JP2005152960A - 磁性体の加工方法及び磁性体加工装置 - Google Patents

磁性体の加工方法及び磁性体加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 磁性体の磁性を変化させずに該磁性体を加工することができる磁性体の加工方法および磁性体加工装置を提供する。
【解決手段】 磁性体加工装置1は、パルス幅が10フェムト秒から100ピコ秒の超短パルスレーザー光を生成する超短パルスレーザー光生成装置2と、被加工物である磁性体Mを載置する精密移動用ステージ5と、超短パルスレーザー光を磁性体Mに照射する対物レンズ4と、精密移動用ステージ5に移動を制御する制御コントローラ6とを有する。超短パルスレーザー光を磁性体Mに照射し、当該超短パルスレーザー光を走査することで、磁性体Mに熱エネルギーを付与することなく磁性体Mを加工することができる。さらに、超短パルスレーザー光を切換手段8によりチャープ光学系7に照射してチャープパルス光として磁性体Mに照射することができる。これにより、磁性体Mの加工面に付着する分離物を消磁させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁性体を加工する装置及び磁性体を加工する方法に関する。
磁性体や磁石は様々な技術分野で用いられている汎用性の高い材料である。特に近年では、マイクロマシーン開発のために、微小な磁性体や磁石の微細加工が必要となっている。このように、微小な磁性体や磁石の微細加工には、レーザーを用いるレーザー加工方法が採用されることが多い。
レーザーを用いた加工方法として、下記特許文献1に開示されている技術がある。該特許文献1においては、パルス幅がピコ秒からフェムト秒程度のレーザー光を被加工材料に照射した場合に、レーザー光による光誘起破壊により高品質の物質除去が行えることが知られている。この光誘起破壊では、被加工部位のイオン化及び、自由電子の増殖、誘導破壊、蒸発、プラズマ形成、等が起こるため、被加工部位の周囲に熱影響を与えることがほとんどない。
特開2002−205179号公報
上記のように、特許文献1に開示されている技術においては、光誘起破壊により被加工材料を断熱的に加工することができる。しかしながら、一般的なレーザー加工方法により磁性体の微細加工を行うと、熱加工になるため、加工により磁性体のスピンの向きを変化させることになり、磁性体の特性が変化してしまうという大きな問題があった。そのため従来においては、磁性体に所望の磁性を付与する前に微細加工を終了してしまう必要があり、例えば、出荷前の磁性体製品に刻印を付与するようなことができなかった。
本発明は、上記のような実情を鑑みてなされたものであり、磁性体の特性を変化させずに、磁性体の微細加工を行うことができる磁性体の加工方法及び磁性体加工装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の磁性体の加工方法は、超短パルスレーザー光を磁性体に照射して、該磁性体の磁性を変化させずに該磁性体を加工することを特徴とする。この場合、超短パルスレーザー光のパルス幅は、該超短パルスレーザー光が磁性体に照射されたときに、磁性体にほとんど熱エネルギーを付与しない程度に小さくすることが必要である。なお、本明細書において「磁性体」とは、少なくとも一つの領域において、スピンが規則的に配列しているものを言うものとする。すなわち、本明細書における「磁性体」とは、具体的には強磁性体、反磁性体、反強磁性体、フェリ磁性体等を含むものである。さらに、強磁性体として磁石を例示することができる。
さらに、本発明の磁性体の加工方法は、前記超短パルスレーザー光のパルス幅が10フェムト秒から100ピコ秒であるとすることができる。上記の磁性体にほとんど熱エネルギーを付与しない程度のパルス幅として、10フェムト秒から100ピコ秒を例示することができるということである。このように、パルス幅が10フェムト秒から100ピコ秒の超短パルスレーザー光は、Ti−サファイアレーザーや、ファイバーレーザー等により生成することができる。
さらに、前記超短パルスレーザー光の中心波長が10μm〜10nmであるとすることができる。
さらに、前記超短パルスレーザー光による加工によって前記磁性体から分離した分離物に対して、該分離物に熱エネルギーを与える程度のパルス幅を有するチャープパルス光を照射し、前記分離物を消磁させるようにすることができる。分離物に熱エネルギーを与える程度のパルス幅とは、例えば100ピコを超えるパルス幅を例示することができる。
さらに、前記チャープパルス光は、前記超短パルスレーザー光をチャープしたものであるとすることができる。
さらに、本発明の磁性体の加工方法においては、短パルス光を供給する短パルス光発振器と、前記短パルス光発振器から入射した短パルス光の時間幅を拡張するチャープ部と、前記チャープ部から入射した短パルス光を正常分散にある増幅ファイバーで増幅するファイバー増幅部と、を有し、前記ファイバー増幅部は、前記増幅ファイバーの複数が直列的に接続されており、各増幅ファイバーの一端からそれぞれポンプする複数のレーザーダイオードを備えた短パルス光増幅器により、前記超短パルスレーザー光を生成することとすることができる。このような構成の超短パルスレーザー光生成装置によれば、磁性体を断熱的に加工することができるのに十分な短いパルス幅を有する超短パルスレーザー光を生成することができる。具体的には、パルス幅が10フェムト秒から100ピコ秒の超短パルスレーザー光を生成することができる。
また、本発明の課題を解決するために、本発明の磁性体加工装置は、超短パルスレーザー光を発生し、該超短パルスレーザー光を磁性体に照射する超短パルスレーザー光生成装置と、前記磁性体あるいは前記超短パルスレーザー光の少なくとも一方を走査する走査手段とを有し、前記超短パルスレーザー光により、前記磁性体の磁性を変化させずに加工することを特徴とする。本発明の装置において、超短パルスレーザー光は、磁性体に照射されたときに、磁性体に熱エネルギーを付与しない程度に短いパルス幅を有するものである。前記超短パルスレーザー光生成装置としては、Ti−サファイアレーザー発振器、ファイバーレーザー発振器等を例示することができる。さらに走査手段は、被加工物としての磁性体を保持するとともに、該磁性体を3次元的に移動させることができるものを例示することができる。さらに具体的な例を挙げれば、磁性体を載置して、3次元的に移動することが可能なステージを例示することができる。また、超短パルスレーザー光をガルバノミラーに入射して、該ガルバノミラーを動かすことにより、超短パルスレーザー光を磁性体上で走査させるようにしてもよい。
さらに、本発明の磁性体加工装置は、前記超短パルスレーザー光のパルス幅が10フェムト秒から100ピコ秒であるものとすることができる。このような超短パルスレーザー光は、例えば、前述したようにTi−サファイアレーザー発振器やファイバーレーザー装置等により生成することができる。
さらに、本発明の磁性体加工装置は、前記超短パルスレーザー光の中心波長が10μm〜10nmであるものとすることができる。
さらに、本発明の磁性体加工装置は、前記超短パルスレーザー光のパルス幅よりも広いパルス幅を有するチャープパルス光を生成するチャープパルス光生成装置を有し、該チャープパルス光生成装置は、前記磁性体から分離した分離物に前記チャープパルス光を照射するように配置されているものとすることができる。チャープパルス光生成装置により生成されるチャープパルス光は、該チャープパルス光が磁性体に照射されたときに、前記磁性体に熱エネルギーを付与し、消磁させる程度に長いパルス幅を有するものとすることができる。具体的には、チャープパルス光のパルス幅は100ピコ秒を超えるものとすることができる。また、該チャープパルス光生成装置は、磁性体上をチャープパルス光が走査できるように配置されており、前記磁性体上をチャープパルス光が走査することにより、磁性体上の分離物にチャープパルス光が照射されるものとすることができる。
さらに、本発明の磁性体加工装置は、前記チャープパルス光生成装置は、前記超短パルスレーザー光を前記チャープパルス光にチャープするものとすることができる。このような構成においては、チャープパルス光を生成する発振器を加工に用いられる超短パルスレーザー光の発振器と同一のものとすることができる。
さらに、前記チャープパルス光生成装置は、前記超短パルスレーザー光をチャープさせるチャープ光学系と、前記超短パルスレーザー光と前記磁性体との間に配置され、前記超短パルスレーザー光の光路を前記磁性体に向かう光路と前記チャープ光学系に向かう光路との間で切り換える切換手段とを有するものとすることができる。切換手段としては、超短パルスレーザー光をチャープ光学系に向かって反射させる反射手段と、当該反射手段が超短パルスレーザー光の光路に干渉しない第一位置と、当該反射手段が超短パルスレーザー光をチャープ光学系に向かって反射させる第二位置との間で移動可能とする移動手段とを有するものを採用することができる。ここで、反射手段としては、プリズムやフリッパーミラーを例示でき、移動手段としてはリニアステージを例示することができる。
さらに、本発明の磁性体加工装置においては、前記超短パルスレーザー光生成装置は、短パルス光を生成する短パルス光発振器と、前記短パルス光発振器から入射した短パルス光の時間幅を拡張するチャープ部と、前記チャープ部から入射した短パルス光を正常分散にある増幅ファイバーで増幅するファイバー増幅部と、を有し、前記ファイバー増幅部は、前記増幅ファイバーの複数が直列的に接続されており、各増幅ファイバーの一端からそれぞれポンプする複数のレーザーダイオードを備えているものとすることができる。このような構成の超短パルスレーザー光生成装置によれば、磁性体を断熱的に加工することができるのに十分な短いパルス幅を有する超短パルスレーザー光を生成することができる。具体的には、パルス幅が10フェムト秒から100ピコ秒の超短パルスレーザー光を生成することができる。
本発明の磁性体の加工方法及び磁性体加工装置によれば、磁性体を超短パルスレーザー光により加工するようにしたので、磁性体への熱エネルギーの付与を抑えつつ加工することが可能となる。これは、超短パルスレーザー光を磁性体に照射したとき、短時間のうちに非常に大きなエネルギーが磁性体に付与される結果、磁性体に吸収される熱エネルギーの割合が減少するためであると推測される。このように、磁性体をレーザー加工する際に断熱的に加工することができるため、磁性体の磁性を熱により変化させることなく、磁性体をレーザー加工することができる。そのため、磁性体の微小加工を行う際に、磁性体を帯磁させた後であっても微小加工を行うことができ、特にマイクロマシーン等に使用される磁性体の加工を行う際に効果を発揮する。
磁性体を断熱的に加工するためには、超短パルスレーザー光のパルス幅を10フェムト秒から100ピコ秒の範囲に設定するのがよい。パルス幅が100ピコ秒を超えるパルスレーザー光を磁性体に照射した場合、エネルギーが付与される時間が長くなるとともに、パルスのピーク値が減少することから、レーザー光のエネルギーが磁性体に熱エネルギーとして吸収されやすくなるため好ましくない。また、パルス幅が10フェムト秒未満の超短パルスレーザー光は、生成が特に困難であるため実用的ではない。
さらに、超短パルスレーザー光の中心波長は、10nmから10μmの範囲に設定するのがよい。磁性体に超短パルスレーザー光を照射したとき、超短パルスレーザー光が吸収されるためには、超短パルスレーザー光の中心波長を上記のような範囲に設定する必要がある。磁性体として一般的に使用されるものは、上記範囲の中心波長を有する光を吸収するためである。特に、中心波長が300nm〜2μmの範囲の超短パルスレーザー光を使用するのがよい。このような中心波長を有する超短パルスレーザー光により、磁性体としてサマリウムコバルト(SmCo)やネオジウム鉄ボロン(NdFeB)等の材質によりなる磁性体を加工することができる。上記のような範囲の中心波長を有する超短パルスレーザー光は、例えば利得媒質として希土類元素が添加されたファイバーを有するレーザー発振器により生成することができる。
さらに、本発明においては、超短パルスレーザー光を磁性体に照射することにより磁性体から分離されて、磁性体上に付着する分離物にチャープパルス光を照射するのがよい。ここで、チャープパルス光としては、パルス幅が100ピコ秒を超えるもので、照射される被加工物(磁性体)を光誘起破壊しないものである。このようなチャープパルス光は、パルス幅が広い為にピーク値が低く、そのため照射される対象物を加工しにくい。一方、チャープパルス光は、被加工物に熱エネルギーは付与するので、チャープパルス光が照射された分離物はその磁性が変化することになる。したがって、磁性体として磁石を採用する場合、超短パルスレーザー光により磁性体から分離された分離物は、磁性体の表面に付着し除去しにくくなるが、チャープパルス光を照射することにより、分離物が消磁され分離物の除去が容易となる。このとき、磁性体から分離された分離物のみではなく、磁性体の表面自体にもチャープパルス光が一部照射されることも考えられが、磁性体表面も一時的に消磁されることになり、分離物の除去がさらに容易になるという効果もある。チャープパルス光が照射された磁性体表面は、一時的に消磁されるものの磁性体本体によりすぐに再帯磁されるので、磁性体本体の磁性に直接影響を与えない。
また、チャープパルス光は、磁性体の加工に用いられる超短パルスレーザー光を、該超短パルスレーザー光が磁性体に照射される前にチャープすることにより生成することができる。これにより、磁性体から分離された分離物に照射するためのチャープパルス光のために異なるレーザー発振器を使用することがなく、装置を簡略にすることができる。
超短パルスレーザー光をチャープしてチャープパルス光とするチャープパルス光生成装置として、チャープ光学系と、超短パルスレーザー光の光路を磁性体に向かう光路とチャープ光学系に向かう光路との間で切り換える切換手段を有するものとすることができる。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を用いて説明する。図1は、本発明の磁性体加工装置の一例について示したものである。なお、図1に示す磁性体加工装置1により本発明の磁性体の加工方法を実現することができる。以下、磁性体加工装置1の説明とともに、本実施形態にかかる磁性体の加工方法についても合わせて説明する。
図1に示すように、本発明の磁性体加工装置1は、超短パルスレーザー光生成装置2と、超短パルスレーザー光位置調整部3と、超短パルスレーザー光を被加工物としての磁性体に向けて集光する対物レンズ4と、被加工物としての磁性体を載置する精密移動用ステージ5と、精密移動用ステージ5の移動を制御する制御コントローラ6により構成されている。超短パルスレーザー光位置調整部3あるいは精密移動用ステージ5が走査手段を構成している。
さらに、超短パルスレーザー光生成装置2からの超短パルスレーザー光をチャープするチャープ光学系7と、超短パルスレーザー光の光路をチャープ光学系に向かう光路Bと被加工物に向かう光路Aとの間で切り換える切り替え手段8と、をさらに有する。
ここで、超短パルスレーザー光生成装置2は、超短パルスレーザー光を生成するものであり、特に磁性体に照射したときに、該磁性体を断熱的に加工することができる超短パルスレーザー光を生成するものである。より具体的には、超短パルスレーザー光を発振するレーザー発振器と、当該レーザー発振器から発振された短パルス光を増幅する増幅部とを有するものである。
以下、超短パルスレーザー光生成装置2について、さらに詳細に説明する。図2は、本発明の磁性体加工装置に使用される超短パルスレーザー光生成装置2の概要を示したものである。図2に示すように、超短パルスレーザー光生成装置2は、フェムト秒レーザー発振器11や、アイソレータ12、4ポートサーキュレータ13、ファイバーグレーティング14、増幅部18、回折格子対などのパルス圧縮機17等から構成されている、さらに、増幅部18は、図3に示すように、波長分割多重化カップラー(以下、「WDM」という)21a〜21f、アイソレータ22a〜22f、発振波長が1.48μmのシングルモード用レーザーダイオード(以下、「シングルモードLD」という)23a〜23f、正常分散で高出力用のシングルモードのエルビウムドープ増幅ファイバー(以下、「EDF」という)24a〜24e、ファラデーローターミラー(以下、「FRM」という)15などから構成されており、フェムト秒レーザー発振器11から供給された短パルス光を往復経路(ダブルパス)形態で増幅することができる。
ここで、フェムト秒レーザー発振器11は、エルビウムファイバーレーザーであって、時間幅がフェムト秒台のレーザー光(短パルス光)を出力するものである。そして、図2に示すように、フェムト秒レーザー発振器11から出力した短パルス光は、アイソレータ12及び4ポートサーキュレータ13を介してファイバーグレーティング14に入射される。ファイバーグレーティング14は、短パルス光の反射する位置が、短パルス光の波長に依存するものであり、波長の長いレーザー光ほどファイバーグレーティング14のサーキュレーター13側で反射するようになっている。そのため、ファイバーグレーティング14に入射され、反射し出力される短パルス光はチャープされた状態となる。このとき、チャープされた短パルス光は、例えば、100フェムト秒台から100ピコ秒台にパルス時間幅が拡張しているので、フェムトレーザー発振器11から出力されたときと比較して、パルスのピークパワーが低くなっている。
上記のように、ファイバーグレーティング14により短パルス光をチャープすることにより、パルスのピークパワーが低くなった状態で、この短パルス光は増幅部18に入射され、増幅部18において増幅される。以下、増幅部18の構成について詳しく説明する。まず、図3に示すように、増幅部18に入射された短パルス光は、シングルモードLD23aが接続されているWDM21aを介してEDF24aに入射され、増幅される。なお、WDM21aには、1.48μmポートと、1.55μmポートと、コモンポートとの3つのポートがあり、1.48μmポートに対しては、シングルモードLD23aがアイソレータ22aを介して接続され、1.55μmポートに対しては、チャープされた短パルス光が入射し、コモンポートに対しては、EDF24aの一端が接続される。
また、WDM21bも、1.48μmポートと、1.55μmポートと、コモンポートとの3つのポートを有するものであって、1、48μmポートにはアイソレータ22bを介してシングルモードLD23bが接続され、1.55μmポートにはEDF24aの他端が接続され、EDF24aにより増幅される短パルス光が入射するようになっている。一方、コモンポートに対しては、EDF24bの一端が接続されている。このEDF24bにおいても、短パルス光の増幅が行われる。
同様にして、WDM21c、21d、21eにも、1.48μmポートと、1.55μmポートと、コモンポートとの3つのポートがそれぞれ形成されており、1.48μmポートにはアイソレータ22c、22d、22eを介してシングルモードLD23c、23d、23eがそれぞれ接続され、1.55μmポートにはEDF24b、24c、24dの他端がそれぞれ接続され、EDF24b、24c、24dにより増幅された短パルス光が入射するようになっている。一方、コモンポートに対しては、EDF24c、24d、24eの一端がそれぞれ接続されている。これらEDF24c、24d、24eにおいても短パルス光の増幅が行われる。
さらに、WDM21fにも、1.48μmポートと、1.55μmポートと、コモンポートとの3つのポートがそれぞれ形成されており、1.48μmポートにはアイソレータ22fを介してシングルモードLD23fが接続され、1.55μmポートにはFRM15が接続され、コモンポートに対しては、EDF24eの他端が接続されている。
これにより、増幅部18においては、シングルモードLD21a、21b、21c、21d、21e、21fを直列的に使用することができるので、シングルモードLDを使用したコアポンプでも励行光量を大きくすることができる。さらに、WDM21fにはFRM15が接続されており、該FRM15により短パルス光の偏光面を90°ずらした状態で反射させることができる。そのため、往復経路(ダブルパス)形態を実現することができ、EDF24a、24b、24c、24d、24eを短パルス光が往復することで、該短パルス光をより一層増幅させることができる。このように増幅された短パルス光は偏光依存型の4ポートサーキュレータから出力され、パルス圧縮機17でパルス幅を短くした後、外部に出力される。
すなわち、超短パルスレーザー光生成装置2では、図2に示すように、フェムト秒レーザー発振器11からのレーザー光(短パルス光)がファイバーグレーティング14に入射すると、チャープされパルスの時間幅が拡張されるので、そのピークパワーが低くなる。そのため、非線形光学現象の発生を抑制しつつ短パルス光の増幅を行うことができ、不必要な非線形光学効果により増幅効率が減少することを抑制することができる。さらに、シングルモードLD、EDFを直列的に使用していることから、短パルス光の増幅量をより大きくすることができる。さらに、本実施形態においては、EDFとして正常分散にあるものを使用しているので、レーザー光(短パルス光)がそれぞれのEDFを通過しても、その時間幅が短縮されず、短パルス光の増幅における非線形効果を抑制することができる。
さらに、ここでは、超短パルスレーザー光生成装置2に使用されるフェムト秒レーザー発振器11について説明する。図4は、フェムト秒レーザー発振器11の概要を示した図である。図4に示すように、フェムト秒レーザー発振器11はフェムト秒パルス発振器110と光増幅器130とにより構成される。
フェムト秒パルス発振器110は、励起用光源としての励起用LD111と、エルビウムをドープしたものであってレーザー媒質としての光増幅ファイバー112、レンズ113、ファラデー回転子114、ミラー115、レンズ116、ファラデー回転子117、1/4波長板118、1/2波長板119、偏光ビームスプリッター(以下、「PBS」という)120、レンズ121、可飽和吸収体122などを有している。この点、フェムト秒パルス発振器110では、リニアキャビティを構成する光増幅ファイバー112の両端に2個のファラデー回転子114、117を配置することで、振動・温度変化などに起因する光偏波面ドリフトを補償する構造となっており、環境変化に対して強い構成としている。なお、光偏波面ドリフトを補償するには、光増幅ファイバー112を偏波保存型ファイバーにより構成することでも実現することができる。
そして、フェムト秒パルス発振器110においては、可飽和吸収体122の端面に施された金ミラー(不図示)と、ミラー115との間を、種々の波長を含んだ光が何度も往復することで増幅される。さらに、位相が揃った状態(モードロック状態)の定常波が形成されると、両波長板118、119及びPBS120の作用により、レーザー光である光パルス列が光増幅器130に向けて出力される。
一方、光増幅器130は、PBS132、1/2波長板133、1/4波長板134、ファラデー回転子135、レンズ136、エルビウムをドープした光増幅ファイバー137、レンズ138、2個のファラデー回転子135、139、ミラー140、励起光源としての光通信用LD141などを有している。この点、光増幅器130でも、光増幅ファイバー137の両端に2個のファラデー回転子135、139を配置するようにしており、振動・温度変化等に起因する光偏波面ドリフトを補償する構造となっている。そのため、環境変化に対して強い構成となっている。なお、光偏波面ドリフトを補償するには、光増幅ファイバー137を偏波保存型ファイバーにより構成することでも実現することができる。
また、光増幅器130では、フェムト秒パルス発振器110からの光パルス列をPBS132で反射させ、光増幅ファイバー137に向かわせて通過させた後に、ミラー140で反射させ、光増幅ファイバー137を再び通過させることでパルス圧縮を伴う増幅を行い、両波長板133、134及びPBS132の作用により、超短パルスレーザー光生成装置2で使用されるフェムト秒レーザー発振器11の出力として(図2参照)、外部に出力している。このときの光パルス列は、中心波長が1560nmで、繰り返し周波数が48.5MHz、パルス幅が105フェムト秒、平均出力が62.5mWである。
なお、図4では、説明の便宜上、PBS132からレンズ136(ひいては光増幅ファイバー137)に向かう光パルス列と、レンズ136(すなわち光増幅ファイバー137)からPBS132に向かう光パルス列とを分けて記載しているが、実際には、両光パルス列の光路は重畳している。
ここで、超短パルスレーザー光生成装置2の説明に戻ると、図2に示すように、超短パルスレーザー光生成装置2で使用されるフェムト秒レーザー発振器11から出力されたレーザー光(短パルス光)は、不図示のパルスピッカーにより、繰り返し周波数が1KHz〜1MHzにまで可変できるようにした後で、アイソレータ12に入射される。以上の構成により、超短パルスレーザー光生成装置2からの超短パルスレーザー光は、波長が1560nm帯域で、平均出力が160mWとすることができる。
また、上述した不図示のパルスピッカーにより繰り返し周波数を可変にしても、100kHzから500kHzまでの範囲では、超短パルスレーザー光生成装置2からの超短パルスレーザー光の平均出力に殆ど変化がなかった。この際、超短パルスレーザー光生成装置2からの超短パルスレーザー光の1パルスあたりのエネルギーは、例えば、繰り返し周波数が100kHzのときには1.6μJであり、繰り返し周波数が500kHzのときには0.3μJであり、そのパルス時間幅は、いずれも400〜600フェムト秒である。
このように、磁性体加工装置1に使用される超短パルスレーザー光生成装置2においては、ピークパワーの大きな超短パルスレーザー光を生成することができるので、その結果、被加工物の加工を行うことができる。また、超短パルスレーザー光はフェムト秒レーザー発振器から発振されるパルス幅の短いレーザー光であるので、被加工物を断熱的に加工することができる。
上記本実施形態においては、超短パルスレーザー光生成装置2に使用される増幅器として、エルビウムドープ増幅ファイバーを使用しているが、本発明においては、これに限られるものではなく、エルビウム増幅ファイバーに代えて、イッテルビウムがドープされた増幅ファイバーを使用することも可能である。
また、本実施形態の磁性体加工装置1、及び該磁性体加工装置1により実現される本発明の磁性体の加工方法に使用される超短パルスレーザー光生成装置2としては、図2に示す超短パルスレーザー光生成装置2に代えて、図5に示すようなものを採用することもできる。図5に示す超短パルスレーザー光生成装置2’は、波長1560nm帯でのチャープトパルス増幅器を用いた高エネルギーフェムト秒ファイバーレーザーであって、上述したフェムト秒レーザー発振器11に加えて、チャープファイバー41と、レンズ42と、アイソレータ43と、第1ポンプレーザーダイオード44、マルチモードエルビウムドープファイバ増幅器45、第2ポンプレーザーダイオード46と、パルス圧縮機47と、ビームスプリッターP1、P2、P3、P4、P5、P6などから構成されており、パルス幅が5ピコ秒で平均出力が13Wにまで増幅されたレーザー光(パルス光)を、パルス圧縮機47によって、パルス幅が100フェムト秒で平均出力が6.5Wに圧縮して出力している。なお、上記エルビウムドープファイバ増幅器45に代えて、イッテルビウムドープファイバを用いた増幅を採用することも当然可能である。さらに、チタンサファイアレーザー等の超短パルス高出力レーザーを採用することも可能である。
図1に戻って、前述のような超短パルスレーザー光生成装置2により生成された超短パルスレーザー光は、超短パルスレーザー光位置調整部3に到達し、超短パルスレーザー光位置調整部3で超短パルスレーザー光の照射位置が調整され、そして、対物レンズ4を介して精密移動用ステージ5上の磁性体M表面上に照射される。ここで、精密移動用ステージ5は、3次元的に移動することが可能なものであり、該精密移動用ステージ5をX軸又はY軸の方向に移動させるとともに、+Z軸方向に移動させることにより超短パルスレーザー光の集光点Qが被加工物である磁性体Mの表面上に位置するようにする。この状態で、精密移動用ステージ5をX軸、Y軸方向に移動させることにより、集光点Qを磁性体Mの表面上で走査することができる。また、超短パルスレーザー光位置調整部3は、ガルバノミラー等により構成することができる。
上記のような構成により、磁性体Mの表面上において、超短パルスレーザー光の集光点Qが位置する箇所で光誘起破壊によるレーザー加工が行われる。このとき、超短パルスレーザー光は、前述したようにパルス幅が10フェムト秒から100ピコ秒の超短パルス光であり、磁性体Mを断熱的に加工することができる。
さらに、本実施形態の磁性体加工装置1においては、超短パルスレーザー光をチャープさせ、得られるチャープパルス光を磁性体に照射することもできる。すなわち、超短パルスレーザー光生成装置2から出力される超短パルスレーザー光の光路を、切換手段8によりチャープ光学系7に向かう光路Bに切り換えて超短パルスレーザー光をチャープさせ、得られるチャープパルス光を超短パルスレーザー光位置調整部3及び対物レンズ4を介して磁性体Mの表面上に照射する。
ここで、切換手段8は、プリズムやフリッパーミラー等の反射手段80と、当該反射手段80を、超短パルスレーザー光の光路に干渉しない第一位置81と、当該超短パルスレーザー光をチャープ光学系に向けて反射させる第二位置82との間で移動させる図示しないリニアステージを有する。切換手段8が第一位置81に位置している状態では、超短パルスレーザー光は図1において実線で示すように、切換手段8により遮断されずに、超短パルスレーザー光生成装置1からそのまま超短パルスレーザー光位置調整部3に向かい、チャープされない状態で磁性体Mに照射される。一方、切換手段8が第二位置82に位置している状態では、超短パルスレーザー光は反射手段80により反射され、図1の点線で示すようにチャープ光学系7に向かって照射される。チャープ光学系7によりチャープされた超短パルスレーザー光は光路Cを通って再度反射手段80に照射され、当該反射手段80により超短パルスレーザー光位置調整部3に向かって反射される。超短パルスレーザー光位置調整部3により照射位置が調整されたチャープパルス光は、対物レンズ4を介して精密移動用ステージ5上の磁性体Mに照射される。
ここで、チャープ光学系は、グレーティング、プリズム、チャープミラー等で構成され、超短パルスレーザー光を伸延する光学系である。
次に、本実施形態の磁性体加工装置1の具体的な動作について説明する。まず、超短パルスレーザー光2を作動させて超短パルスレーザー光を出力する。このとき、超短パルスレーザー光の集光点Qは、超短パルスレーザー光位置調整部3あるいは精密移動用ステージ5により磁性体Mの表面から離れるようにしておく。そして、超短パルスレーザー光位置調整部3あるいは精密移動用ステージ5により集光点Qが磁性体Mの表面上に位置するようにするとともに、精密移動用ステージ5をX軸及びY軸に移動させて、磁性体Mの表面を加工する。超短パルスレーザー光により磁性体Mの磁性が熱により変化するのを抑制しつつ、磁性体Mを微細加工することができる。
超短パルスレーザー光を磁性体Mに照射すると、レーザーエネルギーにより磁性体Mから分離された分離物が生じる。例えば、磁性体Mとして磁石を採用すると、この分離物の磁性は変化しないので、該分離物が磁性体の加工面に付着してしまう。ここで、前述した切換手段8により、超短パルスレーザー光の光路を光路Bに切り換え超短パルスレーザー光をチャープさせる。このようにチャープされたチャープパルス光を磁性体Mの加工面に付着する分離物に照射する。なお、分離物に向かってチャープパルス光を照射する場合、分離物のみを直接狙って照射することは困難であるので、磁性体Mの加工面全体に対し、チャープパルス光を走査させて、分離物にチャープパルス光を照射することができる。
上記のように、分離物にチャープパルス光を照射すると、チャープパルス光はパルス幅が大きく、かつパルスのピークパワーが低くなっているので、分離物に対し光誘起破壊を生じさせることなく、熱エネルギーのみを付与することができる。そのため、分離物の磁性を変化させ、例えば非磁性にすることができる。そのため、磁性体Mの加工面に付着する分離物を除去するのが容易となる。さらに、チャープパルス光を分離物に照射する際に、磁性体Mの加工面にも一部チャープパルス光が照射されるようにすれば、磁性体M表面の磁性を一時的に変化させることができる。これにより、磁性体Mの表面から分離物をさらに容易に除去することができる。一方、磁性体Mの加工面は一旦磁性が変化するが、磁性体M内部の磁区によりすぐに再帯磁して、磁性体M本体の磁性には大きな影響を与えない。
上記のようなチャープパルス光は、磁性体への超短パルスレーザー光における加工がすべて行われてから、磁性体の加工面を走査するようにしてもよいし、磁性体に超短パルスレーザー光を照射した直後に、形成される加工面に照射するようにしてもよい。
上記のように、本実施形態の磁性体加工装置によれば、超短パルスレーザー光により磁性体を加工するようにしているので、被加工物である磁性体の内部の磁性を変化させることなく、磁性体を微細加工することができる。そのため、マイクロマシーンなど、磁性体の微小な領域での磁性の変化が特に懸念されるものであっても、精度の良い加工を行うことができる。また、従来微細加工が必要な形状に、磁性体を加工するためには、被加工物に磁性を付与する前に加工を行う必要があったが、被加工物に磁性を付与した後でも、この磁性が付与された磁性体を微細加工することができるので、加工の自由度が高まる。そのため、最終製品形状に形成された磁性体への刻印や、仕上げ加工等を行うことができ、産業上大きな効果を有する。
また、本実施形態の磁性体加工装置においては、磁性体が磁石の場合に、超短パルスレーザー光により磁性体より分離された分離物を、チャープパルス光により消磁することができるので、分離物を除去する際に有利である。また、磁性体に照射されるパルス光を超短パルスレーザー光とチャープパルス光との間で切り換える切換手段を有するので、一つのパルス光源により超短パルスレーザー光とチャープパルス光を生成することができるとともに、超短パルスレーザー光の一部の光路とチャープパルス光の一部の光路とを同一の光路とすることができる。そのため、装置の小型化に寄与する。
また、本実施形態の磁性体加工装置により実施される本発明の磁性体の加工方法においても同様の効果を有するものである。
本実施形態の磁性体加工装置の概略を説明する図。 超短パルスレーザー光生成装置の概略を説明する図。 増幅部の概略を説明する図。 フェムト秒レーザー発振器の概略を説明する図。 図2とは異なる超短パルスレーザー光生成装置の概略を説明する図。
符号の説明
1 磁性体加工装置
2 超短パルスレーザー光生成装置
3 超短パルスレーザー光位置調整部(走査手段)
5 精密移動用ステージ(走査手段)
7 チャープ光学系
8 切換手段
11 フェムト秒レーザー発振器(短パルス光発振器)
14 ファイバーグレーティング(チャープ部)
18 増幅部(ファイバー増幅部)
24a、24b、24c、24d、24e 増幅ファイバー
23a、23b、23c、23d、23e レーザーダイオード

Claims (13)

  1. 超短パルスレーザー光を磁性体に照射して、該磁性体の磁性を変化させずに該磁性体を加工することを特徴とする磁性体の加工方法。
  2. 前記超短パルスレーザー光のパルス幅が10フェムト秒〜100ピコ秒であることを特徴とする請求項1に記載の磁性体の加工方法。
  3. 前記超短パルスレーザー光の中心波長が10μm〜10nmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁性体の加工方法。
  4. 前記超短パルスレーザー光による加工によって前記磁性体から分離した分離物に対して、該分離物に熱エネルギーを与える程度のパルス幅を有するチャープパルス光を照射し、前記分離物を消磁させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の磁性体の加工方法。
  5. 前記チャープパルス光は、前記超短パルスレーザー光をチャープしたものであることを特徴とする請求項4に記載の磁性体の加工方法。
  6. 短パルス光を生成する短パルス光発振器と、前記短パルス光発振器から入射した短パルス光の時間幅を拡張するチャープ部と、前記チャープ部から入射した短パルス光を正常分散にある増幅ファイバーで増幅するファイバー増幅部と、を有し、前記ファイバー増幅部は、前記増幅ファイバーの複数が直列的に接続されており、各増幅ファイバーの一端からそれぞれポンプする複数のレーザーダイオードを備えた超短パルスレーザー光生成装置により、前記超短パルスレーザー光を生成することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の磁性体の加工方法。
  7. 超短パルスレーザー光を発生し、該超短パルスレーザー光を磁性体に照射する超短パルスレーザー光生成装置と、前記磁性体あるいは前記超短パルスレーザー光の少なくとも一方を走査する走査手段とを有し、前記超短パルスレーザー光により、前記磁性体の磁性を変化させずに加工することを特徴とする磁性体加工装置。
  8. 前記超短パルスレーザー光のパルス幅が10フェムト秒から100ピコ秒であることを特徴とする請求項7に記載の磁性体加工装置。
  9. 前記超短パルスレーザー光の中心波長が10μm〜10nmであることを特徴とする請求項7又は8に記載の磁性体加工装置。
  10. 前記超短パルスレーザー光のパルス幅よりも広いパルス幅を有するチャープパルス光を生成するチャープパルス光生成装置を有し、該チャープパルス光生成装置は、前記磁性体から分離した分離物に前記チャープパルス光を照射するように配置されていることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載の磁性体加工装置。
  11. 前記チャープパルス光生成装置は、前記超短パルスレーザー光を前記チャープパルス光にチャープするものであることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の磁性体加工装置。
  12. 前記チャープパルス光生成装置は、前記超短パルスレーザー光をチャープさせるチャープ光学系と、前記超短パルスレーザー光と前記磁性体との間に配置され、前記超短パルスレーザー光の光路を前記磁性体に向かう光路と前記チャープ光学系に向かう光路との間で切り換える切換手段とを有するものであることを特徴とする請求項11に記載の磁性体加工装置。
  13. 前記超短パルスレーザー光生成装置は、短パルス光を生成する短パルス光発振器と、前記短パルス光発振器から入射した短パルス光の時間幅を拡張するチャープ部と、前記チャープ部から入射した短パルス光を正常分散にある増幅ファイバーで増幅するファイバー増幅部と、を有し、前記ファイバー増幅部は、前記増幅ファイバーの複数が直列的に接続されており、各増幅ファイバーの一端からそれぞれポンプする複数のレーザーダイオードを備えていることを特徴とする請求項7ないし12のいずれか1項に記載の磁性体加工装置。
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