JP2005156523A - 粉体の誘電体の比誘電率の測定方法、それに用いる空洞共振器及びその適用装置 - Google Patents

粉体の誘電体の比誘電率の測定方法、それに用いる空洞共振器及びその適用装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 粉体の比誘電率を高い精度で測定することができる粉体の比誘電率の測定方法を提供する。
【解決手段】 粉体と液状媒質との混合体の比誘電率を算出し、混合体18の比誘電率と液状媒質の比誘電率が等しいときの混合体18の比誘電率または液状媒質の比誘電率を粉体の比誘電率として算出する。これにより、数GHz以上の高周波帯域においても、高い精度で、粉体の比誘電率を測定することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、粉体の誘電体の比誘電率の測定方法に関するものであり、さらに詳細には、数GHz以上の高周波帯域においても、粉体の誘電体の比誘電率を高い精度で測定することができる粉体の比誘電率の測定方法に関するものである。
各種無線装置の高性能化に伴い、より高性能な高周波用のセラミックス誘電体が求められている。一般に、セラミックス誘電体は、粉体状の誘電体を焼成した焼成品の形で用いられている。また、粉体状の誘電体と樹脂などを種々の比率で混合した複合誘電体も、回路部品として用いられている。したがって、高周波用のセラミックス誘電体を開発するにあたっては、誘電体の誘電特性として、誘電体の比誘電率を、粉体の状態で測定することが必要不可欠になる。
粉体の比誘電率は、たとえば、特許3127623号公報などに開示されるように、一定の間隔を置いて対向するように、一対の電極が配置された容器内に、比誘電率を測定すべき粉体が封入されて行われる。そして、一対の電極間に電圧を印加して粉体と液体との混合体の比誘電率を測定し、測定された混合体の比誘電率から粉体の比誘電率が算出されていた。
特許3127623号公報
しかしながら、従来の粉体の比誘電率の測定方法においては、数GHz以上の高周波帯域において、粉体の比誘電率を測定する場合には、浮遊容量や浮遊リアクタンスの存在を無視できなくなる。その結果、測定装置全体が共振し、高い精度で、粉体の比誘電率を測定できないという問題があった。
したがって、本発明は、数GHz以上の高周波帯域においても、高い精度で、粉体の比誘電率を測定することができる粉体の比誘電率の測定方法を提供することを目的とするものである。
本発明のかかる目的は、粉体と液状媒質との混合体の比誘電率を算出し、前記混合体の比誘電率と前記液状媒質の比誘電率が等しいときの前記混合体の比誘電率または前記液状媒質の比誘電率を前記粉体の比誘電率として算出することを特徴とする粉体の比誘電率の測定方法によって達成される。
本発明の前記目的はまた、共振器内に、粉体と液状媒質との混合体を封入し、前記共振器内に電磁波を入力し、前記電磁波の応答に基づいて、前記混合体の比誘電率を算出し、前記混合体の比誘電率および前記液状媒質の比誘電率から、前記粉体の比誘電率を算出することを特徴とする粉体の比誘電率の測定方法によっても達成される。
本発明の前記目的はまた、粉体と液状媒質との混合体が入れられた容器に、電磁波を入力し、前記電磁波の応答に基づいて、前記混合体の比誘電率を算出し、前記混合体の比誘電率および前記液状媒質の比誘電率から、前記粉体の比誘電率を算出することを特徴とする粉体の比誘電率の測定方法によっても達成される。
本発明の好ましい実施態様においては、前記粉体の比誘電率の算出が、前記混合体の比誘電率と前記液状媒質の比誘電率が等しいときの前記混合体の比誘電率または前記液状媒質の比誘電率を前記粉体の比誘電率として求めることにより行われる。
前記混合体の比誘電率と前記液状媒質の比誘電率が等しいときを求める手順は、前記液状媒質の比誘電率を徐々に変化させて混合体の比誘電率を測定して行う。
本発明の好ましい実施態様においては、前記液状媒質が、液体、液体と粉体状の誘電体または液体と粉体状の誘電体及び分散剤を含んでいる。
本発明の目的は、共振器内に、粉体及び液状媒質との混合体を封入し、前記共振器内に電磁波を入力し、前記電磁波の応答に基づいて、前記混合体の比誘電率を算出し、算出された前記混合体の比誘電率および前記混合体中の前記粉体の体積比率から前記粉体の比誘電率を算出することを特徴とする粉体の比誘電率の測定方法によって達成される。
本発明の目的はまた、粉体及び液状媒質との混合体が入れられた容器に、電磁波を入力し、前記電磁波の応答に基づいて、前記混合体の比誘電率を算出し、算出された前記混合体の比誘電率および前記混合体中の前記粉体の体積比率から、前記粉体の比誘電率を算出することを特徴とする粉体の比誘電率の測定方法によっても達成される。
本発明の好ましい実施態様においては、前記液状媒質の比誘電率が、前記粉体の組成物の比誘電率の0.5倍以上であるように構成されている。
本発明の好ましい実施態様においては、前記液状媒質の比誘電率が、前記粉体の組成物の比誘電率の0.5倍から2.0倍であるように構成されている。
本発明の好ましい実施態様においては、前記液状媒質が、液体、液体と粉体状の誘電体または液体と粉体状の誘電体及び分散剤を含んでいる。
本発明の好ましい実施態様においては、粉体の比誘電率の算出が、対数混合則またはリヒトネッカーロータの式を用いて行われる。
空洞共振器には、少なくとも1つの被測定誘電体を挿入する開口部が形成され、該開口部の外側にサポータが形成された空洞共振器であって、前記開口部の長さdとサポータの長さhとの関係、h/dが0.5以上であることによって、共振器からの電磁波の漏洩を抑制することができる。
共振器内に、粉体と液状媒質との混合体を封入し、前記共振器内に電磁波を入力し、前記電磁波の応答に基づいて、前記混合体の比誘電率を算出し、前記混合体の比誘電率および前記液状媒質の比誘電率から、前記粉体の比誘電率を算出する粉体の比誘電率の測定方法に使用される共振器であって、
前記共振器には、少なくとも1つの被測定誘電体を挿入する開口部が形成され、該開口部の外側にサポータが形成された空洞共振器において、前記開口部の長さdとサポータの長さhとの関係、h/dが0.5以上であることを特徴とすることによって、共振器の開口部からの電磁波の漏洩を防止して、カットオフ構造にすることが可能
となり、共振器の共振周波数や無負荷Q値を安定に測定することができる。
共振器内に、粉体及び液状媒質との混合体を封入し、前記共振器内に電磁波を入力し、前記電磁波の応答に基づいて、前記混合体の比誘電率を算出し、算出された前記混合体の比誘電率および前記混合体中の前記粉体の体積比率から前記粉体の比誘電率を算出する比誘電率の測定方法に使用される空洞共振器であって、
前記空洞共振器には、少なくとも1つの被測定誘電体を挿入する開口部が形成され、該開口部の外側にサポータが形成された空洞共振器において、
前記開口部の長さdとサポータの長さhとの関係、h/dが0.5以上であることを特徴とすることによって、共振器の開口部からの電磁波の漏洩を防止して、カットオフ構造にすることが可能となり、共振器の共振周波数や無負荷Q値を安定に測定することができる。
また、前記空洞共振器内に棒状に加工した誘電体を挿入して、当該空洞共振器の共振周波数や無負荷Q値を測定し、その測定結果から挿入した棒状誘電体の比誘電率又は誘電正接を測定する誘電体の測定装置を実現する。
また、前記空洞共振器内に棒状に加工した誘電体を挿入して目的とする共振特性を実現する共振器又はフィルタを実現する。
本発明の第1の測定方法によれば、数GHz以上の高周波帯域においても、高い精度で、粉体の比誘電率を測定することができる粉体の比誘電率の測定方法を提供することが可能になる。また、比誘電率が高い粉体についても高い精度で比誘電率を測定することができる粉体の比誘電率の測定方法を提供することが可能になる。
また、第2の測定方法では、求める粉体の比誘電率の値と近い比誘電率の値を有する液状媒質を選ぶことにより、粉体の比誘電率を外挿により求める場合の測定精度の劣化を防ぐことができる粉体の比誘電率の測定方法を提供することが可能になる。さらに、粉体の比誘電率の算出を、対数混合則またはリヒトネッカーロータの式を用いて行うことにより、粉体の比誘電率の測定精度の向上を図ることができる。
また、本発明で使用する粉体の比誘電率の測定に使用する空洞共振器の軸方向中央部には少なくとも、1つの被測定誘電体を挿入する開口部が形成されると共に、該開口部の外側には、サポータが形成される空洞共振器は、前記開口部の長さdとサポータの長さhとの関係、h/dが0.5以上にすることによって最適なサポータの長さを得られる。
なお、前記空洞共振器は、粉体に限らず、測定試料が誘電体であれば適用できる。
また、前記空洞共振器内に棒状に加工した誘電体を挿入して、当該空洞共振器の共振周波数や無負荷Q値を測定し、その測定結果から挿入した棒状誘電体の比誘電率又は誘電正接を測定する誘電体の測定装置が実現できる。
また、前記空洞共振器内に棒状に加工した誘電体を挿入して目的とする共振特性を実現する共振器又はフィルタが実現できる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる粉体の比誘電率の測定方法を実施する測定装置のブロック図である。
図1に示されるように、測定装置2は、誘電体封入装置4とネットワークアナライザ6及び演算処理装置8を備えている。
誘電体封入装置4は、比誘電率を測定すべき粉体および液状媒質の混合体を封入するための装置である。
ネットワークアナライザ6は、誘電体封入装置4内に電磁波を入力し、電磁波の入力に応答して、誘電体封入装置4から出力された電磁波の測定結果を演算処理装置8に出力するように構成されている。
演算処理装置8は、ネットワークアナライザ6から出力された測定結果から粉体の比誘電率を算出するように構成されている。
図2は、誘電体封入装置4の略斜視図であり、図3は、図2に示された誘電体封入装置4のX−X線に沿った略断面図である。
図2に示されるように、誘電体封入装置4は、空洞共振器10、チューブ12、注射器14a及び注射器14bを備えている。
図3に示されるように、空洞共振器10の上下面の中心部には、チューブ12を貫通させるための穴16a及び穴16bが形成されている。また、空洞共振器10の側面には、ネットワークアナライザ6と接続するためのコネクタ20a及びコネクタ20bが形成され、コネクタ20a及びコネクタ20bの各先端部にはループアンテナ22a、ループアンテナ22bがそれぞれ形成されている。チューブ12は、粉体と液状媒質との混合体18を空洞共振器10内に封入するために用いられる。ここで、チューブ12は、テトラフルオロエチレンのように低誘電率かつ低損失な材料で形成されていることが好ましい。注射器14a及び注射器14bは、混合体18をチューブ12に注入し、さらに、チューブ12内で混合体18を流動させるために用いられる。
以上のように構成された測定装置2においては、以下のようにして、粉体の比誘電率が測定される。
先ず、粉体の比誘電率の測定方法の内の第1の測定方法について以下に説明する。
粉体の比誘電率の第1の測定では、まず、水やアルコールなどの液体または水とアルコールなどを混合した混合体が、液状媒質として用意される。この液状媒質は、混合する液体の比率を変えることにより、液状媒質の比誘電率を変化させることができる。
液状媒質の比誘電率の測定は、空洞共振器法、Sパラメータ法及び容量法等の公知の液状媒質の比誘電率の測定方法を用いて行われる。
次に、液状媒質に測定対象である粉体を混合した混合体18が注射器14a及び注射器14bに入れられる。さらに、注射器14aがチューブ12に挿入され、注射器14aからチューブ12内に混合体18が注入される。
次に、チューブ12内に混合体18が充填されたところで注射器14bがチューブ12に挿入される。
なお、粉体と液状媒質を混合した際に、液状媒質中の粉体の分散を促すために分散剤を液状媒質の中に混ぜることが好ましい。
チューブ12内に注入された混合体18は、注射器14a及び注射器14bのピストンを動かすことによってチューブ12内を流動する。
チューブ12の中で混合体18を流動させることにより、液状媒質中で粉体が均一に拡散するので、粉体の比誘電率の測定精度の向上を図ることができる。
さらに、ネットワークアナライザ6からの電磁波が、ループアンテナ22aから空洞共振器10内に入力される。電磁波の入力に応答して、空洞共振器10からの電磁波がループアンテナ22bを介して、ネットワークアナライザ6へ出力される。
ネットワークアナライザ6では、空洞共振器10からネットワークアナライザ6へ出力された電磁波より空洞共振器10の共振周波数が測定される。測定結果として共振周波数が、ネットワークアナライザ6から演算処理装置8へ出力される。
さらに、演算処理装置8により混合体18の比誘電率が算出される。
こうして、演算処理装置8により、所定の粉体の体積比率における混合体18の比誘電率が算出される。
次に、同一の粉体の体積比率において、液状媒質の比誘電率を徐々に変化させて、各液状媒質の比誘電率に対する混合体18の比誘電率を演算処理装置8により求める。
演算処理装置8において、液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係を示すグラフが作成される。
図4は、液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 また、図4では、横軸は、液状媒質の比誘電率、縦軸は、混合体18の比誘電率を示し、混合体18の比誘電率(εS)と液状媒質の比誘電率(εl)の値が等しい点、すなわちεS=εlを示す補助線が表されている。
液状媒質の比誘電率に対する混合体18の比誘電率を示す曲線と補助線の交点では、液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率は等しく、液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率が等しい場合は、液状媒質の比誘電率と粉体の比誘電率が等しい場合に限られる。 したがって、図4において、曲線と補助線における交点の液状媒質の比誘電率及び同じ値である混合体18の比誘電率が求める粉体の比誘電率となる。
図4においては、求めた混合体18の比誘電率をもとに推定した各液状媒質の比誘電率に対する混合体18の比誘電率、すなわち、複数の混合体18の測定点を補間して求めた混合体18の比誘電率の曲線と補助線との交点から粉体の比誘電率を求めている。
図5は、液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。また、図5では、横軸は、液状媒質の比誘電率、縦軸は、混合体18の比誘電率を示し、混合体18の比誘電率(εs)と液状媒質の比誘電率(εl)の値が等しい点、すなわちεs=εlを示す補助線が表されている。
図5は、図4と異なり、求めた混合体18の比誘電率及び補間して求めた混合体18の比誘電率、すなわち、補間範囲内の混合体18の比誘電率を示す曲線と、補助線との交点から粉体の比誘電率を求めることができない場合の粉体の比誘電率を求める方法を示している。
具体的には、図5に示されるように、補間範囲外の混合体18の比誘電率を、補間範囲内の混合体18の比誘電率から推定して求める、すなわち、複数の混合体18の測定点から外挿(補外)して求めた混合体18の比誘電率の曲線と補助線との交点から粉体の比誘電率を求めることとなる。
以上説明したように、本実施態様によれば、混合体18の比誘電率と液状媒質の比誘電率が等しい点を求めることにより、粉体の比誘電率を求められるので、粉体の比誘電率を高い精度で求めることが可能となる。
次に、粉体の比誘電率の測定方法の内の第2の測定方法について以下に説明する。
この粉体の比誘電率の測定では、まず、イオン交換水などの液状媒質が用意される。
そして、液状媒質に測定対象である粉体を混合した混合体18が注射器14a及び注射器14bに入れられる。
さらに、注射器14aがチューブ12に挿入され、注射器14aからチューブ12内に混合体18が注入される。
次に、チューブ12内に混合体18が充填されたところで注射器14bがチューブ12に挿入される。
なお、粉体と液状媒質を混合した際に、液状媒質中の粉体の分散を促すために分散剤を液状媒質に混ぜることが好ましい。
チューブ12内に注入された混合体18は、注射器14a及び注射器14bのピストンを動かすことによってチューブ12内を流動する。
チューブ12の中で混合体18を流動させることにより、液状媒質中で粉体が均一に拡散するので、粉体の比誘電率の測定精度の向上を図ることができる。
さらに、ネットワークアナライザ6からの電磁波が、ループアンテナ22aから空洞共振器10内に入力される。電磁波の入力に応答して、空洞共振器10からの電磁波がループアンテナ22bを介して、ネットワークアナライザ6へ出力される。
ネットワークアナライザ6では、空洞共振器10からネットワークアナライザ6へ出力された電磁波より空洞共振器10のTM010モードの共振周波数が測定される。測定結果として共振周波数が、ネットワークアナライザ6から演算処理装置8へ出力される。さらに、演算処理装置8により混合体18の比誘電率が算出される。
こうして、演算処理装置8により、所定の粉体の体積比率における混合体18の比誘電率が算出される。
なお、ここまでの処理手順は、上記第1の測定方法と同様である。
次に、粉体の比誘電率の測定精度を向上させるために、チューブ12内に注入する混合体18中に占める粉体の体積比率を、徐々に変化させて、演算処理装置8により混合体18の比誘電率を求める。
さらに、演算処理装置8は、こうして算出した混合体18の比誘電率に対数混合則またはリヒトネッカーロータの式などの、混合体18の比誘電率から粉体の比誘電率を算出する式を適用して、粉体の比誘電率を算出する。
演算処理装置8において、粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係を示すグラフが作成される。
図6は、粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係に最小二乗法により対数混合則をフィッティングして得られたグラフである。図6では、横軸は、粉体の体積比率、縦軸は、混合体18の比誘電率を示している。
図6において、粉体の体積比率が1.0であるということは、混合体18中に、液状媒質が存在せず、粉体のみが存在していることを意味している。
したがって、粉体の体積比率が1.0のときの比誘電率の値は、粉体の比誘電率に対応し、図6に示された曲線から、粉体の体積比率が1.0のときの比誘電率の値を読み取って、粉体の比誘電率が求められる。
図6に示された曲線は、求めた混合体18の比誘電率をもとに測定範囲外の混合体18
の比誘電率を推定して、粉体の体積比率に対する混合体18の比誘電率を求める、すなわち、複数の混合体18の測定点を外挿して混合体18の比誘電率を求めることにより作成されている。
図6において、粉体の体積比率が0.0であるということは、混合体18中に、粉体が存在せず、液状媒質のみが存在していることを意味している。
したがって、粉体の体積比率が0.0のときの比誘電率の値が、液状媒質の比誘電率となる。
このために、液状媒質の比誘電率が、粉体の比誘電率よりも非常に低い場合または高い場合は、曲線の傾きの変化が急激になり、外挿により求めた粉体の比誘電率の測定精度が悪くなるおそれがある。
したがって、求める粉体の比誘電率の値と近い比誘電率の値を有する液状媒質を選ぶことにより、粉体の比誘電率を外挿により求める場合の測定精度の劣化を防ぐことが可能となる。
求める粉体の比誘電率の値と近い比誘電率の値を有する液状媒質を選ぶための基準としては、求める粉体の磁器組成物の比誘電率の値が用いられる。
この粉体の磁器組成物の比誘電率に対して、0.5倍から2.0倍の比誘電率を有する液状媒質を選ぶことにより、粉体の比誘電率の測定精度を向上させることができる。
なお、上述した対数混合則またはリヒトネッカーロータの式は、以下に表される。周知のように、対数混合則は、次式によって表される。
logεr=v1logεr1+v2logεr2
また、リヒトネッカーロータの式は、次式によって表される。
εr k=v1εr1 k+v2εr2 k
ここに、
εr:粉体の比誘電率
εr1:液状媒質の比誘電率
εr2:混合体18の比誘電率
1:液状媒質の体積比率
2:粉体の体積比率
k :フィッティングパラメータ(−1≦k≦1)
である。
以上説明したように、第2の測定方法によれば、求める粉体の比誘電率の値と近い比誘電率の値を有する液状媒質を用いて、粉体の比誘電率を求めることにより、粉体の比誘電率を高い精度で求めることが可能となる。
上記第1及び第2の測定方法では、チューブ12内に注入された混合体18を、注射器14a及び注射器14bを用いて流動しているが、図7に示す流動装置38Aを用いて混合体18を流動してもよい。
図7は、ポンプを用いた流動装置38Aを示す模式図である。
図7に示す流動装置38Aは、ポンプ40を用いて混合体18を循環させることにより混合体18を流動させている。
図7に示された流動装置38Aを用いることにより、混合体18中の粉体を均一に拡散することが可能となり、粉体の比誘電率の測定精度の向上を図ることができる。
次に、本発明の好ましい他の実施態様について説明する。
図8は、本発明の好ましい他の実施態様にかかる粉体の比誘電率の測定方法を実施する測定装置の該断面図である。
図8に示されるように、測定装置30は、ネットワークアナライザ6と演算処理装置8とプローブ32とケーブル34及び容器36を備えている。
ネットワークアナライザ6及び演算処理装置8は、測定装置2を構成するネットワークアナライザ6と演算処理装置8と同一のものである。
プローブ32は、容器36に入れられた混合体18にネットワークアナライザ6からの電磁波を入力する同軸線路であり、ケーブル34を介してネットワークアナライザ6と接続されている。
以上のように構成された測定装置30においては、以下のようにして、粉体の比誘電率が測定される。
まず、測定装置2で粉体の誘電率を測定する場合と同様に、水やアルコールなどの液体または水とアルコールなどを混合した混合体が、液状媒質として用意される。液状媒質の比誘電率の測定は、空洞共振器法、Sパラメータ法及び容量法等の公知の液状媒質の比誘電率の測定方法を用いて行われる。
次に、液状媒質に測定対象である粉体を混合した混合体18が容器36に入れられる。さらに、ネットワークアナライザ6からの電磁波が、ケーブル34を介してプローブ32から混合体18内に入力される。
電磁波の入力に応答して、プローブ32からケーブル34を介して、ネットワークアナライザ6へ電磁波が出力される。
ネットワークアナライザ6では、プローブ32からネットワークアナライザ6へ出力された電磁波よりプローブ32の端面と混合体18の間の反射係数が測定される。ネットワークアナライザ6から測定結果として反射係数が演算処理装置8に出力され、演算処理装置8において混合体18の比誘電率が算出される。
ここで、容器36内には、混合体18を流動させるために超音波発生装置(図示せず)から超音波が入力されることが好ましい。
演算処理装置8において、混合体18の比誘電率が算出されると、上述した測定装置2と同様に、液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係のグラフが作成され、粉体の比誘電率が算出される。
以上説明したように、本発明の好ましい他の本実施態様によれば、プローブ32を用いて、粉体の比誘電率を求めることができることから、粉体の比誘電率を高い精度で求めることが可能となる。
また、上述した実施態様では、超音波を用いて容器36内に入れられた混合体18を流動しているが、図9に示す流動装置38Bを用いて流動させてもよい。図9は、撹拌羽根を用いた流動装置38Bを示す模式図である。
図9に示されるように、流動装置38Bは、モータ42に接続された撹拌羽根44を回転させることにより、混合体18を流動している。
図8に示された流動装置38Bを用いることにより、混合体18中の粉体を均一に拡散することが可能となり、粉体の比誘電率の測定精度の向上を図ることができる。
以下、本発明の効果をより明瞭なものとするため、実施例を掲げる。
最初に第1の測定方法に関する実施例の説明をする。
粉体状の誘電体として、Al23の粉体を試料として用意し、液状媒質として、イオン交換水とアルコールを混合した混合体を用意した。また、測定装置として、図1に示された測定装置2を用いた。
次に、液状媒質に測定対象である試料を混合した混合体18を作製し、注射器14a及び注射器14bに入れた。混合体18においては、試料の粉体の体積比率を0.1とした。液状媒質の比誘電率の測定は、空洞共振器法を用いて行った。
さらに、注射器14aをチューブ12に挿入し、混合体18をチューブ12内に注入し、チューブ12内に混合体18を充填したところで注射器14bをチューブ12に挿入した。
チューブ12内に注入された混合体18は、注射器14a及び注射器14bのピストンを動かすことによってチューブ12内を流動される。
ここで、空洞共振器10として、直径が80mm、高さが10mmの空洞共振器を用い、チューブ12として、内径が1mm、外径が3mmのテトラフルオロエチレンで形成されたチューブを用いた。
次に、ネットワークアナライザ6からの2.5〜3.0GHzの電磁波を、ループアンテナ22aから空洞共振器10内に入力した。
電磁波の入力に応答して、空洞共振器10から電磁波をループアンテナ22bを介して、ネットワークアナライザ6へ出力した。ネットワークアナライザ6により、空洞共振器10からネットワークアナライザ6へ出力された電磁波より空洞共振器10のTM010モードの共振周波数を測定した。共振周波数は2.86GHzであった。測定結果として共振周波数が、ネットワークアナライザ6から演算処理装置8へ出力され、演算処理装置8で混合体18の比誘電率を算出した。
こうして、演算処理装置8により、試料の体積比率が0.1に対する混合体18の比誘電率を算出した。
次に、同一の体積比率において、液状媒質の比誘電率を8〜14.7まで徐々に変化させて、各液状媒質の比誘電率に対する混合体18の比誘電率を演算処理装置8により求めた。
演算処理装置8において、液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係を示すグラフが作成された。
図10は、液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 また、図10では、横軸は、液状媒質の比誘電率、縦軸は、混合体18の比誘電率を示し、混合体18の比誘電率(εs)と液状媒質の比誘電率(εl)の値が等しい点、すなわちεs=εlを示す補助線が表されている。
各液状媒質の比誘電率に対する混合体18の比誘電率を示す曲線と補助線の交点の液状媒質の比誘電率及び混合体18の比誘電率は、12.07であるので、求めるAl23の粉体の比誘電率は、12.07と算出された。
試料A、試料B、試料C及び試料Dの4種類の粉体を試料として用意した。
これらは、すべてBa(NdBi)2TiO4である。試料Aは仮焼粉を砕いたもの、試料Bは球状粉、試料Cは球状粉、試料Dは試料Cを砕いたものである。
試料の液状媒質としては、イオン交換水、アルコール及び0.3重量%の分散剤を混合したものを用意した。
なお、混合体18中における試料Aの体積比率は0.2、試料Bの体積比率は0.2、試料Cの体積比率は0.4、試料Dの体積比率は0.4である。
液状媒質に測定対象である試料A、試料B、試料C及び試料Dを混合した混合体18を各々作製し、測定装置として図1に示された測定装置2を用いて、各混合体18の比誘電率を算出した。
実施例2では、液状媒質の比誘電率を66〜77まで変化させて、試料A、試料B、試料C及び試料D各々の混合体18の比誘電率を算出した。
図11は、液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 また、図11では、横軸は、液状媒質の比誘電率、縦軸は、混合体18の比誘電率を示し、混合体18の比誘電率(εs)と液状媒質の比誘電率(εl)の値が等しい点、すなわちεs=εlを示す補助線が表されている。
実施例1と同様にして、曲線と補助線の交点の液状媒質の比誘電率及び混合体18の比誘電率を読み取ることより、試料A、試料B、試料C及び試料Dの比誘電率を算出した。
試料Aの比誘電率は、82.22、試料Bの比誘電率は、77.71、試料Cの比誘電率は、77.34、試料Dの比誘電率は、79.78と算出された。
実施例3では、試料として実施例2と同じ試料、すなわち、試料A、試料B、試料C及
び試料Dの4種類の粉体状の誘電体を試料として用意した。
試料の液状媒質としては、イオン交換水にBaTiO3の粉体及び分散剤を混合したものを用意した。
なお、混合体18中における試料Aの体積比率は0.2、試料Bの体積比率は0.2、試料Cの体積比率は0.4、試料Dの体積比率は0.4である。
実施例2と同様にして、液状媒質に測定対象である試料A、試料B、試料C及び試料Dを混合した混合体18を各々作製し、測定装置として図1に示された測定装置2を用いて、各混合体18の比誘電率を算出した。
実施例3では、液状媒質の比誘電率を74〜96まで変化させて、試料A、試料B、試料C及び試料D各々の混合体18の比誘電率を算出した。
図12は、液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。また、図12では、横軸は、液状媒質の比誘電率、縦軸は、混合体18の比誘電率を示している。
実施例1と同様にして、曲線と補助線の交点の液状媒質の比誘電率及び混合体18の比誘電率を読み取ることより、試料A、試料B、試料C及び試料Dの比誘電率を算出した。
試料Aの比誘電率は、88.71、試料Bの比誘電率は、77.80、試料Cの比誘電率は、78.04、試料Dの比誘電率は、80.32と算出された。
実施例2及び実施例3における、試料A、B、C及試料Dの比誘電率の算出結果は、表1に示されている。



表1に示されるように、各試料の比誘電率は、液状媒質の比誘電率を変えて測定してもほぼ等しい比誘電率となった。
次にに第2の測定方法に関する実施例の説明をする。
試料A、試料B及び試料Cの3種類の粉体を試料として用意した。
これらは、すべてB
a(NdBi)2TiO4である。試料Aは仮焼したものを砕いたもの、試料Bは球状粉であり、試料Cは試料Bを砕いたものである。
試料の液状媒質としては、99.7重量%のイオン交換水及び0.3重量%の分散剤の混合体を用意し、測定装置として、図1に示された測定装置2を用いた。
ここで、試料の磁器組成物の比誘電率が93であり、液状媒質の比誘電率は74であることから、粉体の磁器組成物の比誘電率に対する液状媒質の比誘電率は、0.80倍の関係にある。
次に、液状媒質に測定対象である試料Aを混合した混合体18を作製し、注射器14a及び注射器14bに入れた。混合体18は、試料Aの粉体の体積比率が0.4になるように作製した。
さらに、注射器14aをチューブ12に挿入し、混合体18をチューブ12内に注入し、チューブ12内に混合体18を充填したところで注射器14bをチューブ12に挿入した。
チューブ12内に注入された混合体18は、注射器14a及び注射器14bを構成するピストンを動かすことによってチューブ12内を流動される。
ここで、空洞共振器10として、直径が80mm、高さが10mmの空洞共振器を用い、チューブ12として、内径が1mm、外径が3mmのテトラフルオロエチレンで形成されたチューブを用いた。
さらに、ネットワークアナライザ6からの2.5〜3.0GHzの電磁波を、ループアンテナ22aから空洞共振器10内に入力した。
電磁波の入力に応答して、空洞共振器10からの電磁波をループアンテナ22bを介して、ネットワークアナライザ6へ出力した。
ネットワークアナライザ6により、空洞共振器10からネットワークアナライザ6へ出力された電磁波より空洞共振器10のTM010モードの共振周波数を測定した。共振周波
数は2.86GHzであった。測定結果として共振周波数が、ネットワークアナライザ6から演算処理装置8へ出力され、演算処理装置8で混合体18の比誘電率を算出した。
こうして、演算処理装置8により、試料Aの体積比率が0.4に対する混合体18の比誘電率を算出した。
次に、混合体18中に占める試料Aの体積比率を0〜0.4まで徐々に変化させて、試料Aの体積比率が0.4のときと同様に、混合体18の比誘電率を求めた。
演算処理装置8において、粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係を示すグラフを作成した。
図13は、粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係に最小二乗法により対数混合則をフィッティングして得られたグラフである。
また、図13では、横軸は、粉体の体積比率、縦軸は、混合体18の比誘電率を示している。
図14は、粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係に最小二乗法によりリヒトネッカーロータの式をフィッティングして得られたグラフである。
また、図14では、横軸は、粉体の体積比率、縦軸は、混合体18の比誘電率を示している。
図13において、粉体の体積比率が1.0のときの比誘電率の値を読み取り、試料Aの比誘電率を求めた。
また、図14において、粉体の体積比率が1.0のときの比誘電率の値を読み取り、試料Aの比誘電率を求めた。
次いで、試料Aの比誘電率を測定した場合と同様にして、試料B及び試料Cの比誘電率を求めた。
試料A、B、Cの比誘電率の測定結果は、表2に示されている。


表2に示されるように、対数混合則及びリヒトネッカーロータの式を用いて求めた試料A、B、Cの比誘電率はほぼ等しくなった。
試料として、Ba(NdBi)2TiO4の球状粉を用意した。
液状媒質としては、84.10重量%のイオン交換水に15.65重量%のBaTiO3の粉体及び0.25重量%の分散剤を混合したものを用意した。
実施例4と同様にして、イオン交換水とBaTiO3の粉体及び分散剤を混合した液状
媒質に測定対象である試料を混合した混合体18を作製し、測定装置として図1に示された測定装置2を用いて、混合体18の比誘電率を算出した。
ここで、試料の磁器組成物の比誘電率が93であり、液状媒質の比誘電率は、80.1であることから、粉体の磁器組成物の比誘電率に対する液状媒質の比誘電率は、0.86倍の関係にある。
実施例5では、混合体18中に占める試料の体積比率を0〜0.4まで徐々に変化させて、混合体18の比誘電率を求めた。
演算処理装置8において、粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係を示すグラフを作成した。
図15は、粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係に最小二乗法により対数混合則をフィッティングして得られたグラフである。
図15では、横軸は、粉体の体積比率、縦軸は、混合体18の比誘電率を示している。
図16は、粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係に最小二乗法によりリヒトネッカーロータの式をフィッティングして得られたグラフである。
図16では、横軸は、粉体の体積比率、縦軸は、混合体18の比誘電率を示している。
実施例5と同様に、図15において、粉体の体積比率が1.0のときの比誘電率の値を読み取り、試料の比誘電率を求めた。
また、図16において、粉体の体積比率が1.0のときの比誘電率の値を読み取り、試料の比誘電率を求めた。
対数混合則を用いて求めた試料の比誘電率は、77.4であり、リヒトネッカーロータの式を用いて求めた試料の比誘電率は、77.3となりほぼ等しい値となった。
試料として、Al23の粉体を用意した。液状媒質としては、イオン交換水とメタノールを混合したものを用意した。
イオン交換水にメタノールを混合する量を変化させて、比誘電率が液状媒質A(10.23)、液状媒質B(14.08)、液状媒質C(18.26)、液状媒質D(22.88)、液状媒質E(41.69)の5種類の液状媒質を作製した。
測定装置として図1に示された測定装置2を用いて、混合体18の比誘電率を算出した。 ここで、試料の磁器組成物の比誘電率が11であり、試料の磁器組成物に対する5種類の液状媒質の各々の比誘電率は、液状媒質A(0.93倍)、液状媒質B(1.28倍)、液状媒質C(1.66倍)、液状媒質D(2.08倍)、液状媒質E(3.79倍)の関係にある。
実施例6では、液状媒質Aに対して混合体18中に占める試料の体積比率を0〜0.2まで徐々に変化させて、混合体18の比誘電率を求めた。
演算処理装置8において、粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係を示すグラフを作成した。
図17は、粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係に最小二乗法により対数混合則をフィッティングして得られたグラフである。
図17では、横軸は、粉体の体積比率、縦軸は、混合体18の比誘電率を示している。
図18は、粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係に最小二乗法によりリヒトネッカーロータの式をフィッティングして得られたグラフである。
図18では、横軸は、粉体の体積比率、縦軸は、混合体18の比誘電率を示している。
実施例4と同様に、図17において、粉体の体積比率が1.0のときの比誘電率の値を読み取り、試料の比誘電率を求めた。
また、図18において、粉体の体積比率が1.0のときの比誘電率の値を読み取り、試料の比誘電率を求めた。
対数混合則を用いて、液状媒質Aに対して求めた試料の比誘電率は、12.72であり、リヒトネッカーロータの式を用いて求めた試料の比誘電率は、12.41となりほぼ等しい値となった。同様に液状媒質B、C、D、Eに対して試料の比誘電率を求めた。
液状媒質A、B、C、D、Eに対して求めた試料の比誘電率は、表3に示されている。




表3に示されるように、対数混合則及びリヒトネッカーロータの式を用いて求めた液状媒質A、B、Cに対する試料の比誘電率はほぼ等しくなった。
試料の磁器組成物に対する液状媒質の比誘電率は、液状媒質A(0.93倍)、液状媒質B(1.28倍)、液状媒質C(1.66倍)であるから、試料の磁器組成物に対する液状媒質の比誘電率が0.93倍から1.66倍の範囲においては粉体の粉体の比誘電率を高い精度で求めることが可能である。
本発明は、以上の実施態様および実施例に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、前記実施態様および前記実施例においては、共振周波数を測定するときの共振モードとしてTM010モードを用いているが、TM010モード以外のTM0m0モード(m=2,3,4・・・)を共振モードとして用いることもできる。
また、前記実施態様および前記実施例においては、空洞共振器が円筒状に形成されているが、空洞共振器の形状は方形や矩形や三角形等に形成されていてもよい。
さらに、前記実施態様においては、液状媒質としてイオン交換水が用いられているが、イオン交換水以外の液体や、液体と粉体状の誘電体を含む混合体を液状媒質として用いてもよい。
また、前記実施例においては、チューブ12内に注入された混合体18を、注射器14a及び注射器14bを用いて流動しているが、図7に示される流動装置38Aを用いて混合体18を流動してもよい。
さらに、前記実施例においては、チューブ12内に注入された混合体18を、注射器14a及び注射器14bを用いて流動しているが、図7に示される流動装置38Aを用いて混合体18を流動してもよい。
次に、本発明に使用する空洞共振器について図19〜21を用いて述べる。
空洞共振器が円筒の場合の、電界分布について、図20を用いて説明する。
図20(a)は、理想的な円筒空洞共振器におけるTM010モードの電界分布であって、矢印で示す電界は円筒の中心部分に集中している。
そして、当該共振器の電界最大点に被測定対象である誘電体が配置される。
本発明の粉体の比誘電率の測定に使用するTM010モード円筒共振器は、理想的には、図19の(a)に示す如く、密閉された円筒型であるのが望ましい。
しかし、実際には、密閉された共振器では被測定対象の誘電体の取り出しが不可能であるので、図19(b)に示すように、共振器の中央の一方に開口部を設けた構造とすることで、被測定対象の誘電体の取り出しを可能にする。
ところが、図19(b)の如き共振器に開口部が形成される構造では、図20(b)に示すように、共振器内部の電磁波が開口部を通じて外部へ漏洩する。
この電磁波の漏洩によって、共振周波数や無負荷Q値の測定が不安定になり、誘電率や誘電正接の測定に影響を及ぼすという問題があった。
この問題に対処するために、図19(c)、(d)の如きサポータを開口部の外側に設けることが有効である。
図19(c)は、共振器の中央の一方に開口部を設けた場合(図19(c))の開口部の外側にサポータを設けた例であり、図19(d)は、共振器の中央の両方に開口部を設けた場合の両方の開口部の外側にサポータを設けた例である。
図19(c),(d)に示すように、サポータ部分の開口部を共振器直径と比べて十分に小さい構造とすると、サポータ部分は遮断領域を形成することができる。
サポータ部分の遮断周波数の関係(TM010モード)を図21に示す。
図21から開口部の長さが短いほど、遮断周波数が高くなることが分かる。
共振器の共振周波数とサポータ部分の遮断周波数の差が大きいほど、カットオフ特性は優れるため、共振器からの電磁波の漏洩は抑制される。
図19の(d)の如くサポータを設けた場合の電界分布を図20(c)に示す。
電磁波の漏洩は開口部の長さが短いほど小さくなる。
開口部の長さは、開口部が円形である場合には図20(d)に示す如く直径とし、円形以外の開口部の場合は開口部分の最も長い部分を開口部の長さとする。
このような機構によって、電磁波の漏洩を防止して、カットオフ構造にすることが可能
となり、共振器の共振周波数や無負荷Q値を安定に測定することができる。
また、サポータの長さが長いほど良好なカットオフが得られることが容易に予想されるが、実際にはカットオフを得るための最適なサポータの長さを得ることは難しく、不必要に長いサポータを用いている場合もあった。
次に、円筒共振器のサポータの最適値を求めるシミュレーションについて説明する。
図22は、円筒共振器のサポータの最適値を求めるシミュレーションを実行するための共振器形状の条件を示す図である。
ここでは、共振器の各部の形状、及び誘電体の誘電率を図示の如く設定して共振周波数をシミュレーションする。
そのシミュレーション結果を図23に示す。
図23のグラフから、サポータの長さの変化に対して、hが約1.5mm以上の範囲で共振周波数が一定になるカットオフ構造が得られていることが分かる。
次に、被測定誘電体の比誘電率εによる違いについて説明する。
図24の(a)は、誘電体の比誘電率をε=1,ε=100,ε=500の場合のサポータの長さと共振周波数の関係の生データのグラフを示し、図24の(b)はそれを規格化したグラフである。
この図24の(b)から、h/dが0.5以上であれば、カットオフ構造が得られることがわかる。
また、共振器の高さHによる違いについて説明する。
図25の(a)は、共振器の高さH=12.5mm,H=25mm,H=50mm,H=100mm,H=140mmの場合のサポータの長さと共振周波数の関係の生データのグラフを示し、図24の(b)はそれを規格化したグラフである。
この図25の(b)からも、h/dが0.5以上であれば、カットオフ構造が得られることがわかる。
また、誘電体の挿入穴の直径dによる違いについて説明する。
図26の(a)は、挿入穴の直径d=1mm,d=3mm,d=5mmの場合のサポータの長さと共振周波数の関係の生データのグラフを示し、図24の(b)はそれを規格化したグラフである。
この図26の(b)からも、h/dが0.5以上であれば、カットオフ構造が得られることがわかる。
なお、上述のシミュレーションは、図22の共振器について行っているが、共振器の形状及び開口部の形状を変化させた場合にも、上記のシミュレーション結果がほぼ適用できる。
なお、本発明の空洞共振器は、粉体に限らず、測定試料が誘電体であれば適用できる。
本発明は、以上の実施態様および実施例に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、前記実施態様および前記実施例においては、混合体18の比誘電率の測定では、空洞共振器内に電磁波を入力して、応答した電磁波から共振周波数を測定し、混合体18の比誘電率を求めているが、特許文献1に示すように、一対の電極が配置され、混合体が入れられた容器内に電圧を印可して混合体の比誘電率を求めてもよい。
また、方形導波管に電磁波を入力して、応答した電磁波の透過係数及び反射係数を測定し、混合体の比誘電率を求めてもよい。
また、前記実施例においては、共振周波数を測定するときの共振モードとしてTM010
モードを用いているが、TM010モード以外のTM0m0モード(m=2,3,4・・・)を共振モードとして用いることもできる。
また、前記実施態様および前記実施例においては、液状媒質の比誘電率の測定を測定装置2を用いて測定してもよい。
また、前記実施態様および前記実施例においては、空洞共振器が円筒状に形成されているが、空洞共振器の形状は方形や矩形や三角形等に形成されていてもよい。
さらに、前記実施態様および前記実施例においては、粉体の体積比率が同一のもの対して、液状媒質の比誘電率を変化させて、混合体の比誘電率を測定しているが、粉体の体積比率が異なるものに対して液状媒質の比誘電率を変化させて、混合体の比誘電率を測定する場合には、対数混合則またはリヒトネッカーロータの式のいずれの式を用いることにより混合体18の比誘電率を測定することができる。
また、前記実施態様においては、液状媒質として水やアルコールなどの液体または水とアルコールなどを混合した混合体が用いられているが、水やアルコール以外の液体または、それらの混合体、若しくは液体と粉体状の誘電体からなる混合体を液状媒質として用いてもよい。
さらに、前記実施例においては、チューブ12内に注入された混合体18を、注射器14a及び注射器14bを用いて流動しているが、図7に示される流動装置38Aを用いて混合体18を流動してもよい。
空洞共振器におけるTM010モードは、最低次モード(無数にある共振ピークのうち、共振周波数がもっと低い)であり、かつ、電界が空洞共振器の中心軸上に集中するという特性を利用して以下の装置に適用できる。
上記サポータを設けた空洞共振器の中心軸上の電界集中部分に、棒状に加工した誘電体を挿入して、当該空洞共振器の共振周波数や無負荷Q値を測定して、その測定結果から挿入した棒状誘電体の比誘電率や誘電正接を測定する誘電体の測定装置が実現できる。
また、サポータを設けた空洞共振器におけるTM010モードは、最低次モードであるため、スプリアス特性に優れた共振器やフィルタも実現できる。
この場合には、上記サポータを設けた空洞共振器の中心軸上の電界集中部分に、棒状に加工した誘電体を挿入することで目的とする共振特性が実現できる。
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる粉体の比誘電率の測定方法を実施する測定装置のブロック図である。 図2は、誘電体封入装置4の略斜視図である。 図3は、図2に示された誘電体封入装置4のX−X線に沿った略断面図である。 図4は、液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 図5は、液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 図6は、粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 図7は、ポンプを用いた流動装置38Aを示す模式図である。 図8は、本発明の好ましい他の実施態様かかる粉体の比誘電率の測定方法を実施する測定装置の該断面図である。 図9は、撹拌羽根を用いた流動装置38Bを示す模式図である。 図10は、実施例1における液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 図11は、実施例2における液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 図12は、実施例3における液状媒質の比誘電率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 図13は、実施例4における粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 図14は、実施例5における粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 図15は、実施例5における粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 図16は、実施例5における粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 図17は、実施例6における粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 図18は、実施例6における粉体の体積比率と混合体18の比誘電率との関係を示したグラフである。 図19は、本発明の粉体の比誘電率の測定に使用する円筒共振器の構造を示す図である。 図20は、円筒空洞共振器の電界分布を説明する図である。 図21は、円筒空洞共振器のサポータ部分の遮断周波数の関係を示す図である。 図22は、円筒共振器のサポータの最適値を求めるシミュレーションを実行するための共振器形状の条件を示す図である。 図23は、シミュレーション結果を図23に示す図である。 図24は、被測定誘電体の比誘電率εによる違いについて説明する図である。 図25は、共振器の高さHによる違いについて説明する図である。 図26は、誘電体の挿入穴の直径dによる違いについて説明する図である。
符号の説明
2、30 測定装置
4 誘電体封入装置
6 ネットワークアナライザ
8 演算処理装置
10 空洞共振器
12 チューブ
14a、14b 注射器
16a、16b 穴
18 混合体
20a、20b コネクタ
22a、22b ループアンテナ
32 プローブ
34 ケーブル
36 容器
38A、38B 流動装置
40 ポンプ
42 モータ
44 撹拌羽根

Claims (22)

  1. 粉体と液状媒質との混合体の比誘電率を算出し、前記混合体の比誘電率と前記液状媒質の比誘電率が等しいときの前記混合体の比誘電率または前記液状媒質の比誘電率を前記粉体の比誘電率として算出することを特徴とする粉体の比誘電率の測定方法。
  2. 共振器内に、粉体と液状媒質との混合体を封入し、前記共振器内に電磁波を入力し、前記電磁波の応答に基づいて、前記混合体の比誘電率を算出し、前記混合体の比誘電率および前記液状媒質の比誘電率から、前記粉体の比誘電率を算出することを特徴とする粉体の比誘電率の測定方法。
  3. 粉体と液状媒質との混合体が入れられた容器に、電磁波を入力し、前記電磁波の応答に基づいて、前記混合体の比誘電率を算出し、前記混合体の比誘電率および前記液状媒質の比誘電率から、前記粉体の比誘電率を算出することを特徴とする粉体の比誘電率の測定方法。
  4. 前記粉体の比誘電率の算出が、前記混合体の比誘電率と前記液状媒質の比誘電率が等しいときの前記混合体の比誘電率または前記液状媒質の比誘電率を前記粉体の比誘電率として求めることにより行われることを特徴とする請求項2または3に記載の粉体の比誘電率の測定方法。
  5. 前記混合体の比誘電率と前記液状媒質の比誘電率が等しいときを求める手順は、前記液状媒質の比誘電率を徐々に変化させて混合体の比誘電率を測定して行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の粉体の比誘電率の測定方法。
  6. 前記液状媒質が、液体を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の粉体の比誘電率の測定方法。
  7. 前記液状媒質が、液体と粉体状の誘電体を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の粉体の比誘電率の測定方法。
  8. 前記液状媒質が、液体と粉体状の誘電体及び分散剤を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の粉体の比誘電率の測定方法。
  9. 共振器内に、粉体及び液状媒質との混合体を封入し、前記共振器内に電磁波を入力し、前記電磁波の応答に基づいて、前記混合体の比誘電率を算出し、算出された前記混合体の比誘電率および前記混合体中の前記粉体の体積比率から前記粉体の比誘電率を算出することを特徴とする粉体の比誘電率の測定方法。
  10. 粉体及び液状媒質との混合体が入れられた容器に、電磁波を入力し、前記電磁波の応答に基づいて、前記混合体の比誘電率を算出し、算出された前記混合体の比誘電率および前記混合体中の前記粉体の体積比率から、前記粉体の比誘電率を算出することを特徴とする粉体の比誘電率の測定方法。
  11. 前記液状媒質の比誘電率が、前記粉体の組成物の比誘電率の0.5倍以上であることを特徴とする請求項9または10に記載の粉体の比誘電率の測定方法。
  12. 前記液状媒質の比誘電率が、前記粉体の組成物の比誘電率の0.5倍から2.0倍であることを特徴とする請求項9または10に記載の粉体の比誘電率の測定方法。
  13. 前記液状媒質が、液体を含むことを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の粉体の比誘電率の測定方法。
  14. 前記液状媒質が、液体と粉体状の誘電体を含むことを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の粉体の比誘電率の測定方法。
  15. 前記液状媒質が、液体と粉体状の誘電体及び分散剤を含むことを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の粉体の比誘電率の測定方法。
  16. 前記粉体の比誘電率の算出が、対数混合則またはリヒトネッカーロータの式を用いて行われることを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の粉体の比誘電率の測定方法。
  17. 空洞共振器の軸方向中央部には、少なくとも1つの被測定誘電体を挿入する開口部が形成され、該開口部の外側にサポータが形成された空洞共振器であって、
    前記開口部の長さdとサポータの長さhとの関係、h/dが0.5以上であることを特徴とする空洞共振器。
  18. 共振器内に、粉体と液状媒質との混合体を封入し、前記共振器内に電磁波を入力し、前記電磁波の応答に基づいて、前記混合体の比誘電率を算出し、前記混合体の比誘電率および前記液状媒質の比誘電率から、前記粉体の比誘電率を算出する粉体の比誘電率の測定方法に使用される空洞共振器であって、
    前記空洞共振器には、少なくとも1つの被測定誘電体を挿入する開口部が形成され、該開口部の外側にサポータが形成された空洞共振器において、
    前記開口部の長さdとサポータの長さhとの関係、h/dが0.5以上であることを特徴とする空洞共振器。
  19. 共振器内に、粉体及び液状媒質との混合体を封入し、前記共振器内に電磁波を入力し、前記電磁波の応答に基づいて、前記混合体の比誘電率を算出し、算出された前記混合体の比誘電率および前記混合体中の前記粉体の体積比率から前記粉体の比誘電率を算出する比誘電率の測定方法に使用される空洞共振器であって、
    前記空洞共振器には、少なくとも1つの被測定誘電体を挿入する開口部が形成され、該開口部の外側にサポータが形成された空洞共振器において、
    前記開口部の長さdとサポータの長さhとの関係、h/dが0.5以上であることを特徴とする空洞共振器。
  20. 請求項17乃至19のいずれか1項に記載の空洞共振器内に棒状に加工した誘電体を挿入して、当該空洞共振器の共振周波数や無負荷Q値を測定し、その測定結果から挿入した棒状誘電体の比誘電率又は誘電正接を測定することを特徴とする誘電体の測定装置。
  21. 請求項17乃至19のいずれか1項に記載の空洞共振器内に棒状に加工した誘電体を挿入して目的とする共振特性を実現することを特徴とする共振器。
  22. 請求項17乃至19のいずれか1項に記載の空洞共振器内に棒状に加工した誘電体を挿入して目的とする共振特性を実現することを特徴とするフィルタ。

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