JP2005149363A - 電子タグの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り曲げなどの動作により電子部品を内蔵する基材が剥離しにくくて、基材で保護された内蔵電子部品は破損しにくく、しかも、必要に応じて内蔵した電子部品を基材から取り出すことが可能な構造の電子タグの製造方法を提供すること。
【解決手段】同じ組成の熱可塑性エラストマーからなる下部基材5と上部基材7には、それぞれ、電子部品9の外形に対応する形状の凹部6と8が形成され、凹部6と8に電子部品9を収容して上部基材と下部基材を重ねた状態の部材10を金型11内に配置して、上記熱可塑性エラストマーと同じ組成である熱可塑状態のエラストマーを注型口12より部材10の4側面外周部に射出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、各種情報を記憶して物品等に取り付けられる電子タグの製造方法に関する。
近年、物品等に付与されているタグ情報を自動的に読み取って識別するためのシステムとして、旧来より知られているバーコード方式によるものに代え、より大量の情報を扱え、耐環境性に優れ、しかも、遠隔読み出しが可能なデータキャリアシステムと呼ばれる電子タグ識別システムの開発が盛んに行われている。
この電子タグ識別システムは、物品等に取り付けられる電子タグと呼ばれる応答器と、ホスト側に接続される質問器とで構成され、これら応答器と質問器との間で、磁気、誘導電磁界、マイクロ波(電波)等の伝送媒体を介して非接触で交信を行う点を特徴としている。
この電子タグを利用して、例えば、物品の管理などを目的として、物品に関する様々な情報、例えば、物品の名称や重量、内容量、製造・販売者名、製造場所、製造年月日、使用期限などの情報を記録することが行われている。この電子タグの物品への取り付けは、プラスチックフィルムや金属箔、紙、これらの積層体などからなる基材に電子部品を装着したラベル状のタグの裏面に粘着剤あるいは接着剤を塗布し、この粘着剤あるいは接着剤を利用して物品に取り付ける方式が一般的である。
例えば、この電子タグとして、特許文献1には、図7に示すような電子タグが開示されている。図7において、21はアンテナコイル、22は電子部品であり、23はこれらの部品を内蔵する基盤で、24はこの基盤23を封止して外層を構成する外層樹脂であるホットメルト材である。この電子タグは、アンテナコイル21および電子部品22を配置した基盤23の表面をホットメルト材24で封止し、基盤23とホットメルト材24とを一体化したものである。
また、特許文献2には、図8に示すような電子タグが開示されている。図8において、31はICで、このICと同じ大きさのヒートシール性樹脂層32がIC31の両面に接合されている。
また、特許文献3には、図9に示すような電子タグが開示されている。図9において、41はICタグインレット、42は成型樹脂であり、ICタグインレット41は成型樹脂42中に埋設されており、ICタグインレット41には開口43が設けられている。成型樹脂42を射出成型で製造する場合、その射出された溶融樹脂が金型上に置かれたICタグインレットに最初に接触すると、ICタグインレットは溶融温度に近いほどに加熱されて、その溶融樹脂流によりICタグインレットを押し拡げようとする力が加えられるため、溶融樹脂を射出するゲート口の直下のインレット基材の破壊が生じやすくなる。そこで、このように開口43を設けることで、射出された溶融樹脂はその開口43を通過して最初に金型に接触し、金型に接触することで固化を開始した樹脂がICタグインレット上を流れるので、ICタグインレットを押し拡げようとする力は弱くなるという効果が期待されている。
さらに、特許文献4には、図10に示すような電子タグの製造方法が開示されている。図10に示す方法は、電子部品51を上下の熱可塑性樹脂板52と53で挟み、さらに、これらを上下の金型54と55で挟み、所定の加熱条件下で加圧することにより熱可塑性樹脂板52と53を溶融せしめて、電子部品51と一体化した電子タグ56を得るという方法である。
そして、特許文献5には、図11に示すような電子タグの製造方法が開示されている。図11に示す方法は、溝61と突起部62を有する一次成形用の金型63を準備し(図11(1))、溝61内には電子部品64を配置し、突起部62の外周にはアンテナコイル65を配置し(図11(2))、次ぎに、外層樹脂66を射出し(図11(3))、内蔵部品64と65を外層樹脂66で覆った一次成形品67を得(図11(4))、次ぎに、一次成形品67を二次成形用金型68内に挿入して外層樹脂69を射出し(図11(5))、電子部品64とアンテナコイル65を内蔵した電子タグ70を得るという方法である(図11(6))。
特開2002−163627号公報 特開2002−236896号公報 特開2002−355847号公報 特開平9−197965号公報 特開2003−36431号公報
しかしながら、特許文献1〜5に開示された電子タグには、次ぎに説明するような欠点がある。
すなわち、図7の電子タグは、基盤23に異物質であるホットメルト材24を接合する構造であるため、繰り返し使用すると、折り曲げなどの動作によりホットメルト材24が部分的に剥離することがある。
また、図8の電子タグは、IC31の端部が開放されているため、IC31が損傷しやすく、貴重なデータが破壊されてしまう。
また、図9の電子タグは、ICタグインレット41に開口43が形成されているため、成形樹脂42とICタグインレット41との接合面積が大きくて、成型樹脂42はICタグインレット41から剥離しにくい。しかし、ICタグインレット41の一方の面が開放されているため、ICタグインレット41が損傷しやすく、貴重なデータが破壊されてしまう。
さらに、図10の電子タグの製造方法では、熱に弱くて強度が低い電子部品51に、大圧力と高温が付加されることにより、 電子部品51が破損することがある。
そして、図11の電子タグの製造方法では、一次成形用金型63と二次成型用金型68により、二度に分けて外層樹脂の成形が行われるため、成形された電子タグ70には接合線71が生じるので、繰り返し使用すると、折り曲げなどの動作により、その接合線71を境として上下の外層樹脂66と69に分離することがある。
本発明は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、折り曲げなどの動作により電子部品を内蔵する基材が剥離しにくくて、基材で保護された内蔵電子部品は破損しにくく、しかも、必要に応じて内蔵した電子部品を基材から取り出すことが可能な構造の電子タグの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本願の第一の発明は、熱可塑性エラストマーからなる基材中に電子部品が内蔵された電子タグの製造方法において、当該基材が上部基材と下部基材からなり、上部基材と下部基材には電子部品の外形に対応する形状の凹部が形成され、当該凹部に電子部品を収容して下部基材の上に上部基材を重ねた状態で射出成型金型内に配置し、基材を構成する熱可塑性エラストマーと溶融状態にある温度範囲が重複している部分を有する熱可塑状態のエラストマーを下部基材と上部基材を重ねた状態の部材の側面外周部に射出することを特徴としている。
本願の第二の発明は、熱可塑性エラストマーからなる基材中に電子部品が内蔵された電子タグの製造方法において、当該基材が上部基材と下部基材と第三基材からなり、上部基材と下部基材には電子部品の外形に対応する形状の凹部が形成され、当該凹部に電子部品を収容して下部基材の上に上部基材を重ねるとともに上部基材の上側または下部基材の下側に電波を通さない部材を介して第三基材を積層し、当該積層物を射出成型金型内に配置し、基材を構成する熱可塑性エラストマーと溶融状態にある温度範囲が重複している部分を有する熱可塑状態のエラストマーを上記積層物の側面外周部に射出することを特徴としている。
本願の第三の発明は、第二の発明において、電波を通さない部材がアルミニウム箔であることを特徴としている。
本願の第四の発明は、第一、第二又は第三の発明において、基材を構成する熱可塑性エラストマーが、ハードセグメントとしてポリエチレンまたはポリプロピレンを用い、ソフトセグメントとしてエチレン−プロピレン共重合体またはエチレン−プロピレン−ジエン共重合体を用いたオレフィン系熱可塑性エラストマーと、ハードセグメントとしてポリスチレンを用い、ソフトセグメントとしてポリブタジエン、ポリイソプレンまたはポリオレフィンを用いたスチレン系熱可塑性エラストマーとからなる熱可塑性エラストマーの混合物を必須成分として含有する熱可塑性エラストマー材料であることを特徴としている。
本願の第五の発明は、第四の発明において、オレフィン系熱可塑性エラストマーにおけるハードセグメントとソフトセグメントの比率は、ハードセグメントが10〜50重量部でソフトセグメントが50〜90重量部で、その合計が100重量部であり、スチレン系熱可塑性エラストマーにおけるハードセグメントとソフトセグメントの比率は、ハードセグメントが10〜50重量部でソフトセグメントが50〜90重量部で、その合計が100重量部であることを特徴としている。
本願の第六の発明は、第四または第五の発明において、オレフィン系熱可塑性エラストマーとスチレン系熱可塑性エラストマーの配合比は、オレフィン系熱可塑性エラストマーが20〜80重量部で、スチレン系熱可塑性エラストマーが80〜20重量部で、これら両熱可塑性エラストマーの合計が100重量部であることを特徴としている。
本発明は上記のように構成されているので、次のような効果を奏する。
第一および第二の発明によれば、電子部品を収容する基材を構成する熱可塑性エラストマーと溶融状態にある温度範囲が重複している部分を有する熱可塑状態のエラストマーを射出することにより基材層を被覆するので、射出された熱可塑状態のエラストマーと基材は熱融着して混然一体となり、電子部品の強固な被覆層を形成する。そこで、折り曲げなどの動作を繰り返しても、電子部品を内蔵する基材は剥離しにくくて、基材で十分に保護された内蔵電子部品は破損しにくい。
第一および第二の発明によれば、電子部品はその電子部品の外形に対応する形状の凹部に収容されているので、電子部品を被覆する熱可塑性エラストマー材料を横方向に切り裂くことにより、上部基材と下部基材を分離して、必要に応じて内蔵した電子部品を基材から取り出すことが可能である。
第二の発明によれば、電子部品を収容する基材の上側または下側に電波を通さない部材を有するので、電子タグに向けて発せられた電波をすべて電子部品で反射することが可能であり、良好な交信を達成することができる。
第三の発明によれば、電波を通さない部材が入手の容易なアルミニウム箔であり、低コストで良好な電子情報交信機能を有する電子タグを製造することができる。
オレフィン系熱可塑性エラストマー(以下、熱可塑性エラストマーをTPEともいう)は、他のTPEに比べて比重が最も軽く、使用温度範囲が広く(−60〜150℃程度)、耐熱性と耐候性に優れているという特長を有しており、また、スチレン系TPEは、軟らかくて伸びやすいため加硫ゴムの性質に最も近く、バランスのよいTPEであって、高強度で耐酸性、耐アルカリ性に優れているという特長を有している。第四、第五および第六の発明によれば、これら両熱可塑性エラストマーの互いの欠点を補完し、両熱可塑性エラストマーの優れた特性を備えた電子タグを製造することができる。
上部基材と下部基材を構成する熱可塑性エラストマーとしては、特に限定されるものではなく、いずれの熱可塑性エラストマーでも用いることができるが、ハードセグメントとしてポリエチレンまたはポリプロピレンを用い、ソフトセグメントとしてエチレン−プロピレン共重合体またはエチレン−プロピレン−ジエン共重合体を用いたオレフィン系熱可塑性エラストマーと、ハードセグメントとしてポリスチレンを用い、ソフトセグメントとしてポリブタジエン、ポリイソプレンまたはポリオレフィンを用いたスチレン系熱可塑性エラストマーとからなる熱可塑性エラストマーの混合物を必須成分として含有する熱可塑性エラストマー材料が好ましい。
オレフィン系TPEは、他のTPEに比べて比重が最も軽く、使用温度範囲が広く(−60〜150℃程度)、耐熱性と耐候性に優れているという特長を有している。また、スチレン系TPEは、軟らかくて伸びやすいため加硫ゴムの性質に最も近く、バランスのよいTPEであって、高強度で耐酸性、耐アルカリ性に優れているという特長を有している。
しかし、オレフィン系TPEは、やや強度が低いという欠点があり、スチレン系TPEは、耐摩耗性がやや劣るという欠点がある。
オレフィン系TPEとスチレン系TPEとを混合した熱可塑性エラストマーの混合物を必須成分として含有することにより、これらの熱可塑性エラストマーが互いの欠点を補完することができるが、その特性を改善するためには、オレフィン系TPEにおけるハードセグメントとソフトセグメントの比率は、ハードセグメントが10〜50重量部でソフトセグメントが50〜90重量部で、その合計が100重量部であるのが好ましい。また、スチレン系TPEにおけるハードセグメントとソフトセグメントの比率は、ハードセグメントが10〜50重量部でソフトセグメントが50〜90重量部で、その合計が100重量部であるのが好ましい。
エチレン−プロピレン共重合体のエチレン対プロピレンの重量比は、70:30乃至50:50が好ましい。
エチレン−プロピレン−ジエン共重合体の第三成分のジエンとしては、重合反応性の点から、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネンを用いるのが好ましい。また、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体のエチレン対プロピレンの重量比は、80:20乃至40:60が好ましく、1〜15重量%のジエンを含有するのが好ましい。
また、オレフィン系TPEとスチレン系TPEの配合比は、オレフィン系TPEが20〜80重量部で、スチレン系TPEが80〜20重量部で、これら両熱可塑性エラストマーの合計が100重量部であるのが好ましい。
また、各種配合剤の混入・分散を助け、成形作業を容易にするために、TPE材料は鉱物油系可塑剤、植物油系可塑剤、フタレート系またはアジペート系合成可塑剤等の可塑剤を適正量含有することが好ましい。
また、TPE材料は、炭酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、天然ケイ酸、ケイ酸塩等の充填剤、補強剤を必要に応じて含有することができる。
また、TPE材料は、酸化劣化とオゾン劣化を防止するための劣化防止剤を必要に応じて含有することができる
また、TPE材料は酸化チタン等の白色顔料、カーボンブラック等の黒色顔料などの顔料を必要に応じて含有することができる。
また、TPE材料は、耐久性、耐熱性などの特性を改良するための有機改質剤を必要に応じて含有することができる。
さらに、TPE材料は、外観を高めるために、仕上げ剤や塗料を必要に応じて含有することができる。
以上の各種配合剤を混練りする装置としては、ロール混練機またはバンバリーミキサーに代表される密閉式混練機を使用することができる。
電波を通さない部材としては、特に限定されるものではないが、入手容易な点からアルミニウム箔が好ましい。
以下に本発明の実施例を図面を参照しながら説明するが、本発明の技術的範囲は下記実施例に限定されるものでないことは言うまでもない。
図1は、本発明の方法により製造した電子タグの一例の斜視図である。図1において、1はアンテナコイル、2はICチップ、3はコンデンサーであり、これらの電子部品は以下に説明するようにして得た熱可塑性エラストマーからなる基材4(後記する下部基材5と上部基材7からなるもの)に内蔵されている。
この熱可塑性エラストマー材料はポリスチレンが10重量%、ポリブタジエンが20重量%、ポリプロピレンが5重量%、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体が25重量%、可塑剤(パラフィン油)が40重量%の配合比率である。エチレン−プロピレン−ジエン共重合体中のエチレンは54重量%、プロピレンは43重量%、ジシクロペンタジエンは3重量%の配合比率である。このような配合比率のオレフィン系とスチレン系の混合熱可塑性エラストマーを、80℃に加熱しておいたバンバリーミキサー中で、120rpm において約2分間混合した。この間に、バンバリーミキサー内の混合物の温度は約170℃に上昇した。この温度において、さらに2分間混合した後、上記可塑剤を加え、この混合物を3分間混合した。その結果、その混合物の温度は約200℃に上昇した。次ぎに、バンバリーミキサー内の混合物を取り出して、ローラにより厚さ2mmのシート状に圧延した。そのシートを打ち抜き機(図示せず)で打ち抜いて、直方体形状の上部基材と下部基材を得た(図2(a)、図2(b)参照)。
図2は、図1の電子タグの製造方法を工程順に示す図である。図2(a)は下部基材5の斜視図であり、下部基材5には電子部品(アンテナコイルとICチップとコンデンサー)の外形に対応する形状の凹部6が形成されている。図2(b)は上部基材7の斜視図であり、上部基材7にも電子部品(アンテナコイルとICチップとコンデンサー)の外形に対応する形状の凹部8が形成されている。図2(c)は電子部品9の平面図である。
そして、図2(a)の下部基材5の凹部6に図2(c)の電子部品9を収容し、その上に図2(b)の上部基材7を重ねて、下部基材5の凹部6と上部基材7の凹部8に電子部品9を収容して図2(d)に示す状態にする。
次ぎに、図2(d)に示す部材10を、図2(e)に示すように、上型(図2(f)の11a)と下型(図2(f)の11b)からなる金型11内に挿入する。部材10と金型11の内壁面との間には、図2(e)に示すように、間隙dが設けられている。図2(f)は、図2(e)のF−F矢視断面図である。図2(e)と図2(f)において、12は熱可塑性エラストマーの注型口であり、この注型口12から上部基材および下部基材と同一組成の熱可塑状態(約180℃)のエラストマーを射出することにより、熱可塑性エラストマーは部材10と金型11との間の間隙dの空間を部材10の4側面外周部に沿って流れて、熱可塑状態のエラストマーと基材は熱融着して混然一体となり、図1に示すような外形の電子タグ13を得た。なお、注型口12から射出する熱可塑状態のエラストマーは、上部基材および下部基材と同一組成でなくとも、基材を構成する熱可塑性エラストマーと溶融状態にある温度範囲が重複している部分を有するものであればよい。
図3は図1のIII−III矢視断面図であり、図3に示すように、電子部品9は完全に熱可塑性エラストマーの基材4に内蔵されて、電子部品9を被覆する熱可塑性エラストマーの基材4には接合線または継ぎ目線は全く見られなかった。
なお、内蔵した電子部品9を熱可塑性エラストマーの基材4から取り出すには、図1において、熱可塑性エラストマーの基材4の厚み(th)のほぼ中間部を図1の両矢視X−XおよびY−Yに示す方向に切り裂くことにより、熱可塑性エラストマーの基材4を上部基材と下部基材に分離して、内蔵した電子部品9を取り出すことが可能である。
この実施例は、基材の上側または下側に電波を通さない部材を介在させた電子タグの一例を示す。図(4)は実施例2の電子タグの製造方法を工程順に示す図である。本実施例2も、実施例1と同じ組成の熱可塑性エラストマー材料ならびに同じ製造工程により上部基材と下部基材を得た。
図4(a)は下部基材5の斜視図であり、下部基材5には電子部品(アンテナコイルとICチップとコンデンサー)の外形に対応する形状の凹部6が形成されている。図4(b)は上部基材7の斜視図であり、上部基材7にも電子部品(アンテナコイルとICチップとコンデンサー)の外形に対応する形状の凹部8が形成されている。図4(c)は電子部品9の平面図、図4(d)はアルミニウム箔(電波を通さない部材)14の平面図である。
そして、図4(a)の下部基材5の凹部6に図4(c)の電子部品9を収容し、その上に図4(b)の上部基材7を重ねて、下部基材5の凹部6と上部基材7の凹部8に電子部品9を収容し、下部基材5の下側にアルミニウム箔14を介して上部基材および下部基材と同一組成の平板状の熱可塑性エラストマー層(第三基材)15を積層して図4(e)に示す状態にする。
次ぎに、図4(e)に示す積層物16を、図4(f)に示すように、上型(図4(g)の17a)と下型(図4(g)の17b)からなる金型17内に挿入する。積層物16と金型17の内壁面との間には、図4(f)に示すように、間隙dが設けられている。図4(g)は、図4(f)のG−G矢視断面図である。図4(g)と図4(f)において、18は熱可塑性エラストマーの注型口であり、この注型口18から上部基材および下部基材と同一組成の熱可塑状態(約180℃)のエラストマーを射出することにより、熱可塑性エラストマーは積層物16と金型17との間の間隙dの空間を積層物16の4側面外周部に沿って流れて、熱可塑状態のエラストマーと基材は熱融着して混然一体となり、図5に示すような外形の電子タグ19を得た。なお、注型口18から射出する熱可塑状態のエラストマーは、上部基材および下部基材と同一組成でなくとも、基材を構成する熱可塑性エラストマーと溶融状態にある温度範囲が重複している部分を有するものであればよい。
図6は図5のVI−VI矢視断面図であり、図6に示すように、電子部品9とアルミニウム箔14は完全に熱可塑性エラストマー材料20に内蔵されて、電子部品9とアルミニウム箔14を被覆する熱可塑性エラストマー材料20には接合線または継ぎ目線は全く見られなかった。
なお、内蔵した電子部品9を熱可塑性エラストマー材料20から取り出すには、図1に関して説明した方法と同じ方法をとることが可能である。
本発明の方法により製造した電子タグは、各種情報を記憶して物品等に取り付けられる電子タグとして好適である。
本発明の方法により製造した電子タグの一例の斜視図である。 図1の電子タグの製造方法を工程順に示す図である。 図1のIII−III矢視断面図である。 図5の電子タグの製造方法を工程順に示す図である。 本発明の方法により製造した電子タグの別の例の斜視図である。 図5のVI−VI矢視断面図である。 従来の電子タグの断面図である。 従来の別の電子タグの断面図である。 図9(a)は従来のさらに別の電子タグの平面図、図9(b)は図9(a)のIX−IX矢視断面図である。 図7〜図9の従来の電子タグとは異なるさらに別の電子タグの製造方法を示す図である。 図7〜図10の従来の電子タグとは異なるさらに別の電子タグの製造方法を示す図である。
符号の説明
1 アンテナコイル
2 ICチップ
3 コンデンサー
4 基材
5 下部基材
6 凹部
7 上部基材
8 凹部
9 電子部品
11 金型
12 熱可塑性エラストマーの注型口
13 電子タグ
14 アルミニウム箔
15 熱可塑性エラストマー層
16 積層物
17 金型
18 熱可塑性エラストマーの注型口
19 電子タグ
20 熱可塑性エラストマー材料

Claims (6)

  1. 熱可塑性エラストマーからなる基材中に電子部品が内蔵された電子タグの製造方法において、当該基材が上部基材と下部基材からなり、上部基材と下部基材には電子部品の外形に対応する形状の凹部が形成され、当該凹部に電子部品を収容して下部基材の上に上部基材を重ねた状態で射出成型金型内に配置し、基材を構成する熱可塑性エラストマーと溶融状態にある温度範囲が重複している部分を有する熱可塑状態のエラストマーを下部基材と上部基材を重ねた状態の部材の側面外周部に射出することを特徴とする電子タグの製造方法。
  2. 熱可塑性エラストマーからなる基材中に電子部品が内蔵された電子タグの製造方法において、当該基材が上部基材と下部基材と第三基材からなり、上部基材と下部基材には電子部品の外形に対応する形状の凹部が形成され、当該凹部に電子部品を収容して下部基材の上に上部基材を重ねるとともに上部基材の上側または下部基材の下側に電波を通さない部材を介して第三基材を積層し、当該積層物を射出成型金型内に配置し、基材を構成する熱可塑性エラストマーと溶融状態にある温度範囲が重複している部分を有する熱可塑状態のエラストマーを上記積層物の側面外周部に射出することを特徴とする電子タグの製造方法。
  3. 電波を通さない部材がアルミニウム箔であることを特徴とする請求項2記載の電子タグの製造方法。
  4. 基材を構成する熱可塑性エラストマーが、ハードセグメントとしてポリエチレンまたはポリプロピレンを用い、ソフトセグメントとしてエチレン−プロピレン共重合体またはエチレン−プロピレン−ジエン共重合体を用いたオレフィン系熱可塑性エラストマーと、ハードセグメントとしてポリスチレンを用い、ソフトセグメントとしてポリブタジエン、ポリイソプレンまたはポリオレフィンを用いたスチレン系熱可塑性エラストマーとからなる熱可塑性エラストマーの混合物を必須成分として含有する熱可塑性エラストマー材料であることを特徴とする請求項1、2または3記載の電子タグの製造方法。
  5. オレフィン系熱可塑性エラストマーにおけるハードセグメントとソフトセグメントの比率は、ハードセグメントが10〜50重量部でソフトセグメントが50〜90重量部で、その合計が100重量部であり、スチレン系熱可塑性エラストマーにおけるハードセグメントとソフトセグメントの比率は、ハードセグメントが10〜50重量部でソフトセグメントが50〜90重量部で、その合計が100重量部であることを特徴とする請求項4記載の電子タグの製造方法。
  6. オレフィン系熱可塑性エラストマーとスチレン系熱可塑性エラストマーの配合比は、オレフィン系熱可塑性エラストマーが20〜80重量部で、スチレン系熱可塑性エラストマーが80〜20重量部で、これら両熱可塑性エラストマーの合計が100重量部であることを特徴とする請求項4または5記載の電子タグの製造方法。
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