JP2005152636A - ミルク飲料または発泡ミルク飲料を作るための手段 - Google Patents

Abstract

【課題】１回使用用の所定の量のミルクを含有するカプセルをもつ、特にコーヒー機械用の、ミルク飲料または発泡ミルク飲料を作るための簡単でコスト効果的であり、保守が簡単である手段を提供すること。
【解決手段】カプセル（１、１’、１”）は出口（２）の上方に配置し、加熱することができる。さらに、カプセル（１、１’、１”）からミルクを抽出するために床（９、９ａ）を開放するための手段を設けるべきであり、それによってミルクを発泡させることができるようにカプセル（１、１’、１”）から出るミルクに空気を追加することができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、請求項１の主要な記述に記載のミルク飲料または発泡ミルク飲料を作るための手段に関する。

特にカプチーノ・コーヒー用のミルク・フォームを作るように想定された、このタイプの手段はＥＰ−Ａ−６００８２６から知られている。ミルクは加熱容器によって囲まれたコンテナ中で加熱され、ポンプの助けを借りて抵抗処理要素を通して押し出され、そこで混合気を加えることによってミルク・フロス（milk froth）が作られる。この装置では、ミルク用のすべてのパイプとライン、すなわちコンテナから出口までを定期的に掃除しなければならず、面倒な掃除手順を毎回行い、装置の比較的複雑な解体を時々行う必要がある。
ＥＰ−Ａ−６００８２６

本発明の目的は、より簡単な保守プロセスを可能にする上述のタイプの装置を提供することである。

この課題は、本発明によれば、請求項１に記載の特徴をもつ装置によって解決される。

本発明の装置のさらに好ましい実施形態は従属クレームの主題をなす。

本発明装置は簡単でコスト効果的であり、保守を大幅に減らす。出口のみ、場合によっては出口に結合された抵抗処理ディスクを掃除する必要があるが、容易にアクセス可能である。さらに、所望のミルクまたは発泡ミルク飲料を極めて簡単な様式で選択し、分配することが可能である。

次に、本発明を概略的な様式で図示する図面を参照しながら本発明についてより詳細に説明する。

図１は、特にコーヒー機械用に想定された、ミルク飲料または発泡ミルク飲料を作るための本発明の装置の一部分を示す。前面に向かって閉じられ、上側と垂直方向に調節可能な圧縮部３によって出口２の方向に圧縮可能なコンセルチーナ（concertina）のタイプのベローズの形態をしたカプセル１が出口２の上側に配置される。ベローズ形のカプセル１は、ミルクを含有する環状空間を形成する、同じくベローズ形の部分４を組み込む。この環状ミルク室５は空気で充填された内側空気室６を囲む。ミルクの代わりに、カプセル１はまた、たとえばバニラ、チョコレートまたは他の風味をもつ芳香化ミルクを含むことができる。

ミルク室５の下方に配設されたいくつかの好ましくは一様に円周方向に配置された抵抗処理要素８を装備した回転調節可能抵抗処理ディスク７が出口２に結合されている。ちょうどたとえば抵抗処理要素と出口２をもつディスク７のような、コーヒー機械の主要な構成要素を表しているカウンタ部品１０がカプセル１の床９と協働し、ディスク７の上方に配置される。圧縮部３の助けを借りて床９をもつカプセル１が押し付けられるカウンタ部品１０は、たとえば、カプセル１が圧縮されたときにミルク室５の領域内と空気室６の領域内でカプセル１の床９を穿孔することができる突出部１１を装備する。ディスク７の位置に応じて、冷たいか、または本明細書には詳細に図示しないが以下でより詳細に説明する加熱手段で加熱されたミルクだけを抵抗処理要素８を通さずに直接分配するか、または加熱したミルクを空気室６から追いやられた空気と一緒に抵抗処理要素８を通して、それによって発泡させることができる。

ミルクを加熱するための手段はカプセル１に統合し、たとえば加熱されたワイヤ（抵抗ヒータ）で実現することができる。他の可能性は、加熱手段がカプセルの表面に作用することができるように、カプセル１を受容するように想定された装置、すなわちコーヒー機械の所定の位置に加熱手段を取り付けることである。したがって、カプセル１は熱伝導材料で製造しなければならない。加熱はまた、たとえばマイクロ波または同様のもので接触しない様態で達成することができる。

図２および図３に示される実施形態では、抵抗処理ディスク７’すなわち７”はカプセル１’すなわち１”の構成要素を形成し、床室１５を形成する二重床９ａ、９ｂの下方に位置する（図２は単体の抵抗処理ディスク７’を示すが、図３のディスク７”はいくつかの抵抗処理要素８”を組み込む）。カプセル１’すなわち１”が抵抗処理ディスク７’すなわち７”と一緒に出口部分に押し付けられ、床９ａを穿孔すると、ミルク室５から押し出されたミルクが空気室６から押し出された空気とともに床室１５中で混合され、次いで抵抗処理ディスク７’すなわち７”から出され、発泡する。図３に示すように、圧縮部３”に力を加え、カプセル１”の上側前面部分１７内の空気ノズル１６を介してカプセル１”を上から圧縮することによって追加の空気を空気室６中に送ることができる。

カプセル１、１’、１”は使い捨てカプセルからなり、したがって好ましくはリサイクル可能な材料からなる。好ましくはいくつかのカプセルを調節可能な、たとえば回転調節可能マガジン内に配置することができ、マガジンを調節することによって各カプセルを出口２上の動作位置にもっていくことができる。カプセルは異なる内容物（芳香化または通常のミルク）と容積を有することができる。図２および図３に記載の実施形態は、たとえば抵抗処理ディスク７’すなわち７”を必要としないで（冷たいまたは加熱された）ミルクのみを分配するためのカプセルを想定することができる。

ミルク室５と空気室６とに分割されるカプセル１、１’、１”の代わりに、カプセルはミルクのみを含有することもでき、ミルクがカプセルを離れたときに空気をミルクに追加することもできる。フロスの生成は、たとえばベンチュリ原理による知られている方法で達成することができる。

ベローズ形のカプセル１、１’、１”の代わりに、本発明のミルクまたはミルク／空気カプセルは固体ケーシングやミルクまたは空気を圧縮するために固体ケーシングの内部のピストン構成要素を装備することもできる。

本発明の装置は簡単でコスト効果的であり、保守をより容易にする。出口のみ、図１の実施形態では出口２と抵抗処理ディスク７に結合されたカウンタ部品１０は掃除の必要があるが、容易にアクセス可能である。さらに、所望のミルクまたは発泡ミルク飲料を容易に選択し、分配することができる。

本発明の装置の一実施形態を示す図である。 本発明の装置の一実施形態を示す図である。 本発明の装置の一実施形態を示す図である。

符号の説明

１ カプセル
２ 出口、３ 圧縮部、４ ベローズ形の部分、５ ミルク室、６ 空気室、７ 抵抗処理ディスク、８ 抵抗処理要素、９ 床、１０ カウンタ部品

Claims (12)

1. ミルクまたは同様のものを加熱するための手段と、空気を前記加熱されたミルクと混合するための手段とを持つ、特にコーヒー機械用の、ミルク飲料または発泡ミルク飲料を作るための装置であって、
   所定の量のミルクを入れることができるカプセル（１、１’、１”）が使い捨てであり、そのカプセル（１、１’、１”）が出口（２）の上方に配置され、前記カプセル（１、１’、１”）から前記ミルクを分配するために床（９、９ａ）を開放するための手段が利用可能であり、それによってミルク・フォームの生成が可能なように前記カプセル（１、１’、１”）から出る前記ミルクに空気を追加することができることを特徴とする手段。
2. 前記出口（２）または前記カプセル（１’、１”）の前記床（９ａ、９ｂ）が、前記カプセル（１、１’、１”）から出た前記ミルクを通すことができる抵抗処理ディスク（７、７’、７”）を装備することを特徴とする請求項１に記載の手段。
3. 前記カプセル（１、１’、１”）が、前面で閉じられ、カウンタ部品（１０、２）に対して前記出口（２）の方向に加えられる力の影響下で圧縮可能なベローズの形態をとることを特徴とする請求項１または２に記載の手段。
4. 前記カプセル（１、１’、１”）が、前記所定の量のミルク用のミルク室（５）と空気で充填され、前記ミルク室（５）から分離した空気室（６）を組み込み、前記２つの室（５、６）に結合された前記カプセルの床部分を加えられた力の影響下で穿孔することができることを特徴とする請求項１から３のいずれか一項に記載の手段。
5. 前記ミルク室（５）が前記ベローズ形のカプセル（１、１’、１”）と前記空気室（６）を囲む環状室によって形成されることを特徴とする請求項３および４に記載の手段。
6. 追加の空気を供給するための空気ノズル（１６）を前記ベローズ形のカプセル（１、１’、１”）の圧縮中に上方から前記カプセルの上側前面部分（１７）を介して前記空気室（６）中に挿入することができることを特徴とする請求項５に記載の手段。
7. 前記床（９）を穿孔するための突出部（１１）を装備し、前記カプセル（１）の前記床（９）と協働するカウンタ部品（１０）が、前記カプセル（１）を押し付けることができる前記出口（２）に結合された抵抗処理ディスク（７）の上方に配置され、前記抵抗処理ディスク（７）が、回転調節可能であり、かつ円状に配置されたいくつかの抵抗処理要素（８）を装備することを特徴とする請求項２から６のいずれか一項に記載の手段。
8. 前記ミルクを加熱するための前記手段が、好ましくは加熱されたワイヤの形態の前記カプセル（１、１’、１”）中に統合されることを特徴とする請求項１から７のいずれか一項に記載の手段。
9. 前記ミルクを加熱するための前記手段が、前記装置、すなわち前記カプセル（１、１’、１”）を受容するように想定され、前記カプセルの表面に機能的に接続されたコーヒー機械の所定の位置に結合されることを特徴とする請求項１から７のいずれか一項に記載の手段。
10. いくつかのカプセル（１、１’、１”）が調節可能なマガジン内に配置され、それぞれ前記出口（２）の上方に配置することができることを特徴とする請求項１から９のいずれか一項に記載の手段。
11. ミルクのみでまたは空気とともに充填される、かつ抵抗処理ディスク（７’、７”）有りまたは無しでカプセル（１’、１”）を使用することができ、それによって異なる容積とミルクまたは様々に芳香化されたミルクなどの異なる内容物をもつカプセルをも使用することができることを特徴とする請求項１１に記載の手段。
12. 請求項１から１１のいずれか一項に記載の装置用の、所定の量のミルクを含有するカプセル。

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