JP2005154933A - グラビア印刷用塗工紙 - Google Patents

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徹 森下
Toshiaki Kawanabe
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Abstract

【課題】網点ぬけの防止性能に優れるグラビア印刷用塗工紙を実現する。
【解決手段】 紙基材上に、塗工層を備えるグラビア印刷用塗工紙において、澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコールおよびアクリルエマルジョンのうち少なくとも1つを含むとともに、顔料100重量部中5〜70重量部のクロライトを含む塗工剤を、紙基材にブレード塗工方式により8〜20g/m2塗工することにより塗工層を形成するようにした。
【選択図】なし

Description

本発明は、グラビア印刷用塗工紙に関する。
最近の出版物には多色印刷などの印刷効果が優れたグラビア印刷が施される場合が多い。グラビア印刷は写真製版で、版胴に直接くぼみをつくり版全体にインキを与え、次にドクターで画線部分以外のインキを掻き取り、くぼみにあるインキを紙にスムーズにかつ均一に転移させる。
グラビア印刷に用いられるグラビア印刷用塗工紙は、雑誌等の印刷物、通信販売カタログ等の商業印刷に多く使用されており、このような分野においては、高速印刷に適することの他に、印刷物については、色彩効果、鮮明性、階調再現性等の品質性能が要求されている。
このようなグラビア印刷用塗工紙における品質性能を満たすためには、網点ぬけ(スペックルまたはミスドットとも言う)を少なくすることが最も重要である。網点ぬけは、紙の平滑性、紙のクッション性、インキ受容性、および印圧などの要因により生ずるハイライト部の転移の不良で、グラビア版のセル中のインキが被印刷体(グラビア用紙)に転移せず、網点が飛ぶという現象である。
このグラビア印刷用塗工紙のグラビア印刷適性を向上させるために、塗工紙の平滑性を向上させるように、カレンダー処理が施されるグラビア印刷用塗工紙が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−296394号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、カレンダー処理により塗工紙の平滑性を向上させることだけは、網点ぬけを防止する効果は十分でなかった。
本発明の課題は、網点ぬけの防止性能に優れるグラビア印刷用塗工紙を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明者らは、鋭意研究した結果、以下の発明をするに至った。
即ち、請求項1記載の発明は、紙基材上に、塗工層を備えるグラビア印刷用塗工紙において、
前記塗工層は、澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコールおよびアクリルエマルジョンのうち少なくとも1つを含むとともに、ガラス転移点が−20℃以下のスチレン・ブタジエン共重合体エマルジョンと、顔料100重量部中に5〜70重量部のクロライトを含む塗工剤が、前記紙基材にブレード塗工方式で8〜20g/m2塗工されて成ることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のグラビア印刷用塗工紙において、
前記塗工剤中、前記クロライトはアセチレンジオール系の分散剤により固形分濃度60%以上で分散されるとともに、当該クロライトを含む塗工剤の固形分濃度が58%以上であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載のグラビア印刷用塗工紙において、
前記紙基材は、全パルプ中、機械パルプを3重量%以上含み、当該機械パルプの平均繊維長が0.50〜0.85mm、篩分け試験による24mesh残が10%以下であることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、グラビア印刷用塗工紙の塗工層を形成するための塗工剤は、顔料100重量部中に、5〜70重量部のクロライトを含むので、グラビア印刷における好適な塗工層を有するグラビア印刷用塗工紙を形成することができる。これは、クロライトが、比較的偏平な形状を有しているので、塗工層を形成した際に、その塗工層の平滑性を向上させることができることと、クロライトの表面は親油性が高く、グラビアインキの受理性が良いからである。
ここで、クロライトの配合量が5重量部未満では、平滑性向上の効果はなく、ミッシングドット(網ぬけ)が発生する。また、クロライトの配合量が70重量部を越える場合は、保水剤を併用しても塗工剤の流動特性が悪く、ブレード塗工には適さなくなる。従って、クロライトの配合量は、顔料100重量部に対し5重量部以上70重量部以下であることが好適な条件である。
また、塗工剤は、澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコールおよびアクリルエマルジョンのうち少なくとも1つを含むので、塗工剤の流動性を好適に安定させることができる。
例えば、クロライトを含む塗工剤の流動特性は、高せん断力を受けるブレード塗工方式には必ずしも適しておらず、高速塗工(すなわち高せん断力)になる程、ブリーディング(ブレード先端からの塗工剤の吹出し現象)、スクラッチ(塗工面上のひっかき傷状の欠陥)等が発生しやすくなる。そこで、澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、アクリルエマルジョンといった保水剤を併用することによって、クロライトを含む塗工剤の流動特性を改善するようにした。
また、塗工剤は、ガラス転移点が−20℃以下のスチレン・ブタジエン共重合体エマルジョンを含むので、塗工層をクッション性よく形成することができる。
これは、スチレン・ブタジエン系共重合体エマルジョンのガラス転移点が低いほど、塗工層を柔らかく形成することができ、そのクッション性を高くすることができるからである。それにより、グラビア印刷時のミッシングドット(網抜け)を少なくすることができる。
そして、その塗工剤を紙基材にブレード塗工方式で8〜20g/m2塗工して塗工層が形成されるので、平滑性が良好な塗工層を有するグラビア印刷用塗工紙に良好なグラビア適性を付与することができる。
ブレード塗工方式による塗工層の形成によっては、高平滑面を有する塗工層を形成しやすい。また、8g/m2未満の塗工量では、紙基材のカバーリングが不足するので、塗工層の表面に紙基材のパルプ繊維の露出量が増え、十分なインキ着肉性が得られず、ミッシングドット(網点ぬけ、網飛び)が発生してしまう。また、20g/m2を越える塗工量では、塗工量のプロファイル制御が困難となり操業性が悪化したり、塗工紙の剛度が低下し、折り適性や製本加工等の加工適性が悪化したりし、グラビア印刷用塗工紙としての安定した品質を維持できない。つまり、塗工層の塗工量は、8g/m2以上20g/m2以下であることが好適な条件である。
よって、このように塗工剤が塗工されてなる塗工層を備えるグラビア印刷用塗工紙は、網点ぬけの防止性能に優れるグラビア印刷用塗工紙であるといえる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、塗工剤中のクロライトがアセチレンジオール系の分散剤が固形分濃度60%以上で分散され、そのクロライトを含む塗工剤の固形分濃度が58%以上であることにより、クロライトを高固形分濃度で分散させることができ、塗工剤の固形分濃度も高めることが可能となる。その結果、嵩高でクッション性が高い塗工層が得られる。それにより、グラビア印刷用塗工紙のグラビア印刷適性を向上させることができる。
特に、アセチレンジオール系の分散剤は、無機顔料の分散剤として一般的に使用されるポリアクリル酸ソーダ系の分散剤に比べ、浸透効果が強く、顔料粒子の濡れ性を改善し、分散性を高めることができ、高い固形分濃度での分散が可能となる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、紙基材は、全パルプ中、機械パルプを3重量%以上含むので、機械パルプが有する繊維の強度、コシ、嵩高さに基づき紙基材のクッション性を高めることができる。ただし、3重量%未満では、その効果はほとんどない。塗工層のみならず、紙基材のクッション性もインキ着肉性に影響するファクターであるので、このように機械パルプを配合することは、グラビア印刷特性を向上させることに有効である。
また、機械パルプは、紙基材のクッション性を高める効果はあるが、長繊維分が混在すると、塗工後、カレンダーによる平滑化処理(塗工層の圧縮処理)を行った場合、塗工層表面にその繊維分が光学的に浮き出して見え(光学的な浮き出し現象)、塗工紙の品質を損なうことがある。そのため、0.85mm以下の繊維長を有する機械パルプを用いることが好ましい。また、平均繊維長を0.50mm未満とすると、クッション性が低下してしまうので、機械パルプの平均繊維長は0.50mm以上0.85mm以下であることが好ましい。
また、機械パルプの篩分け試験による24mesh残が10%以下であるので、塗工層表面にその繊維分が光学的に浮き出しにくく、平滑性が得られやすい。
篩い分け試験による24mesh残が10%を超えると、長繊維分が混在する場合と同様に繊維の浮き出し現象が生じやすいのである。
本発明に係るグラビア印刷用塗工紙は、紙基材と、この紙基材に塗工剤が塗工されてなる塗工層とにより構成されている。なお、塗工層は紙基材の少なくとも片面に設けられており、特に両面に設けられていることが好ましい。
(紙基材)
紙基材に用いられる原料は、例えば、古紙パルプ(DIP)、化学パルプ(例えば、広葉樹クラフトパルプ:LBKP、針葉樹クラフトパルプ:NBKPなど)、機械パルプ(例えば、サーモメカニカルパルプ:TMP、プレッシャライズドグランドパルプ:PGW、リファイナーグランドパルプ:RGP、グランドパルプ:GP等)などであるが、あらゆるパルプ原料を用いることができる。
特に、本発明においては、紙基材は、機械パルプを3重量%以上含むので、機械パルプが有する繊維の強度、コシ、嵩高さに基づき紙基材のクッション性を高めることができる。それにより、塗工層におけるインキ着肉性を安定させ、ミッシングドット(網点ぬけ、網飛び)が発生しにくい塗工紙の紙基材とすることができる。
なお、基紙の坪量は、特に限定されないが、一般のグラビア印刷用塗工紙用の30〜100g/m2のものが使用される。また抄紙方法は、酸性抄紙、アルカリ性抄紙のいずれであっても良い。
また、本発明において、機械パルプは、その平均繊維長が0.50mm以上0.85mm以下のものを用いる。これは、機械パルプは紙基材のクッション性を高める効果はあるが、長繊維分が混在すると、塗工後、カレンダーによる平滑化処理(塗工層の圧縮処理)を行った場合など、塗工層表面にその繊維分の浮き出し現象が生じ、塗工紙の品質を損なうことがあるからである。そのため、0.85mm以下の繊維長を有する機械パルプを用いることが好ましい。
また、平均繊維長を0.50mm未満とすると、クッション性が低下してしまうので、機械パルプの平均繊維長は0.50mm以上0.85mm以下であることが好ましい。
また、機械パルプの篩分け試験による24mesh残が10%以下であるので、塗工層表面にその繊維分が光学的に浮き出しにくく、平滑性が得られやすい。
篩い分け試験による24mesh残が10%を超えると、塗工紙の表面に繊維の浮き出し現象が生じやすいのである。
(塗工層)
塗工層は、顔料及び接着剤を主成分として含んで構成される。
また、塗工層を形成する塗工剤には、適宜、蛍光増白剤、消泡剤、離型剤、着色剤等の助剤が添加される。
(顔料)
顔料としては、クロライト、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン、サチンホワイト、タルク等の無機顔料や、スチレン、アクリル等からなる密実型あるいは中空の有機顔料を用いることができ、本願発明においては、顔料100重量部中に5〜70重量部のクロライトを含むようにクロライトを用いる。
クロライトは、偏平な形状を有するので、塗工剤中に含まれ塗工層に用いられることにより、紙基材を良好にカバーリングすることができる。
また、クロライトは、グラビアインキに使用されている溶媒(トルエン)との親和性が高いので、塗工層中に含まれるとインキ着肉性を向上させることができる。
特に、クロライトを、塗工剤中の顔料100重量部に対し5〜70重量部含むようにすることにより、平滑性に優れ、インキ着肉性、グラビア印刷適性が良好な塗工層を形成することができる。クロライトの配合量が5重量部未満では、平滑性向上の効果はなく、ミッシングドット(網ぬけ)が発生してしまう。また、クロライトの配合量が70重量部を越える場合は、保水剤を併用しても塗工剤の流動特性が悪く、ブレード塗工には適さなくなる。
よって、クロライトの配合量は、顔料100重量部中、5重量部以上70重量部以下であることが好ましい。
(保水剤)
保水剤としては、澱粉、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ポリビニルアルコール(PVA)等の水溶性高分子物質や、アクリルエマルジョンなどのアクリル系合成保水剤等を用いることができる。
本発明においては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、アクリルエマルジョンのうち、少なくとも1つを保水剤として塗工剤に含ませて使用する。
保水剤は、塗工剤の保水能力を高めるための助剤であり、塗工剤を紙基材に塗工する際に、塗工剤の流動性を好適に制御するためのものである。
特に、クロライトを含む塗工剤の流動特性は、高せん断力を受けるブレード塗工方式には必ずしも適しておらず、高速塗工(すなわち高せん断力)になる程、ブリーディング(ブレード先端からの塗工剤の吹出し現象)、スクラッチ(塗工面上のひっかき傷状の欠陥)等が発生しやすくなる。これを改善するためには、クロライトを含む塗工剤の流動特性を改善することが必要であり、調査の結果、澱粉、CMC、HEC、PVA等の水溶性高分子物質、アクリルエマルジョン等の保水剤を併用することで改善できることがわかった。
なお、保水剤として、上記の保水剤の何れを用いてもよく、特に、流動特性を制御しやすいアクリル系合成保水剤が最適である。また、その配合量は特に限定しないが、塗工剤の粘性を考慮すると、0.01〜3.0重量部が適している。
(接着剤)
接着剤は、例えば、アクリル酸エステル、スチレンアクリルなどのアクリル共重合体エマルジョンの他、スチレン・ブタジエン(SBR)やブタジェン(BR)などの合成ゴム系エマルジョンなどを適宜併用しても良い。この中で、合成ゴム系エマルジョンとしてスチレン・ブタジエン系共重合体エマルジョンを含有したものが、印刷インキ受理性、表面強度、耐刷力、耐ブロッキング性、耐熱性、顔料の固着性などを向上させるのでより好ましい。
特に、スチレン・ブタジエン系共重合体エマルジョンのガラス転移点(Tg)が低いほど、塗工層を柔らかく形成することができ、クッション性が高い塗工層とすることができる。それにより、グラビア印刷時のミッシングドット(網抜け)が少なくなる。そして、本発明においては、スチレン・ブタジエン系共重合体エマルジョンのガラス転移点(Tg)が−20℃以下ものを用いることで、好適なクッション性を有する塗工層を備えるグラビア印刷用塗工紙を形成するようにした。
(塗工方式)
塗工層は、周知のブレードコーターを使用するブレード塗工方式により、紙基材の表面に塗工剤が塗布、塗工されて形成される。
本発明においては、ブレード塗工方式により塗工剤を紙基材上に8〜20g/m2塗工して、塗工層を形成する。ブレード塗工方式による塗工層の形成によっては、高平滑面を有する塗工層を形成しやすい。
ここで、8g/m2未満の塗工量では、紙基材のカバーリングが不足するので、塗工層の表面に紙基材のパルプ繊維の露出量が増え、十分なインキ着肉性が得られず、ミッシングドット(網点ぬけ、網飛び)が発生してしまう。また、20g/m2を越える塗工量では、塗工量のプロファイル制御が困難となり操業性が悪化したり、塗工紙の剛度が低下し、折り適性や製本加工等の加工適性が悪化したりし、グラビア印刷用塗工紙としての安定した品質を維持できない。
つまり、塗工層の塗工量は、8g/m2以上20g/m2以下であることが好適な条件である。
以下に、実施例および比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、勿論本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、特に断らない限り、例中の部および%はそれぞれ重量部および重量%を示す。
原料パルプとして、全パルプ中、LBKP70重量%、NBKP10重量%、平均繊維長0.75mm、篩分け試験による24mesh残が9.5%のPGW20重量%を用いて、坪量40g/m2の塗工原紙(紙基材)を得た。
顔料として、アセチレンジオール系の分散剤(日信化学社製 サーフィノール GA)を用い、固形分濃度60%で分散されたクロライト(兼松ケミカル社製 K−CW)40部、カオリン(エンゲルハード社製 UW−90)50部、重質炭酸カルシウム(ファイマティック社製 FMT−90)10部に、保水剤として、CMC(第一工業製薬製 SGセロゲンPR)1.0部、潤滑剤として、ステアリン酸カルシウム(近代化学社製 LB2700)1.0部、接着剤として、ガラス転移点(Tg)が−30℃のスチレン・ブタジエン系共重合エマルジョン8.0部を配合し、さらに水を加え固形分濃度58%の塗工液を得た。
得られた塗工原紙に、この塗工液をブレードコーターにより片面塗工量14g/m2となるように両面塗工し、熱風乾燥後、11ニップのスーパーカレンダーを用いて、金属ロール温度70℃、スピード450m/分、線圧300kg/cmで処理を行い、グラビア印刷用塗工紙を得た。
このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
顔料として、アセチレンジオール系の分散剤(日信化学社製 サーフィノール GA)を用い、固形分濃度60%で分散されたクロライト(兼松ケミカル社製 K−CW)5.0部、カオリン(エンゲルハード社製 UW−90)50部、重質炭酸カルシウム(ファイマティック社製 FMT−90)45部へ変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
顔料として、アセチレンジオール系の分散剤(日信化学社製 サーフィノール GA)を用い、固形分濃度60%で分散されたクロライト(兼松ケミカル社製 K−CW)70部、カオリン(エンゲルハード社製 UW−90)20部、重質炭酸カルシウム(ファイマティック社製 FMT−90)10部へ変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
クロライトの分散濃度を63%、最終塗工液の固形分濃度を62%に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
接着剤として、ガラス転移点(Tg)が−20℃のスチレン・ブタジエン系共重合エマルジョンに変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
塗工量を片面当り8g/m2に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
塗工量を片面当り20g/m2に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
保水剤として、CMCをアクリルエマルジョン(ソマール社製 ソマレックス 270K)1.0部に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
保水剤として、CMCを尿素リン酸エステル化澱粉(日本食品加工社製 スターコート18)1.0部に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
保水剤として、CMCをPVA(クラレ社製 PVA110)1.0部に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
保水剤として、CMCをHEC(ダイセル化学工業社製 HECダイセル)1.0部に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
PGWの平均繊維長を0.50mm、篩分け試験による24mesh残を8.4%に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
PGWの平均繊維長を0.85mm、篩分け試験による24mesh残を9.8%に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
原料パルプの配合量を、全パルプ中、LBKP87重量%、NBKP10重量%、平均繊維長0.75mm、篩分け試験による24mesh残が9.5%のPGW3重量%に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
〔比較例1〕
顔料として、アセチレンジオール系の分散剤(日信化学社製 サーフィノール GA)を用い、固形分濃度60%で分散されたクロライト(兼松ケミカル社製 K−CW)3.0部、カオリン(エンゲルハード社製 UW−90)50部、重質炭酸カルシウム(ファイマティック社製 FMT−90)47部に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
〔比較例2〕
顔料として、アセチレンジオール系の分散剤(日信化学社製 サーフィノール GA)を用い、固形分濃度60%で分散されたクロライト(兼松ケミカル社製 K−CW)80部、カオリン(エンゲルハード社製 UW−90)10部、重質炭酸カルシウム(ファイマティック社製 FMT−90)10部に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
〔比較例3〕
クロライトの分散剤として、ポリアクリル酸ソーダ系の分散剤(東亜合成社製 アロン T−40)を用い、分散の固形分濃度58%、最終塗工液の固形分濃度を55%に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
〔比較例4〕
接着剤として、ガラス転移点(Tg)が−15℃のスチレン・ブタジエン系共重合エマルジョンに変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
〔比較例5〕
塗工量を片面当り6g/m2に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
〔比較例6〕
塗工量を片面当り22g/m2に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
〔比較例7〕
保水剤を配合せずに塗工液を得た以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
〔比較例8〕
PGWの平均繊維長を0.40mm、篩分け試験による24mesh残を6.0%に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
〔比較例9〕
PGWの平均繊維長を0.95mm、篩分け試験による24mesh残を11.0%に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
〔比較例10〕
原料パルプの配合量を、全パルプ中、LBKP88重量%、NBKP10重量%、平均繊維長0.75mm、篩分け試験による24mesh残が9.5%のPGW2重量%、塗工量を片面当たり8g/m2に変更した以外は、実施例1と同様に製造し、グラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
Figure 2005154933
(注1)ミッシングドットは、印刷局式グラビア印刷試験機で単色印刷(インキ;東洋インキ社製OG16NA)を行い、175線、20%網点面積部1cm2のミッシングドットの個数を数え、その評価基準は、Aの「非常に良い」、Bの「良い」、Cの「普通」、Dの「悪い」の4段階で評価した。
(注2)繊維の浮き出しは、カレンダー処理後の塗工紙表面を目視評価し、Aの「繊維の浮き出しが見えない」、Bの「繊維の浮き出しが僅かに見える」、Cの「繊維の浮き出しが見えるが実用上問題ない」、Dの「繊維の浮き出しが多い」の4段階で評価した。
(注3)塗工操業性は、塗工パートでの塗工欠陥の発生の有無、塗工量のプロファイル制御のし易さ等を評価したものであり、Aの「非常に良い」、Bの「良い」、Cの「普通」、Dの「悪い」の4段階で評価した。
このように、本発明に係るグラビア印刷用塗工紙は、網点ぬけの防止性能に優れるグラビア印刷用塗工紙であるといえる。

Claims (3)

  1. 紙基材上に、塗工層を備えるグラビア印刷用塗工紙において、
    前記塗工層は、澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコールおよびアクリルエマルジョンのうち少なくとも1つを含むとともに、ガラス転移点が−20℃以下のスチレン・ブタジエン共重合体エマルジョンと、顔料100重量部中に5〜70重量部のクロライトを含む塗工剤が、前記紙基材にブレード塗工方式で8〜20g/m2塗工されて成ることを特徴とするグラビア印刷用塗工紙。
  2. 前記塗工剤中、前記クロライトはアセチレンジオール系の分散剤により固形分濃度60%以上で分散されるとともに、当該クロライトを含む塗工剤の固形分濃度が58%以上であることを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷用塗工紙。
  3. 前記紙基材は、全パルプ中、機械パルプを3重量%以上含み、当該機械パルプの平均繊維長が0.50〜0.85mm、篩分け試験による24mesh残が10%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のグラビア印刷用塗工紙。
JP2003393568A 2003-11-25 2003-11-25 グラビア印刷用塗工紙 Pending JP2005154933A (ja)

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