JP2005152242A - コーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 抽出してから飲むまでの時間が長くなってしまっても、その間におけるコーヒーの酸化を防止することによりコーヒーを美味しく飲めるようにする。
【解決手段】 コーヒー抽出器(1)が有する上部容器(51)を上蓋(59)によって気密閉鎖する。上部エアー抜き弁(61)から上部容器内のエアーを抜き、上部ガス注入口(60)から劣化防止ガスを注入する。下部エアー抜き弁(23)から下部容器(11)内のエアーを抜き、下部ガス注入口(22)から劣化防止ガスを注入する。劣化防止ガス雰囲気下でコーヒーを抽出するので、抽出したコーヒーの酸化が防止され美味しく保たれる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、水を入れる下部容器と、コーヒー粉を入れる上部容器とを備えるコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法に関するものである。
これまで知られているコーヒーサイホンは、上方開口を有する下部容器と、上方開口と底部から垂下する通水管とを有する上部容器と、上部容器内にあって通水管を閉鎖するフィルター部材と、上部容器と下部容器との間にあって通水管を抜き取り可能に貫通させる貫通路を有する保持機構と、下部容器内に貯めた水を加熱するための加熱構造と、を備えている(特許文献1参照)。下部容器内に貯めた水を加熱して沸騰させると、この沸騰により下部容器内に水蒸気が充満して下部容器内の水蒸気圧を上昇させる。この水蒸気圧が貯めた水の重さを上回ると、その水(熱湯)は通水管内を押し上げられフィルター部材を抜けて上部容器内に流入する。流入した熱湯はコーヒー粉と混ざる。下部容器内の熱湯がすべて押し上げられたところで加熱構造による加熱を停止又は低下させることにより下部容器の温度が下がって下部容器内部の圧力が低下する。この圧力低下により、下部容器より圧力が高い上部容器内にある熱湯が押し出されて通水管内を降下する。降下するときにフィルター部材によって濾過され、抽出したコーヒーだけが下部容器内に貯まる。
特開平7−148071号(段落0002〜0007、図1参照)
このようにして抽出したコーヒーは、それをすぐに飲むのであれば美味しく飲めるのであるが、抽出してから飲むまでの時間が長いとその間にコーヒーが酸化して味が落ちてしまう。たとえば、5杯分のコーヒーを抽出した後に、まず2杯分のコーヒーが飲まれ、残った3杯分のコーヒーは時を異にして1杯ずつ飲まれたとする。最初の2杯のコーヒーは美味しいのであるが、残った3杯のうち後になればなるほど酸化が進みコーヒーの味が落ちていく。家庭用のコーヒーサイホンは数杯分の容量のものがほとんどであるが、業務用となると十数杯又はそれ以上分の容量のものがある。したがって、特に業務用の場合、コーヒー抽出から最後の1杯分が飲まれるまでの時間が非常に長くなる。食堂、事務所、鉄道車両等内において、大型のコーヒー抽出器やポットの中にある飲み残されたコーヒーを飲んで、その味にがっかりした経験は誰もが持っている。本発明が解決しようとする課題は、抽出してから飲むまでの時間が長くなってしまっても、その間におけるコーヒーの酸化を防止することによりコーヒーを美味しく飲めるようにすることのできるコーヒー抽出器及びコーヒーの抽出方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために発明者は、コーヒー粉が入った上部容器の中のエアー(空気)と水が入った下部容器の中のエアーとを、窒素ガスのような劣化防止ガス(不活性ガス)と置換し、その劣化防止ガス雰囲気の中でコーヒー抽出を行えば酸化が防げると考え、その観点から次に述べるコーヒー抽出器を開発した。詳しい内容については、項を改めて説明する。なお、何れかの請求項記載の発明を説明するに当たって行う用語の定義等は、その性質上可能な範囲において他の請求項記載の発明にも適用されるものとする。
(請求項1記載の発明の特徴)
請求項1記載の発明に係るコーヒー抽出器(以下、適宜「請求項1のコーヒー抽出器」という)は、上方開口と底部から垂下する通水管とを有する上部容器と、当該上部容器内にあって当該通水管を閉鎖するフィルター部材と、当該通水管を貫通可能な上方開口を有する下部容器と、当該上部容器と当該下部容器との間を気密封鎖して当該上部容器内と当該下部容器内とを当該通水管のみにより連通可能とする保持機構と、当該下部容器内に貯めた水を加熱するための加熱構造と、を備えている。当該上部容器には、上方開口を気密閉鎖可能な上蓋と、当該上部容器内のエアーを抜くための上部エアー抜き弁と、当該上部容器内に劣化防止ガスを注入するための上部ガス注入口と、を設けてあり、当該下部容器には、当該下部容器内のエアーを抜くための下部エアー抜き弁と、当該下部容器内に劣化防止ガスを注入するための下部ガス注入口と、を設けてある。劣化防止ガスは、たとえば、窒素ガスのような不活性ガスを用いれば、比較的安価に手に入りその取り扱いも楽である。上部及び下部にあるエアー抜き弁は、これを手動により開閉可能に構成してもよいし、所定圧力以上になると開放する逆止弁により構成してもよいし、手動開閉可能な逆止弁により構成してもよい。
請求項1のコーヒー抽出器によれば、コーヒーを入れた上部容器内のエアーと水を入れた下部容器内のエアーを、劣化防止ガスと置換することができる。すなわち、劣化防止ガスの雰囲気の中でコーヒー抽出を行うことができる。具体的には、上部ガス注入口から劣化防止ガスを注入して上部容器内のエアーを希釈するとともに気圧を上昇させ、この気圧上昇により上部エアー抜き弁から希釈されたエアーが放出される。エアー放出とともにさらなる劣化防止ガスが供給され、供給によって新たなエアー放出が行われる。このような一連の作用の繰り返しにより、エアーの希釈化が進みやがて上部容器内のエアーが劣化防止ガスに置換される。下部容器内のエアーも、上部容器の場合と同じ作用によって劣化防止ガスに置換される。加熱構造は下部容器内の水を加熱して沸騰させる。沸騰により下部容器内に水蒸気が充満して下部容器内の水蒸気圧を高める。この水蒸気圧が貯めた水の重さを上回ると、その水(熱湯)は通水管内を押し上げられフィルター部材を抜けて上部容器内に流入する。流入した熱湯はコーヒー粉と混ざる。下部容器内の熱湯がすべて押し上げられたところで加熱を停止又は加熱温度低下により下部容器内の圧力が下がり、今度は上部容器内の熱湯が通水管内を降下する。降下するときにフィルター部材によって濾過され、抽出したコーヒーだけが下部容器内に貯まる。このとき、上部容器内と下部容器内は劣化防止ガス雰囲気であるから、抽出している最中も抽出した後もコーヒーとエアーの接触がないので、コーヒーの酸化が防止され、特に抽出後に長時間が経ってもコーヒーの酸化による味の低下がない。
(請求項2記載の発明の特徴)
請求項2記載の発明に係るコーヒー抽出器(以下、適宜「請求項2のコーヒー抽出器」という)は、請求項1のコーヒー抽出器であって、前記保持機構が、前記通水管を貫通可能な貫通路と、当該貫通路周壁と貫通させた前記通水管との間を前記通水管を抜取可能に気密閉鎖する管シール構造と、当該貫通路の出口を気密閉鎖可能な出口弁と、を含み、当該出口弁が、付勢構造によって常時閉鎖状態に保持され前記通水管の挿入により押し下げ開放可能、かつ、前記通水管の抜き取りにより閉鎖状態に復帰可能に構成してある。
請求項2のコーヒー抽出器によれば、請求項1のコーヒー抽出器の作用効果に加え、抽出したコーヒーを貯めた下部容器に対して上部容器を抜き取ることができ、抜き取った後であってもコーヒーの酸化を防止することができる。つまり、上部容器の通水管を保持機構を貫通させて下部容器内に挿入させるときは、通水管を管シール構造に逆らいながら貫通路内を貫通させ、さらに貫通路の出口のところで付勢構造の付勢力に逆らいながら出口弁を押し下げ開放させる。出口弁は開放しても管シール構造が機能して下部容器内の気密性が保たれている。他方、通水管を抜き取るには、上部容器を引き上げ、通水管を下部容器内から後退させる。後退した通水管の下端が貫通路内に入ると、付勢構造の付勢力により貫通路出口を気密閉鎖する。出口弁が貫通路出口を気密閉鎖するまでの間、管シール構造が下部容器内の気密性を保ち、閉鎖後は管シール構造に代わって出口弁が気密性を保つ。ここで、さらに上部容器を引き上げると、やがて通水管が管シール構造から離れ、通水管を下部容器から取り外すことができる。
(請求項3記載の発明の特徴)
請求項3記載の発明に係るコーヒー抽出器(以下、適宜「請求項3のコーヒー抽出器」という)は、請求項1又は2のコーヒー抽出器であって、前記下部容器が、貯留コーヒーを抜き取るための抜取バルブを有している。
請求項3のコーヒー抽出器によれば、請求項1又は2のコーヒー抽出器の作用効果に加え、抜取バルブを有することにより、下部容器を傾けたり逆さにしたりしなくても貯留コーヒーを抜き取ることができる。さらに、少量ずつ抜き取る場合は、抜取バルブを開くと下部ガス注入口から注入される劣化防止ガスにより押し出されてコーヒーが出てくる。必要量を抜き取ったところで、抜取バルブを閉鎖すれば、残ったコーヒーを下部容器内に引き続き貯留しておくことができる。コーヒーを抜き取っても下部容器内に注入されるのは劣化防止ガスのみであってエアーではないため、残ったコーヒーが酸化されることはない。
(請求項4記載の発明の特徴)
請求項4記載の発明に係るコーヒー抽出器(以下、適宜「請求項4のコーヒー抽出器」という)は、請求項1乃至3何れか記載のコーヒー抽出器であって、前記上部容器内には、回転軸下端に取り付けた攪拌羽根を配してあり、当該回転軸が、前記上蓋に設けた気密軸受に支持され外部から操作可能に構成してある。
請求項4のコーヒー抽出器によれば、請求項1乃至3何れかのコーヒー抽出器の作用効果に加え、攪拌羽根を回転させることにより上部容器内に流入した熱湯とコーヒー粉との混ぜ合わせを効率よく行うことができる。攪拌羽根の回転は手動によるのが簡便であるが、モーターによる回転方法もある。回転軸は気密軸受により軸受されているので、上部容器の気密性を害することはない。
(請求項5記載の発明の特徴)
請求項5記載の発明に係るコーヒー抽出器(以下、適宜「請求項5のコーヒー抽出器」という)は、請求項1のコーヒー抽出器であって、前記保持機構が、前記上部容器及び前記下部容器と一体に形成してある。つまり、上部容器と下部容器とを切り離すことができない構造になっている。
請求項5のコーヒー抽出器によれば、請求項1のコーヒー抽出器の作用効果に加え、保持機構を上部容器及び下部容器と一体に形成してあるため、保持機構をシンプルな構造にすることができる。すなわち、上部容器と下部容器との間のシール構造には、たとえば、パッキン等が使用されるが、このパッキン等を用いなくても気密性を保つことが可能になる。パッキン等の部材を不要とする分、保持機構をシンプルなものにすることができる。
(請求項6記載の発明の特徴)
請求項6記載の発明に係るコーヒー抽出器(以下、適宜「請求項6のコーヒー抽出器」という)は、請求項1乃至5何れかのコーヒー抽出器であって、前記下部容器を載置するためのベース部を含み、劣化防止ガスを供給するためのガスボンベを、当該ベース部に対して着脱自在に設けてある。
請求項6のコーヒー抽出器によれば、請求項1乃至5何れかのコーヒー抽出器の作用効果に加え、ガスボンベを含めたコーヒー抽出器の構成部材が一体化するので、持ち運びにたいへん便利である。全体を持ち運ぶための取っ手やハンドル等を設けておくとなおさら便利である。
(請求項7記載の発明の特徴)
請求項7記載の発明に係るコーヒー抽出方法(以下、適宜「請求項7の抽出方法」という)は、上方開口と底部から垂下する通水管とを有する上部容器と、当該上部容器内にあって当該通水管を閉鎖するフィルター部材と、当該通水管を貫通可能な上方開口を有する下部容器と、当該上部容器と当該下部容器との間を気密封鎖して当該上部容器内と当該下部容器内とを当該通水管のみにより連通可能とする保持機構と、当該下部容器内に貯めた水を加熱するための加熱構造と、を用いたコーヒー抽出方法である。この抽出方法は、次の工程からなる。まず、当該上部容器にコーヒー粉を、当該下部容器に水を、それぞれ入れ、当該上部容器の上方開口を上蓋により気密閉鎖する。次に当該下部容器及び当該上部容器内のエアーを、同時又は順次劣化防止ガスに置換する。さらに、当該下部容器内の水を加熱して当該通水管を介して当該上部容器内に流入させる。水の流入が終わったところで加熱停止又は加熱温度低下により、当該上部容器内にある熱湯を当該フィルター部材を介して当該通水管から当該下部容器内に降下させる。
請求項7のコーヒー抽出方法によれば、劣化防止ガスに置換することにより上部容器内及び下部容器内にエアーがなくなる。ここで、加熱されると下部容器内の水は沸騰する。沸騰により下部容器内に水蒸気が充満して下部容器内の水蒸気圧を高める。この水蒸気圧が貯めた水の重さを上回ると、その水(熱湯)は通水管内を押し上げられフィルター部材を抜けて上部容器内に流入する。流入した熱湯はコーヒー粉と混ざる。下部容器内の熱湯がすべて押し上げられると下部容器内の圧力が下がり、今度は上部容器内の熱湯が通水管内を降下する。降下するときにフィルター部材によって濾過され、抽出したコーヒーだけが下部容器内に貯まる。このとき、上部容器内と下部容器内は劣化防止ガス雰囲気であるから、抽出している最中も抽出した後もコーヒーとエアーの接触がないので、コーヒーの酸化が防止され、特に抽出後に長時間が経ってもコーヒーの酸化による味の低下がない。
(請求項8記載の発明の特徴)
請求項8記載の発明に係るコーヒー抽出方法(以下、適宜「請求項8の抽出方法」という)は、請求項7の抽出方法であって、前記下部容器内に降下したコーヒーを、劣化防止ガスを注入しながら前記下部容器から必要量だけ抜き取る抜取工程を有している。
請求項8の抽出方法は、請求項7の抽出方法の作用効果に加え、下部容器内に貯留するコーヒーを、劣化防止ガスの注入により必要量だけ抜き取ることができる。コーヒーを抜き取っても下部容器内に注入されるのは劣化防止ガスのみであってエアーではないため、残ったコーヒーが酸化されることはない。
(請求項9記載の発明の特徴)
請求項9記載の発明に係るコーヒー抽出方法(以下、適宜「請求項9の抽出方法」という)は、劣化防止ガス雰囲気下において容器内に抽出したコーヒーを、劣化防止ガスを注入しながら当該容器から必要量だけ抜き取ることによりコーヒー抽出を行うことができる。容器内へのコーヒー抽出は、劣化防止雰囲気下において、たとえば、サイホン式コーヒー抽出やパーコレーター式コーヒー抽出により行うとよい。
請求項9の抽出方法によれば、劣化防止ガスの注入により必要量だけ容器内から抜き取ることができる。コーヒーを抜き取っても容器内に注入されるのは劣化防止ガスのみであってエアーではないため、残ったコーヒーが酸化されることはない。
本発明に係るコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法によれば、抽出してから飲むまでの時間が長くなってしまっても、その間におけるコーヒーの酸化を防止することによりコーヒーを美味しく飲めるようにすることができる。したがって、家庭用はもちろん、食堂、事務所、鉄道車両等内において、大型のコーヒー抽出器やポットの中にある飲み残されたコーヒーであっても、美味しく飲むことができる。
次に、各図を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。図1は、コーヒー抽出器の正面図であり、図2は、図1に示すコーヒー抽出器の右側面図である。図3及び4は、図1に示すコーヒー抽出器の部分拡大図である。図5は、本実施形態の第1変形例を示す縦断面図である。図6は、本実施形態の第2変形例を示す縦断面図である。図7は、本実施形態の第3変形例を示す縦断面図である。
(コーヒー抽出器の概略構造)
図1及び2に基づいて説明する。コーヒー抽出器1は、図外のテーブルやワゴン等の上に載せられるように構成したベース部3と、ベース部3の上に着脱可能に取り付けた抽出器本体5及びガスボンベ7と、から構成してある。抽出器本体5には、コーヒー抽出器1全体を持ち運べるようにするためのハンドル6,6を固定してある。さらに、抽出器本体5の下には、ヒーター(加熱構造)9を設けてある。コーヒー抽出器1は、いわゆるサイホン原理を利用してコーヒー抽出を行う装置である。ガスボンベ7には供給バルブ7aを介してレギュレーター7bを接続してあり、レギュレーター7bから後述する注入バルブ22,60に窒素ガス(劣化防止ガス)を供給可能に構成してある。符号7cは、供給バルブ7aを開閉するための開閉ノブを、符号7mは、窒素ガスの圧力を示す圧力計を、それぞれ示している。窒素ガスの最適な圧力は現在も実験中であるが、今回は、1.002MPa前後に設定してある。
(抽出器本体の構造)
図1乃至4を参照しながら説明する。抽出器本体5は、下部容器11と、上部容器51と、下部容器11の上に上部容器51を保持可能とする保持機構31と、により概ね構成してある。下部容器11は、ほぼ円形の底部12と、底部12の周縁から起立する側壁部13と、側壁部13の上端にある天井部14と、から構成した略円柱状の容器であって、天井部14をドーナツ形状に形成することによりその中心部に上方開口15を形成してある。天井部14には、劣化防止ガス注入用の注入バルブ22、エアー抜き弁23及びパージ弁24を設けてある。注入バルブ22は、ガスボンベ7から供給される窒素ガス(劣化防止ガス)を下部容器11内に注入するためのバルブである。エアー抜き弁23は、マニュアルで開閉可能な弁である。パージ弁24は、何らかの理由により下部容器11内の圧力が所定値以上に上昇した場合に開いて圧力を適正値にまで低下させるための安全弁である。天井部14の上面側には、上方開口15を囲む断面半円状の環状溝17を形成してあり、この環状溝17の中には環状のパッキング18を嵌め入れてある。環状のパッキング18は断面略円形に形成してあり、環状溝17に入れたときに環状の上6分の1程度が天井部14の上面から突き出るように形成してある。下部容器11は、全体をステンレスにより構成してあるが、ステンレス以外の金属やガラス等により構成してもよい。
保持機構31は、下部容器11の天井部14の上面に載置した保持基台32と、保持基台32の上に載置した保持部41から構成してある。保持基台32は、その下面がパッキング18を介して天井部14の上面に密着配置可能な環状のフランジ部33と、フランジ部33の内周縁から起立する環状の起立部34と、フランジ部33の内周縁から垂下する環状の垂下部35と、垂下部35に囲まれた中空部37と、垂下部35の上端に形成した環状の段部36と、から構成してある。フランジ部33は保持基台32全体を天井部14にネジ固定可能に構成してあり、段部36の上面には環状のパッキング39を入れるための環状溝38を形成してある。さらに、垂下部35の外形寸法は、上方開口15の外径(周縁の内径)よりも僅かに小さく設定してある。垂下部35を上方開口15に嵌め入れさせることにより、天井部14に対する保持基台32の位置決めを確実にするとともに位置ズレを防止するためである。保持基台32は、これをステンレスにより構成したが、ステンレス以外の金属や合成樹脂等により構成することもできる。次に述べる保持部41も同じである。
保持部41は、貫通路42を有する円柱状の保持部本体43と、保持部本体43の外周面略中央から放射方向に突き出る環状のフランジ部44と、から構成してある。フランジ部44の外径は、保持基台32の起立部34の外径と略同じに設定してあり、また、フランジ部44の突出寸法は起立部34の厚み寸法と略同じに設定してある。このように構成した保持部41は、フランジ部44が起立部34の上端の上に載り、フランジ部44より下の保持部本体43が起立部34内に嵌まり込み、かつ、保持部本体43の下端が段部36の上面の上に載ることにより、保持基台32に対して安定して取り付けることができる。フランジ部44は、起立部34の上端にネジ固定可能に構成してある。
保持部41の貫通路42は、図4に示すように、大径貫通路42aと、大径貫通路42aの下端に位置する小径貫通路42fとから構成してある。大径貫通路42aは、その上下の周壁に傾斜を設けることにより、傾斜部42b,42cを備えた糸巻きに似た形状に形成してある。小径貫通路42fの周壁には、シール構造となるパッキング45を取り付けてある。パッキング45は、厚手のゴムリングであって、その中空部は、後述する通水管55を押し入れられるように構成してある。つまり、パッキング45の役目は、通水管55を押し入れ抜き取りができ、押し入れたときに通水管55と小径貫通路42fとの間を気密閉鎖することである。保持部本体43の下端面には、小径貫通路42fの出口を囲むようにしてゴムパッド46を貼り付けてある。ゴムパッド46は、小径貫通路42fと連通する円形孔46hを持ったドーナッツ状の天板46aと、天板46aの周縁から垂下する円筒状の壁部46bと、壁部46bの下端から放射方向に広がるフランジ部46cと、から構成してある。ゴムパッド46は、天板46aと略同形状のワッシャ46wとともに保持部本体43の下端面にネジ固定してある。自由状態にあるフランジ部46cは、緩やかに傾斜するスカート状に形成してある。これは、後述する出口弁と接触したフランジ部46cが弾性変形して出口弁との接触面積を増加させ、出口弁との間の気密性をより確実に保たせるためである。
図3及び4に示す符号47は、出口弁を示している。出口弁47は、ゴムパッド46に対して開閉自在に構成してあり、上述したように、閉鎖したときにゴムパッド46に密着して上方開口15を介した下部容器11との内部と小径貫通路42fとを気密遮断、換言すると、下部容器11内部を外部から気密閉鎖する役目を担っている。出口弁47は、ゴムパッド46のフランジ部46cの外径よりも僅かに大きな外径の円形ステンレス板の弁本体47aと、弁本体47aの外周から突き出た矩形の取付部47bとからなる、ホタテ貝に類似した形状に形成してある。取付部47bは、保持部41の下端面にネジ固定した取付具35aとの間でピン35bを軸とするヒンジ構造を形成させてあり、ピン35bの周りにはねじりコイルバネ35cを巻き付けてある。ねじりコイルバネ35cは、出口弁47を閉鎖方向に付勢する付勢構造の一部を構成する。
図1乃至4を参照しながら、上部容器51について説明する。上部容器51は、上方開口52を有するガラス製の容器本体53と、容器本体53の底部54から垂下する通水管55と、を備えている。通水管55は、その途中までは容器本体53と一体に形成したガラス製であるが、その先端は補強のために金属製としてある。通水管55は、図1及び2に示すように、コーヒー抽出時には、下部容器11の底部12の上面との間に僅かな隙間しかできないところまで届く長さに設定してある。底部54の外周面から通水管55の上部外周面にかけてゴムシール57を設けてある。ゴムシール57は、底部54の外周面に密着する皿状部57aと、皿状部57aから放射状に延びるヒダ部57b,57bと、皿状部57aから垂下して通水管55を包む円筒状のシール本体57cと、シール本体57cの下端外周面から円周方向に所定間隔で設けた抜け止め突起57d,・・と、から構成してある。ゴムシール57は、全体が保持部41の大径貫通路42aに上から差込可能な大きさに形成してあり、差し込んだときに皿状部57aの下端面とヒダ部57b,57bが傾斜部42bに入り、さらに抜け止め突起57d,・・が傾斜部42cに入って保持部41が上部容器51をしっかりと保持できるように構成してある。
上部容器51には、その上に載置して上方開口53を気密閉鎖可能な上蓋59
を設けてあり、上蓋59は、ハンドル6,6に設けたロック機構6a,6aにより上部容器51に押し付け固定されるようになっている。上蓋59には、劣化防止ガス注入用の注入バルブ60、エアー抜き弁61及びパージ弁62を設けてある。注入バルブ60は、ガスボンベ7から供給される窒素ガス(劣化防止ガス)を上部容器51内に注入するためのバルブである。エアー抜き弁61は、マニュアルで開閉可能な弁である。パージ弁62は、何らかの理由により上部容器51内の圧力が所定値以上に上昇した場合に開いて圧力を適正値にまで低下させるための安全弁である。上蓋59には、さらに、気密軸受66を設けてあり、この気密軸受66には、回転軸67を回転自在に支持させてある。上部容器51内に位置する回転軸67の下端には攪拌羽根68を、さらに、上部容器51の外部に位置するハンドル69を、それぞれ一体に取り付けてある。攪拌羽根68は、回転軸67を外部から操作して回転させ、上部容器51内に流入した熱湯がコーヒー粉C(図3参照)とよく混ざらせるためのものである。なお、符号65は、上部容器51内にあって通水管55を閉鎖するフィルター部材を示している。
(コーヒーの抽出方法)
図1乃至4を参照しながら、コーヒー抽出器1を使用したコーヒー抽出方法について説明する。まず、上部容器51の通水管55を保持部41の貫通路42に挿入する。通水管55の先端は、ねじりコイルバネ35cの付勢力に逆らいながらパッキング45の中空部を通過してその出口にある出口弁47を押し下げる。これによって、下部容器11の内部が通水管55を介して上部容器51内と連通する。ここで、所定量の水を上部容器51内に入れると、その水は通水管55を降下して下部容器11内に貯まる。次に、上部容器51内にフィルター部材65を入れて通水管55の入口を閉鎖してから、その上に所定量のコーヒー粉C(図3参照)を入れる。コーヒー粉Cを入れたら、上蓋59により上方開口52を閉鎖してロック機構6a,6aにより押し付け固定する。この状態で、下部容器11から通水管55を抜けて上部容器51まで気密閉鎖されたことになる。閉鎖を完了したら、エアー抜き弁23及びエアー抜き弁61を開放して注入バルブ22及び注入バルブ60を開いてガスボンベ7から窒素ガスを注入する。注入した窒素ガスは、下部容器11及び上部容器51の中に充満し、その中のエアーと混ざって希釈エアーとなる。希釈エアーは、後続する窒素ガスによりエアー抜き弁23及びエアー抜き弁61から追い出され、希釈エアーの窒素ガス混入率が高まり、やがて、希釈エアーは略窒素ガスだけになる。そこで、エアー抜き弁23及びエアー抜き弁61を閉鎖する。閉鎖により下部容器11から通水管55を抜けて上部容器51までが再度気密閉鎖され、その中のエアーが窒素ガスに置換された状態になる。
ヒーター9をオンして下部容器11内に貯まった水を加熱する。加熱が進むと水は沸騰し、発生した水蒸気が下部容器11内の気圧(水蒸気圧)を上昇させる。この水蒸気圧が貯めた水の重さを上回ると、その水(熱湯)は通水管55内を押し上げられフィルター部材65を抜けて上部容器51内に流入する。このとき上部容器51内の圧力が上昇するが、その程度の圧力上昇は上部容器51の許容範囲内であり、気密性に影響を与えない。仮に圧力が所定値を超えた場合は、パージ弁62が作動して上部容器51内の窒素ガスを逃がして圧力値を低下させる。流入した熱湯はコーヒー粉C(図3参照)と混ざる。コーヒー粉Cが混ざりやすいように、ハンドル69を操作して攪拌羽根68を回転させる。下部容器11内の熱湯がすべて押し上げられたところでヒーター9をオフにすると下部容器11内の圧力が下がり、今度は上部容器51内の熱湯が通水管55内を降下する。降下するときにフィルター部材65によって濾過され、抽出したコーヒーだけが下部容器11内に貯まる。このとき、上部容器51内と下部容器11内は窒素ガス雰囲気であるから、抽出している最中も抽出した後もコーヒーとエアーの接触がないので、コーヒーの酸化が防止される。下部容器11内のコーヒーは、抜取バルブ20を開放することにより抜き取ることができ、この抜き取りは、注入バルブ22から注入される窒素ガスがコーヒーを押し出すことにより実現する。したがって、下部容器11内にエアーが入りこむことはない。
なお、上部容器51は、コーヒー抜き取りとは直接関係がないので、そのままでも構わないが、コーヒー抽出器1の持ち運び等の便宜のために取り外すこともできる。すなわち、上部容器51を持ち上げると、これに伴って通水管55も上方に移動する。このとき、通水管55の下端が押し下げていた出口弁47は、その下端の上昇に伴い閉鎖方向に移動する。この閉鎖動作は、ねじりコイルバネ35cの付勢力によるものである。通水管55の移動の最中は、パッキング45が下部容器11内の気密性を保つ。通水管55の下端が貫通路42内に完全に入りこむと、出口弁47はゴムパッド46に密着して下部容器11内を気密閉鎖する。したがって、通水管55を引きぬいてパッキング45との間の気密性を解除しても、下部容器11内の気密性に影響はない。通水管55を引き抜いたところで下部容器11から上部容器51の取り外しを完了する。抜取バルブ20の開放により下部容器11内のコーヒーを抜き取ることができることは、前述したとおりである。
発明者らは、コーヒー抽出器1を用いて抽出したコーヒーの飲み比べ実験を行った。被験者は10人である。抽出して間もないコーヒーの味を5としてその数字が少なくなるほど味が落ちるものとしたときに、抽出後5時間経過したコーヒーの味は、被験者10人とも5を宣言した。すなわち、抽出後5時間が経過したコーヒーの味は抽出後間もないものの味との差を感じない、との返答を得た。さらに、8時間経過後のコーヒーの味は、被験者10人のうち9人が5を宣言し、残りの1人だけが4を宣言した。さらに、12時間経過後のコーヒーの味は、先に4を宣言した被験者を含めた2人の被験者だけが4を宣言し、残った8人は依然5を宣言した。このように今回の実験によれば、コーヒー抽出器1により抽出したコーヒーは、その抽出後12時間以内であれば90%の被験者が全く味の低下を感じないこと、10%の被験者が僅かに落ちたと感じたに過ぎないことが分かった。
(本実施形態の変形例)
図5乃至7に基づいて、本実施形態の第1乃至第3変形例について説明する。何れの変形例に係るコーヒー抽出器も、上述したコーヒー抽出器と原理的に異なるものではなく、異なるのは、各部材や構成部品の形状等である。したがって、以下の説明では、本実施形態のコーヒー抽出器1と共通する部分については、本実施形態の説明で使用した符号と同じ符号を引用図面に必要に応じて付するにとめ、可能な範囲においてそれらの説明を省略し、異なる部分についてのみ説明を行う。
(本実施形態の第1変形例)
図5に基づいて説明する。コーヒー抽出器71は、ベース部73の上に配した下部容器74と、下部容器74の上に着脱自在に取り付けた上部容器75と、を有している。下部容器74の上方開口77の周縁には、下部容器74の内方に向かってすり鉢状に形成した周縁部78を形成してある。周縁部78には、中空状のゴム製パッキング79を抜き取り可能にはめ込んであり、パッキング79の中空部には上部容器75の底部から垂下する通水管76を挿入してある。上部容器75の上方開口は、上蓋59によって気密閉鎖してある。コーヒー抽出器71がコーヒー抽出器1と異なるのは、後者がコーヒー抽出後において気密性を保持しながら上部容器を抜取可能に構成してあるのに対し、前者が上部容器を抜き取らずに使用するように構成してある点である。コーヒー抽出器71の場合の上部容器75の抜取は、使用した後の洗浄等のために行われる。
(本実施形態の第2変形例)
図6を参照しながら説明する。コーヒー抽出器81は、ベース部83の上に配した下部容器84と、下部容器84の上に取り付けた上部容器85と、を有している。下部容器84は天板を有しておらず、上端全体が上方開口87になっている。上方開口87の周縁、すなわち、下部容器84の周壁上端には、下部容器84の内方に向かって突き出す環状の周縁部88を形成してある。周縁部88には、リング状のゴム製パッキング89を取り付けてあり、パッキング89の上面に上部容器85の底部85aの下面が密着状態で載置できるように構成してある。載置した上部容器85は、ロック機構82,82によって下部容器84にロック可能に構成してある。上部容器85の上方開口は、上蓋59によって気密閉鎖してある。コーヒー抽出器81は、上述したコーヒー抽出器71と同様に、使用中は上部容器を取り外さないようになっているが、前者の下部容器84の上方開口87は、後者の下部容器74の上部開口77よりも開口面積が広いので、清掃部材や手を下部容器内に入れ易くなるので洗浄をより簡単に行うことができる。
(本実施形態の第3変形例)
図7に基づいて説明する。コーヒー抽出器91は、第1変形例に係るコーヒー抽出器71の上部容器と下部容器とを一体化した構造を備えている。すなわち、コーヒー抽出器91は、ベース部93の上に配した下部容器94と上部容器95とを一体化してあり、両者間は仕切壁92が仕切っている。仕切壁92には、下部容器94の上方開口97の周縁には下部容器94の内方に向かって突き出す環状の周縁部98を形成してあり、周縁部98には上方開口97を気密閉鎖するためのゴム製パッキング99を取り付けてある。上部容器95の上方開口は、上蓋59によって気密閉鎖してある。パッキング99は、これを省略してその代わりに仕切壁92と通水管96を一体化させることもできる。
コーヒー抽出器の正面図である。 図1に示すコーヒー抽出器の右側面図である。 図1に示すコーヒー抽出器の部分拡大図である。 図1に示すコーヒー抽出器の部分拡大図である。 本実施形態の第1変形例を示す縦断面図である。 本実施形態の第2変形例を示す縦断面図である。 本実施形態の第3変形例を示す縦断面図である。
符号の説明
1 コーヒー抽出器
3 ベース部
5 抽出器本体
6 ハンドル
6a ロック機構
7 ガスボンベ
7a 供給バルブ
7b レギュレーター
7c 開閉ノブ
7m 圧力計
9 ヒーター(加熱構造)
11 下部容器
12 底部
13 側壁部
14 天井部
15 上方開口
17 環状溝
18 パッキング
20 抜取バルブ
22 注入バルブ
23 エアー抜き弁
24 パージ弁
31 保持機構
32 保持基台
33 フランジ部
34 起立部
35 垂下部
35a 取付具
35b ピン
35c ねじりコイルバネ
36 段部
37 中空部
38 環状溝
39 パッキング
41 保持部
42 貫通路
42a 大径貫通路
42f 小径貫通路
42b 傾斜部
42c 傾斜部
43 保持部本体
44 フランジ部
45 パッキング
46 ゴムパッド
46a 天板
46b 壁部
46c フランジ部
46h 円形孔
46w ワッシャ
47 出口弁
47a 弁本体
47b 取付部
51 上部容器
52 上方開口
53 容器本体
54 底部
55 通水管
57 ゴムシール
57a 皿状部
57b ヒダ部
57c シール本体
57d 抜け止め突起
59 上蓋
60 注入バルブ
61 エアー抜き弁
62 パージ弁
65 フィルター部材
66 気密軸受
67 回転軸
68 攪拌羽根
69 ハンドル
71 コーヒー抽出器
73 ベース部
74 下部容器
75 上部容器
76 通水管
77 上方開口
78 周縁部
79 パッキング
81 コーヒー抽出器
82 ロック機構
83 ベース部
84 下部容器
85 上部容器
85a 底部
86 通水管
87 上方開口
88 周縁部
89 パッキング
91 コーヒー抽出器
92 仕切壁
93 ベース部
94 下部容器
95 上部容器
96 通水管
97 上方開口
98 周縁部
99 パッキング

Claims (9)

  1. 上方開口と底部から垂下する通水管とを有する上部容器と、
    当該上部容器内にあって当該通水管を閉鎖するフィルター部材と、
    当該通水管を貫通可能な上方開口を有する下部容器と、
    当該上部容器と当該下部容器との間を気密封鎖して当該上部容器内と当該下部容器内とを当該通水管のみにより連通可能とする保持機構と、
    当該下部容器内に貯めた水を加熱するための加熱構造と、を含み、
    当該上部容器には、上方開口を気密閉鎖可能な上蓋と、当該上部容器内のエアーを抜くための上部エアー抜き弁と、当該上部容器内に劣化防止ガスを注入するための上部ガス注入口と、を設けてあり、
    当該下部容器には、当該下部容器内のエアーを抜くための下部エアー抜き弁と、当該下部容器内に劣化防止ガスを注入するための下部ガス注入口と、を設けてある
    ことを特徴とするコーヒー抽出器。
  2. 前記保持機構が、前記通水管を貫通可能な貫通路と、当該貫通路周壁と貫通させた前記通水管との間を前記通水管を抜取可能に気密閉鎖する管シール構造と、当該貫通路の出口を気密閉鎖可能な出口弁と、を含み、
    当該出口弁が、付勢構造によって常時閉鎖状態に保持され前記通水管の挿入により押し下げ開放可能、かつ、前記通水管の抜き取りにより閉鎖状態に復帰可能に構成してある
    ことを特徴とする請求項1記載のコーヒー抽出器。
  3. 前記下部容器が、貯留コーヒーを抜き取るための抜取バルブを有している
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のコーヒー抽出器。
  4. 前記上部容器内には、回転軸下端に取り付けた攪拌羽根を配してあり、当該回転軸が、前記上蓋に設けた気密軸受に支持され外部から操作可能に構成してある
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか記載のコーヒー抽出器。
  5. 前記保持機構が、前記上部容器及び前記下部容器と一体に形成してある
    ことを特徴とする請求項1記載のコーヒー抽出器。
  6. 前記下部容器を載置するためのベース部を含み、
    劣化防止ガスを供給するためのガスボンベを、当該ベース部に対して着脱自在に設けてある
    ことを特徴とする請求項1乃至5何れか記載のコーヒー抽出器。
  7. 上方開口と底部から垂下する通水管とを有する上部容器と、
    当該上部容器内にあって当該通水管を閉鎖するフィルター部材と、
    当該通水管を貫通可能な上方開口を有する下部容器と、
    当該上部容器と当該下部容器との間を気密封鎖して当該上部容器内と当該下部容器内とを当該通水管のみにより連通可能とする保持機構と、
    当該下部容器内に貯めた水を加熱するための加熱構造と、を用いたコーヒー抽出方法であって、
    当該上部容器にコーヒー粉を、当該下部容器に水を、それぞれ入れる工程
    当該上部容器の上方開口を上蓋により気密閉鎖する工程
    当該下部容器及び当該上部容器内のエアーを、同時又は順次劣化防止ガスに置換する工程
    当該下部容器内の水を加熱して当該通水管を介して当該上部容器内に流入させる工程
    加熱停止又は加熱温度低下により、当該上部容器内にある熱湯を当該フィルター部材を介して当該通水管から当該下部容器内に降下させる工程
    からなるコーヒー抽出方法。
  8. 前記下部容器内に降下したコーヒーを、劣化防止ガスを注入しながら前記下部容器から必要量だけ抜き取る抜取工程
    を有する請求項7記載のコーヒー抽出方法。
  9. 劣化防止ガス雰囲気下において容器内に抽出したコーヒーを、劣化防止ガスを注入しながら当該容器から必要量だけ抜き取る
    ことを特徴とするコーヒー抽出方法。
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