JP2005152083A

JP2005152083A - 身体洗浄料を供給する方法

Info

Publication number: JP2005152083A
Application number: JP2003391972A
Authority: JP
Inventors: Kentaro Kanda; 健太郎神田; Shiro Kobayashi; 史朗小林
Original assignee: Asahi Kasei Chemicals Corp
Current assignee: Asahi Kasei Chemicals Corp
Priority date: 2003-11-21
Filing date: 2003-11-21
Publication date: 2005-06-16

Abstract

【課題】補充が容易で衛生的にすぐれた身体洗浄料を供給する方法の提供。
【解決手段】固定または半固定された配管およびそれに付属する部品（Ａ）と、弁を有するリザーバー（Ｂ）からなり、（Ａ）と（Ｂ）を連結する事により（Ｂ）に入れられた身体洗浄料を（Ａ）を通して吐出する、身体洗浄料を供給する方法。
【選択図】図１

Description

本発明は、補充が容易で衛生的にすぐれた身体洗浄料を供給する方法に関する。

ポンプ付き容器に充填された液体状の身体洗浄料を用いる事は通常行われているが、その使用量が多い場合には、頻繁に、補充するか容器ごとを交換する必要が有る。しかしながら、補充を行う際に移し替えを行うことは煩雑であるのみならず、身体洗浄料が大気や手指などに触れるために空気中等に浮遊または付着する細菌などに汚染され易く、衛生上好ましくない。また、容器ごと交換する事は、コスト的にも省資源の観点からも不利である。
特に小型の容器を用いた場合には上記問題が特に顕著に表れるが、単純に大型のポンプ付き容器を用いたのでは、必要な数だけ設置すると水場が手狭になり利用者の便を損ねるものであった。

一方、特許文献１（特許第３４１１２７０号公報）では流体連通用の連結部材が開示されているにすぎない。補充が容易で衛生的にすぐれた身体洗浄料を供給する方法については、何の開示もない。
特許第３４１１２７０号公報

本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、大型のリザーバーと、リザーバーから水場までを結ぶ、固定または半固定された配管による身体洗浄料の供給方法を用いれば、補充回数の低減と水場のスペースの問題を両立させながら解決できる事を発想し、次に、リザーバーに弁を取り付けることにより、リザーバーの交換にかかる煩雑さと、身体洗浄料が微生物や異物によって汚染される危険性を一層低減できることを見出し、本発明を完成するに至った。

すなわち本発明は、下記に示す通りである。
１．固定または半固定された配管およびそれに付属する部品（Ａ）と、弁を有するリザーバー（Ｂ）からなり、（Ａ）と（Ｂ）を連結することにより（Ｂ）に入れられた身体洗浄料を（Ａ）を通して吐出することを特徴とする、身体洗浄料を供給する方法。
２．（Ａ）が壁、床、天井、流し台等に固定または半固定された配管およびそれに付属する部品であり、（Ａ）と（Ｂ）を連結する連結具（Ｃ）によって（Ａ）と（Ｂ）を連結することにより（Ｂ）に入れられた身体洗浄料を（Ａ）を通して吐出することを特徴とする、１．記載の身体洗浄料を供給する方法。
３．（Ａ）と（Ｂ）を直接、または（Ｃ）を介して連結することにより、（Ｂ）の弁が開かれることを特徴とする、１、２のいずれかに記載の、身体洗浄料を供給する方法。
４．身体洗浄料が手指洗浄料であることを特徴とする、１．〜３．のいずれかに記載の、身体洗浄料を供給する方法。

５．身体洗浄料の粘度が２０００ｍＰａ・ｓ以上、５００００ｍＰａ・ｓ未満の液体であることを特徴とする、１．〜４．のいずれかに記載の、身体洗浄料を供給する方法。
６．（Ａ）に手動または動力を用いたポンプが付属することを特徴とする、１．〜５．のいずれかに記載の、身体洗浄料を供給する方法。
７．（Ｂ）のリザーバーが２リットル以上の容量を有することを特徴とする、１．〜６．のいずれかに記載の、身体洗浄料を供給する方法。
８．（Ａ）が２以上の吐出口を有することを特徴とする、１．〜７．のいずれかに記載の、身体洗浄料を供給する方法。
９．（Ａ）と（Ｂ）を連結することにより（Ａ）を通して吐出されることを特徴とする、（Ｂ）に入れられた身体洗浄料。

１０．（Ａ）が壁、床、天井、流し台等に固定または半固定された配管およびそれに付属する部品であり、（Ｃ）によって（Ａ）と（Ｂ）を連結することにより（Ａ）を通して吐出されることを特徴とする、９．記載の身体洗浄料。
１１．（Ａ）と（Ｂ）を直接、または（Ｃ）を介して連結することにより、（Ｂ）の弁が開かれることを特徴とする、９．、１０．のいずれかに記載の身体洗浄料。
１２．身体洗浄料が手指洗浄料であることを特徴とする、９．〜１１．のいずれかに記載の、身体洗浄料。
１３．身体洗浄料の粘度が２０００ｍＰａ・ｓ以上、５００００ｍＰａ・ｓ未満の液体であることを特徴とする、９．〜１２．のいずれかに記載の、身体洗浄料。
１４．（Ａ）に手動または動力を用いたポンプが付属することを特徴とする、９．〜１３．のいずれかに記載の、身体洗浄料。
１５．（Ｂ）のリザーバーが２リットル以上の容量を有することを特徴とする、９．〜１４．のいずれかに記載の、身体洗浄料。
１６．（Ａ）が２以上の吐出口を有することを特徴とする、９．〜１５．のいずれかに記載の、身体洗浄料。

本発明により、補充が容易で衛生的にすぐれた身体洗浄料供給する方法を提供することができる。

本発明について、以下具体的に説明する
本発明に言う（Ａ）固定または半固定された配管およびそれに付属する部品は、金属、プラスチック、木材、陶磁器、その他無機物、有機物などいずれの素材であっても良く、中でも衛生、耐久性、価格、施工の容易さなどの観点からプラスチック製が好ましい。
壁、床、天井、流し台等に固定または半固定する方法も、埋め込み、釘付け、接着、溶接などいかなる方法によっても良い。
また、配管に付属する部品とは、具体的には蛇口やポンプ、閉止コックなど機能を有するものの他、装飾を目的とするものを含み、配管と分離可能であるか否かを問わない。また、配管および配管に付属する部品が何らかの動力によって駆動されても構わない。
配管の内径は、液の抵抗を実用的な範囲に減ずるためには１ｃｍ以上である事が望ましく、空気抜きを円滑に行うためには１０ｃｍ以下である事が望ましい。

さらに、配管に２以上の吐出口が備えられている事によって同時に複数の箇所で使用に供する事ができ好ましい。
（Ｂ）弁を有するリザーバーも、金属、プラスチック、木材、陶磁器、その他無機物、有機物などいずれの素材であっても良く、弁を含む部分がリザーバー本体と分離可能であるか否かを問わない。
（Ｃ）は、（Ａ）と（Ｂ）を連結する連結具であり、（Ａ）および（Ｂ）から独立していても良いし、（Ａ）または（Ｂ）のいずれか一方に固定または半固定されていても構わない。また、連結の方式は掛け止め、ねじ込み、フランジ止め、クランプ止めなどの方法による事が出来るが、取り扱いの簡便性、連結の確実性、コストなどの面から掛け止めの構造を有する事が好ましい。より具体的には、特許第３４１１２７０号公報に示される構造を有する流体連通用の連結部材が好ましい。

本発明の方法に用いる身体洗浄料は、ハンドソープ、ボディソープ、ヘアシャンプー、ヘアリンス、その他身体の清浄に用いる組成物であれば良いが、本発明の方法が手洗い場に適用するのに好適である事から、ハンドソープ即ち手指洗浄料の供給に最も適している。
また、本発明によって供給される身体洗浄料の性状も、ゲル状、クリーム状、乳液状、水溶液、あるいは不溶性固体と液体の混合物など、流動することが可能であるものであれば良いが、好ましくは、身体清浄料の粘度は、ＢＬ型粘度計で４号ロータを用い、２５℃で３０ｒ．ｐ．ｍ．の条件で測定した時、２０００ｍＰａ・ｓ以上、５００００ｍＰａ・ｓ未満である事が望ましい。２０００ｍＰａ・ｓ未満の粘度である時は液ダレがおこり易く、逆に５００００ｍＰａ・ｓ以上である場合には配管中に身体洗浄料が満たされ、設置が完了するまでに長時間を所要するのみならず、吐出操作に際しても時間が掛かったり余分な力を加える必要が生じる傾向がある。

さらに、配管（Ａ）には蛇口、栓、などを付属する事により身体洗浄料を取り出す事が出来るが、操作の簡便性および衛生上の観点から手動または動力を用いたポンプが付属している事が望ましい。
一方、リザーバー（Ｂ）は２リットル以上の容量を有する事が望ましい。容量が小さい場合には頻繁にリザーバー（Ｂ）を交換しなければならないため、煩雑であるのみならず、省資源の観点からも不利である。
加えて、配管（Ａ）には２個所以上の吐出口が設けられている事によって複数の使用者が同時に身体洗浄料の供給を受ける事が出来、本発明の提供する利便性が更に向上する。

次に本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。

本発明を実施例に基づいて説明する。
[実施例１]
図１に示す手押しポンプを有する配管（Ａ）と内容量１４ｋｇの、弁を有するリザーバー（Ｂ）を用い、水道蛇口を３個所有する手洗い場に設置して身体洗浄料を供給した。
１年間の内に１０回リザーバーを交換したが、本方法によって供給される身体洗浄料は無菌であった。

[実施例２]
実施例１と同様の供給装置に、図２および図３に示すワンタッチ連結具を適用した所、継ぎ手としてネジ式の連結具を使用した場合に比較してリザーバーを交換する時間が短縮された。
図２のオス型連結具は、端（ア）において配管（Ａ）と連結し、端（イ）において図３のメス型連結具と連結する事が出来る。
図３のメス型連結具は、端（ウ）において図２のオス型連結具と連結し、鍔（エ）においてリザーバー（Ｂ）と連結する事が出来る。
リザーバの交換に要する時間
ネジ式連結具を用いた場合：１２分
ワンタッチ連結具を用いた場合：３０秒

本発明は、補充が容易で衛生的にすぐれた身体洗浄料を供給する方法として好適である。

図１は本発明の実施例１の方法を模式的に示す概略図である。図２は本発明の連結具として適したオス型連結具の例を示す、上面図（左）、側面図（右上）および正面図（右下）である。図３は本発明の連結具として適したメス型連結具の例を示す、上面図（上）、正面図（下左）および縦断面図（下右）である。

Claims

固定または半固定された配管およびそれに付属する部品（Ａ）と、弁を有するリザーバー（Ｂ）からなり、（Ａ）と（Ｂ）を連結することにより（Ｂ）に入れられた身体洗浄料を（Ａ）を通して吐出することを特徴とする、身体洗浄料を供給する方法。
（Ａ）が壁、床、天井、流し台等に固定または半固定された配管およびそれに付属する部品であり、（Ａ）と（Ｂ）を連結する連結具（Ｃ）によって（Ａ）と（Ｂ）を連結することにより（Ｂ）に入れられた身体洗浄料を（Ａ）を通して吐出することを特徴とする、請求項１記載の身体洗浄料を供給する方法。
（Ａ）と（Ｂ）を直接、または（Ｃ）を介して連結することにより、（Ｂ）の弁が開かれることを特徴とする、請求項１、２のいずれかに記載の、身体洗浄料を供給する方法。
身体洗浄料が手指洗浄料であることを特徴とする、請求項１〜３のいずれかに記載の、身体洗浄料を供給する方法。
身体洗浄料の粘度が２０００ｍＰａ・ｓ以上、５００００ｍＰａ・ｓ未満の液体であることを特徴とする、請求項１〜４のいずれかに記載の、身体洗浄料を供給する方法。
（Ａ）に手動または動力を用いたポンプが付属することを特徴とする、請求項１〜５のいずれかに記載の、身体洗浄料を供給する方法。
（Ｂ）のリザーバーが２リットル以上の容量を有することを特徴とする、請求項１〜６のいずれかに記載の、身体洗浄料を供給する方法。
（Ａ）が２以上の吐出口を有することを特徴とする、請求項１〜７のいずれかに記載の、身体洗浄料を供給する方法。
（Ａ）と（Ｂ）を連結することにより（Ａ）を通して吐出されることを特徴とする、（Ｂ）に入れられた身体洗浄料。
（Ａ）が壁、床、天井、流し台等に固定または半固定された配管およびそれに付属する部品であり、（Ｃ）によって（Ａ）と（Ｂ）を連結することにより（Ａ）を通して吐出されることを特徴とする、請求項９記載の身体洗浄料。
（Ａ）と（Ｂ）を直接、または（Ｃ）を介して連結することにより、（Ｂ）の弁が開かれることを特徴とする、請求項９、１０のいずれかに記載の身体洗浄料。
身体洗浄料が手指洗浄料であることを特徴とする、請求項９〜１１のいずれかに記載の、身体洗浄料。
身体洗浄料の粘度が２０００ｍＰａ・ｓ以上、５００００ｍＰａ・ｓ未満の液体であることを特徴とする、請求項９〜１２のいずれかに記載の、身体洗浄料。
（Ａ）に手動または動力を用いたポンプが付属することを特徴とする、請求項９〜１３のいずれかに記載の、身体洗浄料。
（Ｂ）のリザーバーが２リットル以上の容量を有することを特徴とする、請求項９〜１４のいずれかに記載の、身体洗浄料。
（Ａ）が２以上の吐出口を有することを特徴とする、請求項９〜１５のいずれかに記載の、身体洗浄料。