JP2005152685A - 電解水生成方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 添加物を別途必要とせず、水道水を電解するだけで殺菌力の強い電解水を得ることができ、かつ、長期のメンテナンスフリーを実現し得る電解水の生成方法および装置を提供する。
【解決手段】 無隔膜方式の電解水生成方法であって、一対の不溶性電極DP1および少なくとも陽極を炭素電極とした電極DP2を有する電解槽DS1,DS2と、不溶性電極DP1および炭素電極DP2に直流電圧を印加するための直流電源11,21とを備え、電解槽DS1において、不溶性電極DP1による水の直流電解によって、電解水に含有されるHClOおよび ClO- の濃度を増大させる増大工程と、電解槽DS2において、炭素電極DP2による水の直流電解により炭酸ガスを生成して、該炭酸ガスを電解水に溶解させることで、電解水のpH調整を行うpH調整工程とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、次亜塩素酸を主たる殺菌成分として含有する電解水の生成方法および装置に関する。
近年、市場には、隔膜を備えた電解槽で食塩水を電解して強酸性水や強アルカリ水を作る電解水生成装置が多く販売されている。しかし、これらの装置は食塩の添加の手間や隔膜の交換等の管理が必要であった。
一方、隔膜を用いない無隔膜方式により、食塩水を電解処理して塩素成分を増やし、殺菌力を有する電解水を生成する方法が知られている。
かかる無隔膜方式の方法により生成された電解水中の殺菌成分は、持続性はあるが比較的殺菌力の弱い次亜塩素酸イオン(ClO- ) と、殺菌力の強い次亜塩素酸(HClO)とに大きく分けられる。両者の存在比率は電解水のpHによって決まり、pHが高い(アルカリ性が強くなる)程、次亜塩素酸(HClO)が少なくなると共に、次亜塩素酸イオン(ClO- ) が多くなる傾向があることが一般的に知られている。
したがって、電解水のpHを下げる(酸性側へ移行させる)ことにより、殺菌力の強い次亜塩素酸(HClO)の比率を増やして殺菌力の強い電解水を得ることができる。かかる方法の一例として下記の文献が知られている。
特開平10−24294号(要約、図1)
特許文献1の方法では、ボンベに入った炭酸ガスのバブリングやドライアイスの投入によって電解水のpHを下げることで、次亜塩素酸イオン(ClO- ) に対する次亜塩素酸(HClO)の存在比率を高めることで、電解水の殺菌力の強化を図っている。
しかし、この方法では、供給される炭酸ガスの気泡が大きい為に電解水中に溶け込まなかった炭酸ガスが大気中に放出されて効率が悪いばかりでなく、炭酸ガスのバブリングによって電解水に溶解している次亜塩素酸(HClO)が大気中に飛んでしまい殺菌力が低下するおそれがある。また、炭酸ガスの原料が高価で管理に手間がかかる等の問題点がある。
したがって、本発明の目的は、添加物を別途必要とせず、水道水に含有される残留塩素を利用して水道水を電解するだけで殺菌力の強い電解水を得ることができ、かつ、長期のメンテナンスフリーを実現し得る電解水の生成方法および装置を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明の方法は、電解槽内を陽極室と陰極室とに区分する隔膜を用いずに、塩素成分を含む水を電気分解して殺菌力を有する電解水を生成する無隔膜方式の電解水生成方法であって、一対の不溶性電極および少なくとも陽極を炭素電極とした電極を有する電解槽と、前記不溶性電極および炭素電極に直流電圧を印加するための直流電源とを備え、前記電解槽において、前記不溶性電極による水の直流電解によって、電解水に含有されるHClOおよびClO - の濃度を増大させる増大工程と、前記電解槽において、前記炭素電極による水の直流電解により炭酸ガスを生成して、該炭酸ガスを電解水に溶解させることで、電解水のpH調整を行うpH調整工程とを備えていることを特徴とする。
本発明の方法によれば、不溶性電極を用いた電解により次亜塩素酸(HClO)および次亜塩素酸イオン( ClO- )の濃度を増大すると共に、炭素電極を用いた電解により電解水のpH調整を行って次亜塩素酸(HClO)の比率を高める。したがって、食塩や炭酸ガスなどの添加を別途必要とせず、水を電気分解するだけで、殺菌力の強い電解水を得ることができる。しかも、嵩高い炭酸ガスボンベの交換やドライアイスの補充、塩酸のように取り扱いに注意を要する酸性物質の投入など手間のかかる作業が不要となるから、原料および管理に関するコストを低く抑えることができる。
また、電気分解で発生した炭酸ガスは気泡を作る前に水に溶解するから、炭酸ガスが大気中に無駄に放出されることがないので効率が良い上、水に溶解している次亜塩素酸(HClO)も大気中に飛びにくいので、殺菌力の低下を防止することができる。
本発明の1つの態様においては、前記増大工程を行った後に、前記pH調整工程を行う。
この態様によれば、増大工程における電解や新たな水の補給により電解水のpHが変化した後に、pH調整工程において電解水のpHを調整するので、pH調整が容易になり、安定した殺菌力を有する電解水を得ることができる。
本発明の別の態様においては、前記増大工程と、前記pH調整工程とを同時に行う。
このようにすれば、前記増大工程を行った後に、前記pH調整工程を行う場合と同様にpH調整が容易になると共に、増大工程における電解とpH調整工程における電解とが同時に進行するので、電解時間を短縮することができる。
本発明においては、水道水を原水として用いる。水道水は、水道法で定められた水質基準に基づいて塩素成分(残留塩素)を含有しており、この塩素成分を利用して、食塩などの塩素化合物の添加なしに次亜塩素酸(HClO)および次亜塩素酸イオン( ClO- )の濃度を増大させることができるからである。
したがって、本発明における「塩素成分を含む水」とは、電解のために食塩などの塩素化合物を別途添加した水溶液ではなく、塩素消毒により塩素成分を含有した水道水を意味し、この水道水としては上水の他、中水・雨水・地下水を塩素消毒した水も含まれる。
水道水のpHは、地方、季節および有機残留物の多少などにより変化するので、前記pH調整工程における電解を一定の基準(電解電流、時間)で行うだけでは、電解水のpHを常に所定の値となるように維持することは困難である。そのため、本発明においては、pH調整工程において生成された電解水のpHを測定するpH測定手段と、pH測定手段の測定値が所定のpH値範囲にあるか否かを判別する判別手段とを設け、前記判別手段の判別結果に応じて、前記第2直流電源からの前記炭素電極における電解に寄与する供給電力の給電量を変化させるのが好ましい。
このようにすれば、原水のpHの変化に応じて炭素電極への電解電流(印加電圧)を変化させてpH調整量を制御することができるので、電解水のpHを常に最適な値に維持することが可能となる。したがって、安定した殺菌力を有する電解水を得られる。
本発明の方法を用いた電解水生成装置においては、前記pH調整工程における炭素電極を、前記第2直流電源に接続された一対の固定電極の間に抜き差し可能に挿入され、かつ、電源に接続されていない1以上の炭素電極により構成してもよい。
かかる構成とすれば、電解により消耗する炭素電極にリード線(電力線)を取り付ける必要がなくなり、炭素電極の交換が容易になるから、メンテナンス性が向上する。
また、固定電極の間で抜き差しされる炭素電極は、袋に充填された多数の粒状炭により構成してもよい。
このようにすれば、炭素電極を特定の形状(たとえば、板状や棒状)に成形する必要がなくなるから手間がかからない。しかも、粒状炭としては、活性炭や木炭のクズなど種々の炭化物を用いることができ、たとえば、家屋を取り壊した際に出る廃材をリサイクルすることができるので、コストが安くなると共に、環境に配慮した装置とすることができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。図1(a)は、実施例1にかかる電解水生成装置を概略的に示す。
本装置は、貯水用のタンクT、第1電解槽DS1、第2電解槽DS2、pHセンサ(pH測定手段)41およびコントローラ(判別手段)42を備えている。前記タンクTと各電解槽DS1,DS2とは、それぞれ、第1および第2循環管路14,24を介して互いに連結されている。
タンクTには、水道管Sおよび流出管34が接続されている。前記水道管Sは、バルブVを介してタンクTに接続されており、タンクT内に水道水を供給するものである。前記流出管34は、タンクT内の水(電解水)を外部に流出するためのものである。前記第1循環管路14、第2循環管路24および流出管34には、それぞれ、ポンプP1,P2,P3が設けられている。各ポンプP1,P2,P3は、タンクT内に設けられたストレーナーS1,S2,S3を介してタンクT内の水を送出する。
第1電解槽DS1は、一対の不溶性電極DP1を備えた無隔膜電解槽である。各電極DP1には第1直流電源11が接続されており、一方の電極が陽極とされ、かつ、他方の電極が陰極とされている。前記不溶性電極DP1は、たとえば、チタン(Ti)基材に白金(Pt)およびイリジュウム(Ir)をメッキあるいは焼き付けして被覆したものからなる。
なお、前記不溶性電極DP1としては、基材をステンレス材としたものや、被覆材を白金やルテニウム(Ru)などの白金族としたもの、あるいは、被覆材を使用せず単体の貴金属元素からなる電極を採用することができる。
第2電解槽DS2は、一対の炭素電極DP2を備えた無隔膜電解槽である。各電極DP2には第2直流電源21が接続されており、一方の電極が陽極とされ、かつ、他方の電極が陰極とされている。前記炭素電極DP2は、たとえば、黒鉛を樹脂で固めたものを使用しているが、炭素を含む素材で電解によって炭酸ガスを発生する素材であれば使用できる。炭素電極DP2を構成する素材としては、黒鉛の他に、備長炭や木炭、活性炭など種々の炭素生成物を採用することができる。
pHセンサ41は、後述のpH調整工程において生成された電解水のpHを測定するものである。本実施例においては、電解水がタンクTに循環されるため、前記pHセンサ41は、タンクT内の水(電解水)のpHを測定するように設置されている。該pHセンサ41によって測定されたpHの値は、コントローラ42に出力される。
コントローラ42は、前記第2直流電源21と電気的に接続され、前記pHセンサ41の測定値に応じて、前記第2直流電源21から前記炭素電極DP2に供給される供給電力の給電量を制御するものである。コントローラ42は、図示しない記憶手段を備え、予め定められたpHの目標値である所定のpH値範囲TPを前記記憶手段に記憶している。コントローラ42は、pHセンサ41から測定値が送られてくると、該測定値が前記pH値範囲TPにあるか否かを判別し、その判別結果に応じて、前記第2直流電源21の給電量を制御する。
つぎに、本装置を用いて電解水を生成する方法について詳しく説明する。
まず、本装置を初めて使用する際には、バルブVを開弁してタンクT内に水道水(原水)を供給する。タンクT内に水道水が所定量貯水された時点で、バルブVを閉じて水道水の供給を停止する。この状態で、ポンプP1,P2を駆動させると、タンクT内の水は、第1および第2循環管路14,24を通って、各電解槽DS1,DS2に送出され、タンクTと各電解槽DS1,DS2との間で循環される。
第1および第2電解槽DS1,DS2においては、それぞれ、以下に説明する増大工程およびpH調整工程が行われる。
増大工程
前記ポンプP1により、タンクTから第1電解槽DS1内に水が供給されて満たされた状態で、第1直流電源11から不溶性電極DP1に電圧が印加されると、水が電気分解されて塩素ガスが発生する。この塩素ガスが水酸化イオンや水と反応して、HClOおよび ClO- が生成される。このように、第1電解槽DS1内で生成された電解水は第1循環管路14を通って、タンクTへ流出される。その後、タンクTと第1電解槽DS1との間で所定時間、たとえば、15分間水を循環させながら不溶性電極DP1による電解を続けることで、電解水中のHClOおよび ClO- の濃度が増大する。
pH調整工程
前記ポンプP2により、タンクTから第2電解槽DS2内に水が供給されて満たされた状態で、第2直流電源21から炭素電極DP2に電圧が印加されると、電極(陽極)の炭素が水分子中の酸素原子と結合して炭酸ガスが発生する。この炭酸ガスが水に溶解することで酸性の炭酸が生成され、電解水のpHが下がる。このように、第2電解槽DS2内でpH調整された電解水は第2循環管路24を通って、タンクTへ流出される。その後、タンクTと第2電解槽DS2との間で所定時間、たとえば、15分間水を循環させながら炭素電極DP2による電解を続けることで、電解水のpHがさらに下がる。
一般的に、HClOの存在比率は、電解水のpHの値が6.5 以下になると90%を超え、pHの値が5前後の近傍において最も多く存在することが知られている。したがって、pH調整工程においては、生成する電解水のpHの目標値を、概ね5〜6.5 の間の値となるように設定するのが好ましい。
しかし、被電解水である水道水のpHの値は一定でなく、地方や季節等によって変化するので、決められた電解時間内で電解水のpHを所望の値とするためには、炭素電極DP2の電解電流を変化させる必要がある。
かかる制御は、前記pHセンサ41およびコントローラ42により、図1(b)のフローチャートに従って行われる。
前記第2電解槽DS2で電解された電解水は、タンクTに循環されてタンクT内の水と混合される。pHセンサ41は、このタンクT内の水のpHの値を測定し、その測定値をコントローラ42に出力する。図1(b)に示すように、コントローラ42は、pHセンサ41からの測定値が前記所定のpH値範囲TPにあるか否か(測定値がpH値範囲TPよりも大きいか否か)を判別する。前記コントローラ42は、前記測定値が前記pH値範囲TPよりも大きいと判別した場合、図1(b)に示すように、電気分解量がある程度小さくなるように予め設定された設定値Eよりも第2直流電源21の供給電力(印加電圧)の給電量を大きくするように制御する。これにより、炭素電極DP2における電解に寄与する電力(電解電流)が大きくなるので、電解水のpH変化(pHの低下)が大きくなる。
一方、前記測定値が前記pH値範囲TP以下であると判別した場合、前記コントローラ42は、図1(b)に示すように、第2直流電源21の供給電力(印加電圧)の給電量が前記設定値Eよりも小さくなるように制御する。これにより、炭素電極DP2における電解に寄与する電力(電解電流)が小さくなるので、電解水のpH変化(pHの低下)が小さくなる。なお、かかる制御において、第2直流電源21の給電量を、設定値E以下の小さな値で維持するようにしてもよいし、第2直流電源21からの給電を完全に停止するようにしてもよい。
このように、タンクT内のpHを監視し、炭素電極DP2への電解電流を調整することで、無駄なく安定した殺菌力を持つ電解水が得られる。
図2(a)〜(c)は、図1(a)の電解水生成装置を用いて本発明者が電解水を生成した手順を示すものである。各手順においては、10Lの水道水を用いて、生成する電解水の量を10Lとし、増大工程およびpH調整工程における電解時間を各々15分間に設定した。
図2(a)の手順では、ポンプP1,P2(図1(a))の双方を駆動させて、増大工程およびpH調整工程を同時に行った。このとき、増大工程およびpH調整工程は同時に進行するので、10Lの電解水を生成するのに要する総電解時間は15分となる。
図2(b)の手順では、まず、ポンプP1を駆動させずにポンプP2だけを駆動させてpH調整工程を行った後に、ポンプP2を停止してポンプP1だけを駆動して増大工程を行った。このとき、各工程に要する電解時間は15分ずつだから、10Lの電解水を生成するのに要する総電解時間は30分となる。
図2(c)の手順では、まず、ポンプP2を駆動させずにポンプP1だけを駆動させて増大工程を行った後に、ポンプP1を停止してポンプP2だけを駆動してpH調整工程を行った。このとき、各工程に要する電解時間は15分ずつだから、10Lの電解水を生成するのに要する総電解時間は30分となる。
図2(d)は、図2(a)〜(c)の前記各手順により実際に生成した電解水のHClOの濃度を示す。なお、図2(d)においては、比較例として、従来の不溶性電極を用いた電解のみで生成された電解水のHClOの濃度を併せて表示している。
図2(d)から本発明の方法により生成された電解水は、図2(a)〜(c)のいずれの手順により生成されたものかにかかわらず、比較例の電解水と比べて著しくHClOの濃度が高い値となることが分かる。また、増大工程を行った後にpH調整工程を行った場合のHClOの濃度が最も高い値となっていることから、図2(c)の手順を採用することで、最も殺菌効果の強い電解水を生成できることが分かる。ただし、図2(a)の手順により生成した電解水も十分なHClOの濃度を有し、かつ、総電解時間が図2(a),(b)の手順の半分(15分)で済むことから、図2(a)の手順を採用するメリットは大きい。
以上のようにして生成された電解水は、最終的にポンプP3により流出管路34を介して流出され、殺菌用の電解水として使用される。なお、殺菌品質が一定した電解水が必要とされる場合は、流出管34の下流に第2の貯留用タンクを設け、生成した電解水をタンクTから第2の貯留用タンクにバッチ補水するようにしてもよい。
また、前記増大工程およびpH調整工程は、所定の電解が完了した後は停止しているが、タンクT内の電解水の減少に応じて再び電解を行う。このとき、水道管Sから水道水を補水する必要があるが、この水道水の補水は、タンクT内に設けた図示しない液面センサによりタンクT内の水位を検知して、この検知結果に応じてバルブVを自動的に開閉することで、減少した分だけ水道水を補水するようにするのが好ましい。なお、バルブVは、ボールタップ(球栓)を用いて機械的に開閉するようにしてもよい。
図3は実施例2を示す。この図に示すように、第1電解槽DS1と第2電解槽DS2とは通水管路30により直列に接続され、水道管Sから供給される水道水は、水道水の圧力で各電解槽DS1,DS2を1度だけ通過する構成とされている。流水は、各電解槽DS1,DS2を通過する間に電解され、流出管34を通って流出される。その他の構成は、図1(a)で説明したものと同様であるため、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この実施例によれば、各電解槽DS1,DS2を通過する水の流速を遅くすれば十分な殺菌力を有する電解水が得られる。
ところで、前記pH調整工程においては、炭素電極DP2中の炭素が水分子中の酸素原子と結合することで炭酸ガスを発生するので、電解を続けるに従って炭素電極DP2は消耗してゆく。そのため、定期的に炭素電極DP2を交換する必要があるが、この際、電源からの電力線を新しい炭素電極DP2に配線し直さなければならないので、交換作業に手間がかかる。
そこで、炭素電極DP2の交換作業を容易にするために、炭素電極DP2は、図4に示すように構成してもよい。すなわち、一対の固定電極DP3を互いに離間させて配置し、この固定電極DP3の間に複数の炭素電極DP2を並べる。前記固定電極DP3は、不溶性の材質で形成し、両固定電極DP3には第2直流電源21を接続する。一方、前記複数の炭素電極DP2は、電源に接続せず、前記固定電極DP3の間に抜き差し可能に挿入する。
第2直流電源21から固定電極DP3に直流電圧を印加すると、静電誘導作用により各炭素電極DP2が分極して各炭素電極DP2の一端および他端にそれぞれ陽極および陰極が形成される。これにより、固定電極DP3間に電流が流れて電解が可能となる。この実施例によれば、電解により消耗する炭素電極DP2には、電力線が取り付けられていないので、炭素電極DP2の交換が容易になる。また、固定電極DP3は、電解による消耗が微々たるものであるから、長期間交換する必要が無い。したがって、かかる構成とすることで、メンテナンス性が向上する。
なお、炭素電極DP2を効率的に分極させるために、前記炭素電極DP2および固定電極DP3は、各々、平板状に形成して各電極DP2,DP3の面が互いに平行な状態で対面するように配置し、かつ、各電極DP2,DP3間の間隙をできる限り小さくするのが好ましい。
ただし、挿入する炭素電極DP2は、板状や棒状などの特定の形状に形成する必要は必ずしもなく、たとえば図5に示すように、多数の粒状炭により構成してもよい。粒状炭は網袋50内に充填されており、該網袋50は、固定電極DP3の間に固定された網籠52内に収納されている。この状態で、固定電極DP3に電圧が印加されると、各粒状炭が各々分極して炭素電極DP2として作用する。このように、静電誘導作用を利用して粒状炭を炭素電極DP2とするため、粒状炭の粒径や形状は制限されず、また、粒状炭として活性炭や木炭など種々の炭化物を用いることができる。
なお、前記網袋50および網籠52は非電導性の材料で形成されており、特に網袋50は、樹脂性の柔軟なネットで形成するのが好ましい。また、網袋50内の粒状炭は、密に詰められていてもよいし、ルーズに詰められていてもよい。ただし、網袋50内に多数の粒状炭を充填したことにより、粒状炭の間隙に原水が流れ込み難くなるので、粒状炭の間隙に水を流入し易くするために、水を送り込む注水ノズル25を前記網袋50に近接して設けるのが好ましい。
ところで、図4の実施例3における固定電極DP3によっても水は電気分解されてHClOおよび ClO- が生成されるが、炭素電極DP2の崩壊を防止するため、固定電極DP3の電解電流値はあまり大きくできない。そのため、HClOおよび ClO- を十分に生成できないので、別途増大工程を行う不溶性電極DP1(図1(a))が必要となる。しかし、図5のように、袋50に充填された粒状炭を炭素電極DP2とした場合は、粒状炭が崩壊しても構わないので、固定電極DP3の電解電流値を大きくして、該固定電極DP3による電解によってHClOおよび ClO- の増大工程を行うことができる。すなわち、固定電極DP3を不溶性電極DP1の代わりとして用いることができ、図1(a)の不溶性電極DP1を不要とすることができる。ただし、この場合、粒状炭の崩壊によって炭の粉が電解水中に分散しないように、袋50を不織布などにより形成するのが好ましい。
本発明の方法においては、図2(a)〜(c)の手順の他に、たとえば、pH調整工程を行った後に増大工程を行うようにしてもよい。かかる手順により生成した電解水の最終的なpHのデータを予め取っておけば、このデータに基づいてpH調整工程における電解を制御することで、増大工程の前にpH調整を行っても、必要とする殺菌力を備えた電解水を得ることができる。
また、増大工程およびpH調整工程のいずれか一方の工程を行った後、もう一方の工程を行う前に新たな原水を補水して混合してから、もう一方の工程を行うことで最終的な電解水を生成する手順や、第1および第2電解槽DS1,DS2の各々に原水を供給して、増大工程およびpH調整工程を、それぞれ、別々に行って、各電解槽DS1,DS2において生成された電解水を最後に混合することで最終的な電解水を生成する手順を採用してもよい。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、電解槽を必ずしも2つ設ける必要はなく、1つの電解槽に不溶性電極および炭素電極の双方を設けるようにしてもよい。また、タンクT内に不溶性電極および炭素電極の双方を設けて、タンクT自体を電解槽としてもよい。ただし、前記各実施例のように、電解槽を2つに分けて設けることで、メンテナンス性が向上すると共に、各電極に対する水の流れを制御し易くなるというメリットがある。
また、pH調整工程における電極は、前記実施例のように両極を炭素電極とする必要はなく、少なくとも陽極が炭素電極とされていればよい。陰極は導電性を有する材質で形成された電極であれば、金属、非金属を問わず使用することができる。
また、電解により電極の陰極側に付着するスケールを除去するために、不溶性電極および炭素電極の各々の電極における極性を定期的に切り替えるようにしてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
(a)は本発明の実施例1にかかる電解水生成装置を示す概略構成図、(b)はpH調整工程における給電量の制御の一例を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は工程手順の一例を示すブロック図、(d)は図2(a)〜(c)の手順により生成した電解水中のHClO濃度および比較例のHClO濃度を示すグラフである。 本発明の実施例2にかかる電解水生成装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例3にかかる電解水生成装置の要部を示す概略構成図である。 炭素電極の変形例を示す概略構成図である。
符号の説明
11、21:直流電源
41:pH測定手段
42:コントローラ(判別手段)
DS1、DS2:電解槽
DP1:不溶性電極
DP2:炭素電極
E:設定値
TP:pH値範囲

Claims (7)

  1. 電解槽内を陽極室と陰極室とに区分する隔膜を用いずに、塩素成分を含む水を電気分解して殺菌力を有する電解水を生成する無隔膜方式の電解水生成方法であって、
    一対の不溶性電極および少なくとも陽極を炭素電極とした電極を有する電解槽と、
    前記不溶性電極および炭素電極に直流電圧を印加するための直流電源とを備え、
    前記電解槽において、前記不溶性電極による水の直流電解によって、電解水に含有されるHClOおよびClO - の濃度を増大させる増大工程と、
    前記電解槽において、前記炭素電極による水の直流電解により炭酸ガスを生成して、該炭酸ガスを電解水に溶解させることで、電解水のpH調整を行うpH調整工程と、
    を備えていることを特徴とする電解水の生成方法。
  2. 電解槽内を陽極室と陰極室とに区分する隔膜を用いずに、塩素成分を含む水を電気分解して殺菌力を有する電解水を生成する無隔膜方式の電解水生成方法であって、
    一対の不溶性電極を有する第1電解槽と、
    前記不溶性電極に直流電圧を印加するための第1直流電源と、
    1以上の炭素電極を有する第2電解槽と、
    前記炭素電極に直流電圧を印加するための第2直流電源とを備え、
    前記第1電解槽において、前記不溶性電極による水の直流電解によって、電解水に含有されるHClOおよびClO - の濃度を増大させる増大工程を行った後に、
    前記第2電解槽において、前記炭素電極による水の直流電解により炭酸ガスを生成して、該炭酸ガスを電解水に溶解させることで、電解水のpH調整を行うpH調整工程を行うことを特徴とする電解水の生成方法。
  3. 電解槽内を陽極室と陰極室とに区分する隔膜を用いずに、塩素成分を含む水を電気分解して殺菌力を有する電解水を生成する無隔膜方式の電解水生成方法であって、
    一対の不溶性電極を有する第1電解槽と、
    前記不溶性電極に直流電圧を印加するための第1直流電源と、
    1以上の炭素電極を有する第2電解槽と、
    前記炭素電極に直流電圧を印加するための第2直流電源とを備え、
    前記第1電解槽において、前記不溶性電極による水の直流電解によって、電解水に含有されるHClOおよびClO - の濃度を増大させる増大工程と、
    前記第2電解槽において、前記炭素電極による水の直流電解により炭酸ガスを生成して、該炭酸ガスを電解水に溶解させることで、電解水のpH調整を行うpH調整工程とを同時に行うことを特徴とする電解水の生成方法。
  4. 請求項2もしくは3において、
    前記pH調整工程において生成された電解水のpHを測定するpH測定手段と、
    pH測定手段の測定値が所定のpH値範囲にあるか否かを判別する判別手段とを設け、
    前記判別手段の判別結果に応じて、前記第2直流電源からの前記炭素電極における電解に寄与する供給電力の給電量を変化させる電解水の生成方法。
  5. 請求項4において、
    前記測定値が所定のpH値範囲よりも大きい場合は、予め設定された設定値よりも前記第2直流電源の給電量を大きくし、
    前記測定値が所定のpH値範囲以下の場合は、前記第2直流電源の給電量を前記設定値以下にするか、あるいは、給電を停止する電解水の生成方法。
  6. 請求項2ないし5のいずれか1項に記載された方法を用いた電解水生成装置であって、
    前記pH調整工程における炭素電極は、前記第2直流電源に接続された一対の固定電極の間に抜き差し可能に挿入され、かつ、電源に接続されていない1以上の炭素電極により構成されていることを特徴とする電解水生成装置。
  7. 請求項2ないし5のいずれか1項に記載された方法を用いた電解水生成装置であって、
    前記pH調整工程における炭素電極は、前記第2直流電源に接続された一対の固定電極の間に抜き差し可能に挿入され、かつ、袋に充填された多数の粒状炭により構成されていることを特徴とする電解水生成装置。
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