JP2005151089A - 画像生成装置用の画像補正用パラメータの生成 - Google Patents

画像生成装置用の画像補正用パラメータの生成 Download PDF

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Abstract

【課題】 個々の画像生成装置に適した画像補正パラメータセットを容易に生成する。
【解決手段】 所定のテストチャートを表す画像データとして、基準色空間で表現された基準画像データと画像生成装置によってテストチャートを撮像することにより生成された対象画像データとを格納する。複数の画像補正パラメータの中から未選択の画像補正パラメータ1つを注目補正パラメータとして選択し、基準画像データと色空間処理後の対象画像データとを比較して、色空間処理後の対象画像データを基準画像データに適合させるように注目補正パラメータの値を決定し、決定された値を用いた画像補正を施すことによって色空間処理後の対象画像データを更新する処理を、複数の画像補正パラメータの中の各画像補正パラメータについて順次実行する。決定された複数の画像補正パラメータ値を特定の画像生成装置に適した画像補正パラメータセットとして設定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像生成装置用の画像補正用パラメータの生成に関する。
ディジタルスチルカメラ(DSC)やディジタルビデオカメラ(DVC)その他の画像生成装置によって生成された画像データの出力画質を調整する技術として、画像処理情報としての画像補正パラメータセットが画像データに関連づけられた画像ファイルを用いる技術が知られている。この技術を用いれば、例えば、ユーザーが、画像データの撮像の前若しくは後に各画像補正パラメータについて任意の補正値を指定することにより、画像データに指定された画像補正パラメータセットが関連づけられた画像ファイルを生成することができる。そして、画像データの出力の際に、画像データは、画像ファイルに書き込まれた画像補正パラメータセットを用いた画像処理(画像補正)を受けた後に出力処理される。従って、各画像補正パラメータについて適切な補正値を指定すれば、適切な画像出力結果を得ることができる。
特開2002−344881号公報 特開2002−344989号公報
しかし、最適な画像出力結果を得るための画像補正パラメータセットは、使用する画像生成装置や画像出力装置により異なる。また、最適な画像出力結果を得るための画像補正は、コントラストやカラーバランス等といった複数の画像補正パラメータに関する補正を組み合わせて行うことが一般的である。従って、個々の画像生成装置に適した、最適な画像出力結果を得るための画像補正パラメータセットを設定することは、容易ではなかった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、個々の画像生成装置に適した画像補正パラメータセットを容易に生成することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像補正パラメータ生成装置は、特定の画像生成装置により生成した画像データに特定の画像補正を実行する際に用いられる画像補正パラメータセットを生成する画像補正パラメータ生成装置であって、
所定のテストチャートを表す画像データとして、基準色空間で表現された基準画像データを格納する基準画像格納部と、
前記特定の画像生成装置によって前記テストチャートを撮像することにより生成された対象画像データを格納する対象画像格納部と、
前記対象画像データに適用されている色空間を前記基準色空間に合致させて色空間処理後の対象画像データを生成する色空間処理部と、
前記基準画像データと前記色空間処理後の対象画像データとに基づいて画像補正パラメータセットを設定するパラメータ値設定部と、
を備え、
前記パラメータ値設定部は、
(i)複数の画像補正パラメータの中から未選択の画像補正パラメータ1つを注目補正パラメータとして選択する注目補正パラメータ選択処理と、
(ii)前記基準画像データと前記色空間処理後の対象画像データとを比較して、前記色空間処理後の対象画像データを前記基準画像データに適合させるように前記注目補正パラメータの値を決定するパラメータ値決定処理と、
(iii)前記決定された注目補正パラメータの値を用いた画像補正を施すことによって前記色空間処理後の対象画像データを更新する対象画像補正処理と、
を前記複数の画像補正パラメータの中の各画像補正パラメータについて順次実行し、
前記パラメータ値設定部は、さらに、前記パラメータ値決定処理において決定された複数の画像補正パラメータ値を、前記特定の画像生成装置に適した画像補正パラメータセットとして設定することを特徴とする。
この画像補正パラメータ生成装置では、特定の画像生成装置により生成された対象画像データを基準画像データに適合させるような注目補正パラメータ値の決定と、決定された注目補正パラメータ値を用いた対象画像データの画像補正による更新とを自動的に繰り返し、決定された複数の画像補正パラメータ値を画像補正パラメータセットとして設定する。このようにして、本画像補正パラメータ生成装置は、個々の画像生成装置に適した画像補正パラメータセットを容易に生成することができる。
上記画像補正パラメータ生成装置において、前記基準画像データは、特定の出力装置を用いて出力したときに、望ましい色再現を得るための画像補正を施された画像データであるとしてもよい。また、前記基準画像データは、特定の出力装置を用いて特定の印刷媒体に出力したときに、望ましい色再現を得るための画像補正を施された画像データであるとしてもよい。
この構成によれば、特定の画像生成装置により生成された画像データを特定の出力装置において特定の印刷媒体に出力するときに、望ましい色再現を得るための画像データの画像補正パラメータセットを容易に生成することができる。
上記画像補正パラメータ生成装置において、前記望ましい色再現を得るための画像補正は、記憶色補正を含むとしてもよい。
この構成によれば、記憶色補正を含む画像補正を施して基準画像データを生成することにより、容易に、基準画像データを、特定の出力装置における出力結果が望ましい色再現となるような画像データとすることができる。
上記画像補正パラメータ生成装置において、前記対象画像補正処理における画像補正は、トーンカーブ補正と記憶色補正とを含むこととしてもよい。
この構成によれば、対象画像データを基準画像データに適合させるような画像補正パラメータセットを容易に設定することができる。
上記画像補正パラメータ生成装置において、前記複数の画像補正パラメータは、前記特定の画像補正に用いる画像補正パラメータと同一であり、前記注目補正パラメータ選択処理における前記注目補正パラメータの選択順序は、前記特定の画像補正における各画像補正パラメータについての補正実行順序と同一であるとしてもよい。
この構成によれば、特定の画像補正が、画像補正パラメータ生成時に用いたのと同一の画像補正パラメータを用いて、注目補正パラメータ選択順序と同一の順序で実行されるため、特定の画像補正を行った画像データの出力結果が、より望ましい色再現となるような画像補正パラメータセットを生成することができる。
上記画像補正パラメータ生成装置において、前記選択順序は、ハイライト補正パラメータ、明るさ補正パラメータ、コントラスト補正パラメータ、カラーバランス補正パラメータ、記憶色補正パラメータの順であるとしてもよい。
これらの画像補正パラメータは、出力画質に大きな影響を与えるものであるため、これらの画像補正パラメータ値について上記選択順序を用いて画像補正パラメータセットを生成すれば、画像データの出力結果を望ましい色再現とすることができる画像補正パラメータセットを容易に設定することができる。
上記画像補正パラメータ生成装置は、前記画像補正パラメータセットを、前記特定の画像生成装置と、前記特定の画像生成装置により生成した画像データの出力に用いる出力装置との組み合わせ毎に生成するとしてもよい。また、上記画像補正パラメータ生成装置は、前記画像補正パラメータセットを、前記特定の画像生成装置と、前記特定の画像生成装置により生成した画像データの出力に用いる出力装置と、印刷媒体との組み合わせ毎に生成するとしてもよい。
この構成によれば、画像生成装置、出力装置および印刷媒体のそれぞれの特性を反映した画像補正パラメータセットを生成することができる。
上記画像補正パラメータ生成装置は、前記画像補正パラメータセットを、前記特定の画像生成装置で利用可能な複数の撮影シーンモードに対して生成するとしてもよい。
この構成によれば、撮影シーンモード(撮影対象)により適した画像補正パラメータセットを生成することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、画像補正パラメータ生成方法および装置、画像データ処理方法および装置、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.画像処理システムの構成:
B.基準画像データ生成処理:
C.画像補正パラメータ生成処理:
D.画像ファイルの構成:
E.画像補正パラメータセットの受け渡し:
F.画像補正パラメータセットを用いた画像ファイル生成処理の第1実施例:
G.画像出力処理:
H.画像補正パラメータセットを用いた画像ファイル生成処理の第2実施例:
I.変形例:
A.画像処理システムの構成:
図1は、本発明の一実施例としての画像処理システム10の構成の一例を示す説明図である。画像処理システム10は、画像補正パラメータセットを生成する画像補正パラメータ生成システム20と、画像補正パラメータセットを利用できる画像ファイルを生成し、画像補正パラメータセットを用いて画像の出力処理を行う画像ファイル生成・出力システム30とを備えている。
画像補正パラメータ生成システム20は、画像データを生成する画像生成装置としてのディジタルスチルカメラ40と、画像データを出力する画像出力装置としてのプリンタ50と、画像データを用いて画像補正パラメータセットを生成する画像補正パラメータ生成装置としてのコンピュータ60とを備えている。
画像補正パラメータ生成装置としてのコンピュータ60は、基準画像データを生成する基準画像生成部62と、画像補正パラメータセットを生成する画像補正パラメータ生成部64とを備えている。画像補正パラメータ生成部64は、基準画像格納部641と、対象画像格納部642と、色空間処理部643と、パラメータ値設定部644とを備えている。これらの各部の機能については後述する。
画像ファイル生成・出力システム30は、画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置としてのディジタルスチルカメラ70と、画像出力装置としてのプリンタ80と、画像処理装置としてのパーソナルコンピュータPCとを備えている。画像出力装置としてのプリンタ80は、画像データの画像処理を行う画像処理部82を備えていてもよい。これらの各部の機能については後述する。
なお、画像補正パラメータ生成システム20のディジタルスチルカメラ40と画像ファイル生成・出力システム30のディジタルスチルカメラ70とは、同一の画像生成特性を有するものであり、通常は同一の機種が利用される。また、画像補正パラメータ生成システム20のプリンタ50と画像ファイル生成・出力システム30のプリンタ80とは、同一の画像出力特性を有するものであり、通常は同一の機種が利用される。また、後述する画像補正パラメータ生成システム20における基準画像データ生成処理の際には、任意のディジタルスチルカメラを利用することができる。
B.基準画像データ生成処理:
図2は、画像補正パラメータ生成システム20における基準画像データTGDの生成処理の一例を示すフローチャートである。ステップS100では、任意のディジタルスチルカメラDSCによってテストチャートと参照画像とを撮像することにより、参照・基準画像データRTGD(図2参照)を生成する。テストチャートはカラーパッチのテストチャートが用いられ、カラーパッチの中にはグレースケールのパッチやその他の色のパッチ、記憶色のパッチ等を含んでいる。また、参照画像としては、任意の画像を選択することが可能であり、例えば、人物画像や風景画像等を選択することができる。
ステップS110では、ステップS100において生成した参照・基準画像データRTGDを特定のプリンタ50によって特定の印刷媒体(例えば、専用光沢紙やマット紙)に出力する。
ステップS120では、オペレータは、ステップS110において出力された参照・基準画像データRTGDの出力結果の参照画像部分が望ましい色再現となっているか否かを判断する。この結果、望ましい色再現ではないと判断した場合には(ステップS120:No)、ステップS130に進む。
ステップS130では、オペレータは、ステップS110において出力に用いた参照・基準画像データRTGDの補正処理を行う。参照・基準画像データRTGDの補正処理は、ステップS110における出力結果の参照画像部分が望ましい色再現となるように実行される。参照・基準画像データRTGDの補正処理は、コンピュータ60の基準画像生成装置62において、任意の補正内容を任意の補正方法を用いて行うことができ、例えば、コントラスト、カラーバランス、記憶色等についての補正をトーンカーブ補正や記憶色補正のような一般的な補正処理手法を用いて行うことができる。なお、ステップS130において行う補正処理を「基準補正」と呼ぶ。ステップS130において、参照・基準画像データRTGDの補正処理を実行した後に、再度ステップS110に戻る。
一方、ステップS120において、望ましい色再現であると判断した場合には(ステップS120:Yes)、ステップS140に進む。ステップS140では、参照・基準画像データRTGDの中からテストチャート部分の画像データのみを取り出し、それを基準画像データTGDとして設定する。
以上説明したように、基準画像データTGDは、ディジタルスチルカメラDSCによって生成されたテストチャート画像に基準補正を行った画像データである。また基準補正は、ある画像(参照画像)を特定のプリンタ50によって特定の印刷媒体に出力した出力結果が望ましい色再現となるような画像データの画像補正である。
画像データの出力結果は、使用するプリンタ毎に、あるいはプリンタと印刷媒体との組み合わせ毎に異なる。従って、基準画像データTGDは、対象とするプリンタ毎に、あるいは対象とするプリンタと印刷媒体との組み合わせ毎に生成されることが好ましい。また、画像データの出力結果の色再現の望ましさは、画像データの撮影シーンモード(撮影対象)毎に異なる。従って、基準画像データTGDは、選択する参照画像毎(すなわち撮影シーンモード毎)にも生成されることが好ましい。
生成された基準画像データTGDは、コンピュータ60の画像補正パラメータ生成部64の基準画像格納部641に格納される。
C.画像補正パラメータ生成処理:
図3は、画像補正パラメータ生成装置としてのコンピュータ60(図1)における画像補正パラメータ生成処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。ステップS200では、色空間処理部643は、画像補正パラメータ生成部64の基準画像格納部641から基準画像データTGDを、対象画像格納部642から対象画像データOGDを、それぞれ取得する。対象画像データOGDは、基準画像データ生成時に用いたものと同じテストチャートを、特定のディジタルスチルカメラ40において撮像することにより得られるテストチャート画像データである。
ステップS210では、色空間処理部643は、対象画像データOGDに適用されている色空間を、基準画像データTGDの色空間に合致させる色空間変換処理を行う。色空間変換処理は、例えば色空間変換マトリクスを用いて行うことができる。色空間変換処理により対象画像データOGDと基準画像データTGDとは同一の色空間で表現された画像データとなる。なお画像データの色空間には種々の色空間が存在するが、本実施例では基準画像データTGDの色空間が画像補正用の特別なRGB色空間(以下、「cRGB色空間」と呼ぶ)であるとして説明する。
ステップS220では、パラメータ値設定部644は、基準画像データTGDと、ステップS210において色空間変換処理を受けた対象画像データOGDとを用いて、比較・補正処理を行う。比較・補正処理では、基準画像データTGDと対象画像データOGDとの画像データ同士を比較し、対象画像データOGDを基準画像データTGDに適合させるような画像補正パラメータ値を決定し、決定したパラメータ値を用いた画像補正を施すことによって対象画像データOGDを更新する処理を行う。このような処理を複数の画像補正パラメータについて順次実行する。画像補正パラメータとしては、ハイライト補正パラメータ、明るさ補正パラメータ、コントラスト補正パラメータ、カラーバランス補正パラメータ、記憶色補正パラメータ等を用いることができる。なお、比較・補正処理については、後に詳述する。
ステップS230では、パラメータ値設定部644は、画像補正パラメータセットの設定を行う。画像補正パラメータセットの設定は、ステップS220の比較・補正処理において決定された複数の画像補正パラメータ値を画像補正パラメータセットとして設定することにより行う。
以上の処理を行うことにより、画像補正パラメータ生成装置としてのコンピュータ60は、画像補正パラメータセットを生成することができる。
図4は、本実施例における比較・補正処理(図3のステップS220)の処理ルーチンを示すフローチャートである。ステップS300では、画像補正パラメータ生成部64のパラメータ値設定部644は、ハイライトを注目補正パラメータとして選択し、色空間変換処理(図3のステップS210)を受けた対象画像データOGDと基準画像データTGDとを比較してハイライト補正パラメータ値を決定する。対象画像データOGDと基準画像データTGDとの比較は、両画像データのハイライトのパッチ部分(白色パッチ)について行う。ハイライト補正パラメータ値の決定は、ある補正値を用いたハイライト補正を受けた対象画像データOGDと基準画像データTGDとが、ハイライトのパッチ部分において最も良く一致するような補正値を求めることにより行う。
画像データ同士の一致の程度を表す指標値としては、例えば、画像データ間の誤差の2乗和を用いることができる。従って、ハイライト補正値を求める際には、基準画像データTGDの白色パッチの画素値の平均値と、対象画像データOGDの白色パッチの画素値の平均値とを求め、両平均値の差を各パッチの画像データ間誤差とする。テストチャートに複数の白色パッチが含まれている場合、各白色パッチ毎の画像データ間誤差を求め、それら画像データ間誤差の2乗和を求める。なお、この画像データ間誤差の2乗和は、R信号、G信号およびB信号毎にそれぞれ求まる。ハイライト補正値は、これらの各信号についての画像データ間誤差の2乗和の合計が最小になるように決定される。
画像データのハイライト補正は、例えば、図5に示すようなトーンカーブ補正により行うことができる。図5の例では、補正前のトーンカーブTC0に対し、ハイライト補正値(例えばCh1またはCh2)を指定することにより補正用トーンカーブ(TC1またはTC2)を作成する。この補正用トーンカーブを対象画像データOGDに適用することにより、対象画像データOGDのハイライト補正を行うことができる。なお、この例では、同一のトーンカーブがRGB各色に共通に適用される。
ステップS310では、パラメータ値設定部644は、色空間変換処理を受けた対象画像データOGDに対し、ステップS300において決定されたハイライト補正パラメータ値を用いてハイライト補正を実行する。ハイライト補正後の対象画像データOGDaは、次の画像補正パラメータ値の決定の際の対象画像データとして利用される。
ステップS320では、パラメータ値設定部644は、明るさを注目補正パラメータとして選択し、ステップS310におけるハイライト補正後の対象画像データOGDaと、基準画像データTGDとを比較して、明るさ補正パラメータ値を決定する。対象画像データOGDaと基準画像データTGDとの比較は、両画像データのグレースケールのパッチ部分について行う。
明るさ補正パラメータ値の決定は、ある補正値を用いた明るさ補正を受けた対象画像データOGDaと、基準画像データTGDとが、グレースケール部分において最も良く一致するような補正値を求めることにより行う。具体的には、グレースケールのパッチは複数存在するので、これらの複数のパッチに関し、明るさ補正を受けた対象画像データOGDaと基準画像データTGDとの誤差の2乗和の合計が最小になるように、明るさ補正パラメータ値が決定される。
画像データの明るさ補正は、例えば、図6に示すようなトーンカーブ補正により行うことができる。図6の例では、TC0は補正前のトーンカーブを表している。明るさ補正値は、任意の参照入力レベル(例えばIref1またはIref2)における出力レベル調整量(例えばCb1またはCb2)により表すことができる。すなわち、補正後の参照入力レベルに対応する出力レベルは、補正前の参照入力レベルに対応する出力レベル値から出力レベル調整量(補正値)を増減した値とする。参照入力レベル以外の入力レベルに対応する出力レベルをスプライン関数により補間することにより、補正用トーンカーブ(TC1またはTC2)を作成する。この補正用トーンカーブを対象画像データOGDaに適用することにより、明るさ補正を行うことができる。なお、この例では、同一のトーンカーブがRGB各色に共通に適用される。
ステップS330では、パラメータ値設定部644は、ステップS310におけるハイライト補正後の対象画像データOGDaに対し、ステップS320において決定された明るさ補正パラメータ値を用いて明るさ補正を実行する。
ステップS340では、パラメータ値設定部644は、コントラストを注目補正パラメータとして選択し、ステップS330における明るさ補正後の対象画像データOGDbと、基準画像データTGDとを比較して、コントラスト補正パラメータ値を決定する。対象画像データOGDbと基準画像データTGDとの比較は、両画像データのグレースケールのパッチ部分について行う。
コントラスト補正パラメータ値の決定は、ある補正値を用いたコントラスト補正を受けた対象画像データOGDbと基準画像データTGDとが、グレースケール部分において最も良く一致するような補正値を求めることにより行う。具体的には、グレースケールのパッチは複数存在するので、これらの複数のパッチに関し、コントラスト補正を受けた対象画像データOGDbと基準画像データTGDとの誤差の2乗和の合計が最小になるように、コントラスト補正パラメータ値が決定される。
画像データのコントラスト補正は、例えば、図7に示すようなトーンカーブ補正により行うことができる。図7の例では、TC0は補正前のトーンカーブを表している。コントラスト補正値は、任意の参照入力レベル(例えばIrefおよびIref’)における出力レベル調整量(例えばCc1およびCc1’またはCc2およびCc2’)により表すことができる。補正後の主参照入力レベル(Iref)に対応する出力レベルは、補正前の主参照入力レベルに対応する出力レベル値に対し、出力レベル調整量(補正値)を増減する調整を行った値とする。そして補正後の従参照入力レベル(Iref’)に対応する出力レベルは、補正前の従参照入力レベルに対応する出力レベル値に対し、主参照入力レベルにおける調整量(補正値)の符号を逆にした調整量による調整を行った値とする。参照入力レベル以外の入力レベルに対応する出力レベルをスプライン関数により補間することにより、補正用トーンカーブ(TC1またはTC2)を作成する。この補正用トーンカーブを対象画像データOGDbに適用することにより、コントラスト補正を行うことができる。なお、この例では、同一のトーンカーブがRGB各色に共通に適用される。
ステップS350では、パラメータ値設定部644は、ステップS330における明るさ補正後の対象画像データOGDbに対し、ステップS340において決定されたコントラスト補正パラメータ値を用いてコントラスト補正を実行する。
ステップS360では、パラメータ値設定部644は、カラーバランスを注目補正パラメータとして選択し、ステップS350におけるコントラスト補正後の対象画像データOGDcと、基準画像データTGDとを比較して、カラーバランス補正パラメータ値を決定する。対象画像データOGDcと基準画像データTGDとの比較は、両画像データのカラーのパッチ部分について行う。
カラーバランス補正パラメータ値の決定は、ある補正値を用いたカラーバランス補正を受けた対象画像データOGDcと基準画像データTGDとが、カラーパッチ部分において最も良く一致するような補正値を求めることにより行う。カラーバランス補正パラメータ値の決定は、画像データに適用されている色空間に応じて色信号ごとに行う。本実施例では、R信号、G信号、B信号のそれぞれについて決定される。具体的には、カラーパッチは複数存在するので、これらの複数のパッチに関し、RGB各色のそれぞれについて、カラーバランス補正を受けた対象画像データOGDcと基準画像データTGDとの誤差の2乗和が最小になるように、RGBそれぞれのカラーバランス補正パラメータ値が決定される。
画像データのカラーバランス補正は、例えば、図8に示すようなトーンカーブ補正により行うことができる。図8では、R信号についてのトーンカーブ補正の例を示している。TC0は補正前のトーンカーブを表している。カラーバランス補正値は、任意の参照入力レベル(例えばIref)における出力レベル調整量(例えばCr1またはCr2)により表すことができる。すなわち、補正後の参照入力レベルに対応する出力レベルは、補正前の参照入力レベルに対応する出力レベル値から出力レベル調整量(補正値)を増減した値とする。参照入力レベル以外の入力レベルに対応する出力レベルをスプライン関数により補間することにより、補正用トーンカーブ(TC1またはTC2)を作成する。この補正用トーンカーブを対象画像データOGDに適用することにより、R信号についてのカラーバランス補正を行うことができる。G信号、B信号についても同様にしてカラーバランス補正を行うことができる。
ステップS370では、パラメータ値設定部644は、ステップS350におけるコントラスト補正後の対象画像データOGDcに対し、ステップS360において決定されたカラーバランス補正パラメータ値を用いてカラーバランス補正を行う。
ステップS380では、パラメータ値設定部644は、記憶色を注目補正パラメータとして選択し、ステップS370におけるカラーバランス補正後の対象画像データOGDdと、基準画像データTGDとを比較して、記憶色補正パラメータ値を決定する。記憶色とは、人が着目しやすい領域の色をいい、例えば肌色領域、緑色領域、青色領域等がある。対象画像データOGDdと基準画像データTGDとの比較は、両画像データのある記憶色の色範囲(以下、記憶色範囲と呼ぶ)内のパッチ部分について行う。
記憶色補正パラメータ値の決定は、ある補正値を用いた記憶色補正を受けた対象画像データOGDdと基準画像データTGDとが、記憶色範囲内のパッチ部分において最も良く一致するような補正値を求めることにより行う。記憶色補正パラメータ値の決定は、各記憶色ごとに行う。また、それぞれの記憶色について画像データに適用されている色空間に応じて色信号ごとに行う。本実施例では、R信号、G信号、B信号のそれぞれについて決定される。具体的には、ある記憶色の記憶色範囲内のパッチに関し、RGB各色のそれぞれについて、記憶色補正を受けた対象画像データOGDcと基準画像データTGDとの誤差の2乗和が最小になるように、ある記憶色のRGBそれぞれの記憶色補正パラメータ値が決定される。
画像データの記憶色補正は、例えば、図9に示すような記憶色補正により行うことができる。図9では、ある記憶色範囲内の画像データを対象とした記憶色補正の例を示している。記憶色補正は、R信号、G信号、B信号のそれぞれについて行う。TC0r、TC0g、TC0bは補正前のトーンカーブを表している。記憶色補正値は、任意の参照入力レベル(例えばIref)における出力レベル調整量(例えばCmr、Cmg、Cmb)により表すことができる。すなわち、補正後の参照入力レベルに対応する出力レベルは、補正前の参照入力レベルに対応する出力レベル値から出力レベル調整量(補正値)を増減した値とする。参照入力レベル以外の入力レベルに対応する出力レベルをスプライン関数により補間することにより、補正用トーンカーブ(TC1r、TC1g、TC1b)を作成する。この補正用トーンカーブを対象画像データOGDdの中の当該記憶色範囲内の画像データに適用することにより、当該記憶色についての記憶色補正を行うことができる。
ステップS390では、パラメータ値設定部644は、ステップS370におけるカラーバランス補正後の対象画像データOGDdに対し、ステップS380において決定された各記憶色についての記憶色補正パラメータ値を用いて記憶色補正を行う。
ステップS400では、パラメータ値設定部644は、ステップS390における記憶色補正後の対象画像データOGDeと、基準画像データTGDとを比較し、対象画像データOGDeが所定の条件を満たしているかの判定を行う。所定の条件は、例えば、テストチャートの一部または全部のパッチについての画像データ間誤差の2乗和の合計が所定の上限値の範囲内に収まっていることとすることができる。あるいは、テストチャートの一部または全部のパッチについて、それぞれの画像データ間誤差が所定の上限値および下限値の範囲内に収まっていることとすることもできる。
ステップS400において所定の条件を満たしていないと判定した場合は(ステップS400:No)、補正処理方法や使用補正パラメータの修正を行った上で、再度、比較・補正処理の始まりに戻り、比較・補正処理を繰り返し実行する。補正処理方法の修正は、例えば、補正用トーンカーブ作成の際の参照入力レベル点を追加して、より精緻なトーンカーブを作成すること等により行うことができる。また使用補正パラメータの修正は、例えば、ハイライト補正パラメータにシャドー補正パラメータを追加して、ハイライト−シャドー補正とすること等により行うことができる。
一方、ステップS400において所定の条件を満たしていると判定した場合は(ステップS400:Yes)、処理を終了し、画像補正パラメータ生成処理ルーチン(図3)に戻る。
上述したように、画像補正パラメータ生成装置としてのコンピュータ60は、基準画像データTGDと対象画像データOGDとを用いて、複数の画像補正パラメータ値を順次自動的に決定し、決定した複数の画像補正パラメータ値を画像補正パラメータセットとして設定することができる。
このように、生成された画像補正パラメータセットは、特定のディジタルスチルカメラ40によって生成された対象画像データOGDを基準画像データTGDに適合させるような画像補正に用いることができるものである。そして、前述したように、基準画像データTGDは、特定のプリンタ50における参照画像(図2)の特定印刷媒体への出力結果が望ましい色再現となるように生成されている。従って、特定のディジタルスチルカメラ40において生成された任意の画像データに対し、生成された画像補正パラメータセットを用いた画像補正(特定の画像補正)を実行し、特定のプリンタ50において特定の印刷媒体に出力すれば、その出力結果は望ましい色再現を得ることができる。すなわち、本実施例の画像補正パラメータ生成装置によれば、特定のディジタルスチルカメラと特定のプリンタと特定の印刷媒体との組み合わせに応じて、望ましい出力結果を得ることができるような画像データの画像補正パラメータセットを容易に生成することができる。
なお、前述したように、基準画像データTGDは、生成時に用いるプリンタと印刷媒体との組み合わせ毎に生成されている。一方、対象画像データOGDは、生成時に用いるディジタルスチルカメラ毎に生成されている。従って、画像補正パラメータ生成装置としてのコンピュータ60は、格納する基準画像データTGDと対象画像データOGDとを選択することにより、ディジタルスチルカメラとプリンタと印刷媒体とのあらゆる組み合わせに適した画像補正パラメータセットを生成することができる。
また、基準画像データTGDは、生成時に使用する参照画像毎にも生成されるため、画像補正パラメータセットは、参照画像毎に生成され得る。従って、例えば、人物画像用画像補正パラメータセットや風景画像用画像補正パラメータセットのように撮影シーンモード(撮影対象)に応じて使用できる画像補正パラメータセットを生成することもできる。
また、前述のように、基準画像データTGD生成の際には、任意のディジタルスチルカメラDSCを使用することができるが、対象画像データOGD生成時に使用する特定のディジタルスチルカメラ40と同じディジタルスチルカメラを使用してもよい。このようにすれば、望ましい出力結果を得るための画像補正パラメータセットをより容易に生成することができる。
D.画像ファイルの構成:
図10は、本実施例にて用いることができる画像ファイルGFの内部構成の一例を概略的に示す説明図である。画像ファイルGFは、画像データGDを格納する画像データ格納領域101と、画像データ情報GIを格納する画像データ情報格納領域102とを備えている。画像データGDは、例えば、JPEG形式で格納されており、画像データ情報GIは、例えば、TIFF形式(データおよびデータ領域がタグを用いて特定される形式)で格納されている。なお、本実施例におけるファイルの構造、データの構造、といった用語は、ファイルまたはデータ等が記憶装置に格納された状態におけるファイルまたはデータの構造を意味するものである。
画像データ情報GIは、ディジタルスチルカメラ等の画像生成装置において生成された画像データGDに対する画像処理を行う際の画像処理条件を指定する情報である。画像データ情報GIには、撮影日時、絞り、シャッタースピード等の撮影情報の他に、上述の処理で生成された画像補正パラメータセットの情報を含むことができる。
本実施例の画像ファイルGFは、基本的に上記の画像データ格納領域101と、画像データ情報格納領域102とを備えていれば良く、既に規格化されているファイル形式に従ったファイル構造をとることができる。以下、本実施例に係る画像ファイルGFを規格化されているファイル形式に適合させた場合について具体的に説明する。
本実施例に係る画像ファイルGFは、例えば、ディジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格(Exif)に従ったファイル構造を有することができる。Exifファイルの仕様は、電子情報技術産業協会(JEITA)によって定められている。また、Exifファイル形式は、図10に示した概念図と同様に、JPEG形式の画像データを格納するJPEG画像データ格納領域と、格納されているJPEG画像データに関する各種情報を格納する付属情報格納領域とを備えている。JPEG画像データ格納領域は図10における画像データ格納領域101に相当し、付属情報格納領域は図10における画像データ情報格納領域102に相当する。すなわち、付属情報格納領域には、撮影情報や画像補正パラメータ等の画像データ情報GIが格納されている。なお、当業者にとって周知であるように、Exifファイル形式のファイルでは、各データを特定するためにタグが用いられており、各データはタグ名によって呼ばれることがある。
図11は、本実施例に用いられ得る画像ファイルGFの付属情報格納領域のデータ構造の一例を示す説明図である。付属情報格納領域には、図示するように、画像データ情報GIとして、ハイライト、明るさ、コントラスト、カラーバランス、記憶色といった画像補正パラメータに関する補正値のデータが規定のアドレスまたはオフセット値に従って格納されている。また、付属情報格納領域にはさらに多数のデータを含むことができるが図11では図示を省略する。出力装置側では、所望の情報(パラメータ)に対応するアドレスまたはオフセット値を指定することにより、画像データ情報GIを取得することができる。なお、画像データ情報GIは、例えば、付属情報格納領域内の未定義領域内であって、ユーザーに解放されているユーザー定義領域内に格納することができる。
E.画像補正パラメータセットの受け渡し:
画像補正パラメータ生成システム20(図1)において生成された画像補正パラメータセットは、画像ファイル生成・出力システム30に送られ、利用される。画像補正パラメータ生成システム20から画像ファイル生成・出力システム30への画像補正パラメータセットの送出は、インターネット等のネットワークを介して、あるいは、ケーブルやメモリカードを介して行われる。
画像補正パラメータセットの生成者は、予め、画像補正パラメータセットを生成して、図1に示すシステムを利用して、ユーザーに提供することができる。画像補正パラメータセットは、ディジタルスチルカメラ、プリンタおよび印刷媒体の組み合わせ毎に生成される。また、画像補正パラメータセットは、撮影シーンモード(撮影対象)毎にも生成される。画像補正パラメータセットは、例えば、画像補正パラメータセット生成者の運営するホームページ上において提供される。
画像補正パラメータセットのユーザーは、例えば、コンピュータPCを操作して、画像補正パラメータセット生成者の運営するホームページ上で提供されている画像補正パラメータセットの中から所望のセットを選択することにより、ネットワークを介して画像補正パラメータセットを取得することができる。
あるいは、画像補正パラメータセットの生成者は、ユーザーからのリクエストに応じて画像補正パラメータセットを生成し、ユーザーに提供することもできる。例えば、ユーザーは、コンピュータPCを操作して、画像補正パラメータセット生成者の運営するホームページ上で、使用するディジタルスチルカメラとプリンタと印刷媒体との組み合わせや撮影シーンモード(撮影対象)等の情報を指定し、その情報をネットワークを介して送信する。画像補正パラメータセットの生成者は、それらの組み合わせに従って画像補正パラメータセットを生成し、生成した画像補正パラメータセットを、ネットワークを介してユーザーに送信する。ユーザーはこのようにしても、画像補正パラメータセットを取得することができる。
画像補正パラメータセットは、例えば、インストールファイルの形でユーザーに提供される。図12は、本実施例にて用いられるインストールファイルIFの構成の一例を概略的に示す説明図である。図12の例では、インストールファイルIFは、ディジタルスチルカメラとプリンタとの組み合わせ毎に生成されている。インストールファイルIFには、印刷媒体と撮影シーンモードとの組み合わせに応じた1つまたは複数の画像補正パラメータセットPSと、画像補正パラメータセットをインストールするためのインストールプログラムIPとが格納されている。このインストールプログラムIPを、ディジタルスチルカメラ70やコンピュータPC上で実行することによって、画像補正パラメータセットPSがディジタルスチルカメラ70やコンピュータPC内に所定のデータ形式で格納される。ディジタルスチルカメラ70やコンピュータPCにおける画像補正パラメータセットの利用方法については、後述する。
F.画像補正パラメータセットを用いた画像ファイル生成処理の第1実施例:
画像ファイル生成・出力システム30のディジタルスチルカメラ70は、上述した方法により画像補正パラメータ生成システム20において生成された画像補正パラメータセットを取得することができる。ディジタルスチルカメラ70は、取得した画像補正パラメータセットを用いて、上述した構成の画像ファイルを生成することができる。図13は、画像ファイル生成装置としてのディジタルスチルカメラ70の概略構成を示すブロック図である。ディジタルスチルカメラ70は、光学レンズを通して電荷結合素子(CCD)上にイメージを結像することにより、電気的に静止画を記録するカメラである。
ディジタルスチルカメラ70は、光信号を電気信号に変換するCCDを有する光学回路71と、光学回路71を制御して画像を取得するための画像取得回路72と、取得した画像データを加工処理するための画像処理回路73と、これらの各回路を制御する制御回路74とを備えている。ディジタルスチルカメラ70は、さらに、メモリカードMCを収容するスロット75と、ユーザーインターフェースとしての選択・決定ボタン76と、撮影画像のプレビューやユーザーインターフェースとして用いられる液晶ディスプレイ77とを備えている。制御回路74は、図示しないメモりを備えている。
図14は、本実施例における画像ファイル生成処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。ステップS500では、ディジタルスチルカメラ70のユーザーは、使用するディジタルスチルカメラ70とプリンタ80と印刷媒体と撮影シーンモードとの組み合わせに適した1つまたは複数の画像補正パラメータセットを取得し、ディジタルスチルカメラ70の制御回路74(図13)に、利用可能な状態で格納する。例えば、ユーザーは、前述したように、画像補正パラメータセットをインストールファイルIF(図12)の形で取得することができる。このインストールファイルIF内のインストールプログラムIPをディジタルスチルカメラ70上で、あるいは、ディジタルスチルカメラ70に接続されたコンピュータPC上で実行することによって、インストールファイルIFに格納されている画像補正パラメータセットは、ディジタルスチルカメラ70の制御回路74の不揮発性メモリ(図示せず)に利用可能に格納される。利用可能な状態とは、例えば、選択・決定ボタン76を操作することにより、画像補正パラメータセットの利用設定をすることができる状態である。
ステップS510では、ユーザーは、撮影モードの設定を行う。撮影モードの設定には、画像補正パラメータセットの利用設定が含まれている。画像補正パラメータセットの利用設定は、制御回路74に格納された画像補正パラメータセットを利用するか否かの設定や、複数の画像補正パラメータセットが格納されている場合に、どの画像補正パラメータセットを利用するかの設定等が含まれている。画像補正パラメータセットの利用設定は、ユーザーが、ディジタルスチルカメラ70の液晶ディスプレイ77の表示を見ながら、選択・決定ボタン76を操作することにより行うことができる。なお、ユーザー設定が行われていない状態(初期設定状態)では、ディジタルスチルカメラ70の撮影シーンモード(例えば、ポートレートモードや風景モード)に応じて、1つの画像補正パラメータセットが自動的に選択されるとしてもよい。
ステップS520では、制御回路74は、画像データGDを生成する。画像データGDの生成は、ユーザーの撮影要求、例えば、シャッターの押し下げに応じて行われる。一般的には、画像データGDは写真画像の保存に適したJPEG形式に変換されて保存されるが、他にもTIFF形式、GIF形式、BMP形式、RAWデータ形式等の保存形式を用いることができる。
ステップS530では、制御回路74は、画像データGDに、画像データ情報GIを加えて画像ファイルGFを生成する。撮影モードの設定において画像補正パラメータセットを利用する設定がなされている場合には、画像データ情報GIに画像補正パラメータセットの情報が含まれた画像ファイルGFが生成される。
ステップS540では、制御回路74は、ステップS530で生成した画像ファイルGF内の画像データ情報GIの内容を追加したり、変更したりすることができる。画像データ情報GIの追加・変更処理は、ユーザーの設定操作に応じて行われる。画像データ情報GIの追加・変更処理によって、例えば、画像ファイルGFに画像補正パラメータセットを含む画像データ情報GIを追加したり、既に画像ファイルGF内の画像データ情報GIに含まれている画像補正パラメータセットを別の画像補正パラメータセットに変更したりすることができる。ユーザーの設定操作は、ユーザーが液晶ディスプレイ77の表示を見ながら、選択・決定ボタン76を操作することにより行うことができる。
以上のようにして、画像データGDに画像補正パラメータセットを含む画像データ情報GIが関連づけられた画像ファイルGFが生成される。
G.画像出力処理:
図15は、本実施例の画像ファイル生成・出力システム30のプリンタ80(図1)における画像データGDに画像補正パラメータセットを含む画像データ情報GIが関連づけられた画像ファイルGFの出力処理の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。ステップS600では、プリンタ80は、ディジタルスチルカメラ70より送出された画像ファイルGFを読み出す。
ステップS610では、プリンタ80は、画像ファイルGFの付属情報格納領域から、画像データ情報GIを検索し、画像データ情報GIを取得する(ステップS620)。
ステップS630では、プリンタ80の画像処理部82は、取得した画像データ情報GIを解析し、解析した画像データ情報GIに基づいて、画像データGDの画像処理を実行する。画像データ情報GIに画像補正パラメータセットが含まれている場合は、この画像処理において、画像補正パラメータセットを用いた画像データGDの画像補正(特定の画像補正)が実行される。画像データGDの画像補正は、画像補正パラメータ生成装置において画像補正パラメータセットを生成する際に実行した画像補正と同様の方法で行うことができる。すなわち、画像データGDに対し、画像補正用の色空間(cRGB色空間)への色変換、各画像補正パラメータについての画像補正パラメータ値を用いたトーンカーブ補正や記憶色補正等を行う。
ステップS640では、プリンタ80は、処理を行った画像データGDを出力して、本処理ルーチンを終了する。
以上の出力処理により、画像データGDを望ましい色再現によって出力することができる。なお、ステップS630における画像データGDの画像補正は、各画像補正パラメータについての補正を、画像補正パラメータ生成装置における画像補正パラメータセット生成時の注目補正パラメータ選択順序と同じ順序で実行するのが好ましい。このようにすれば、より望ましい出力結果を得ることができる。
H.画像補正パラメータセットを用いた画像ファイル生成処理の第2実施例:
図16は、本発明の第2実施例における画像ファイル生成・出力システム30Bの一例を示す説明図である。画像ファイル生成・出力システム30Bは、画像ファイルGFを生成する画像ファイル生成装置としてのディジタルスチルカメラ70と、画像出力装置としてのプリンタ80と、画像処理装置としてのコンピュータ90とを備えている。本実施例では、画像補正パラメータセットを取得する機能および取得した画像補正パラメータセットを画像ファイルGFの付属情報格納領域に格納する機能が、コンピュータ90によって実行される点が、上述の画像ファイル生成処理の第1実施例(図1)と異なる。
コンピュータ90は、画像ファイル等の画像処理を実行する画像処理部94を備えている。画像処理部94は、画像補正パラメータセットを格納するパラメータ格納部941と、画像ファイルGFを格納する画像ファイル格納部942と、画像ファイルGFの変更処理を行う画像ファイル変更処理部943とを備えている。
図17は、画像処理装置としてのコンピュータ90における画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。ステップS700では、ユーザーは、使用するディジタルスチルカメラ70とプリンタ80と印刷媒体と撮影シーンモードとの組み合わせに適した1つまたは複数の画像補正パラメータセットを取得し、画像処理部94のパラメータ格納部941に格納する。 例えば、ユーザーは、前述したように、画像補正パラメータセットをインストールファイルIF(図12)の形で取得することができる。このインストールファイルIF内のインストールプログラムIPをコンピュータ90上で実行することによって、画像補正パラメータセットは、画像処理部94のパラメータ格納部941に格納される。
ステップS710では、ユーザーは、ディジタルスチルカメラ70において生成された画像ファイルGFを取得し、画像処理部94の画像ファイル格納部942に格納する。
ステップS720では、画像処理部94の画像ファイル変更処理部943は、ステップS700で格納した画像補正パラメータセットを用いて、ステップS710で格納した画像ファイルGF(図10)の変更処理を行う。画像ファイルGFの変更処理において、画像ファイル変更処理部943は、格納された画像ファイルGFが画像データ情報GIを含まないときは、画像ファイルGFに格納された画像補正パラメータセットを含む画像データ情報GIを追加する処理を行うことができる。また、格納された画像ファイルGFの画像データ情報GIの中に画像補正パラメータセットが含まれていない場合には、画像ファイルGFの画像データ情報GIの中に格納された画像補正パラメータセットを追加する処理をおこなうことができる。また、格納された画像ファイルGFの画像データ情報GIの中に画像補正パラメータセットが含まれている場合には、画像ファイルGFの画像データ情報GIの中の画像補正パラメータセットを格納された画像補正パラメータセットに書き換える処理を行うことができる。
画像ファイルGFの変更処理においては、パラメータ格納部941に格納された画像補正パラメータセットの中から、画像ファイルGFの生成に使用したディジタルスチルカメラ70と出力に使用するプリンタ80と印刷媒体と画像ファイル生成時の撮影シーンモードとの組み合わせに適したセットを、ユーザーが選択する。
また、画像ファイルGFのファイル形式が前述のExifファイル形式の場合には、画像ファイルGFの生成に使用した機種の情報が画像ファイルGFに含まれている。従って、画像ファイル変更処理部943は、画像ファイルGF内の機種情報を参照し、その機種に適した画像補正パラメータセットをパラメータ格納部941から自動的に選択し、そのセットを使用して画像ファイルGFの変更処理を行うこともできる。
以上のような画像処理によっても、画像データGDに画像補正パラメータセットを含む画像データ情報GIが関連づけられた画像ファイルGFが生成される。
本実施例において生成された画像ファイルGFは、前述の画像出力処理(図15)により出力することができ、画像データGDを望ましい色再現によって出力することができる。
なお、本実施例において、画像処理部94の画像ファイル変更処理部943が、画像ファイルGFの画像データ情報GIに基づく画像処理(図15におけるステップS600からステップS630まで)を行うこととすることもできる。この場合には、画像ファイル変更処理部943において、画像補正パラメータセットを用いた画像データGDの画像補正を含む画像処理が行われ、画像処理された画像データGDがプリンタ80に送出され、出力される。また、この場合には、画像ファイル変更処理部943は、パラメータ格納部941に格納された画像補正パラメータセットを画像ファイルGFに追加せずに、その画像補正パラメータセットを用いて画像ファイルGFの画像処理を行うこともできる。
I.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
I1.変形例1:
上記実施例では、画像補正パラメータ生成部64における比較・補正処理(図3のステップS220)に用いる画像補正パラメータは、ハイライト補正パラメータ、明るさ補正パラメータ、コントラスト補正パラメータ、カラーバランス補正パラメータ、記憶色補正パラメータとしているが、他の画像補正パラメータを用いることも可能である。他の画像補正パラメータとしては、例えば、シャドウ補正パラメータ、彩度補正パラメータ、シャープネス補正パラメータ等を用いることができる。
また、比較・補正処理における画像補正パラメータの注目補正パラメータとしての選択順序も任意の順序とすることができる。ただし、注目補正パラメータの選択の順序は、画像補正パラメータセットを用いた画像データの画像補正(特定の画像補正)における各画像補正パラメータについての補正実行順序と、同一であることが好ましい。このようにすれば、特定の画像補正後の画像データの出力結果をより望ましい色再現とすることができる。
I2.変形例2:
上記実施例では、記憶色の例として肌色領域、緑色領域、青色領域を挙げているが、記憶色として他の任意の領域の色、例えば赤色領域等を設定することができる。
I3.変形例3:
上記実施例では、各画像補正パラメータについての補正方法の一例を示したが、他の補正方法を用いることも可能である。例えば、補正用トーンカーブを作成する際の参照入力レベル点を設定する位置および数は任意に変更可能である。
I4.変形例4:
上記実施例では、基準画像データは特定の出力装置における出力結果が望ましい色再現となるような画像補正を施された画像データとしているが、基準画像データは撮像対象に忠実な色再現となるような画像補正を施された画像データであるとしてもよい。このようにすれば、本実施例の画像補正パラメータ生成装置は、出力結果が撮像対象に忠実な色再現となるような画像データの画像補正パラメータセットを生成することができる。
I5.変形例5:
上記実施例では、画像生成装置としてディジタルスチルカメラを用いて説明したが、この他にもスキャナ、ディジタルビデオカメラ等を用いることができる。
I6.変形例6:
上記実施例では、出力装置としてプリンタが使用されているが、本発明は、CRTディスプレイやLCDディスプレイといったモニタその他の画像を表示可能な装置を出力装置として用いる場合に適用できる。
I7.変形例7:
上記実施例では、画像ファイルの具体例としてExif形式のファイルを例にとって説明したが、本発明における画像ファイルの形式はこれに限られない。すなわち、画像生成装置において生成された画像データと、画像データ情報GIとが含まれている画像ファイルであればよい。このようなファイルであれば、画像生成装置において生成された画像データを、出力装置において好ましい色再現で出力することができる。
I8.変形例8:
上記実施例では、画像データと画像データ情報GIとが同一の画像ファイルに含まれる場合を例にとって説明したが、画像データと画像データ情報GIとは、必ずしも同一のファイル内に格納される必要はない。すなわち、画像データGDと画像データ情報GIとが関連づけられていれば良く、例えば、画像データGDと画像データ情報GIとを関連づける関連づけデータを生成し、1または複数の画像データと画像データ情報GIとをそれぞれ独立したファイルに格納し、画像データGDを処理する際に関連づけられた画像データ情報GIを参照してもよい。かかる場合には、画像データGDと画像データ情報GIとが別ファイルに格納されているものの、画像データ情報GIを利用する画像処理の時点では、画像データGDおよび画像データ情報GIとが一体不可分の関係にあり、実施的に同一のファイルに格納されている場合と同様に機能するからである。すなわち、少なくとも画像処理の時点において、画像データGDと画像データ情報GIとが関連づけられている態様は、本実施例における画像ファイルGFに含まれる。さらに、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAM等の光ディスクメディアに格納されている動画像ファイルも含まれる。
本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
本発明の一実施例としての画像処理システム10の構成の一例を示す説明図。 画像補正パラメータ生成システム20における基準画像データTGDの生成処理の一例を示すフローチャート。 画像補正パラメータ生成装置としてのコンピュータ60における画像補正パラメータ生成処理の処理ルーチンを示すフローチャート。 本実施例における比較・補正処理の処理ルーチンを示すフローチャート。 ハイライト補正処理の一例を示す説明図。 明るさ補正処理の一例を示す説明図。 コントラスト補正処理の一例を示す説明図。 カラーバランス補正処理の一例を示す説明図。 記憶色補正処理の一例を示す説明図。 本実施例にて用いることができる画像ファイルGFの内部構成の一例を概略的に示す説明図。 本実施例に用いられ得る画像ファイルGFの付属情報格納領域のデータ構造の一例を示す説明図。 本実施例にて用いられるインストールファイルIFの構成の一例を概略的に示す説明図。 画像ファイル生成装置としてのディジタルスチルカメラ70の概略構成を示すブロック図。 本実施例における画像ファイル生成処理の処理ルーチンを示すフローチャート。 本実施例の画像ファイル生成・出力システム30のプリンタ80における画像データGDに画像補正パラメータセットを含む画像データ情報GIが関連づけられた画像ファイルGFの出力処理の処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 本発明の第2実施例における画像ファイル生成・出力システム30Bの一例を示す説明図。 画像処理装置としてのコンピュータ90における画像処理の処理ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
10…画像処理システム
20…画像補正パラメータ生成システム
30…画像ファイル生成・出力システム
30B…画像ファイル生成・出力システム
40…ディジタルスチルカメラ
50…プリンタ
60…コンピュータ
62…基準画像生成部
64…画像補正パラメータ生成部
70…ディジタルスチルカメラ
70B…ディジタルスチルカメラ
71…光学回路
72…画像取得回路
73…画像処理回路
74…制御回路
75…スロット
76…決定ボタン
77…液晶ディスプレイ
80…プリンタ
80B…プリンタ
82…画像処理部
90…コンピュータ
94…画像処理部
101…画像データ格納領域
102…画像データ情報格納領域
641…基準画像格納部
642…対象画像格納部
643…色空間処理部
644…パラメータ値設定部
941…パラメータ格納部
942…画像ファイル格納部
943…画像ファイル変更処理部

Claims (12)

  1. 特定の画像生成装置により生成した画像データに特定の画像補正を実行する際に用いられる画像補正パラメータセットを生成する画像補正パラメータ生成装置であって、
    所定のテストチャートを表す画像データとして、基準色空間で表現された基準画像データを格納する基準画像格納部と、
    前記特定の画像生成装置によって前記テストチャートを撮像することにより生成された対象画像データを格納する対象画像格納部と、
    前記対象画像データに適用されている色空間を前記基準色空間に合致させて色空間処理後の対象画像データを生成する色空間処理部と、
    前記基準画像データと前記色空間処理後の対象画像データとに基づいて画像補正パラメータセットを設定するパラメータ値設定部と、
    を備え、
    前記パラメータ値設定部は、
    (i)複数の画像補正パラメータの中から未選択の画像補正パラメータ1つを注目補正パラメータとして選択する注目補正パラメータ選択処理と、
    (ii)前記基準画像データと前記色空間処理後の対象画像データとを比較して、前記色空間処理後の対象画像データを前記基準画像データに適合させるように前記注目補正パラメータの値を決定するパラメータ値決定処理と、
    (iii)前記決定された注目補正パラメータの値を用いた画像補正を施すことによって前記色空間処理後の対象画像データを更新する対象画像補正処理と、
    を前記複数の画像補正パラメータの中の各画像補正パラメータについて順次実行し、
    前記パラメータ値設定部は、さらに、前記パラメータ値決定処理において決定された複数の画像補正パラメータ値を、前記特定の画像生成装置に適した画像補正パラメータセットとして設定する、ことを特徴とする画像補正パラメータ生成装置。
  2. 請求項1記載の画像補正パラメータ生成装置であって、
    前記基準画像データは、特定の出力装置を用いて出力したときに、望ましい色再現を得るための画像補正を施された画像データである、画像補正パラメータ生成装置。
  3. 請求項1記載の画像補正パラメータ生成装置であって、
    前記基準画像データは、特定の出力装置を用いて特定の印刷媒体に出力したときに、望ましい色再現を得るための画像補正を施された画像データである、画像補正パラメータ生成装置。
  4. 請求項2または請求項3記載の画像補正パラメータ生成装置であって、
    前記望ましい色再現を得るための画像補正は、記憶色補正を含む、画像補正パラメータ生成装置。
  5. 請求項2ないし請求項4いずれか記載の画像補正パラメータ生成装置であって、
    前記対象画像補正処理における画像補正は、トーンカーブ補正と記憶色補正とを含む、画像補正パラメータ生成装置。
  6. 請求項5記載の画像補正パラメータ生成装置であって、
    前記複数の画像補正パラメータは、前記特定の画像補正に用いる画像補正パラメータと同一であり、前記注目補正パラメータ選択処理における前記注目補正パラメータの選択順序は、前記特定の画像補正における各画像補正パラメータについての補正実行順序と同一である、画像補正パラメータ生成装置。
  7. 請求項6記載の画像補正パラメータ生成装置であって、
    前記選択順序は、ハイライト補正パラメータ、明るさ補正パラメータ、コントラスト補正パラメータ、カラーバランス補正パラメータ、記憶色補正パラメータの順である、画像補正パラメータ生成装置。
  8. 請求項4ないし請求項7いずれか記載の画像補正パラメータ生成装置であって、
    前記画像補正パラメータセットを、前記特定の画像生成装置と、前記特定の画像生成装置により生成した画像データの出力に用いる出力装置との組み合わせ毎に生成する、画像補正パラメータ生成装置。
  9. 請求項4ないし請求項7いずれか記載の画像補正パラメータ生成装置であって、
    前記画像補正パラメータセットを、前記特定の画像生成装置と、前記特定の画像生成装置により生成した画像データの出力に用いる出力装置と、印刷媒体との組み合わせ毎に生成する、画像補正パラメータ生成装置。
  10. 請求項2ないし請求項9いずれか記載の画像補正パラメータ生成装置であって、
    前記画像補正パラメータセットを、前記特定の画像生成装置で利用可能な複数の撮影シーンモードに対して生成する、画像補正パラメータ生成装置。
  11. 特定の画像生成装置により生成した画像データに特定の画像補正を実行する際に用いられる画像補正パラメータセットを生成する画像補正パラメータ生成方法であって、
    (a)所定のテストチャートを表す画像データとして、基準色空間で表現された基準画像データを取得する工程と、
    (b)前記特定の画像生成装置によって前記テストチャートを撮像することにより生成された対象画像データを取得する工程と、
    (c)前記対象画像データに適用されている色空間を前記基準色空間に合致させて色空間処理後の対象画像データを生成する工程と、
    (d)前記基準画像データと前記色空間処理後の対象画像データとに基づいて画像補正パラメータセットを設定する工程と、
    を備え、
    前記工程(d)は、
    (i)複数の画像補正パラメータの中から未選択の画像補正パラメータ1つを注目補正パラメータとして選択する注目補正パラメータ選択処理と、
    (ii)前記基準画像データと前記色空間処理後の対象画像データとを比較して、前記色空間処理後の対象画像データを前記基準画像データに適合させるように前記注目補正パラメータの値を決定するパラメータ値決定処理と、
    (iii)前記決定された注目補正パラメータの値を用いた画像補正を施すことによって前記色空間処理後の対象画像データを更新する対象画像補正処理と、
    を前記複数の画像補正パラメータの中の各画像補正パラメータについて順次実行する工程と、
    前記パラメータ値決定処理において決定された複数の画像補正パラメータ値を、前記特定の画像生成装置に適した画像補正パラメータセットとして設定する工程と、
    を含む、ことを特徴とする画像補正パラメータ生成方法。
  12. 特定の画像生成装置により生成した画像データに特定の画像補正を実行する際に用いられる画像補正パラメータセットを生成するための処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    所定のテストチャートを表す画像データとして、基準色空間で表現された基準画像データを取得する機能と、
    前記特定の画像生成装置によって前記テストチャートを撮像することにより生成された対象画像データを取得する機能と、
    前記対象画像データに適用されている色空間を前記基準色空間に合致させて色空間処理後の対象画像データを生成する機能と、
    前記基準画像データと前記色空間処理後の対象画像データとに基づいて画像補正パラメータセットを設定する機能と、
    を前記コンピュータに実現させるためのプログラムを備え、
    前記画像補正パラメータセットを設定する機能は、
    (i)複数の画像補正パラメータの中から未選択の画像補正パラメータ1つを注目補正パラメータとして選択する注目補正パラメータ選択処理と、
    (ii)前記基準画像データと前記色空間処理後の対象画像データとを比較して、前記色空間処理後の対象画像データを前記基準画像データに適合させるように前記注目補正パラメータの値を決定するパラメータ値決定処理と、
    (iii)前記決定された注目補正パラメータの値を用いた画像補正を施すことによって前記色空間処理後の対象画像データを更新する対象画像補正処理と、
    を前記複数の画像補正パラメータの中の各画像補正パラメータについて順次実行する機能と、
    前記パラメータ値決定処理において決定された複数の画像補正パラメータ値を、前記特定の画像生成装置に適した画像補正パラメータセットとして設定する機能と、
    を含む、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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