JPH06313484A - シリンダヘッドガスケット - Google Patents
シリンダヘッドガスケットInfo
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- JPH06313484A JPH06313484A JP5101387A JP10138793A JPH06313484A JP H06313484 A JPH06313484 A JP H06313484A JP 5101387 A JP5101387 A JP 5101387A JP 10138793 A JP10138793 A JP 10138793A JP H06313484 A JPH06313484 A JP H06313484A
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- grommet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄く軽量で低コストな、しかも長期に亘って
十分なシール性を発揮できるものとする。 【構成】 金属鋼板１の両面に膨張黒鉛シート２ａ、２
ｂを接着剤３で貼り合わせたガッスケット材４からな
り、燃焼室穴１１の周囲にかしめ付けられたグロメット
５を有し、他の必要シール箇所にエンボス加工によるシ
ールラインＬ2 〜Ｌ4 を設けたことを特徴とする。
十分なシール性を発揮できるものとする。 【構成】 金属鋼板１の両面に膨張黒鉛シート２ａ、２
ｂを接着剤３で貼り合わせたガッスケット材４からな
り、燃焼室穴１１の周囲にかしめ付けられたグロメット
５を有し、他の必要シール箇所にエンボス加工によるシ
ールラインＬ2 〜Ｌ4 を設けたことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用のエンジン等
に使用されるシリンダヘッドガスケットに関するもので
ある。
に使用されるシリンダヘッドガスケットに関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来シリンダヘッドガスケットとして、
図５（ａ）に示すように金属鋼板ａの上下両面にバーリ
ング加工により爪立てを施し、これにより立てられた爪
ｂを利用して金属鋼板ａに膨張黒鉛シートｃを圧着固定
したスチールベストタイプのシリンダガスケットが使用
されてきた。一方、近時では図５（ｂ）、（ｃ）に示す
ように金属鋼板ｄを２枚もしくは厚み調整板ｆ等も含め
それ以上の枚数積層し、燃焼室穴の周囲や冷却水、潤滑
油の各通路穴の周囲にエンボス加工によるシールライン
ｅを形成し、さらにシリンダのヘッドおよびブロックと
の接面シールのため表面にシール材を塗布したいわゆる
メタルガスケットも用いられている。
図５（ａ）に示すように金属鋼板ａの上下両面にバーリ
ング加工により爪立てを施し、これにより立てられた爪
ｂを利用して金属鋼板ａに膨張黒鉛シートｃを圧着固定
したスチールベストタイプのシリンダガスケットが使用
されてきた。一方、近時では図５（ｂ）、（ｃ）に示す
ように金属鋼板ｄを２枚もしくは厚み調整板ｆ等も含め
それ以上の枚数積層し、燃焼室穴の周囲や冷却水、潤滑
油の各通路穴の周囲にエンボス加工によるシールライン
ｅを形成し、さらにシリンダのヘッドおよびブロックと
の接面シールのため表面にシール材を塗布したいわゆる
メタルガスケットも用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スチールベ
ストタイプのガスケットは、バーリング加工した爪ｂが
膨張黒鉛シートｃの層内に立ち上がった構造である。こ
のためガスケットの総厚さを小さくすると爪ｂが膨張黒
鉛シートｃの表面に近づき、終には露出する傾向にあっ
て接面シール性能が低下するために得られる接面シール
性に限度があった。また膨張黒鉛シートｃの圧縮に対す
る剛性は、膨張黒鉛シートｃの層の爪ｂがない部分ｈよ
りも爪ｂがある部分ｇの方が大きく、膨張黒鉛シートｃ
の層厚さが小さくなるほどこの差が大きくなり、これら
圧縮剛性が異なる各部分ｇおよびｈでの締付け力にむら
が生じ、冷却水、潤滑油等の接面シール性が低下するの
で、これを回避するために過度に締付けるとシリンダの
ヘッドやブロックに変形をもたらすので問題である。
ストタイプのガスケットは、バーリング加工した爪ｂが
膨張黒鉛シートｃの層内に立ち上がった構造である。こ
のためガスケットの総厚さを小さくすると爪ｂが膨張黒
鉛シートｃの表面に近づき、終には露出する傾向にあっ
て接面シール性能が低下するために得られる接面シール
性に限度があった。また膨張黒鉛シートｃの圧縮に対す
る剛性は、膨張黒鉛シートｃの層の爪ｂがない部分ｈよ
りも爪ｂがある部分ｇの方が大きく、膨張黒鉛シートｃ
の層厚さが小さくなるほどこの差が大きくなり、これら
圧縮剛性が異なる各部分ｇおよびｈでの締付け力にむら
が生じ、冷却水、潤滑油等の接面シール性が低下するの
で、これを回避するために過度に締付けるとシリンダの
ヘッドやブロックに変形をもたらすので問題である。
【０００４】そこで、膨張黒鉛シートｃの層を、前記爪
ｂが露出せず、締付け力に余りむらが生じない程度の厚
さに設定する関係上、スチールベストタイプのガスケッ
トの層厚さは、通常使用される０．２０ｍｍから０．２
５ｍｍ程度の金属鋼板ａを用いたとき、１．０ｍｍ以上
でしか使用しにくいものである。
ｂが露出せず、締付け力に余りむらが生じない程度の厚
さに設定する関係上、スチールベストタイプのガスケッ
トの層厚さは、通常使用される０．２０ｍｍから０．２
５ｍｍ程度の金属鋼板ａを用いたとき、１．０ｍｍ以上
でしか使用しにくいものである。
【０００５】したがって使用するにもかさの高いものと
なるし、膨張黒鉛シートｃの層厚さが大きくなることに
より、圧縮永久歪みが大きくなるので、締付けボルトの
軸力、つまり締付けトルクの低下を招いてシール性が経
時的に低下すると言う問題もある。
なるし、膨張黒鉛シートｃの層厚さが大きくなることに
より、圧縮永久歪みが大きくなるので、締付けボルトの
軸力、つまり締付けトルクの低下を招いてシール性が経
時的に低下すると言う問題もある。
【０００６】メタルガスケットの場合、表面にコーティ
ングされるシール材は、エンボス加工したシールライン
により生じるライン状に連続した高接面圧となる部分で
の接面シール機能上、シリンダのヘッドやブロックの面
にある工具による切削加工傷と云った各種の傷を補填す
る働きをし、シリンダのヘッドやブロックとの間で冷却
水、潤滑油等のための接面シール機能を向上するために
不可欠のものである。
ングされるシール材は、エンボス加工したシールライン
により生じるライン状に連続した高接面圧となる部分で
の接面シール機能上、シリンダのヘッドやブロックの面
にある工具による切削加工傷と云った各種の傷を補填す
る働きをし、シリンダのヘッドやブロックとの間で冷却
水、潤滑油等のための接面シール機能を向上するために
不可欠のものである。
【０００７】そして、この傷補填機能を確保するために
コーティング材として合成ゴム系の材料が用いられるこ
とが多い。しかし、コーティング厚さを厚くすると使用
時に圧縮永久歪みを生じやすいし熱の影響によるヘタリ
も大きくなるので、締付けボルトのトルクダウンによる
シール低下が生じやすい。このため通常は、数十ミクロ
ン程度の極く薄いコーティング厚さに設定されるので、
前記接面シールの際の傷に対する補填性が小さい。した
がってこれに対応するためエンジン側の切削加工精度の
向上や組み立てラインにおけるシリンダのヘッド面やブ
ロック面の傷付き防止に特別の配慮が必要となると云っ
た問題がある。
コーティング材として合成ゴム系の材料が用いられるこ
とが多い。しかし、コーティング厚さを厚くすると使用
時に圧縮永久歪みを生じやすいし熱の影響によるヘタリ
も大きくなるので、締付けボルトのトルクダウンによる
シール低下が生じやすい。このため通常は、数十ミクロ
ン程度の極く薄いコーティング厚さに設定されるので、
前記接面シールの際の傷に対する補填性が小さい。した
がってこれに対応するためエンジン側の切削加工精度の
向上や組み立てラインにおけるシリンダのヘッド面やブ
ロック面の傷付き防止に特別の配慮が必要となると云っ
た問題がある。
【０００８】またメタルガスケットの場合、燃焼室穴ま
わりのガスシールのために、ガスケットの構造上特に巨
大な締付け力が集中するように設定してあるため、シリ
ンダのヘッドやブロックの接合面の強度を上げる必要が
あるので、接合面の表面硬度を高くしたり、剛性を上げ
ると云った処置を行っており、これもコスト上昇の原因
になる。
わりのガスシールのために、ガスケットの構造上特に巨
大な締付け力が集中するように設定してあるため、シリ
ンダのヘッドやブロックの接合面の強度を上げる必要が
あるので、接合面の表面硬度を高くしたり、剛性を上げ
ると云った処置を行っており、これもコスト上昇の原因
になる。
【０００９】本発明は、新たなガスケット構造により、
前記のような従来の問題を解消することができるシリン
ダヘッドガスケットを提供することを課題とするもので
ある。
前記のような従来の問題を解消することができるシリン
ダヘッドガスケットを提供することを課題とするもので
ある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明のシリンダヘッド
ガスケットは、上記のような課題を達成するために、金
属鋼板の両面に膨張黒鉛シートを接着材で貼り合わせた
ガッスケット材からなり、燃焼室穴の周囲にかしめ付け
られたグロメットを有し、他の必要シール箇所にエンボ
ス加工によるシールラインを設けたことを特徴とするも
のである。
ガスケットは、上記のような課題を達成するために、金
属鋼板の両面に膨張黒鉛シートを接着材で貼り合わせた
ガッスケット材からなり、燃焼室穴の周囲にかしめ付け
られたグロメットを有し、他の必要シール箇所にエンボ
ス加工によるシールラインを設けたことを特徴とするも
のである。
【００１１】この場合において、シールラインの１つ
は、グロメットの外周部近くに燃焼室穴に対する二次シ
ール部として設けられ、シールライン部分の全高がグロ
メット部分の全高よりも高く設定してあるのが好適であ
る。
は、グロメットの外周部近くに燃焼室穴に対する二次シ
ール部として設けられ、シールライン部分の全高がグロ
メット部分の全高よりも高く設定してあるのが好適であ
る。
【００１２】
【作用】本発明のシリンダヘッドガスケットの上記構成
では、ガスケット材の燃焼室穴の周囲に有するグロメッ
トと心材となる金属鋼板との間に、膨張黒鉛シートが介
在していても、これが接着剤により貼り合わされたシー
ト材であってシールライン部に必要な最小限の薄いもの
でよいので、膨張黒鉛シートのシール性、締付け力の低
下に影響しない十分に小さな圧縮歪みとなるので、燃焼
室穴まわりに要求される強大な締付け力が得られるとと
もに、グロメットの下の膨張黒鉛シートの密度は十分に
高められて好適なシール機能を発揮することができる。
では、ガスケット材の燃焼室穴の周囲に有するグロメッ
トと心材となる金属鋼板との間に、膨張黒鉛シートが介
在していても、これが接着剤により貼り合わされたシー
ト材であってシールライン部に必要な最小限の薄いもの
でよいので、膨張黒鉛シートのシール性、締付け力の低
下に影響しない十分に小さな圧縮歪みとなるので、燃焼
室穴まわりに要求される強大な締付け力が得られるとと
もに、グロメットの下の膨張黒鉛シートの密度は十分に
高められて好適なシール機能を発揮することができる。
【００１３】またガスケット材の他の必要シール箇所に
施したエンボス加工によるシールラインが、ガスケット
材の金属鋼板のばね性によってシリンダのヘッド面およ
びブロック面との間で線状に連続した高接面圧の部分を
なして接面シール機能を発揮する際、金属鋼板両面に貼
り合わされた膨張黒鉛シートが圧縮永久歪みを招かない
程度に薄い一様な必要厚さに精度よく形成され得るもの
であることにより、前記線状に連続した高接面圧の部分
で、圧縮永久歪みのない膨張黒鉛によるシリンダのヘッ
ドやブロックへの優れた面なじみ性を発揮した十分な傷
補填機能が確保されることと、前記シールラインでの金
属鋼板のばね性により得られる圧縮永久歪みや熱へたり
のない安定した高接面圧状態とが相乗し、シリンダのヘ
ッド面およびブロック面間のシール性能を向上すること
ができるとともに、これを長期に保証することができ
る。
施したエンボス加工によるシールラインが、ガスケット
材の金属鋼板のばね性によってシリンダのヘッド面およ
びブロック面との間で線状に連続した高接面圧の部分を
なして接面シール機能を発揮する際、金属鋼板両面に貼
り合わされた膨張黒鉛シートが圧縮永久歪みを招かない
程度に薄い一様な必要厚さに精度よく形成され得るもの
であることにより、前記線状に連続した高接面圧の部分
で、圧縮永久歪みのない膨張黒鉛によるシリンダのヘッ
ドやブロックへの優れた面なじみ性を発揮した十分な傷
補填機能が確保されることと、前記シールラインでの金
属鋼板のばね性により得られる圧縮永久歪みや熱へたり
のない安定した高接面圧状態とが相乗し、シリンダのヘ
ッド面およびブロック面間のシール性能を向上すること
ができるとともに、これを長期に保証することができ
る。
【００１４】さらにこのシールラインによる前記高接面
圧部分でのシール性は、薄い金属鋼板のばね性によって
十分に保証することができるので、前記貼り合わせた薄
い膨張黒鉛シートやグロメットとともに、全体の厚さを
薄く抑えて使用上かさ張らない軽量で安価なものとする
ことができる。
圧部分でのシール性は、薄い金属鋼板のばね性によって
十分に保証することができるので、前記貼り合わせた薄
い膨張黒鉛シートやグロメットとともに、全体の厚さを
薄く抑えて使用上かさ張らない軽量で安価なものとする
ことができる。
【００１５】上記の場合において、シールラインの１つ
が、グロメットの外周部近くに燃焼室穴に対する二次シ
ール部として設けられ、このシールライン部分の全高が
グロメット部分の全高よりも高く設定してあると、グロ
メットの表面と、このグロメットが設けられたガスケッ
ト材の表面、つまり膨張黒鉛シートの表面との間に段差
ができても、シールライン部分に締付け圧による金属鋼
板の弾性変形を伴いシリンダのヘッド面とブロック面と
による十分な挟圧代が得られ、燃焼室穴まわりのグロメ
ットによるシール部を補助する二次シール機能を奏して
燃焼室穴まわりの十分なシール機能を継続的に長期に亘
って保証することができる。
が、グロメットの外周部近くに燃焼室穴に対する二次シ
ール部として設けられ、このシールライン部分の全高が
グロメット部分の全高よりも高く設定してあると、グロ
メットの表面と、このグロメットが設けられたガスケッ
ト材の表面、つまり膨張黒鉛シートの表面との間に段差
ができても、シールライン部分に締付け圧による金属鋼
板の弾性変形を伴いシリンダのヘッド面とブロック面と
による十分な挟圧代が得られ、燃焼室穴まわりのグロメ
ットによるシール部を補助する二次シール機能を奏して
燃焼室穴まわりの十分なシール機能を継続的に長期に亘
って保証することができる。
【００１６】
【実施例】以下、本発明の一実施例のシリンダヘッドガ
スケットについて、図１〜図４を参照して説明する。
スケットについて、図１〜図４を参照して説明する。
【００１７】本実施例のシリンダヘッドガスケットＡ
は、図４に示すように金属鋼板１の両面に膨張黒鉛シー
ト２ａ、２ｂを接着剤３により貼り合わせたガスケット
材４を用いている。
は、図４に示すように金属鋼板１の両面に膨張黒鉛シー
ト２ａ、２ｂを接着剤３により貼り合わせたガスケット
材４を用いている。
【００１８】ガスケット材４には、燃焼室穴１１、水穴
１２、油穴１３、ボルト穴１４が適宜設けられ、燃焼室
穴１１の周囲にグロメット５を有している。
１２、油穴１３、ボルト穴１４が適宜設けられ、燃焼室
穴１１の周囲にグロメット５を有している。
【００１９】そして、油穴１３、ボルト穴１４の各まわ
りと、ガスケット材４の外周部分に、エンボス加工によ
るシールラインＬ2 、Ｌ3 、Ｌ4 が設けられているのに
加え、グロメット５の外周近くにもエンボス加工による
シールラインＬ5 が設けられ、燃焼室穴１１部にてグロ
メット５による一次シール部の外側に位置する二次シー
ル部となるようにしてある。
りと、ガスケット材４の外周部分に、エンボス加工によ
るシールラインＬ2 、Ｌ3 、Ｌ4 が設けられているのに
加え、グロメット５の外周近くにもエンボス加工による
シールラインＬ5 が設けられ、燃焼室穴１１部にてグロ
メット５による一次シール部の外側に位置する二次シー
ル部となるようにしてある。
【００２０】このような構成では、ガスケット材４の燃
焼室穴１１の周囲に有するグロメット５と心材となる金
属鋼板１との間に、膨張黒鉛シート２ａ、２ｂが介在し
ていても、これが接着剤３により貼り合わされたシート
材であってシールラインＬ2〜Ｌ5 部に必要な最小限の
薄いものでよいので、膨張黒鉛シート２ａ、２ｂのシー
ル性、締付け力の低下に影響しない十分に小さな圧縮歪
みとなるので、燃焼室穴１１まわりに要求される強大な
締付け力が得られるとともに、グロメット５の下の膨張
黒鉛シート２ａ、２ｂの密度は十分に高められて好適な
シール機能を発揮することができる。
焼室穴１１の周囲に有するグロメット５と心材となる金
属鋼板１との間に、膨張黒鉛シート２ａ、２ｂが介在し
ていても、これが接着剤３により貼り合わされたシート
材であってシールラインＬ2〜Ｌ5 部に必要な最小限の
薄いものでよいので、膨張黒鉛シート２ａ、２ｂのシー
ル性、締付け力の低下に影響しない十分に小さな圧縮歪
みとなるので、燃焼室穴１１まわりに要求される強大な
締付け力が得られるとともに、グロメット５の下の膨張
黒鉛シート２ａ、２ｂの密度は十分に高められて好適な
シール機能を発揮することができる。
【００２１】またガスケット材４に施したエンボス加工
によるシールラインＬ2 〜Ｌ5 が、ガスケット材４の金
属鋼板のばね性によってシリンダのヘッド面２１ａおよ
びブロック面２２ａとの間で線状に連続した図３に示す
ような高接面圧の部分ＰＳをなして接面シール機能を発
揮する際、金属鋼板１両面に貼り合わされた膨張黒鉛シ
ート２ａ、２ｂが圧縮永久歪みを招かない程度に薄い一
様な必要厚さに精度よく形成され得るものであることに
より、前記線状に連続した高接面圧部分ＰＳで、圧縮永
久歪みのない膨張黒鉛シート２ａ、２ｂによるシリンダ
のヘッド面２１ａやブロック面２２ａへの優れた面なじ
み性を発揮した十分な傷補填機能が確保されることと、
前記シールラインＬ2 〜Ｌ5 での金属鋼板１のばね性に
より得られる圧縮永久歪みや熱へたりのない安定した高
接面圧状態とが相乗し、シリンダのヘッド面２１ａおよ
びブロック面２２ａ間のシール性能を向上することがで
きるとともに、これを長期に保証することができる。
によるシールラインＬ2 〜Ｌ5 が、ガスケット材４の金
属鋼板のばね性によってシリンダのヘッド面２１ａおよ
びブロック面２２ａとの間で線状に連続した図３に示す
ような高接面圧の部分ＰＳをなして接面シール機能を発
揮する際、金属鋼板１両面に貼り合わされた膨張黒鉛シ
ート２ａ、２ｂが圧縮永久歪みを招かない程度に薄い一
様な必要厚さに精度よく形成され得るものであることに
より、前記線状に連続した高接面圧部分ＰＳで、圧縮永
久歪みのない膨張黒鉛シート２ａ、２ｂによるシリンダ
のヘッド面２１ａやブロック面２２ａへの優れた面なじ
み性を発揮した十分な傷補填機能が確保されることと、
前記シールラインＬ2 〜Ｌ5 での金属鋼板１のばね性に
より得られる圧縮永久歪みや熱へたりのない安定した高
接面圧状態とが相乗し、シリンダのヘッド面２１ａおよ
びブロック面２２ａ間のシール性能を向上することがで
きるとともに、これを長期に保証することができる。
【００２２】特に燃焼室孔１１まわりのシール性は、前
記グロメット５の部分での強大な締付け圧と、これのま
わりのシールラインＬ5 による二次シールとで必要シー
ル状態を継続的に長期に維持することができる。
記グロメット５の部分での強大な締付け圧と、これのま
わりのシールラインＬ5 による二次シールとで必要シー
ル状態を継続的に長期に維持することができる。
【００２３】またシールラインＬ2 〜Ｌ5 による前記シ
ール性は、薄い金属鋼板１のばね性によって十分に保証
することができるので、前記貼り合わせた膨張黒鉛シー
ト２ａ、２ｂやグロメット５とともに、全体の厚さを薄
く抑えて使用上かさ張らない軽量で安価なものとするこ
とができる。
ール性は、薄い金属鋼板１のばね性によって十分に保証
することができるので、前記貼り合わせた膨張黒鉛シー
ト２ａ、２ｂやグロメット５とともに、全体の厚さを薄
く抑えて使用上かさ張らない軽量で安価なものとするこ
とができる。
【００２４】金属鋼板１はステンレス鋼製のばね材より
なり、厚さが０．２０ｍｍ、０．２５ｍｍ程度に設定さ
れる。これによってシールラインＬ2 〜Ｌ5 の部分がシ
リンダのヘッド２１およびブロック２２の各面２１ａ、
２２ａ間に挟圧されるとき、これらの間で十分なシール
性を発揮することができた。
なり、厚さが０．２０ｍｍ、０．２５ｍｍ程度に設定さ
れる。これによってシールラインＬ2 〜Ｌ5 の部分がシ
リンダのヘッド２１およびブロック２２の各面２１ａ、
２２ａ間に挟圧されるとき、これらの間で十分なシール
性を発揮することができた。
【００２５】また、膨張黒鉛シート２ａ、２ｂは、各シ
ールラインＬ2 〜Ｌ5 による接面シール時のヘッド面２
１ａやブロック面２２ａに対する傷補填機能に優れるこ
とによって、ヘッド面２１ａやブロック面２２ａの加工
精度や傷付き防止のための管理に特に気を配る必要がな
くなる。しかも層厚さを０．１ｍｍ程度の薄さに設定し
て、膨張黒鉛シート２ａ、２ｂに締付け圧による圧縮永
久歪みがなく、膨張黒鉛シート２ａ、２ｂによる傷の補
填機能と、金属鋼板１のばね性によるシールラインＬ2
〜Ｌ5 に沿った部分で連続した高接圧部分ＰＳによる十
分なシール機能との前記相乗によるシール機能を長期に
亘って保証することができた。
ールラインＬ2 〜Ｌ5 による接面シール時のヘッド面２
１ａやブロック面２２ａに対する傷補填機能に優れるこ
とによって、ヘッド面２１ａやブロック面２２ａの加工
精度や傷付き防止のための管理に特に気を配る必要がな
くなる。しかも層厚さを０．１ｍｍ程度の薄さに設定し
て、膨張黒鉛シート２ａ、２ｂに締付け圧による圧縮永
久歪みがなく、膨張黒鉛シート２ａ、２ｂによる傷の補
填機能と、金属鋼板１のばね性によるシールラインＬ2
〜Ｌ5 に沿った部分で連続した高接圧部分ＰＳによる十
分なシール機能との前記相乗によるシール機能を長期に
亘って保証することができた。
【００２６】グロメット５は１．０ｍｍ程度の厚さとし
て十分であったし、燃焼室孔１１の周囲へのかしめ付け
によって膨張黒鉛シート２ａ、２ｂに約０．０５ｍｍ程
度食い込む状態になるので、ガスケット材４の総厚さが
０．４ｍｍであるのに対しグロメット５部の全高が０．
５ｍｍとなった。
て十分であったし、燃焼室孔１１の周囲へのかしめ付け
によって膨張黒鉛シート２ａ、２ｂに約０．０５ｍｍ程
度食い込む状態になるので、ガスケット材４の総厚さが
０．４ｍｍであるのに対しグロメット５部の全高が０．
５ｍｍとなった。
【００２７】したがって本実施例のシリンダヘッドガス
ケットＡは、全体に、極く薄く軽量で構造の簡単な安価
なものとなる。またグロメット５の部分も薄いことによ
ってこれの内周の形状を特に配慮しなくても、ヘッド面
２１ａとブロック面２２ａとの間にできる、排ガス成分
に影響するいわゆるクレバスボリュームが極く小さなも
のとなる利点がある。
ケットＡは、全体に、極く薄く軽量で構造の簡単な安価
なものとなる。またグロメット５の部分も薄いことによ
ってこれの内周の形状を特に配慮しなくても、ヘッド面
２１ａとブロック面２２ａとの間にできる、排ガス成分
に影響するいわゆるクレバスボリュームが極く小さなも
のとなる利点がある。
【００２８】一方、各シールラインＬ2 〜Ｌ5 の部分
は、図２（ｂ）に示すように前記グロメット５の部分の
全高Ｇが０．５ｍｍであるのに対し、これよりも大きな
全高Ｔに設定する。これにより各シールラインＬ2 〜Ｌ
5 の部分は、グロメット５の表面とガスケット材４の表
面、つまり膨張黒鉛シート２ａ、２ｂの表面との間にで
きている段差Ｓに係わりなく、ヘッド面２１ａおよびブ
ロック面２２ａの間で（Ｔ−Ｇ）の分だけ挟圧されてこ
れらに接面することができ、シリンダヘッドガスケット
Ａの使用状態での厚みがグロメット５の全高分である
０．５ｍｍとなって、各シールラインＬ2 〜Ｌ5 に沿っ
て連続した高接面圧の部分ＰＳを図３のように形成する
ことになる。
は、図２（ｂ）に示すように前記グロメット５の部分の
全高Ｇが０．５ｍｍであるのに対し、これよりも大きな
全高Ｔに設定する。これにより各シールラインＬ2 〜Ｌ
5 の部分は、グロメット５の表面とガスケット材４の表
面、つまり膨張黒鉛シート２ａ、２ｂの表面との間にで
きている段差Ｓに係わりなく、ヘッド面２１ａおよびブ
ロック面２２ａの間で（Ｔ−Ｇ）の分だけ挟圧されてこ
れらに接面することができ、シリンダヘッドガスケット
Ａの使用状態での厚みがグロメット５の全高分である
０．５ｍｍとなって、各シールラインＬ2 〜Ｌ5 に沿っ
て連続した高接面圧の部分ＰＳを図３のように形成する
ことになる。
【００２９】なお前記各シールラインＬ2 〜Ｌ5 の横断
面形状は、従来例で示した、あるいは他の知られた各種
の形態をとることができるし、各部によって形状を異な
らせることができる。
面形状は、従来例で示した、あるいは他の知られた各種
の形態をとることができるし、各部によって形状を異な
らせることができる。
【００３０】
【発明の効果】本発明のシリンダヘッドガスケットによ
れば、ガスケット材の燃焼室穴の周囲に有するグロメッ
トと心材となる金属鋼板との間に、膨張黒鉛シートが介
在しているにも係わらず、これが接着剤により貼り合わ
されたシート材でシールライン部に必要な最小限の薄い
ものでよく、膨張黒鉛シートのシール性、締付け力の低
下に影響しない十分に小さな圧縮歪みとなるので、燃焼
室穴まわりに要求される強大な締付け力が得られるとと
もに、グロメットの下の膨張黒鉛シートの密度は十分に
高められて好適なシール機能を発揮することができる。
れば、ガスケット材の燃焼室穴の周囲に有するグロメッ
トと心材となる金属鋼板との間に、膨張黒鉛シートが介
在しているにも係わらず、これが接着剤により貼り合わ
されたシート材でシールライン部に必要な最小限の薄い
ものでよく、膨張黒鉛シートのシール性、締付け力の低
下に影響しない十分に小さな圧縮歪みとなるので、燃焼
室穴まわりに要求される強大な締付け力が得られるとと
もに、グロメットの下の膨張黒鉛シートの密度は十分に
高められて好適なシール機能を発揮することができる。
【００３１】またガスケット材の他の必要シール箇所に
施したエンボス加工によるシールライン部では、金属鋼
板両面に貼り合わされた膨張黒鉛シートが圧縮永久歪み
を招かない程度に薄い一様な必要厚さに精度よく形成さ
れ得て、シールラインによる線状に連続した高接面圧の
部分で、圧縮永久歪みのない膨張黒鉛によるシリンダの
ヘッドやブロックへの優れた面なじみ性を発揮した十分
な傷補填機能が確保されることと、前記シールラインで
の金属鋼板のばね性により得られる圧縮永久歪みや熱へ
たりのない安定した高接面圧状態とが相乗することによ
り、シリンダのヘッド面およびブロック面間のシール性
能を向上することができるとともに、これを長期に保証
することができ、しかもシリンダ側のヘッド面やブロッ
ク面の加工精度や傷の防止のための特別な配慮が要らな
い利点がある。
施したエンボス加工によるシールライン部では、金属鋼
板両面に貼り合わされた膨張黒鉛シートが圧縮永久歪み
を招かない程度に薄い一様な必要厚さに精度よく形成さ
れ得て、シールラインによる線状に連続した高接面圧の
部分で、圧縮永久歪みのない膨張黒鉛によるシリンダの
ヘッドやブロックへの優れた面なじみ性を発揮した十分
な傷補填機能が確保されることと、前記シールラインで
の金属鋼板のばね性により得られる圧縮永久歪みや熱へ
たりのない安定した高接面圧状態とが相乗することによ
り、シリンダのヘッド面およびブロック面間のシール性
能を向上することができるとともに、これを長期に保証
することができ、しかもシリンダ側のヘッド面やブロッ
ク面の加工精度や傷の防止のための特別な配慮が要らな
い利点がある。
【００３２】さらにこのシールラインによる前記高接面
圧部分でのシール性は、薄い金属鋼板のばね性によって
十分に保証することができるので、前記貼り合わせた薄
い膨張黒鉛シートやグロメットとともに、全体の厚さを
薄く抑えて使用上かさ張らない軽量で安価なものとする
ことができる。
圧部分でのシール性は、薄い金属鋼板のばね性によって
十分に保証することができるので、前記貼り合わせた薄
い膨張黒鉛シートやグロメットとともに、全体の厚さを
薄く抑えて使用上かさ張らない軽量で安価なものとする
ことができる。
【００３３】上記の場合において、シールラインの１つ
が、グロメットの外周部近くに燃焼室穴に対する二次シ
ール部として設けられ、このシールライン部分の全高が
グロメット部分の全高よりも高く設定してあると、グロ
メットの表面と、このグロメットが設けられたガスケッ
ト材の表面、つまり膨張黒鉛シートの表面との間に段差
ができても、シールライン部分に締付け圧による金属鋼
板の弾性変形を伴いシリンダのヘッド面とブロック面と
による十分な挟圧代が得られ、燃焼室穴まわりのグロメ
ットによるシール部を補助する二次シール機能を奏して
燃焼室穴まわりの十分なシール機能を継続的に長期に亘
って保証することができる。
が、グロメットの外周部近くに燃焼室穴に対する二次シ
ール部として設けられ、このシールライン部分の全高が
グロメット部分の全高よりも高く設定してあると、グロ
メットの表面と、このグロメットが設けられたガスケッ
ト材の表面、つまり膨張黒鉛シートの表面との間に段差
ができても、シールライン部分に締付け圧による金属鋼
板の弾性変形を伴いシリンダのヘッド面とブロック面と
による十分な挟圧代が得られ、燃焼室穴まわりのグロメ
ットによるシール部を補助する二次シール機能を奏して
燃焼室穴まわりの十分なシール機能を継続的に長期に亘
って保証することができる。
【図１】本発明の一実施例としてのシリンダヘッドガス
ケットを示す平面図である。
ケットを示す平面図である。
【図２】図１のシリンダガスケットの燃焼室穴およびボ
ルト穴の部分を示す平面図および締付け前の断面図であ
る。
ルト穴の部分を示す平面図および締付け前の断面図であ
る。
【図３】図２の燃焼穴からボルト穴までの間の部分の締
付け状態を示す断面図である。
付け状態を示す断面図である。
【図４】図１のシリンダヘッドガスケットの燃焼室穴部
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図５】従来例のシリンダヘッドガスケットの各種タイ
プのものを示す断面図である。
プのものを示す断面図である。
Ａ シリンダヘッドガスケット １ 金属鋼板 ２ａ、２ｂ 膨張黒鉛シート ３ 接着剤 ４ ガスケット材 ５ グロメット １１ 燃焼室穴 Ｌ2 〜Ｌ5 シールライン Ｇ グロメットの全高 Ｔ シールラインの全高
【手続補正書】
【提出日】平成５年５月７日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１２
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１２】
【作用】本発明のシリンダヘッドガスケットの上記構成
では、ガスケット材の燃焼室穴の周囲に有するグロメッ
トと芯材となる金属鋼板との間に、膨張黒鉛シートが介
在していても、これが接着剤により貼り合わされたシー
ト材であってシールライン部に必要な最小限の薄いもの
でよいので、膨張黒鉛シートのシール性、締付け力の低
下に影響しない十分に小さな圧縮歪みとなるので、燃焼
室穴まわりに要求される強大な締付け力が得られるとと
もに、グロメットの下の膨張黒鉛シートの密度は十分に
高められて好適なシール機能を発揮することができる。
では、ガスケット材の燃焼室穴の周囲に有するグロメッ
トと芯材となる金属鋼板との間に、膨張黒鉛シートが介
在していても、これが接着剤により貼り合わされたシー
ト材であってシールライン部に必要な最小限の薄いもの
でよいので、膨張黒鉛シートのシール性、締付け力の低
下に影響しない十分に小さな圧縮歪みとなるので、燃焼
室穴まわりに要求される強大な締付け力が得られるとと
もに、グロメットの下の膨張黒鉛シートの密度は十分に
高められて好適なシール機能を発揮することができる。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００２６
【補正方法】変更
【補正内容】
【００２６】グロメット５は０．１ｍｍ程度の厚さとし
て十分であったし、燃焼室孔１１の周囲へのかしめ付け
によって膨張黒鉛シート２ａ、２ｂに約０．０５ｍｍ程
度食い込む状態になるので、ガスケット材４の総厚さが
０．４ｍｍであるのに対しグロメット５部の全高が０．
５ｍｍとなった。
て十分であったし、燃焼室孔１１の周囲へのかしめ付け
によって膨張黒鉛シート２ａ、２ｂに約０．０５ｍｍ程
度食い込む状態になるので、ガスケット材４の総厚さが
０．４ｍｍであるのに対しグロメット５部の全高が０．
５ｍｍとなった。
Claims (2)
- 【請求項１】 金属鋼板の両面に膨張黒鉛シートを接着
剤で貼り合わせたガッスケット材からなり、燃焼室穴の
周囲にかしめ付けられたグロメットを有し、他の必要シ
ール箇所にエンボス加工によるシールラインを設けたこ
とを特徴とするシリンダヘッドガスケット。 - 【請求項２】 シールラインの１つは、グロメットの外
周部近くに燃焼室穴に対する二次シール部として設けら
れ、シールライン部分の全高がグロメット部分の全高よ
りも高く設定してある請求項１記載のシリンダヘッドガ
スケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5101387A JPH06313484A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | シリンダヘッドガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5101387A JPH06313484A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | シリンダヘッドガスケット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06313484A true JPH06313484A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14299354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5101387A Pending JPH06313484A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | シリンダヘッドガスケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06313484A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4841503A (en) * | 1986-08-18 | 1989-06-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | System for recording information from one recording medium onto a reversing cassette tape recording medium without loss of information during a reversing operation |
| US4901302A (en) * | 1986-07-25 | 1990-02-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Apparatus for reproducing information recorded on a compact disc onto a recording medium having two running directions |
| JP2012526953A (ja) * | 2009-05-15 | 2012-11-01 | フェデラル−モーグル シーリング システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | シールビード及びエンボス加工を備える平形シール並びにその製造方法 |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP5101387A patent/JPH06313484A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4901302A (en) * | 1986-07-25 | 1990-02-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Apparatus for reproducing information recorded on a compact disc onto a recording medium having two running directions |
| US4841503A (en) * | 1986-08-18 | 1989-06-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | System for recording information from one recording medium onto a reversing cassette tape recording medium without loss of information during a reversing operation |
| JP2012526953A (ja) * | 2009-05-15 | 2012-11-01 | フェデラル−モーグル シーリング システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | シールビード及びエンボス加工を備える平形シール並びにその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |