JP2005152699A - 有機性廃棄物の処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる成分比の堆肥を同時に製造可能とするために、有機性廃棄物を醗酵により分解処理する醗酵処理ユニットを複数備えてなる有機性廃棄物の処理装置において、一つの制御手段にて複数の醗酵処理ユニットを制御することで、コストの低減化を図る。
【解決手段】各醗酵処理ユニット2a・2bに設けられた、有機性廃棄物の分解処理1を促進させる動作を行う動作手段と、前記有機性廃棄物の状態を検出する検出手段とを、同一の制御手段30に接続し、前記検出手段により検出された検出値に基づいて各醗酵処理ユニット2a・2bの動作手段を同様に制御した。
【選択図】図2
【解決手段】各醗酵処理ユニット2a・2bに設けられた、有機性廃棄物の分解処理1を促進させる動作を行う動作手段と、前記有機性廃棄物の状態を検出する検出手段とを、同一の制御手段30に接続し、前記検出手段により検出された検出値に基づいて各醗酵処理ユニット2a・2bの動作手段を同様に制御した。
【選択図】図2
Description
本発明は、有機性廃棄物を堆肥化して再利用するための有機性廃棄物の処理装置に関する。
従来、家庭や事業所から排出される廃棄物のうちで大きな割合を占める調理屑、残菜などの有機性廃棄物は、回収された後は焼却や埋め立てにより処理されている。しかし、現在、焼却処理で発生する二酸化炭素による地球温暖化の問題や、埋め立てに必要な最終処分場不足の問題が逼迫しており、生ゴミの処理量抑制が急務となっている。そこで、この有機性廃棄物の処理量の抑制と共に、食物の生産・流通・消費の各段階における環境保全等の観点からも、近年は、有機性廃棄物の再資源化、すなわち有機性廃棄物の堆肥化が進められている(例えば、特許文献1参照)。
需要者のニーズに応じて様々な成分比を持つ数種類の堆肥を同時に製造する場合、複数の処理装置が必要となる。しかし、従来の有機性廃棄物の処理装置には、一台の処理装置に対して一つの制御手段が備えられているため、各処理装置に制御手段が備えられることになり、コストが高くなるという問題があった。また、各処理装置が単独で制御されるため、処理装置毎に処理操作を行わなければならず、操作の手間がかかりすぎるという問題もあった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、有機性廃棄物を醗酵により分解処理する醗酵処理ユニットを複数備えてなる有機性廃棄物の処理装置において、各醗酵処理ユニットに設けられた、有機性廃棄物の分解処理を促進させる動作を行う動作手段と、前記有機性廃棄物の状態を検出する検出手段とを、一つの制御手段に接続し、前記検出手段により検出された検出値に基づいて各醗酵処理ユニットの動作手段を制御したものである。
請求項2においては、前記醗酵処理ユニットを、一つ又は複数の醗酵処理ユニットからなる複数のグループに分け、グループ内の各醗酵処理ユニットに有機性廃棄物の分解処理を促進させる動作を行う動作手段を設けるとともに、これらの醗酵処理ユニットのうち、任意の醗酵処理ユニットにのみ有機性廃棄物の状態を検出する検出手段を設けて、この検出手段と各醗酵処理ユニットの動作手段とを一つの制御手段に接続し、前記検出手段により検出された検出値に基づいてグループ内の各醗酵処理ユニットの動作手段を制御したものである。
請求項3においては、前記醗酵処理ユニットの排気又は排水を他の醗酵処理ユニットに供給するように制御したものである。
請求項4においては、前記醗酵処理ユニットの排気又は排水を他の醗酵処理ユニットにグループ単位で供給するように制御したものである。
請求項5においては、前記醗酵処理ユニットにおいて、制御手段に接続した表示手段は一つのみであるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、有機性廃棄物の処理装置を構成する複数の醗酵処理ユニットを一つの制御手段で制御することができ、異なる成分比の堆肥を同時に製造可能とするような複数の醗酵処理ユニットでも制御することができる。したがって、複数の醗酵処理ユニットに対して別々に制御手段を設ける必要がなく一つの制御手段で済み、配置スペースを減少でき、コストを抑えることができる。
請求項2においては、各グループに属する醗酵処理ユニットを一つの制御手段でグループ毎に同様に制御することができるため、複数の醗酵処理ユニットに対して一つの制御手段で済む。また、全ての醗酵処理ユニットに検出手段を設ける必要がなくなる。したがって、コストを低減することができる。
請求項3においては、排気又は排水中に含まれるアンモニアを他の醗酵処理ユニットに供給することができ、処理中の有機性廃棄物のpHを最適な値とすることができる。そのため、pHに不具合があったり、水分が不足したユニットの処理速度が低下したり、完全に処理できないユニットが生じたりすることがなく、全体的に処理時間が長くなることを防止でき、醗酵分解処理効率を向上できる。また、従来pHをアルカリ性に保つために使用される消石灰等の改良資材が殆ど必要なくなり、コストを低減することができる。また、排気や排水を再利用するため、悪臭を減少し、排水量を減少させることができ、供給する水量も減少できる。
請求項4においては、排気又は排水中に含まれるアンモニアを他の醗酵処理ユニットにグループ単位で供給して、処理中の有機性廃棄物のpHを最適な値とすることができる。すなわち、グループ毎に醗酵処理ユニットのpHの制御を行うことができるので、処理の簡素化及びコストの低減化を図ることができる。
請求項5においては、一つの表示手段で複数の醗酵処理ユニットの状態を表示させて確認することができる。よって、全ての醗酵処理ユニットに表示手段を設ける必要がなくなるので、コストを低減することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は有機性廃棄物の処理装置の全体的な構成の一例を示す模式図、図2は制御ブロック図、図3は分解処理のフローチャート図、図4はpH調整処理のフローチャート図、図5は第二実施例の有機性廃棄物の処理装置の全体的な構成の一例を示す模式図、図6は第二実施例の制御ブロック図、図7は表示手段の別実施例を示す制御ブロック図である。
図1は有機性廃棄物の処理装置の全体的な構成の一例を示す模式図、図2は制御ブロック図、図3は分解処理のフローチャート図、図4はpH調整処理のフローチャート図、図5は第二実施例の有機性廃棄物の処理装置の全体的な構成の一例を示す模式図、図6は第二実施例の制御ブロック図、図7は表示手段の別実施例を示す制御ブロック図である。
図1に示すように、有機性廃棄物の処理装置1は、複数(本実施例では三つ)の醗酵処理ユニット2a・2a・2aから構成され、同時に異なる成分比の堆肥を製造可能としている。醗酵処理ユニット2aには、有機性廃棄物を収容する処理槽3や有機性廃棄物の分解処理を促進させる動作を行う動作手段が備えられている。動作手段は処理槽3内の処理過程にある有機性廃棄物(以下内容物)を攪拌するための攪拌手段4、内容物を加熱するための加熱手段5、処理槽3内に空気を供給するための給気手段6、処理槽3内に水を供給するための給水手段7、処理槽3への給気手段6や給水手段7からの供給量を調整するための調整弁8等から構成されている。
各醗酵処理ユニット2aの処理槽3は、空気供給経路11を介して前記給気手段6に並列に接続され、給気手段6により空気を処理槽3に供給できるように構成されている。そして、空気供給経路11と各処理槽3の接続部にはそれぞれ調製弁8aが設けられ、この調整弁8aを開閉制御することにより処理槽3毎の空気の供給量を調整可能としている。
また、各醗酵処理ユニット2aの処理槽3は、この処理槽3から排出される排気を一旦回収するためのトラップ9に排気流出経路12を介して接続されている。トラップ9では、排気中の蒸気が冷却されて凝縮し、排気から水分が除去される。ここで生じた排水は、排気中のアンモニアの一部を溶解して、トラップ9内に貯溜される。
各トラップ9は排気流出経路12とは別に設けられた排気供給経路13を介して各醗酵処理ユニット2aの処理槽3に並列に接続され、トラップ9内の排気をアンモニア含有ガスとして処理槽3に供給できるように構成されている。排気供給経路13と各処理槽3との接続部にはそれぞれ調整弁8bが設けられ、この調整弁8bを開閉制御することにより処理槽3毎の排気の供給量を調整可能としている。
また、各醗酵処理ユニット2aの処理槽3は、水供給経路14を介して前記給水手段7に並列に接続され、給水手段7により水を処理槽3に供給できるように構成されている。そして、水供給経路14と各処理槽3との接続部にはそれぞれ調整弁8cが設けられ、この調整弁8cを開閉制御することにより処理槽3毎の水の供給量を調整可能としている。
さらに、各醗酵処理ユニット2aの処理槽3は、前記トラップ9に排水供給経路15を介して連通され、各トラップ9内に貯溜されている排水をアンモニア溶解液として処理槽3に供給できるように構成されている。排水供給経路15と各処理槽3の接続部にはそれぞれ調整弁8dが設けられ、調整弁8dを開閉制御することにより処理槽3毎の排水の供給量を調整可能としている。前記調整弁8a・8b・8c・8dは電磁弁で構成されそれぞれ後述する制御手段30と接続されている。
そして、以上のように構成される醗酵処理ユニット2a・2a・2aに、処理槽3内の内容物の状態を検出する検出手段がそれぞれ設けられている。検出手段は、内容物の含水率を検出する水分センサ21や重量を検出する重量センサ22、温度を検出する温度センサ23、pHの値を検出するpHセンサ24、処理槽3内の二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素濃度センサ25、酸素濃度を検出する酸素濃度センサ26、アンモニア濃度を検出するアンモニア濃度センサ27等から構成され、図2に示すように、各醗酵処理ユニット2aのセンサ21〜27が一つの主となる制御手段30に接続される。この制御手段30には各醗酵処理ユニット2aの動作手段も接続される。
前記制御手段30は、各種演算処理や制御を実行するCPU(中央演算処理装置)31や各制御プログラムを記憶させるプログラム用メモリ32、各種データ等を一時的に記憶させるデータ用メモリ33、各種入力系機器及び出力系機器に接続してデータを伝送する入力部34と出力部35等から構成されている。
前記制御手段30の入力部34には、各醗酵処理ユニット2aに備えられた検出手段である水分センサ21や重量センサ22、温度センサ23、pHセンサ24、二酸化炭素濃度センサ25、酸素濃度センサ26、アンモニア濃度センサ27等の入力系機器が接続される。
前記制御手段30の出力部35には、各醗酵処理ユニット2aに設けられた動作手段である攪拌手段4や加熱手段5、調整弁8、各醗酵処理ユニット2aの処理槽3に接続された給気手段6や給水手段7等の出力系機器が接続される。
こうして、各醗酵処理ユニット2aの水分センサ21により検出された含水率、重量センサ22により検出された重量、温度センサ23により検出された温度、pHセンサ24により検出されたpH、二酸化炭素濃度センサ25により検出された二酸化炭素濃度、酸素濃度センサ26により検出された酸素濃度、アンモニア濃度センサ27により検出されたアンモニア濃度等の検出値は、入力部34から入力され、CPU31を介して記憶手段であるデータ用メモリ33に転送され記憶される。また、これらの検出値に基づいて内容物の累積の乾物重量減少量(以下分解量)や二酸化炭素累積発生量等が演算され、その演算値もデータ用メモリ33に記憶される。
CPU31は、プログラム用メモリ32に記憶された各制御プログラムに従って動作し、前記データ用メモリ32に記憶された検出手段からの検出値に基づいて各醗酵処理ユニット2aの攪拌手段4や加熱手段5、調整弁8、給気手段6、給水手段7を制御するように構成されている。また、このCPU31には各醗酵処理ユニット2aに備えられた表示手段10が接続されている。
以上のような構成において、分解処理は図3に示すように進行する。すなわち、各醗酵処理ユニット2aに有機性廃棄物が投入され、分解処理が開始されると、制御手段30は、まず入力された制御パラメータを読み込む(71)。次に、内容物の情報を検出手段を用いて検出し、これらの検出値を取り込む(72)。ここで、検出手段は上述の如く水分センサ21、重量センサ22、温度センサ23、pHセンサ24、二酸化炭素濃度センサ25、酸素濃度センサ26、アンモニア濃度センサ27であり、これらの検出値が制御手段30に入力されて処理される。
続いて、前記制御手段30は、検出手段から出力された検出値に基づいて内容物の分解量や二酸化炭素濃度等の情報を演算する(73)。こうして得られた内容物の情報は、連続的にデータ用メモリに記憶され、表示手段10にて表示される(74)。そして、前記制御パラメータと検出手段から取得した内容物の情報とから、制御手段30は制御パラメータを計算し(75)、この計算結果に基づいて各醗酵処理ユニット2aの攪拌手段4、加温手段5、調整弁8、給気手段6、給水手段7の動作手段を制御する(76)。
こうして、有機性廃棄物を醗酵により分解処理する醗酵処理ユニット2a・2a・2aを複数備えてなる有機性廃棄物の処理装置1において、これらの醗酵処理ユニット2a・2a・2aは検出手段により検出された検出値に基づいて、一つの制御手段30によって制御されることになる。したがって、各醗酵処理ユニット2aに対してそれぞれ制御手段を備える必要がなくなり、複数の醗酵処理ユニット2a・2a・2aに対して一つの制御手段30で済むので、配置スペースを減少でき、コストを抑えることができる。
また、以上のような構成では、有機性廃棄物の処理工程において醗酵処理ユニット2a・2a・2aを相互に関連して制御するように構成することができる。例えば、ある醗酵処理ユニット2aに醗酵不良が生じた場合、この醗酵処理ユニット2aに他の醗酵処理ユニット2aの排気又は排水を再利用して給気又は給水するように制御することで、醗酵処理ユニット2aの内容物のpHを制御して醗酵不良を改善することができる。
一般的に、有機性廃棄物の分解処理時における処理速度は、処理中の有機性廃棄物のpHに影響され、pH8〜10でのアルカリ性で最大となり、pH5以下では略ゼロとなることが知られている。有機性廃棄物のC/N(炭素/窒素比)が低い場合には、分解の進行にともなってアンモニアが生成することによりpHは次第に高くなってくるが、C/Nが高い場合には、分解処理を継続しても炭水化物や油脂の分解により生成する有機酸によって、pHが低下した状態となり分解速度も低下する。
そこで、内容物がアルカリ性である醗酵処理ユニット2aではアンモニアが生成して排気や排水中に含まれることから、ある醗酵処理ユニット2aに収容される内容物のpHが低下した状態となった場合、この醗酵処理ユニット2aに内容物のpHがアルカリ性の醗酵処理ユニット2aから、そのアンモニアを含有する排気又は排水を供給し、前者の醗酵処理ユニット2aに収容される内容物のpHが最適な値(pH8〜10)となるように各醗酵処理ユニット2aを制御することによって、処理速度の向上を図ることができるのである。
前記醗酵処理ユニット2a・2b・・・に収容される内容物のpHの制御構成について、図4を用いてより詳しく説明する。
まず、制御手段30は、各醗酵処理ユニット2aのpHセンサ24により検出された処理槽3内の内容物のpHに基づいて、醗酵処理ユニット2aに収容されている内容物が酸性であるかどうかを判断する(81)。ここで、どの醗酵処理ユニット2aにおいても内容物が酸性でない場合には、再び内容物のpHの読み込みが行われる。
まず、制御手段30は、各醗酵処理ユニット2aのpHセンサ24により検出された処理槽3内の内容物のpHに基づいて、醗酵処理ユニット2aに収容されている内容物が酸性であるかどうかを判断する(81)。ここで、どの醗酵処理ユニット2aにおいても内容物が酸性でない場合には、再び内容物のpHの読み込みが行われる。
いずれかの醗酵処理ユニット2aの内容物が酸性である場合には、次の処理において、この醗酵処理ユニット2aの内容物のpHが低下したときから所定時間経過したかどうかが確認される(82)。所定時間経過していた場合、前記表示手段10に処理装置1に異常があることが表示される(83)。
所定時間経過していない場合には、次の処理に進み、他に内容物がアルカリ性の醗酵処理ユニット2aがあるかどうかが確認される(84)。
内容物がアルカリ性の醗酵処理ユニット2aがない場合、処理装置1において内容物がアルカリ性の醗酵処理ユニット2aがなくなった時から所定時間経過したかどうか確認される(85)。ここで、所定時間経過していると、前記表示手段10に処理装置1に異常があることが表示される(83)。所定時間経過していない場合には、再び内容物のpHの読み込みが行われる。
一方、他に内容物がアルカリ性の醗酵処理ユニット2aがある場合、グループ101(102)における酸性の内容物の含水率が規定値以下であるかが判断される(86)。
前記内容物の含水率が規定値よりも大きい場合、内容物が酸性の醗酵処理ユニット2aに、内容物がアルカリ性の醗酵処理ユニット2aからアンモニアを含有する排気が供給される(87)。
前記内容物の含水率が規定値以下である場合、内容物が酸性の醗酵処理ユニット2a・2bに、グループ102の内容物がアルカリ性の醗酵処理ユニット2a・2bからアンモニアを含有する排水が供給される(88)。
このようにして、内容物がアルカリ性の醗酵処理ユニット2aから発生するアンモニアを含有する排気又は排水を他の醗酵処理ユニット2aに供給して、処理槽3内の内容物のpHを最適な値として処理速度が向上するように醗酵処理ユニット2a・2a・2aの制御が行われる。したがって、従来pHをアルカリ性に保つために使用されていた消石灰等の土壌改良資材が殆ど必要なくなり、コストを低減することができる。また、醗酵処理ユニット2a・2bからの排気や排水を再利用するため、アンモニアが漏れて生じる悪臭を低減することができるとともに、排水量を減少させることができる。
次に、本発明の第二実施例について説明する。
図5に示すように、有機性廃棄物の処理装置100は、前記醗酵処理ユニット2aに醗酵処理ユニット2bを加えた複数(本実施例では六つ)の醗酵処理ユニット2a・2b・・・から構成され、大量且つ異なる成分比の堆肥を同時に製造可能としている。これらの醗酵処理ユニット2a・2b・・・は、一つ又は複数(本実施例では二つ)の醗酵処理ユニット2a・2bを一グループとして、複数(本実施例では三つ)のグループ101・102・103に分けられ、グループ単位で制御が行われるように構成されている。
図5に示すように、有機性廃棄物の処理装置100は、前記醗酵処理ユニット2aに醗酵処理ユニット2bを加えた複数(本実施例では六つ)の醗酵処理ユニット2a・2b・・・から構成され、大量且つ異なる成分比の堆肥を同時に製造可能としている。これらの醗酵処理ユニット2a・2b・・・は、一つ又は複数(本実施例では二つ)の醗酵処理ユニット2a・2bを一グループとして、複数(本実施例では三つ)のグループ101・102・103に分けられ、グループ単位で制御が行われるように構成されている。
各グループ101・102・103の醗酵処理ユニット2bには、前記醗酵処理ユニット2aと同様に処理槽3や攪拌手段4、加熱手段5、調整弁8等の動作手段が設けられている。各醗酵処理ユニット2bの処理槽3は各醗酵処理ユニット2aの処理槽3とともに空気供給経路11を介して給気手段6に、水供給経路14を介して給水手段に、排気供給経路13又は排水供給経路15を介してトラップ9に並列に接続されている。
そして、以上のように構成される醗酵処理ユニット2a・2b・・・のうち、各グループ101・102・103の任意の醗酵処理ユニット2aにのみ、処理槽3内の内容物の状態を検出する検出手段が設けられている。つまり、各グループ101・102・103に属する他の醗酵処理ユニット2bには検出手段には設けられない。
図6に示すように、各グループ101・102・103の醗酵処理ユニット2aにのみ設けられる検出手段は、前記実施例と同様に内容物の含水率を検出する水分センサ21や重量を検出する重量センサ22、温度を検出する温度センサ23、pHの値を検出するpHセンサ24、処理槽3内の二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素濃度センサ25、酸素濃度を検出する酸素濃度センサ26、アンモニア濃度を検出するアンモニア濃度センサ27等で構成され一つの主となる制御手段30に接続されている。
また、各グループ101・102・103の醗酵処理ユニット2a・2bに設けられた動作手段も一つの制御手段30に接続されている。さらに、各グループ101・102・103の醗酵処理ユニット2aにのみ設けられた表示手段10が制御手段30に接続されている。
以上のように構成することにより、醗酵処理ユニット2a・2b・・・の動作手段は各グループ101・102・103の醗酵処理ユニット2aの検出手段により検出された検出値に基づいて、一つの制御手段30によりグループ単位で制御されることになる。すなわち、有機性廃棄物の処理工程において、各グループ101・102・103の醗酵処理ユニット2aが制御手段30により制御されるとき、各グループ101・102・103に属する他の醗酵処理ユニット2bは同一グループ101・102・103の醗酵処理ユニット2aと同様に制御されることになる。
したがって、醗酵処理ユニット2a・2b・・・を複数備えてなる有機性廃棄物の処理装置1において、各醗酵処理ユニット2a・2b・・・の制御を行う場合に、複数の醗酵処理ユニット2a・2b・・・に対して一つの制御手段30で済むとともに、全ての醗酵処理ユニット2a・2b・・・に検出手段を設ける必要がないので、コストを低減することができる。
さらに、以上のような構成では、有機性廃棄物の処理工程においてグループ単位で醗酵処理ユニット2a・2bを相互に関連して制御することが可能となり、例えば前記実施例では醗酵処理ユニット毎で行われる内容物のpHの制御をグループ単位で行うことができる。これにより、あるグループの醗酵処理ユニット2a・2bの排気又は排水中に含まれるアンモニアを他のグループの醗酵処理ユニットにグループ単位で供給して、処理中の有機性廃棄物のpHを最適な値とすることができるので、処理の簡素化及びコストの低減化を図ることができる。
また、前記有機性廃棄物の処理装置1・100においては、各醗酵処理ユニット2aに設けられた複数の表示手段10を制御手段30に接続して、各々の醗酵処理ユニット2a・2bの状態を表示させるように構成しているが、図7に示すように各醗酵処理ユニット2aに表示手段10を設けずに一つの表示手段110のみを制御手段30に接続して、制御手段30に接続された複数の醗酵処理ユニット2a・2bの状態を一つの表示手段110で表示させるように構成することもできる。この場合、全ての醗酵処理ユニット2a・2bに表示手段10を設ける必要がなくなるので、コストを低減することができる。
1 有機性廃棄物の処理装置
2 醗酵処理ユニット
3 処理槽
4 攪拌手段
5 加熱手段
6 給気手段
7 給水手段
8 調整弁
21 水分センサ
22 重量センサ
23 温度センサ
24 pHセンサ
25 二酸化炭素濃度センサ
26 酸素濃度センサ
27 アンモニア濃度センサ
30 制御手段
2 醗酵処理ユニット
3 処理槽
4 攪拌手段
5 加熱手段
6 給気手段
7 給水手段
8 調整弁
21 水分センサ
22 重量センサ
23 温度センサ
24 pHセンサ
25 二酸化炭素濃度センサ
26 酸素濃度センサ
27 アンモニア濃度センサ
30 制御手段
Claims (5)
- 有機性廃棄物を醗酵により分解処理する醗酵処理ユニットを複数備えてなる有機性廃棄物の処理装置において、各醗酵処理ユニットに設けられた、有機性廃棄物の分解処理を促進させる動作を行う動作手段と、前記有機性廃棄物の状態を検出する検出手段とを、一つの制御手段に接続し、前記検出手段により検出された検出値に基づいて各醗酵処理ユニットの動作手段を制御したことを特徴とする有機性廃棄物の処理装置。
- 前記醗酵処理ユニットを、一つ又は複数の醗酵処理ユニットからなる複数のグループに分け、グループ内の各醗酵処理ユニットに有機性廃棄物の分解処理を促進させる動作を行う動作手段を設けるとともに、これらの醗酵処理ユニットのうち、任意の醗酵処理ユニットにのみ有機性廃棄物の状態を検出する検出手段を設けて、この検出手段と各醗酵処理ユニットの動作手段とを一つの制御手段に接続し、前記検出手段により検出された検出値に基づいてグループ内の各醗酵処理ユニットの動作手段を制御したことを特徴とする請求項1に記載の有機性廃棄物の処理装置。
- 前記醗酵処理ユニットの排気又は排水を他の醗酵処理ユニットに供給するように制御したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機性廃棄物の処理装置。
- 前記醗酵処理ユニットの排気又は排水を他の醗酵処理ユニットにグループ単位で供給するように制御したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機性廃棄物の処理装置。
- 前記醗酵処理ユニットにおいて、制御手段に接続した表示手段は一つのみであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機性廃棄物の処理装置。
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