閉塞状態で確実に位置保持(固定)させ得るようにすることを主たる目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、例えば厚紙のような可撓性シート材を使用した蓋つき筒体を対象にしている。又、本願発明の蓋つき筒体は、例えばPOP広告用の看板や、その他蓋板を位置保持させた状態で使用するのに適した用途に使用されるものである。
本願請求項1の発明
本願請求項1の発明の蓋つき筒体は、それぞれ適度の剛性がある可撓性シート材製で、両端が開口する筒本体と、該筒本体の各端部開口をそれぞれ閉塞する2枚の蓋板を有している。
筒本体及び蓋板の材料(可撓性シート材)としては、厚紙が一般的であるが、厚紙のほかにプラスチックシートや金属薄板等の適度の剛性があるものが採用可能である。
各蓋板は、筒本体の各端部開口の内面に内接する外形に形成されている。この請求項1の発明では、筒本体は開口面が円形のものでも多角形(三角形以上)のものでもよいが、蓋板は筒本体の開口面と同形・同大きさに形成されている。
そして、この請求項1の発明では、筒本体の各端部開口付近に、蓋板を内外各面からそれぞれ位置保持するための内面側保持部と外面側保持部とを設けている。この請求項1の発明では、内面側保持部と外面側保持部は、筒本体側にあって、蓋板を内外各面から位置保持し得るものであれば適宜の構造を採用できる。
従って、この請求項1の蓋つき筒体では、各蓋板が筒本体の端部開口内において内面側保持部と外面側保持部とで蓋板内外両面から位置保持されている。又、各蓋板は、筒本体の端部開口の内面に内接する形状であるので、該蓋板が筒本体の端部開口内で突っ張るようになる。
本願請求項2の発明
本願請求項2の発明は、上記請求項1の蓋つき筒体において、筒本体は扁平に折畳み可能とし、且つ各蓋板は蓋板中心を通る折曲加工線で2つ折り可能としている。尚、この請求項2の発明の蓋つき筒体は、筒本体の開口面が四角形以下及び対向辺が平行でない奇数角(例えば五角、七角、九角等)のものには不向きである。又、筒本体を折畳む際には、開口面が多角形のものでは各角部を屈伸させるが、円筒形のものでは中心を挟んで対向する2位置で屈伸させる。
又、各蓋板は、筒本体の各端部開口の内面に各蓋板の外周の一部を接着させている。この蓋板接着部は、蓋板に形成した2つ折り用の折曲加工線を挟んだ対向位置の外縁2カ所に設けることが好ましい。
そして、この請求項2の発明では、筒本体の折畳み状態において各蓋板もそれぞれ2つ折り可能としている。
この請求項2の蓋つき筒体では、各蓋板が筒本体に一体的に結合されており、且つ実際に使用するまでの保管時や輸送時等に、筒本体及び各蓋板を扁平に折畳んでおくことができる。
本願請求項3の発明
本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の蓋つき筒体において、筒本体として2枚1組の半割シート材を使用し、該各半割シート材の胴回り方向側の各縁部をそれぞれ所定幅づつ内折りした後、該各半割シート材のそれぞれ内折り片同士を接着させて筒状に形成している。尚、この請求項3の発明では、筒本体として、円筒形のほかに、六角形、八角形等の対向辺が平行な多角形に適用できる。
又、筒本体の各端部開口の内面には、各半割シート材の端部開口形成側の各縁部をそれぞれ所定小幅づつ内側に折り返してなる内側折返片をそれぞれ形成している。
そして、この請求項3の発明では、各半割シート材の各内折り片を蓋板の内面側保持部とする一方、各半割シート材の各内側折返片を蓋板の外面側保持部としている。この場合、内折り片の端部開口側の端縁と内側折返片の内方向き先端との間の間隔を、蓋板のシート材厚さ程度にするとよい。
この請求項3の発明では、蓋板位置保持用の内面側保持部及び外面側保持部として、筒本体を構成する各半割シート材に一体形成したもの(内折り片及び内側折返片)を利用できる。
本願各発明の蓋つき筒体には、それぞれ次の効果がある。
本願請求項1の発明の効果
本願請求項1の発明では、筒本体の各端部開口をそれぞれ蓋板で閉塞した蓋つき筒体において、筒本体の各端部開口付近に蓋板を内外各面からそれぞれ位置保持するための内面側保持部と外面側保持部とを設けていることを特徴としている。
従って、請求項1の発明の蓋つき筒体では、各蓋板が筒本体の端部開口内において内面側保持部と外面側保持部とで蓋板内外両面から位置保持されているので、該各蓋板が筒本体に対して安定姿勢に維持される(蓋板が内外方向に動かない)という効果がある。
又、この請求項1の発明では、各蓋板が筒本体の端部開口の内面に内接する形状であるので、該各蓋板が筒本体の端部開口内で突っ張っており、該蓋板で筒本体の各端部開口付近を補強できるという効果もある。
本願請求項2の発明の効果
本願請求項2の発明は、上記請求項1の蓋つき筒体において、筒本体は扁平に折畳み可能とし、各蓋板は蓋板中心を通る折曲加工線で2つ折り可能とし、各蓋板は筒本体の各端部開口の内面に各蓋板の外周の一部を接着させているとともに、筒本体の折畳み状態において各蓋板もそれぞれ2つ折り可能としている。
従って、請求項2の発明の蓋つき筒体では、上記請求項1の効果に加えて次の効果がある。即ち、各蓋板が筒本体に一体的に結合されているので、保管時や輸送時や組立時等に取り扱いが簡便になる。又、この蓋つき筒体を実際に使用するまでの保管時や輸送時等には、筒本体及び各蓋板を扁平に折畳んだ状態で多数枚を積層できるで、嵩張らない(コンパクトになる)という効果がある。
本願請求項3の発明の効果
本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の蓋つき筒体において、筒本体として2枚1組の半割シート材を使用し、該各半割シート材に、蓋板の内面側保持部となる内折り片と、蓋板の外面側保持部となる内側折返片とをそれぞれ形成している。
従って、請求項3の発明の蓋つき筒体では、上記請求項1又は2の効果に加えて、蓋板位置保持用の内面側保持部及び外面側保持部として、筒本体を構成する各半割シート材に一体形成したもの(内折り片及び内側折返片)を利用できるので、該内面側保持部及び外面側保持部に別体部材が不要となり、部品点数を削減できるという効果がある。
図1〜図8を参照して本願の実施例を説明すると、この実施例の蓋つき筒体は、POP広告用の看板として使用されるもので、図1の各材料片(半割シート材20,蓋シート材30,飾りシート材40)を2セット使用し、これらの材料片を使用して図6に示す蓋つきの円筒体に成形している。又、この実施例では、各材料片として、厚さ0.5〜1.0mm程度の厚紙が使用されている。尚、図4、図5、図7、図8の各断面図において、各シート材の厚さは、作図限界のために、実際よりかなり厚く表示している。
図6の蓋つき筒体は、乾電池の形状に似せたもので、例えば直径が25〜30cm程度、長さが80〜90cm程度の筒本体1の各端部開口11,11にそれぞれ蓋板3,3を設け、さらに各蓋板3,3の中央部にそれぞれ飾り突起4,4を設けている。尚、この蓋つき筒体では、各材料シートの状態で、表面側となる面に適宜の印刷が施される。
図1の各材料片は、筒本体1(図6)を形成するための半割シート材20と、蓋板3(図6)となる蓋シート材30と、飾り突起4(図6)となる飾りシート材40を示している。これらの材料片20,30,40は、それぞれ2セット使用されており、該2セットの各材料片20,30,40を図2の状態を経て図3に示すように組付けた後、図6の蓋つき筒体に完成させ得るようになっている(詳細は後述する)。
半割シート材20は、筒本体1の半周範囲を形成する面積の胴部形成部21と、該胴部形成部21の胴回り方向側の各縁部にそれぞれ設けた2つの内折り片22,22と、該胴部形成部21の長さ方向側の各縁部にそれぞれ設けた2つの内側折返片23,23とを、連続する1枚ものの状態で一体裁断して形成している。
胴部形成部21と各内折り片22,22との間には、該各内折り片22,22を折曲し易くするための折曲加工線25,25が形成されている。又、胴部形成部21と各内側折返片23,23との間にも、該各内側折返片23,23を折返し易くするための折曲加工線26,26が形成されている。尚、各折曲加工線25,25,26,26は、図1において点線で表示している。
各内折り片22,22の出幅L(図1)は、特に限定するものではないが、例えば10cm程度でよい。又、半割シート材20の展張状態(図1)において、各内折り片22の左右各端縁22a,22aから内側折返片23,23の先端23a,23aまでの間隔Mは、50〜70mm程度(この寸法も特に限定するものではない)の範囲に設定できる。そして、その間隔Mの間に、内側折返片23用の折曲加工線26が形成されている。この内側折返片23の幅M1(折曲加工線26から内側折返片先端23aまでの幅)は、内折り片端縁22aから内側折返片先端23aまでの間隔Mの半分よりごく僅かに狭くなるように設計されている。そして、該折曲加工線26で内側折返片23を折返したときに、内側折返片23の先端23aが鎖線図示(符号23a′)するように内折り片端縁22aの位置よりごく僅かな間隔M3(M3=約1〜1.5mm)だけ離間するようにしている。この間隔M3は、蓋シート材30の厚さ(0.5〜1mm)よりごく僅かに広い程度であり、後述するように(図7、図8)蓋板3を内折り片22の端縁22aと内側折返片23の先端23aとの間(間隔M3)で安定姿勢で挟持し得るようにしている。尚、具体的には、図1において間隔M1を30mm程度、間隔M2を31〜31.5mm程度に設定できる。
各内折り片22,22の付け根部分には、左右両端に近い位置のそれぞれ2カ所に、小円弧形状の切込み線27(合計4個)を形成している。この切込み線27で囲われた部分は、この蓋つき筒体を空中に吊るすときの紐係止片24,24になるものである。
この半割シート材20は、図2及び図3に示すように、2枚を合体させて筒本体1を合成するが、その合成方法は後述する。
蓋シート材30は、所定外径の円形シート部31の対向する外周2カ所にそれぞれ小片からなる接着片32,32を連続させた状態で一体裁断している。各接着片32,32は、2枚の半割シート材20,20の各内面に接着させるものである。
円形シート部31は、2枚の半割シート材20,20を合体させてなる筒本体1を円筒状に成形したときの端部開口11の内面に内接する大きさ・形状に設計されている。この円形シート部31には、各接着片32,32を結ぶ線に直交し且つ円形シート部31の中心を通る位置に2つ折り用の折曲加工線33が形成されている。尚、各接着片32,32の付け根部分にもそれぞれ折曲加工線34,34が形成されている。
円形シート部31の中央位置付近には、後述の飾り突起4の差込み片43,44を挿入するための差込み穴35,36が形成されている。又、円形シート部31の外周2カ所には、折曲加工線33の近傍対向位置に指掛け用の切欠37,37が形成されている。
飾りシート材40は、帯片41の片側縁部に間隔をもって2つの閉塞片42,42を一体に設けるとともに、該帯片41の他側縁部に間隔をもって2つの差込み片43,43を
一体に突出させている。各閉塞片42,42は、それぞれ折曲加工線45で折曲した後、2つの閉塞片42,42を合体させれば円形になる。尚、各閉塞片42,42の先端にも、それぞれ差込み片44,44を突出させている。
この飾りシート材40は、次のようにして組立てる。まず、各閉塞片42,42を折曲加工線45,45で折曲した後、閉塞片42の付け根部分も折曲させておく。次に、帯片41を環状に丸めてその両端を連結すると、各閉塞片42,42が円形に合体して環状帯片41内を閉塞する(図2及び図3に鎖線図示するように飾り突起4となる)。
この実施例の蓋つき筒体は、図1に示す半割シート材20と蓋シート材30と飾りシート材40とを2セット使用して、次のように組付けて成形される。
まず、各半割シート材20,20は、図1の状態から図2に示すように、各内折り片22,22をそれぞれ折曲加工線25,25で内面となる側に折曲する一方、各内側折返片23,23をそれぞれ折曲加工線26,26で内側に折返す。尚、各内側折返片23,23は、胴部形成部21に接合するまで折返すが、必要に応じて内側折返片23を接着剤で胴部形成部21に接着させてもよい。内側折返片23を折返した状態では、端部開口11の内面に内側折返片23の厚さ文の段差が形成される。
他方、各蓋シート材30,30は、図2に示すように、それぞれ折曲加工線33で2つ折りする。
次に、図2に示すように、一方の半割シート材20の各内折り片22,22の表面の一部に接着剤28を帯状に塗布する一方、2つ折りした各蓋シート材30,30の各接着片32,32(各2カ所)の各外面にも接着剤38,38を塗布する。
そして、図2の状態から図3に示すように、2つ折り状態の各蓋シート材30,30のそれぞれ接着片32,32を各半割シート材20,20のそれぞれ端部開口形成部付近に接着させる一方、各半割シート材20,20の対向する内折り片22,22同士を接着させる。
蓋シート材30の各接着片32,32の接着位置は、図4に示すように各接着片32,32の付け根部分(円形シート部31の外周縁31a)がそれぞれ内側折返片23の先端23aにほぼ重合する程度まで近接するように位置決めされている。このように、蓋シート材30の各接着片32,32の接着位置を位置決めする理由は、後述(図6〜図8に図示)するように、蓋つき筒体を立体化させたときに、蓋板3の円形シート部31の内面に各内折り片22の端縁22aを当接させる(位置保持させる)一方、蓋板3の円形シート部31の外周縁31aの外面に各内側折返片23の先端23aを当接させる(位置保持させる)ためである。
図3〜図5の状態では、筒本体1(2枚の半割シート材20,20)と各蓋板3,3(2枚の蓋シート材30,30)とがそれぞれ2つ折りされた扁平状態で一体化されて蓋つき筒体を構成している。そして、この蓋つき筒体は、図3〜図5に示す扁平状態のままで保管・輸送・出荷される。その場合、各飾り突起4,4は、展張した飾りシート材40の状態で、扁平状態の蓋つき筒体(図3)に添えて出荷する。尚、扁平状態の蓋つき筒体は、筒本体1を図5に鎖線図示(符号1′)するように円筒形に膨らせることができ、そのとき2つ折り状態の各蓋板3,3(蓋シート材30,30)もそれぞれ単一平面に展張される。
図3〜図5に示す扁平状態の蓋つき筒体は、次のようにして立体化(図6〜図8)させる。即ち、図3〜図5の状態から、筒本体1の端部開口11を広げる(一方づつ行う)と、蓋板3の円形シート部31が展張していき、該端部開口11がほぼ円形になった時点では、円形シート部31がほぼ単一平面になるまで展張される。このとき、円形シート部31の外周縁31aが筒本体1の端部開口11内(各内側折返片23,23の内面)に入り込むようになる。その後、円形シート部31の外周縁31a(非接着部)を順次外側から押し込んで、該円形シート部外周縁31a(非接着部)を全周に亘って内側折返片23(外面側保持部13)の先端23a,23aより内側に嵌め込む。
このとき、円形シート部31の内面には、角度180°の位置に各内折り片22,22(内面側保持部12となる)の端縁22aが裏当てされており、又、蓋板3の各接着片32,32が裏当て材(各内折り片22,22)の位置から周方向に角度90°偏位した位置にある。従って、円形シート部31の内面は、周方向に角度90°間隔の4位置(各内折り片22,22部分及び各接着片32,32部分)で支持又は固定されることになり、平面状に展張させた円形シート部31が部分的にも内方に変位することがない。又、円形シート部外周縁31aを内側折返片先端23a,23aの内側に嵌め込んだ状態では、該円形シート部外周縁31a(非接着部)の外面側が広範囲に亘って各内側折返片先端23a,23aで係止されているので、円形シート部31が外面側にも不用意に変位することがない。尚、図6に示す組立状態から、指掛け用の切欠37に指を差し入れて外方に引き出せば、円形シート部外周縁31aが内側折返片23の先端23aから外れて、円形シート部31を折曲加工線33(図1)で折曲させながら外方に引出すことができる。
そして、この実施例の蓋つき筒体は、乾電池に似せたPOP広告用の看板に使用される関係で、蓋つき筒体を円筒形に成形した後、その両蓋板3,3の外面に飾り突起4,4を取付ける。尚、この飾り突起4は、扁平な飾りシート材40を立体形状に組立て、図7及び図8に示すように、飾り突起4の各差込み片43,44をそれぞれ円形シート部31の中心部付近に形成している各差込み穴35,36に差込めば取付けることができる。
同様に、筒本体1の他方の端部開口11も蓋板3で閉塞し、該蓋板3の外面に飾り突起4を取付ければ、この蓋つき筒体の組立は完了する。
そして、この実施例の蓋つき筒体を空中に展示する場合には、各紐係止片24,24にそれぞれ紐端部を結んで宙づりにすればよい。
この実施例の蓋つき筒体では、図3に示すように筒本体1の各端部開口11,11にそれぞれ蓋板3,3を取付けた状態で、該筒本体1及び各蓋板3,3を扁平に折畳んでおくことができるので、保管時又は輸送時にコンパクトできる(上下に多数枚を積層できる)。又、蓋つき筒体を使用状態(円筒形)に成形したときに、各蓋板3,3が筒本体1の端部開口11付近において内折り片22,22(内面側保持部12となる)と内側折返片23,23(外面側保持部13となる)とで内外各面から位置保持されているので、該各蓋板3,3の取付姿勢が安定する。さらに、筒本体1の胴部形成部21に、内面側保持部12となる内折り片22,22及び外面側保持部13となる内側折返片23,23をそれぞれ一体に連続させている(一体に打抜き裁断できる)ので、それらのための部品点数が多くならない。
尚、図1〜図8の実施例では、蓋つき筒体として円筒形のものを採用しているが、他の実施例では多角形(例えば六角形、八角形等)の筒形に形成することもできる。又、この実施例では、腰のある可撓性シート材として厚紙を採用しているが、可撓性があればプラスチックシートや薄い金属板等も使用可能である。
本願実施例の蓋つき筒体に使用される各材料片の展開図である。 図1の材料片を使用した蓋つき筒体の組立方法を示す斜視図である。 本願実施例の蓋つき筒体の組立状態を示す斜視図である。 図3のIV−IV拡大断面図である。 図3のV−V拡大断面図である。 図3の偏平状の蓋つき筒体を円筒形に成形した状態の斜視図をである。 図6のVII−VII拡大断面図である。 図6のVIII−VIII拡大断面図である。 公知の蓋つき容器の材料展開図である。 図9の蓋つき容器のの組立状態の縦断面図である。
符号の説明
1は筒本体、2は蓋板、11は端部開口、12は内面側保持部、13は外面側保持部、20は半割シート材、21は胴部形成部、22は内折り片、23は内側折返片、25,26は折曲加工線、28は接着剤、30は蓋シート材、31は円形シート部、31aは外周縁、32は接着片、33は折曲加工線38は接着剤である。

Claims (3)

  1. それぞれ適度の剛性がある可撓性シート材製で、両端が開口する筒本体(1)と、該筒本体(1)の各端部開口(11,11)をそれぞれ閉塞する2枚の蓋板(3,3)を有する蓋つき筒体であって、
    前記各蓋板(3,3)は、前記筒本体(1)の各端部開口(11,11)の内面に内接する外形に形成されているとともに、
    前記筒本体(1)の各端部開口(11,11)付近に、前記蓋板(3,3)を内外各面からそれぞれ位置保持するための内面側保持部(12)と外面側保持部(13)とを設けている、
    ことを特徴とする蓋つき筒体。
  2. 請求項1において、
    筒本体(1)は扁平に折畳み可能とし、
    各蓋板(3,3)は蓋板中心を通る折曲加工線(33)で2つ折り可能とし、
    前記各蓋板(3,3)は前記筒本体(1)の各端部開口(11,11)の内面に該各蓋板(3,3)の外周の一部(32,32)を接着させているとともに、
    前記筒本体(1)の折畳み状態において前記各蓋板(3,3)もそれぞれ2つ折り可能としている、
    ことを特徴とする蓋つき筒体。
  3. 請求項1又は2において、
    筒本体(1)は、2枚1組の半割シート材(20,20)を使用して、該各半割シート材(20,20)の胴回り方向側の各縁部をそれぞれ所定幅づつ内折りした後、該各半割シート材(20,20)のそれぞれ内折り片(22,22)同士を接着させて筒状に形成し、
    前記筒本体(1)の各端部開口(11,11)の内面に、各半割シート材(20,20)の端部開口形成側の各縁部をそれぞれ所定小幅づつ内側に折り返してなる内側折返片(23,23)をそれぞれ形成するとともに、
    前記各半割シート材(20,20)の各内折り片(22,22)を蓋板(3)の内面側保持部(12)とする一方、前記各半割シート材(20,20)の各内側折返片(23,23)を蓋板(3)の外面側保持部(13)としている、
    ことを特徴とする蓋つき筒体。
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