JP2005156349A - マイクロ波検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユーザが特定の操作を行う必要なしに誤動作を確実に防止できるマイクロ波検出装置を提供する。
【解決手段】 マイクロ波検出装置は、所定のマイクロ波を検知するマイクロ波検知部1、移動車両の現在位置を算出するGPSシステム2、表示部3、マイクロ波検出部1がマイクロ波を検知した時の移動車両の現在位置情報を検知日時と共に記憶する記憶部4、マイクロ波を検出した場合に警告発生を必要とする場所の位置情報が登録された警告場所登録部5、音声による警告および/または光による警告を行うための警告部6、制御部7から構成される。マイクロ波検出部1がマイクロ波を検出した場所および時刻が記憶部4に記憶される。記憶部4に記憶された場所では、この場所が警告場所登録部5に登録されていない場合、マイクロ波を検出した場合でも警告部6からの警告発生が抑制される。
【選択図】 図1

Description

本発明はマイクロ波検出装置に関し、特に、誤反応を防止する機能を有するマイクロ波検出装置に関する。
所定のマイクロ波を検出するマイクロ波検出装置としては、例えば、速度違反取締位置警告装置が知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。この装置は、自動車などの移動車両に取り付けられて使用されるもので、車両の速度超過を取り締まるオービス(無人式速度取締装置)が設置されている場所に接近した場合、オービスが発生するマイクロ波を検知して移動車両の運転者に警告を発生するように構成される。
特開平5‐249156号公報 特開平5‐297111号公報
ところで、上記オービスが発生するマイクロ波に近似したマイクロ波は、例えば一部の自動ドアも発生する。よって、上記の速度違反取締位置警告装置を備えた移動車両がこの種のマイクロ波を発生する自動ドアの周辺に接近した場合、速度違反取締位置警告装置がオービスを検知したものとして警告を発生する誤動作を起こす虞がある。このため、このような誤動作を防止するための技術が提案されている。この種の技術の1つとして、誤反応が発生する場所を登録し、この登録された場所に移動車両が到達した場合には、マイクロ波を検出しても速度違反取締位置警告装置が警告を発生しないように構成することが提案されている。
より具体的には、移動車両の現在位置をGPSシステムなどの位置検出部により検知しておき、速度違反取締位置警告装置が誤動作を起こした場合には、その位置をユーザ(使用者)が手動で速度違反取締警告装置内に設けた記憶部に手動で登録(例えばユーザが登録スイッチを押す)し、次からは、その登録された場所に移動車両が到達した場合でも警告を発生しないようにする構成が採られる。
しかしながら、上記従来構成の場合には、マイクロ波検出装置が誤操作する度にユーザが手動でその位置を登録する手順を必要とすることから、手間がかかるものであった。またユーザが、誤動作が発生したのを気付かずに登録をし忘れたり、あるいは、間違った場所を登録してしまうなどの不都合があり、誤動作を確実に防止することができなかった。
そこで、本発明の課題は、ユーザが特定の操作を行う必要なしに、誤動作を確実に防止できるマイクロ波検出装置を提供することにある。
即ち、本発明のマイクロ波検出装置は、移動車両に取り付けられ所定のマイクロ波を検出するマイクロ波検出装置であって、所定のマイクロ波を検知するマイクロ波検知部と、警告を発生する警告部と、前記移動車両の現在位置を検知するための現在位置検知部と、記憶部と、前記マイクロ波検出装置の動作を制御するための制御部とを備えて構成される。そして、前記制御部は、前記マイクロ波検知部がマイクロ波を検知した際に前記移動車両の位置を前記現在位置検知部から取得しマイクロ波検知位置情報として前記記憶部に記憶する自動収集を行うと共に、前記記憶部に記憶されたマイクロ波検知位置の場所において前記マイクロ波検出部が所定のマイクロ波を検知した場合には前記警告部からの警告発生を抑制するように機能する。
上記の現在位置検知部としては、例えば、GPS衛星から送信される信号であるGPS信号に基づいて現在位置を算出するGPSシステムが用いられる。
本発明にかかるマイクロ波検出装置は、また、マイクロ波を検出した場合に警告発生を必要とする場所を登録するための警告場所登録部をさらに有して構成される。そして、制御部は、警告場所登録部に登録された、警告発生を要する場所においてマイクロ波検知部がマイクロ波を検知した場合には警告部から警告を発生するように機能する。
本発明のマイクロ波検出装置においては、さらに、制御部は、マイクロ波を検知する毎に、前記マイクロ波検知位置と共に当該マイクロ波を検知した日付を前記記憶部に記憶すると共に、前記記憶部に記憶された日付が所定期間の間だけ更新されないマイクロ波検知位置情報を前記記憶部から削除するように機能する。
本発明のマイクロ波検出装置においては、また、制御部は、前記記憶部に記憶されたマイクロ波検知位置情報に対応する位置において前記マイクロ波検知部がマイクロ波を検知しない場合には、当該マイクロ波検知位置情報を記憶部から削除するように機能する
本発明のマイクロ波検出装置においては、さらに、警告部が音声による警告と光による警告を発生するように構成されており、前記抑制される警告が音声による警告である。
本発明のマイクロ波検出装置によれば、マイクロ波の検出が必要でない場所を自動的に登録することができる。このため、ユーザが特別の操作を行う必要なしに、上記場所における警告の発生を抑制できて誤動作を確実に防止することができる。
以下に、本発明の実施形態を添付図面に基いて説明する。図1は、本発明にかかるマイクロ波検出装置の実施形態の構成を示すものである。このマイクロ波検出装置は、例えば自動車などの移動車両に取り付けられるものであり、マイクロ波検出部1、GPSシステム2、表示部3、記憶部4、警告場所登録部5、警告部6、および制御部7などから構成されている。
マイクロ波検出部1は、所定の周波数(帯)ないし波長(帯)のマイクロ波を検知するものであり、より具体的には例えば、マイクロ波受信用のアンテナ、アンテナから受信したマイクロ波の検出回路などから構成される。
GPSシステム2は、GPS衛星から送信される信号であるGPS信号に基づいて現在位置を算出するものである。表示部3は、LCDやLEDなどの表示素子から構成され、所定の情報、例えばマイクロ波を検知したことの表示、マイクロ波検出装置の電源のオンまたはオフの表示、GPSシステム2により検出された現在位置(例えば、経度や緯度)の表示、現在時間の表示、その他の必要な情報を表示するためのものである。
記憶部4は、例えばRAMやHDD等の記憶装置(記憶素子)から構成されるものであり、後述するように、制御部7の指令に基づいて、マイクロ波検出部1が所定のマイクロ波を検知した時における移動車両の現在位置情報を、検知時刻(日時)と共に記憶するものである。警告場所登録部5は、同様な記憶装置から構成され、マイクロ波を検出した場合に警告発生を必要とする場所の位置情報(緯度および経度)を記憶・登録するために用いられる。
また警告部6は、音声による警告および/または光による警告を行うためのものである。音声による警告は、例えば、ブザー、合成音声、メロディなどである。また、光による警告は、例えばLEDなどによる警告である。制御部7は、例えば、CPU(中央処理装置)およびこれを制御するためのコンピュータプログラムから構成されている。コンピュータプログラムには、上記および以下の動作をCPUないし制御部7が行うためのものである。
以上の構成である実施形態のマイクロ波検出装置の動作を、図2のフローチャートを用いて説明する。
まず、このマイクロ波検出装置は、自動車などの移動車両に取り付けられる。この移動車両が移動中においてマイクロ波を受信ないし検出した場合(ステップS1)、受信した時の位置情報がGPSシステム2において算出される(ステップS2)。次いで、この位置情報は、記憶部4に記憶されている位置情報と比較され、つまり記憶部4に記憶されているかどうかが判定される(ステップS3)。記憶されている場合には(ステップS3:Yes)、ステップS1に戻る。記憶されていない場合(ステップS3:No)、次いで警告場所記録部5において当該位置情報が警告発生場所として登録されているかどうかが判定される(ステップS4)。登録されている場合(ステップS4:Yes)、警告部6から警告が出力される(ステップS5)。登録されていない場合(ステップS4:No)、上記位置情報が受信時間(例えば、年月日)と共に記憶部4に記憶される(ステップS6)。
上記のように、記憶部4に記憶されていないマイクロ波検出場所は、日付と共に記憶部4に自動的に記憶され、これによりマイクロ波検出場所の自動収集が行われ、また、記憶部4に記憶されたマイクロ波検知位置の場所においてマイクロ波検出部1がマイクロ波を検知した場合には警告部6からの警告発生が抑制される。なお、この警告発生の抑制は、音声出力による警告および光による警告の両方を抑制しても良いが、音声出力による警告だけを抑制することがより好ましい。音声出力を抑制することにより移動車両の運転手の運転の邪魔をすることがなく、また、光による警告を残すことで、マイクロ波検出装置がマイクロ波を検出したことが把握できる。
ここで、上記の自動収集および警告の抑制などは、より具体的には、例えば次のように行われる。即ち、GPSシステムによって移動車両の現在の位置(自位置)はリアルタイムで検知されている。また、当然であるがマイクロ波の強度はその発生場所からの距離に応じて変化(つまり、発生距離から離れるほど強度は小さくなる)するので、マイクロ波の検出強度の下限を予め設定しておく。
そして、マイクロ波を検出した地点(マイクロ波の強度が上記検出強度の下限以上となった地点)を誤反応発生開始地点P1とし、またその後にマイクロ波を検出しなくなった地点(マイクロ波の強度が上記検出強度の下限より小さくなった地点)を誤反応終了地点P2とし、これら誤反応発生開始地点P1および誤反応発生終了地点P2を移動車両の走行中に自動収集する。ここで、誤反応発生開始地点P1と誤反応発生終了地点P2の中間地点が誤反応発生原因地点P2となる。
また、次式に基づいて、以後は、自位置と誤反応発生原因地点Pの距離がR以下に接近したらマイクロ波の反応を抑圧し、警告の発生が抑制される。そして、誤作動発生は複数箇所あるので、予め誤反応発生原因地点Pの記憶可能な数を必要数だけ確保しておく。こうすれば新たな誤反応発生原因地点Pが発生する度に記憶部4(例えば不揮発性メモリ)に自動的に追加記憶される。なお、記憶部4に記憶する誤反応発生原因地点Pの情報としては、当該地点の緯度および経度、反応距離Rの他に通過日(マイクロ波受信日時)の情報を持たせたものとする。
(数1) R=(P1とP2の間の距離)/2+α
ここで、上記のαは動作の確実を期すために設けるもので、誤反応発生原因開始地点P1の手前から反応抑圧すると共に、誤反応発生原因終了地点P2を過ぎても反応抑圧を継続させるためのマージンである。当然であるが、誤反応原因発生終了地点P2から誤反応原因開始地点P1に向かう時も同様である。また、このαは、GPSシステム2の位置計測の誤差を吸収するためにも役立つものである。
また、記憶部4に記憶された誤反応発生原因地点Pの数が増えて記憶部4の記憶容量の上限に達した状態において新たなPを登録する必要がある場合には、通過日が最も古い誤反応原因発生地点Pを消去して新しい誤反応原因発生地点Pを記憶する。
さらに、記憶部4の資源を有効利用するために、移動車両が記憶部4に記憶された誤反応発生原因地点Pに接近する(つまり、誤反応発生原因地点Pとの距離がR以下となる)度に、通過日(マイクロ波受信日時)を新たに記憶する(通過日を更新する)構成としても良い。その場合、通過日が一定日数(例えば1ヶ月)更新されなければその誤反応原因発生地点Pは記憶部4から抹消する。また誤反応発生原因地点Pに接近した時にマイクロ波が検出されなかった場合にはその誤反応発生原因地点Pを抹消する構成としても良い。このような誤反応発生原因地点Pの自動消滅機能を設けることで次に誤反応発生原因地点Pに接近した時に突発的なマイクロ波があってもその反応を逃すことがなくなる。
ここで、本発明のマイクロ波検出装置は、記憶部4に一度その場所が登録されると、記憶部4に登録された位置においてマイクロ波が検出された場合でも2回目からはマイクロ波検出による警報出力をしなくなり、実際にオービスなどによるマイクロ波を検出した場合でも動作しなくなる。このような不都合をなくすため、上記のように警告場所登録部5を設け、ここに警告が必要となる場所情報を記憶させ登録すると共に、この登録された場所情報においてマイクロ波を検出した場合には警告を発生するように構成した。このような警告場所の登録情報は、例えばインターネット上で公開されているので、その情報を警告場所登録部5に登録する。
本発明のマイクロ波検出装置の実施形態を説明したブロック図である。 図1のマイクロ波検出装置の動作を説明したフローチャートである。
符号の説明
1 マイクロ波検出部
2 GPSシステム
4 記憶部
5 警告場所登録部
6 警告部

Claims (6)

  1. 移動車両に取り付けられ所定のマイクロ波を検出するマイクロ波検出装置であって、
    所定のマイクロ波を検知するマイクロ波検知部と、
    警告を発生する警告部と、
    前記移動車両の現在位置を検知するための現在位置検知部と、
    記憶部と、
    前記マイクロ波検出装置の動作を制御するための制御部とを備え、
    前記制御部は、前記マイクロ波検知部がマイクロ波を検知した際に前記移動車両の位置を前記現在位置検知部から取得しマイクロ波検知位置情報として前記記憶部に記憶する自動収集を行うと共に、前記記憶部に記憶されたマイクロ波検知位置の場所において前記マイクロ波検出部が所定のマイクロ波を検知した場合には前記警告部からの警告発生を抑制するように機能することを特徴とするマイクロ波検出装置。
  2. 前記現在位置検知部が、GPSシステムであることを特徴とする請求項1記載のマイクロ波検出装置。
  3. マイクロ波を検出した場合に警告発生を必要とする場所を登録するための警告発生場所登録部をさらに有してなり、前記制御部は、前記警告発生を要する場所において前記マイクロ波検知部がマイクロ波を検知した場合には前記警告部から警告を発生するように機能することを特徴とする請求項1または2記載のマイクロ波検出装置。
  4. 前記制御部は、マイクロ波を検知する毎に前記マイクロ波検知位置と共に当該マイクロ波を検知した日付を前記記憶部に記憶すると共に、前記記憶部に記憶された日付が所定期間の間だけ更新されないマイクロ波検知位置情報を前記記憶部から削除するように機能することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載のマイクロ波検出装置。
  5. 前記制御部は、前記記憶部に記憶されたマイクロ波検知位置情報に対応する位置において前記マイクロ波検知部がマイクロ波を検知しない場合には当該マイクロ波検知位置情報を記憶部から削除するように機能する、ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載のマイクロ波検出装置。
  6. 前記警告部が、音声による警告と光による警告を発生するように構成されており、前記抑制される警告が音声による警告であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1記載のマイクロ波検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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