JP2005155667A - ガスケット - Google Patents

Abstract

【課題】従来のガスケットは吸音性及び振動吸収性に欠けるために、振動、騒音の問題を惹起するという欠点があったので、本発明はそのような問題のない、即ち、吸音性及び振動吸収性があるために、機械騒音及び機械振動の発生を極力押えることができ、しかもシール性にすぐれ、且つ、へたりにくいガスケットを提供することを課題とする。
【解決手段】薄鋼板の表裏全面に、アラミド繊維その他の高性能構造材料用繊維製シール材を接着したことを特徴とする。前記薄鋼板の厚さは、通例０．１乃至０．５ｍｍとし、また、前記シール材の厚さは、通例０．１乃至０．２ｍｍとする。
【選択図】なし

Description

本発明はガスケット、より詳細には、例えば、シリンダー・ヘッドとシリンダー・ブロックとの間等に挟み込まれ、高温、高圧下において、燃焼ガス、冷却水、オイル等の漏れを防止する機能を果たすガスケットに関するものである。

内燃機関のように高熱、高圧に晒される機器に用いられるガスケットは、一般に、鉄、銅、アルミニウム等の金属ガスケットであるが、従来の金属ガスケットの場合は、耐熱性、耐圧性にすぐれるが、振動吸収性及び吸音性に欠けるため、振動、騒音の問題を惹起する欠点があった。
特開２００３−３５２０２ 特開２００２−５４７４１

上述したように、従来のガスケットは吸音性及び振動吸収性に欠けるために、振動、騒音の問題を惹起するという欠点があったので、本発明はそのような問題のない、即ち、吸音性及び振動吸収性があるために、機械騒音及び機械振動の発生を極力押えることができ、しかもシール性にすぐれ、且つ、へたりにくいガスケットを提供することを課題とする。

上記課題を解決するための本発明に係るガスケットは、薄鋼板の表裏全面に、アラミド繊維その他の高性能構造材料用繊維製シール材を接着したことを特徴とする。前記薄鋼板の厚さは、通例０．１乃至０．５ｍｍとし、また、前記シール材の厚さは、通例０．１乃至０．２ｍｍとする。

芯材となる薄鋼板の表裏全面に、アラミド繊維その他の高性能構造材料用繊維製シール材が接着されるため、該シール材が吸音及び振動吸収機能を発揮して騒音、振動の問題が軽減され、且つ、高強度であり、また、薄鋼板が用いられるために全体的にへたりにくい。

本発明の実施の形態について説明する。本発明に係るシリンダー・ヘッド・ガスケットは、薄鋼板の表裏全面に、アラミド繊維その他の高性能構造材料用繊維製シール材を接着したことを特徴とする。

好ましくは、薄鋼板の厚さは０．１乃至０．５ｍｍとし、その表裏に接着されるシール材の厚さは０．１乃至０．２ｍｍとし、用途に応じて設計する。シール材を構成する高性能構造材料用繊維は高強度・高弾性率を主たる機能とするもので、本発明において用いるものとしては、アラミド繊維又はケプラー繊維が好適である。アラミド繊維は、延伸すれば鋼やガラスよりも剛く、粘着性もあり、軽いという特性を有し、その特性のために、良好な吸音性能と振動吸収性能を発揮する。

本発明の大きな特徴の１つとして、上記アラミド繊維等のシール材を０．１乃至０．２ｍｍの薄さに仕上げる点を挙げることができる。そのような薄手のシール材は、例えば、和紙の手漉き技術を利用し、繊維を多めにして粘着する方法によって得ることができる。

Claims (3)

1. 薄鋼板の表裏全面に、アラミド繊維その他の高性能構造材料用繊維製シール材を接着したことを特徴とするガスケット。
2. 前記薄鋼板の厚さは、０．１乃至０．５ｍｍである請求項１に記載のガスケット。
3. 前記シール材の厚さは、０．１乃至０．２ｍｍである請求項１又は２に記載のガスケット。