JP5210291B2

JP5210291B2 - 飲料作成方法及び装置

Info

Publication number: JP5210291B2
Application number: JP2009276693A
Authority: JP
Inventors: ジアンミンホアン; フィンブルデボルド
Original assignee: コリグインク
Priority date: 2006-09-07
Filing date: 2009-12-04
Publication date: 2013-06-12
Anticipated expiration: 2027-09-07
Also published as: KR20090051258A; CA2689804C; JP5054726B2; CN101721134B; CN101721135A; JP2010502370A; AU2009222576B2; US8573114B2; HK1142787A1; AU2009201605B8; KR101148249B1; EP2059156A2; AU2007292922A1; US20140030404A1; US9027463B2; US20080115674A1; HK1142788A1; CA2689795A1; WO2008030577A3; AU2009201605A1

Description

本出願は、２００６年９月７日に出願された米国仮出願６０／８４３，０１２号の利益を請求し、引用により全体が本明細書に組み込まれる。

コーヒー調合装置（coffee brewer）等の幾つかのタイプの飲料作成装置は、飲料を作成するために飲料媒体（例えば、挽いたコーヒー）を収容するカートリッジを使用する。このタイプのコーヒー調合装置では、水は、調合装置によって加熱されカートリッジに導入される。カートリッジ内でこの水でコーヒーを抽出し、作成された飲料は、飲むためにカートリッジから取り出される。このタイプの多くのコーヒー調合装置では、一般に、ユーザが、飲料を作成するために使用される装置に水を供給する必要がある。

米国特許第７，１６５，４８８号明細書

発明者は、幾つかの用途において、コーヒー調合装置等の飲料作成装置のユーザに、調合装置に水を供給する必要性を思い出させなければならない場合があることを認識した。例えば、ホテルの室内で客が調合装置を使用する場合、客は、調合装置の操作に精通していない場合があり、水を入れる必要性に関する適切な注意は、装置の適正な操作に対するユーザのいらいらや失敗を回避する助けるになることがある。他の実施形態では、使用と使用の間に調合装置の水を空にすることが望ましい場合がある。再び、例としてホテルの調合装置の状況を使用すると、例えば、使用と使用の間に数時間又は数日が経過する場合があるので、使用と使用の間に調合装置の水を空にすることが好ましい場合がある。ユーザが使用するときに新しい水を入れなければならないことは、より高品質の飲料を提供するのに役立つ場合がある。

本発明の１つの態様は、調合装置に調合カートリッジを入れ、次にカートリッジを少なくとも部分的に密閉するように調合チャンバを閉じることを含むことがある調合装置操作方法に関する。調合チャンバを閉じることにより、飲料を作成するためにカートリッジと共に使用される（加熱されるか加熱されない）調合装置内のリザーバに水や他の飲料前駆液体を自動的に供給することができる。例えば、調合チャンバを閉じると、水リザーバの蓋が完全に開けられるか、またはこれとは異なる動きによりリザーバのアクセス口へのアクセスが可能になり、ユーザは、リザーバに水を供給することができる。リザーバ蓋は、リザーバ蓋に注意を引き付ける急な動きで開いてもよい。一実施形態では、蓋は、例えば水リザーバと水を供給する必要性に更に注意を引き付けやすくするために、ばね作用で開いてもよい。そのような機能は、一度に１杯の飲料を作成するように構成され、したがって各調合サイクルごとに水を必要とする調合装置等の特定の実施形態で有効な場合がある。別の実施形態では、調合チャンバを閉じることにより、バッフル、ポンプ、弁又は他の装置を動作させて、飲料作成のために適切な量の水をリザーバに供給することができる。

本発明の別の態様では、飲料作成装置は、飲料カートリッジを収容するための調合チャンバを有し、また調合チャンバを開閉するために開位置と閉位置の間で動くことができる蓋を備えることができる。調合チャンバは、閉位置で蓋によって飲料カートリッジを実質的に密閉するように適応されてもよい。リザーバは、水等の飲料前駆液体を保持し、また前駆液体をリザーバに供給するアクセス口を開閉するように動くことができる蓋を備えてもよい。ヒータは、調合チャンバに供給される前駆液体を加熱してもよく、また蓋制御機構は、調合チャンバ蓋が開いている間にアクセス口へのアクセスを阻止する位置にリザーバ蓋をロックし、調合チャンバ蓋が開位置から閉位置に動かされたときにアクセス口へのアクセスを許可するように蓋をロック解除してもよい。

本発明の別の態様では、調合装置は、ユーザが、例えば調合装置にカートリッジを入れるために調合チャンバを開いたときに、調合チャンバが開かれたときに同時にリザーバの蓋も自動的に開かれるように構成されてもよい。調合チャンバにカートリッジを入れ調合チャンバが閉じられた後、例えば調合装置に水を供給することをユーザが思い出しやすいように、水リザーバの蓋が開かれたままでもよい。開いたリザーバ蓋は、調合サイクルのために水を供給するためのユーザへの音声、符号表示、又は他の指示（例えば、ユーザの装置操作の案内を支援する印刷文字「水を追加」等の目に見える印）を有してもよい。

本発明の別の態様では、調合装置を操作する方法は、調合カートリッジを供給する段階と、飲料作成のためにリザーバに水を供給する段階と、アクセス口を閉じリザーバを気密封止するように蓋を閉じる段階と、水を加熱する段階と、カートリッジに水を供給して飲料を作成する段階とを含む。水は、ユーザがリザーバ・アクセス口から水を注入することによってリザーバ内に供給されてもよい。気密封止は、蓋とリザーバ本体の間のシリコーンゴム・ガスケット及び／又は他の適切な機構によって提供されてもよい。リザーバの気密封止は、例えば空気ポンプによってリザーバ内に空気圧を導入することによって、リザーバ内の水をリザーバから押し出して調合チャンバに流すことを可能にする。リザーバは、例えば水蒸気や他のガスを逃がすために、水の加熱中に通気されてもよく、さらにリザーバの加圧と調合水の供給中に通気されてもよい。しかしながら、通気機構は、調合水を調合チャンバに正常に供給できるように、適切な少量のガスを逃すことができるように構成されてもよい。その結果、水の加熱及び付随する蒸気生成や他の圧力発生により、カートリッジに水が送られることがなくなる。その代わり、そのような圧力は逃され、必要に応じて水がカートリッジに送られる。そのような機構は、例えば制御可能弁によって制御通気を行う必要性をなくし、更にリザーバからの水の加圧供給を可能にすることができる。

本発明の別の態様では、飲料作成装置は、飲料カートリッジを収容するための調合チャンバを備え、また調合チャンバを開閉するために開位置と閉位置の間で動くことができる蓋を備えることができる。調合チャンバは、閉位置で蓋によって飲料カートリッジを実質的に密閉するように適応されてもよい。リザーバは、飲料前駆液体を保持し、また前駆液体をリザーバ内に供給するためのアクセス口を開閉するように動くことができる蓋を備えてもよい。蓋は、閉位置でリザーバ・アクセス口を気密封止し、それによりリザーバが気密封止され、その結果リザーバを加圧することによってリザーバ内の液体が送出されるように適応されてもよい。ヒータが（例えば、リザーバ内のヒータにより）、調合チャンバに供給される前駆液体を加熱してもよい。

本発明の別の態様では、調合装置を動作させる方法は、調合カートリッジを供給する段階と、リザーバ内に水を供給する段階と、調合サイクルを開始する調合指示を提供する段階と、水を加熱する段階と、水が所望温度に加熱されたことを検出する段階と、次に検出された温度に基づいて飲料を作成するために水をカートリッジに供給する段階とを含む。一実施形態では、水温の検出は、水ヒータに電力を供給するために通常は閉じているが水が所定の温度に達したときに開く温度遮断スイッチ（ＴＣＯ）によって実行される。ＴＣＯが開くことにより、調合装置は、カートリッジに加熱水を送ることができる。例えば、調合装置は、ＴＣＯスイッチが開かれたときに水リザーバを空気圧で加圧して加熱水をカートリッジに送り込む空気ポンプを備えてもよい。そのような構成は、単純化された制御機構を提供することができる。

本発明の別の態様では、飲料を作成する方法は、調合装置に調合サイクルを開始させる調合指示を提供する段階と、調合装置のリザーバ内の前駆液体を加熱するためにヒータに電力を送る段階と、加熱中の前駆液体の温度を検出する段階と、前駆液体が所望温度まで加熱されたことの検出に基づいてヒータへの電力を遮断する段階と、ヒータへの電力の遮断に基づいてリザーバから前駆液体を送出する段階とを含む。したがって、リザーバからの水の送出の制御は、ヒータへの電力の遮断に基づいて行われてもよく、それにより水がリザーバから送出されている間にヒータが作動しないことが保証される。この機能は、特に各調合サイクルの際に液体のリザーバを空にする装置において、生成された熱を受け取るのに十分な水なしにヒータを作動させることによって生じる可能性があるヒータや他の構成要素の破損を防ぐのに役立つ。

本発明の別の態様では、飲料作成装置は、調合カートリッジを収容する調合チャンバと、飲料を作成する際に使用される前駆液体を収容するリザーバと、調合サイクルを開始するためにユーザから指示を受け取る調合指示スイッチとを備える。調合指示スイッチは、ユーザが押して調合サイクルを開始することができる電源ボタン、リザーバの蓋の閉鎖を検出するスイッチ、飲料を収容するカップや他の容器の存在を検出するカップ・センサ等の任意の適切な形態を取ることができる。装置は、また、リザーバ内の前駆液体を加熱するヒータと、リザーバ内の前駆液体の所望温度を検出する検出器と、リザーバに加圧空気を供給する空気ポンプと、ヒータと空気ポンプの動作を制御するように構成され準備されたコントローラとを備えてもよい。コントローラは、ヒータを制御して前駆液体を加熱し、前駆液体が所望温度であることを検出器が検出したときに空気ポンプに加圧空気をリザーバに送らせるように適応されてもよい。

本発明の以上その他の態様は、以下の説明と特許請求の範囲から明らかになる。

本発明の態様による飲料作成装置の斜視図である。図１の飲料作成装置の特定の構成要素の斜視図である。図２に示した飲料作成装置の一部分の分解図である。開位置と閉位置の様々な状態にある図２に示した飲料作成装置の部分図である。開位置と閉位置の様々な状態にある図２に示した飲料作成装置の部分図である。開位置と閉位置の様々な状態にある図２に示した飲料作成装置の部分図である。開位置と閉位置の様々な状態にある図２に示した飲料作成装置の部分図である。開位置と閉位置の様々な状態にある図２に示した飲料作成装置の部分図である。本発明の態様による飲料作成装置の概略ブロック図である。

本発明の態様は、類似の番号が類似の要素を指す上記図面と関連して説明される。本発明の種々な態様を以下で述べ、かつ／又は図面に示す。本発明のこれらの態様は、単独で使用されてもよく、かつ／又は互いの任意の適切な組み合わせで使用されてもよい。本発明の態様は、本明細書に示し説明する実施形態によって決して限定されない。

本明細書で使用されるとき、「カートリッジ」は、ポッド（例えば、飲料媒体を封入する向かい合ったろ紙層）、カプセル、小袋（sachet）、任意の他の機構等の任意の適切な形を取ることができる。カートリッジは、空気及び／又は液体を透過しない場合もあり、水及び／又は空気をカートリッジに通す場合もある。カートリッジは、茶、挽いたコーヒー、粉乳、混合飲料、及び／又は飲料を作成するための他の適切な材料等の飲料媒体を収容することができる。カートリッジは、飲料媒体の一部分にコーヒー飲料、茶、ホット・チョコレート等の作成された飲料が供給されるのを防ぐためのフィルタや他の機構を備えることがある。飲料を「調合する（brew）」ことは、水や他の飲料前駆物質（例えば、香りを付けるか又は他の方法で処理した水、他の液体）を飲料媒体と一緒に使用して飲料物質を抽出し、混合し、溶かし、浸し、或いはその他の方法で作成することを含む。また、本明細書における「水」は、例えば濾過され、脱イオンされ、軟化された任意の適切な水配合物、並びに甘み又は香りが付けられた水、ミルク等の飲料を作成するために使用される他の適切な前駆液体（precursor liquid）を指す。

図１は、本発明の種々の態様を実現する飲料作成装置１０を示す。この実施形態は、装置１０の様々な部品を封入し、電源ボタン９１、カップ・センサ９７（例えば、光検出器）及び／又は他の任意の機能等の幾つかの外部機能を支持するハウジング１０１を有する。調合チャンバ１は、例えば取っ手３を持ち上げることによって開かれ、その結果、飲料作成のために飲料カートリッジを調合チャンバ１に差し込めるようになる。この点に関して、装置１０は、例えば、米国特許第７，１６５，４８８号に示したように動作することができ、この特許は、参照により本明細書に組み込まれる。すなわち、取っ手３を持ち上げると、調合チャンバ蓋（図１に示していない）が上昇して、飲料カートリッジを収容するカートリッジ収容器が前方に傾く。当然ながら、調合チャンバ１が、電動機構の押しボタン操作や、カートリッジを収容するために外方にスライドする引き出しを手動で開くことなどの他の方法で開かれてもよいことを理解されたい。

本発明の一態様では、装置１０は、調合チャンバ１の閉鎖に応じて、飲料を作成するために使用される水や他の前駆液体をリザーバ５（例えば、水の加熱に使用される）に自動的に供給することができる。例えば、ユーザが取っ手３を持ち上げてもよく、他の方法で調合チャンバ１を開けてもよい。調合チャンバ１に新しいカートリッジを入れた後で、ユーザは、例えば、取っ手３を下に押すか、電動機構を作動させて調合チャンバ１を閉じる制御ボタンを押すことによって、調合チャンバ１を閉じることができる。調合チャンバを閉位置の方に動かすと、リザーバ５の蓋５１が開き、ユーザがリザーバ５にアクセスできるようになる。リザーバ５へのアクセスにより、ユーザは、開いた蓋５１によって露出されたアクセス口からリザーバ５に水や他の液体を注ぐことができる。当然ながら、リザーバ５への水や他の液体の供給は他の方法で行われてもよく、ユーザがリザーバ５に液体を供給しなくてもよい。例えば、調合チャンバの閉鎖に応じて、リザーバ５に供給する給水配管の弁を開けることによって液体が供給されてもよい。給水配管は、装置１０の貯蔵タンク又は配管接続から家庭上水道まで延在してもよい。そのような実施形態では、ユーザがリザーバ５にアクセスする必要がないので、リザーバ５の蓋５１は設けられてなくてもよい。しかしながら、この実施形態では、リザーバ５は、リザーバ蓋５１を開くことにより露出されたアクセス口からユーザが液体を注入することによって水や他の液体を受け取る。本発明のこの態様によれば、装置１０は、使用と使用の間に水が実質的になく、調合チャンバ１が閉鎖の開始に応じて調合装置に新しい水が供給されてもよく、これにより、調合チャンバ１の閉鎖の開始は、ユーザが飲料を作成したいことを示すことができる。

本発明の別の態様では、リザーバの蓋５１は、調合チャンバ１の開放と同時に自動的に開いてもよい。例えば、リザーバ５の蓋５１は、ユーザが調合チャンバ１を開く操作をしたときに上方に回動してリザーバ５のアクセス口を露出させてもよく、それによりユーザはリザーバ５に水を注ぐことができる。調合チャンバ１とリザーバ５の同時かつ自動的な開放は、蓋制御機構によって制御されてもよく、この蓋制御機構は、例えば、取っ手３の持ち上げと調合チャンバ１の開放に応じて、リザーバ蓋５１をロック閉位置から外して、ばねの付勢で蓋５１が開くことができるようにする。蓋制御機構には、ユーザがボタンを押したときに蓋５１と調合チャンバ１を開くように動作する電動駆動連結機構や、調合チャンバ１と蓋５１をラッチ解除して調合チャンバと蓋５１がばね作用で開くことを可能にする機械式又は電気機械ラッチ装置等の他の機構が可能である。

本発明の上記の、またその他の態様を例示するために、図２は、概略図を示し、図３は、ハウジング１０１が取り外された状態の図１に示した装置１０の特定の構成要素の分解図を示す。本発明の態様を示すために図２と図３を参照するが、本発明をそのような態様に限定するものではない。例えば、調合チャンバ蓋とリザーバ蓋５１を動かす機構を説明するが、本発明の態様は、説明した実施形態に限定されず、例えば、本発明の幾つかの態様では調合チャンバ１もリザーバ５も蓋を備えなくてもよい。また、装置１０が、分かりやすくするために図に示されていない他の部品を含んでもよいことを理解されたい。

示した実施形態では、取っ手３は、フレーム６に軸線４１回りに回動可能に取り付けられた蓋支持体４２に固定される。フレーム６は、ハウジング１０１並びに装置１０の他の構成要素を支持する装置１０の骨組を形成することができる。蓋支持体４２は、飲料カートリッジ収容器１１の開口とリザーバ５のアクセス口をそれぞれ覆う調合チャンバ蓋１２とリザーバ蓋５１に取り付けられる。調合チャンバ蓋１２は、蓋支持体４２に対して固定されてもよく、したがって、蓋支持体４２の動きで調合チャンバ１を開閉するように動くことができる。リザーバ蓋５１は、蓋支持体４２に可動式に取り付けられてもよく、例えば、それにより、蓋５１が軸線４１のまわりに回動することができる。したがって、リザーバ蓋５１は、リザーバ５のアクセス口を露出させるためにリザーバ５の容器部分に対して回動してもよく他の方式で動いてもよい。

この実施形態では、調合チャンバ１の開放は、レバー２を押すことにより開始され、これにより、蓋支持体４２を閉位置にロックし、かつ取っ手３の持ち上げを防ぐためにフレーム６の部分６１と係合するロック機構２１を解除する。しかしながら、蓋支持体４２のそのようなロックは、他の構成を用いて実行されてもよく、全く提供されなくてもよい。場合によって、蓋支持体４２をロックするか、あるいは調合チャンバ１の開放を他の方法で防ぐことで、飲料作成中に調合チャンバ１内に生じる圧力に装置１０が耐え易くなる。この実施形態では、ロック機構２１は、蓋支持体４２上を前後に移動することができ、かつ前方向に移動するようにばねや他の弾性部材によって付勢された第１のスライダ２１ａを有する。したがって、レバー２の押し下げは、ばねや他の要素の付勢に打ち勝ち、第１のスライダ２１ａを後退させフレーム６の部分６１を外す。当然ながら、蓋支持体４２のロックは、戻り止め機構、他のラッチ構造、連結機構等の他の方法で達成されてもよいことを理解されたい。

取っ手３を持ち上げると、蓋支持体４２が軸線４１のまわりに回動して、カートリッジ収容器１１の開口が露出し、リザーバ蓋５１がリザーバ５のアクセス口に対して少し持ち上る。しかしながら、リザーバ蓋５１が蓋支持体４２に対して定位置にロックされた状態では、アクセス口は露出せず、蓋支持体４２が完全に上昇した状態でもリザーバ５内に液体を供給できない。蓋５１は、蓋支持体４２に摺動式に取り付けられたロック機構２１の第２のスライダ２１ｂによって定位置にロックされる。第２のスライダ２１ｂは、例えばばねによって付勢されて、後方に移動し、蓋５１の上のタブ部分５３と係合し、それにより蓋５１が蓋支持体４２に対して定位置に維持される。しかしながら、スライダ２１ｂが前方に移動した状態で、蓋５１は、解除され、リザーバ５のアクセス口を露出させるように動かされることがある。後でより詳しく述べるように、蓋支持体４２が下降して調合チャンバ１を閉じるときにスライダ２１ｂがフレーム６の一部分６２と係合すると、スライダ２１ｂが取っ手３の方に前進して蓋５１のロックを解除する。この実施形態では、蓋５１は、上方に回動し蓋支持体４２から離れるようにばねで付勢され、その結果、蓋５１が解除されたときに、蓋５１が開位置まで急に動く。他の実施形態では、蓋５１は、ばねで付勢されなくてもよく、電動駆動や他の構成によって手で動かされてもよい。また、蓋５１は、必ずしも軸線４１のまわりに回動しなくてもよいが、代りに他の適切に配置された軸線のまわりに回動してもよく、左右又は前後にスライドしてもよく、アクセス口を露出させ／覆うように任意の他の方法で動いてもよい。同様に、蓋支持体４２は必須ではなく、調合チャンバ蓋１２とリザーバ蓋５１は、フレーム６や他の部材に別々に取り付けられてもよい。代替として、蓋支持体４２は、スライドや、回動ではない上下運動等の他の方法で動いてもよい。要するに、本発明の態様は、調合チャンバを開閉する方法及び／又はリザーバへのアクセスを防ぐためにリザーバへのアクセス口を開閉する方法において限定されない。

本発明の態様によれば、リザーバ蓋５１は、蓋５１がリザーバ５のアクセス口に対して閉位置にあるときにリザーバ５を気密封止するように構成されてもよい。リザーバ５を気密封止することによって、リザーバ５内の圧力（例えば、空気ポンプや他の手段によって導入された空気圧）によってリザーバ５内の液体を調合チャンバ１に流すことができる。この実施形態では、蓋５１は、リザーバ５の容器部分と係合するシリコーンゴム・シール５２を有するが、締りばめや他の密封ばめ、他のガスケット機構等の他の封止機構が可能である。

また、後で詳しく説明するように、この実施形態では、蓋支持体４２は、カートリッジ収容器１１の対応するスロット１４と係合するピンをそれぞれ有する１対の垂下アーム４３を有する。蓋支持体４２とアーム４３が上昇するとき、アーム４３がスロット１４に係合していることにより、収容器１１が軸線１３まわりに回動して前方に傾く。収容器１１が、手、電動駆動機構、他の機構等の他の方法で前方に傾けられてもよいことを理解されたい。代替として、収容器１１は、静止したままでもよい。

図４から図８は、図２と図３の構成を様々な動作状態で示す。図４は、調合チャンバ１が閉じられリザーバ蓋５１が閉じられた状態の初期構成（すなわち、一般に飲料が作成された直後の飲料作成装置１０をユーザが見る構成）を示す。新しい飲料を作成するプロセスを開始するために、ユーザは、図５に示したように、例えばレバー２を押して、スライダ２１ａをばね付勢に対抗して後退させることによって、調合チャンバ１を開くことができる。スライダ２１ａを後退させると、スライダ２１ａはフレーム６の部分６１から外れて、取っ手３を持ち上げることによって蓋支持体４２を持ち上げることができる。蓋支持体４２は、例えばばねや他の付勢によって上昇するように付勢されてもよく、ユーザが蓋支持体４２を支持し持ち上げなければならないように構成されてもよい。

図６に示したように蓋支持体４２を完全に持ち上げた状態で、カートリッジ収容器１１は、前方に傾けられ、飲料を入れるためのカートリッジを収容するように位置決めされる。蓋支持体４２を持ち上げた状態で維持する戻り止めや他の機構が、例えば調合チャンバ１が間違って閉じないようにするために採用されてもよい。前述のように、蓋支持体４２を持ち上げ、アーム４３を収容器１１のスロット１４と係合させることにより、収容器１１が軸線１３まわりに回動して前方に傾く。この実施形態では、カートリッジ収容器１１は、カートリッジのより容易な取り扱いを可能にするためにカートリッジ収容器１１のスロット１４とのアーム４３の係合に基づいて軸線１３のまわりに前方に回動し、カートリッジ収容器１１は手動で動かされてもよく、静止してままでもよく、および／又は他の方法で動いてもよい。図６に示した状態では、リザーバ蓋５１は、閉位置（蓋５１がリザーバ５を密閉する）から開かれているが、リザーバ蓋５１は、ユーザがリザーバ５に水を注入しないようにリザーバ容器へのアクセス口を覆ったままである。したがって、アクセス口は、僅かに開かれているが、アクセス口は露出しない。

カートリッジ収容器１１にカートリッジ（図示せず）が入れられた状態（及び、必要に応じて、使い切ったカートリッジが収容器１１から取り出され状態）で、取っ手３は、図７に示したように押され、調合チャンバ蓋１２が閉じられ、したがって調合チャンバ１が閉じられてもよい。調合チャンバ１が完全に閉じられたとき、スライダ２１ａは、蓋支持体４２を閉位置にロックするようにフレーム６の部分６１と再係合してもよい。リザーバ蓋５１は、調合チャンバ蓋１２がほぼ閉じられるか閉じられるまで蓋支持体４２と一緒に動くことができ、またスライダ２１ｂは、フレーム６の部分６２と係合し、それによりスライダ２１ｂはザーバ蓋５１上のタブ部分５３から外れる。これにより、リザーバ蓋５１は、蓋支持体４２上で、例えば軸線４１のまわりに図７に示した開位置までで自由に回動して、リザーバ５へのアクセスを可能にすることができる。リザーバ蓋５１は、蓋５１を付勢して図７に示した位置へ動かすばね付勢構造を有することができる。したがって、スライダ２１ｂが蓋５１から外れたとき、蓋５１は、図７に示した位置まで急に動くことができる。これにより、飲料を作成するために水をリザーバ５に注入しなければならないということにユーザの注意を引き付けることができる。

この実施形態では、リザーバ５は、１杯の飲料（例えば、６、８、１０又は１２オンス）を作成するのに十分な水だけを収容するようにサイズが決められ、装置１０は、各調合サイクルの際にリザーバ５を空にするように動作する。したがって、この実施形態でのリザーバ５は、各調合サイクルの完了後に補充を必要とする。この実施形態は、調合装置に水を貯蔵したくない場合があるホテル使用や他の環境などの特定の用途で有効な場合がある。当然ながら、他の実施形態では、リザーバ５は、より大きな容量を有してもよく、別個の貯蔵タンク又は配管接続から水が供給されてもよい。水がリザーバ５に供給された後、ユーザは、リザーバ蓋５１を押し下げ、その結果、リザーバ蓋５１が蓋支持体４２上の定位置にロックし（図８に示したようにタブ部分５３がスライダ２１ｂと係合する）、リザーバ５を気密封止し閉じる。即ち、気密封止によって、後で更に詳しく説明するように、蓋５１によって、リザーバ５の適切な封止が提供され、リザーバ内の水をカートリッジに空気圧で送ることができる。

この実施形態では、スライダ２１ｂとフレーム部分６２は、調合チャンバ蓋１２が開いているとき、アクセス口へのアクセスを阻止する位置にリザーバ蓋５１をロックし、調合チャンバ蓋１２が閉位置の方に動かされたとき、蓋５１のアクセス口へのアクセスを可能にするようロックを外す働きをする蓋制御機構を構成する。しかしながら、蓋制御機構が、同じか又は類似の機能を提供する他の構成要素を備えてもよいことを理解されたい。例えば、蓋制御機構は、調合チャンバ１を閉じるために蓋支持体４２が下げられたときにスイッチが閉じられて蓋５１を蓋支持体４２上のロック位置から外すように作動する電磁式ラッチを備えていてもよい。別の実施形態では、蓋制御機構は、例えば光検出器、スイッチ、又は他の検出器によって検出されるように、調合チャンバ１の閉鎖の開始に応じて蓋５１を開位置まで駆動するように動作するモータを備えてもよい。本発明の別の態様によれば、蓋制御機構は、例えば、調合チャンバ蓋１２が開いたときにリザーバ蓋５１を同時かつ自動的に閉じるように異なる形で機能するように変更されてもよい。例えば、スライダ２１ｂとフレーム部分６２は、ユーザが取っ手３を閉位置の調合チャンバ蓋１２と一緒に持ち上げたときに蓋支持体４２から蓋５１をロック解除するように構成されてもよい。代替として、スライダ２１ａは、調合チャンバ１が閉じた状態で蓋を閉位置でロックするように蓋５１と係合し、またレバー２が押し下げられたときにリザーバ蓋５１を解放してもよい。押しボタン機能等の他の構成が可能であり、それにより、ユーザが押しボタンを押すと、電動、手動、電気機械式、又は他の手段によって、調合チャンバ蓋１２とリザーバ蓋５１がそれぞれの開位置の方に動く。

図９は、本発明の態様による飲料作成装置１０（例えば、図１から図８に示した装置１０）の概略図を示す。調合チャンバ１内に新しいカートリッジが供給されリザーバ５内に水が供給された状態で、ユーザは、調合ボタン（電源ボタン９１等）を押して調合装置に調合サイクルを開始させることができる。本発明の１つの態様によれば、調合サイクルの開始は、リザーバ５内の水の加熱から始まってよく、また水が十分に加熱されたときに、調合チャンバへの水の供給が開始されてもよい。水の加熱は、任意の適切な方法で行うことができる。例えば、コントローラ９は、例えばリザーバ内又はリザーバ周囲の電気抵抗ヒータ、リザーバ５から調合チャンバ１まで延びる管路９６内のヒータ、又は水を加熱するための他の形で構成されたヒータによって、リザーバ５内の水を加熱し始めるように、ヒータ９４を制御することができる。水が所望温度まで加熱された後で、リザーバ５と関連付けられた温度遮断（ＴＣＯ）スイッチ９３が開かれ、ヒータ９４への電力が遮断され、例えば、ＴＣＯスイッチ９３は、ヒータ９４までの電源ラインに配置されてもよい。（幾つかの実施形態では、水の十分な加熱は、熱電対や他のセンサ等の他の方法で検出されてもよい。）本発明の態様によれば、コントローラ９（例えば、データ処理機能を実行するマイクロプロセッサ、データ及び／又は操作命令を記憶するメモリ、通信バスや他の装置、ソフトウェアや他のコンピュータ実行命令、電源又は電気取出口に接続するプラグ等の他の電源、リレー、機械式連結機構、ボタン等のユーザ・データ入力装置、タッチスクリーン又はＬＣＤディスプレイ等の他の情報表示装置、表示灯、又は所望の制御機能を提供する他の構成要素を含むことができる）は、ＴＣＯの開放を検出し（例えば、ヒータ９４の電圧低下を検出することにより）、それに応じて、水を調合チャンバ１に送る（例えば、空気ポンプ９２を制御して動作を開始させる）。空気ポンプ９２は、加圧した空気をリザーバ５に送ってリザーバ５内の圧力を高め、加熱水を管路９６を介してリザーバ５から調合チャンバ１に送り込むことができる。リザーバ５は、加熱水が出口から管路９６に流れるようにリザーバ５の底又は底近くに出口を備えてもよい（管路９６内の流体の逆流を防ぎやすくするための逆止め弁を備えてもよい）。調合チャンバに供給される加熱水や他の前駆液体は、調合チャンバ蓋１２が調合チャンバ１を閉じたときにカートリッジを貫通する注入針を介して調合チャンバ１内の飲料カートリッジに入ってもよい。水は、カートリッジ内の飲料媒体と接触し、作成された飲料は、例えばカートリッジの底面を貫通する排出針を介してカートリッジから出てもよい。空気ポンプ９２は、リザーバ５の全ての水や他の液体を空にするために、特定期間（例えば、６０秒）運転されてもよく、他の方法で制御されてもよい（例えば、液体がないことを示すリザーバ５内の圧力低下を検出することにより）。空気ポンプ運転のタイミングは、例えば、カートリッジから残っている飲料を排出しやすくし、またリザーバ５と管路９６が乾きやすくなるように、主にサイクルの終わりに空気が送られるように調整される。

前に述べたように、また本発明の一態様によれば、リザーバ５は、水の加熱中に水蒸気や他の加圧ガスを外に出すが、空気圧で水がリザーバ５から調合チャンバ１に送られるのを妨げないように通気されてもよい。例えば、空気ポンプ９２とリザーバ５の間の接続部に配置されたオリフィス９５が、（例えば、空気ポンプ９２が作動するまでリザーバ５から調合チャンバ１に水が実質的に送られないようにするために）加熱中にリザーバ５を適正に通気するように適切に配列されてもよく、空気ポンプ９２によるリザーバ５の加圧によって水が調合チャンバ１に望み通りに送られるように配列されてもよい。一実施形態では、オリフィスの直径は約０．０１２インチである。

一実施形態では、調合装置は、飲料が調合チャンバ１とカートリッジから出るときに容器が飲料を受け取るように位置決めされているかどうか検出するカップ又はマグ・センサ９７を備えてもよい。容器が検出されない場合、コントローラ９は、調合装置が動作しないようにしてもよく、例えば水の加熱や空気ポンプ動作等を阻止してもよい。また、カップ・センサが、調合サイクル中（例えば、水の加熱中又は加熱水をカートリッジに供給中）に容器が取り外されたことを検出した場合、コントローラ９は、調合装置の動作を停止（加熱又は水供給を停止）してもよい。調合サイクルは、交換された容器が検出された場合に再開されてもよい。カップ・センサは、ＬＥＤや光検出器等の任意の適切な形態をとることができる。

本発明の別の態様では、コントローラ９は、調合チャンバ１が開かれたことを検出したときに装置１０を起動する機能を備えてもよい。本発明のこの態様によれば、ユーザは、例えば電源ボタン９１を押して飲料を作成しようとしたときに装置１０の電源を入れる必要がなく、その代わりに、単に取っ手３を持ち上げるか調合チャンバ１を他の方法で開いて、調合チャンバ１に新しいカートリッジを入れるだけでよい。調合チャンバ１とリザーバ蓋５１を閉じたとき（新しいカートリッジが入れられ、水がリザーバ５に供給されたことを示す）、コントローラ５は、調合サイクル（例えば、水の加熱とその後の調合チャンバへの水の供給）を開始してもよい。コントローラ９は、装置１０を起動しかつ／又は調合サイクルを開始するために、調合チャンバ１及び／又はリザーバ蓋５１の開閉を検出する１つ又は複数のセンサを備えてもよい。そのようなセンサは、蓋支持体４２、調合チャンバ蓋１２、リザーバ蓋５１、レバー２及び／又は他の適切な構成要素の作用で開閉されるマイクロスイッチを備えてもよい。装置１０の起動は、例えば、調合チャンバ蓋１２又は蓋支持体４２の閉位置から開位置への動きを検出するスイッチ及び／又はレバー２の押し下げによってトリガされてもよい。一実施形態では、スイッチは、リザーバ蓋５１の閉鎖を検出することによって調合指示信号を提供してもよい。前述の実施形態では、調合チャンバ１が閉じられるまでリザーバ蓋５１を完全には閉じることができないので、リザーバ蓋スイッチは、新しいカートリッジが入れられ、かつリザーバ５内に水に入れられたことを検出してもよく、それによりコントローラ９は、リザーバ蓋５１が閉じられたときに調合サイクルを開始することができる。代替又は追加として、センサは、調合チャンバ１内のカートリッジの存在、リザーバ５内の水や他の液体の存在、及び／又は装置１０の適切な制御のための他の機能の存在を検出してもよい。したがって、装置１０は、例えば、リザーバ蓋５１を閉じるか、電源ボタン９１や他のユーザ入力を押すか、調合チャンバの下にカップや他の容器を配置するか又は他の方法で飲料を受け取ることによって、ユーザからの調合指示を受け取って、調合サイクルを様々な方法で開始することができる。

本発明の以上その他の態様は、詳細な説明と特許請求の範囲から理解される。本発明の態様を実施形態に関して説明したが、本発明の態様が、説明した実施形態に限定されないことを理解されたい。また、本発明の態様は、単独で使用されてもよく本発明の他の態様との任意の適切な組み合わせで使用されてもよい。
＜付記＞
（１）
飲料を作成する方法であって、
飲料カートリッジを収容するための調合チャンバと、飲料前駆液体を保持するためのリザーバとを備え、前記飲料カートリッジに前記前駆液体を導入し飲料を作成するように構成され配置された飲料調合装置を提供する段階と、
前記調合チャンバと関連して飲料カートリッジを供給する段階と、
前記飲料カートリッジを少なくとも半密閉するように前記調合装置の前記調合チャンバの閉鎖を開始する段階と、
前記調合チャンバの閉鎖の開始に応じて、前記リザーバ内への前駆液体の供給を自動的に許可する段階であって、前記リザーバ内への前駆液体の供給は、前記調合チャンバの閉鎖を開始するまで禁止される段階と、
を含む方法。
（２）
前記調合チャンバを閉じると前記リザーバの蓋が開位置の方に動く、（１）に記載の方法。
（３）
前記リザーバは、前記調合装置の水加熱リザーバである、（２）に記載の方法。
（４）
前記調合チャンバと関連して飲料カートリッジを供給する前に、前記飲料調合装置を操作して飲料を作成し前記リザーバを空にする段階を更に含む、（１）に記載の方法。
（５）
前記飲料カートリッジが前記調合チャンバと関連して供給されたときに前記リザーバの前駆液体が空である、（１）に記載の方法。
（６）
飲料カートリッジを供給する前記段階は、前記飲料カートリッジを前記調合チャンバに入れることができるように前記調合チャンバ蓋を開く段階を含み、
調合チャンバの閉鎖を開始する前記段階は、前記調合チャンバ蓋を閉じる段階を含み、
リザーバ内への前駆液体の供給を可能にする前記段階は、リザーバ蓋を動かして、飲料前駆液体を前記リザーバ内に供給するアクセスを可能にする段階を含む、
（１）に記載の方法。
（７）
前記リザーバ蓋と前記調合チャンバ蓋は両方とも共通の蓋支持体に取り付けられている、（６）に記載の方法。
（８）
前記リザーバ蓋は、前記蓋支持体に対して可動式に取り付けられ、前記調合チャンバ蓋は、前記蓋支持体に対して固定されている、（７）に記載の方法。
（９）
リザーバ内への前駆液体の供給を自動的に可能にする前記段階は、
前記調合チャンバ蓋が閉じられたときに、前記リザーバ蓋を、前記リザーバへのアクセス口を塞ぐ位置からロック解除する段階を含む、
（６）に記載の方法。
（１０）
前記リザーバ内に前駆液体を供給する段階と、
前記前駆液体を使用して飲料を作成するために前記リザーバの前駆液体を空にする段階と、
を更に含む、（１）に記載の方法。
（１１）
飲料作成装置であって、
飲料カートリッジを収容するための調合チャンバであって、前記調合チャンバを開閉するために開位置と閉位置の間で動かすことができる蓋を備え、閉位置にある前記蓋で飲料カートリッジを実質的に密閉するように適応された調合チャンバと、
飲料前駆液体を保持するためのリザーバであって、前駆液体が前記リザーバ内に供給されるアクセス口を開閉するように動くことができる蓋を備えたリザーバと、
前記調合チャンバ内に供給される前記前駆液体を加熱するためのヒータと、
前記調合チャンバ蓋が開いている間に前記アクセス口へのアクセスを阻止する位置に前記リザーバ蓋をロックし、前記調合チャンバ蓋が前記開位置から前記閉位置に動かされたときに前記アクセス口へのアクセスを許可するように蓋をロック解除する蓋制御機構と、
を備えた飲料作成装置。
（１２）
前記蓋制御機構は、前記リザーバ蓋と前記調合チャンバ蓋が取り付けられた蓋支持体を有する、（１１）に記載の装置。
（１３）
前記リザーバ蓋は、前記蓋支持体に可動式に取り付けられ、前記蓋制御機構は、前記リザーバ蓋を、前記蓋支持体に対して前記アクセス口へのアクセスを阻止する位置にロックし、かつ前記調合チャンバ蓋が前記閉位置へと動かされたときに前記リザーバ蓋を解放するラッチを備えた、（１２）に記載の装置。
（１４）
前記調合チャンバ蓋は、前記蓋支持体に対して固定された、（１３）に記載の装置。
（１５）
前記ヒータは、前駆液体が前記リザーバ内にある間に前記前駆液体を加熱する、（１１）に記載の装置。
（１６）
前記リザーバ内の空気を加圧して前駆液体を前記調合チャンバまで流す空気ポンプを更に備えた、（１５）に記載の装置。
（１７）
飲料作成動作を完了した後、前記蓋制御機構は、前記調合チャンバ蓋が開かれ閉じられるまで前記アクセス口へのアクセスを許可するために前記リザーバ蓋の動きを阻止する、（１１）に記載の装置。
（１８）
前記ヒータは、前記リザーバ蓋が閉じられるまで前記リザーバ内の前駆液体が開始できないように制御される、（１１）に記載の装置。
（１９）
前記リザーバ蓋は、閉位置にあるときに前記リザーバを気密封止する、（１１）に記載の装置。
（２０）
前記リザーバ蓋が、前記アクセス口を開くように位置決めされた状態で、飲料前駆液体がユーザによって前記アクセス口から前記リザーバ内に注がれる、（１１）に記載の装置。
（２１）
前記調合チャンバ蓋を閉じると前記リザーバ蓋が開く方向に急に動く、（１１）に記載の装置。
（２２）
飲料を作成する方法であって、
飲料カートリッジを収容するための調合チャンバと、飲料前駆液体を保持するためのリザーバとを備え、前記前駆液体を前記飲料カートリッジに導入し飲料を作成するように構成され配置された飲料調合装置を提供する段階と、
ユーザが調合チャンバ蓋を開ける操作に応じて調合装置内のリザーバ蓋を同時かつ自動的に開く段階であって、前記調合チャンバ蓋を開けることにより、飲料カートリッジを調合チャンバに入れることが可能になり、前記リザーバ蓋を開けることにより、前記リザーバ内への前駆液体の供給が可能になる段階と、
前記調合チャンバと関連した調合カートリッジを供給する段階と、
前記調合装置内の前記カートリッジを少なくとも部分的に密閉するように前記調合チャンバ蓋を閉じる段階と、
前記リザーバ内に前駆液体を供給する段階と、
前記リザーバ蓋を閉じる段階と、
を含む方法。
（２３）
前記調合チャンバ蓋を閉じると、前記調合チャンバ蓋が取り付けられた蓋支持体から前記リザーバ蓋が外される、（２２）に記載の方法。
（２４）
前記リザーバ蓋の同時かつ自動的な開放により、前記リザーバ蓋が動いて前記リザーバ内に前駆液体の供給を可能にする、（２２）に記載の方法。
（２５）
前記ユーザ操作は、前記調合チャンバ蓋に取り付けられた取っ手を持ち上げる段階を含む、（２２）に記載の方法。
（２６）
飲料作成装置であって、
飲料カートリッジを収容するための調合チャンバであって、前記調合チャンバを開閉するために開位置と閉位置の間で動くことができる蓋を備え、閉位置で前記蓋によって飲料カートリッジを実質的に密閉するように適応された調合チャンバと、
飲料前駆液体を保持するためのリザーバであって、前駆液体を前記リザーバ内に供給するためのアクセス口を開閉するように動くことができる蓋を備えたリザーバと、
前記調合チャンバに供給される前駆液体を加熱するヒータと、
ユーザが前記調合チャンバ蓋を前記開位置に動かす操作に応じて前記リザーバ蓋を同時且つ自動的に開く蓋制御機構であって、前記調合チャンバ蓋を開くことにより、前記調合チャンバ内に飲料カートリッジを入れることが可能になり、前記リザーバ蓋を開くことにより、前記リザーバ内への前駆液体の供給が可能になる蓋制御機構と、
を備えた飲料作成装置。
（２７）
前記調合チャンバ蓋と前記リザーバ蓋が取り付けられた蓋支持体を更に備え、前記蓋支持体が動くと、前記調合チャンバ蓋と前記リザーバ蓋が同時に動き開く、（２６）に記載の装置。
（２８）
前記調合チャンバ蓋を開位置に動かすと、前記リザーバ蓋が開く方向に急に動く、（２７）に記載の装置。
（２９）
前記リザーバ蓋は、前記蓋支持体上で開く方向に動くようにばねで付勢された、（２８）に記載の装置。
（３０）
前記リザーバ蓋と前記調合チャンバ蓋の同時かつ自動的な開放により、ユーザが前記リザーバ内に前駆液体を注ぐことを可能にするように前記リザーバ蓋が動く、（２６）に記載の装置。
（３１）
前記ユーザ操作は、前記調合チャンバ蓋に取り付けられた取っ手を持ち上げる段階を含む、（２６）に記載の装置。
（３２）
飲料を作成する方法であって、
飲料カートリッジを収容するための調合チャンバと、飲料前駆液体を保持するためのリザーバと備え、前記飲料カートリッジ内に前記前駆液体を導入し飲料を作成するように構成され構成された飲料調合装置を提供する段階と、
前記調合チャンバ内に調合カートリッジを供給する段階と、
前記リザーバ内に前駆液体を供給する段階と、
前記リザーバを気密封止するためにリザーバ蓋を閉じる段階と、
前記リザーバ内の前駆液体を加熱する段階と、
前記リザーバ内の前記前駆液体を前記調合カートリッジに供給して飲料を作成する段階と、
を含む方法。
（３３）
前駆液体を供給する前記段階は、前記リザーバを空気圧で加圧して前記リザーバから前記前駆液体を押し出す段階を含む、（３２）に記載の方法。
（３４）
前駆液体を供給する前記段階は、前記リザーバ内に空気を供給する空気ポンプを動作させて前記前駆液体を前記調合チャンバに流す段階を含む、（３３）に記載の方法。
（３５）
前記リザーバは、前記前駆液体の加熱中に通気される、（３３）に記載の方法。
（３６）
前記リザーバ内の前記前駆液体の加熱は、前記リザーバ蓋が閉じられるまで始まることができない、（３２）に記載の方法。
（３７）
リザーバ蓋を閉じる前記段階は、ユーザが前記リザーバ蓋を手で閉位置へと動かす段階を含む、（３２）に記載の方法。
（３８）
リザーバ内に前駆液体を供給する前記段階は、ユーザがアクセス口から前記リザーバ内に前駆液体を注入する段階を含む、（３２）に記載の方法。
（３９）
リザーバ内の前駆液体を調合チャンバに供給する前記段階は、
前記リザーバの前駆液体を空にする段階を含む、（３２）に記載の方法。
（４０）
飲料作成装置であって、
飲料カートリッジを収容する調合チャンバであって、前記調合チャンバを開閉する開位置と閉位置の間で動くことができる蓋を有し、閉位置で蓋によって飲料カートリッジを実質的に密閉するように適応された調合チャンバと、
飲料前駆液体を保持するためのリザーバであって、前駆液体を前記リザーバ内に供給するためのアクセス口を開閉するように動くことができ、閉位置で前記リザーバアクセス口を気密封止するように適応された蓋を備えたリザーバと、
前記調合チャンバに供給された前記前駆液体を加熱するためのヒータと、
を備えた飲料作成装置。
（４１）
前記リザーバを空気圧で加圧して前記リザーバから前記前駆液体を押し出す空気ポンプを更に備えた、（４０）に記載の装置。
（４２）
前記空気ポンプは、前記リザーバ内に空気を供給して前記前駆液体を前記調合チャンバに流す、（４１）に記載の装置。
（４３）
前記ヒータは、前記液体が前記リザーバ内にある間に前記前駆液体を加熱し、前記リザーバは、前記前駆液体の加熱中に通気される、（４０）に記載の装置。
（４４）
前記ヒータの動作を制御するコントローラを更に備え、前記コントローラは、前記リザーバ内の前記前駆液体の加熱が、前記リザーバ蓋が閉位置になるまで始まることができないように前記ヒータを制御する、（４３）に記載の装置。
（４５）
前記リザーバ蓋は、ユーザが手で前記リザーバ蓋を動かすことによって閉位置に動かすことができる、（４０）に記載の装置。
（４６）
前記アクセス口と前記リザーバ蓋は、前記リザーバ蓋が開位置にある状態で前記前駆液体が前記アクセス口から前記リザーバに注入できるように配置された、（４０）に記載の装置。
（４７）
前記リザーバは、飲料を作成するために前記リザーバ内の前記前駆液体を前記調合チャンバに送り、かつ前記リザーバの前記前駆液体を空にするように空気圧で加圧される、（４０）に記載の装置。
（４８）
前記調合チャンバ蓋が開いている間に前記アクセス口を閉じる位置に前記リザーバ蓋をロックし、かつ調合チャンバ蓋が前記開位置から前記閉位置に動かされたときに前記アクセス口を露出させるように前記蓋をロック解除する蓋制御機構を更に備えた、（４０）に記載の装置。
（４９）
前記リザーバは、前記リザーバ内の前記前駆液体の加熱中に開いており、かつ前記調合チャンバに前記前駆液体を送出中に開いている通気経路によって通気され、前記通気経路は、加熱中に蒸気や他の加圧蒸気が前記リザーバから出ることを許可するが前記リザーバから前駆液体を空気圧送出できるように構成されたオリフィスを有する、（４０）に記載の装置。
（５０）
飲料を作成する方法であって、
調合装置に調合サイクルを開始させる調合指示を提供する段階と、
前記調合装置のリザーバ内の前駆液体を加熱するヒータに電力を送る段階と、
加熱中に前記前駆液体の温度を検出する段階と、
前記前駆液体が所望温度まで加熱されたことを検出したときに前記ヒータへの電力を遮断する段階と、
前記ヒータへの電力の中断に基づいて前記リザーバから前記前駆液体を送出する段階と、
を含む方法。
（５１）
前駆液体を送出する前記段階は、前記リザーバを空気圧で加圧して前記リザーバから前駆液体を押し出す段階を含む、（５０）に記載の方法。
（５２）
温度を検出する前記段階は、前記前駆液体が前記所望温度まで加熱されたときに開く（温度遮断）ＴＣＯスイッチを使用する段階と含む、（５１）に記載の方法。
（５３）
前駆液体を送出する前記段階は、前記ＴＣＯスイッチの開放に応じて空気ポンプの動作を開始して前記リザーバを加圧する段階を含む、（５２）に記載の方法。
（５４）
前記調合装置は、
飲料カートリッジを収容する調合チャンバであって、前記調合チャンバを開閉する開位置と閉位置の間で動くことができる蓋を備え、閉位置で前記蓋によって前記飲料カートリッジを実質的に密閉するように適応された調合チャンバを備え、
前記リザーバは、前記前駆液体を前記リザーバ内に供給するためのアクセス口を開閉するように動くことができる、（５０）に記載の方法。
（５５）
前記リザーバ蓋は、閉位置で前記リザーバ・アクセス口を気密封止するように適応された、請求項（５４）に記載の方法。
（５６）
飲料を作成するために前記リザーバから飲料カートリッジ内に前記前駆液体を導入する段階を更に含む、（５０）に記載の方法。
（５７）
前記調合指示は、前記リザーバの蓋を閉じることによって提供される、（５０）に記載の方法。
（５８）
前駆液体を送出する前記段階は、
前記リザーバの前駆液体を空にする段階を更に含む、（５０）に記載の方法。

Claims

飲料作成装置であって、
調合カートリッジを収容するための調合チャンバと、
飲料を形成する際に使用される前駆液体を収容するためのリザーバであって、調合チャンバへ前駆液体を供給し、当該リザーバへ供給される前駆液体が通過するアクセス口を有するリザーバと、
調合サイクルを開始する指示をユーザから受けるための調合指示スイッチと、
前記リザーバ内の前駆液体を加熱するためのヒータと、
前記リザーバ内の前駆液体の所望温度を検出するための検出器と、
前記リザーバ内に加圧空気を提供して調合チャンバへの前駆液体の送給を生じさせるための空気ポンプと、
前記ヒータと前記空気ポンプの動作を制御するように、また前記アクセス口が閉じていることを検出するように構成され配置されたコントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記アクセス口が閉じていることが検出されたときのみ調合サイクルを開始するように適応され、前記前駆液体を加熱するために前記ヒータを制御し、前記前駆液体が前記所望温度であることを検出器が検出したときに前記空気ポンプに加圧空気を前記リザーバに送らせるように適応された飲料作成装置。
前記検出器は、前記前駆液体が前記所望温度まで加熱されたときに前記ヒータへの電力を遮断する温度遮断（ＴＣＯ）スイッチである、請求項１に記載の装置。
前記コントローラは、前記ＴＣＯが前記ヒータへの電力を遮断したときに前記空気ポンプに加圧空気を送らせる、請求項２に記載の装置。
前記リザーバに送られる前記加圧空気は、前記リザーバから前記調合チャンバに前記前駆液体を強制的に送る、請求項１に記載の装置。
前記調合チャンバは、飲料カートリッジを収容するように配置され、前記調合チャンバを開閉する開位置と閉位置の間で動くことができる蓋を備え、前記調合チャンバは、閉位置で前記蓋によって前記飲料カートリッジを実質的に密閉するように適応され、
前記リザーバは、前記アクセス口を開閉するように動くことができる蓋を備えた、請求項１に記載の装置。
前記リザーバ蓋は、閉位置で前記リザーバ・アクセス口を気密封止するように適応された、請求項５に記載の装置。
前記調合指示スイッチは、前記リザーバの蓋を閉じることにより作動する、請求項１に記載の装置。
前記コントローラは、前記前駆液体が前記所望温度であることを前記検出器が検出したときに前記空気ポンプを制御して前記リザーバの前駆液体を空にする、請求項１に記載の装置。