JP2005149375A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アンテナパターンやIC接続用パターンが形成された回路層と、IC、コンデンサ等の電子部品と、これらを電気的に接続する接続部材より構成される半導体装置において、前記回路層にはグラビア印刷によりレジストを形成しエッチングした回路層を用い、前記回路層に搭載するICには、チップサイズが0.5mm以下のチップの表裏に回路層に接続する電極が形成された両面電極付きチップを用いる半導体装置。
【選択図】 図2
Description
そこで近年、メモリ、CPU等の機能を有するICチップを装備したICカードが開発され実用段階に達しつつある。中でも、非接触で信号の送受信を行う非接触ICカードとして、質問器(リーダ/ライタ)が発した電磁波により、応答器(非接触式ICカード)のアンテナコイルに誘導電圧を発生させ電源として利用すると共に、データの通信を行うものが注目されている。
このような非接触式ICカードとして、その基本的な回路構成は、プラスチックフィルムの一方の面にアンテナコイルパターンと回路パターンを形成し、その裏面側にアンテナコイルパターンと回路パターンとをスルーホールを介して接続するジャンパーパターンが形成された基板に、異方導電フィルムを介してICチップをフェイスダウン式に直接接続し、ICカードの外層となるプラスチックフィルムで挟んだICカードが、特開平8−310172号公報に提案されている。
従来、ICカードのような半導体装置の回路層に使用されているアンテナや回路は、プラスチックフィルム等の支持基板に回路となる導体箔が積層された導体箔面にエッチングレジストを形成し、導体箔をエッチングしてアンテナや回路(回路層基板)を作製して製造されている。導体箔として金属箔が用いられ、支持基板に接着剤等により貼り合せ積層され、金属箔面にエッチングレジストをフォトレジスト印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷等で形成している。エッチングレジストを形成しエッチングしたときの加工精度は、レジスト形成方式により異なり、ライン/スペース(L/S)=300μm/300μmに対して、加工公差で、フォトレジスト印刷では±30μm、スクリーン印刷では±50μm、グラビア印刷では±100μmが一般的な数値となっている。フォトレジスト印刷は、エッチング後の加工精度が比較的高いが、加工コストが高くなる。これに対して、グラビア印刷では、加工精度は高くないが、コストはフォトレジスト印刷に比較して安い。
図3に従来の半導体装置の1つの実施例を示した。回路層基板に搭載するICチップ2には、片面の回路形成面にアンテナに接続する接続端子が設けられており、接続端子には、サイズ□100〜200μmで高さが15〜20μmのバンプ(突起)が形成され、異方導電フィルム3等の接続材料を介して、回路層基板1に接続される。
本発明は、チップサイズが小さい場合でも、チップの接続端子とアンテナ回路とを接続信頼性良く接続することが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
請求項2に記載の発明は、回路層の導体がアルミニウムであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置である。
請求項3に記載の発明は、回路層と電子部品を電気的に接続する接続部材に異方導電フィルムを用いたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置である。
請求項4に記載の発明は、回路層に搭載するICの厚みが100μm以下である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の半導体装置である。
また、チップ厚みを100μm以下と薄いものを用いることで、半導体装置の曲げに対して強くなり、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
本発明に用いる回路層には、図2に示したように、基材としてプラスチックフィルム5を用い、その表面にアルミニウム箔4を接着剤により貼り合わせたものを用いた。アンテナ回路11は、図1に示すように、2.5mm(巾)×60mm(長さ)のサイズに中央に長さ5mm、巾0.5mmの励振スリット10を形成してある。アンテナ回路11は、事前にアルミニウム箔上にグラビア印刷方式により、エッチングレジストを印刷し、乾燥後、エッチング加工を行って形成してある。エッチング加工後の励振スリット10巾は、出来上がり寸法値0.5±0.1mmであった。アンテナ回路11に搭載するICチップ6は、サイズが0.4mm×0.4mm、厚みは、バックグラインド加工により50μmとしたものを用いた。ICチップ6に形成される回路層基板に接続する電極は、ICチップの表裏に各々形成され、バンプサイズは、300μm×400μm、高さ15μmの金バンプである。ICチップ6の下部に形成されたバンプ7と回路層(アンテナ回路)11とは、異方導電フィルム3を介して加熱・圧着し、接続されている。一方、ICチップ6の上部に形成されるバンプ7についても異方導電フィルム3を介して、上部のアルミカバー8と加熱・圧着により接続されている。
下部の回路層11と上部のアルミカバー8は、上記と同様、異方導電フィルム3を介して短絡ポイント9にて加熱・圧着し、接続されている。
接着剤には、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、ゴム、あるいは嫌気性接着剤を用いることができる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、ポリイミド樹脂、シアノアクリレート樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート樹脂、フラン樹脂、レゾルシノール樹脂、キシレン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シロキサン変性エポキシ樹脂、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂などが挙げられ、必要な場合に、その硬化剤、硬化促進剤などを混合したもの、あるいはこれらを加熱し、半硬化状にしたものが使用できる。熱可塑性樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂、四フッ化ポリエチレン樹脂、六フッ化ポリプロピレン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリオキシベンゾエート樹脂などが挙げられ、必要な場合に、その硬化剤、硬化促進剤などを混合したもの、あるいはこれらを加熱し、半硬化状にしたものが使用できる。ゴムとしては、天然ゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴム、シリコーンゴム、イソブチレンゴムなどが挙げられ、必要な場合に、その架橋剤などを混合したものが使用できる。この接着剤の厚さは、3〜50μmであることが好ましい。
下部の回路層11と上部のアルミカバー8は、上記と同様、異方導電フィルム3を介して短絡ポイント9にて加熱・圧着し、接続して半導体装置を作製した。
従来の片面にのみ電極が形成された0.5mm角以下の小型ICチップの場合、グラビア印刷でエッチングレジストを形成し、アルミニウム箔をエッチングした場合、加工公差が大きくICチップの電極端子間が狭くてアンテナ回路とICチップを信頼性良く接続できなかったが、本発明の両面電極付の小型ICチップを用いることにより、グラビア印刷の加工公差でも接続ができ、高生産性、低コスト化が達成できた。
2.片面バンプ付きIC
3.異方導電フィルム
4.アルミニウム箔
5.基材(プラスチックフィルム)
6.両面電極付きICチップ
7.バンプ
8.アルミカバー
9.短絡ポイント
10.励振スリット
11.回路層(アンテナ回路)
Claims (4)
- アンテナパターンやIC接続用パターンが形成された回路層と、IC、コンデンサ等の電子部品と、これらを電気的に接続する接続部材より構成される半導体装置において、前記回路層にはグラビア印刷によりレジストを形成しエッチングした回路層を用い、前記回路層に搭載するICには、チップサイズが0.5mm以下のチップの表裏に回路層に接続する電極が形成された両面電極付きチップを用いることを特徴とする半導体装置。
- 回路層の導体がアルミニウムであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 回路層と電子部品を電気的に接続する接続部材に異方導電フィルムを用いたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
- 回路層に搭載するICの厚みが100μm以下である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003389193A JP2005149375A (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003389193A JP2005149375A (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005149375A true JP2005149375A (ja) | 2005-06-09 |
Family
ID=34696013
Family Applications (1)
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JP2003389193A Pending JP2005149375A (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | 半導体装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005149375A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100416827C (zh) * | 2006-05-18 | 2008-09-03 | 威盛电子股份有限公司 | 封装元件 |
JP6197133B1 (ja) * | 2017-02-03 | 2017-09-13 | 日本パッケージ・システム株式会社 | アンテナシートの製造方法及び非接触式icタグの製造方法 |
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2003
- 2003-11-19 JP JP2003389193A patent/JP2005149375A/ja active Pending
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