JP2005150033A - コネクタ、該コネクタに接続される相手側コネクタおよびこれらのコネクタを備えたコネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 熱発生素子の放熱を促進し、また、電磁干渉を防止するためのシールドを別に設ける必要がないコネクタとこのコネクタに接続する相手側コネクタを提供することを課題とする。
【解決手段】 コネクタソケット(コネクタ)1aは、同一基板3上の近傍に設けられたIC31を覆うシールドケース11を有し、それによりIC31の放熱と電磁シールドを行うようになっている。また、コネクタプラグ(相手方コネクタ)2aは、プラグ部26と、コネクタプラグ2aの外側に露出して配置されたプラグシールド23とを有する。プラグシールド23は、カシメ24により、コネクタケーブル22の編組みシールド25に圧着されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 コネクタソケット(コネクタ)1aは、同一基板3上の近傍に設けられたIC31を覆うシールドケース11を有し、それによりIC31の放熱と電磁シールドを行うようになっている。また、コネクタプラグ(相手方コネクタ)2aは、プラグ部26と、コネクタプラグ2aの外側に露出して配置されたプラグシールド23とを有する。プラグシールド23は、カシメ24により、コネクタケーブル22の編組みシールド25に圧着されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は電気接続用のコネクタに関するものであり、特に、熱発生素子の近傍に位置するコネクタ、該コネクタに接続される相手側コネクタおよびこれらのコネクタを備えたコネクタ装置に関するものである。
従来構造のコネクタ装置の一例を図2に示す。このコネクタ装置は、基板3に取り付けられたコネクタ(コネクタソケット)1とこのコネクタソケット1に接続される相手側コネクタ(コネクタプラグ)2から構成されている。このコネクタソケット1が設けられている基板3には、高熱を発するCPUやモータドライバICのような熱発生素子であるIC31が搭載されている。一方、コネクタプラグ2には、コネクタケーブル22が接続されている。このような従来構造の一例として、例えば、以下の特許文献1が挙げられる。
しかしながら、以上のような従来構造において、IC31の発生する熱はIC31の安定した動作を妨げる。特に、基板3がパーソナルコンピュータや光ディスクドライブなどの密閉されたケース内に収納されている場合にはケース内の温度が上昇するため、IC31の十分な放熱を確保することができない。そのため、IC31の放熱を促進させるために放熱板やクーリングファン等を設置する必要があった。しかし、この方法は製造コストの上昇という別な問題点を発生させる。また、IC31における電磁干渉を防止するためには、IC31を覆うシールドケースを別に設ける必要があった。
上記問題点に鑑み、本発明は、熱発生素子の放熱を促進し、また、電磁干渉を防止するためのシールドケースを別に設ける必要がないコネクタとこのコネクタに接続される相手側コネクタおよびこれらのコネクタを備えたコネクタ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のコネクタは、同一基板上の近傍に配置された熱発生素子の一部または全部を覆うシールドケースを備えたことを特徴とする。
このように、本発明のコネクタは、同一基板上の近傍に配置された熱発生素子の一部または全部を覆うシールドケースを備えているので、熱発生素子で発生した熱をこのシールドケースに拡散して放熱することができる。
好ましくは、本発明のコネクタは、端子を備えたハウジングを備えており、前記シールドケースは、金属製で、前記ハウジングと一体にまたは密着して設けられている。このような構成により、このシールドケースは、熱発生素子の電磁シールドとしても機能することができる。また、コネクタの一部を利用しているので、別途熱発生素子用の放熱手段や電磁シールド手段を設ける必用がなく、部品点数を減らすことができる。
また、本発明は、前記コネクタに接続される相手側コネクタであって、該相手側コネクタは、前記コネクタのシールドケースと接触する金属製のシールドを備え、該シールドは、当該相手側コネクタに接続されているコネクタケーブルの網組シールドと接触している相手方コネクタに関する。このような構成の相手側コネクタによれば、該相手側コネクタのシールドが前記コネクタのシールドケースと接触するので、相手側コネクタのシールドを介して、前記熱発生素子で発生した熱が該相手側コネクタのシールドへ拡散するとともに、さらに編組みシールドへ拡散するので、放熱効果をより一層高めることができる。
さらに、本発明は、以上のようなコネクタおよび相手側コネクタを備えたコネクタ装置に関する。
本発明の他の目的、作用及び効果は、以下の実施の形態及びその図面から明らかにされる。
以下、本発明に係るコネクタ、相手側コネクタおよびそれらのコネクタを備えたコネクタ装置の好適な実施形態を、図1を参照しつつ説明する。
なお、このコネクタ装置は、本発明の「コネクタ」をコネクタソケット1a、「相手側コネクタ」をコネクタプラグ2aとして説明しているが、ソケットおよびプラグの関係は逆でもよく、またそれらは、相互に接続できれば、雄型または雌型コネクタのいずれのタイプであってもよいことは言うまでもない。また、図2に示した部材と同一の機能を有するものには、同一の符号を用いる。
この好適な実施形態において、コネクタソケット1aは、基板3の端部から基板3に設置されているIC31にかけて延在するシールドケース11と、前記シールドケース11内に設けられた複数の端子を備えたコネクタハウジング(図示せず)とを備えている。図中、符号12は、該コネクタハウジングのソケット口12を示している。
このようなIC31としては、高熱を発するCPUやモータドライバICのような熱発生素子が挙げられる。
このシールドケース11は、鉄やアルミ板等の金属板から形成されており、コネクタハウジングと一体にあるいは密着して設けられ、コネクタハウジングを覆うとともに後方に延出し、IC31の上面および側面を覆っている。このシールドケース11の裏面とIC31の上面には、熱発生素子を放熱器に取り付ける際に用いられるシリコングリスが塗布され、シールドケース11とIC31との熱結合が図られ熱伝導効率を高めている。
また、このシールドケースは、基板3上のグランドに半田接続されており、それによりIC31から発生する電磁波の電磁シールドができるようになっている。
一方、コネクタプラグ2aは、プラグ部26と、コネクタプラグ2aの外側に露出して配置されたプラグシールド23とを有する。プラグ部26の内部には、コネクタソケット1aのハウジングの端子と接続される端子(または端子ピン)が設けられている(図示せず)。また、コネクタプラグ2aには、コネクタケーブル22が接続されており、この接続部分にはカシメ24が設けられている。このコネクタケーブル22には、編組みシールド25が設けられている。
このプラグシールド23も鉄やアルミ板等の金属板から形成されている。また、コネクタソケット1aのソケット口12とコネクタプラグ2aのプラグ部26とを接続した際に、プラグシールド23の端部は、シールドケース11の端部と重なり合うように接触する。カシメ24も鉄やアルミ板から形成され、プラグシールド23のケーブル側端部と編組みシールド25の端部とを圧着するように装着される。なお、この編組みシールド25はアースされている。
以下、上記コネクタソケット1aおよびコネクタプラグ2aの作用効果について説明する。
IC31から発生した熱は、最初に、コネクタソケット1aのシールドケース11へ伝達される。このシールドケース11自体の面積や熱容量が大きい場合には、このシールドケース11だけで十分な放熱能力を確保することができる。また、本実施形態において、コネクタソケット1aは広い範囲で基板と接触しているため、コネクタソケットの取付け強度を増大させることができる。また、シールドケース11は、基板3のグランドに半田接続されているので、電磁シールドとしても機能する。
次に、コネクタソケット1aがコネクタプラグ2aに接続されている状態では、シールドケース11の熱がプラグシールド23へ移動し、さらに放熱効果を高めることができる。このプラグシールド23は、コネクタプラグ2aの外側に露出しているため、放熱能力が高い。すなわち、コネクタソケット1aがパーソナルコンピュータなどの密閉空間に配置されていても、コネクタプラグ2aは外部に位置するので、放熱効果を高めることができる。
さらに、プラグシールド23の熱は、カシメ24により圧着された編組みシールド25へ伝達される。この編組みシールド25は、コネクタケーブル22に延在しているため、十分な熱容量を有しており、熱の効率的な拡散を図ることができる。
また、IC31を覆うシールドケース11は、プラグシールド23を介して編組みシールド25に電気的に接続されているため、これによっても、IC31の電磁シールドとしての機能を果たすことができる。
本実施形態においては、IC31の延在方向に対して水平方向にコネクタソケット1aとコネクタプラグ2aが延設されているが、上記のように、本発明はIC31の放熱と電磁シールドの実現を目的としているため、これら部材の配置関係や形状を問わない。例えば、ICがコネクタの側方に配置されている場合には、横方向に長いシールドケースとすることもできる。
また、放熱や電磁シールドを必要とする程度に応じ、IC31をシールドケース11によって覆う範囲を適宜調整したり、プラグシールド23の範囲を限定することも可能である。
1 コネクタソケット(コネクタ)(従来構造)
1a コネクタソケット(コネクタ)(本発明)
2 コネクタプラグ(相手方コネクタ)(従来構造)
2a コネクタプラグ(相手方コネクタ)(本発明)
3 基板
11 シールドケース
12 ソケット口
22 コネクタケーブル
23 プラグシールド
24 カシメ
25 編組みシールド
26 プラグ部
1a コネクタソケット(コネクタ)(本発明)
2 コネクタプラグ(相手方コネクタ)(従来構造)
2a コネクタプラグ(相手方コネクタ)(本発明)
3 基板
11 シールドケース
12 ソケット口
22 コネクタケーブル
23 プラグシールド
24 カシメ
25 編組みシールド
26 プラグ部
Claims (4)
- 同一基板上の近傍に配置された熱発生素子の一部または全部を覆うシールドケースを備えたコネクタ。
- 前記コネクタは、端子を備えたハウジングを有しており、前記シールドケースは、金属製で、前記ハウジングと一体にまたは密着して設けられている請求項1に記載のコネクタ。
- 請求項1記載のコネクタに接続される相手側コネクタであって、該相手側コネクタは、前記コネクタのシールドケースと接触する金属製のシールドを備え、該シールドは、当該相手側コネクタに接続されているコネクタケーブルの網組シールドと接触している相手側コネクタ。
- 請求項1または2に記載のコネクタと請求項3に記載の相手側コネクタとを備えたコネクタ装置。
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US10/931,339 US20050106938A1 (en) | 2003-11-19 | 2004-08-31 | On-board connector, mating connector adapted to make a connection with the on-board connector, and connector apparatus equipped with the on-board connector and the mating connector |
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- 2003-11-19 JP JP2003389675A patent/JP2005150033A/ja active Pending
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